JP3070291B2 - 自動販売機の冷却装置 - Google Patents

自動販売機の冷却装置

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JP3070291B2
JP3070291B2 JP4242436A JP24243692A JP3070291B2 JP 3070291 B2 JP3070291 B2 JP 3070291B2 JP 4242436 A JP4242436 A JP 4242436A JP 24243692 A JP24243692 A JP 24243692A JP 3070291 B2 JP3070291 B2 JP 3070291B2
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政一郎 前田
伸一 中山
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、互いに隔離された複
数の商品用格納室それぞれに蒸発室と電磁弁との直列接
続されたユニットが設けられ、この各ユニットが並列に
接続され、これに共通な凝縮器および圧縮機が直列に接
続され、各格納室の室温に基づいて各電磁弁の開放,閉
鎖と、圧縮機の運転,停止とが制御される装置であっ
て、とくに各格納室間の平均室温のバラツキ、ひいては
平均商品温度のバラツキを抑えるように改善した自動販
売機の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二つの従来例について図3を参照しなが
ら説明する。図3は二つの従来例と、後述する発明に係
る実施例との共通な構成図である。図3において、商品
用の各格納室1,2,3は互いに隔離され、それぞれに
温度センサ11,12,13と、蒸発器21,22,23と、電子膨張弁
31,32,33と、電磁弁41,42,43とが設けられる。これらの
各温度センサ、各電子膨張弁、各電磁弁は、各格納室ご
とに直列接続され、この各直列接続されたものが並列接
続され、これに共通な凝縮器6 および圧縮機7 が直列に
接続される。
【0003】各制御部9,10は、一従来例,別の従来例に
それぞれ対応し、各温度センサによって計測された各格
納室の室温に基づいて、各電磁弁を開閉して室温制御を
するとともに、各蒸発器の過熱度に基づいて、各電子膨
張弁の開度を調節して冷媒分配制御をする。なお各蒸発
器の過熱度は、その蒸発器の出入口の冷媒温度の差分で
あって、図示してない温度センサによって計測される。
ここで、〜は信号ないし指令の流れで、は温度信
号、は過熱度信号、は電磁弁の開閉指令、は電子
膨張弁の開度指令、は圧縮機の運転・停止指令、であ
る。
【0004】一従来例における室温制御は、全格納室に
共通に定められる上限値,下限値、たとえば設定上限値
8℃,設定下限値1℃に基づき、各格納室1,2,3の
室温がそれぞれ独立にオン・オフ制御される。また冷媒
分配制御は、蒸発器の冷却能力を適正に発揮させるため
ににおこなうもので、既に述べたように、蒸発器の過熱
度に基づい各電子膨張弁の開度を調節して冷媒の適正な
分配をおこなう。
【0005】別の従来例における室温制御は、全ての格
納室に共通に定められる設定上限値8℃,設定下限値1
℃に対し、一方の上限側では各格納室1,2,3が共に
設定上限値8℃以上になるとき、全電磁弁の開放と、圧
縮機の運転とを同期させ、全格納室の冷却を同時に開始
し、他方の下限側では各格納室1,2,3のいずれか一
つが設定下限値1℃に達したとき、全電磁弁の閉鎖と、
圧縮機の停止とを同期させ、全格納室の冷却を同時に停
止する、というものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一従来例では、制御に
よって各格納室の平均室温が設定上限値8℃,設定下限
値1℃のほぼ中央値になり、各格納室間の平均室温のバ
ラツキ、ひいては平均商品温度のバラツキが極めて少な
くなるという長所がある反面、一欠点として、各室温に
応じて対応する蒸発室に冷媒を流したり、止めたりする
電磁弁の開閉動作が同期しないから、少なくとも一つで
