JP2001214481A - 水栓用ハンドル - Google Patents
水栓用ハンドルInfo
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Abstract
やキャップの形態の選択の自由が高い水栓用ハンドルを
提供する。 【解決手段】 凹設状の装着部25を有するハンドル本
体20と、装着部25に装着されるキャップ70とを備
えた水栓用ハンドル10である。キャップ70の裏面
に、装着部25に挿入されてキャップ70の位置決めを
行う案内片73と、装着部25に係止されてキャップ7
0の固定を行う係止片72とを各々突設し、係止片72
をキャップ70の一側に偏在させた。また、係止片72
の突設長を案内片73の突設長よりも長くしてもよく、
装着部25に、係止片72を案内するための案内溝28
を設けてもよい。
Description
を有するハンドル本体と、前記装着部に装着されるキャ
ップとを備えた水栓用ハンドルに関する。
示すように、ハンドル本体20の上面に凹設状の装着部
25を有し、この装着部25にキャップ70が装着され
たものがある。この水栓用ハンドルでは、キャップ70
の裏面から係止片72が全周方向に沿って略等間隔に突
設されており、この係止片72が装着部25の内周面等
に係止されている。尚、上記装着部25は、弁装置の操
作軸(図示を省略)を止めネジ15等を用いて固定する
ための部位であり、キャップ70は、この部位を隠蔽す
るものである。
おいては、係止片72がキャップ70の全周方向に存在
するため、キャップ70の着脱作業の手間が多くなって
いる。即ち、装着作業の際には、キャップ70を全周方
向に渡って少しずつ略均等に押し込むことが必要とな
り、この装着作業の手間が多くなっている。また、取り
外し作業の際にも、キャップ70を全周方向に渡って少
しずつ略均等に浮き上がらせることが必要なため、この
取り外し作業の手間も多くなっている。さらに、このキ
ャップ70は、その全周方向に設けられた係止片72の
作用でハンドル本体20に対して必要以上に堅固な状態
に装着されているため、取り外し作業が特に困難なもの
となり易い。
キャップ70の形態によっては適用が困難な場合もあ
る。例えば、装着部25がハンドル本体20の傾斜面に
設けられ、キャップ70がこの傾斜面に対応する傾斜状
に形成されることがある。そして、この装着部25の深
さはこの傾斜面の上方側から下方側に向かって浅くなる
のが一般的なため、キャップ70の下方側において、装
着部25の底面とキャップ70との間隔が狭くなり、係
止片72の形成領域を確保することが困難となるからで
ある。従って、上記従来例を用いると、装着部25やキ
ャップ70の形態の選択の自由度が低くなり易い。
たものであり、その目的とするところは、キャップの着
脱が容易であると共に、装着部やキャップの形態の選択
の自由が高い水栓用ハンドルを提供することを目的とす
る。
めに、先ず、請求項1の発明が採った手段は、「凹設状
の装着部を有するハンドル本体と、前記装着部に装着さ
れるキャップとを備えた水栓用ハンドルであって、前記
キャップの裏面に、装着部に挿入されてキャップの位置
決めを行う案内片と、装着部に係止されてキャップの固
定を行う係止片とを各々突設し、前記係止片をキャップ
の一側に偏在させたことを特徴とする水栓用ハンドル」
である。
作業の際に、案内片によってキャップの位置決めを行い
つつ、キャップの一側に偏在された係止片を装着部に係
止すれば足りるため、この装着作業が円滑に行われる。
即ち、前述の従来例のように、キャップの周方向に沿っ
て少しずつ均等に押し込むことは必要なく、キャップの
所望の部位を一気に押圧するだけで係止片による係止を
完了するため、キャップの装着作業が円滑に行われる。
一方、係止片を偏在させることで、キャップの装着状態
が必要以上に堅固とならないと共に、係止片による係止
を解除する作業を、キャップの一側で一気に行えば足り
るため、キャップの取り外し作業も円滑に行うことがで
きる。
キャップの形態に応じて、キャップの裏面に係止片を形
成不能な領域が存在する場合でも、この領域以外の領域
を本発明に係る「キャップの一側」とすればよい。従っ
て、本水栓用ハンドルでは、装着部やキャップの形態の
選択の自由が高くなる。
特に問わず、例えば、複数の係止片をキャップの一側に
偏在させてもよい。また、「案内片」は、キャップの他
側のみに設けられても、これよりも広範囲に設けられて
もよい。例えば、キャップの略全周方向に渡って単一若
