JPS5933298Y2 - テ−ブル・グリル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は、被焼物を受ける基台と、その周りＨＢ５に
連結されている天板と、それらの間に配置されるヒータ
ーとを備えるテーブル・グリルに関する。

従来技術 この種のテーブル・グリルは、実開昭５４−３３２６０
号公報で知られている。

しかし、ヒーターから上方へ放散される熱は天板によっ
て遮断されるだけで無駄になっているし、ヒーターは天
板と同体的に上下動されて下方被焼物との位置調節が行
われるものの、上方からの焙り焼きしか行えない。

目 的 この考案は、天板部にもヒーターとの位置調節が可能な
上方加熱調理間を、被加熱調理物保持具が着脱自在であ
るようにして設け、加熱条件を種種に変えられ、しかも
調理および保温を同時に行うこともできる等、さらに便
利なテーブル・グリルを提供することを目的とする。

構成・作用 そこでこの考案では、被焼物を受ける基台とその一部周
りに連結されている天板との間にヒーターを備え、しか
も天板に前記ヒーターによる上方加熱調理部を設けて被
加熱調理物保持具が着脱自在に装着され、ヒーターは上
下動により前記基台と上方加熱調理部とに対する相対位
置調節可能とされる。

ヒーターからの熱は、基台上でも、天板の上方加熱調理
部上でも、加熱調理に適宜利用でき、ヒーターは単独上
下動によって前記上下どちらの調理部に対しても位置調
節されて加熱の割合ないし度合を変える。

上方加熱調理部では、装着する保持具の種類によって網
焼、鉄板、胸板焼のほか、調理物の保温、酒のかんや湯
沸し等も可能となる。

実施例 図に示される実施例について説明すれば、１は基台、２
は天板であって、それぞれ上方より見て矩形をなし、そ
の−短辺都が側柱３により一体に連結されている。

基台１および天板２間には、上下位置調節可能なヒータ
ー４が設けられている。

基台１は、水受皿５を出し入れ自在に設置する凹部６が
形成され、該凹部６の口縁６ａないしは水受皿５の口縁
５ａに、焼網７等の被焼物受具を受載すべくされている
。

前記ヒーター４は、ガラスパイプ４ａ内にヒーター線４
ｂを内蔵した赤外線ヒーターであって、保持枠８内へ適
数保持され、該保持枠８の一端が基台１および天板２間
の側柱３により連結されない他方の短辺ＨＢ１ａ、２ａ
間に立設されたガイドバー９によって案内され、他端が
側柱３内で立設螺軸１０により案内および上下動される
被動部１１に連結され、螺軸１０の回動によってヒータ
ー４が上下動されるようにしである。

螺軸１０は多条ねじかあるいはリードの大きなものとし
て、少い回転でヒーター４を大きく上下動させるのが望
ましい。

１２．１２はヒーター保持枠８と被動部１１との連結パ
イプであって、側柱３の内側壁３ａには連結パイプ１２
に対する逃げをなすスリット１３が形成されている。

前記連結パイプ１２は、各ヒーター４の電源との接続用
リード線１４に対する通路をなし、リード線１４はヒー
ター４の上下動を許容する電源との接続構造が採られる
。

該接続構造は、リード線１４を単にたるませるか、たる
み分を伸縮自在なコイル状に巻いておくか、ブラシ接続
とする等公知の種々の方法を採用できる。

前記螺軸１０の天板２上への突出端には、操作ツマミ１
５を設けである。

１６は保持枠８および被動部１１のガイドバー９および
螺軸１０が貫挿および螺合する部分に設けられたブツシ
ュである。

前記天板２にはそのヒータ−４上部に位置する範囲を窓
１７として開設し、該窓１７に焼網１８やその他の被加
熱調理物保持具を着脱自在に装着する加熱調理部１９と
しである。

前記窓１７の口縁段Ｍ１７ａには通常蓋２０を着脱自在
に装着しておき、加熱調理部１９を使うときだけ、焼網
１８等の被加熱調理物保持具と付は替えるべくされてい
る。

該被加熱調理物保持具としては、第２図仮想線の如き焼
板２４等、知られる種々の材質および形態のものを採用
し得るが、蓋２０を焼板に兼用することもできる。

この場合、蓋２０の裏面を被加熱調理物受面に使用し、
蓋としての使用時に調理による汚れ面が外部に出ないよ
うにするとよい。

２１は基台１下面に設けられた脚、２２はヒーター４の
オン、オフと温度調節兼用の操作ツマミである。

第１図、第２図のように、基台１の凹部８６内に水２３
を入れた水受皿５を設置して、その口縁５ａの段部５ｂ
へ焼網７を載置し、その上方適当高さにヒーター４を位
置させ、焼網７上に被焼物を置いて調理すると、被焼物
が例えば肉や魚等の油汁の出るようなものであっても、
その油汁は水２３中に落らて燃えることがないし、燃え
ていたとしてもすぐ消火されるから、煙や炎の出ない焼
物調理が行える。

