JP3071684U - 調理装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 遠赤外線熱源載置部に嵌合配置する遠赤外線
熱源ユニットと遠赤外線熱源ユニット上方に配置する鉄
板体との間隔を変更可能にし、鉄板体上で調理する被調
理物の種類に応じた火力、遠赤外線量等の調節を自由に
行う。 【解決手段】 中央部に開口した遠赤外線熱源載置部2
の外郭部分を溝状に窪んだ水貯留部3とする受皿体1を
形成し、遠赤外線熱源載置部2には、加熱することで遠
赤外線を発生する熱源体11を備えた遠赤外線熱源ユニ
ット10を配装する。また遠赤外線熱源ユニット10か
らの遠赤外線によって加熱する鉄板体20を水受皿体1
の開口部にセットし、この鉄板体20には被調理物Fか
ら浸出する油脂分等を排出する多数の排出落下孔23を
開穿形成する。遠赤外線熱源ユニット10には、遠赤外
線熱源載置部2に対し、自体の周囲部分で係架保持させ
る突出部15と、自体の下面部分で係架保持させる当該
下面部分において突出・退避可能な載置脚14とにより
上下調整手段Pを形成する。
熱源ユニットと遠赤外線熱源ユニット上方に配置する鉄
板体との間隔を変更可能にし、鉄板体上で調理する被調
理物の種類に応じた火力、遠赤外線量等の調節を自由に
行う。 【解決手段】 中央部に開口した遠赤外線熱源載置部2
の外郭部分を溝状に窪んだ水貯留部3とする受皿体1を
形成し、遠赤外線熱源載置部2には、加熱することで遠
赤外線を発生する熱源体11を備えた遠赤外線熱源ユニ
ット10を配装する。また遠赤外線熱源ユニット10か
らの遠赤外線によって加熱する鉄板体20を水受皿体1
の開口部にセットし、この鉄板体20には被調理物Fか
ら浸出する油脂分等を排出する多数の排出落下孔23を
開穿形成する。遠赤外線熱源ユニット10には、遠赤外
線熱源載置部2に対し、自体の周囲部分で係架保持させ
る突出部15と、自体の下面部分で係架保持させる当該
下面部分において突出・退避可能な載置脚14とにより
上下調整手段Pを形成する。
Description
【0001】
この考案は肉、野菜、魚その他を遠赤外線加熱によって焼煙を出さずに、しか もその油脂分等を周囲に飛散させずに、また焦がすことなく、満遍なく加熱調理 できると共に、被調理物に対応した火力、遠赤外線量を調節可能にした調理装置 に関する。
【0002】
従来、調理しながら供食するような例えば焼肉料理に際し、例えば加熱源の上 に所定間隔を隔てて配した金網によって被調理物を支持して加熱する金網式、熱 源によって加熱される鉄板を利用してその上で被調理物を加熱する鉄板式等によ って被調理物たる肉、野菜、魚等を加熱調理している。これらの金網式、鉄板式 等による場合には被調理物を単に加熱するのみであるから、これらの被調理物中 に含まれている油脂分、水分等が熱源に垂れ落ちたり、鉄板上で直火的に加熱さ れたりすることで焼煙が生じたり、周囲に飛散されたりしている。
【0003】 これを解消すべく、出願人自身により遠赤外線加熱式の調理装置を提案した。 すなわち、中央部が開口された遠赤外線熱源載置部となっていて、この遠赤外線 熱源載置部の外郭である周囲部分が溝状に窪んだ水貯留部となって、加熱源上に 載置される水受皿体と、遠赤外線熱源載置部に配装され、加熱されることで遠赤 外線を発生する熱源体を備えた遠赤外線熱源ユニットと、水受皿体の開口部に載 置されることで遠赤外線熱源ユニットからの遠赤外線によって加熱され、被調理 物から浸出される油脂分、水分等を自体の周縁部から水受皿体の周縁部の水貯留 部上に落下させるように排出させるための排出落下孔が開穿されていると共に、 表面が平坦状に形成されて成る鉄板体とを有したものとしてある。そして、遠赤 外線熱源ユニットには、水受皿体における遠赤外線熱源載置部の周縁部の上端縁 内に嵌め合い状になるように自体の周囲枠から外方にあるいは下方に突出された 側面から見て例えば長尺L字形に載置脚が一体形成されていて、この載置脚を遠 赤外線熱源載置部の周縁部内に嵌め合せることで周囲枠内の熱源体が、水受皿体 をセットするコンロ台におけるガス燃焼部上で開口された遠赤外線熱源載置部に 位置するようにするのである。
