JP4351902B2 - 磁気研磨方法および磁気研磨装置 - Google Patents

磁気研磨方法および磁気研磨装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4351902B2
JP4351902B2 JP2003414293A JP2003414293A JP4351902B2 JP 4351902 B2 JP4351902 B2 JP 4351902B2 JP 2003414293 A JP2003414293 A JP 2003414293A JP 2003414293 A JP2003414293 A JP 2003414293A JP 4351902 B2 JP4351902 B2 JP 4351902B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic polishing
tool
polishing
polishing tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003414293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005169576A (ja
Inventor
視紅磨 加藤
栄二郎 小池
優 北村
泰忠 中川
登 高須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003414293A priority Critical patent/JP4351902B2/ja
Publication of JP2005169576A publication Critical patent/JP2005169576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4351902B2 publication Critical patent/JP4351902B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

本発明は、被加工物に磁気研磨をおこなうための磁気研磨方法と、それを用いた磁気研磨装置に関する。
磁気研磨方法は、研磨性をもつ砥粒の粒子と磁性をもつ磁性粉の粒子とで構成された磁気研磨用砥粒が、溶媒に懸濁された加工液を利用して各種の精密研磨を行うものである。具体的には着磁された磁気研磨用工具(研磨ヘッド、以下、この明細書では、単に工具という)で磁気研磨用砥粒を引き寄せた状態で、磁気研磨用砥粒の砥粒を被加工物の加工面に接触させて、被加工物の加工面を研磨する研磨方法である。
すなわち、工具に磁場を発生させると、この工具と離間対向して配置される被加工物との間に、磁気研磨用砥粒を備える加工液(研磨剤)を存在させて被加工物を研磨している。加工の際、工具から発生する磁場に、加工液を構成している磁気研磨用砥粒の磁性粉はある程度拘束されるため、工具と被加工物とを相対移動(例えば、一方を回転運動させる)させると、磁性粉の周囲に存在する砥粒が被加工物と摺接し、被加工物を研磨することができる。
このような磁気研磨方法によれば、工具を直接に被加工物に接触させて研磨を行う機械加工と比較して、被加工物の研磨面を、より平滑にすることが可能となる。また、工具と被加工物とを直接的に接触させる必要がないため、従来では加工困難であった複雑な曲面の研磨や、工具が入らないほどの細穴・細溝の側面等の研磨を行うことが可能である。
図12は、従来の磁気研磨装置の一例を示す縦断面図である。この磁気研磨装置を用いてワークWの加工面71の研磨を行う場合、まず、電磁コイル72に通電し、磁力を発生させる。この発生した磁力は軸73から研磨ヘッド74に伝達される。それにより、研磨ヘッド74に、加工液(磁性砥粒)75が磁気吸着される。
そして、固定冶具76に固定されたワークWの加工面71に、工具である研磨ヘッド74を一定距離まで近付け、磁性砥粒75を加工面71に密着させる。次に研磨ヘッド74を回転させつつ、ワークWを揺動し、ワークWの加工面71を研磨する。このとき、ワークWと研磨ヘッド74との間を、常に一定距離を離間させる。すなわち、磁気研磨を行う場合、研磨中に常に研磨ヘッド74がワークWから一定距離離間する研磨方式である定位置加工方式により研磨を行う。(例えば、特許文献1を参照)
また、磁気研磨装置での研磨加工の際に、スラリー状の加工液(研磨液)を、研磨ヘッドに吸引されている強磁性材粒子との間に、ノズルから常時もしくは断続的に供給する技術が開示されている。(例えば、特許文献2を参照)
なお、ノズルによる加工液(磁性砥粒)の供給については、超音波加工の際に、工具の局所的な位置を磁化し、ポンプ等で加工溶剤をくみ上げてノズルにより加工間隙に加工液を供給する技術が開示されている。(例えば、特許文献3を参照)
