JP3070269U

JP3070269U - 便器汚染防止シ―ト

Info

Publication number: JP3070269U
Application number: JP1999007331U
Authority: JP
Inventors: 章二田中
Original assignee: 章二田中
Priority date: 1999-09-27
Filing date: 1999-09-27
Publication date: 2000-07-28
Anticipated expiration: 2005-09-27

Abstract

(57)【要約】【課題】携帯に便利な折り畳み可能であり、使用する便
器の汚染を防止できること。【解決手段】水溶性繊維から作られた可溶性の紙質であ
って腰があり、ある程度水面付近に浮遊する性質の紙シ
ートの一部に少なくとも１個の貫通孔を穿ってなり、こ
の紙シートの大きさが便器内に溜められている水上面と
同等の大きさである構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、大便をする時に使用前に便器内の水面上に浮遊させる便器汚染防止シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

昨今の水洗便器は陶器やプラスチック等の合成樹脂で形成されたものが多く、これらの表面が度重なる使用により便等が付着したり、汚染することがあった。汚れていると不潔であり、掃除が大変で、使用後直ぐであれば汚れを落とすことができるが、時間がたつとなかなかきれいにならなず、そのため次の使用者に不快感を与えていた。また、水洗便器の場合は通常所定の水が溜められて便器の便による汚れを防止するようになっているが、使用者にとっては徒になり、水の跳ね上がりによるいやな気分になっていた。更に、女性の場合の小水の際に音が気になる場合があった。そのためトイレットペーパ等を水面に浮かせて使用することもあったが、通常のトイレットペイパーでは水面上に浮遊しないので水の跳ね返りの防止にはならなかった。また、便器の使用後に、消臭剤による匂い消しがおこなわれているが、便器の使用中に悪臭に悩まされることもあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の問題点を解決すべく大便の使用に際して便器の表面の汚れを防止できること、使用中に水の跳ね上がりを気にすることなく気楽にトイレを使用することができるものを考案した。この考案の課題は、携帯に便利な折り畳み可能であり、使用する便器の汚染を防止できる便器汚染防止シートを提供することでる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するためこの考案に係る便器汚染防止シートは、次の如く構成したことを特徴とする。水溶性繊維から作られた可溶性の紙質であって腰があり、ある程度水面付近に浮遊する性質の紙シートの一部に少なくとも１個の貫通孔を穿ってなり、この紙シートの大きさが便器内に溜められている水上面と同等の大きさである便器汚染防止シートである。

【０００６】また、前記課題は前記貫通孔の形状が視覚的に好感を与える形状で、ハート型、小動物やイラスト風の絵柄の貫通孔等に空けられている便器汚染防止シートによって達成できる。更に、前記紙シート内に消臭剤などの香料を含有させたり、前記紙シートの表面にコミカルな絵画、宣伝用文字、印画等の印刷が施されている便器汚染防止シートによって達成できる。

【０００７】この考案の便器汚染防止シートは、腰のある硬め紙で、便器内の水面に浮遊するような紙質で製造されているので、便器の底に沈むようなことがなく、便器内の水の跳ね返り防止することができる。更に、紙シートを便器内の水面上に置いた時水面に浮かんだ状態で移動するおそれがなく、その上水面に浮いているから女性の小水の場合の音が発生しないなどの消音効果がある。

【０００８】この考案の便器汚染防止シートは、消臭剤等の芳香香料を含有させることにより使用中に悪臭に悩まされるおそれがなく、トイレに入ったとき別途消臭器を配置してなくても香料により気分よく使用することができる効果がある。例えば、パラジクロールベンジン等である。特に、水に接触することによる消臭効果は優れる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

この考案の便器汚染防止シートについて図面に示す実施の形態に基づいて説明する。図１は、この考案の便器汚染防止シートの１実施の形態の平面図である。図２は他の実施の形態の平面図である。図３はこの考案の和式用の便器に使用する他の実施の形態の平面図である。

【００１０】この考案に使用することのできる紙質としては水洗水に可溶性であり、水溶性紙等で、水面に浮遊する性質のものであればよく、最近の再生紙であってもよい。消臭効果のある消臭剤としては一般的に知られるものが使用することができ、例えばパラジクロルベンジン等である。これら消臭剤が含有させることによりより好感度を与えるものとなる。

【００１１】図面に示される紙シート１は折り畳み線４に沿って折り畳まれることができるようになっており、携帯して持ち歩くことができる。また、多くの人が出入りするデパート、劇場、ホテル等で便座シートなどと同様に備えつけることもできる。このような紙シート１の一部に少なくとも一個あけてある貫通孔２は紙シートを水面に載置したとき水の表面張力により移動し難くなる。この貫通孔２の形状に工夫をこらしてハート型・小動物等の形状の孔を穿って気分よく使用することができる。この紙シートに疎水性付与剤または界面活性剤などを含有させることにより使用中に紙シートが水面底に沈むようなことがないので便の落下による水の跳ね上がりを防止する効果がある。

【００１２】この紙シートの表面にコミカルな絵画３、商標等を印刷したり、ブランド名を印刷することにより宣伝効果に優れる。

【００１３】

【考案の効果】

この考案の便器汚染防止シートは、便器内の水面上に載置することにより便器の便による汚染を防止することができる。また、水面に浮遊する紙質であるから水面に浮かんでいるので水の跳ね上がりを防止することができ、その上、水に接触してから消臭効果を発揮するので長期間の香料による効果に優れる。絵画等を印字することにより大きな面積による絵画を楽しむことができる。

【提出日】平成１１年１１月２日（１９９９．１１．２）

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】また、前記課題は前記貫通孔の形状が視覚的に好感を与える形状で、図面に示すような円形、楕円形、角形等、また、ハート型、小動物やイラスト風の絵柄の形状に空けられている便器汚染防止シートによって達成できる。更に、前記紙シート内に消臭剤などの香料を含有させたり、前記紙シートの表面にコミカルな絵画、宣伝用文字、印画等の印刷が施されている便器汚染防止シートによって達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の便器汚染防止シートの１実施の形態
の平面図である。

【図２】この考案の他の実施の形態の平面図である。

【図３】この考案の和式用の便器に使用する他の実施の
形態の平面図である。

【符号の説明】

１紙シート２貫通孔３絵柄４折り畳み線

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年１１月２日（１９９９．１１．
２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水溶性繊維から作られた可溶性の紙質で
あって腰があり、ある程度水面付近に浮遊する性質の紙
シートの一部に少なくとも１個の貫通孔を穿ってなり、
この紙シートの大きさが便器内に溜められている水面と
同等の大きさであることを特徴とする便器汚染防止シー
ト。
【請求項２】前記貫通孔の形状が視覚的に好感を与える
形状であることを特徴とする請求項１に記載の便器汚染
防止シート。
【請求項３】前記紙シート内に消臭剤などの芳香香料が
含有することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載
の便器汚染防止シート。
【請求項４】前記紙シートの表面にコミカルな絵画、宣
伝用文字・画の印刷がほどこされていることを特徴とす
る請求項１乃至請求項３に記載の便器汚染防止シート。