JP3072206B2 - 静電チャック - Google Patents

静電チャック

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JP3072206B2
JP3072206B2 JP8919893A JP8919893A JP3072206B2 JP 3072206 B2 JP3072206 B2 JP 3072206B2 JP 8919893 A JP8919893 A JP 8919893A JP 8919893 A JP8919893 A JP 8919893A JP 3072206 B2 JP3072206 B2 JP 3072206B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電チャックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の被吸着体,例えば被処理体として
の半導体ウエハ等を静電力で吸着保持する静電チャック
としては,サセプタの上部の略全面に絶縁膜としてのポ
ミドフィルムの一方の面をポリミド系の接着剤に
より接着し,サセプタと反対側のポリミドフィルムの
他方の面を半導体ウエハを吸着載置する載置面としての
抵抗体層の半導体ウエハの非載置面側の略全面にポリ
ミド系の接着剤により接着し,絶縁膜とサセプタの接着
部と,絶縁膜と抵抗体層の接部は絶縁膜を挟んで略対
称に接着され構成されていた。また,半導体ウエハの吸
着保持は,抵抗体層側の下面に設けられた電極板に直流
電源を印加し,半導体ウエハと抵抗体層の接触電位差に
より,半導体ウエハを抵抗体層の吸着保持面に静電力で
吸着保持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,サセプ
タは冷却手設により適宜冷却温度,例えば−10℃以下
に冷却され,このサセプタの冷却にともない被吸着体,
例えば被処理体としての半導体ウエハを吸着載置する載
置面としての抵抗体層も絶縁膜を介してサセプタと略同
等の温度に冷却され,抵抗体層の載置面側に吸着保持さ
れる半導体ウエハも略同等の温度に冷却される。ここ
で,サセプタ例えば導電性の金属としてのAlと抵
抗体層例えば炭化ケイ素(SiC)の線膨張率の違
いにより,サセプタと抵抗体層間に着設された絶縁膜に
歪みを生じ,サセプタと絶縁膜間の接着部及び抵抗体層
と絶縁膜間の接着部が剥がれてしまうという問題があっ
た。また,抵抗体層と絶縁膜間の接着部が剥がれてしま
うと,その剥がれた部分に温度の経時変化にともない結
露が生じ水分が溜まり,抵抗体層に設けられた電極板を
腐食させ,さらに静電チャックの吸着力を低下させてし
まうという問題があった。また,サセプタと絶縁膜間の
接着部及び抵抗体層と絶縁膜間の接着部が剥がれてしま
うと,抵抗体層の半導体ウエハを載置する載置面の水平
度を保つことができなくなるという問題があった。さら
に,抵抗体層の半導体ウエハを載置する載置面の水平度
を保つことができなくなると,半導体ウエハを処理する
際,均一に処理できなくなり,半導体ウエハ上に形成さ
れたデバイスの歩留りを低下させるという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、サセプタと抵抗体層の熱
膨張又は熱収縮の変化によるサセプタと絶縁膜又は抵抗
体層と絶縁膜のそれぞれの接着部の剥離を抑制すること
ができる静電チャックを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手設】上記課題を解決するた
め,請求項1に記載の発明のように,サセプタの上面を
覆う絶縁膜と絶縁膜の上面を覆う抵抗体層との間に電極
板を介装し,電極板に対して高電圧を印加することによ
り,抵抗体層の載置面に載置された被吸着体を吸着保持
する静電チャックにおいて,抵抗体層と絶縁膜を接着す
る接着部と,絶縁膜とサセプタを接着する接着部は,絶
縁膜を介してお互いに重ならないように構成されること
を特徴とする静電チャックが提供される。また,抵抗体
層と絶縁膜を接着する接着部を,例えば請求項2に記載
の発明のように,電極板を覆うように形成してもよい。
【0006】