また、加工液(研磨剤)の供給については、工具の内部を貫通する貫通穴からダイヤモンドパウダーを油に混ぜ合わせた加工液(研磨剤)を供給する方法が開示されている。(例えば、特許文献4を参照)
また、研磨液供給装置から加工液(研磨液)を供給し、一方、磁性材供給装置から粒状磁性材を供給する技術が開示されている。(例えば、特許文献5を参照)
また、電磁研磨装置では、液状の非磁性研磨材と磁性体小片と、被研磨物とを浸し、交流磁場を発生させて磁性体小片の移動に伴う流れにより非磁性研磨材と被研磨物とを相対移動させて研磨を行う方法が開示されている。(例えば、特許文献6を参照)
特開2000−141209号公報 (段落番号0002〜0005、図7) 特開2000−52218号公報 (段落番号0017、図1) 特開平3−277466号公報 (第3頁) 特開平04−25370号公報 (図1) 特開平8−323613号公報 (段落番号0019) 特開平09−155718号公報 (段落番号0006〜0010)
しかしながら、上述のような磁気研磨装置を用いて、被加工物を加工した場合、図13にグラフで示したように、研磨剤である加工液を研磨開始後は新たに供給せずに研磨した場合は、被加工物の研磨量は研磨開始から10min(分)程度までは増加するが、それ以降は殆ど研磨量が増えない。
それは、図14(a)に研磨加工前の加工液5を、図14(b)に研磨加工後の使用済みの加工液5の模式図を示したように、研磨加工前は砥粒13は磁性粉12に保持されているが、研磨加工の進行に伴い、図14(b)に示したように、砥粒13が磁性粉12から離脱してしまい、加工液5が研磨剤としての機能が低下して被加工物への研磨効果を及ぼすことが出来なくなるためである。
また、磁気研磨装置での研磨加工の際に、スラリー状の加工液(研磨剤)をノズルから供給する場合、加工液を工具に対して斜め上方方向から供給することになり、工具に対して不均等に加工液が供給される可能性がある。不均等に加工液が供給された状態で研磨加工を行うと、加工の際の研磨効率も不均等になる可能性がある。それらに加えて、ノズルによる加工液の噴射の場合、被加工物表面で加工液が飛び散り、多くの磁性材が研磨に用いられることなく排出される可能性もありコスト的に不利である。
また、工具の内部から加工液を供給する場合は、貫通穴のスペースを確保するために工具の微小化を図ることが困難なばかりか、構造が複雑になり、目詰まり等を招く可能性もある。また、工具の回転軸に垂直な工具底面で研磨を行うのではなく、用途によっては工具の回転軸の側面を用いて磁気研磨を行う場合もあるが、このような場合は工具の側面に十分に均等に分布した状態の加工液を供給することが困難である。
また、研磨材と磁性材とを分離して供給する場合、磁気研磨装置の構造が複雑になる。そのため、装置としては好ましくない。
また、液状の非磁性研磨材と磁性体小片と、被加工物とを浸し、交流磁場を発生させて磁性体小片の移動に伴う流れにより非磁性研磨材と被加工物とを相対移動させて研磨を行う方法では、比重が大きい磁性体小片が容器の底に沈殿するため、被加工物は、容器の底面の付近ばかりが不均等に研磨される恐れもあり、均質な研磨加工が望めない。
本発明はこれらの事情もとづいてなされたもので、被加工物に対して研磨効率が良好で、かつ、高精度の研磨加工をおこなうことのできる磁気研磨方法とそれを用いた磁気研磨装置を提供することを目的としている。
本発明によれば、 磁気研磨用工具に磁気的に吸着されている加工液により研磨加工を行う磁気研磨方法であって、
前記磁気研磨用工具に前記加工液を磁気的に吸着させる加工液供給工程と、
前記加工液が吸引された磁気研磨用工具を、加工液供給容器から被加工物の加工位置に移動させる第1の移動工程と、
前記磁気研磨用工具を回転させ、かつ、前記被加工物に対して相対運動をおこなって吸引されている前記加工液により前記被加工物に対して、予め定められている所定時間の研磨加工を施す研磨工程と、
前記磁気研磨用工具を、加工液回収容器の上方に移動させる第2の移動工程と、
前記磁気研磨用工具を脱磁するとともに、前記加工液回収容器を着磁することによって前記磁気研磨用工具から吸引していた加工液を離脱させる脱磁工程と、
脱磁した前記磁気研磨用工具を着磁する着磁工程と
を有することを特徴とする磁気研磨方法である。
また本発明によれば、前記加工液供給工程で、前記磁気研磨用工具への加工液の供給は、該加工液を収納して収納している容器により行われていることを特徴とする磁気研摩方法である。
また本発明によれば、前記加工液として、磁性粉及びこの磁性粉に埋め込まれた砥粒により形成された磁気研磨用砥粒が溶媒に分散された懸濁液を用いていることを特徴とする磁気研磨方法である。
