JP3071400U - 取手装置 - Google Patents

取手装置

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JP3071400U
JP3071400U JP2000001120U JP2000001120U JP3071400U JP 3071400 U JP3071400 U JP 3071400U JP 2000001120 U JP2000001120 U JP 2000001120U JP 2000001120 U JP2000001120 U JP 2000001120U JP 3071400 U JP3071400 U JP 3071400U
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治 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 器本体に取手を簡単に着脱することができ、
かつ安定した取付け状態が得られる取手装置を提供す
る。 【解決手段】 鍋本体1の周面2に取手取付け用の突片
3を設ける。突片3に孔4を形成し、この孔4と突片3
の先端縁3Aを連通する切欠き4Aを形成する。取手5
にストッパー11を設け、ストッパー11には孔4に係入す
る係止部17と該係止部17より細く切欠き4Aに挿通可能
な挿通部18とを設ける。取付状態では、突片3の孔4に
ストッパー11の係止部17が係入して取手5の前後左右方
向の位置が規制され、安定した取付状態が得られる。ス
トッパー11を押せば、引き抜くことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鍋、フライパン等の厨房器具における着脱可能な取手装置に関する 。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来、鍋、フライパン等の取手は鍋本体等の器容器に固定されているものであ ったが、このような固定式のものでは例えば調理後そのまま食卓に置いたり、ま た、冷蔵庫に収容する場合等には取手が邪魔になる。このために鍋本体、フライ パン本体に取手を着脱可能に設けたものが周知である。
【0003】 しかしながら、従来のこの種のものはフック式であったので、簡単に取手を器 本体側と着脱しにくいという問題があった。また、器本体側に係止可能なストッ パを取手に設けたものでは、着脱が容易であるが、取手が抜け易い面がある。
【0004】 そこで、本考案は、器本体に取手を簡単に着脱することができ、かつ安定した 取付け状態が得られる取手装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、器本体の周面に横向きに張出して設けられると共に係止受 け部を形成した取手取付け用の突片と、前記突片に着脱可能に嵌合する嵌合受け 部を形成し前記係止受け部に係止可能なストッパーを備えた取手とからなり、前 記突片は板状であって、前記器本体より横向きに突設して形成され、前記嵌合受 け部は前記取手の先端面に開口した溝により形成され、前記係止受け部は前記突 片に穿設された孔であり、この孔と前記突片の先端縁を連通し該孔より幅狭な切 欠きを形成し、前記ストッパーを前記取手に前記突片と交差方向移動可能に設け ると共に、該ストッパーに前記孔に係入する係止部と該係止部より細く前記切欠 きに挿通可能な挿通部とを設け、前記係止部を前記孔に係入する方向に付勢する 付勢手段を備えるものである。
【0006】 この請求項1の構成によれば、付勢手段に抗してストッパーを操作し、横向き の突片に溝により形成される嵌合受け部を挿入、嵌合して、突片に取手を取付け ることができ、この状態で突片の孔にストッパーの係止部が係入して取手の前後 左右方向の位置が規制され、安定した取付状態が得られる。そして、取り外しの 際は、付勢手段に抗してストッパーを操作し、該ストッパーの挿通部を突片の孔 位置に合せ、切欠きを通して挿通部を引き抜くことにより、取手を取り外すこと ができる。
