JP3070053U - スキャンラッチ - Google Patents

スキャンラッチ

Info

Publication number
JP3070053U
JP3070053U JP1999009921U JP992199U JP3070053U JP 3070053 U JP3070053 U JP 3070053U JP 1999009921 U JP1999009921 U JP 1999009921U JP 992199 U JP992199 U JP 992199U JP 3070053 U JP3070053 U JP 3070053U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
signal
scan
line
clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999009921U
Other languages
English (en)
Inventor
ウォレン ロバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
STMicroelectronics Ltd Great Britain
Original Assignee
SGS Thomson Microelectronics Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SGS Thomson Microelectronics Ltd filed Critical SGS Thomson Microelectronics Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP3070053U publication Critical patent/JP3070053U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/22Detection or location of defective computer hardware by testing during standby operation or during idle time, e.g. start-up testing
    • G06F11/2205Detection or location of defective computer hardware by testing during standby operation or during idle time, e.g. start-up testing using arrangements specific to the hardware being tested
    • G06F11/2236Detection or location of defective computer hardware by testing during standby operation or during idle time, e.g. start-up testing using arrangements specific to the hardware being tested to test CPU or processors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/3185Reconfiguring for testing, e.g. LSSD, partitioning
    • G01R31/318533Reconfiguring for testing, e.g. LSSD, partitioning using scanning techniques, e.g. LSSD, Boundary Scan, JTAG
    • G01R31/318541Scan latches or cell details
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/037Bistable circuits
    • H03K3/0375Bistable circuits provided with means for increasing reliability; for protection; for ensuring a predetermined initial state when the supply voltage has been applied; for storing the actual state when the supply voltage fails

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】境界スキャンテストを実施できるスキャンラッ
チにより簡単なクロッキングシーケンスと縮小された回
路とを提供する。 【解決手段】入力信号を受信するために接続される入力
端子、クロック信号を受信するために接続される制御端
子及び中間出力端子とを有する捕捉ハーフラッチ56a
と、捕捉ハーフラッチ56aの中間出力端子に接続される
入力端子、クロック信号を受信するために接続される制
御端子及びスキャン出力端子とを有する解放ハーフラッ
チ60aと、捕捉ハーフラッチ56aの中間出力端子に接続
される入力端子、クロック信号を受信するために接続さ
れる制御端子及びデータ出力端子とを有する更新ハーフ
ラッチ58aとを含んでスキャンラッチを構成すること
で、これらのハーフラッチの組合せが、スキャンラッチ
の回路を簡単にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、境界スキャンテストを実施できるスキャン ラッチに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】境界スキャンテストは、論理回 路の機能や集積回路の相互接続の検査をするための十分に確立された技術である 。この技術の簡単な説明は、考案の背景として下記に示す。図14は、境界スキャ ンテストを実行するために必要な基本要素を含む集積回路(IC)2の典型的な 構成を概略的に示す図である。
【0003】IC2は、機能論理回路4、複数の境界スキャンセル6a,6b, 6c,6d及びテストアクセスポート(TAP)コントローラ12を含む。IC2 が通常の機能動作をするには、機能論理回路4は、各リンク10a〜10dを介して 境界スキャンセル6a〜6dにリンクされる。また、境界スキャンセル6a〜6 dは、機能論理回路をその他のICを含む別の回路に接続させる各外部ピン結線 8a,8b,8c,8dに接続される。境界スキャンテストを実行するために、 各境界スキャンセル6a〜6dは、更に加えてスキャンテスト回路を含む。スキ ャンテスト回路は、チェーン結線14a,14b,14c,14d,14eを介してチェー ン状に接続しており、このチェーンはTAPコントローラ12で始まり、TAPコ ントローラ12で終わっている。
【0004】境界スキャンセル6a〜6dは、単に境界スキャンテストを実行す るためだけに設けられる。IC2の通常の機能動作において、境界スキャンセル 6a〜6dは、リンク10a〜10dと外部ピン結線8a〜8dとを直接に接続する ように動作する。従って、TAPコントローラがリセットされると、常に通常の 機能モードに入るので、このリッセト状態で、リンク10a〜10dは、常に外部ピ ン結線8a〜8dに直接的に接続される。
【0005】簡単な境界スキャンテストは、各外部ピン結線8a〜8dと別のI C上の対応する外部ピン結線との間の保全性を検査するものである。この検査を 実施できる境界スキャンテスト回路に用いる公知の境界スキャンセルの簡単な実 例を図15に示す。このような境界スキャンセルは、IEEE Standard 1149.1─1990で公知である。境界スキャンセル6a〜6dを、機能論 理回路4に信号を入力させるだけ、機能論理回路4から信号を出力させるだけ、 或いは、機能論理回路4への信号入力と機能論理回路4からの信号出力の両方が できるように動作するよう構成することができる。下記の記述は、境界スキャン セル6a〜6dが全て機能論理回路4から信号を出力するだけの実例について示 す。