また本発明によれば、前記磁気研磨用工具の着磁工程および脱磁工程は、該磁気研磨用工具に設けられた電磁コイル又は、着磁・脱磁機構に設けられている着磁コイルにより行われることを特徴とする磁気研磨方法である。
また本発明によれば、前記研磨工程は、回転体で形成され前記磁気研磨用工具の着磁により、該磁気研磨用工具の側面および先端部に磁気的に吸引されている前記加工液によりおこなわれることを特徴とする磁気研磨方法である。
また本発明によれば、前記磁気研磨用工具を2つ用い、一方の工具が被加工物を加工している前記研磨工程の間に、既に前記研磨工程と第2の移動工程を終了した他方の前記磁気研磨用工具は、前記脱磁工程と前記着磁工程と前記加工液供給工程とを終了していることを特徴とする請求項1記載の磁気研磨方法である。
また本発明によれば、前記第1の移動工程では、加工液量制御手段により前記磁気研磨用工具への前記加工液の吸引量が制御されていることを特徴とする磁気研磨方法である。
また本発明によれば、前記加工液量制御手段による前記磁気研磨用工具への加工液の吸引量の規制は、内径が前記磁気研磨用工具の外径よりも僅かに大きいリングによりおこなっていることを特徴とする磁気研磨方法である。
また本発明によれば、前記加工液量制御手段による前記磁気研磨用工具への加工液の吸引量の規制は、前記磁気研磨用工具に設けられた電磁コイル又は、着磁・脱磁機構に設けられている着磁コイルへの印加電流を制御することにより前記磁気研磨用工具の磁気強度を調整していることを特徴とする磁気研磨方法である。
また本発明によれば、移動手段により移動自在で、かつ、着磁又は脱磁が自在な磁気研磨用工具と、着磁された前記磁気研磨用工具が移動してきた際に加工液を供給する加工液供給容器と、電磁石が設けられ、脱磁された前記磁気研磨用工具が移動してきた際に研磨加工の際に使用した加工液を回収する加工液回収容器と、被加工物を固定するテーブルとを具備したことを特徴とする磁気研磨装置である。
また本発明によれば、前記加工液供給容器の上方には、加工液量制御手段が配置されていることを特徴とする磁気研磨装置である。
本発明によれば、研磨効率が良好で、かつ、高精度の研磨加工をおこなうことのできる磁気研磨方法と、それを用いた磁気研磨装置を実現することができる。
本発明は、工具への加工液の吸引量を制御することにより極めて高精度で、かつ、研磨効率のよい磁気研磨方法と、それを用いた磁気研磨装置を実現した。
図1は、本発明の[実施例1]の磁気研磨方法と、それを用いた磁気研磨装置の構成を説明する模式説明図である。磁気研磨用工具1(以下各実施例でも、単に工具と言う)は、矢印A〜矢印Dで示したようにXYZθ方向に移動自在で、かつ、磁気研磨装置の回転ヘッド2に固定されている。したがって、回転ヘッド2の移動に伴って工具1も同様な移動と回転を行う。工具1は、磁性体の段部を有する軸体で、径大部3の外側に直流電源(不図示)に接続された電磁コイル4が配置されている。段部を有する軸体は、回転ヘッド2側が径大部3であり、加工液5を磁気的に吸引して被加工物Wと対向する側(先端側)が径小部6である。径小部6の直径は、一例を挙げればφ1mm以下である。
工具1の先端と対向する所定の位置には、被加工物Wを載置するテーブル7が配置されている。また、テーブル7の両側には、工具1と対向する側にそれぞれ開口が形成された、加工液供給容器8と加工液回収容器9が配置されている。
加工液供給容器8は、非磁性体で形成された容器(例えば、容器の内容量は、100mm×100mmで、深さ30mm)で内部に加工液5を収納し、回転スクリュウ等による攪拌機構11が設けられ、収納している加工液5を攪拌している。なお、攪拌機構11の代わりに、例えば振動モータ等を用いた振動機構(不図示)を設けて攪拌することもできる。
図2に構成を示すように、加工液5は、磁性粉12(鉄等)と砥粒13(ダイヤモンド等)とで構成された磁気研磨用砥粒14がオリーブ油等の溶媒15の中に分散された懸濁液である。それらの体積比は一例を挙げれば、砥粒13(ダイヤモンド、):磁性粉12(鉄):溶媒15(オリーブ油)=1:4:0.7である。
磁性体で形成された加工液回収容器9は例えば内容量が1000cc(100mm×100mm×100mm)で、側面に電磁石16が埋め込まれている。それにより、加工液回収容器9の内部に加工液5や、加工液5の状態から研磨加工により分離した磁気研磨用砥粒14や、磁気研磨用砥粒14からさらに分離した砥粒13や磁性粉12を収納する。
次に、これらの構成による磁気研磨装置の動作について図3のフロー図を用いて説明する。磁気研磨装置は動作を、制御部(不図示)に予め定められているプログラムにしたがって逐次動作する。