【0004】
上述した遠赤外線加熱式の調理装置によれば、被調理物は加熱源による直火的 な加熱によらずに遠赤外線によってその内部まで加熱浸透されるから余分な油脂 分等が除去され、味が美味しくなり、また煙が殆ど発生しないことで周囲を汚損 させずに済むから、部屋内での調理に極めて好適なものである。
【0005】 しかしながら、遠赤外線熱源ユニットにおける載置脚は、水受皿体における遠 赤外線熱源載置部の周縁部の上端縁内に嵌め合い状になるように自体の周囲枠か ら外方にあるいは下方に突出された側面から見て例えば長尺L字形に一体形成さ れているため、遠赤外線熱源載置部に遠赤外線熱源ユニットを嵌合配置したり取 り外したりする際に、長尺L字形の載置脚自体を周囲にある他の器具や手袖等に 引っ掛けてしまう等して作業上非常に危険である。また、遠赤外線熱源ユニット の載置脚は周囲枠に対して予め定められた位置に形成されているため、水受皿体 の開口部に載置される遠赤外線熱源ユニットは、水受皿体およびコンロ台に対す る自体の高さを自由に変更させることができない。したがって、鉄板体と遠赤外 線熱源ユニットとの間隔が常に一定距離となるため、加熱源の火力が強く、大き い場合には遠赤外線熱源ユニットからの遠赤外線量も大きくなり、被調理物を強 火で調理することとなってかえって不都合である等、鉄板体上に置かれて調理さ れる被調理物の種類に応じた火力、遠赤外線量等の調節を自由に行なうことがで きないのであった。
【0006】 そこでこの考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、遠 赤外線熱源載置部に遠赤外線熱源ユニットを嵌合配置したり取り外したりする際 に、載置脚自体を周囲にある他の器具や手袖等に引っ掛けてしまう虞れがなく、 しかも、鉄板体と遠赤外線熱源ユニットとの間隔を自由に変えられるようにする ことで、鉄板体上に置かれて調理される被調理物の種類に応じた火力、遠赤外線 量等の調節が自由に行なえるようにすると共に、被調理物から浸出する油脂分、 水分等を鉄板上から簡単、確実に排出落下させて焼煙を生じさせず、その清掃、 洗浄も極めて簡単で取り扱いも容易で、安全でもある調理装置を提供することを 目的とする。
【0007】
上述した課題を解決するため、この考案にあっては、加熱時に加熱される遠赤 外線熱源ユニット10から発生する遠赤外線によって、上方に配置されている被 加熱体(11)を介して被調理物Fを加熱調理する調理装置において、前記遠赤 外線熱源ユニット10には、加熱源(B)に対して上下間隔を調整して載置させ る上下調整手段Pを設けたものである。 上下調整手段Pは、遠赤外線熱源ユニット10自体の周囲部分で係架保持させ る突出部15と、自体の下面部分で係架保持させる当該下面部分において突出・ 退避可能な載置脚14とから成るものである。 中央部が開口された遠赤外線熱源載置部2となっていて、この遠赤外線熱源載 置部2の外郭である周囲部分が溝状に窪んだ水貯留部3となっている水受皿体1 と、遠赤外線熱源載置部2に配装され、加熱されることで遠赤外線を発生する熱 源体11を備えた遠赤外線熱源ユニット10と、水受皿体1の開口部に載置され ることで遠赤外線熱源ユニット10からの遠赤外線によって加熱され、被調理物 Fから浸出される油脂分、水分等を水貯留部3内へ排出する排出落下孔23が開 穿されている鉄板体20とを有し、遠赤外線熱源ユニット10には、線熱源載置 部2に対し、自体の周囲部分で係架保持させる突出部15と、自体の下面部分で 係架保持させる当該下面部分において突出・退避可能な載置脚14とから成る上 下調整手段Pを設けたものである。 載置脚14は、水受皿体1における遠赤外線熱源載置部2の周縁部の上端縁内 に嵌め合い状になるように自体の下側に載置脚側段部14Bを形成すべく帯板を 側面から見てL字形を呈する環状に形成してあり、遠赤外線熱源ユニット10に 対して、外方に突出する位置と内方に退避する位置との間を回動可能とするよう 載置脚の一端を遠赤外線熱源ユニット10に支持してあるものとできる。