ヒーター４を操作ツマミ１５の回動により上下動させる
と、焼網７上の被焼物に対するヒーター４の距離を自由
に調節でき、温度調節と共に被焼物に対する加熱条件を
種々に変更でき、近接させると被焼物表面を急速に焼け
るし、離すと被焼物の内外焼き上がり進行度の差を小さ
くできる。

第４図に示される如く、蓋２０に代替して焼網１８を加
熱調理部１９へ装着し、ヒーター４を上昇させ、焼網１
８上に被加熱調理物を置くと、下からの焙り焼きが可能
であるし、第２図仮想線の如く焼板２４と代替すれば、
鉄板焼やノ＼ムエッグ、玉子焼、お好み焼きと言った各
種の加熱調理が行える。

また、たこ焼きやたい焼き、回転焼きと云った専用型板
を用いての各種調理も可能である。

さらに、湯や牛乳を沸したり、酒をかんしたり、コーヒ
ーその他を保温したりすることも加熱調理部１９で行う
ことができる。

そして、さほどの加熱が要らない調理や保温等の場合、
ヒーター４を下げて基台１上で焼物調理しているのと同
時になし得る。

ヒーター４の保持枠８に、第２図、第４図に仮想線で示
されるような覆板２５を設けて、焼物ないしは加熱調理
している側へヒーター４からの熱を反射させるようにす
れば、熱効率が向上する。

覆板２５は、弾性的に保持板８−＼着脱自在なよう装着
し、第２図、第４図の如き使用状態に応じて仮想線で示
されているように装着向きを変えられるようにすればよ
い。

また、ヒーター４の保持枠８の上下を反転させるように
しておくこともできる。

覆板２５の熱反射面を鏡面仕上げしておけば熱効率はさ
らに向上する。

なお、加熱調理部１９に装着する各種被加熱調理物保持
具を組合わせ備え、それを選択使用すると用途範囲がさ
らに拡大する。

効果 この考案によれば、１つのヒーターによって基台上で上
方からの焙り焼きが、また上方加熱調理部上で、装着し
た被加熱調理物保持具に応じた下方からの焙り焼、鉄板
、陶板焼き、あるいは酒のかんや湯沸し、調理物の保温
と言ったことが、上下同時にも単独でも行える。

しかも、ヒーターの単独上下動により基台および上方加
熱調理部双方との相対位置が調節されるから、基台上お
よび上方加熱調理部上での前記調理における加熱温度が
無段階に加減できるし、上下同時調理時には熱の利用割
合も変えられる。

したがって各種調理にその用途や好みに応じた温度、加
熱条件で対応することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例の斜面図、第２図は縦断側面図、第３
図は一部の拡大縦断正面図、第４図は今１つの使用状態
を、示す一部の縦断側面図である。 １・・・・・・基台、２・・・・・・天板、３・・・・
・・側柱、４・・・・・・ヒーター、７．１８・・・・
・・焼網、８・・・・・・保持枠、９・・・・・・ガイ
ドバー、１０・・・・・・螺軸、１５・・・・・・操作
ツマミ、１７・・・・・・窓、１９・・・・・・加熱調
理部、２０・・・・・・蓋、２４・・・・・・焼板、２
５・・・・・・覆板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 被焼物を受ける基台とその周り一部に連結されてい
   る天板との間に、上下位置調節可能なヒーターを備えた
   テーブル・グリルであって、前記天板に前記ヒーターに
   よる上方加熱調理部を設けたことを特徴とするテーブル
   ・グリル。 ２ 前記上方加熱調理部は、天板に開設された窓部に、
   焼網や焼板あるいはその他適宜の被加熱調理物保持具を
   装着したものである実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のテーブル・グリル。 ３ 前記ヒーターは、上下に開放した保持枠内に設けら
   れ、保持枠の上方開放部および下方開放部を選択的に覆
   う着脱式覆板が設けられている実用新案登録請求の範囲
   第１項記載のチーフル・グリル。