も電磁弁が開放されるときには圧縮機が運転され、運転
率が高くなって省エネルギー化が阻害される。別の欠点
として、電磁弁の開閉動作が数分おきに比較的頻繁に起
こるから、そのことによって冷媒分配制御の安定化が阻
害される。図5 は一従来例における各室温と圧縮機の運
転,停止のタイムチャートで、各格納室1,2,3の室
温が、それぞれ一点鎖線,二点鎖線,実線で区別して示
される。図5において、各格納室の室温は、いずれも設
定上限値U8℃,設定下限値L1℃の間を変動して平均
4.5 ℃となり、商品温度である缶温は、図示しないが、
熱容量のために平均室温4.5 ℃に近い値でわずかに変動
する。
【0007】別の従来例では、全電磁弁の開放,閉鎖
と、圧縮機の運転,停止とをそれぞれ同期させる方式を
とるから、一従来例のもつ欠点が解消される反面、各格
納室間の平均室温のバラツキ、ひいては平均商品温度の
バラツキがやや大きくなるという欠点がある。図6は別
の従来例における各室温と圧縮機の運転, 停止のタイム
チャートである。図において、格納室1,格納室2の室
温レベルがほぼ同じで、これより格納室3の室温レベル
がやや高くなる。各格納室間の室温レベルの高低関係は
ほとんど変化しない。たとえば、格納室1の室温が設定
上限値U8℃に達したとき、全格納室が同時に冷却開始
されるから、各格納室の室温の高低関係はほぼ変わらな
いまま降下する。逆に、格納室2の室温がもっとも早く
設定下限値L1℃に達したとき、全格納室の冷却が同時
に停止するから、各格納室の室温の高低関係は、ほぼ変
わらないまま上昇する。したがって平均温度は、格納室
1が5℃(変動範囲2〜8℃)、格納室2が5℃(1〜
9℃)、格納室3が8℃(5〜11℃)である。各格納室
の缶温は、図示しないが、対応する室温に近い値でわず
かに変動する。
【0008】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、各格納室間の平均室温のバラツキ、
ひいては平均商品温度のバラツキを抑えるようにした自
動販売機の冷却装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動販売
機の冷却装置は、互いに隔離された複数の商品用格納室
それぞれに蒸発室が設置され、この各蒸発室と電磁弁と
の直列接続されたユニットが並列に接続され、これに共
通な凝縮器および圧縮機が直列に接続され、各格納室の
室温に基づいて各電磁弁の開放,閉鎖と、圧縮機の運
転,停止とが制御される装置において、各格納室に共通
に設定される高位,低位二つの各設定上限値と、一つの
設定下限値とに対して、各格納室の内で少なくとも所定
個数の室温が高位設定上限値以上になったとき、室温が
低位設定上限値以上の格納室に対応する電磁弁を開放さ
せ、室温が設定下限値以下になったときの格納室に対応
する電磁弁を閉鎖させ、室温が高位設定上限値未満で、
かつ設定下限値を超える格納室に対応する電磁弁は、過
去の最も近い時点に変化した開放または閉鎖を持続さ
せ、圧縮機は、各電磁弁のいずれか一つでも開放のとき
には運転させ、各電磁弁の全てが閉鎖のときにだけ停止
させる制御部を備える。
【0010】請求項2に係る自動販売機の冷却装置は、
互いに隔離された複数の商品用格納室それぞれに蒸発室
が設置され、この各蒸発室と電磁弁との直列接続された
ユニットが並列に接続され、これに共通な凝縮器および
圧縮機が直列に接続され、各格納室の室温に基づいて各
電磁弁の開放,閉鎖と、圧縮機の運転,停止とが制御さ
れる装置において、各格納室に共通に設定される高位,
低位二つの各設定上限値と、高位,低位二つの各設定下
限値とに対して、各格納室の内で少なくとも所定個数の
室温が高位設定上限値以上になったとき、室温が低位設
定上限値以上の格納室に対応する電磁弁を開放させ、各
格納室の内で少なくとも所定個数の室温が低位設定下限
値以下になったとき、室温が高位設定下限値以下の格納
室に対応する電磁弁を閉鎖させ、室温が高位設定上限値
未満で、かつ低位設定下限値を超える格納室に対応する
電磁弁は、過去の最近の時点に変化した開放または閉鎖
を持続させ、圧縮機は、各電磁弁のいずれか一つでも開