【作用】かかる構成によれば,抵抗体層と絶縁膜を接着
する接着部と,絶縁膜とサセプタを接着する接着部は,
絶縁膜を介してお互いに重ならないように構成される
で,サセプタと抵抗体層の熱膨張又は熱収縮長が生じて
も,絶縁膜と抵抗体層の接着部と,絶縁膜とサセプタの
接着部とはサセプタと抵抗体層の熱膨張又は熱収縮長の
変化が干渉しないのでサセプタと絶縁膜又は抵抗体層と
絶縁膜のそれぞれの接着部の剥離を抑制することができ
る。また,例えば抵抗体層と絶縁膜を接着する接着部
を,電極板を覆うように形成すれば,抵抗体層の載置面
に貫通孔を形成し,この貫通孔から被吸着体と載置面と
の間に処理ガスと同等のガスを供給する場合でも,電極
板の腐食を防止することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の詳細を、プラズマエッチング
装置に適用した一実施例により添付図面に基づいて詳述
する。
【0008】図1〜図3に示すように、処理容器1、例
えば導電性のアルミニウムよりなる容器の外側壁に被吸
着体としての被処理体、例えば半導体ウエハ2を前記処
理容器1内に搬入又は搬出するための開口部3が設けら
れ、この開口部3の外側壁には、気密にシールする封止
体、例えばOリングを介して開閉可能なゲートバルブ4
が設けられるとともに、このゲートバルブ4を介して前
記処理容器1に、図示しないロードロック室が布設さ
れ、このロードロック室内に設けられた図示しない搬送
装置により前記半導体ウエハ2を前記処理容器1に搬入
又は搬出するようウエハ搬送系が構成されている。
【0009】また,前記処理容器1の内部の底面中央部
には導電性部材例えばアルミニウム等の金属(Alの
線熱膨張率;略23×10−6/℃)よりなる前
記サセプタ10を冷却する冷却手設としての,例えば円
柱形状のサセプタ支持台5が配設されている。このサセ
プタ支持台5の内部には冷却媒体,例えば液体窒素を溜
める冷媒ジャケット6が形成され,この冷媒ジャケット
6には前記液体窒素を冷媒ジャケット6に導入するため
の導入管7と冷媒ジャケット6より前記液体窒素の気化
したNを排出するための排出管8がそれぞれ前記処理
容器1の底面に気密かつ絶縁に貫通され設け,前記サセ
プタ10を冷却するよう構成されている。さらに,前記
液体窒素を前記冷媒ジャケット6における熱冷却によ
り,前記サセプタ10を介して前記半導体ウエハ2の温
度を,例えば0℃〜−120℃に図示しない温度調整装
置により適宜設定可能に制御するよう構成されている。
また,前記サセプタ支持台5の上部には,下部電極とし
ての導電性部材,例えばアルミニウム等の金属よりなる
サセプタ10が図示しないボルトにより取付けられるよ
う構成されており,また,前記サセプタ10はブロッキ
ング・コンデンサ11を介して高周波,例えば13.5
6MHzまたは40MHz等の高周波電源12と接続さ
れ,また,前記サセプタ支持台5及びサセプタ10に
は,伝熱媒体,例えば不活性ガスとしてのHeガス,ま
たは,このHeガスが前記半導体ウエハ2を処理する
際,処理ガスとの混合が好ましくない場合は,前記半導
体ウエハ2を処理する処理ガスと同等のガスを前記半導
体ウエハ2の裏面に供給する供給管14に接続された孔
部,例えば貫通孔13が形成されている。
【0010】また,図1に示すように,前記サセ
プタ10の上部には絶縁層20,例えばポリミドフィ
ルム製のシート(ポリミドフィルムの線熱膨張率;略
20〜22×10−6/℃))が接着されると共
に,この絶縁層20の上面には導電ペースト,例えば銀
又は銅製のペーストよりなる電極30が下面に塗着され
た抵抗体層31が接着されており,この抵抗体層31の
上部に前記半導体ウエハ2が載置されるよう構成されて
いる。また,前記抵抗体層31は,絶縁体と導電体との
間の抵抗値,具体的には,例えば1×10 Ω−1cm
−1以上,1×10 12 Ω・cm以下の体積抵抗率を有
する半導体,例えば炭化ケイ素(SiC)(SiCの線
熱膨張率;略3.0〜4.0×10−6/℃))よ
りなり,その厚さは例えば5mm以下である。また,前
記電極30は銀又は銅製のペーストを塗布する代りに銀
やパラジウムをスクリーン印刷により抵抗体層31の表