【0007】 また、請求項2の考案は、前記挿通部を挿通する上部案内孔を前記取手の上面 側と前記溝とを連通して設けると共に、前記係止部を挿通する下部案内孔を前記 取手の下面側と前記溝とを連通して設け、前記挿通部の上部に、前記取手の上面 から突出する操作部を設け、この操作部と前記取手との間に前記ストッパーを上 向きに付勢する前記付勢手段を設け、この付勢手段により上向に移動したストッ パーが当接する上限当接部を前記取手に設けたものである。
【0008】 この請求項2の構成によれば、係止部が孔に係入した状態で、ストッパーの上 下が上部案内孔と下部案内孔に挿通されているため、取手に力が加わっても外れ ることがなく、取付強度も優れる。そして、ストッパーを下に押して孔位置に挿 通部を合せてやれば、簡単に取手を取り外すことができる。
【0009】 また、請求項3の考案は、前記係止部を挿通する上部案内孔を前記取手の上面 側と前記溝とを連通して設けると共に、前記挿通部を挿通する下部案内孔を前記 取手の下面側と前記溝とを連通して設け、前記係止部の上部に、前記取手の上面 から突出する操作部を設け、前記挿通部の下部側と前記取手との間に前記ストッ パーを下向きに付勢する前記付勢手段を設け、この付勢手段により下向に移動し たストッパーが当接する下限当接部を前記取手に設けたものである。
【0010】 この請求項3の構成によれば、係止部が孔に係入した状態で、ストッパーの上 下が上部案内孔と下部案内孔に挿通されているため、取手に力が加わっても外れ ることがなく、取付強度も優れる。そして、ストッパーを上に引っ張るようにし て孔位置に挿通部を合せてやれば、簡単に取手を取り外すことができる。
【0011】 請求項4の考案は、器本体の周面に横向きに張出して設けられると共に係止受 け部を形成した取手取付け用の突片と、前記突片に着脱可能に嵌合する嵌合受け 部を形成し前記係止受け部に係止可能なストッパーを備えた取手とからなり、前 記突片は板状であって、前記器本体より横向きに突設して形成され、前記嵌合受 け部は前記取手の先端面に開口した溝により形成され、前記係止受け部は前記突 片に穿設された孔であり、前記ストッパーを前記取手に前記突片と交差方向移動 可能に設けると共に、前記ストッパーの係止部が前記孔に係入した係入位置と該 ストッパーの非係入位置とに位置決めする位置決め手段を備えるものである。
【0012】 この請求項4の構成によれば、ストッパーを操作して非係止位置とし、横向き の突片に溝により形成される嵌合受け部を挿入、嵌合して、ストッパーを孔に係 入する係入位置とし、突片に取手を取付けることができ、この状態で突片の孔に ストッパーの係止部が係入して取手の前後左右方向の位置が規制され、安定した 取付状態が得られる。また、取り外しの際は、ストッパーを操作し、該ストッパ ーを非係止位置とすることにより、取手を取り外すことができる。
【0013】 請求項5の考案は、前記取手の上面側と溝との間に、長さ方向の切欠きにより 弾性を有する上部案内筒体を設けると共に、この上部案内筒体に前記ストッパー を挿通し、このストッパーの下端を挿入する下部案内孔を前記溝の下面に形成し 、前記位置決め手段は、前記上部案内筒体の内周又は前記ストッパーの外周の一 方に設けた係合突起と、それら上部案内筒体の内周又はストッパーの外周の他方 に設けられ前記係合突起が係合する係合凹部とからなるものである。
【0014】 この請求項5の構成によれば、係止位置と非係止位置で、ストッパーは係合突 起と係合凹部との係合により位置決めされ、ストッパーを移動する際は、切欠き を有する上部案内筒体が弾性変形してスムーズに係合突起と係合凹部との係脱が 行われる。また、係止位置で、ストッパーの上下が上部案内筒体と下部案内孔に 挿通されているため、取手に力が加わっても外れることがなく、取付強度も優れ る。
【0015】 また、請求項6の考案は、前記孔に前記係止部を係入した状態で、前記突片の 先端縁が前記溝の内端に当接するものである。
【0016】 この請求項6の構成によれば、係止部が孔に係入した状態で突片の先端縁が溝 の内端に当接することにより、突片に対して取手のぐらつきが発生することなく 、安定した取付状態が得られる。
【0017】
【考案の実施形態】