まず、工具1は、予めプログラムされている回転ヘッド2の移動により、直流電源(不図示)から電磁コイル4に電圧が印加されて磁化された状態(着磁状態)(S0)で、加工液供給容器8の内部の所定深さまで挿入する。加工液供給容器8の内部では、攪拌機構11により加工液5が略均一になるように攪拌されている。加工液5は、構成している磁性粉12が工具1に磁気的に吸引されることにより、加工液5の状態で工具1に磁気的に吸引される。(加工液供給工程)(S1)
次に、加工液5を磁気的に吸引した工具1は上昇して、加工液供給容器8の内部から離脱して、所定回転数で回転しながら、矢印Aで示すように、テーブル7上の被加工物Wの被加工位置である、例えば、溝17の内部に侵入する。工具1が溝17の内部に進入した状態では、工具1自体は溝の側壁に接触せず、工具1に磁気的に吸引されている加工液5が溝17の側壁17aに接触する状態になる。(第1の移動工程)(S2)
工具1は回転しながら被加工物Wの被加工面である溝17の側壁17aに沿って相対的に移動する(工具1が移動しても、テーブル7側が移動してもよい)。それにより、溝17の側壁17aは加工液5の砥粒13により研磨される。(研磨工程)(S3)
所定の研磨時間(例えば、10min)が経過すると、工具1は被加工物Wから上昇して矢印Bで示すように、加工液回収容器9の上方に移動し、(第2の移動工程)(S4)電磁コイル4の通電をoffにする(脱磁状態)。その状態で、下降して加工液回収容器9の内部の所定位置まで進入する。加工液回収容器9は側壁に設けられている電磁石16に通電が行われているので、加工液回収容器9は全体が磁化されている。したがって、工具1に吸引されていた加工液5は、加工液回収容器9に磁気的に吸引されて加工液回収容器9の内部に収納される。(脱磁工程)(S5)
研磨終了の判断をおこなう。(S6)
使用済みの加工液5が離脱した工具1は、矢印Cで示すように、直流電源から電磁コイル4に電圧が印加されて磁化された状態で、加工液供給容器8内の所定深さまで挿入する。(着磁工程)(S0)
研磨終了の判断がされるまでS0〜S6のSTEPを繰り返す。
以上により、工具1は常に、研磨性能が劣化していない加工液5で被加工物Wを加工することができる。したがって、それを用いている磁気研磨装置は、高精度で効率のよい研磨加工をおこなうことができる。
図4は本発明の[実施例2]の磁気研磨方法と磁気研磨装置の構成を説明する模式説明図である。この[実施例2]では、[実施例1]の変形例になるので、[実施例1]の際の説明に用いた図1と同一機能個所には同符号を付して、その個々の説明を省略する。
[実施例1]では工具1を電磁コイル4で構成したが、この[実施例2]では、工具1aを永久磁石で構成している。したがって、工具1aを形成している永久磁石の着磁・脱磁を行うために、工具1aの移動パスの途中である、加工液回収容器9の上方に着磁・脱磁機構20が設けられている。
着磁・脱磁機構20は、その一例の構成を図5に回路図で示すように、交流電源21に充電制御回路22が接続され、この充電制御回路22の出力側に交流出力電圧を昇圧する昇圧回路23(トランス)を介して並列に整流回路24が接続されている。この整流回路24の出力側には並列に、出力電圧で充電されてエネルギを蓄積するコンデンサ25(充放電コンデンサ)が接続されている。このコンデンサ25には、スイッチを備えた放電回路路26を介して並列に着磁コイル27が接続されている。
すなわち、放電回路26は、着磁時には、充電されたコンデンサ25を放電して着磁コイル27に高電流を一方向に瞬間的に流す。一方、脱磁時は着磁コイル27に交番減衰電流を流すようにスイッチの組合せで行える回路構成となっている。
したがって、着磁動作の場合、着磁コイル27には一方向の大電流が瞬間的に流れる。それにより、着磁コイル27の内部に挿入されている磁性材料からなる工具1aは着磁される。
また、脱磁動作の場合、着磁コイル27には時間とともに減衰する交番減衰電流が流れ、これにより着磁コイル27の内部に挿入されている磁性材料からなる工具1aは脱磁される。
したがって、放電回路26のスイッチ動作の切り替えにより着磁動作と脱磁動作の両方を切り替えて実行することができる。
次に、これらの構成による磁気研磨装置の動作について、図6のフロー図により説明する。磁気研磨装置は動作は、磁気研磨装置の制御部(不図示)に予め定められているプログラムにしたがって動作する。
まず、工具1aを予めプログラムされている回転ヘッド2の移動により、着磁・脱磁機構20の着磁コイル27の内部に挿入して、着磁コイル27には一方向の大電流を瞬間的に流して着磁する。(着磁状態)(S10)