【0008】 以上のように構成されたこの考案に係る調理装置にあって、上下調整手段Pの 載置脚14を遠赤外線熱源ユニット10外側へ突出させた状態に回動させて載置 脚側段部14Bを遠赤外線熱源載置部2の周縁部内に嵌め合せることで、支持皿 13内の熱源体11を、水受皿体1をセットするコンロ台Bにおけるガス燃焼部 上で開口された遠赤外線熱源載置部2よりも高位置に配置させる。 一方、上下調整手段Pの載置脚14を遠赤外線熱源ユニット10内側へ退避さ せた状態に回動させて突出部15の突出部側段部15Aを遠赤外線熱源載置部2 の周縁部内に嵌め合せることで、支持皿13内の熱源体11を、水受皿体1をセ ットするコンロ台Bにおけるガス燃焼部上で開口された遠赤外線熱源載置部2の 近傍位置に配置させる。 これにより遠赤外線熱源ユニット10からの遠赤外線やその他の発熱体によっ て鉄板体20が加熱されるとき、鉄板体20上に置かれて調理される被調理物F は、その内部まで加熱浸透され、美味な状態で加熱調理される。 鉄板体20に形成された排出落下孔23は、被調理物Fから浸出される油脂分 等を水受皿体1の水貯留部3内に落下させ、それらの油脂分等を直接に燃焼させ ず、焼煙等を発生させない。
【0009】
以下図面を参照してこの考案の一実施の形態を説明すると、図において示され る符号1は例えばガス燃焼式の加熱源であるコンロ台B上にセットされる水受皿 体であり、この水受皿体1は中央部が開口された遠赤外線熱源載置部2となって いて、この遠赤外線熱源載置部2の外郭である周囲部分が溝状に窪んだ水貯留部 3となっている平面ドーナツ状を呈し、金属等の耐熱性ある素材例えばステンレ スによって鍋状に形成されている。すなわちこの水受皿体1自体は、一般的な全 体が窪んでいる鍋における中央部分を刳り貫き、その刳り貫き部分の周縁を鍋の 開口側に堰状に折曲することで遠赤外線熱源載置部2となし、また折曲した堰状 部分と、鍋における周壁部分と、鍋における底部分とで溝状に窪んでいる水貯留 部3を形成している(図1、図5参照)。遠赤外線熱源載置部2の開口径は上下 調整手段Pを備えた後述する遠赤外線熱源ユニット10を載置させるように、こ の遠赤外線熱源ユニット10外径にほぼ対応しており、また水貯留部3は後述す る鉄板体20の周縁部から垂れ落ちる油脂分、水分等を浮遊状態で貯留するよう 予め適当量の水が貯留されるに足る容量となるように、深さ、幅員、周囲長さ等 が設定されている。
【0010】 そしてこの水受皿体1の開口部周縁は折曲加工その他によって適当に補強され ていて、鉄板体20をしっかりと支持するようにしてある。また、この水受皿体 1全体の深さは、遠赤外線熱源ユニット10から発生される遠赤外線によって鉄 板体20が充分に照射加熱されるように、開口部にセットされる鉄板体20と遠 赤外線熱源ユニット10との間隔が、後述する上下調整手段Pにおける載置脚1 4、突出部15により適当に設定されることに対応したものとしてある。
