JP3071067B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3071067B2
JP3071067B2 JP5159513A JP15951393A JP3071067B2 JP 3071067 B2 JP3071067 B2 JP 3071067B2 JP 5159513 A JP5159513 A JP 5159513A JP 15951393 A JP15951393 A JP 15951393A JP 3071067 B2 JP3071067 B2 JP 3071067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセットから磁気テー
プを引き出して、回転シリンダに沿って走行せしめる場
合に、磁気テープの走行を安定ならしめる各種ガイド類
の動作を制御せしめる磁気記録再生装置の駆動機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録再生装置には、図15及
び図16に示すようなものがあった。尚、以下の説明で
は、便宜上カセット(600)装着位置を前方とし、回転シ
リンダ(800)側を後方とする。シャーシ(100)に、載置さ
れた回転シリンダ(800)の両側部には、前方に向かって
ガイド溝(122)が開設され、各ガイド溝(122)の前端に
は、先導ガイドブロック(804)が嵌められている。先導
ガイドブロック(804)は、磁気テープ(601)が収納された
カセット(600)装着位置の内側に待機し、先導ガイドブ
ロック(804)の前方には、カセット(600)のリールが嵌合
するリール台(200a)、(200b)が、シャーシ(100)に回動
自在に設けられている。以下の記載では、左側のリール
台をS側、右側のリール台をT側と呼ぶ。T側リール台
(200b)の側方には、T側リール台(200b)に軽制動を与え
るT側ソフトブレーキレバー(251)が、T側リール台(20
0b)に向かって、引張バネ(255)によって付勢された状態
で設けられている。ソフトブレーキレバー(251)には、
T側リール台(200b)に当接すべきパッド(254)が貼着さ
れ、ソフトブレーキレバー(251)の一端部からは、ピン
(253)がシャーシ(100)を余裕のある状態に貫通して下方
に突設されている。カセット(600)装着位置内の右端部
には、キャプスタン回転軸(502)が、シャーシ(100)の上
方に突設され、キャプスタンモータ(500)の側方には、
磁気テープ(601)の走行モードに応じて、キャプスタン
モータ(500)に軽制動を与えるブレーキレバー(521)が設
けられ、該ブレーキレバー(521)は、キャプスタンモー
タ(500)に向かってバネ付勢されている。キャプスタン
回転軸(502)の前方には、軸(451)に回動自在に嵌められ
たピンチレバー(457)が設けられている。ピンチレバー
(457)の先端部には、キャプスタン回転軸(502)に圧接す
るピンチローラ(503)が、軸支されている。キャプスタ
ン回転軸(502)の右方には、軸(352)を中心として、回動
自在に引出しレバー(354)が設けられ、引出しレバー(35
4)の先端部に植設された引出しガイド(351)は、カセッ
ト(600)装着位置の内側に位置している。引出しレバ
ー(354)の他端部からは、ピン(355)がシャーシ(10
0)を余裕のある状態に貫通して下方に突設されてい
る。
【0003】各先導ガイドブロック(804)は、軸(121)を
中心に回転する回動レバー(420)にリンク板(424)を介し
て連繋され、各回動レバー(420)の基端部には、互いに
噛合する駆動ギア(320a)、(320b)が設けられている。シ
ャーシ(100)の裏側の右方後端部には、第1確動カム(81
0)が設けられ、前記駆動ギア(320a)と第1確動カム(81
0)の間には、駆動ギア(320a)に噛合したラック(321)が
架け渡され、ラック(321)から突設されたピン(321a)
は、第1確動カム(810)に係合している。第1確動カム
(810)の左側には、モータ(515)が設けられ、モータ(51
5)と同軸に設けられたウォーム(516)は、第1確動カム
(810)に噛合している。シャーシ(100)を挟んで、第1確
動カム(810)の反対側には、レバー(813)が設けられ、レ
バー(813)先端のピン(813a)は、シャーシ(100)を余裕の
ある状態に貫通して、第1確動カム(810)に係合してい
る。レバー(813)とピンチレバー(457)の間には、引張バ
ネ(453)が張架され、ピンチレバー(457)は、キャプスタ
ン回転軸(502)に向かって付勢されている。第1確動カ
ム(810)の右側には、第2確動カム(440)が設けられ、両
カム(810)、(440)の外周歯面は互いに噛合している。第
2確動カム(440)の後方には、第2確動カム(440)に隣設
して走行モードを検出するロータリ型の検知スイッチ(9
10)が設けられている。シャーシ(100)の裏側には、シャ
ーシ(100)面に対向して前後方向に摺動するコントロー
ル板(811)が設けられ、コントロール板(811)の先端部か
ら突出したピン(812)は、第2確動カム(440)のカム溝に
係合している。コントロール板(811)は、ブレーキレバ
ー(521)のピン(523)、ソフトブレーキレバー(251)のピ
ン(253)、引出しレバー(354)のピン(355)に、夫々係合
している。
【0004】記録再生時(以下PLAYと略す)には、図
16に示すように、第1確動カム(810)が回動して、ピ
ン(321a)を介して、ラック(321)を斜め右方向に摺動さ
せて、駆動ギア(320a)をテープ引出し方向に、回動せし
めるとともに、レバー(813)を斜め後方に摺動させる。
先導ガイドブロック(804)は、駆動ギア(320a)、(320b)
の時計方向回転により、回転シリンダ(800)に向かっ
て、ガイド溝(122)を摺動し、ガイド溝(122)の終端部に
設けられたキャッチャ(806)に圧接される。レバー(813)
の摺動により、ピンチレバー(457)は、キャプスタン回