【0006】図15の境界スキャンセルは、入力マルチプレクサ26a、出力マルチ プレクサ18a及び2つのラッチ28a,40aを含む。入力マルチプレクサ26aには 、一方の入力としてライン10a上の信号DATAINと、他方の入力としてライ ン14a上の信号SCANINが入力する。入力マルチプレクサ26aは、ライン34 上の信号TAPCONTROL1により制御される。ライン30a上の入力マルチ プレクサ26aの出力は、捕捉ラッチ28aの入力となる。そして、ライン16a上の 捕捉ラッチ28aの出力は、ライン22a上の更新ラッチ40aへの入力となり、また 、ライン14bの信号SCANOUTとなる。ラッチ28a,40aは、ライン36,38 上の信号TAPCLOCK1,TAPCLOCK2によってそれぞれクロックさ れる。出力マルチプレクサ18aには、一方の入力としてライン10a上の信号DA TAINと他方の入力としてライン24a上のラッチ40aの出力が入力する。出力 マルチプレクサ18aは、ライン22上の信号TAPCONTROL2により制御さ れ、ライン8a上の信号DATAOUTAを出力として発生する。信号TAPC ONTROL1,TAPCONTROL2,TAPCLOCK1,TAPCLO CK2は、全てTAPコントローラ12の制御に基づいて発生し、これら信号及び 結線は平明にするために図14に示されていないが全ての境界スキャンセル6a〜 6dに共通である。
【0007】図14のIC2の2つの動作モードを、図14,15を参照して説明する 。各境界スキャンセル6a〜6dは、図15に示すのと同様の回路を含み、各構成 要素及び信号ラインには末尾にb,c,dを適宜に付けることで識別される。通 常の機能動作において、TAPコントローラ12は停止しており、出力マルチプレ クサ18aが、ライン22上の制御信号TAPCONTROL2によって、ライン10 a上の信号DATAINをライン8aの信号DATAOUTに直接接続するよう に制御される。このような通常の機能動作では、入力マルチプレクサ26aの制御 は重要ではなく、各ライン36,38上のクロック信号TAPCLOCK1,TAP CLOCK2は停止されるのが好ましい。
【0008】境界スキャンテストが実行される場合、出力マルチプレクサ18aが ラッチ40aの出力からのライン24a上のその入力をライン8a上のその出力に接 続するように、IC2のTAPコントローラ12はライン22上の信号TAPCON TROL2を制御する。境界スキャンテストを実行するために、各ピン結線8a 〜8d上に既知のビットを置くことが必要である。これを達成するため、ライン 30a上の入力マルチプレクサ26aの出力をライン14a上のその入力に接続するよ うに、TAPコントローラ12はライン34上の制御信号TAPCONTROL1に よって入力マルチプレクサ26aを制御する。その後、テストビットが信号ライン 14b〜14dを経由してへ次々とラッチ28a〜28dによってクロックされるように 、TAPコントローラ12は、ライン36上のクロック信号TAPCLOCK1の制 御下で連続的にライン14a上に一連のテストビットを出力する。TAPCLOC K1の複数のクロックサイクル(図14に示す例では4であるが一般的にはピン結 線8a〜8dの数及びタイプに依存して極めて多数である)の後、各々のノード 31a〜31dは、それぞれのラッチ28a〜28dによってその時に蓄えられた既知の テストビットを持つ。その後、各ノード31a〜31d上のテストビットがラッチ40 a〜40dの出力ライン24a〜24d上に現れるように、TAPコントローラ12は、 ライン38上の信号TAPCLOCK2をクロックする。結果的に、テストビット はそれぞれの外部ピン結線8a〜8d上に現れる。IC2が各ICへ信号を入力 するよう形成され、境界スキャンテスト能力を有する類似の境界スキャンセルに 接続されると、境界スキャンセルのこれら入力を制御するTAPコントローラは 、連続的にそれぞれの境界スキャンセルの入力をを読み込むことができるので、 個々のTAPコントローラによって境界スキャンセルに書き込まれる値が、接続 される別の境界スキャンセルに首尾よく伝達されることを保証するための検査を 実行できる。この方法で、種々のIC間の相互接続をテストすることができる。
【0009】上述の技術が、機能論理回路4の実際の動作を説明するために必要 であるTAPコントローラ12無しでそのテストを実行できることがわかる。TA Pコントローラは、単にIC2の境界スキャンセルの数及びタイプを知るのに必 要なだけである。境界スキャンテスト技術は、主としてボードテストを意図する ものである。
【0010】図16は、IEEE Standard 1149.1─1990で 明らかにされた図14のTAPコントローラ12の状態図を示す。境界スキャンテス トを実行する際の図15の回路の動作を、図16に示す状態図を参照して述べる。I C2の通常の機能動作では、TAPコントローラ12は、TEST-LOGIC-RESET状態S 0にある。この状態において、テスト論理は停止しており、ライン22上の信号T APCONTROL2の制御下で出力マルチプレクサ18aにより、ライン10a上 の信号DATAINは、ライン8a上の信号DATAOUTに直接接続される。 TAPコントローラ12は、マスタクロック信号MCLOCKによって制御される 。マスタクロックKCLOCKは、IEEE Standard 1149.1 ─1990で明らかにされたクロックTCKの緩衝された変種である。テスト動 作が開始されると、TAPコントローラ12は、まず、RUN-TEST/IDLE 状態S1に なる。
【0011】境界スキャンテストが実行される場合、TAPコントローラ12がM CLOCKの次のサイクルで、SELECT-SCAN 状態S2に入り、そして、ライン8 a上の出力マルチプレクサ18aの出力信号DATAOUTをライン24a上の信号 に直接接続するように、ライン22上の制御信号TAPCONTROL2は状態を 変化する。MCLOCKの次のクロックサイクルで、TAPコントローラは、CA PTURE 状態S3に入る。テストのこの段階では、CAPTURE 状態は、テストデータ が未だスキャンテスト回路にロードされていないので、重要ではない。
【0012】MCLOCKの次のクロックサイクルで、SHIFT 状態S4に入る。 この状態で、TAPコントローラは、ライン14a上の信号SCANINがマルチ プレクサ26aの出力30aに現れるように、ライン34上の信号TAPCONTRO L1を同一レベルで保持すると同時に、ライン36上のクロック信号TAPCLO CK1を構成する複数のクロックサイクルを生成する。このようにして、TAP CLOCK1の一定数n(この場合4つ)のクロックサイクルの後、ラッチ28a ,28b,28c,28dの全てが、ノード31a〜31d上のそれらの各々の出力に既知 のテストビットを持つように、テストデータは、連続的にテスト回路にシフトさ れる。このように、マスタクロックMCLOCKのnサイクルの間、そのSHIFT 状態S4は維持される。マスタクロックの次のサイクルで、EXIT1状態S5に入 る。状態S5は一時的な状態であり、TAPコントローラは、通常マスタクロッ クの次のサイクルでUPDATE状態S8に移行する。TAPコントローラは選択的に PAUSE 状態S6に入り、続いてEXIT2状態S7に入ることができるが、本発明に は関係がないのでここでは説明を省略する。