工具1aが磁化された状態(着磁状態)で、加工液供給容器8の内部の所定深さまで挿入する。加工液供給容器8の内部では、攪拌機構11により加工液5が略均一になるように攪拌されている。加工液5は、構成している磁性粉12が工具1aに磁気的に吸引されることにより、加工液5の状態で工具1aに磁気的に吸引される。(加工液供給工程)(S11)
次に、加工液5を磁気的に吸引した工具1aは上昇して、加工液供給容器8の内部から離脱して、所定回転数で回転しながら、矢印Aで示すように、テーブル7上の被加工物Wの被加工位置である、例えば、溝17の内部に侵入する。この工具1aが溝17の内部に進入した状態では、工具1a自体は溝17の側壁17aに接触せず、工具1aに磁気的に吸引されている加工液5が溝17の側壁17aに接触する状態になる。(第1の移動工程)(S12)
工具1aは回転しながら溝17の側壁17aに沿って相対的に移動する(工具1aが移動しても、テーブル7側が移動してもよい)。それにより、溝17の側壁17aは加工液5の砥粒13により研磨される。(研磨工程)(S13)
所定の研磨時間(例えば、10min)が経過すると、工具1aを被加工物Wから上昇して矢印Bで示すように、加工液回収容器9の上方に移動する。(第2の移動工程)(S14)
工具1aを着磁・脱磁機構20の着磁コイル27の内部に挿入する。着磁・脱磁機構20の着磁コイル27には時間とともに減衰する交番減衰電流が流れ、それにより、工具1aは脱磁される。
工具1aが脱磁された状態で、移動して加工液回収容器9の内部の所定位置まで進入する。加工液回収容器9は側壁17aに設けられている電磁石16に通電が行われているので、加工液回収容器9自体が磁化されている。したがって、工具1aに吸引されていた研磨加工により砥粒13が離脱したりして研磨性能の劣化した使用済みの加工液5は、加工液回収容器9に磁気的に吸引されて加工液回収容器9の内部に収納される。(脱磁工程)(S15)
研磨終了の判断をおこなう。(S16)
使用済みの加工液5が離脱した工具1aは、着磁・脱磁機構20の着磁コイルの内部に挿入する。(S10)
研磨終了の判断がされるまでS10〜S16のSTEPを繰り返す。
以上により、工具1aは常に、研磨性能が劣化していない加工液5で被加工物Wを加工することができる。したがって、それを用いている磁気研磨装置は、高精度で効率のよい研磨加工をおこなうことができる。
図7は本発明の[実施例3]の磁気研磨方法と磁気研磨装置の構成を説明する模式説明図である。この[実施例3]では、[実施例1]の変形例になるので、[実施例1]の際の説明に用いた図1と同一機能個所には同符号を付して、その個々の説明を省略する。
[実施例1]では工具1を電磁石4で構成したものを1個用いたが、この[実施例3]では、工具1A、1Bを電磁石4で構成したものを2個用いて構成している。したがって、一方の工具1Aが被加工物Wを加工している間に、加工を終了した他方の工具1Bは、まず、加工液回収用容器9との協働で、研磨加工により砥粒13が離脱したりして研磨性能の劣化した使用済みの加工液5を、磁気的に吸引されて離脱させる。
さらに、直流電源から電磁コイル4に電圧が印加されて磁化された状態(着磁状態)で、加工液供給容器8の内部の所定深さまで挿入する。それにより、加工液5は、構成している磁性粉12が工具1Bに磁気的に吸引されることにより、加工液5の状態で工具1Aに磁気的に吸引される。その状態で、一方の工具1Aによる所定時間の加工が終了するのを待機する。
一方の工具1Aによる所定時間の加工が終了して、その工具1Aが移動すると、待機していた工具1Bは、被加工物Wの個所へ移動する。以下、[実施例1]で説明したS1〜S3までの工程を繰り返す。
以上により、工具1A、1Bは常に、研磨性能が劣化していない加工液5で被加工物Wを加工することができる。したがって、それを用いている磁気研磨装置は、高精度で効率のよい研磨加工をおこなうことができる。
図8は本発明の[実施例4]の磁気研磨方法と磁気研磨装置の構成を説明する模式説明図である。
この実施例は、2個の工具1A、1Bを用いた[実施例3]の変形例である。[実施例3]では2個の工具1A、1Bを電磁コイル4で構成したが、この実施例では2個の工具1C、1Dを、[実施例2]で説明したように永久磁石で構成している。
したがって、基本構成や動作は、[実施例3]に[実施例2]を加味したものである。すなわち、[実施例3]と異なり、各工具1C、1Dは、着磁又は脱磁の際は、移動して着磁・脱磁機構20の着磁コイル27の内部に挿入し、それぞれの状態になる。その他については、[実施例3]および[実施例2]の説明から十分に理解できるものであるので、詳細な説明は、重複を避けるために省略する。
この実施例でも、工具1C、1Dは常に、研磨性能が劣化していない加工液5で被加工物Wを加工することができる。したがって、それを用いている磁気研磨装置は、高精度で効率のよい研磨加工をおこなうことができる。