【0011】 水受皿体1における遠赤外線熱源載置部2には、水受皿体1をセットするコン ロ台Bのガス燃焼等によって加熱されることで遠赤外線を発生照射する遠赤外線 熱源ユニット10が着脱自在に載置される。この遠赤外線熱源ユニット10は、 図2に示すように、網材12が上部に覆蓋配装され、例えば同心円上に形成され る大小複数の開口13Aを下部に設けた支持皿13内に、加熱されることで遠赤 外線を発生する塊状の熱源体11を収納するものとしてある。そして、遠赤外線 熱源ユニット10にはコンロ台Bに対して上下間隔を調整して水受皿体1の遠赤 外線熱源載置部2に載置させるための上下調整手段Pを設けてある。この上下調 整手段Pは、図3に示すように、支持皿13周囲の下側に突出部側段部15Aを 形成すべく縦長矩形状に設けた突出部15と、この突出部15に対応した下面側 において自体を外側へ突出させたり内側へ退避させたりできる載置脚14とから 構成してある。尚、遠赤外線熱源ユニット10における網材12、支持皿13、 上下調整手段P等はいずれも耐熱性ある金属等にて形成されており、汚損後の清 掃の容易性等を考慮して例えばステンレスを素材として形成される。
【0012】 図3、図4に示すように、上下調整手段Pにおいて、載置脚14は、水受皿体 1における遠赤外線熱源載置部2の周縁部の上端縁内に嵌め合い状になるように 、支持皿13下側に載置脚側段部14Bを形成すべく所定幅員の帯板を側面から 見てL字形を呈する環状に形成してあり、突出部15に対応した下面側において 自体を水平面内で回転させることで支持皿13の底面から外側へ突出させたり支 持皿13の底面内側へ退避させたりできるよう回転支持用リベット材14Aによ り載置脚14の一端を支持皿13下面の外周縁側に支持してある。
【0013】 すなわち、載置脚14を遠赤外線熱源ユニット10自体の外側へ突出させた状 態にして載置脚側段部14Bを遠赤外線熱源載置部2の周縁部内に嵌め合せるこ とで支持皿13内の熱源体11が、水受皿体1をセットするコンロ台Bにおける ガス燃焼部上で開口された遠赤外線熱源載置部2の高さ位置よりも上方位置に配 置するようになっている(図5(a)参照)。一方、載置脚14を遠赤外線熱源 ユニット10自体の内側へ退避させた状態にして突出部15の突出部側段部15 Aを遠赤外線熱源載置部2の周縁部内に嵌め合せることで支持皿13内の熱源体 11が、水受皿体1をセットするコンロ台Bにおけるガス燃焼部上で開口された 遠赤外線熱源載置部2の高さ位置近傍に配置するようになっている(図5(b) 参照)。
【0014】 熱源体11は、例えばセラミック材質の物体を燒結加工等によって黒体・塊状 化したものであり、これから発生する遠赤外線で鉄板体20を充分に加熱し、鉄 板体20上に置かれる各種の被調理物F内部に浸透して更に加熱調理するに足る 充分な量の所定波長の遠赤外線を発生し、強熱を発生するための微細な気孔を備 えている。また加熱調理終了後で充分に自然冷却された後では再使用可能なよう にそのまま保管可能にしてある。なおセラミック材質の物体として、例えば遷移 元素酸化物系のセラミックである二酸化マンガン、酸化鉄、酸化クロム、酸化コ バルト、酸化銅等の遷移元素を柚組成に添加したものであったり、遠赤外線特性 をもつような材質であるコージライト、βスポジューメン、チタン酸アルミニウ ムのものであったりし、これらに限らずいずれであっても、加熱によって遠赤外 線を発生するものであれば足りる。
【0015】 尚、本実施の形態においては、遠赤外線熱源載置部2に載置される加熱源とし てコンロ台Bのガス燃焼等によって点火加熱されることで遠赤外線を発生させる 熱源体11をセットした遠赤外線熱源ユニット10を利用しているが、これに限 らず例えば火力を増強させた炭・燃焼用アルコール等や、コンロ台Bによる間接 的な点火加熱を利用しない一般的な自己発熱源として例えばニクロム線電熱器、 電磁誘導加熱体等その他の熱源ユニットを利用することもできる。
【0016】 水受皿体1の遠赤外線熱源載置部2に載置セットされる遠赤外線熱源ユニット 10によって加熱されるよう水受皿体1の開口部面に、表面にテフロン被膜(テ フロンコーティング)等の保護膜が施された鉄板体20が載置される。この鉄板 体20は、水受皿体1の開口部縁に係止する係止縁22を周縁に有し、上表面が 平坦状に形成されている鉄板体本体21の周縁部に多数の排出落下孔23を開穿 してある。なお、鉄板体本体21の中心部側からその周縁部側に至る従い次第に 深くなって排出落下孔23に連続する放射状に配された多数の案内溝(図示せず )を形成してあっても良い。