【0013】UPDATE状態S8の時に、TAPコントローラは、一旦、ライン38a 上のクロック信号TAPCLOCK2のクロッキングを構成するためにクロック サイクルを発生させることによりラッチ40aの出力を更新させる。従って、ラッ チ28aの出力ノード31a上のテストデータビットは、ライン24a上のラッチ40a の出力に現れ、結果的に、ライン8a上のDATAOUT信号として現れる。テ スト動作のこの時点で、ライン8a〜8d上の全てのDATAOUT信号は更新 される。ピン結線8a〜8dは、前述したように、1つ又はそれ以上の他のIC のそれぞれのピン結線に接続される。従って、IC間の更新された信号の伝達( IC間の緩衝論理を通過する伝達を含む)を考慮させる短時間後に、ピン結線8 a〜8d上の更新された信号は、1つ或いはそれ以上の他のICの各々のピン結 線に現れる。他のICのピン結線は、入力装置或いは入出力装置として形成され る境界スキャンセルに接続される。このような入力境界スキャンセルがどのよう に実施されるかは、IEEE Standard 1149.1─1990を参 照する当業者の範囲内であるので、このような入力境界スキャンセルはここでは 詳細に説明しない。境界スキャンテストの説明を完全なものとするため、IC2 が接続されるICの入力境界スキャンセルは、そのような他のICのピン結線が ライン10a上のDATAIN信号として接続されるという相違を伴うが図15の境 界スキャンセルと同一であると考えられる。それゆえ、図15の回路の残りの説明 のためには、ライン10a上の信号DATAINが検査された結果であると考えら れる。言い換えれば、前述の更新動作が実行された後、短時間後に、その結果が ライン10a上に発生すると考えられる。
【0014】マスタクロックの次のサイクルで、TAPコントローラは再度SELE CT-SCAN 状態S2に入り、その後次のサイクルでCAPTURE 状態S3に入る。その CAPTURE 状態で、ライン10a上の信号がライン30a上に現れるように、マルチプ レクサがライン34上の信号TAPCONTROL1で制御される間、ラッチ28a は一旦ライン36上のクロック信号TAPCLOCK1でクロックされる。このよ うに、更新動作に応答して発生した結果がライン16a上に捕捉される。その後、 次のマスタクロックサイクルで、TAPコントローラは、もう一度SHIFT 状態S 4に入り、ラッチ(フリップフロップ)28a〜28dの出力を捕捉した結果を、ラ イン36上のクロック信号TAPCLOCK1の制御下で連続的にTAPコントロ ーラにクロックアウトする。捕捉された結果がラッチ28a〜28dの外にクロック されると同時に、テストビットの新たなセットがTAPコントローラからラッチ 28a〜28d内にクロックされる。その結果として、上述のS2,S3,S4,S 5,S8からS2に戻る状態のサイクルが連続的に繰り返される。
【0015】図15のラッチ28aの実例を示す図17において、ラッチ28aは2つの ハーフラッチ或いは透過ラッチ44a,46aから構成される。各ハーフラッチは、 それぞれ制御ノード48a,52aと記憶ノード50a,54aで構成される。ライン36 上のクロック信号TAPCLOCK1がハーフラッチ46aの制御ノード52aをク ロックする一方、クロック信号TAPCLOCK1の否定であるNOTTAPC LOCK1は制御ノード48aをクロックする。クロック信号TAPCLOCK1 とNOTTAPCLOCK1が重複しないクロック信号であるか、又は、制御ノ ード48aと52a内の選択回路が2つのクロック信号の重複をできるだけ避ける、 ということは、その技術分野においてよく知られている。図15のラッチ40aは、 同様に2つのハーフラッチを含んで構成される。従って、図15の回路は、4つの ハーフラッチを含んで構成されることがわかる。通常の機能動作とテスト目的の ための正しいクロック動作を提供するためには、図15の回路は、図15,16を参照 しながら述べた上述の記載から理解されるように、複雑なクロック機構が要求さ れる。
【0016】従って、スキャンラッチに、より簡単なクロッキングシーケンスと 縮小された回路とを提供することが本考案の目的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、入力信号を受信するために接続 される入力端子と、クロック信号を受信するために接続される制御端子と、中間 出力端子とを有する捕捉ハーフラッチと、 前記捕捉ハーフラッチの中間出力端子に固定的に接続される入力端子と、クロ ック信号を受信するために接続される制御端子と、スキャン出力端子とを有する 解放ハーフラッチと、 前記捕捉ハーフラッチの中間出力端子に固定的に接続される入力端子と、クロ ック信号を受信するために接続される制御端子と、データ出力端子とを有する更 新ハーフラッチとを具えるとともに、捕捉ハーフラッチ、更新ハーフラッチの1 つ及び解放ハーフラッチの組合せが、フルラッチとして作動するようにしたスキ ャンラッチにおいて、 前記捕捉ハーフラッチ、解放ハーフラッチ及び更新ハーフラッチに与えられる クロック信号は、共通クロック源から得られ、前記解放ハーフラッチと前記更新 ハーフラッチとが、前記捕捉ハーフラッチに供給されるクロック信号の反転信号 を受信することを特徴とするスキャンラッチが提供される。
【0018】ハーフラッチの用語は、ここでは、データ転送状態において信号を その入力端子からその出力端子に第1の状態の制御信号で転送し、また、データ 保持状態において第2の状態の制御信号で出力端子上の信号を蓄えるよう動作す る回路を意味する。ハーフラッチの簡単な具体例は、入力端子と出力端子との間 に接続されたソース/ドレイン・チャネルと、制御信号を受信するために接続さ れたゲートとを有するFET トランジスタである。このトランジスタは出力端子で の蓄積要件を提供するのに十分な固有の静電容量を有する。ハーフラッチの他の 具体例も知られており、任意の適切な具体例が本考案の回路に使用できる。
【0019】一実施態様において、捕捉ハーフラッチ、解放ハーフラッチ及び更 新ハーフラッチに与えられるクロック信号は、異なったクロック信号であり、こ れらのクロック信号のタイミングは個別に制御可能である。これらのクロック信 号のシーケンスは、図15に示す従来技術のスキャンラッチにおけるシーケンス よりもより簡単である。この様なスキャンラッチは、スキャンテストが実施され 、スキャンデータが内部または外部に移される間、機能データ出力が変化しない 任意のフルラッチに代えて使用できる。
【0020】本考案によるスキャンラッチは、論理回路のタイミングを試験する ための所謂、性能テスト(後述する)を実施することもできる。これは、従来技 術のスキャンラッチまたは従来技術のスキャンセルでは不可能である。特に、性 能テストを実施するのに好適な本考案の実施態様は、捕捉ハーフラッチ、解放ハ ーフラッチ及び更新ハーフラッチに与えられるクロック信号が、共通クロック源 から得られ、解放ハーフラッチと更新ハーフラッチが、捕捉ハーフラッチに供給 されるクロック信号の反転信号を受信するスキャンラッチである。この実施態様 において、解放ハーフラッチと更新ハーフラッチ各々は、更に、ハーフラッチが データ転送状態にあるかデータ保持状態にあるかを決定する制御信号を受信する ために接続される制御端子を有する。
【0021】この実施態様は、クロックが1つだけですむので、消費電力や工程 経費などを低減する。単一クロックは1つのクロックツリーのみを意味するので 、より正確な性能テストが実施できる。本考案のこの実施態様は工業規格に従っ た構造テストを実施するためにも使用できる。
【0022】
【考案の実施の形態】本考案をより理解するため、また、本考案がどのように実 施されるかを示すため、添付図面の図1〜13の例によって説明する。まず、本考 案の1つの態様による図15に示したテスト回路のより有効な実例を示す図1につ いて説明する。図14〜17中と同一部分には同一参照符号を付す。
【0023】図1において、図15の2つのフルラッチ28a,40aは、3つのハー フラッチである捕捉ハーフラッチ56a、更新ハーフラッチ58a、及び、解放ハー フラッチ60aに置き換えられている。ライン62a上のマルチプレクサ26aの出力 は、捕捉ハーフラッチ56aの入力に接続される。ライン64a上の捕捉ハーフラッ チ56aの出力は、更新ハーフラッチ58aの入力ライン66aと、解放ハーフラッチ 60aの入力ライン68aに接続される。ライン65a上の更新ハーフラッチ58aの出 力は、出力マルチプレクサ18aの入力となる。解放ハーフラッチ60aの出力は、 チェーン結線14bを構成する。捕捉ハーフラッチ56aは、ライン70上のクロック 信号CAPTURECLKによってクロックされ、更新ハーフラッチは、ライン 74上のクロック信号UPDATECLKによってクロックされ、そして、解放ハ ーフラッチは、ライン72上のクロック信号RELEASECLKによってクロッ クされる。各々のハーフラッチは、その入力上の信号がその出力に直接転送され るデータ転送状態又は信号が入力の変化に拘らずその出力ノード上に保持される データ保持状態の2つの状態のうちの1つの状態になることができる性質を持つ 。下記のハーフラッチの“クロックキング" の説明は、データ転送状態の動作を 引用する。クロックされなければ、ハーフラッチはデータ保持状態にあると考え られる。