しくは複数の案内片が設けられる態様を例示することが
できる。さらに、「キャップ」としては、ハンドル本体
を弁装置の操作軸に固定するための部位を隠蔽するもの
に限らず、水栓用ハンドルの操作説明を表示するための
もの等、種々のものを例示できる。また、本発明の「水
栓用ハンドル」としては、回動操作のみが施される回動
タイプのもの、傾動操作のみが施される傾動タイプのも
の、回動操作及び傾動操作が施される回動・傾動タイプ
のもの等、種々のタイプのものを例示できる。
「係止片の突設長を案内片の突設長よりも長くしたこと
を特徴とする請求項1に記載の水栓用ハンドル」であ
る。
であり、装着部に嵌合状態で挿入されるものであるた
め、装着部への案内片の装着作業が煩雑となる虞があ
る。そこで、係止片を案内片よりも長くすれば、案内片
の挿入に先駆けて係止片を装着部に挿入することで、係
止片を案内片の挿入作業の案内部材として機能させるこ
とができる。これにより、装着部への案内片の挿入作業
を簡略化できる。
「装着部に、係止片を案内するための案内溝を設けたこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の
水栓用ハンドル」である。
作業の際に、案内溝の作用によって係止片を装着部の被
係止部へと確実に到達させることができるため、この装
着作業がより一層、円滑に行われる。
「ハンドル本体又はキャップの少なくとも一方における
係止片側の部位に、キャップを装着部より取り外すため
の工具掛を設けたことを特徴とする請求項1から請求項
3の何れかに記載の水栓用ハンドル」である。
係止片が設けられた側にてキャップの取り外し作業を行
うことができる。これにより、係止片の係止を的確に解
除でき、キャップの取り外し作業をより一層、円滑に行
うことができる。
「装着部がハンドル本体の傾斜面に設けられ、キャップ
が該傾斜面に対応する傾斜状に形成されると共に、係止
片が該キャップの上方側に設けられることを特徴とする
請求項1から請求項4の何れかに記載の水栓用ハンド
ル」である。
設けられる場合には、装着部の深さが傾斜面の下方側で
浅くなるため、キャップの下方側に十分な突設長を備え
た係止片を形成したり、係止片を設けること自体が困難
な場合がある。このため、請求項5の発明においては、
係止片の突設個所としてキャップの上方側を選択し、十
分な長さの係止片を形成することを可能としている。
水栓用ハンドルの一例を示す。この水栓用ハンドル10
は、レバー形状に構成されたハンドル本体20と、取付
具50と、キャップ70とを備えている。尚、この水栓
用ハンドル10は、水栓本体11に内蔵された摺動弁方
式の弁装置12を操作するものであり、この水栓用ハン
ドル10を左右に回動操作すると、弁装置12によって
吐水温度の調節が行われ、上下に傾動操作すると、弁装
置12によって吐止水選択と吐水量調節とが行われる。
基端部22より延設された把手部23とを備え、把手部
23には、略長円状の開口部24が形成されている。こ
こで、基端部22の上面は、請求項5の発明における傾
斜面21とされている。また、基端部22の傾斜面21
には、略半長円状の装着部25が凹状に設けられてい
る。
26が設けられ、この段部26の把手部23側は開口部
24へと開放されている。また、装着部25は、底面を
略水平とすると共にその深さを長手方向の一側から他
側、即ち、傾斜面21の上方側から下方側に向かって序
々に減少させている。
壁面には、請求項3の発明に従う、案内溝28が上下方
向に形成されている。また、案内溝28の下方には、後
述する係止片72が係止される被係止部30が段差状に
形成され、案内溝28の上端は、請求項4の発明に従
う、工具掛31と連続する状態となっている。尚、この
工具掛31は、段部26上面において、装着部25から
開口部24へと連通する溝状に形成されている。但し、
請求項4の発明の工具掛の態様は、本例に限定されず、
例えば、キャップ70側に設けたり、ハンドル本体20
側及びキャップ70側に分割形成することもできる。
開口し、基端部22の裏面からは保持部33が垂下して
いる。この保持部33は、取付具50をハンドル本体2
0に一体駆動可能に保持するものであり、例えば、筒状
部や対向する一対の保持面等を用いて構成することがで
きる。
の弁装置12の操作軸13との間に介在されるものであ
る。そして、軸心方向に略断面矩形状の挿通孔51を形
成した本体部52と、本体部52上面より突出する円筒
部53とを備えている。この取付具50は、円筒部53
を挿通孔32に嵌入すると共に本体部52を保持部33