面に形成してもよく,また,前記絶縁層20との接着は
絶縁層20としてのポリミドフィルムの表面に接着
剤,例えば略10μm厚みでポリイミド系の接着剤が塗
布されており,前記ポリミドフィルムを接着部材に固
定接触させ,温度,例えば120℃以上にし前記接着剤
を溶解させ接着させるものである。
【0011】さらに,図3及び図4に示すように,前記
抵抗体層31と前記絶縁膜20間の接着は接着部21
(図4(a))にて接着され,また,前記サセプタ10
の上部の周縁部は凸曲面に形成されており,この凸曲面
の周縁部で前記絶縁膜20とサセプタ10間の接着は
図4(b)に示すように,前記接着部21の絶縁膜20
側面21aの外周よりも外側の絶縁膜20のサセプタ1
0側面に配置される接着部22で接着され,前記抵抗体
層31と前記絶縁膜20間の接着部21と前記絶縁膜2
0とサセプタ10間の接着部22はお互いに絶縁膜20
を介して接着部が重ならないように構成され,以上静電
チャック9が構成されている。
【0012】さらに、図1に示すように前記電極30
は、前記サセプタ10に内蔵された絶縁部材、例えばテ
フロンで周囲を覆われた導電線25の一端側が前記電極
30に接続され、他端側は、前記電極31に高電圧、例
えば200V〜3KVの電圧を給電するための給電手
段、例えば材質が銅の給電棒26に接続され、この給電
棒26は、前記処理容器1の底面に気密かつ絶縁して貫
通され、高電圧電源27に切替え手段、例えば電磁スイ
ッチ28を介して接続されている。また、この電磁スイ
ッチ28は図示しない装置を制御する制御信号によりO
NまたはOFFされるよう構成されている。
【0013】また、前記サセプタ10の上方かつ前記処
理容器1の上部には、上部電極50が配設されており、
この上部電極50にはガス供給管51を介して処理ガ
ス、例えばCHF3 ,CF4 等の処理ガス、または不活
性ガスが供給され、上部電極50の底壁に複数個穿設さ
れた放射状の小孔52より前記半導体ウエハ方向に処理
ガスが放出し、前記高周波電源12をONすることによ
り、前記上部電極50と前記半導体ウエハ2間にプラズ
マを生成するよう構成されており、また、前記上部電極
50は電気的に接地するために配線53により接地され
ている。
【0014】また、前記サセプタ10,サセプタ支持台
5,絶縁膜20,電極30及び抵抗体層31を貫通する
貫通孔16が設けられ、この貫通孔16内には電気的に
抵抗又はインダクタンスを介して接地されたピン15が
設けられ、このピン15は、前記処理容器1を気密にす
るとともに伸縮可能としたべローズ17を介して上下移
動手段、例えばエアーシリンダ18に接続されている。
さらに、このピン15は前記ロードロック室の搬送装置
より前記半導体ウエハ2の受渡しを行ない、前記抵抗体
層31に前記半導体ウエハ2を接離する際に、前記エア
ーシリンダ18により上下移動するよう構成されてい
る。また、前記処理容器1の側壁底部には開口して、こ
の処理容器1内を減圧するための排出口19が設けられ
ており、このガス排出口19は、図示しない開閉弁、例
えばバタフライ・バルブを介して図示しない真空排気装
置、例えばロータリーポンプ又はターボ分子ポンプ等に
接続されている。
【0015】次に、以上のように構成されたプラズマエ
ッチング裝置における作用について説明する。
【0016】まず、前記ゲートバルブ4を開放し、図示
しないロードロック室に設けられた前記搬送装置により
前記半導体ウエハ2を前記処理容器1に搬入するととも
に前記ピンに引き渡され、この後、図示しない搬送装置
は前記ロードロック室内に移動するとともに、前記ゲー
トバルブ4を閉じ、その後前記ピンが下降し、前記抵抗
体層に前記半導体ウエハ2を載置させる。
【0017】次に,前記半導体ウエハ2を前記抵抗体層
31に静電的に吸着保持する工程を説明すると,図1に
示すように前記抵抗体層31に塗着された電極31に高
電圧,例えば500Vを給電するためにスイッチ28を
閉じると,図に示すように,半導体ウエハ2と抵抗体
層31との接触面にはわずかな隙間部Aが存在し,抵抗
体層31は半導体であって電圧降下が小さいので半導体
ウエハ2の下面の電位V3と,抵抗体層31の上面の電
位V2に大きな電位差が生じる。従ってこの電位差すな