【0024】図16の状態図に戻って、図15,16を参照して議論された同じ順序の 状態変化が、境界スキャンテストを実行するために図1の回路を動作するのに用 いることができる。相違は、本考案に関して極めて簡単であることが要求される クロッキングシーケンスにある。このことは図16,1を参照して述べる。IC2 の通常の機能動作では、TAPコントローラ12はTEST-LOGIC-RESET状態S0にあ る。この状態において、テスト論理は停止しており、ライン10a上の信号DAT AINは、ライン22上の信号TAPCONTROL2の制御下で出力マルチプレ クサ18aによってライン8a上の信号DATAOUTに直接接続される。テスト 動作が開始されると、TAPコントローラ12は、マスタクロックMCLOCKの 制御下でまず、RUN-TEST/IDLE 状態S1に移行する。
【0025】境界スキャンテストが実行される場合、TAPコントローラ12はSE LECT-SCAN 状態S2に入り、ライン22上の制御信号TAPCONTROL2は、 ライン8a上の出力マルチプレクサ18aの出力信号DATAOUTがライン65a 上の信号に直接接続されるように状態を変化させる。MCLOCKの次のクロッ クサイクルでは、TAPコントローラは、CAPTURE 状態S3に入る。テストのこ の段階で、CAPTURE 状態は、テストデータが未だスキャンテスト回路にロードさ れていないので、重要ではない。
【0026】MCLOCKの次のクロックサイクルで、SHIFT 状態S4に入る。 この状態で、TAPコントローラは、ライン14a上の信号がマルチプレクサ26a の出力62aに現れるように、ライン34上の信号TAPCONTROL1を同一レ ベルで保持すると同時に、ライン70上のクロック信号CAPTURECLK及び ライン72上のクロック信号RELEASECLKを構成する複数のクロックサイ クルを生成する。このようにして、テストデータは、一定数nのクロック信号C APTURECLKとRELEASECLK(この場合4つ)のクロックサイク ルの後、ハーフラッチ56a〜56dの全てがノード67a〜67d上のそれらの各々の 出力に保持される既知のテストビットを持つように、テスト回路に連続的にシフ トされる。このように、マスタクロックMCLOCKのnサイクルの間、そのSH IFT 状態S4が維持される。マスタクロックの次のサイクルで、EXIT1状態S5 に入る。その状態S5は一時的な状態であり、TAPコントローラは、通常マス タクロックの次のサイクルでUPDATE状態S8に移行する。TAPコントローラは 選択的にPAUSE 状態S6に入り、続いてEXIT2状態S7に入ることができるが、 本考案には関係がないのでここでは説明を省略する。
【0027】UPDATE状態S8で、TAPコントローラは、一旦ライン74a上のク ロック信号UPDATECLKのクロッキングを構成するためにクロックサイク ルを発生させることによりハーフラッチ58aの出力を更新させる。従って、捕捉 ハーフラッチ56aの出力ノード67a上のテストデータビットは、ライン65a上の 更新ハーフラッチ58aの出力に現れ、その結果としてライン8a上のDATAO UT信号として現れる。テスト動作のこの時点で、ライン8a〜8d上の全ての DATAOUT信号は更新される。ピン結線8a〜8dは、前述したように、1 つ又はそれ以上の他のICのそれぞれのピン結線に接続される。従って、IC間 の更新された信号の伝達(IC間の緩衝論理を通過する伝達を含む)をさせる短 時間後に、ピン結線8a〜8d上の更新された信号は、1つ或いはそれ以上の他 のICの各々のピン結線に現れる。他のICのピン結線は、入力装置或いは入出 力装置として形成される境界スキャンセルに接続される。このような入力境界ス キャンセルがどのように実施されるかは、IEEE Standard 114 9.1─1990を参照する当業者の範囲内であるので、このような入力境界ス キャンセルはここでは詳細に説明しない。境界スキャンテストの説明を完全なも のとするため、IC2が接続されるICの入力境界スキャンセルは、ピン結線が ライン10a上のDATAIN信号として接続されるという相違を伴うが図1の境 界スキャンセルと同一であると考えられる。それゆえ、図1の回路の残りの説明 のためには、ライン10a上の信号DATAINが、検査された結果であり、その 結果は、前述の更新動作に応答して発生するものと考えられる。
【0028】マスタクロックの次のサイクルで、TAPコントローラは再度SELE CT-SCAN 状態S2に入り、その後次のサイクルでCAPTURE 状態S3に入る。その CAPTURE 状態で、ライン10a上のDATAIN信号が出力ライン62a上に現れる ように、マルチプレクサ26aがライン34上の信号TAPCONTROL1で制御 される間、捕捉ハーフラッチ56aは一旦ライン70上の信号CAPTURECLK でクロックされる。このように、その結果はライン64a上で捕捉される。その後 、次のマスタクロックサイクルで、TAPコントローラは、もう一度SHIFT 状態 S4に入り、捕捉ハーフラッチ56a?56dの出力上で捕捉した結果が、連続的に TAPコントローラへクロックアウトされる。捕捉された結果が捕捉ハーフラッ チ28aの外にクロックされると同時に、テストビットの新たなセットがTAPコ ントローラから捕捉ハーフラッチ28a内にクロックされる。その結果として、上 述した状態S2,S3,S4,S5,S8からS2に戻るサイクルが連続的に繰 り返される。
【0029】図14の機能論理回路4は、ラッチを介して相互接続されるか或いは 直接的に相互接続されるかのどちらかの種々のサイズの組合せ論理回路の種々の ブロックからなると考えられる。機能論理回路内の組合せ論理回路の入力に既知 のテストビットを配置し、また、組合せ論理回路内のラッチの出力上の結果を捕 捉することにより組合せ論理回路の機能状況をテストすることが可能である。こ れは、機能論理回路内の種々のテストポイントに図15又は図1に示したような境 界スキャンセルを配置することで達成できる。しかしながら、境界スキャン連鎖 は、その後、連続する境界スキャンセル間に組合せ論理回路とラッチを持つため 、これら付加的なラッチがテスト動作中にタイミングの問題を生じる。しかしな がら、この問題は、機能論理回路内の機能ラッチを図1の境界スキャンセル6a のスキャンラッチ(例えば、入力マルチプレクサ26aとハーフラッチ56a,58a の組合せ)に置き換えることで克服できる。従って、ラッチは、通常の機能モー ドでは通常の機能ラッチとして動作し、スキャンテストではスキャンラッチとし て動作する。図1の境界スキャンセル6aは、また、付加的な観察可能で制御可 能なノードを提供するため組合せ論理回路のスキャンテストに用いられる。
【0030】図2は、組合せ論理回路をテストするスキャン連鎖に使用するため にスキャンセル7aとして再構成した図1の境界スキャンセル6aを示す。組合 せ論理の構造のテストを実行する図2のスキャンセル7aの動作は、図3のタイ ミング図を参照して説明する。マスタクロックMCLOCKのクロックサイクル MCLOCK0の始めで、TAPコントローラはRESET 状態S0になる。クロッ クサイクルMCLOCK0の終わりで、信号ACTIVATETESTはハイと なるのでマスタクロックの次のクロックサイクルMCLOCK1でTAPコント ローラ12は、RUN-TEST/IDLE 状態S1に入り、その後、次のクロックサイクルM CLOCK2でSELECT-SCAN 状態S2に入る。クロックサイクルMCLOCK3 の始めで、CAPTURE 状態S3に入り、テストクロックイネーブル信号TESTC LKENがハイにセットされる。これは、ライン70上の捕捉クロックCAPTU RECLKに実行を開始させる。クロックサイクルMCLOCK4の始めで、デ ータ出力ビットDOB1はデータ入力10a上に存在し、前回のテストの結果とし て生じた出力である。クロックサイクルMCLOCK4の始めで、TAPコント ローラは状態S3からSHIFT 状態S4に移行するので、捕捉動作は前述と同様に 実行される。