以下、本考案の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1及び図2は、本 考案の第1実施例を示し、同図に示すように、器本体たる鍋本体1は両手鍋であ って、その周面2の左右に、取手取付け用の金属製板状の突片3をほぼ水平な横 向きに張出して設ける。この突片3の鍋本体1側たる基端側寄りに上下方向に貫 通して係止受け部たる孔4を形成し、さらに、この孔4と突片3の先端縁3Aと を連通する切欠き4Aを形成し、この切欠き4Aは前記孔4より幅狭に形成され ている。前記突片3に着脱自在に設ける取手5は、前記突片3に着脱自在に設け る先端部6と、この先端部6の後方に突設された握り部7を備えている。そして 、前記突片3に着脱可能に嵌合する嵌合受け部を先端部6に設ける。この嵌合受 け部は取手5の先端面9にほぼ水平な横向きに開口した溝8により形成され、前 記突片3が開口部8Aより挿入して嵌合できるようになっており、また、溝8の 両側も開口している。
【0018】 前記突片3に対して取手5を抜け止めするためのストッパー11が前記取手5の 先端部6に設けられ、このストッパー11は上下方向移動可能に取付けられており 、該ストッパー11は下側部材12と操作部である上側部材13とを一体に組み立てて なる。前記先端部6には、その上面と前記溝8とを連通する上部案内孔14が形成 され、この上部案内孔14の上部14Aは前記上側部材13がスライド可能に下部より 径大に形成されている。また、前記先端部6には、その下面と前記溝8とを連通 する下部案内孔15が形成され、この下部案内孔15の下部15Aは上部より径大に形 成されている。そして、前記ストッパー11の下側部材12には、前記下部案内孔15 の段部15Bに当接する抜止め頭部16と、前記孔4に係入する係止部17と、この係 止部17より細く前記切欠き4Aの長さ方向の挿通可能な挿通部18とを有し、この 挿通部18を前記上部案内孔14に挿通し、その挿通部18の上端側に設けた雄螺子部 19を前記上側部材13に螺着している。尚、前記孔4と係止部17とはほぼ同形であ る。また、この上側部材13の下部中央に凹部20を形成し、この凹部20と前記上部 案内孔14の段部14Bとの間に、付勢手段たるコイルスプリング21が配置され、こ のコイルスプリング21は前記ストッパー11を上向きに付勢しており、ストッパー 11の上限位置で、前記抜止め頭部16が前記段部15Bに当接し、前記係止部17と前 記挿通部18との間の段部22が前記溝8の上面8Uに当接し、それら抜止め頭部16 及び段部22が当接する前記溝8の上面8U及び前記段部15Bが上限当接部である 。尚、ストッパー11を押して上側部材13の下端が上部案内孔14の段部14Bに当接 した位置で、溝8には挿通部18が位置する。
【0019】 尚、取手5は先端部6を握り部7と共に合成樹脂により形成すると共に先端部 6の先端側下面に装着したステンレスなどの金属板を設けて、取手5を炎より保 護するようにしたり、或いは先端部6をアルミニウム等軽金属により形成し、該 先端部6の後方に合成樹脂製の握り部7を設けるようにしてもよい。
【0020】 次に前記構成についてその作用を説明する。調理をするような場合は、まずス トッパー11を指で押すと、係止部17が下部案内孔15内に下がり、溝8には挿通部 18が位置し、該挿通部18を切欠き4Aに合せるようにして、突片3に開口部8A を挿入すると、突片3と溝8が嵌合し、さらに、先端縁3Aが溝8の内端8Bに 当接する位置で、コイルスプリング21の付勢によってストッパー11が上がり、孔 4に係止部17が係入し、これにより突片3に取手5を取り付けることができる。 この状態で、ストッパー11の上下は上部案内孔14と下部案内孔15に挿通されてお り、取手5に力が加わっても外れることがなく、取手5は器本体1と一体的とな る。
【0021】 一方、調理後に取手5を取り除くときはストッパー11を押すと、孔4から係止 部17が外れ、孔4には挿通部18が位置することとなり、挿通部18を切欠き4Aに 沿って引き抜き、突片3から取手5を取り外して取手5を器本体1と別体とする ことができる。