転軸(502)に向かって移動する。先導ガイドブロック(80
4)はカセット(600)から、磁気テープ(601)を引き出して
回転シリンダ(800)に巻き付ける。第1確動カム(810)に
噛合した第2確動カム(440)も回動し、コントロール板
(811)が前方に摺動する。引出しレバー(350)は、軸(35
2)を中心として時計方向に回動して、磁気テープ(601)
をカセット(600)から引き出す。ソフトブレーキレバー
(251)、ブレーキレバー(521)は、夫々T側リール台(200
b)、キャプスタンモータ(500)から離間する。磁気テー
プ(601)は、キャプスタン回転軸(502)とピンチローラ(5
03)に挟まれて搬送され、T側リール台(200b)に巻き取
られる。かかる状態で記録再生が行なわれる。磁気記録
再生装置の磁気テープ(601)の走行モードには、PL
AYの他に、早送り(以下FF/REWと略す)、低速再
生(以下SLOWと略す)、逆転再生(以下REVと略す)
等がある。SLOWモードでは、ブレーキレバー(521)
は、キャプスタンモータ(500)の側面に当接して、キャ
プスタンモータ(500)の回転量を抑えるべく軽制動を与
える。REVモードでは、T側リール台(200b)から、磁
気テープ(601)が、余計に引き出されることを防止すべ
く、ソフトブレーキレバー(251)が、T側リール台(200
b)の側面に当接する。上記の如く、ソフトブレーキレバ
ー(251)及びブレーキレバー(521)を作動させるべく、コ
ントロール板(811)はスライドする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来に示す構成では、
以下のような問題があった。 1、コントロール板(811)は、シャーシ(100)上を前後方
向に摺動するので、摺動範囲を広く設けると、シャーシ
(100)の外形が必然的に、大きくなり、磁気記録再生装
置の小型化の要求を満たすことが困難である。また、第
2確動カム(440)に係合した1本のピン(812)で、コント
ロール板(811)を摺動させるので、コントロール板の移
動ストロークを大きく設けることができない。 2、ラック(321)が摺動方向に対し、直交する方向に駆
動ギア(320a)から離間するようにずれると、駆動ギア(3
20a)とのバックラッシが大きくなり、先導ガイドブロッ
ク(804)の位置がバラつくことがある。かかる場合に、
カセット(600)を、シャーシ(100)に装着させようとする
と、磁気テープ(601)が、先導ガイドブロック(804)に引
っ掛かり、カセット(600)がスムーズに装着されない虞
れがある。 3、ソフトブレーキレバー(251)、ブレーキレバー(52
1)、引出しレバー(350)をコントロール板(811)の異なる
箇所で作動させているので、コントロール板(811)の形
状が複雑化し、形状も大型化する。 4、駆動ギア(320a)の外周歯面は、先導ガイドブロック
(804)が、キャッチャ(806)に圧接される場合に加えられ
る大きな力に耐え得るには、モジュールは大きくする必
要がある。ところが、モジュールを大きくすると、ラッ
ク(321)とのバックラッシが大きくなり、ローディング
開始時に、駆動ギア(320a)に連繋された先導ガイドブロ
ック(804)の位置がバラつくことがある。即ち、先導ガ
イドブロック(804)のキャッチャ(806)への圧接力に
耐え、かつ先導ガイドブロック(804)の待機位置のバ
ラつきを抑えることは、従来の駆動ギア(320a)では困難
であった。 5、従来では、走行モード検出用の検知スイッチ(910)
と、ピンチレバー(457)、モータ(515)は、互いに離間し
て配備されている。従って、走行モードの移行時に、検
知スイッチ(910)の感知信号に対するピンチレバー(45
7)、引出しガイド(351)やソフトブレーキレバー(251)の
応答動作が遅く、動作タイミングの微妙な制御を行なう
ことが、困難であった。 本発明は、上記問題の解決を目的として、成されたもの
である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】シャーシ(100)には、円弧
状の制御スライド(430)が膨らみを回転シリンダ(800)側
に向けて、シャーシ(100)面に沿って摺動自在に設けら
れている。制御スライド(430)には、駆動カム(740)のカ
ム溝(741)、(745)に夫々嵌合すべき第1突起(471)、第
2突起(472)が突設され、第1突起(471)と第2突起(47
2)の間には、駆動カム(740)に噛合する突歯(473)が設け
られている。逆転再生時に巻取りリール台(200b)に軽負
荷を与えるソフトブレーキレバー(251)、低速再生時に
キャプスタンモータ(500)に軽負荷を与えるブレーキレ
バー(521)、早送り時に巻取りリール台(200b)に軽負荷
を与える張力レギュレータレバー(940)、先導ガイドブ
ロック(804)の磁気テープ(601)ローディング時に、カセ
ット(600)一端部から磁気テープ(601)を引き出す引出し
レバー(350)の各々に係合して作動させる単一のカム溝
(474)は、制御スライド(430)に形成されている。先導ガ
イドブロック(804)に連結された駆動ギア(320a)から
は、小歯(325a)と、該小歯(325a)と並んだ大歯(325b)
が、同一ピッチ円上に設けられ、制御スライド(430)に
は、小歯(325a)、大歯(325b)と夫々嵌合すべき小ラック
歯(475)、大ラック歯(476)が設けられている。制御スラ
イド(430)の凹み部には、リール台(200a)、(200b)の駆
動機構が配置され、制御スライド(430)の近傍には、走
行モードを検出して感知信号を発する検知スイッチ(91
0)と、制御スライド(430)を駆動させるモータ(515)と、
キャプスタン回転軸(502)に圧接して磁気テープ(601)を
挟んで搬送するピンチローラ(503)が設けられている。
カセット(600)が装着可能なEJECTモードでは、駆
動ギア(320a)の小歯(325a)の先端は、駆動ギア(320a)の