放のときには運転させ、各電磁弁の全てが閉鎖のときに
だけ停止させる制御部を備える。
【0011】請求項3に係る自動販売機の冷却装置は、
請求項1または2に記載の装置において、各所定個数
が、1である。請求項4に係る自動販売機の冷却装置
は、請求項1ないし3のいずれかの項に記載の装置にお
いて、各蒸発器の過熱度を一定にするための冷媒分配制
御が併用される。
【0012】
【作用】請求項1に係る自動販売機の冷却装置では、制
御部によって、(1) 各格納室の内で少なくとも所定個
数、たとえば請求項3に係る装置のように、一つの室温
が高位設定上限値以上になったとき、室温が低位設定上
限値以上の格納室に対応する電磁弁が開放され、(2) 室
温が設定下限値以下になったときの格納室に対応する電
磁弁が閉鎖され、(3) 室温が高位設定上限値未満で、か
つ設定下限値を超える格納室に対応する電磁弁は、過去
の最近の時点に変化した開放または閉鎖が持続され、
(4) 圧縮機は、各電磁弁のいずれか一つでも開放のとき
には運転され、各電磁弁の全てが閉鎖のときにだけ停止
される。
【0013】請求項2に係る自動販売機の冷却装置で
は、制御部によって、(1) 各格納室の内で少なくとも所
定個数、たとえば請求項3に係る装置のように、一つの
室温が高位設定上限値以上になったとき、室温が低位設
定上限値以上の格納室に対応する電磁弁が開放され、
(2) 各格納室の内で少なくとも所定個数、たとえば請求
項3に係る装置のように、一つの室温が低位設定下限値
以下になったとき、室温が高位設定下限値以下の格納室
に対応する電磁弁が閉鎖され、(3) 室温が高位設定上限
値未満で、かつ低位設定下限値を超える格納室に対応す
る電磁弁は、過去の最近の時点に変化した開放または閉
鎖が持続され、(4) 圧縮機は、各電磁弁のいずれか一つ
でも開放のときには運転され、各電磁弁の全てが閉鎖の
ときにだけ停止される。
【0014】とくに請求項4に係る自動販売機の冷却装
置では、各格納室の室温に基づき、各電磁弁の開放,閉
鎖と、圧縮機の運転,停止とが決まる室温制御ととも
に、各蒸発器の過熱度を一定にするための冷媒分配制御
が併用される。
【0015】
【実施例】この発明に係る自動販売機の冷却装置の実施
例について、以下に図を参照しながら説明する。実施例
の構成は図3に示したのと共通であり、各従来例との違
いは、制御部8の動作方式にある。この制御部8の制御
方式について、図1,図2の動作に係る前段,後段の各
フローチャートと、図4の各室温と圧縮機の運転,停止
のタイムチャートとを参照しながら説明する。この実施
例では、設定上限値として高位,低位の各値U1,U2
を、設定下限値として一つの値Lを定める。そして、三
つの格納室のいずれか一つでも高位の設定上限値U1 に
達すると、そのとき室温が低位の設定上限値U2 以上の
格納室に対応する電磁弁を開放させる。また、室温が設
定下限値Lに達した各格納室は、それぞれの対応する電
磁弁を閉鎖させて冷却停止をおこなう。ここで圧縮機
は、各電磁弁のいずれか一つでも開放のときには運転さ
せ、各電磁弁の全てが閉鎖のときにだけ停止させる。な
お、室温が高位設定上限値未満で、かつ設定下限値を超
える格納室に対応する電磁弁は、一般の上限値,下限値
に基づくオン・オフ制御におけると同様に、過去の最近
の時点に変化した開放または閉鎖を持続させることにな
る。
【0016】図1において、ステップS1 で、格納室に
係るカウンタi を初期化する。ステップS2 で、室温T
i を測定する。以下、室温Ti が設定上限値に関係する
ときについて述べる。ステップS3 で、室温Ti が高位
の設定上限値U1 以上かどうかが判断され、YESなら
ステップS6 に、NOならステップS4 に移る。ステッ
プS6 では、室温Ti が値U1 以上である事例を高事例
(1) と呼ぶことにし、その回数を積算する。つづくステ
ップS7 で、高事例(1) に相当する格納室を記憶する。
戻ってステップS4 では、室温Ti が値U2 以上かどう
かが判断され、YESならステップS8 に、NOならス
テップS5 に移る。ステップS8 では、室温Ti が値U