【0022】 このように本実施例では、請求項1に対応して、器本体たる鍋本体1の周面2 に横向きに張出して設けられると共に係止受け部たる孔4を形成した取手取付け 用の突片3と、突片3に着脱可能に嵌合する嵌合受け部たる溝8を形成し孔4に 係止可能なストッパー11を備えた取手5とからなり、突片3は板状であって、鍋 本体1より横向きに突設して形成され、前記嵌合受け部は取手5の先端面に開口 した溝8により形成され、前記係止受け部は突片3に穿設された孔4であり、こ の孔4と突片3の先端縁3Aを連通し該孔4より幅狭な切欠き4Aを形成し、ス トッパー11を取手5に突片3と交差方向移動可能に設けると共に、該ストッパー 11に孔4に係入する係止部17と該係止部17より細く切欠き4Aに挿通可能な挿通 部18とを設け、係止部17を孔4に係入する方向に付勢する付勢手段たるコイルス プリング21を備えるから、コイルスプリング21に抗してストッパー11を操作し、 横向きの突片3に横向きの溝8により形成される嵌合受け部を挿入、嵌合して、 突片3に取手5を取付けることができ、この状態で突片3の孔4にストッパー11 の係止部17が係入して取手5の前後左右方向の位置が規制され、安定した取付状 態が得られる。そして、取り外しの際は、コイルスプリング21に抗してストッパ ー11を操作し、該ストッパー11の挿通部18を突片3の孔4位置に合せることによ り、切欠き4Aを通して挿通部18を引き抜くことにより、取手5を取り外すこと ができる。
【0023】 また、このように本実施例では、請求項2に対応して、挿通部18を挿通する上 部案内孔14を取手5の上面側と溝8とを連通して設けると共に、係止部17を挿通 する下部案内孔15を取手5の下面側と溝8とを連通して設け、挿通部18の上部に 、取手5の上面から突出する操作部たる上側部材13を設け、この上側部材13と取 手5との間にストッパー11を上向きに付勢する付勢手段たるコイルスプリング21 を設け、このコイルスプリング21により上向に移動したストッパー11が当接する 上限当接部たる溝8の上面8U及び段部15Bを取手5に設けたから、係止部17が 孔4に係入した状態で、ストッパー11の上下が上部案内孔14と下部案内孔15に挿 通されているため、取手5に力が加わっても外れることがなく、取付強度も優れ る。そして、ストッパー11を下に押して孔4位置に挿通部18を合せてやれば、簡 単に取手5を取り外すことができる。
【0024】 また、このように本実施例では、請求項6に対応して、孔4に係止部17を係入 した状態で、突片3の先端縁3Aが溝8の内端8Bに当接するから、係止部17が 孔4に係入した状態で突片3の先端縁3Aが溝8の内端8Bに当接することによ り、突片3に対して取手5のぐらつきが発生することなく、安定した取付状態が 得られる。
【0025】 以下に本考案の他の実施例を説明する。尚、前記第1実施例と同一部分には同 一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0026】 図3は本考案の両手鍋を示した第2実施例を示しており、第2実施例では、器 本体たる鍋本体1の周面2の左右に、それぞれ取手取付け用の突片3をほぼ水平 な横向きに張出して設け、突片3は前記孔4及び切欠き4Aを備える。前記取手 5の先端部6には、その上面と溝8とを連通する取付孔31を穿設し、この取付孔 31に上部案内筒体32を嵌着し、この上部案内筒体32の内部に前記上部案内孔14が 形成され、この上部案内孔14に、前記トッパー11の上側部材13が上下方向移動可 能に設けられ、該上側部材13の下部には係止部17が形成されている。前記先端部 6の下面側と溝8との間には前記下部案内孔15が穿設され、この下部案内孔15の 下部15Aは上部より径大に形成され、前記下部案内孔15に、ストッパー11の下側 部材12の前記挿通部18が挿通され、その挿通部18の上端側に設けた雄螺子部19を 前記上側部材13に螺着している。また、前記挿通部18の下端側には頭部33が設け られ、この頭部33と下部案内孔15の段部15Bとの間に付勢手段たるコイルスプリ ング21Aを配置し、このコイルスプリング21Aがストッパー11を下向きに付勢し ており、ストッパー11の下限位置で、前記上側部材13の下端が溝8の下面8Dに 当接し、この溝8の下面8Dが下限当接部である。尚、前記上部案内筒体32の上 部には、前記先端部6の上面に外嵌する上ベース34が一体に設けられている。