回転中心と制御スライド(430)の半径中心Pを結ぶ仮想
線Lよりも、先導ガイドブロック(804)引き戻し側に
て、制御スライド(430)上に設けられた第1円弧壁(478)
と接している。
【0007】
【作用】EJECTモードから磁気テープローディング
時には、駆動カム(740)の回動により制御スライド(430)
上の第1突起(471)が、カム溝(741)に沿って摺動した後
に、突歯(473)が駆動カム(740)に噛合し、しかる後に他
のカム溝(745)に第2突起(472)が嵌合して、制御スライ
ド(430)は摺動する。駆動ギア(320a)の小歯(325a)は、
第1円弧壁(478)との当接が解除され、制御スライド(43
0)の小ラック歯(475)と噛合した後に、大歯(325b)が大
ラック歯(476)に噛合し、先導ガイドブロック(804)を引
出し完了位置に圧着させる。制御スライド(430)のカム
溝(474)に係合したソフトブレーキレバー(251)、ブレー
キレバー(521)、張力レギュレータレバー(940)、引出し
レバー(350)は、走行モードに応じて動作を制御され
る。
【0008】
【発明の効果】本発明では、以下のような効果がある。 1、制御スライド(430)は、円弧状で半径中心点Pを中
心として回動するので、摺動ストロークを大きくして
も、シャーシ(100)の外形寸法が大きくなることはな
い。よって、磁気記録再生装置の小型化の要求を満たす
ことができる。また、膨らみを回転シリンダ(800)側に
向けて設けられているので、凹み側にリール台(200a)、
(200b)の駆動機構を配置することができ、シャーシ(10
0)のスペースを有効に用いることができる。 2、駆動カム(740)の複数のカム溝(741)、(745)に交互
に嵌合する突起(471)、(472)によって、制御スライド(4
30)を摺動させるので、制御スライド(430)の摺動ストロ
ークを大きく設けることができる。 3、EJECTモードに於いては、駆動ギア(320a)の回
転中心と、制御スライド(430)の半径中心点Pを結ぶ仮
想線Lよりも、先導ガイドブロック(804)引き戻し側に
て、小歯(325a)の先端が、制御スライド(430)の第1円
弧壁(478)に当接し、かつ係止壁(439)が突軸(324)に当
接している。従って、制御スライド(430)の摺動方向に
対し、直角方向に駆動ギア(320a)と、制御スライド(43
0)の嵌合がずれても、第1円弧壁(478)又は係止壁(439)
のいずれかによって、先導ガイドブロック(804)の引き
出し方向への駆動ギア(320a)の回動は規制されることに
なり、先導ガイドブロック(804)のカセット(600)内の位
置が安定する。 4、先導ガイドブロック(804)がローディング開始する
時には、駆動ギア(320a)に小歯(325a)は、制御スライド
(430)の小ラック歯(475)に噛合してバックラッシが小さ
くなるように位置しており、先導ガイドブロック(804)
が引出し完了位置に圧着されるときには、駆動ギア(320
a)の大歯(325b)と制御スライド(430)の大ラック歯(476)
が噛合している。即ち、ローディング開始時の先導ガイ
ドブロック(804)の位置のバラつきを抑え、かつ先導ガ
イドブロック(804)が引出し完了位置に圧接される力
に、駆動ギア(320a)が耐えることができる。 5、検知スイッチ(910)と、ピンチレバー(457)、モータ
(515)は制御スライド(430)の近傍に配置されている。従
って、検知スイッチ(910)の感知信号に対するこれらの
部品の応答動作が早く、動作タイミングの微妙な制御を
行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面に沿っ
て詳述する。本実施例では、VHS方式の磁気記録再生
装置等に用いられている、いわゆるMローディングにつ
いて説明する。図1に示すように、シャーシ(100)上に
は、リール台(200a)、(200b)、ソフトブレーキレバー(2
51)、回転シリンダ(800)、引出しガイド(351)及び先導
ガイドブロック(804)が、従来と同様に配置されてい
る。キャプスタン回転軸(502)は、カセット(600)装着位
置の外方で、回転シリンダ(800)の右方に設けられてい
る。シャーシ(100)の裏側で、キャプスタンモータ(500)
の側方には、従来と同様に、ブレーキレバー(521)が、
引張バネ(522)によってキャプスタンモータ(500)に向か
って、時計方向に付勢された状態で設けられている。ブ
レーキレバー(521)は、図17に示すように、側部に上
方に突出した係止片(521a)を具え、シャーシ(100)に半
抜き加工を施して形成した段部(100b)の表面に、係止片
(521a)の先端に設けられた係止爪(521b)が係合し、抜け
止めとなっている。即ち、係止爪(521b)が、シャーシ(1
00)表面から突出する高さが低くなるように、ブレーキ
レバー(521)は設けられている。図1に示すように、引
出しガイド(351)は、引出しレバー(350)の先端部に植設
され、引出しレバー(350)は、軸(352)に回動自在に嵌め
られている。引出しレバー(350)の基端部には、歯面(35
3)が形成され、歯面(353)は、軸(971)に回動自在に嵌め
られた作動レバー(970)の先端部に接している。作動レ
バー(970)の一端部からは、ピン(972)がシャーシ(100)
を余裕のある状態に貫通して突設され、作動レバー(97
0)は、引張バネ(973)によって、反時計方向に付勢され
ている。
【0010】本実施例では、従来の構成に加えて、作動
レバー(970)に被さるように、張力レギュレータレバー
(940)が、支軸(941)を中心として、回動自在に取り付け
られている。張力レギュレータレバー(940)の自由端部
には、レギュレータピン(945)が植設され、支軸(941)と
レギュレータピン(945)の間には、ピン(942)が、シャー
シ(100)を余裕のある状態に貫通して下方に突設されて
いる。張力レギュレータレバー(940)は、引張バネ(944)