【0017】 鉄板体本体21は、水受皿体1の平面形状とほぼ同様にして例えば円形状に形 成されており、またその直径方向に沿った相対する縁部位置夫々に取手24を付 設してある。なお図示例のように水受皿体1、鉄板体20夫々を円形状に形成す る場合に限らず、場合によっては平面でほぼ矩形状を呈するように形成する等の 他の形状に変更することも可能であり、更に水受皿体1に複数の遠赤外線熱源ユ ニット10を配装して、横長の鉄板体20とすることも可能である。
【0018】 また鉄板体本体21自体は所定肉厚の鉄板を素材として開穿・溝切り加工等の 所定の加工を施した後にテフロン樹脂等の保護膜を例えば3層にして被覆処理し て成り、被調理物Fの焦げ付き等が防止されるように配慮してある。なお鉄板体 本体21の中央部における裏面は、中央部分自体がやや肉薄になるように僅かに 窪ませることで湾曲面が形成されていて、遠赤外線による加熱が効率的に得られ るようにしてある(図5参照)。
【0019】 鉄板体本体21周縁に形成した係止縁22は、鉄板体本体21の下面側から見 て段部状に窪ませることで水受皿体1の開口周縁部ときっちりと嵌め合わせられ 、水受皿体1上にセットしたときの位置ずれ等を防止して安全に使用できるよう にする。
【0020】 排出落下孔23は、鉄板体本体21における周縁部に例えば鉄板体本体21に おける半径長さに対してその約1/4乃至1/3程度の長さにして放射状に配列 される細長いスリット状に形成されている。そしてこの排出落下孔23位置は、 水受皿体1上に鉄板体20自体を載置セットしたときの水受皿体1における水貯 留部3上に対応するものとしてあり、排出落下孔23を経て排出落下される油脂 分、水分等を水貯留部3上に落下させるようにしてある。したがって排出落下孔 23が開穿形成されていない鉄板体20における中央部分は水受皿体1における 遠赤外線熱源ユニット10上に位置しており、遠赤外線熱源ユニット10には油 脂分等が直接に落下されないようにしてある。またこの排出落下孔23の内縁は 鉄板体本体21の表裏面に対して滑らかに連続するように面取り加工が施されて 、例えば水洗・洗浄時における作業者の手指等を損傷しないように配慮してある 。また図示を省略したが、排出落下孔23自体を内外で複数列の同心円上に配列 したり、千鳥状に配列したり、長さ・幅員・開穿形状等を異なるものとしたり等 にすることもできる。
【0021】 次に以上のように構成された実施の形態における使用の一例を説明するに、遠 赤外線熱源載置部2に遠赤外線熱源ユニット10を載置した水受皿体1をコンロ 台B上にセットし、遠赤外線熱源ユニット10内の熱源体11をガス燃焼によっ て直接に加熱されるようにすると共に、水受皿体1の水貯留部3には水を注入貯 留しておく。このとき、遠赤外線熱源ユニット10をコンロ台Bに対して上下調 整手段Pによって上下の高さ間隔を調整して水受皿体1の遠赤外線熱源載置部2 に載置させるに際し、上下調整手段Pの載置脚14、突出部15夫々のうち載置 脚14の方を内外位置になるように適宜回転させることにより遠赤外線熱源ユニ ット10の上下調整を行なう。
【0022】 すなわち、熱源体11を鉄板体20に接近させて火力、遠赤外線量を大きくし 、強める場合には、図5(a)に示すように、載置脚14を回転して外側へ突出 させた状態にして載置脚側段部14Bを遠赤外線熱源載置部2の周縁部内に嵌め 合せることで支持皿13内の熱源体11は、水受皿体1をセットするコンロ台B におけるガス燃焼部上で開口された遠赤外線熱源載置部2の高さ位置よりも上方 位置に配置される。一方、熱源体11を鉄板体20から離反させて火力、遠赤外 線量を小さくし、弱める場合には、図5(b)に示すように、載置脚14を回転 して内側へ退避させた状態にして突出部15の突出部側段部15Aを遠赤外線熱 源載置部2の周縁部内に嵌め合せることで支持皿13内の熱源体11が、水受皿 体1をセットするコンロ台Bにおけるガス燃焼部上で開口された遠赤外線熱源載 置部2の高さ位置における近傍に配置される。