【0027】 そして、調理をするような場合は、まずストッパー11を指で上方に引っ張ると 、溝8には挿通部18が位置し、該挿通部18を切欠き4Aに合せるようにして、突 片3に開口部8Aを挿入すると、突片3と溝8が嵌合し、さらに、先端縁3Aが 溝8の内端8Bに当接する位置で、コイルスプリング21Aの付勢によってストッ パー11が下がり、孔4に係止部17が係入し、これにより突片3に取手5を取り付 けることができる。この状態で、ストッパー11の上下は上部案内孔14と下部案内 孔15に挿通されており、取手5に力が加わっても外れることがなく、取手5は鍋 本体1と一体的となる。
【0028】 一方、調理後に取手5を取り除くときはストッパー11を引っ張ると、孔4から 係止部17が外れ、孔4には挿通部18が位置することとなり、挿通部18を切欠き4 Aに沿って引き抜き、突片3から取手5を取り外して取手5を器本体1と別体と することができる。
【0029】 このように本実施例では、請求項1及び6に対応して、上記第1実施例と同様 な作用,効果を奏する。
【0030】 また、この例では、請求項3に対応して、係止部17を挿通する上部案内孔14を 取手5の上面側と溝8とを連通して設けると共に、挿通部18を挿通する下部案内 孔15を取手5の下面側と溝5とを連通して設け、係止部17の上部に、取手5の上 面から突出する操作部たる上側部材13を設け、挿通部18の下部側と取手5との間 にストッパー11を下向きに付勢する付勢手段たるコイルスプリング21Aを設け、 このコイルスプリング21Aにより下向に移動したストッパー11が当接する下限当 接部たる溝8の下面8Dを取手5に設けたから、係止部17が孔4に係入した状態 で、ストッパー11の上下が上部案内孔14と下部案内孔15に挿通されているため、 取手5に力が加わっても外れることがなく、取付強度も優れる。そして、ストッ パー11を上に引っ張るようにして孔4位置に挿通部18を合せてやれば、簡単に取 手5を取り外すことができる。
【0031】 図4及び図6は本考案の片手鍋を示した第3実施例を示しており、器本体たる 鍋本体1は片手鍋であり、その鍋本体1の周面2に、取手取付け用の突片3をほ ぼ水平な横向きに張出して設ける。そして、この例では突片3に孔4を穿設し、 切欠き4Aは設けていない。前記突片3に着脱自在に設ける取手5Aは、先端部 6と、この先端部6の後方に突設される握り部7を備えている。また、前記上部 案内筒体32にはその長さ方向に複数の切欠き32Aを形成し、前記取付孔31に前記 上部案内筒体32を取付け、該取付孔31の内周と上部案内筒体32との間には部分的 に隙間41を形成して該上部案内筒体32の弾性変形を許容している。この上部案内 筒体32の下端内周に、係合突起42を設け、この係合突起42が係脱する係合凹部43 ,43Aが前記ストッパー11の係止部17に形成されている。また、前記溝8の下面 8Dには凹溝状の下部案内孔15が形成され、この下部案内孔15に前記ストッパー 11の下端が挿脱される。そして、上側の係合凹部43に係合突起42が係合した状態 で、ストッパー11の下端が前記下部案内孔15に挿入されるとともに、孔4に係止 部17が挿通された係入位置となり、ストッパー11を上方に引っ張って下側の係合 凹部43Aに係合突起42が係合した状態では、孔4からストッパー11が抜き取られ た非係入位置となる。尚、係合突起42と係合凹部43により係入位置にストッパー 11を位置決めする位置決め手段とを構成し、係合突起42と係合凹部43Aにより非 係入位置にストッパー11を位置決めする位置決め手段を構成している。
【0032】 そして、調理をするような場合は、まずストッパー11を指で上方に引っ張ると 、上側の係合凹部43に係合突起42が係合し、この後、突片3に開口部8Aを挿入 し、先端縁3Aが溝8の内端8Bに当接する位置で、今度はストッパー11を押し てやり、孔4に係止部17を係入すると、上側の係合凹部43に係合突起42が係合し 、これにより突片3に取手5を取り付けることができる。この状態で、ストッパ ー11の上下は上部案内孔14と下部案内孔15に挿通されており、取手5に力が加わ っても外れることがなく、取手5は鍋本体1と一体的となる。