【0031】図3を参照して、クロックサイクルMCLOCK4の始めの、捕捉 クロック信号CAPTURECLKの立ち下がりエッジ201 でデータ出力ビット DOB1が捕捉ハーフラッチ56aの出力ノード67a上にラッチされる。この動作 の間、マルチプレクサ26aは、ライン62a上のその出力がライン10a上のDAT AIN信号として接続されるように制御信号TAPCONTROL1によって制 御される。クロックサイクルMCLOCK4の間、TAPコントローラはSHIFT 状態S4にある。クロックサイクルMCLOCK4の次の半分の間、解放クロッ ク信号RELEASECLK(図3に示されていない)が、ノード67aのデータ 出力ビットDOB1がライン14b上のSCANOUT信号として現れるように解 放ハーフラッチ60aに与えられる。
【0032】SHIFT 状態S4で、テストデータビットはライン14a上のSCAN IN信号として現れると、最初のテストデータビットは、クロックサイクルMC LOCK4の開始直後ライン14a上に配列されるビットTDB1で表される。ク ロックサイクルMCLOCK4におけるCAPTURECLK信号の立ち上がり エッジ200 で、捕捉ハーフラッチ56aはデータ転送状態を選択する。この後すぐ に、マルチプレクサ26aがライン62a上のその出力をSCANIN信号ライン14 a上のその入力に接続するように、エッジ202 で示されるようにライン34上の信 号TAPCONTROL1は状態を変化する。このため、テストデータビットT DB1は内部ノード67a上に現れる。次のクロックサイクルMCLOCK5の始 めで捕捉クロックCAPTURECLKの立ち下がりエッジ204 で、この例では 、TAPコントローラは、2番目のテストデータビットTDB2をスキャンでき るようにSHIFT 状態を維持する。クロックサイクルMCLOCK5の開始直後に 、ライン72上の解放クロックRELEASECLKは、最初のテストデータビッ トTDB1がSCANOUTとして信号ライン14bに現れるようにハーフラッチ 60aをクロックする。従って、TAPコントローラは、必要なテストデータビッ ト全てをシフトするために要求されるのと同じ数のTAPコントローラのクロッ クサイクルの間、SHIFT 状態S4に維持されることは明らかである。
【0033】この例では2つのテストデータビットがクロックされるだけであり 、前述したようにテストデータビットTDB1がクロックサイクルMCLOCK 4の間にシフトされたと同様に、クロックサイクルMCLOCK5の間で、2番 目のテストデータビットTDB2が一列にスキャン上に配列され、回路内にシフ トされる。クロックMCLOCK6の始めで、TAPコントローラはEXIT1状態 S5に入る。そして、捕捉クロックはローとなり、捕捉ハーフラッチ56aがデー タ保持状態に維持され、テストデータビットTDB2が内部ノード67a上に維持 されるようにローに維持される。サイクルMCLOCK6の開始直後、テストデ ータビットTDB2もまたライン14b上にSCANOUT信号として現れるよう に、クロック信号RELEASECLKは解放ハーフラッチ60aをクロックする 。MCLOCK6の間、マルチプレクサ26aが再度ライン62a上のその出力をラ イン10a上のその入力に接続するように、ライン34上の制御信号TAPCONT ROL1も、また、エッジ206 で状態を変化する。
【0034】クロックサイクルMCLOCK7の始めで、TAPコントローラは UPDATE状態S8に入る。TAPコントローラがUPDATE状態S8にある間のクロッ クサイクルMCLOCK7の終わりで、TAPコントローラは、ライン74上のク ロック信号UPDATECLKのエッジ208 と210 を発生することにより、内部 ノード67a上のテストデータビットTDB2を信号DATAOUTとしてライン 8a上にラッチして、ハーフラッチ58aをデータ転送状態に置いた後、データ保 持状態に置くので、信号ライン8aはそこにラッチされたテストデータビットT DB2を持つ。テストデータビットTDB2のラッチは、TAPコントローラが RUN-TEST-IDLE 状態S1に再度入った後クロックサイクルMCLOCK8の間の エッジ210 で起こる。同じ連続動作が再度実行されると、次の捕捉動作は、信号 DATAINとしてライン10a上に出力されたデータを捕捉し、このことは、組 合せ論理回路5に入力される他のテストデータビットTDB2(また、他のスキ ャンラッチからの同様のテストデータビット)の論理結果である。
【0035】通常の機能動作の間、組合せ論理回路からのライン10a上のデータ は、ライン70上のクロック信号CAPTURECLKで捕捉ハーフラッチをクロ ックし、続いてライン74上のクロック信号UPDATECLKで更新ハーフラッ チ58aをクロックすることで、DATAOUT信号ライン8aに進む。フルラッ チとして動作するために捕捉ハーフラッチを更新ハーフラッチ58a或いは解放ハ ーフラッチ60aのどちらかと組合せて、特別の機能を実行することは容易にわか る。シフト動作(スキャンイン或いはスキャンアウト)の間、更新ハーフラッチ 58aは、その出力が変化しないようにデータ保持状態に保持されることは言うま でもない。従って、本考案はハードウエアの減少を要求されるが、シフト動作中 に変化しない機能データ出力を持つことで、IEEE Standard 11 49.1─1990で特定された状態シーケンスによる境界スキャンテストを実 行するために使用できるスキャンテスト回路を提供する。更に、必要なクロック 信号のシーケンスは先行技術のものよりも簡単である。
【0036】図2の回路は、所謂“性能テスト" を実行させることにおいて、図 15の従来回路よりも優れた別の効果を提供する。構造テストは、特定の残存する 一連の入力に対する出力の論理的正確さの決定に限定される。また、機能論理回 路4内の組合せ論理のタイミング状況をテストすることが望まれる。性能テスト により、組合せ論理の構造の性能(論理機能の性能よりは)をテストすることが できる。性能テストを実行するためには、1組の高感度ビットで組合せ論理の入 力の感度を高め、組合せ論理の出力を処理する必要がある。その後、入力を一連 の活性ビットに変化させる。出力を高感度入力に応答して設定される値から活性 入力に応答して設定される値に変化させるのに要する時間は、回路性能の尺度で ある。このようなテストが本考案による図2の回路を用いてどのように実行され るかを次に説明する。
【0037】図16の状態図によれば、TAPコントローラが状態S8にある時間 に、更新動作が実行された後、状態S3でその結果を捕捉するために捕捉動作が 実行されるまで、TAPコントローラクロックの2つのクロックサイクルが経過 しなければならないことは明らかである。回路動作速度が設計の制約条件の範囲 内であることを検査するために、入力が活性化された後に素早くその結果を捕捉 できることが性能テストの特質である。このように、性能テストは、捕捉が更新 後のクロックサイクルで生じるように構成される。図1又は図2の本考案の回路 を用いて、図4に示すように、状態図を性能テストができるように修正できる。 性能テストは、上述したTAPコントローラ12を使用して、図16の状態図を、単 に、図4に示すように各状態で実行できる動作を修正することで実行できる。次 の状態との間の移行は同じままである。