【0023】 次いで水受皿体1の開口部に、その開口部周縁部分に係止縁22を係止するこ とで鉄板体20を載せるのである。そして加熱された熱源体11から発生照射さ れる遠赤外線によって加熱される鉄板体20上で、所定の被調理物F例えば肉、 野菜、魚等を加熱調理する。このときこれ等の被調理物Fから浸出する肉汁・油 脂分、水分等は、鉄板体20における排出落下孔23まで案内流下され、排出落 下孔23を経て水受皿体1の水貯留部3に落下され、特に油脂分はガス燃焼炎等 の直接の火炎によって燃焼されないために無煙のものとされる。
【0024】
この考案は以上のように構成されているため、鉄板体20と遠赤外線熱源ユニ ット10との間隔を上下調整手段Pによって自由に変えられることで、鉄板体2 0上に置かれて調理される被調理物Fの種類に応じた火力、遠赤外線量等の調節 が自由に行なえ、しかも、遠赤外線熱源載置部2に遠赤外線熱源ユニット10を 嵌合配置したり取り外したりする際に、載置脚14自体を周囲にある他の器具や 手袖等に引っ掛けてしまう虞れがなくなる。また被調理物Fから浸出する油脂分 、水分等は鉄板体20上から排出落下孔23を経て水受皿体1の水貯留部3上に 円滑に排出落下させて焼煙を生じさせないのであり、その清掃、洗浄も極めて簡 単で取り扱いも容易である。
【0025】 すなわちこれはこの考案において、加熱時に加熱される遠赤外線熱源ユニット 10から発生する遠赤外線によって、上方に配置されている被加熱体(11)を 介して被調理物Fを加熱調理する調理装置において、前記遠赤外線熱源ユニット 10には、加熱源(B)に対して上下間隔を調整して載置させる上下調整手段P を設けたからである。
【0026】 上下調整手段Pは、遠赤外線熱源ユニット10自体の周囲部分で係架保持させ る突出部15と、自体の下面部分で係架保持させる当該下面部分において遠赤外 線熱源ユニット10自体の内外方向で突出・退避可能な載置脚14とを有するの で、加熱源(B)に対する遠赤外線熱源ユニット10の上下間隔の調整が容易に 行なえる。
【0027】 また、中央部が遠赤外線熱源載置部2となっていて、その外郭である周囲部分 が溝状に窪んだ水貯留部3となっている水受皿体1と、遠赤外線熱源載置部2に 配装されて遠赤外線を発生する熱源体11を備えた遠赤外線熱源ユニット10と 、水受皿体1の開口部に載置されて遠赤外線熱源ユニット10からの遠赤外線に よって加熱され、被調理物Fからの油脂分、水分等を排出する排出落下孔23を 開穿した鉄板体20とを有し、前記遠赤外線熱源ユニット10には、遠赤外線熱 源載置部2に対し、自体の周囲部分で係架保持させる突出部15と、自体の下面 部分で係架保持させる当該下面部分において突出・退避可能な載置脚14とから 成る上下調整手段Pを設けたので、載置脚14を遠赤外線熱源ユニット10自体 から外側へ突出させた状態にして遠赤外線熱源載置部2の周縁部内に嵌め合せる ことで熱源体11は、水受皿体1をセットするコンロ台Bにおけるガス燃焼部上 で開口された遠赤外線熱源載置部2の高さ位置よりも上方位置に配置される。一 方、載置脚14を遠赤外線熱源ユニット10自体の内側へ退避させた状態にして 突出部15を遠赤外線熱源載置部2の周縁部内に嵌め合せることで熱源体11が 、水受皿体1をセットするコンロ台Bにおけるガス燃焼部上で開口された遠赤外 線熱源載置部2の高さ位置近傍に配置されることを可能にしている。