【0033】 一方、調理後に取手5を取り除くときはストッパー11を引っ張ると、孔4から 係止部17が外れ、突片3から取手5を取り外して取手5を器本体1と別体とする ことができる。
【0034】 このように本実施例では、請求項4に対応して、器本体たる鍋本体1の周面2 に横向きに張出して設けられると共に係止受け部たる孔4を形成した取手取付け 用の突片3と、突片3に着脱可能に嵌合する嵌合受け部たる溝8を形成し孔4に 係止可能なストッパー11を備えた取手5とからなり、突片3は板状であって、鍋 本体1より横向きに突設して形成され、前記嵌合受け部は取手5の先端面に開口 した溝8により形成され、前記係止受け部は突片3に穿設された孔4であり、ス トッパー11を取手5に突片3と交差方向移動可能に設けると共に、ストッパー11 の係止部17を孔4に係入した係入位置とストッパー17の非係入位置とに位置決め する位置決め手段たる係合突起42,係合凹部43,43Aを備えるから、ストッパー 11を操作して非係入位置とし、横向きの突片3に横向きの溝8により形成される 嵌合受け部を挿入、嵌合して、ストッパー11を孔4に係入する係入位置とし、突 片3に取手5を取付けることができ、この状態で突片3の孔4にストッパー11の 係止部17が係入して取手5の前後左右方向の位置が規制され、安定した取付状態 が得られる。また、取り外しの際は、ストッパー11を操作し、該ストッパー11を 非係止位置とすることにより、取手5を取り外すことができる。
【0035】 また、このように本実施例では、請求項5に対応して、取手5の上面側と溝8 との間に、長さ方向の切欠き32Aにより弾性を有する上部案内筒体32を設けると 共に、この上部案内筒体32にストッパー11を挿通し、このストッパー11の下端を 挿入する下部案内孔15を溝8の下面8Dに形成し、位置決め手段は、上部案内筒 体32の内周に設けた係合突起42と、ストッパー11の外周に設けられ係合突起42が 係合する係合凹部43,43Aとからなるから、係入位置と非係入位置で、ストッパ ー11は係合突起42と係合凹部43,43Aとの係合により位置決めされ、ストッパー 11を移動する際は、切欠き32Aを有する上部案内筒体32が弾性変形してスムーズ に係合突起42と係合凹部43,43Aとの係脱が行われる。また、係入位置で、スト ッパー11の上下が上部案内筒体32と下部案内孔15に挿通されているため、取手5 に力が加わっても外れることがなく、取付強度も優れる。また、請求項6に対応 して上記各実施例と同様な作用,効果を奏する。
【0036】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内に おいて、種々の変形実施が可能である。例えば、両手鍋を示した第1及び第2実 施例のものを片手鍋に適用したり、片手鍋を示した第3実施例を両手鍋に適用で きる。また、器本体はフライパン等でもよく、本考案の要旨の範囲内で種々の変 形が可能である。さらに、第3実施例では、ストッパーの外周に1つの係合突起 を設け、上部案内筒体32の内周に2つの係合凹部を設けることにより、位置決め 手段を構成するようにしてもよい。
【0037】
【考案の効果】
請求項1の考案は、 請求項1の考案は、器本体の周面に横向きに張出して設 けられると共に係止受け部を形成した取手取付け用の突片と、前記突片に着脱可 能に嵌合する嵌合受け部を形成し前記係止受け部に係止可能なストッパーを備え た取手とからなり、前記突片は板状であって、前記器本体より横向きに突設して 形成され、前記嵌合受け部は前記取手の先端面に開口した溝により形成され、前 記係止受け部は前記突片に穿設された孔であり、この孔と前記突片の先端縁を連 通し該孔より幅狭な切欠きを形成し、前記ストッパーを前記取手に前記突片と交 差方向移動可能に設けると共に、該ストッパーに前記孔に係入する係止部と該係 止部より細く前記切欠きに挿通可能な挿通部とを設け、前記係止部を前記孔に係 入する方向に付勢する付勢手段を備えるものであり、器本体に取手を簡単に着脱 することができ、かつ安定した取付け状態が得られる取手装置を提供することが できる。