わち接触電位差により大きな静電力が発生し,このため
半導体ウエハ2が抵抗体層31に吸着される。なお,V
1,V2はそれぞれ抵抗体層31の下面,半導体ウエハ
2の表面の電位である。
【0018】次に、図1に示すように、前記上部電極5
0に接続されている前記ガス供給管51から前記処理ガ
スを供給し、前記小孔52より前記処理容器1内に処理
ガスを導入し、前記処理容器1内圧力を設定値、例えば
10mTorr〜10Torrに安定させ、前記伝熱媒
体、例えば不活性ガスとしてのHeガスを前記半導体ウ
エハ2の裏面に供給管14に接続された孔部、例えば貫
通孔13より所定の圧力で供給し、前記半導体ウエハ2
を0°C〜−120°Cの温度に保つとともに前記サセ
プタ(下部電極)10に接続された高周波電源12をO
Nし、処理容器1内かつ前記上部電極50と半導体ウエ
ハ2間にプラズマを発生させ、このプラズマにより前記
半導体ウエハ2をエッチング処理する。
【0019】また,前記半導体ウエハ2を,大気温度
例えば20℃から処理温度例えば−1000℃
に,また処理温度例えば−100℃から大気温度
例えば20℃に移行させる際,前記サセプタ10
(AIの線熱膨張率;略23×10−6/℃))及
び前記抵抗体層31,例えば炭化ケイ素(SiC)(S
iCの線熱膨張率;略3.0〜4.0×10−6
℃))が,熱膨張又は熱収縮してしまうここで従来の
静電チャックは6(に示すように,前記サセプ
タ10と前記抵抗体層31間に着設された絶縁膜20
は,前記サセプタ10と前記抵抗体層31に略対称にか
つ略全面にわたってそれぞれ接着剤にて接着部35にて
接着されている。このように,略対称にかつ略全面にわ
たってそれぞれ接着剤にて接着されると,前記抵抗体層
31の線熱膨張率による熱膨張又は熱収縮距離36より
も,前記抵抗体層31の線熱膨張率による熱膨張又は熱
収縮距離37の方が線膨張率が大きいために,前記絶縁
膜20歪み生じ,前記サセプタ10と絶縁膜20間
及び前記抵抗体層31と絶縁膜20間の接着部35で剥
が生じていた。なお,前記サセプタ10と前記抵抗体
層31の熱膨張又は熱収縮による距離の差を熱収縮を例
に(1)式に示す。 ΔL=(L/2)×(T1−T0)×(α1−α2) −−−(1) ここで,ΔL;熱収縮による距離の差,L;接着部の距
離8インチウエハの場合200mm,T1;−100
℃,T0;20℃,α1;サセプタ10の線熱膨張率
(Alの線熱膨張率;略23×10 −6 /℃)α
2;抵抗体層31の線熱膨張率(SiCの線熱膨張率;
略3.0×10−6/℃))とすると,熱収縮によ
る距離の差(ΔL)0.24mmにもなり,温度の経
時変化に伴って,前記絶縁膜20が歪みを生じ,前記サ
セプタ10と絶縁膜20間及び前記抵抗体層31と絶縁
膜20間の接着部35で剥離が進行していくことにな
る。
【0020】一方,本実施例に係る静電チャック9は,
6(に示すように,前記サセプタ10と前記絶縁
膜20間の接着部22と,前記抵抗体層31と前記絶縁
膜20間の接着部21は,前記絶縁膜20を挟んでお互
いに重ならないので,前記絶縁膜20がそれぞれ前記サ
セプタ10と前記抵抗体層31に引っ張られるのみであ
る。また,図3に示すように,前記半導体ウエハ2の裏
面に伝熱媒体,例えば,前記半導体ウエハ2を処理する
処理ガスと同等のガスを供給する場合,この処理ガスと
同等のガスが電極30を腐食するのを防止するために,
前記抵抗体層31と前記絶縁膜20間の接着は前記電極
30を覆い包むように接着したほうが良い。
【0021】次に,以上のように構成された本実施例の
効果について説明する。サセプタ10例えば導電性の
金属としてのAlと抵抗体層31例えば炭化ケイ素
(SiC)の線膨張率の違いにより,サセプタと抵抗
体層間に着設された絶縁膜に歪みを生じ,サセプタと絶
縁膜間の接着部及び抵抗体層と絶縁膜間の接着部の剥離
を抑制することができる。また,抵抗体層31と絶縁膜
20間の接着部が剥がれてしまうと,その剥がれた部分
に温度の経時変化にともない結露による,抵抗体層31
に設けられた電極30を腐食させるのを抑制し,静電チ
ャック9の吸着力の低下を抑制することができる。ま
た,サセプタ10と絶縁膜20間の接着部22及び抵抗