図9は、磁気研磨装置の加工液供給容器8の上方に設けられた[実施例5]の加工液量制御手段31の説明図である。なお、磁気研磨方法および磁気研磨装置自体は、[実施例1]乃至[実施例4]の何れにも適応できるものであるので、磁気研磨装置の個々の構成は、上述の各実施例で説明したので省略する。
すなわち、図9に示すように、加工液供給容器8の離間した上方の位置には、工具1の上昇移動パスに進退自在な加工液量制御手段31が設けられている。
この加工液量制御手段31は、リング32が分割された2個の半円体32a、32bで構成され、予め定められているタイミングに制御されて半円体32a、32bを保持しているロッド33a、33bが矢印F方向へ案内路(不図示)に沿って進退することにより、両半円体32a、32bが組合わさってリング32を形成したり、両半円体32a、32bが分離してリング32を解消したりする。工具1へ吸引されている加工液5の量を規制する場合は、工具1が加工液供給容器8から上昇している際に、工具1が加工液量制御手段31の水平位置まで上昇した際に、両半円体32a、32bがリング32を形成する。その際の工具1と両半円体32a、32bとで形成されたリング32とのギャップは、例えば、0.1mmに設定されている。その状態で工具1が上昇すると工具1に吸引されている加工液5は、リング32によりギャップが0.1mm規制されているので、工具1がリング32を通過することにより、ギャップよりも工具1の外側に吸引された加工液5は、リング32により規制されてかき落とされる。その結果、工具1に残留する加工液5の量は、図10に説明図を示すように、工具1の径方向については、工具の軸方向のどの位置でも一定量に制御される。すなわち、被加工物Wの加工に直接的に関与する、工具1に加工液5吸引された状態での全体の外径が一定量に制御されている。
なお、リング32の形成については、上述の場合は、接離自在な2つの半円体32a、32bを用いたが、図11に示すような、頭を切った円錐状リング34を用いることもできる。頭を切った円錐状リング34は、この頭を切った円錐状リング34を保持している回転アーム35により、予め定められているタイミングに制御されて矢印G方向へ旋回して、工具1の上昇パスの位置へ進退自在に移動する。この場合も、頭を切った円錐状リング34と工具1とのギャップは、例えば、0.1mmに設定されている
工具1へ吸引されている加工液5の量を規制する場合は、加工液5を吸引した工具1は上昇パスに頭を切った円錐状リング34が存在しない状態で、頭を切った円錐状リング34の上方の位置まで上昇する。回転アーム35の旋回により頭を切った円錐状リング34が工具1の上昇パスの位置に設定されると、工具1は下降して頭を切った円錐状リング34の内部を通過する。その通過の際、頭を切った円錐状リング34と工具1との0.1mmギャップにより規制されて、通過できない工具1に吸引されている加工液5は、頭を切った円錐状リング34の外周のテーパー部36で掻き落とされて、テーパー部36の斜面に沿って、転動した後、加工液供給容器8の内部へ落下する。その結果、工具1に残留する加工液5の量は、一定量に制御される。
したがって、この実施例による加工液量制御手段31を用いていた磁気研磨装置は、高精度で効率のよい研磨加工をおこなうことができる。
この[実施例6]の加工液量制御手段は、上述の工具1に吸引された加工液5の量を[実施例5]のように、リング32、34で機械的に規制するのではなく、工具1の着磁の際に電気的に制御することにより、工具1の磁気強度を制御し、制御された磁気強度により加工液5の工具1への吸引量を制御する。なお、磁気研磨方法および磁気研磨装置自体は、[実施例1]乃至[実施例4]の何れにも適応できるものであるので、磁気研磨装置の個々の構成は、上述の各実施例で説明したので省略する。
すなわち、[実施例1]および[実施例3]の場合は、工具1の着磁手段が電磁コイル4であるので、電磁コイル4の電流を制御する。また、[実施例2]および[実施例4]の場合は、工具1の着磁手段が着磁コイル27であるので、着磁コイル27の電流を制御する。それにより、工具1に吸引される加工液5の量は、一定量に制御される。
なお、電流の制御の際の制御量は、被加工物Wの被加工個所に応じて、予め、集積されているデータを用いている。
この実施例による加工液量制御手段を用いていた磁気研磨装置は、高精度で効率のよい研磨加工をおこなうことができる。