【0038】図5は、性能テストを実行する図2のスキャンテスト回路の制御タ イミング図を示す。本考案による性能テストを図2,4及び5を参照して述べる 。TAPコントローラ12は、構造テストに対抗するものとしての性能テストを実 行するための設定前にSELECT-SCAN 状態S2にあると考えられる。MCLOCK は前述したようにTAPコントローラのクロックを示す。MCLOCKの最初の クロックサイクルMCLOCKNで、EXIT0 状態S3に入り、それから、マスタ クロックの次のクロックサイクルMCLOCKN+1で、SHIFT 状態S4に入る 。この状態で、マルチプレクサは、エッジ221 で示すようにTAPCONTRO L1の状態変化によってSCANINのライン14aに接続される。シフト動作は 、捕捉ハーフラッチ56aをクロックすることで実行され、その後、スキャンラッ チのチェーン内の全ての高感度ビットをクロックするために必要な同数のクロッ クサイクルで、解放ハーフラッチ60aをクロックすることで実行される。これら の高感度ビットはSB1,SB2として示される。この動作中、捕捉ハーフラッ チ56aと解放ハーフラッチ60aは、ライン70上のクロック信号CAPTUREC LKとライン72上のクロック信号RELEASECLKによってそれぞれクロッ クされる。捕捉ハーフラッチのクロッキングは、ライン67a上の内部ノード上に 高感度ビットSB1を配置する。解放ハーフラッチのクロッキングは、SCAN OUTライン14b上に高感度ビットSB1を配置する。ビットSB2は同様の方 法でシフトされる。最終のシフトクロックサイクルMCLOCKN+2において 、高感度ビットSB2はSCANIN信号として信号ライン14aからSCANO UT信号として信号ライン14bへシフトされる。クロックサイクルMCLOCK N+2の最後で、ライン70上のCAPTURECLK信号は、エッジ220 で示す ように、ローになり、捕捉ハーフラッチ56aが、データ保持状態となるようにロ ーに維持される。RELEASECLK信号はクロックを継続するが、内部ノー ド67a上の信号がラッチされるので、ライン14b上の信号は変化しない。TAP コントローラは、その後、クロックサイクルMCLOCKN+3の間に、EXIT1 状態S5に入り、クロックサイクルMCLOCKN+4の間に、SHIFT - UPDATE 状態S6に入る。クロックサイクルMCLOCKN+4の最後で、ライン74上の UPDATECLK信号は、エッジ222 で示すように、ハイになり、内部ノード 67a上の高感度ビットSB2を、DATAOUT信号としてライン8a上に生じ させる。
【0039】クロックサイクルMCLOCKN+4の最後でUPDATECLK 信号がハイになった後、TAPコントローラはCAPTURE 状態S7に入る。この段 階で、CAPTURE 状態の動作は、捕捉される結果が未だ発生していないので重要で はない。しかし、CAPTURE 状態S7の間に、ライン10a上の信号DATAINは 、DATAOUT信号ライン8a上に配置された高感度ビットSB2に応答して 状態を変化する。
【0040】そして、TAPコントローラは、CAPTURE 状態S7からSHIFT 状態 S4に戻り、同じシーケンス動作を実行する。しかし、クロックサイクルMCL OCKN+1とMCLOCKN+2の間のSHIFT 状態S4におけるこの時、活性 ビットAB1,AB2は、クロックサイクルMCLOCKN+4の最後で、活性 ビットAB2がライン8a上の信号DATAOUTとなるようにシフトされる。 これは、組合せ論理回路5を介して伝達された後、短い測定可能な時間遅れの後 にDATAIN信号ライン10a上で捕捉されなければならないDATAOUTラ イン8a上の高感度ビットSB2から活性ビットAB2への変化の結果である。
【0041】次のクロックサイクルMCLOCKN+5の間に、TAPコントロ ーラはCAPTURE 状態S7にある。この状態で、マスタクロックMCLOCKのパ ルス幅は、パルス幅dに減少する。また、アドバンスドクロック信号ADVAN CECLKは、MCLOCKの立ち上がりエッジ235 から所定時間tの計測時間 位置で立ち上がりエッジ224 をもって生成される。減少したパルス幅dは、タイ ミング測定には影響はない。活性ビットAB2が組合せ論理へのライン8a上に 配置された後の時間に、ライン8a上の活性入力ビットAB2から生じるデータ 出力ビットDOBがマルチプレクサ26aへのライン10a上で利用できる。ライン 10aは、MCLOCKの減少されたサイクルdの立ち下がりエッジ226 でTAP CONTROL1の状態変化によりマルチプレクサに接続される。マルチプレク サの状態変化は、ライン34の立ち下がりエッジ228 によって表される。
【0042】図5のクロッキングシーケンスの態様は、クロックMCLOCKの 立ち上がりエッジ235 から時間tの捕捉期間におけるクロックCAPTUREC LKの立ち下がりエッジ232 を独立して生成するアドバンスドクロックADVA NCECLKの設置である。これは、捕捉サイクル内のマスタクロックMCLO CKに高周波クロックを発生させることを不要にする。また、そのような高い周 波数でTAPコントローラをクロックすることを避ける。
【0043】減少されたパルス幅dの目的は、減少されたパルスの立ち下がりエ ッジ226 からライン70上のCAPTURECLK信号の立ち上がりエッジ230 を 与えるだけである。従って、パルス幅dに要求されることは、所定時間tよりも 短くなければならない。CAPTURECLKはエッジ230 でハイになると、上 述したようにアドバンスドクロック信号ADVANCECLKの制御下でエッジ 232 でローとなる。
【0044】マルチプレクサが、ライン34上の立ち下がりエッジ228 でスイッチ された後、ライン70上のCAPTURECLK信号は、エッジ230 で表されるよ うにハイになり、短時間の後に、データ出力ビットDOBを内部ノード67a上に 現す。エッジ230 は、データ出力ビットDOBが配置される以前に生じるので、 次のタイミング測定において何の役割も果たさず、CAPTURECLKのエッ ジ232 でデータ出力ビットDOBを捕捉すると考えられる。捕捉クロック信号C APTURECLKがエッジ232 でローになったとき、捕捉ハーフラッチはデー タ保持モードにあり、データ出力ビットDOBは内部ノード67aに保持される。
【0045】アドバンスドクロック信号ADVANCECLKは、また、ライン 72上のRELEASECLK信号の早い立ち上がりエッジ234 を与えるために使 用される。エッジ234 でRELEASECLK信号がハイとなった後、内部ノー ドに保持されたデータ出力ビットDOBは、SCANOUT信号としてライン14 b上に現れる。しかし、この解放のタイミングは重要ではない。
【0046】TAPコントローラは、次のクロックサイクルMCLOCKN+6 で、SHIFT 状態S4に再度入る。新たな高感度或いは活性ビットSB4/AB4 ,SB5/AB5が、その後、SCANIN信号ライン14a上でシフトインされ 、データ出力ビットDOBがSCANOUT信号ライン14b上でシフトアウトさ れる。スキャンラッチのチェーンに与えられる高感度ビットパターンは、高感度 と活性パターンの間の組合せ論理回路5の入力の転送のクリティカルタイミング 経路を活性化するのが好ましい。性能テストのポイントは、組合せ論理回路の入 力8a,8b等への活性入力ビットの配置とライン10aのデータ出力ビットの出 現との間の時間を計測することであることが容易に分かる。性能テストシーケン スは、異なるタイミング経路を用いるために異なったパターンで繰り返される。 高感度の更新から対応する結果の捕捉までの時間遅れは、捕捉状態における期間 tであるということが分かる。この期間tは、特定の一連の入力に対して更に正 確な出力データを生じる可能な限り最短の遅れを決定するように調整することが できる。