2 以上である事例を高事例(2) と呼ぶことにし、高事例
(2) に相当する格納室を記憶する。
【0017】次に図2に移って、以上のステップS2 か
らの手順を、全ての格納室について繰り返す。つまり、
ステップS11で、i をインクリメントし、ステップS12
で、iがn(格納室の総個数)を超えるまで、ステップ
S2 に戻って以上の手順を繰り返す。全格納室について
終了したら、ステップS13で、高事例(1) の回数の最終
積算値Xが1以上かどうか、つまり室温が値U1 に達し
た格納室が一つでもあったかどうかが判断される。YE
SならステップS14で、各高事例(1) ,(2) に相当する
格納室の電磁弁が開放され、つづくステップS16で、圧
縮機が運転された後に、ステップS1 に戻る。さて、ス
テップS13に戻って、ここでNOなら室温が設定下限値
に関係するときであるから後述する。
【0018】図1のステップS5 に戻って、室温Ti が
設定下限値L以下かどうかが判断され、YESならステ
ップS9 に、NOならステップS11に移る。さて、ステ
ップS9 で、格納室i に対応する電磁弁MVi を閉鎖
し、次のステップS10で、室温Ti が設定下限値L以下
である事例を低事例と呼ぶことにして、この回数を積算
する。さて、ステップS10の後に、各ステップS11, S
12を経て、図2のステップS13に到達し、ここでNOと
なるから、ステップS17に移る。ここで、低事例の回数
の最終積算値Yがnであるかどうかが判断される。ここ
でYESなら、全電磁弁が閉鎖状態であるから、ステッ
プS18で圧縮機が停止された後にステップS1 に、NO
なら直接ステップS1 に戻って以上の手順が繰り返され
る。
【0019】実施例における各室温の時間的推移につい
て、図4を参照しながら説明する。図4において、各格
納室1,2,3の室温は、それぞれ一点鎖線,二点鎖
線,実線で表示される。また、高位の設定上限値U1 =
8℃、低位の設定上限値U2=5℃、設定下限値L=1
℃である。図4においては、格納室3の室温が8℃にな
ったときに、各格納室1,2の室温が5℃以上のときに
は、全格納室の電磁弁の開放と圧縮機の運転とが同期し
ておこなわれる。また、格納室3の室温が8℃になった
ときに、格納室2の室温が5℃以上であって、格納室1
の室温が5℃未満のときには、各格納室2,3の電磁弁
の開放と、圧縮機の運転が同期しておこなわれ、格納室
1は、その電磁弁が閉鎖されたままで、冷却がおこなわ
れない。その結果、各格納室1,2,3の室温の平均温
度のバラツキは小さくなる。たとえば、格納室1 の平均
温度は4.2 ℃、同じく格納室2 のそれは4.0 ℃、同じく
格納室3 のそれは4.5 ℃。したがって、平均温度の各格
納室についてのバラツキは、0.5 ℃であり一従来例には
やや劣るが、別の従来例の3℃に比べると格段に小さく
なる。ところで、図4,図5,図6において、圧縮機の
ON(運転),OFF(停止)の状態を併せて示した
が、図5の一従来例が最も運転率が高く、図6の別の従
来例が最も運転率が低く、図4の実施例がその中間の運
転率になる。
【0020】ところで、実施例において、室温が値U1
に達した格納室が一つでもあったとき、室温が値U2 以
上の格納室を冷却開始するようにしたが、この冷却開始
を室温が値U1 に達した格納室が二つのときにすること
も可能である。温度差は、若干大きくなるが、省エネル
ギーの点でやや有利になる。また、設定下限値について
も、低位,高位の各設定下限値L1,L2 の二つを定める
ことができる。冷却中に、室温のいずれか一つが低位設
定下限値L1 以下になったとき、これより室温が高い、
高位設定下限値L2 以下の格納室だけが冷却停止され、
他の比較的室温が高い格納室は冷却停止されないから、
低温側の各格納室の温度差は縮小する傾向になる。その
結果、先に説明した実施例より、低温側で温度差の分だ
け若干劣るものの、各格納室間の平均室温のバラツキ、
ひいては平均商品温度のバラツキが抑えられる。しか
し、実施例に比べて、高位設定下限値L2 以下の格納室
がやや早めに冷却停止されるから、省エネルギーの点で
有利になる。
【0021】