本発明の[実施例1]の磁気研磨方法と、それを用いた磁気研磨装置の構成を説明する模式説明図。 加工液の構成の説明図。 本発明の[実施例1]のフロー図。 本発明の[実施例2]の磁気研磨方法と、それを用いた磁気研磨装置の構成を説明する模式説明図。 着磁・脱磁機構のブロック図。 本発明の[実施例2]のフロー図。 本発明の[実施例3]の磁気研磨方法と、それを用いた磁気研磨装置の構成を説明する模式説明図。 本発明の[実施例4]の磁気研磨方法と、それを用いた磁気研磨装置の構成を説明する模式説明図。 加工液量制御手段の説明図。 加工液量制御手段による加工液量の説明図。 加工液量制御手段の変形例の説明図。 従来の電磁研磨装置の説明図。 研磨時間と研磨量との関係を示すグラフ。 (a)研磨加工前の加工液の説明図、(b)研磨加工後の加工液の説明図。
符号の説明
1…磁気研磨用工具、2…回転ヘッド、4…電磁コイル、5…加工液、8…加工液供給容器、9…加工液回収容器、11…攪拌機構、12…磁性粉、13…砥粒、14…磁気研磨用砥粒、16…電磁石、20…着磁・脱磁装置、31…加工液量制御手段、32…リング

Claims (11)

  1. 磁気研磨用工具に磁気的に吸着されている加工液により研磨加工を行う磁気研磨方法であって、
    前記磁気研磨用工具に前記加工液を磁気的に吸着させる加工液供給工程と、
    前記加工液が吸引された磁気研磨用工具を、加工液供給容器から被加工物の加工位置に移動させる第1の移動工程と、
    前記磁気研磨用工具を回転させ、かつ、前記被加工物に対して相対運動をおこなって吸引されている前記加工液により前記被加工物に対して、予め定められている所定時間の研磨加工を施す研磨工程と、
    前記磁気研磨用工具を、加工液回収容器の上方に移動させる第2の移動工程と、
    前記磁気研磨用工具を脱磁するとともに、前記加工液回収容器を着磁することによって前記磁気研磨用工具から吸引していた加工液を離脱させる脱磁工程と、
    脱磁した前記磁気研磨用工具を着磁する着磁工程と
    を有することを特徴とする磁気研磨方法。
  2. 前記加工液供給工程で、前記磁気研磨用工具への前記加工液の供給は、該加工液を収納して収納している容器により行われていることを特徴とする請求項1記載の磁気研摩方法。
  3. 前記加工液として、磁性粉及びこの磁性粉に埋め込まれた砥粒により形成された磁気研磨用砥粒が溶媒に分散された懸濁液を用いていることを特徴とする請求項1記載の磁気研磨方法。
  4. 前記磁気研磨用工具の着磁工程および脱磁工程は、該磁気研磨用工具に設けられた電磁コイル又は、着磁・脱磁機構に設けられている着磁コイルにより行われることを特徴とする請求項1記載の磁気研磨方法。
  5. 前記研磨工程は、回転体で形成され前記磁気研磨用工具の着磁により、該磁気研磨用工具の側面および先端部に磁気的に吸引されている前記加工液によりおこなわれることを特徴とする請求項1記載の磁気研磨方法。
  6. 前記磁気研磨用工具を2つ用い、一方の工具が被加工物を加工している前記研磨工程の間に、既に前記研磨工程と第2の移動工程を終了した他方の前記磁気研磨用工具は、前記脱磁工程と前記着磁工程と前記加工液供給工程とを終了していることを特徴とする請求項1記載の磁気研磨方法。
  7. 前記第1の移動工程では、加工液量制御手段により前記磁気研磨用工具への前記加工液の吸引量が制御されていることを特徴とする請求項1記載の磁気研磨方法。
  8. 前記加工液量制御手段による前記磁気研磨用工具への加工液の吸引量の規制は、内径が前記磁気研磨用工具の外径よりも僅かに大きいリングによりおこなっていることを特徴とする請求項記載の磁気研磨方法。
  9. 前記加工液量制御手段による前記磁気研磨用工具への加工液の吸引量の規制は、前記磁気研磨用工具に設けられた電磁コイル又は、着磁・脱磁機構に設けられている着磁コイルへの印加電流を制御することにより前記磁気研磨用工具の磁気強度を調整していることを特徴とする請求項記載の磁気研磨方法。
  10. 移動手段により移動自在で、かつ、着磁又は脱磁が自在な磁気研磨用工具と、着磁された前記磁気研磨用工具が移動してきた際に加工液を供給する加工液供給容器と、電磁石が設けられ、脱磁された前記磁気研磨用工具が移動してきた際に研磨加工の際に使用した加工液を回収する加工液回収容器と、被加工物を固定するテーブルとを具備したことを特徴とする磁気研磨装置。
  11. 前記加工液供給容器の上方には、加工液量制御手段が配置されていることを特徴とする請求項10記載の磁気研磨装置。
JP2003414293A 2003-12-12 2003-12-12 磁気研磨方法および磁気研磨装置 Expired - Fee Related JP4351902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003414293A JP4351902B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 磁気研磨方法および磁気研磨装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003414293A JP4351902B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 磁気研磨方法および磁気研磨装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005169576A JP2005169576A (ja) 2005-06-30