【0028】 鉄板体20の周縁部には多数の排出落下孔23を開穿してあり、またこの排出 落下孔23は、鉄板体20が水受皿体1の開口部にセットされたときには水受皿 体1の水貯留部3上に位置するから、排出落下孔23を経て落下される油脂分等 は遠赤外線熱源ユニット10に直接に落下せず、油脂分等の直接の燃焼によった 焼煙を生じることがない。そのため密閉された室内例えばマンション・アパート 等でも周囲を汚損せずに済み、また肉、魚等を焼くときの不快な臭いを発生させ ずに使用でき、極めて便利である。更には遠赤外線熱源ユニット10はガス燃焼 による加熱で遠赤外線を発生するも繰り返し使用でき、また安全に再利用可能で ある。
【0029】 載置脚14は、水受皿体1における遠赤外線熱源載置部2の周縁部の上端縁内 に嵌め合い状になるように自体の下側に載置脚側段部14Bを形成すべく帯板を 側面から見てL字形を呈する環状に形成してあり、遠赤外線熱源ユニット10に 対して、外方に突出する位置と内方に退避する位置との間を回動可能とするよう 載置脚の一端を遠赤外線熱源ユニット10に支持してあるので、熱源載置部2に 遠赤外線熱源ユニット10を嵌合配置したり取り外したりする際に、載置脚14 自体を周囲にある他の器具や手袖等に引っ掛けてしまう虞れがない。
【図1】この考案の一実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図2】同じく遠赤外線熱源ユニットの斜下方向から見
た一部切欠斜視図である。
た一部切欠斜視図である。
【図3】同じく遠赤外線熱源載置部へ配装させた状態の
遠赤外線熱源ユニットの断面図である。
遠赤外線熱源ユニットの断面図である。
【図4】同じく遠赤外線熱源載置部へ配装させた状態の
遠赤外線熱源ユニットの平断面図である。
遠赤外線熱源ユニットの平断面図である。
【図5】同じく使用状態の断面図であり、(a)は遠赤
外線熱源載置部に対し遠赤外線熱源ユニットを高く位置
させて配装した状態、(b)は遠赤外線熱源載置部に対
し遠赤外線熱源ユニットを低く位置させて配装した状態
を示す。
外線熱源載置部に対し遠赤外線熱源ユニットを高く位置
させて配装した状態、(b)は遠赤外線熱源載置部に対
し遠赤外線熱源ユニットを低く位置させて配装した状態
を示す。
P…上下調整手段 B…コンロ台 F…被調理物 1…水受皿体 2…遠赤外線熱
源載置部 3…水貯留部 10…遠赤外線熱源ユニット 11…熱源体 12…網材 13…支持皿 13A…開口 14…載置脚 14A…回転支持用リベット材 14B…載置脚
側段部 15…突出部 15A…突出部
側段部 20…鉄板体 21…鉄板体本
体 21A…保護膜 22…係止縁 23…排出落下孔 24…取手
源載置部 3…水貯留部 10…遠赤外線熱源ユニット 11…熱源体 12…網材 13…支持皿 13A…開口 14…載置脚 14A…回転支持用リベット材 14B…載置脚
側段部 15…突出部 15A…突出部
側段部 20…鉄板体 21…鉄板体本
体 21A…保護膜 22…係止縁 23…排出落下孔 24…取手
Claims (5)
- 【請求項1】 加熱時に加熱される遠赤外線熱源ユニッ
トから発生する遠赤外線によって、上方に配置されてい
る被加熱体を介して被調理物を加熱調理する調理装置に
おいて、前記遠赤外線熱源ユニットには、加熱源に対し
て上下間隔を調整して載置させる上下調整手段を設けた
ことを特徴とする調理装置。 - 【請求項2】 上下調整手段は、遠赤外線熱源ユニット
自体の周囲部分で係架保持させる突出部と、自体の下面
部分で係架保持させる当該下面部分において突出・退避
可能な載置脚とを有する請求項1記載の調理装置。 - 【請求項3】 中央部が開口された遠赤外線熱源載置部
となっていて、この遠赤外線熱源載置部の外郭である周
囲部分が溝状に窪んだ水貯留部となっている水受皿体
と、遠赤外線熱源載置部に配装され、加熱されることで
遠赤外線を発生する熱源体を備えた遠赤外線熱源ユニッ
トと、水受皿体の開口部に載置されることで遠赤外線熱
源ユニットからの遠赤外線によって加熱され、被調理物
から浸出される油脂分、水分等を水貯留部内へ排出させ
る排出落下孔が開穿されている鉄板体とを有し、遠赤外