によってT側リール台(200b)に向かって付勢され、張力
レギュレータレバー(940)の側面には、T側リール台(20
0b)の側面に当接するパッド(943)が貼着されている。張
力レギュレータレバー(940)は、後述するように、FF
/REW時にレギュレータピン(945)を磁気テープ(601)
に当接せしめるとともに、パッド(943)をT側リール台
(200b)に当接せしめて、磁気テープ(601)に加えられる
張力を制御するものであり、レギュレータピン(945)
は、常にカセット(600)装着位置の外方に位置してい
る。支軸(941)の右側後方で、シャーシ(100)裏側には、
外周に歯面を形成し、走行モードを検出するロータリ型
の検知スイッチ(910)が設けられ、検知スイッチ(910)
は、更に検知スイッチ(910)の後方に設けられたカム(75
1)に嵌合している。図3に示すように、カム(751)は、
シャーシ(100)を余裕のある状態に貫通して上方に突出
し、外周部に螺旋溝を形成したネジ筒軸(750)の下端に
嵌合している。ネジ筒軸(750)はシャーシ(100)に立設さ
れた軸(451)に回動自在に嵌められ、軸(451)の上部に
は、ピンチレバー(450)が嵌められている。ピンチレバ
ー(450)の回転中心部には、スリーブ(452)が一体形成さ
れ、スリーブ(452)の周面からは、カム(751)に嵌合すべ
き突起(455)が突出している。スリーブ(452)及びピンチ
レバー(450)は、軸(451)の上端部に嵌合している。
ピンチレバー(450)の自由端部から、垂設されたピン
チローラ(503)は、カセット(600)上面よりも上方に位置
している。
【0011】図1に示すように、両リール台(200a)、(2
00b)間には、一端部が枢支されて、一方のリール台(200
a)、(200b)に選択的に回転動力を伝達する首振りアイド
ラ(700)が設けられている。首振りアイドラ(700)とS側
リール台(200a)の間には、S側中間ギア(221)が、首振
りアイドラ(700)とT側リール台(200b)の間には、T側
中間ギア(222)が、夫々シャーシ(100)に対し、回動自在
に設けられている。シャーシ(100)を挟んで、首振りア
イドラ(700)の反対側には、プーリ(702)が設けられ、首
振りアイドラ(700)はシャーシ(100)を貫通して、プーリ
(702)と同軸に連結されている。プーリ(702)とキャプス
タンモータ(500)の間には、キャプスタンモータ(500)の
回転動力を伝達するゴム製の環状ベルト(501)が張設さ
れている。図1に太鎖線で示す如く、シャーシ(100)の
裏側には、略円弧状の制御スライド(430)が配備されて
いる。図2は、カセット(600)が装着可能なEJECT
モードでの、磁気記録再生装置の平面図である。制御ス
ライド(430)の半径中心Pは、2つのリール台(200a)、
(200b)の中間に位置し、制御スライド(430)は、回転シ
リンダ(800)とキャプスタンモータ(500)をかすめ、2つ
のリール台(200a)、(200b)を跨ぐような仮想円上をスラ
イド可能に配備され、制御スライド(430)は該仮想円に
沿う円弧状を呈している。制御スライド(430)の右側寄
りの下面に、第1突起(471)及び第2突起(472)が突出し
ている。第1突起(471)は第2突起(472)よりも、制御ス
ライド(430)の中央部寄りに位置し、第1突起(471)の近
傍で、制御スライド(430)の下面からは、断面インボリ
ュート形の突歯(473)が下方に突設されている。制御ス
ライド(430)の移行路の右端側にて、シャーシ(100)の裏
面から突設された軸(744)に、駆動カム(740)が、制御ス
ライド(430)の下面に対向して、回動自在に嵌められて
いる。駆動カム(740)の上面からは、外周歯面(740a)よ
りも小さなピッチ円径を有し、制御スライド(430)の突
歯(473)と噛合すべき小歯車(746)が突設されている。駆
動カム(740)の上面には、制御スライド(430)の第1突起
(471)に嵌合可能なカム溝(741)及び第2突起(472)に嵌
合可能なカム溝(745)が、夫々開設されている。後者の
カム溝(745)は、外周端縁の開口部から、軸(744)に向か
うように形成され、前者のカム溝(741)は外周端縁の開
口部から、軸(744)に向かった後に、終端部が再び外周
に達するように形成されている。EJECTモードで
は、第1突起(471)はカム溝(741)の終端部に嵌合してい
る。制御スライド(430)は、制御スライド(430)に開設さ
れた円弧孔(430a)が軸(744)の下端部に嵌められて、点
Pを中心として、駆動カム(740)の下方を摺動する。図
1に示すように、駆動カム(740)の小歯車(746)は、前述
の検知スイッチ(910)の外周歯面に噛合している。図2
に示すように、駆動カム(740)の外周歯面(740a)は、第
1中間ギア(743)に噛合し、第2中間ギア(742)及び第2
中間ギア(742)と同軸に設けられたウォームギア(516a)
を介して、シャーシ(100)の裏側前端部にモータ(515)と
同軸に設けられたウォーム(516)に連繋されている。
【0012】(制御スライドの摺動)制御スライド(430)
の上面には、略中央部から右側へ点Pを半径中心とした
略円弧状のカム溝(474)が開設されている。カム溝(474)
は長さ方向の中央部から、少し左寄りにPから離れる方
向に溝幅が大きくなった外凹溝(474b)が形成され、長さ
方向の右側寄りにPに近づく方向に溝幅が大きくなった
内凹部(474d)が形成されている。図6に示すように、ブ
レーキレバー(521)のピン(523)は、カム溝(474)の外側
壁(474a)に当接して、ブレーキレバー(521)のパッド(52
5)は、キャプスタンモータ(500)の側面から離間してい
る。作動レバー(970)のピン(972)は、カム溝(474)の外
凹部(474b)に当接し、作動レバー(970)の先端部は、引
出しガイド(351)がカセット(600)装着位置の内側に待機
した状態で、引出しレバー(350)の歯面(353)に接してい
る。張力レギュレータレバー(940)のピン(942)及びソフ
トブレーキレバー(251)のピン(253)は、カム溝(474)の
内側壁(474c)に当接し、張力レギュレータレバー(940)
のパッド(943)は、T側リール台(200b)から離間してい
る。ソフトブレーキレバー(251)のパッド(254)は、T側
リール台(200b)の側面から離間している。図4(a)は、
EJECTモードでの制御スライド(430)と、駆動カム
(740)の位置を示しており、第1突起(471)は、上述の如
く、駆動カム(740)のカム溝(741)の終端部に係合してい
る。先導ガイドブロック(804)を駆動させて、磁気テー
プ(601)をローディングする場合には、駆動カム(740)が
時計方向に回動する。第1突起(471)はカム溝(741)に沿
って摺動するので、制御スライド(430)は図4(a)に示す
状態から、反時計方向に摺動する。カム溝(741)によっ
て、制御スライド(430)を摺動させる機構としたのは、
走行モードによって、制御スライド(430)の摺動速度を
変えるためである。制御スライド(430)が一定量摺動す
ると、図4(b)に示すように、制御スライド(430)の突歯
(473)が、駆動カム(740)の小歯車(746)に噛合し、制御
スライド(430)は、さらに反時計方向に回転せしめられ
る。
【0013】図5(a)に示すように、第1突起(471)がカ
ム溝(741)の開口部近傍に達した位置では、第2突起(47
2)がカム溝(745)の外周端縁の開口部に臨んで位置して
いる。更に、駆動カム(740)が、時計方向に回動する
と、図5(b)に示すように、第2突起(472)がカム溝(74
5)に沿って、制御スライド(430)は、更に反時計方向に
回動せしめられる。第2突起(472)が、カム溝(745)の終
端に当接した状態で、制御スライド(430)の摺動は制止
される。即ち、第1突起(471)、第2突起(472)が交互に
カム溝(741)、(745)に噛合して、制御スライド(430)を
摺動させるので、1本の突起(471)がカム溝(741)に係合
して摺動せしめるよりも、摺動ストロークを大きく設け
ることができる。また、制御スライド(430)の摺動途中
で、突歯(473)と小歯車(746)を噛合させているので、カ
ム溝(741)にかかる負荷を軽減することができ、制御ス
ライド(430)はスムーズに摺動する。更に、制御スライ
ド(430)は、点Pを中心として、円周上を回転するの
で、制御スライド(430)の摺動ストロークを大きく設け
ても、シャーシ(100)の外形寸法が大きくなることはな
い。また、前述の如く、制御スライド(430)は円弧状で
あり、膨らみが回転シリンダ(800)に向いているので、
凹み部の内側に、首振りアイドラ(700)やプーリ(702)等
のリール台(200a)、(200b)を駆動させる機構を配置する
ことができ、該機構の配置に余裕を持たせることができ
る。
【0014】(T側ソフトブレーキ等の動作)上述の如
く、駆動カム(740)の回動により、制御スライド(430)
は、第1突起(471)がカム溝(741)の終端部に嵌合したE
JECTモードから、第2突起(472)が、カム溝(745)の
終端に当接した位置まで移動する。本実施例における磁
気記録再生装置では、第2突起(472)がカム溝(745)の終
端に当接した位置をFF/REWモードと定め、EJE
CTモードからFF/REWモードに至るまでは、4つ
の走行モードが設けられている。4つのモードとは、順
にINITIALモード、REVモード、SLOWモー
ド、PLAYモードである。INITIALモードと
は、EJECTモードから、引出しガイド(351)が、磁
気テープ(601)を引き出した状態である。尚、先導ガイ
ドブロック(804)は、INITIALモードとREVモ
ードの間で、ガイド溝(122)に沿って摺動する。上記各
モードは、駆動カム(740)に連動して回転する検知スイ
ッチ(910)の回転量によって検出され、検知スイッチ(91
0)からの検出信号によって、キャプスタンモータ(500)
の起動や制止が制御される。上記各モードでは、制御ス
ライド(430)によって、動作を制御される各ガイド類
は、図6乃至図11に示すように作動する。図6に示す
EJECTモードから、制御スライド(430)が反時計方
向に回転し、INITIALモードに達すると、図7に
示すように、ソフトブレーキレバー(251)のピン(253)と
ガイド溝(474)の内側壁(474c)との係合が外れ、内側壁
(474c)に連続して形成された内凹部(474d)が、ピン(25
3)に接近する。ソフトブレーキレバー(251)は、引張バ
ネ(255)によって、反時計方向に付勢されているので、
ソフトブレーキレバー(251)は、T側リール台(200b)の
側面に当接し、ピン(253)は、内凹部(474d)から離間す
る。一方、作動レバー(970)のピン(972)は、ガイド溝(4
74)の外凹部(474b)から外れて、外側壁(474a)に当接す
ることで時計方向に回転し、作動レバー(970)の先端
は、引出しレバー(350)を軸(352)を中心として、時計方
向に回動させる。即ち、先導ガイドブロック(804)がロ
ーディングする直前であるINITIALモードでは、
T側リール台(200b)の制動が解除され、引出しガイド(3
51)は、カセット(600)から磁気テープ(601)を引き出
す。このとき、ピンチローラ(503)は、引出しガイド(35
1)によって引き出された磁気テープ(601)とカセット(60
0)の間で、カセット(600)上面の上方に位置している。
【0015】制御スライド(430)が、更に反時計方向に
回動し、REVモードに達した状態では、図8に示すよ
うに、ソフトブレーキレバー(251)、引出しガイド(35
1)、ブレーキレバー(521)、張力レギュレータレバー(94
0)の位置は、INITIAL時と変わらない。但し、ピ
ンチレバー(450)は、ネジ筒溝(750)を降下して、スリー
ブ(452)の周面から突出した突起(455)が、カム(751)に
嵌合し、カム(751)の回転によって、ピンチローラ(503)
が、キャプスタン回転軸(502)に圧接される。かかる状
態で、磁気テープ(601)は、キャプスタン回転軸(502)と
ピンチローラ(503)に挟まれて搬送される。制御スライ
ド(430)が更に、反時計方向に回動して、SLOWモー
ドに達すると、図9に示すように、前記ガイド溝(474)
の外凹部(474b)は、ブレーキレバー(521)のピン(523)の
近傍に達する。ブレーキレバー(521)は、軸(524)を中心
として、時計方向にバネ付勢されているため、ピン(52
3)がガイド溝(474)の外凹部(474b)に達すると、ブレー
キレバー(521)のパッド(525)は、キャプスタンモータ(5
00)の側面に当接し、キャプスタンモータ(500)には、回
転方向に対し軽負荷が与えられる。前記のように、キャ
プスタンモータ(500)には、プーリ(702)との間に、環状
ベルト(501)が張架されている。SLOWモードでは、
キャプスタンモータ(500)が回動と停止を繰り返す、い
わゆる間欠駆動を行なうので、環状ベルト(501)の反力
によって、キャプスタンモータ(500)の間欠駆動が影響
を受けないようにすべく、かかる制動力を与えることが
必要となる。また、ソフトブレーキレバー(251)のピン
(253)は、再びガイド溝(474)の内側壁(474c)に接し、ソ
フトブレーキレバー(251)は、引張バネ(255)に抗して、
T側リール台(200b)から離間せしめられる。引出しガイ
ド(351)、張力レギュレータレバー(940)の位置は、IN
ITIALモードと変わらない。
【0016】制御スライド(430)が、更に反時計方向に
回転し、PLAYモードに達すると、図10に示すよう
に、ブレーキレバー(521)のピン(523)は、ガイド溝(47
4)の外側壁(474a)に接し、ブレーキレバー(521)は、引
張バネ(522)に抗して、キャプスタンモータ(500)から
離間する。かかる状態で、キャプスタンモータ(500)
に加えられていた軽負荷は解除され、キャプスタンモー
タ(500)はスムーズに回転する。制御スライド(430)
が、更に反時計方向に回動し、FF/REWモードに達
すると、図11に示すように、張力レギュレータレバー
(940)のピン(942)と内側壁(474c)との係合が外れ、RE
Vモードで、ソフトブレーキレバー(251)のピン(253)の
近傍に位置していた内凹部(474d)が、ピン(942)に接近
する。張力レギュレータレバー(940)は、引張バネ(944)
によって、反時計方向に回動し、レギュレータピン(94
5)が、磁気テープ(601)に当接するとともに、パッド(94
3)がT側リール台(200b)の側面に当接する。カセット(6
00)のT側リールに巻き取られる磁気テープ(601)の張力
が弱い場合には、パッド(943)がT側リール台(200b)の
側面に当接した状態が保たれ、T側リール台(200b)に一
定の負荷が与えられる。磁気テープ(601)の張力が強い
場合には、磁気テープ(601)に当接したレギュレータピ
ン(945)が、磁気テープ(601)に押圧されて、張力レギュ
レータレバー(940)は引張バネ(944)に抗して、時計方向
に回動せしめられる。パッド(943)は、T側リール台(20
0b)から離間して、T側リール台(200b)に与えられてい
た軽負荷が解除され、磁気テープ(601)に加わっている
張力が弱まる。従って、磁気テープ(601)の張力は、概
ね一定に保たれることになる。ソフトブレーキレバー(2
51)、引出しガイド(351)、ブレーキレバー(521)の位置
はPLAYモードと同様である。上述の如く、本実施例
にあっては、駆動カム(740)の周辺に、検知スイッチ(91
0)、ピンチレバー(450)、ソフトブレーキレバー(251)、
ブレーキレバー(521)、引出しガイド(351)、張力レギュ
レータレバー(940)、モータ(515)が設けられている。走
行モード移行時の磁気テープ(601)の弛み防止や、磁気
テープ(601)走行の安定化の為には、検知スイッチ(910)
のタイミング切換えに対する、これらの部品の応答動作
が早いほどよく、これらの部品は、検知スイッチ(910)
の近傍に配置されることが望ましい。従って、本実施例
における各部品の配置は、以上の条件を満たすものであ
る。
【0017】(先導ガイドブロック位置決め)前述の如
く、先導ガイドブロック(804)は、INITIALモー
ドとREVモードとの間で、ガイド溝(122)に沿って摺
動する。かかる場合に、先導ガイドブロック(804)に連
結された駆動ギア(320a)を回動させる制御スライド(43
0)の機構部分は、図12乃至図14で示される。駆動ギ
ア(320a)の下面からは、インボリュート形の歯である小
歯(325a)が突設され、駆動ギア(320a)の先導ガイドブロ
ック(804)引き戻し回転方向には、小歯(325a)に連続し
て、小歯(325a)と相似形の大歯(325b)が設けられてい
る。小歯(325a)と大歯(325b)は同一ピッチ円上に設けら
れ、駆動ギア(320a)の回転中心である軸(121)を挟ん
で、大歯(325b)の反対側には、突軸(324)が駆動ギア(32
0a)の下面から突出している。一方、制御スライド(430)
上面の左端部には、駆動ギア(320a)の小歯(325a)と噛合
すべき小ラック歯(475)が設けられ、小ラック歯(475)の
右隣には、駆動ギア(320a)の大歯(325b)と係合すべき大
ラック歯(476)が設けられている。小ラック歯(475)と大
ラック歯(476)は、同一ピッチ円上に設けられ、小ラッ
ク歯(475)の左側には、点Pを中心とする第1円弧壁(47
8)が形成されている。大ラック歯(476)の右側には、第
2円弧壁(479)が形成されている。第1円弧壁(478)の左
方には、右端部が開口した係止壁(439)が、第1円弧壁
(478)に連続して設けられ、係止壁(439)は、先導ガイド
ブロック(804)のテープ引き出し方向への、駆動ギア(32
0a)の回動を制止すべく、突軸(324)に当接している。小
歯(325a)の先端は、軸(121)と点Pを結ぶ仮想線Lに対
し、右側で第1円弧壁(478)に当接している。即ち、第
1円弧壁(478)と係止壁(439)によって、駆動ギア(320a)
はテープ引き出し方向への回動を制止されていることに
なる。故に、たとえ制御スライド(430)が仮想線Lに沿
って、回転シリンダ(800)側にずれた場合でも、第1円
弧壁(478)と小歯(325a)の先端との当接により、駆動ギ
ア(320a)はテープ引き出し方向への回動を規制される。
制御スライド(430)がLに沿って、リール台(200a)、(20
0b)側にずれても、突軸(324)と係止壁(439)の当接によ
って、駆動ギア(320a)のテープ引き出し方向への回動は
規制される。尚、駆動ギア(320a)のテープ引き戻し方向
への回動は、先導ガイドブロック(804)がシャーシ(100)
のガイド溝(122)の終端に接することで規制される。
【0018】先導ガイドブロック(804)ローディング時
には、図12(b)及び図13に示すように、制御スライ
ド(430)及び駆動ギア(320a)は、反時計方向に摺動す
る。突軸(324)と係止壁(439)の当接が解除されるととも
に、第1円弧壁(478)と駆動ギア(320a)の小歯(325a)の
先端との当接が外れ、図12(b)に示すように、小歯(32
5a)は、制御スライド(430)の小ラック歯(475)と係合す
る。制御スライド(430)の反時計方向の摺動によって、
駆動ギア(320a)は、テープ引き出し方向に回動し、先導
ガイドブロック(804)はキャッチャ(806)に向かって摺動
する。小歯(325a)と小ラック歯(475)の係合が外れる
と、図13に示すように、大歯(325b)と大ラック歯(47
6)が係合して、駆動ギア(320a)を更にテープ引き出し方
向に回転させる。先導ガイドブロック(804)が、キャッ
チャ(806)に圧着する場合には、大歯(325b)と大ラック
歯(476)との係合によって、駆動ギア(320a)が回動せし
められる。先導ガイドブロック(804)を、キャッチャ(80
6)に圧着された位置から、カセット(600)内に引き戻す
アンローディング時には、制御スライド(430)及び駆動
ギア(320a)は、上記と逆の経路を摺動する。即ち、先導
ガイドブロック(804)がカセット(600)内に位置している
待機位置から、キャッチャ(806)に向かって摺動し始め
る状態では、小歯(325a)と小ラック歯(475)の係合によ
って行なわれ、先導ガイドブロック(804)がキャッチャ
(806)に圧着する場合には、大歯(325b)と大ラック歯(47
6)の係合によって、行なわれる。図12(b)に示すよう
に、ギアとラックの噛み合いには、バックラッシθが設
けられているのが通常である。ところが、θが大きい
と、駆動ギア(320a)と制御スライド(430)の間にガタを
生じ、先導ガイドブロック(804)のローディング開始位
置と、アンローディング終了位置が異なり、制御スライ
ド(430)の摺動速度が一定であっても、ローディングに
要する時間と、アンローディングに要する時間が異なる
虞れがある。かかる虞れを防止すべく、先導ガイドブロ
ック(804)のローディング開始位置に於いては、小歯(32
5a)と小ラック歯(475)を係合させて、バックラッシθを
小さくし、駆動ギア(320a)及び制御スライド(430)に負
荷が加わるローディング完了位置に、大歯(325b)と大ラ
ック歯(476)を係合させて、過大な負荷に耐え得るよう
に構成した。
【0019】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録再生装置の平面図である。
【図2】同上の一部を破断した平面図である。
【図3】磁気記録再生装置の側面図である。
【図4】(a)はEJECT時の駆動カムと制御スライド
の位置関係を示す平面図であり、(b)は小歯車と突歯が
嵌合した状態の平面図である。
【図5】駆動カムの回動により、第2突起がカム溝に嵌
合し、制御スライドが摺動する状態の平面図である。
【図6】磁気記録再生装置のEJECTモードでの要部
平面図である。
【図7】同上のINITIALモードでの要部平面図で
ある。
【図8】同上のREVモードでの要部平面図である。
【図9】同上のSLOWモードでの要部平面図である。
【図10】同上のPLAYモードでの要部平面図であ
る。
【図11】同上のFF/REWモードでの要部平面図で
ある。
【図12】制御スライドと駆動ギアの動作関係を示す一
部断面図である。
【図13】制御スライドと駆動ギアの動作関係を示す一
部断面図である。
【図14】制御スライドと駆動ギアの側面図である。
【図15】従来の磁気記録再生装置のEJECT時の平
面図である。
【図16】同上のPLAY時の平面図である。
【図17】ブレーキレバーとシャーシの係合状態を示す
一部断面図である。
【符号の説明】
(320a) 駆動ギア (350) 引出しレバー (430) 制御スライド (474) カム溝 (740) 駆動カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 昭廣 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米田 晴彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−107360(JP,A) 特開 昭62−208447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/18 G11B 15/10 G11B 15/29

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシ(100)上に磁気テープ(601)の走
    行モードに応じて、磁気テープ(601)に加える負荷を変
    える制御部品と、シャーシ(100)面に沿って回動自在に
    設けられ制御部品に走行モードに応じた動作を与える制
    御スライド(430)とを具え、制御スライド(430)は略円弧
    状に形成されて膨らみを回転シリンダ(800)に向け、カ
    セット(600)内から磁気テープ(601)を引き出して回転シ
    リンダ(800)に巻き付けてリール台(200b)にて巻き取る
    磁気記録再生装置に於いて、 シャーシ(100)上にて制御スライド(430)の回動移行路上
    に、歯面(746)を形成した駆動カム(740)を具え、制御スライド(430)上にて駆動カム(740)との対向面に複
    数の突起(471)(472)、及び歯面(746)と噛合可能な突歯
    (473)を設け、 駆動カム(740)に、各突起(471)(472)が夫々嵌合可能で
    制御スライド(430)を回動駆動する複数のカム溝(741)(7
    45)を設け、両カム溝(741)(745)は駆動カム(740)の外周
    開口部から中心部に向かって形成され、 一方のカム溝(741)に対応する突起(471)が嵌合した状態
    にて、他方のカム溝(745)は対応する突起(472)との嵌合
    が外れた状態にあり、 駆動カム(740)の回動動作時にて、制御スライド(430)は
    一方の突起(471)が対応するカム溝(741)に嵌合した状態
    と、両突起(471)(472)がカム溝(741)(745)に嵌まらず駆
    動カム(740)の歯面(746)と制御スライド(430)の突歯(47
    3)が噛合する状態と、他方の突起(472)が対応するカム
    溝(745)に嵌合する各状態間を移動する ことを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 シャーシ(100)上に磁気テープ(601)の走
    行モードに応じて、磁気テープ(601)に加える負荷を変
    える制御部品と、シャーシ(100)面に沿って半回動自在
    に設けられ制御部品に走行モードに応じた動作を与える
    制御スライド(430)を具え、制御スライド(430)は略円弧
    状に形成されて膨らみを回転シリンダ(800)に向け、カ
    セット(600)内から先導ガイドブロック(804)により磁気
    テープ(601)を引き出してシャーシ(100)上の回転シリン
    ダ(800)に巻き付けてリール台(200b)にて巻き取る磁気
    記録再生装置に於いて、 シャーシ(100)上には、先導ガイドブロック(804)に連結
    されて、先導ガイドブロック(804)をシャーシ(100)に沿
    って摺動させる駆動ギア(320a)が設けられ、該駆動ギア
    (320a)には、制御スライド(430)に向かって、小歯(325
    a)と小歯(325a)に対し先導ガイドブロック(804)引き出
    し方向に併設された大歯(325b)が略同一ピッチ円上に突
    設されているとともに、制御スライド(430)摺動時に小
    歯(325a)に噛合する小ラック歯(475)と、大歯(325b)に
    噛合して、駆動ギア(320a)を回転させ、先導ガイドブロ
    ック(804)を引出し完了位置に圧接せしめる大ラック歯
    (476)が制御スライド(430)から突設されたことを特徴と
    する磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 シャーシ(100)上に磁気テープ(601)を搬
    送するキャプスタンモータ(500)と、カセット(600)から
    磁気テープ(601)を引き出す引出しレバー(351)を設け、 制御スライド(430)には、逆転再生時に巻取りリール台
    (200b)に軽負荷を与えるソフトブレーキレバー(251)
    と、低速再生時にキャプスタンモータ(500)に軽制動を
    与えるブレーキレバー(521)と、早送り時に巻取りリー
    ル台(200b)に軽制動を与える張力レギュレータレバー(9
    40)と、先導ガイドブロック(804)のローディング時に引
    出しレバー(351)の各々に嵌合して、これらを作動させ
    る単一のカム溝(474)が開設されていることを特徴とす
    請求項1又は請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 駆動ギア(320a)には、制御スライド(43
    0)に向かって突軸(324)が一体形成されているととも
    に、制御スライド(430)からは、該制御スライド(430)の
    回動中心点Pと同心に設けられた円弧壁(478)が駆動ギ
    ア(320a)に向かって突設され、先導ガイドブロック(80
    4)がカセット(600)内に待機した状態で、駆動ギア(320
    a)の小歯(325a)の先端と円弧壁(478)は、駆動ギア(320
    a)の回転中心と点Pを結ぶ仮想線Lよりも、先導ガイド
    ブロック(804)引戻し側にて接し、かつ制御スライド(43
    0)には、駆動ギア(320a)の先導ガイドブロック引き出し
    方向への回動を規制する突軸(324)に接する係止壁(439)
    が設けられている請求項2又は3に記載の磁気記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】 制御スライド(430)に連動し、磁気テー
    プ(601)の走行モードを検出して感知信号を発する検知
    スイッチ(910)と、制御スライド(430)を駆動させるモー
    タ(515)と、キャプスタンモータ(500)の回転軸(502)に
    圧接して磁気テープ(601)を挟んで搬送するピンチロー
    ラ(503)を具えたピンチレバー(450)が、リール台(200b)
    を駆動させる駆動機構とともに、制御スライド(430)の
    移行路近傍に配置された請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の磁気記録再生装置。
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