【0038】 また、請求項2の考案は、前記挿通部を挿通する上部案内孔を前記取手の上面 側と前記溝とを連通して設けると共に、前記係止部を挿通する下部案内孔を前記 取手の下面側と前記溝とを連通して設け、前記挿通部の上部に、前記取手の上面 から突出する操作部を設け、この操作部と前記取手との間に前記ストッパーを上 向きに付勢する前記付勢手段を設け、この付勢手段により上向に移動したストッ パーが当接する上限当接部を前記取手に設けたものであり、器本体に取手を簡単 に着脱することができ、かつ安定した取付け状態が得られる取手装置を提供する ことができる。
【0039】 また、請求項3の考案は、前記係止部を挿通する上部案内孔を前記取手の上面 側と前記溝とを連通して設けると共に、前記挿通部を挿通する下部案内孔を前記 取手の下面側と前記溝とを連通して設け、前記係止部の上部に、前記取手の上面 から突出する操作部を設け、前記挿通部の下部側と前記取手との間に前記ストッ パーを下向きに付勢する前記付勢手段を設け、この付勢手段により下向に移動し たストッパーが当接する下限当接部を前記取手に設けたものであり、器本体に取 手を簡単に着脱することができ、かつ安定した取付け状態が得られる取手装置を 提供することができる。
【0040】 請求項4の考案は、器本体の周面に横向きに張出して設けられると共に係止受 け部を形成した取手取付け用の突片と、前記突片に着脱可能に嵌合する嵌合受け 部を形成し前記係止受け部に係止可能なストッパーを備えた取手とからなり、前 記突片は板状であって、前記器本体より横向きに突設して形成され、前記嵌合受 け部は前記取手の先端面に開口した溝により形成され、前記係止受け部は前記突 片に穿設された孔であり、前記ストッパーを前記取手に前記突片と交差方向移動 可能に設けると共に、前記ストッパーの係止部が前記孔に係入した係入位置と該 ストッパーの非係入位置とに位置決めする位置決め手段を備えるものであり、器 本体に取手を簡単に着脱することができ、かつ安定した取付け状態が得られる取 手装置を提供することができる。
【0041】 請求項5の考案は、前記取手の上面側と溝との間に、長さ方向の切欠きにより 弾性を有する上部案内筒体を設けると共に、この上部案内筒体に前記ストッパー を挿通し、このストッパーの下端を挿入する下部案内孔を前記溝の下面に形成し 、前記位置決め手段は、前記上部案内筒体の内周又は前記ストッパーの外周の一 方に設けた係合突起と、それら上部案内筒体の内周又はストッパーの外周の他方 に設けられ前記係合突起が係合する係合凹部とからなるものであり、器本体に取 手を簡単に着脱することができ、かつ安定した取付け状態が得られる取手装置を 提供することができる。
【0042】 また、請求項6の考案は、前記孔に前記係止部を係入した状態で、前記突片の 先端縁が前記溝の内端に当接するものであり、器本体に取手を簡単に着脱するこ とができ、かつ安定した取付け状態が得られる取手装置を提供することができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す取付構造の断面図で
ある。
【図2】本考案の第1実施例を示す斜視図である。
【図3】本考案の第2実施例を示す取付構造の断面図で
ある。
【図4】本考案の第3実施例を示す取付構造の断面図で
ある。
【図5】本考案の3実施例を示す斜視図である。
【図6】本考案の第3実施例を示す上部案内筒体の一部
切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 鍋本体(器本体) 2 周面 3 突片 3A 先端縁 4 孔(係止受け部) 4A 切欠き 5,5A 取手 8 溝(嵌合受け部) 8B 内端 8U 上面(上限当接部) 8D 下面(下限当接部) 11 ストッパー 13 上側部材(操作部) 14 上部案内孔 15 下部案内孔 15B 段部(上限当接部) 17 係止部 18 挿通部 21,21A コイルスプリング(付勢手段) 32 上部案内筒知A 32A 切欠き 42 係合突起(位置決め手段) 43,43A 係合凹部(位置決め手段)

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器本体の周面に横向きに張出して設けら