に挿入してハンドル本体20に装着される。尚、取付具
50のハンドル本体20への固定方法は特に問わず、例
えば、ハンドル本体20を樹脂等により一体成形する際
に取付具50をインサートしてもよい。また、取付具5
0とハンドル本体20とを係止したり、取付具50を保
持部33に対して圧入若しくは接着等して固定すること
もできる。さらに、取付具50に相当する部位をハンド
ル本体20自体に設け、ハンドル本体20と操作軸13
とを直に固定してもよい。
部を嵌入すると共に、装着部25内より止めネジ15を
操作軸13に螺着すると、ハンドル本体20と操作軸1
3とが一体駆動可能な状態となる。そして、操作軸13
が揺動及び回動可能な状態とされているため、ハンドル
本体20を上下に傾動操作すると、操作軸13が前後に
揺動し、弁装置12に内蔵された可動弁体が固定弁体上
を前後に摺動する。また、ハンドル本体20を左右に回
動操作すると、操作軸13が回動して、可動弁体が固定
弁体上で回動する構造となっている。
能な略半長円型の傾斜板形状に形成され、裏面の長手方
向の一側より係止片72を垂下させると共に、裏面の中
間部から他側へと至る領域より案内片73を垂下させて
いる。また、案内片73は、薄板部を略格子状に交差さ
せて構成されるリブ形状を備え、キャップ70の補強部
分としても機能している。そして、本例では、請求項2
の発明に従って、この案内片73の突設長が係止片72
の突設長よりも短くされている。
5の深さが傾斜面21の上方側から下方側に向かって序
々に減少しているため、キャップ70の裏面と装着部2
5の底面との間隔も、この上方側から下方側に向かって
序々に減少している。即ち、キャップ70裏面の下方側
には、係止片72の形成領域を十分に確保することが困
難となっている。このため、本例では、上記間隔を十分
に確保できるキャップ70の上方側を係止片72の形成
領域として、十分な長さの係止片72を設けることを可
能としている。そして、本例では、この係止片72を長
尺な略片持ち梁形状とし、その弾性変形を容易としてい
る。
72における先端の爪状の突設端を案内溝28に沿わせ
て、係止片72及び案内片73を順次、装着部25に挿
入し、キャップ70の表面を一気に押圧すると、キャッ
プ70が段部26に嵌合し、これと同時に、係止片72
が被係止部30に係止されてキャップ70の装着が完了
する。また、図3に示すように、係止片72の突設端を
案内溝28に位置合わせすると共に、キャップ70の長
手方向の他側の端面76を、段部26の内壁面35に位
置合わせし、図示矢印Aに示すように、係止片72を案
内溝28に沿わせながらキャップ70表面の係止片72
側を一気に押圧しても、キャップ70の装着を行うこと
ができる。
の突設長が案内片73の突設長よりも長くなっているた
め、装着部25への案内片73の挿入に先駆けて係止片
72が装着部25に挿入され、装着部25への案内片7
3の挿入が円滑に行われる。また、一側に偏在する係止
片72と他側に偏在する案内片73との双方にて、装着
部25へのキャップ70の装着が案内されるため、装着
部25へのキャップ70の装着も円滑に行われる。
ては、把手部23側の端部が開口部24へと露呈する
が、他の部位は段部26に完全に埋没し、ハンドル本体
20と略面一な状態となる。このため、水栓用ハンドル
10の美観が優れたものとなる。また、工具掛31が開
口部24へと連続する状態となるが、この水栓用ハンド
ル10うちで、使用者が把持する部位は、主に把手部2
3の中間部から突出端側の部分である。従って、使用者
の手が工具掛31に誤って接触する可能性は低いため、
この水栓用ハンドル10を使用する際に、キャップ70
がハンドル本体20から不用意に離脱する可能性は低
い。
プ70の他側の端面76と、これに対応する段部26の
内壁面35とを共に略鉛直面状に設けて衝合するため、
キャップ70が段部26へと収まりが良い状態で嵌入さ
れる。但し、端面76と、内壁面35に適宜な傾斜を与
え、内壁面35が端面76に対してその上方より衝合す
る状態としてもよい。この態様によると、キャップ70
がその一側で係止片72によって係止固定されることに
加え、他側においても、内壁面35によって押さえ込ま
れるため、キャップ70の装着状態がより確実なものと
なる。
ては、工具掛31にマイナスドライバー等の工具を差し
込んだり、使用者の爪等を差し込み、図3の図示矢印B
のように、端面76を支点としてキャップ70の一側を
一気に持ち上げる。この時、係止片72側の部位に工具
掛31が設けられているため、係止片72の係止は的確