【発明の効果】請求項1に係る自動販売機の冷却装置で
は、制御部によって、各格納室の内で少なくとも所定個
数、たとえば請求項3に係る装置のように、一つの室温
が高位設定上限値以上になったとき、室温が低位設定上
限値以上の格納室に対応する電磁弁が開放され、室温が
設定下限値以下になったときの格納室に対応する電磁弁
が閉鎖され、室温が高位設定上限値未満で、かつ設定下
限値を超える格納室に対応する電磁弁は、過去の最近の
時点に変化した開放または閉鎖が持続され、圧縮機は、
各電磁弁のいずれか一つでも開放のときには運転され、
各電磁弁の全てが閉鎖のときにだけ停止される。
【0022】したがって、冷却動作が働いていないと
き、室温が高い所定個数の第1の格納室群が高位設定上
限値以上になったとき、この第1格納室群とともに、こ
れより室温が低い、低位設定上限値以上の第2の格納室
群だけが冷却開始され、他の比較的室温が低い格納室群
は冷却されないから、第1,第2の各格納室群と他の格
納室群との高温側の温度差は縮小する傾向になる。また
冷却動作が働いているとき、各格納室は、設定下限値に
達するまで冷却され、設定下限値以下になって冷却が停
止されるから、それぞれの低温側の最低温度は共通な設
定下限値になる。その結果、各格納室間の平均室温のバ
ラツキ、ひいては平均商品温度のバラツキが抑えられ
る。また、圧縮機の運転率は、一従来例におけるより低
く、つまり省エネルギーの点で有利になるが、別の従来
例におけるより高く、つまり省エネルギーの点で不利に
なる。
【0023】請求項2に係る自動販売機の冷却装置で
は、制御部によって、各格納室の内で少なくとも所定個
数、たとえば請求項3に係る装置のように、一つの室温
が高位設定上限値以上になったとき、室温が低位設定上
限値以上の格納室に対応する電磁弁が開放され、各格納
室の内で少なくとも所定個数、たとえば請求項3に係る
装置のように、一つの室温が低位設定下限値以下になっ
たとき、室温が高位設定下限値以下の格納室に対応する
電磁弁が閉鎖され、室温が高位設定上限値未満、かつ低
位設定下限値を超える格納室に対応する電磁弁は、過去
の最近の時点に変化した開放または閉鎖が持続され、圧
縮機は、各電磁弁のいずれか一つでも開放のときには運
転され、各電磁弁の全てが閉鎖のときにだけ停止され
る。
【0024】したがって、冷却動作が働いていないと
き、室温が高い所定個数の第1の格納室群が高位設定上
限値以上になったとき、この第1格納室群とともに、こ
れに次いで室温が高い、低位設定上限値以上の第2の格
納室群だけが冷却開始され、他の比較的室温が低い格納
室群は冷却されないから、高温側の第1,第2の各格納
室群と他の格納室群との温度差は縮小する傾向になる。
また冷却動作が働いているとき、室温が低い所定個数の
第3の格納室群が低位設定下限値以下になったとき、こ
の第3格納室群とともに、これより室温が高い、高位設
定下限値以下の第4の格納室群だけが冷却停止され、他
の比較的室温が高い格納室群は冷却停止されないから、
低温側の第3,第4の各格納室群と他の格納室群との温
度差は縮小する傾向になる。その結果、請求項1におけ
るより、低温側で温度差の分だけ若干劣るものの、各格
納室間の平均室温のバラツキ、ひいては平均商品温度の
バラツキが抑えられる。しかし、請求項1に比べて、低
温側で第3,第4の各格納室群が同時に冷却停止される
から、省エネルギーの点で有利にある。
【0025】とくに請求項3に係る自動販売機の冷却装
置では、各格納室の内で最高室温の一つだけが高位設定
上限値以上になったとき、これとともに、後続の第2の
格納室群とが冷却開始されるから、冷却開始時期が若干
早めになり、温度差の縮小傾向が支援される。また、各
格納室の内で最低室温の一つだけが低位設定下限値以下
になったとき、これとともに後続の第4の格納室群が冷
却開始されるから、冷却停止時期が若干早めになり、温
度差の縮小傾向が支援される。
【0026】とくに請求項4に係る自動販売機の冷却装
置では、室温制御と、各蒸発器の過熱度を一定にする、
言いかえれば蒸発器の冷却能力を適正に発揮させるため
の冷媒分配制御とが併用される場合には、その冷媒分配