【0047】従って、図2に示すスキャンセルは、構造テスト或いは性能テスト のどちらかを実行することができる。しかし、ある様相において、特に性能テス トの実行を無効にする性質を有する。第1に、3つのクロックは、単一のクロッ クに比べて多くのパワー消費が要求される。第2に、3つのクロックが独立して いるためクロックツリー(引き出されたクロック)が分離し、性能テストの正確 さが低下する。これらの不都合を克服するため、与えられたクロック信号を効果 的に導くために可能な機能を組み入れた新たなハーフラッチが提供される。これ は、2つの直列な転送ゲートを使用し、クロック経路にゲート機能を挿入し、或 いは、記憶ノードを備えたクロックゲート機能を合併する複雑なゲートを使用す る等の幾つかの方法で構成される。このようなハーフラッチを実行する他の方法 は、当業者にとっては周知である。
【0048】図6は、イネーブル入力を備えた転送ゲートTGEと記憶ノードS Nをそれぞれ持つ上述のタイプの2つのハーフラッチ82a,84aで、解放と更新 ハーフラッチ58a,60aを置き換えた図2の回路を示す。図6の配置例は、パワ ー消費の減少とクロック信号ラインの数の減少を導く全てのハーフラッチに与え られるクロック信号COMMONCLKを1つだけ必要とすることで、図2の回 路よりも優れている。捕捉ハーフラッチ56aは、解放ハーフラッチ84aと更新ハ ーフラッチ82aに与えられるクロック信号の否定信号を受信する。クロック信号 が1つだけであるので、正確な性能テストを導くクロックツリーが1つだけであ る。
【0049】別の制御信号TAPCONTROL3が、解放ハーフラッチ84aに 与えられ、そして、否定されて、更新ハーフラッチ82aに与えられる。2つの制 御信号TAPCONTROL1とTAPCONTROL3は、TAPコントロー ラ内部から発生し、通常の機能動作の間、不活性である。IC2の通常の機能動 作では、制御信号TAPCONTROL1はローであり、制御信号TAPCON TROL3はローである。更新動作(本質的にシフトに合体する)の間、TAP CONTROL1はハイであり、TAPCONTROL3はローである。捕捉動 作(本質的にシフトに合体する)の間、TAPCONTROL1はローであり、 TAPCONTROL3はハイである。シフト動作(スキャンイン或いはスキャ ンアウト)の間、TAPCONTROL1はハイであり、TAPCONTROL 3はハイである。加えて、非同期の更新動作(固有のシフトを持たない)は、ク ロックCOMMONCLKがハイに保たれている間達成され、そして、後述のよ うに、立ち下がりエッジがTAPCONTROL3に発生する。
【0050】図7は構造テストを実行するための図6の回路のタイミング図を示 す。また、図16の状態図を参照する。マスタクロックMCLOCKのクロックサ イクルMCLOCK0の始めで、TAPコントローラはRESET 状態S0にある。 クロックサイクルMCLOCK0の最後で、信号ACTIVATETESTはハ イになるので、TAPコントローラ12の次のクロックサイクルMCLOCK1で 、RUN-TEST-IDLE 状態S1に入り、その後、次のクロックサイクルMCLOCK 2でSELECT-SCAN 状態S2に入る。クロックサイクルMCLOCK3の始めで、 CAPTURE 状態S3(固有のシフトを持つ)に入り、テストクロックイネーブル信 号TESTCLKENがハイにセットされる。これは、ライン86上の共通クロッ クCOMMONCLKの実行を開始させる。クロックサイクルMCLOCK4の 始めで、データ出力ビットDOB1がデータ入力10aに存在し、これは、前回テ ストから出力された結果である。クロックサイクルMCLOCK4の始めで、T APコントローラが状態S3からSHIFT 状態S4に移行するので、捕捉動作が実 行され、ライン90a上に捕捉されたビットは、また、SCANOUTライン14a にシフトされる。このシフト動作はクロックサイクルMCLOCK3の捕捉動作 によって生じるが、その影響は次のクロックサイクルMCLOCK4まで実際に は見られない。
【0051】この時点まで、制御信号TAPCONTROL1は、入力10a上 のデータをマルチプレクサ26aの出力に接続するためにローであり、制御信号T APCONTROL3は、解放ハーフラッチを使用可能にし、また、データ保持 状態に更新ハーフラッチを保持するためにハイである。クロックCOMMONC LKがエッジ251 でローになった時、組合せ論理回路5の出力10a上のデータD OB1は動的に、内部ノード90a上に反射される。クロックCOMMONCLK の立ち上がりエッジ252 でDATAIN信号ライン10a上の現在のデータビット は、捕捉されて、ライン90a上の内部ノード上に保持される。同時に、解放ハー フラッチは、SCANOUT信号ライン14b上にノード90aのデータDOB1を 配置することができる。COMMONCLKの立ち下がりエッジ254 がMCLO CK4の間で生じた時、SCANOUTライン14bの信号は保持或いは維持され る。MCLOCK4の間、制御信号TAPCONTROL1がエッジ256 で示さ れるようにローからハイに切り換わり、その結果としてマルチプレクサ26aがS CANIN信号入力ライン14a上に信号を入力する。結果として、2つのクロッ クサイクルMCLOCK4,5において、TAPコントローラがSHIFT 状態S4 にあり、2つのスキャンテスト値TDB1,TDB2が、引き続きSCANOU T信号ライン14b上にシフトされる。一般的に、図15に関して上述のようにシフ ト状態にnクロックサイクルがあることが分かる。MCLOCK6の立ち上がり エッジで、EXIT1状態S5に入り、信号TESTCLKENがローになり、MC LOCKの立ち下がりエッジで信号TAPCONTROL1が、エッジ258 で示 すようにローになる。エッジ258 の位置は、影響がないので重要ではないので、 このエッジは、後続のどのサイクルにも位置できる。MCLOCK7の間、更新 ハーフラッチはローとなるTAPCONTROL3のエッジ260 で使用可能とな り、ノード90のテストデータビットTDB2が、組合せ論理回路5への入力8a に現れる。この時点で、ライン86上のクロック信号COMMONCLKがハイな ので、更新ハーフラッチは、使用可能であれば、データ転送状態を選択すること が明らかである。エッジ260 は、マスタクロックMCLOCKのクロックエッジ と同期しない。結果として、エッジ260 によって達成される更新動作は非同期で あり、この更新と関連する固有のシフト動作はない。これは、“非同期更新" と 呼ばれる。MCLOCK8の間、RUN-TEST-IDLE 状態S1に入り、TAPCON TROL3はエッジ262 でハイ状態に戻る。全てのクリティカル動作は同期して おり、信号TAPCONTROL3がMCLOCK7のエッジ260 でハイからロ ーに変化する場合に起こる非同期の動作を除いては、クロックCOMMONCL Kの立ち上がりエッジで起こる。この非同期動作は、構造テストの間更新を行う ためのIEEE Standard 1149.1─1990による状態図を使 用可能とする図6の回路の重要な性質である。構造テストモードにおいて、更新 のタイミングはクリティカルでなく、出力ライン8a上の非同期変化は重要では ない。
【0052】図3と図9により、性能テスト中の図6の回路の動作を図4の状態 図を参照して説明する。図9は、性能テストのクリティカルタイミング経路が生 じる間の図8のサイクルMCLOCK5からMCLOCK7の拡大図である。図 6の回路の動作は、性能テストが実行される場合は図2の回路と同様であるので 、共通要素は説明しない。次に図2の回路のタイミングシーケンスと図6の回路 のタイミングシーケンスとの違いについて説明する。
【0053】図9において、マスタクロックMCLOCKと基準クロックADV ANCECLKの組合せによって生じる共通クロックCOMMONCLKのタイ ミングを示す。更新機能の制御は、図8,9のように回路で異なる。図8に示す ように、信号TAPCONTROL3は、TAPクロックサイクルMCLOCK N+4においてCOMMONCLKの立ち下がりエッジで、エッジ270 で示すよ うに、ハイからローに状態を変化する。これは、COMMONCLKが捕捉サイ クルMCLOCKN+5の始めでハイになる時、更新ハーフラッチがデータ転送 状態になり、ノード90aの入力上のビットをライン8a上の出力へ転送すること を意味する。これは、性能テストのための活性入力ビットを提供する。制御信号 TAPCONTROL3は、その後、更新ハーフラッチの出力上のそのビットを 保持するため、エッジ272 で示すように、ローからハイの状態に変化するので、 その出力がCOMMONCLKの後続のエッジ用に保持される。