に解除される。また、係止片の係止が解除された後に
は、係止片72自体の弾性により、係止片72の先端を
支点として、キャップ70の他端側の端面76が抜脱方
向に回動し、キャップ70が自動的に装着部25より浮
き上った状態となる。このように、本例では、キャップ
70の取り外し作業もより円滑に行われる。
片72が積極的に案内部材としての機能を発揮するよう
にしたが、請求項1、2、4及び5の発明においてはこ
れに限らない。例えば、キャップの裏面において、その
周縁部側以外の部位より係止片を垂下させ、この係止片
を装着部の底面に設けられた別途の被係止部に係止させ
る態様とすることもできる。
とを別個に形成したが、本各発明では、これらを一体化
することもできる。例えば、キャップの裏面全域に単一
若しくは複数の案内片を垂下させると共に、この案内片
の内周面のうちで、キャップの一側に位置する部位より
係止片を屈曲状に突設させ、この係止片の垂下状となる
突出端を装着部に設けられた被係止部に係止してもよ
い。さらに、係止片を偏在させる部位を特に限定するも
のではなく、係止片をキャップの短手方向の一側や、キ
ャップの「長手方向及び短手方向」以外の方向、例え
ば、対角線方向に沿った一側等に偏在させることもでき
る。
ドル10の別の例を示す。本例は、請求項1〜4の各発
明を適用したものである。本例では、装着部25がハン
ドル本体20の略水平な面に凹設されている。そして、
キャップ70は、ハンドル本体20上に載置されるよう
にして装着部25に装着される。また、キャップ70の
裏面の一側には、複数の係止片72が偏在して突設され
ており、キャップ70の裏面の他側には、円弧状の案内
片73が偏在して突設されている。ここで、係止片72
の突設長は案内片73の突設長よりも僅かに長くされて
おり、装着部25へのキャップ70の装着が、より円滑
になされるように構成されている。
口する装着部と、これに装着されるキャップとについて
述べたが、本各発明は、ハンドル本体の他の面、例え
ば、側面で開口する装着部と、これに装着されるキャッ
プに対しても好適に用いることができる。
ップの着脱が容易であると共に、装着部やキャップの形
態の選択の自由が高い水栓用ハンドルが得られる。
法を示す縦断面図である。
視図である。
図である。
置、13;操作軸、15;止めネジ、20;ハンドル本
体、21;傾斜面、22;基端部、23;把手部、2
4;開口部、25;装着部、26;段部、28;案内
溝、30;被係止部、31;工具掛、32;挿通孔、3
3;保持部、35;内壁面、50;取付具、51;挿通
孔、52;本体部、53;円筒部、70;キャップ、7
2;係止片、73;案内片、76;端面。
Claims (5)
- 【請求項1】 凹設状の装着部を有するハンドル本体
と、前記装着部に装着されるキャップとを備えた水栓用
ハンドルであって、 前記キャップの裏面に、装着部に挿入されてキャップの
位置決めを行う案内片と、装着部に係止されてキャップ
の固定を行う係止片とを各々突設し、前記係止片をキャ
ップの一側に偏在させたことを特徴とする水栓用ハンド
ル。 - 【請求項2】 係止片の突設長を案内片の突設長よりも
長くしたことを特徴とする請求項1に記載の水栓用ハン
ドル。 - 【請求項3】 装着部に、係止片を案内するための案内
溝を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2の何
れかに記載の水栓用ハンドル。 - 【請求項4】 ハンドル本体又はキャップの少なくとも
一方における係止片側の部位に、キャップを装着部より
取り外すための工具掛を設けたことを特徴とする請求項
1から請求項3の何れかに記載の水栓用ハンドル。 - 【請求項5】 装着部がハンドル本体の傾斜面に設けら
れ、キャップが該傾斜面に対応する傾斜状に形成される
と共に、係止片が該キャップの上方側に設けられること
を特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の水
栓用ハンドル。
Priority Applications (1)
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- 2000-02-01 JP JP2000028959A patent/JP4375872B2/ja not_active Expired - Fee Related
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