体層31と絶縁膜20間の接着部の剥離を抑制すること
ができるので,抵抗体層31の半導体ウエハ2を載置す
る載置面の水平度をより保つことができる。さらに,抵
抗体層31の半導体ウエハ2を載置する載置面の水平度
をより水平に保つことができるので,半導体ウエハ2を
処理する際,均一に処理することができ,半導体ウエハ
2上に形成されたデバイスの歩留りを向上することがで
きる。
【0022】尚,本実施例では,絶縁膜とサセプタ間の
接着部を,絶縁膜と抵抗体層間の接着部の絶縁膜側面の
外周よりも外側の絶縁膜のサセプタ側面に着設したが,
絶縁膜とサセプタ間の接着部と,絶縁膜と抵抗体層間の
接着部が,絶縁膜を介してお互いに重ならなければ,そ
の絶縁膜とサセプタ間の接着部を,絶縁膜と抵抗体層間
の接着部の絶縁膜側面の内周よりも内側に着設してもよ
いことは勿論であり,本発明はかかる実施例に限定され
るものではなく,本発明の要旨の範囲内で種々の変形実
施が可能である。また,実施例ではプラズマエッチング
装置について述べたが,このようなプラズマエッチング
装置の他に前記半導体ウエハやLCD基板のような被吸
着体を静電的に吸着保持する静電チャックは前記プラズ
マエッチング装置にとらわれず自然酸化膜除去装置,あ
るいは酸化膜等の膜付けする枚葉酸化炉,ウエハプロー
バ等の検査装置,搬送装置,CVD等の熱処理装置に限
らず,また常圧,減圧または陽圧とした装置に用いるこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば抵抗体層と絶縁膜を接
着する接着部と,絶縁膜とサセプタを接着する接着部
は,絶縁膜を介してお互いに重ならないように構成され
るので,サセプタと抵抗体層の熱膨張又は熱収縮長が生
じても,絶縁膜と抵抗体層の接着部と,絶縁膜とサセプ
タの接着部とはサセプタと抵抗体層の熱膨張又は熱収縮
長の変化が干渉しないので,サセプタと絶縁膜又は抵抗
体層と絶縁膜のそれぞれの接着部の剥離による凸凹の発
生を抑制できるので,静電チャックが吸着保持する被吸
着体の水平状態をより水平に保つことができるという顕
著な効果がある。また,抵抗体層と絶縁膜を接着する接
着部を,電極板を覆うように形成すれば,抵抗体層の載
置面に貫通孔を形成し,この貫通孔から被吸着体と載置
面との間に処理ガスと同等のガスを供給する場合でも,
電極板の腐食を防止することができる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例を適用したプラズマ
エッチング裝置の概略断面図である。
【図2】図1の静電チャックの要部の構成を示す分解斜
視図である。
【図3】図1の静電チャックの接着部の構成を示す部分
断面図である。
【図4】図1の被吸着体を載置する静電チャックの接着
部の構成を示す部分断面図である。
【図5】図1の被吸着体を載置する静電チャックの作用
を示す部分断面図である。
【図6】)は従来の被吸着体を載置する静電チャッ
クの作用を示す部分断面図であり,(は図1の被吸
着体を載置する静電チャックの作用を示す部分断面図で
ある。
【符合の説明】
1 処理容器 2 吸着体(半導体ウエハ) 5 サセプタ支持台(冷却手段) 9 静電チャック 10 サセプタ(下部電極) 20 絶縁膜 21,22 接着部 30 電極 31 抵抗体層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サセプタの上面を覆う絶縁膜と前記絶縁
    膜の上面を覆う抵抗体層との間に板電極を介装し,前記
    電極板に対して高電圧を印加することにより,前記抵抗
    体層の載置面に載置された被吸着体を吸着保持する静電
    チャックにおいて, 前記抵抗体層と前記絶縁膜を接着する接着部と,前記絶
    縁膜と前記サセプタを接着する接着部は,前記絶縁膜を
    介してお互いに重ならないように構成される ことを特徴
    とする静電チャック。
  2. 【請求項2】 前記抵抗体層と前記絶縁膜を接着する接
    着部は,前記電極板を覆うように形成されることを特徴
    とする,請求項1に記載の静電チャック。
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