JP4351902B2 true JP4351902B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=34734132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003414293A Expired - Fee Related JP4351902B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 磁気研磨方法および磁気研磨装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4351902B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102446788A (zh) 2010-09-30 2012-05-09 京东方科技集团股份有限公司 修理基板凸起不良的设备和方法
CN115157020B (zh) * 2022-06-29 2023-05-12 大连理工大学 一种多场辅助磨料冲刷抛光方法与装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005169576A (ja) 2005-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5396025B2 (ja) 磁性螺旋研磨装置
JP4423425B2 (ja) 振動磁気研磨方法及び装置並びに工具
JP2007268689A (ja) 磁気研磨装置、磁気研磨方法及びそれらに使用される加工工具
US4603509A (en) Magnetic attraction system grinding method
JPWO2005070600A1 (ja) 放電加工装置
JP4351902B2 (ja) 磁気研磨方法および磁気研磨装置
CN108857599B (zh) 一种立式磁流变抛光装置及方法
US6036580A (en) Method and device for magnetic-abrasive machining of parts
TW201014678A (en) Electromagnetic spiral polishing device and method
JPH07108419A (ja) 放電加工装置及びこの装置を用いる放電加工方法
JPS61265261A (ja) 内面磁気研磨加工方法
US5365030A (en) Corepiece handling device and method
Chawla et al. Design and development of fixture and modification of existing AFM setup to magnetic abrasive flow machining (MAFM) process setup
KR101568966B1 (ko) 마그네틱 척 구동장치
JP2002192453A (ja) 磁気援用加工方法およびその装置
JP4185986B2 (ja) 磁気バリ取り方法
JPH08132343A (ja) 管内面の研磨方法およびその研磨装置
JPS63150136A (ja) 工作機械における切粉の排出装置
JP2007210073A (ja) 磁気研磨装置及び磁気研磨加工用工具
JP2019147193A (ja) 研磨方法及びセラミック製品の製造方法
JP2005074575A (ja) バレル研磨型形状転写装置
JP2024005401A (ja) 切粉除去工具
JP3072246B2 (ja) 磁気研磨装置
JP2005193319A (ja) 加工圧制御が不要な研磨方法および研磨剤
Gaffar et al. Performance Characteristics of Magnetic Abrasive Finishing (MAF) of Al 4061

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090727

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees