JP3070965B2 - 半導体装置の遮光層の形成方法 - Google Patents

半導体装置の遮光層の形成方法

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JP3070965B2 JP3074247A JP7424791A JP3070965B2 JP 3070965 B2 JP3070965 B2 JP 3070965B2 JP 3074247 A JP3074247 A JP 3074247A JP 7424791 A JP7424791 A JP 7424791A JP 3070965 B2 JP3070965 B2 JP 3070965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明基板上に形成する
半導体装置の遮光に関するものであり、特に遮光層の形
成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の半導体装置の構造を示す断
面図であり、図4において1は透明基板、2は半導体
層、3はゲート絶縁膜、4はゲート電極、6はソース、
7はドレイン、5はソース6とドレイン7をエッチング
する時のストッパーとなる酸化膜、8はパッシベーショ
ン膜、9は電極である。
【0003】従来、透明基板1上に形成した半導体素子
に対する光の入射による暗電流の増加を回避するため、
図4に示す様に、ゲート絶縁膜3と、透明基板1との間
にクロム(Cr)などの金属を用いたゲート電極4を形
成し、この不透明なゲート電極4によって、透明基板1
の半導体層2形成面の反対側から半導体層2に入射する
光を遮光するという構造が用いられている。
【0004】図4の構造では、半導体層2とソース6と
ドレイン7に形成温度が低いアモルファス・シリコンが
用いられるが、形成温度が低い半導体層2ではその内部
での電子や正孔の移動度が小さく、半導体素子の性能と
しては低いものとなる。
【0005】そこで高性能な半導体素子を得るため、電
子や正孔の移動度が大きい単結晶シリコンなどを半導体
層2とする半導体装置が考えられている。
【0006】また図5に示す様に、半導体素子を形成し
た後、半導体層2を形成した透明基板1の反対側の面に
遮光層12を設ける方法がある。
【0007】図5において10はゲート電極、11は酸
化膜である。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
述した高性能な半導体素子を得るため、電子や正孔の移
動度が大きい単結晶シリコンなどを半導体層2として用
いようとすると、図4に示した構造では、半導体層2の
形成温度と、ソース6およびドレイン7の拡散温度が高
く、遮光層となるゲート電極4と半導体層2の熱膨張係
数の差によって応力が発生し、遮光層となるゲート電極
4側の半導体層2の表面に結晶欠陥が誘起されるという
問題がある。
【0009】また上記図5に示した、透明基板1の反対
側に遮光層12を設ける構造では、半導体層2と遮光層
12が透明基板1の厚みだけ離れているため、迷光が入
射する可能性が高く、遮光層12の遮光が不充分になる
欠点があった。
【0010】そのため、図6に示す様に、遮光層12を
半導体素子よりA=10〜20μm大きくすることによ
って、透明基板1に対しθ=1°〜3°傾いた光21が
迷光として半導体素子に入射しない様にすることもでき
るが、遮光層の面積が大きくなるため、この半導体素子
を用いた液晶や光センサーでは開口率が小さくなるとい
う欠点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の遮光層の形成方
法は、透明基板上に形成される半導体装置において、前
記透明基板上の遮光層形成領域に、半導体素子を形成す
るための半導体層と膨脹率の等しい薄膜を予め堆積する
工程と、該薄膜上に前記半導体素子を形成する工程と、
前記半導体素子形成後、前記薄膜を除去する工程と、前
記除去した薄膜の領域に遮光性材料を選択的に堆積して
遮光層を形成する工程とを有する。
【0012】また、前記半導体素子形成後、前記薄膜に
達する開口を設け、該開口から、エッチング処理により
前記薄膜を選択的に除去することを特徴とし、また、前
記薄膜に選択的に不純物を注入し、前記薄膜の不純物が
拡散されていない領域を選択的にエッチング除去する工
程を有することを特徴とし、また、前記薄膜が、前記半
導体素子を構成する半導体層と膨張率の等しいシリコン
膜であることを特徴とし、また前記遮光性材料がアルミ
ニウムであり、ジメチル・アルミニウム・ハイドライド
を原料として選択的に堆積することを特徴とする半導体
装置の遮光層の形成方法により、前記課題を解決しよう
とするものである。
【0013】
【作用】本発明の遮光層形成方法によれば、遮光層形成
領域に半導体層と膨脹係数の等しい薄膜を予め堆積し、
半導体素子形成後に、該薄膜をエッチング除去し、除去
した領域にアルミニウム遮光層を形成する事により、遮
光層の膨脹により半導体層に歪みや欠陥が導入されるの
を防止することができる。
【0014】また、透明基板上の半導体素子の形成側に
遮光層を形成するため、迷光の入射する間隔を小さくす
ることができる。
【0015】また半導体層と遮光層とを接近させて形成
するため、面積の小さな遮光層でも十分な効果を得るこ
とができる。
【0016】
【実施例】(第1の実施例)以下、本発明の実施例につ
いて図面を用いて詳細に説明する。
【0017】図1の(a)〜(d)は、本発明の遮光層
形成方法の実施例を示す工程図である。
【0018】まず、図1(a)に示す様に、透明基板1
上に、半導体装置を構成する半導体層と膨張率の等しい
薄膜として、多結晶シリコン膜13を3000Å堆積し
て、パターニングにより多結晶シリコン膜13を40×
20μmの島状にした後、CVDを用いて5000Åの
酸化膜14を堆積し、さらに多結晶シリコン膜15を2
000Å堆積して30×20μmの島状にエッチングす
る。
【0019】次に図1(b)に示す様に、Arレーザー
を5Wで照射し、ビーム走査速度50mm/sec とし、多
結晶シリコン膜15を単結晶シリコン層16とし、さら
に多結晶シリコン膜13にボロンを190keV で1×1
15(個/cm2 )注入してP型多結晶シリコン膜17を
形成し、通常行なわれている方法にてゲート絶縁膜3、
ゲート電極10を形成する。さらにリンを1×10
15(個/cm2 )注入して900℃で1時間アニールして
ソース6、ドレイレン7を形成し、更に中間絶縁膜11
を形成する。
【0020】次に図1(c)に示す様に、中間絶縁膜1
1と酸化膜14に開口部18を設け、多結晶シリコン膜
13をエッチング処理により除去する。この時、エッチ
ング液としては、不純物がドーピングされていない多結
晶シリコン膜13が早くエッチングされ、P型多結晶シ
リコン膜17のエッチング速度が遅い、水酸化カリウ
ム、イソプロパノール、水の混合エッチング液を用い、
多結晶シリコン膜13を選択的にエッチング除去する。
【0021】次に図1(d)に示す様に、ジメチル・ア
ルミニウム・ハイドライドを原料として、P型多結晶シ
リコン膜17から選択的にアルミニウムを堆積し、多結
晶シリコン膜13が除去された領域をアルミニウムで充
填し、遮光層12を形成し、更に電極9を形成する。
【0022】これには、図3に示す堆積装置を用いる。
以下、図3の装置を用いたアルミニウム(Al)の堆積
工程について詳述する。
【0023】図3は、本実施例で用いたアルミニウム遮
光層の堆積を行なった装置の概略構造を示す図であり、
図3において、100はゲートバルブ、101はロード
ロック室、102はCVD反応室、103はロードロッ
ク室、104a〜104cは排気系である。
【0024】CVD反応室102は、常圧または減圧下
で選択堆積を行なう反応室であり、抵抗加熱体105を
有する透明基板ホルダ106が内部に設けられるととも
に、CVD用ガス導入ライン107によって室内にCV
D用ガスが導入される。
【0025】透明基板1上へのAlの堆積は、透明基板
1をロードロック室101に配置し、ロードロック室1
01を水素雰囲気にし、排気系104bにより反応室1
02を1×10-8Torrに排気する。
【0026】次に、透明基板1をロードロック室101
から反応室102に不図示の手段により移動する。
【0027】次に不図示のガスラインから、H2 ガスを
キャリアとしてジメチル・アルミニウム・ハイドライド
を供給し、不図示の第2のガスラインから反応ガスとし
てH2 を流入し、全圧を1.5Torr、ジメチル・アルミ
ニウム・ハイドライドの分圧を5.0×10-3Torrとす
る。
【0028】その後、透明基板ホルダ106の抵抗加熱
体105に通電して透明基板1を270℃まで加熱して
Alを堆積し、Al堆積終了後はCVD反応室102を
排気系104bで5×10-3Torr以下に排気する。
【0029】以上、本実施例では遮光メタルとしてアル
ミニウムについて説明したが、アルミ・シリコンを用い
てもよい。
【0030】また遮光層を形成する領域に予め形成する
薄膜としては、多結晶シリコンの他にアモルファス・シ
リコン、単結晶シリコンが用いられる。
【0031】また遮光層は遮光層として機能するだけで
なくゲート電極として機能させることもできる。
【0032】(第2の実施例)図2の(a)〜(c)
は、本発明の第2の実施例を示す工程図である。
【0033】まず図2(a)に示す様に、透明基板1に
溝18を形成し、半導体素子を構成する半導体層と同じ
膨張率の薄膜として、多結晶シリコン膜13を5000
Å堆積した後パターニングし、1000℃で酸化して酸
化膜14を形成する。さらにシリコン窒化膜19を50
0Å堆積して1×1μmにパターニングする。
【0034】次に図2(b)に示す様に、窒化膜19を
核形成サイトにしてSiH2 Cl2 /HCl/H2
0.5/1.6/100(l/分)で1030℃、80
Torr、20分間堆積して単結晶シリコン20を14μm
成長させた後、研磨して単結晶シリコン20を平坦化す
る。さらにゲート絶縁膜3とゲート電極10を形成す
る。さらにレジスト(図示せず)をマスクにして、ボロ
ンを1×1015(個/cm2 )注入して1000℃で1時
間アニールすると、ソース6、ドレイン7とP型多結晶
シリコン膜17が形成される。
【0035】次に図2(c)に示す様に、中間絶縁膜1
1と酸化膜14に開口部18を設け、多結晶シリコン膜
13をエッチング除去した後、ジメチル・アルミニウム
・ハイドライドを原料とし、P型多結晶シリコン膜17
から選択的にアルミニウムを堆積し、多結晶シリコン膜
13が除去された領域をアルミニウムで充填し、遮光層
12を形成し、更に電極9を形成する。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の遮光
層形成方法によれば、遮光層形成領域に半導体素子を構
成する半導体層と膨脹係数の等しい薄膜を予め堆積し、
半導体素子形成後に、この薄膜を除去し、除去した領域
に遮光層を形成する事により、遮光層の膨脹により半導
体層に歪みや欠陥が導入されるのを防止することができ
る。そのため、接合のリーク電流などによる半導体素子
の特性劣化を防止できるという効果が得られる。
【0037】また、透明基板上の半導体素子形成側に遮
光層を形成するため、半導体素子と遮光層の間隔を小さ
くすることができ、迷光の入射を防止することができ
る。
【0038】また、半導体層と遮光層とを接近させて形
成するため、面積の小さな遮光層でも十分な効果を得る
ことができる。そのため、本発明の半導体装置を用いる
液晶や光センサーでは、その開口率を大きくすることが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光層の形成方法の第1の実施例を示
す工程図である。
【図2】本発明の遮光層の形成方法の第2の実施例を示
す工程図である。
【図3】アルミニウムの選択堆積装置の構成を示す説明
図である。
【図4】従来の遮光層の構造を示す説明図である。
【図5】従来の遮光層の構造を示す説明図である。
【図6】半導体素子への入射光を示す説明図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 半導体層 3 ゲート絶縁膜 4,10 ゲート電極 5,11,14 酸化膜 6 ソース 7 ドレイン 8 パッシベーション膜 9 電極 12 遮光層 13,15 多結晶シリコン膜 16 単結晶層 17 P型多結晶シリコン 18 開口部 19 シリコン窒化膜 20 単結晶シリコン 21 入射光 100 ゲートバルブ 101,103 ロードロック室 102 CVD反応室 104a〜104c 排気系 105 抵抗加熱体 106 透明基板ホルダ 107 CVD用ガス導入ライン

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に形成される半導体装置にお
    いて、前記透明基板上の遮光層形成領域に、半導体素子
    を形成するための半導体層と膨脹率の等しい薄膜を予め
    堆積する工程と、前記薄膜上に前記半導体素子を形成す
    る工程と、前記半導体素子形成後、前記薄膜を除去する
    工程と、前記除去した薄膜の領域に、遮光性材料を選択
    的に堆積して遮光層を形成する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の遮光層の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体素子形成後、前記薄膜に達す
    る開口を設け、該開口から、エッチング処理により前記
    薄膜を選択的に除去することを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置の遮光層の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記薄膜に選択的に不純物を注入し、前
    記薄膜の不純物が拡散されていない領域を選択的にエッ
    チング除去する工程を有することを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置の遮光層の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記薄膜が、前記半導体素子を構成する
    半導体層と膨張率の等しいシリコン膜であることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置の遮光層の形成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記遮光性材料がアルミニウムであり、
    ジメチル・アルミニウム・ハイドライドを原料として選
    択的に堆積することを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置の遮光層の形成方法。
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