制御の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の動作を示す前段のフロー
チャート
【図2】同じくその実施例の動作を示す後段のフローチ
ャート
【図3】実施例と従来例との共通な構成図
【図4】実施例における各室温と圧縮機の運転, 停止の
タイムチャート
【図5】一従来例における各室温と圧縮機の運転, 停止
のタイムチャート
【図6】別の従来例における各室温と圧縮機の運転, 停
止のタイムチャート
【符号の説明】
1 格納室 2 格納室 3 格納室 6 凝縮器 7 圧縮機 8 制御部 11 温度センサ 12 温度センサ 13 温度センサ 21 蒸発器 22 蒸発器 23 蒸発器 31 電子膨張弁 32 電子膨張弁 33 電子膨張弁 41 電磁弁 42 電磁弁 43 電磁弁
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 9/00 - 9/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに隔離された複数の商品用格納室それ
    ぞれに蒸発室が設置され、この各蒸発室と電磁弁との直
    列接続されたユニットが並列に接続され、これに共通な
    凝縮器および圧縮機が直列に接続され、各格納室の室温
    に基づいて各電磁弁の開放,閉鎖と、圧縮機の運転,停
    止とが制御される装置において、各格納室に共通に設定
    される高位,低位二つの各設定上限値と、一つの設定下
    限値とに対して、各格納室の内で少なくとも所定個数の
    室温が高位設定上限値以上になったとき、室温が低位設
    定上限値以上の格納室に対応する電磁弁を開放させ、室
    温が設定下限値以下になったときの格納室に対応する電
    磁弁を閉鎖させ、室温が高位設定上限値未満で、かつ設
    定下限値を超える格納室に対応する電磁弁は、過去の最
    も近い時点に変化した開放または閉鎖を持続させ、圧縮
    機は、各電磁弁のいずれか一つでも開放のときには運転
    させ、各電磁弁の全てが閉鎖のときにだけ停止させる制
    御部を備えることを特徴とする自動販売機の冷却装置。
  2. 【請求項2】互いに隔離された複数の商品用格納室それ
    ぞれに蒸発室が設置され、この各蒸発室と電磁弁との直
    列接続されたユニットが並列に接続され、これに共通な
    凝縮器および圧縮機が直列に接続され、各格納室の室温
    に基づいて各電磁弁の開放,閉鎖と、圧縮機の運転,停
    止とが制御される装置において、各格納室に共通に設定
    される高位,低位二つの各設定上限値と、高位,低位二
    つの各設定下限値とに対して、各格納室の内で少なくと
    も所定個数の室温が高位設定上限値以上になったとき、
    室温が低位設定上限値以上の格納室に対応する電磁弁を
    開放させ、各格納室の内で少なくとも所定個数の室温が
    低位設定下限値以下になったとき、室温が高位設定下限
    値以下の格納室に対応する電磁弁を閉鎖させ、室温が高
    位設定上限値未満で、かつ低位設定下限値を超える格納
    室に対応する電磁弁は、過去の最近の時点に変化した開
    放または閉鎖を持続させ、圧縮機は、各電磁弁のいずれ
    か一つでも開放のときには運転させ、各電磁弁の全てが
    閉鎖のときにだけ停止させる制御部を備えることを特徴
    とする自動販売機の冷却装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の装置において、
    各所定個数は、1であることを特徴とする自動販売機の
    冷却装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかの項に記載の
    装置において、各蒸発器の過熱度を一定にするための冷
    媒分配制御が併用されることを特徴とする自動販売機の
    冷却装置。
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