    れると共に係止受け部を形成した取手取付け用の突片
    と、前記突片に着脱可能に嵌合する嵌合受け部を形成し
    前記係止受け部に係止可能なストッパーを備えた取手と
    からなり、前記突片は板状であって、前記器本体より横
    向きに突設して形成され、前記嵌合受け部は前記取手の
    先端面に開口した溝により形成され、前記係止受け部は
    前記突片に穿設された孔であり、この孔と前記突片の先
    端縁を連通し該孔より幅狭な切欠きを形成し、前記スト
    ッパーを前記取手に前記突片と交差方向移動可能に設け
    ると共に、該ストッパーに前記孔に係入する係止部と該
    係止部より細く前記切欠きに挿通可能な挿通部とを設
    け、前記係止部を前記孔に係入する方向に付勢する付勢
    手段を備えることを特徴とする取手装置。
  2. 【請求項2】 前記挿通部を挿通する上部案内孔を前記
    取手の上面側と前記溝とを連通して設けると共に、前記
    係止部を挿通する下部案内孔を前記取手の下面側と前記
    溝とを連通して設け、前記挿通部の上部に、前記取手の
    上面から突出する操作部を設け、この操作部と前記取手
    との間に前記ストッパーを上向きに付勢する前記付勢手
    段を設け、この付勢手段により上向に移動したストッパ
    ーが当接する上限当接部を前記取手に設けたことを特徴
    とする請求項1記載の取手装置。
  3. 【請求項3】 前記係止部を挿通する上部案内孔を前記
    取手の上面側と前記溝とを連通して設けると共に、前記
    挿通部を挿通する下部案内孔を前記取手の下面側と前記
    溝とを連通して設け、前記係止部の上部に、前記取手の
    上面から突出する操作部を設け、前記挿通部の下部側と
    前記取手との間に前記ストッパーを下向きに付勢する前
    記付勢手段を設け、この付勢手段により下向に移動した
    ストッパーが当接する下限当接部を前記取手に設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の取手装置。
  4. 【請求項4】 器本体の周面に横向きに張出して設けら
    れると共に係止受け部を形成した取手取付け用の突片
    と、前記突片に着脱可能に嵌合する嵌合受け部を形成し
    前記係止受け部に係止可能なストッパーを備えた取手と
    からなり、前記突片は板状であって、前記器本体より横
    向きに突設して形成され、前記嵌合受け部は前記取手の
    先端面に開口した溝により形成され、前記係止受け部は
    前記突片に穿設された孔であり、前記ストッパーを前記
    取手に前記突片と交差方向移動可能に設けると共に、前
    記ストッパーの係止部が前記孔に係入した係入位置と該
    ストッパーの非係入位置とに位置決めする位置決め手段
    を備えることを特徴とする取手装置。
  5. 【請求項5】 前記取手の上面側と溝との間に、長さ方
    向の切欠きにより弾性を有する上部案内筒体を設けると
    共に、この上部案内筒体に前記ストッパーを挿通し、こ
    のストッパーの下端を挿入する下部案内孔を前記溝の下
    面に形成し、前記位置決め手段は、前記上部案内筒体の
    内周又は前記ストッパーの外周の一方に設けた係合突起
    と、それら上部案内筒体の内周又はストッパーの外周の
    他方に設けられ前記係合突起が係合する係合凹部とから
    なることを特徴とする請求項4記載の取手装置。
  6. 【請求項6】 前記孔に前記係止部を係入した状態で、
    前記突片の先端縁が前記溝の内端に当接することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の取手装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201053A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Panasonic Corp 把手付き鍋

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