線熱源ユニットには、遠赤外線熱源載置部に対し自体の
周囲部分で係架保持させる突出部と、自体の下面部分で
係架保持させる当該下面部分において突出・退避可能な
載置脚とから成る上下調整手段を設けたことを特徴とす
る調理装置。 - 【請求項4】 載置脚は、水受皿体における遠赤外線熱
源載置部の周縁部の上端縁内に嵌め合い状になるように
自体の下側に載置脚側段部を形成すべく帯板を側面から
見てL字形を呈する環状に形成してあり、遠赤外線熱源
ユニットに対して外方に突出する位置と内方に退避する
位置との間を回動可能とするよう載置脚の一端を遠赤外
線熱源ユニットに支持してある請求項2または3記載の
調理装置。 - 【請求項5】 中央部が開口された遠赤外線熱源載置部
となっていて、この遠赤外線熱源載置部の外郭である周
囲部分が溝状に窪んだ水貯留部となっている水受皿体
と、遠赤外線熱源載置部に配装され、加熱されることで
遠赤外線を発生する熱源体を備えた遠赤外線熱源ユニッ
トと、水受皿体の開口部に載置されることで遠赤外線熱
源ユニットからの遠赤外線によって加熱され、被調理物
から浸出される油脂分、水分等を水貯留部内へ排出させ
る排出落下孔が開穿されている鉄板体とを有し、前記遠
赤外線熱源ユニットには、遠赤外線熱源載置部に対し自
体の周囲部分で係架保持させる突出部と、遠赤外線熱源
載置部に対し自体の下面部分で係架保持させ、遠赤外線
熱源ユニットに対して外方に突出する位置と内方に退避
する位置との間を回動可能とするよう一端を遠赤外線熱
源ユニットの下面部分に支持して成る載置脚とから成る
上下調整手段を設けたことを特徴とする調理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001444U JP3071684U (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 調理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001444U JP3071684U (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 調理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3071684U true JP3071684U (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=43205017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000001444U Expired - Fee Related JP3071684U (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 調理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3071684U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013080000A1 (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | 株式会社エコグリル | 無煙炭火焼き器具 |
-
2000
- 2000-03-13 JP JP2000001444U patent/JP3071684U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013080000A1 (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | 株式会社エコグリル | 無煙炭火焼き器具 |
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