【0054】活性入力ビットの結果としての機能論理回路4からのデータ出力は 、ライン86上のクロックCOMMONCLKの立ち上がりエッジ273 で捕捉され る。エッジ273 のタイミングはアドバンスドクロック信号ADVANCECLK で制御される。機能論理の性能測定は、図5を参照して述べたのと同様の方法で 実行される。
【0055】図9は、性能テストの原理をより明らかに示す。矢印pは組合せ論 理回路5を通過する伝播時間、又は、入力ビットが高感度パターンから活性パタ ーンに変化する時のデータ出力が1つの状態から別の状態へ変化するのにかかる 時間を示す。上述したように、この時間の測定は、MCLOCKの立ち上がりエ ッジとADVANCECLKの立ち上がりエッジとの間の時間遅れtの変更で得 ることができる。
【0056】アドバンスドクロック信号ADVANCECLKは、捕捉サイクル MCLOCKN+5中の共通クロック信号COMMONCLKの速度を増加する のに望ましいので導入される。しかし、マスタクロックMCLOCKに速いサイ クルを導入することは望ましくない。更に、共通クロック信号COMMONCL Kが期間MCLOCKN+5中で速いクロックサイクルを実行すると、それはマ スタクロックMCLOCKの次の立ち上がりエッジのために禁止されなければな らない。これら2つのクロック間の同期が失われるならば、スキャンイン或いは スキャンアウトされるテストビットのいくつかもまた失われる。従って、サイク ルMCLOCKN+6の始めで、TAPコントローラは立ち上がりエッジを受信 するが、COMMONCLK信号はエッジを発生しない。
【0057】図10は、公知の回路の構成を用いた図6の回路の構成例を示す。マ ルチプレクサ26aは2つのANDゲート92,94とNORゲート122 からなる。ラ イン34上の信号TAPCONTROL1は、直接ANDゲート94に入力されるが 、ANDゲート92の入力上で反転することがわかる。ハーフラッチ56は、2つの 相補形トランジスタ96,98を含んで構成されるむパスゲートと強いインバータ10 0 aと弱いインバータ100 bで構成された折り返し構成のインバータ装置100 と からなる。ハーフラッチ82は2つの相補形トランジスタ106 ,108 を含んで構成 されるパスゲート、一対の折り返し構成のインバータ116 及びインバータ118 を 含む。折り返し構成のインバータ116 は強いインバータ116 aと弱いインバータ 116 bとを含んで構成される。ハーフラッチ84は2つの相補形トランジスタ110 ,112 を含んで構成されるパスゲート、一対の折り返し構成のインバータ114 及 びインバータ120 を含む。折り返し構成のインバータ114 は強いインバータ114 aと弱いインバータ114 bからなる。ハーフラッチ82,84は更に相補形トランジ スタ102 ,104 からなるパスゲートを共有する。
【0058】図11は、本考案がどのように実施されるかについての別の例を示す 。図11は、図6の概略図で示したスキャンセルが、どのように実施されるかにつ いての例を示す。この例のスキャンセルは、入力段320 (図6のマルチプレクサ 26aとラッチ56aに略対応する)と、出力段330 (図6のハーフラッチ82aと84 aに略対応する)とからなる。図11に示された考案の実施例は、また、2つのデ ータ入力の1つから機能選択を可能とする入力段に付加的マルチプレクサを追加 することにより、また、同期式リセット機能を追加することにより、本考案がど のように拡張できるかを示す。
【0059】入力段は、ライン310 a上の信号DATAIN1、ライン312 a上 の信号DATAIN2、ライン314 a上の信号SELECTDATAIN及びラ イン318 上の信号RESETと共に、ライン14a上の信号SCANINとライン 34上の信号TAPCONTROL1を受信する。本例は、2つのデータ入力DA TAIN1,DATAIN2を持つという点で、図6の回路と異なる。しかし、 1つのデータ入力だけを選択信号SELECTDATAINによっていつでも選 択できる。ライン318 上の信号RESETは、入力段320 をリセットするために 用いられる。入力段320 は、出力段330 への入力となるライン316 上の信号DA TAを出力する。ライン88上の信号TAPCONTROL3は、出力段への第2 の入力となる。出力段は、ライン8a上の信号DATAOUT及びライン14b上 の信号SCANOUTを出力する。入力段と出力段の両方は、ゲート322 を介し てライン86b上の信号NOTCOMMONCLK及びゲート322 と324 を介して ライン86a上の信号COMMONCLKを受信する。
【0060】図11の回路の動作は、図12,13を参照することで容易に理解できる 。図12と図13は入力段320 と出力段330 それぞれを詳細に示す。入力段320 は、 図12に示されるように、複数のゲート332 ,334 ,336 ,350 及び370 、複数の トランジスタ338 〜348 と354 〜368 、及び転送ゲート331 を含んで構成される 。
【0061】出力段330 は、図13に示されるように、インバータゲート388 ,複 数のラッチ380 ,390 ,394 、2つのインバータ392 ,396 、及び、複数の転送 ゲート382 〜386 を含んで構成される。よく知られているように、ラッチ380 , 390 及び394 のそれぞれは、相対的に弱いインバータ380 b,390 b及び394 b のそれぞれと結合する強いインバータ380 a,390 a及び394 aを備える。
【0062】転送ゲート330 ,382 ,384 ,386 はそれぞれ、図10のトランジス タペア96,98、102 ,104 、108 ,106 及び110 ,112 のそれぞれに対応する一 対の相補形トランジスタを備える。図11,12及び13の回路がどのように動作する かは、図6の前述の記載から当業者にとっては明白であるので、この回路の動作 についは説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の境界スキャンセルの回路図
【図2】本考案の別の実施例の境界スキャンセルの回路
【図3】構造テストを実行する図2のスキャンセルのタ
イミング図
【図4】本考案の実施例による性能テストを実行するた
めのテストアクセスポートコントローラの部分状態図
【図5】性能テストを実行する時の図2のスキャンセル
のタイミング図
【図6】本考案の別の実施例によるスキャンセルの回路
【図7】構造テストを実行するのに用いられる図6のス
キャンセルのタイミング図
【図8】性能テストを実行するのに用いられる図6によ
るスキャンセルのタイミング図
【図9】性能テストを実行するのに用いられる図6によ
るスキャンセルの要部のタイミング図
【図10】図6の回路に用いられるスキャンセルの回路
【図11】図6のスキャンセルの回路例の概略図
【図12】図11の回路の入力段の詳細図
【図13】図11の回路の出力段の詳細図
【図14】境界スキャンテストの実施可能な集積回路の
ブロック図
【図15】境界テスト回路に使用する公知の境界スキャ
ンセルのブロック図
【図16】構造テストを実行するためのテストアクセス
ポートコントローラの部分状態図
【図17】ハーフラッチを用いる同期式スキャンラッチ
の実施例を示す図
【符号の説明】
5 組合せ論理回路 56a 捕捉ハーフラッチ 58a、82a 更新ハーフラッチ 60a、84a 解放ハーフラッチ 26a 入力マルチプレクサ 18a 出力マルチプレクサ 12 TAPコントローラ 6 a、7 a スキャンセル

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を受信するために接続される入
    力端子と、クロック信号を受信するために接続される制
    御端子と、中間出力端子とを有する捕捉ハーフラッチ
    と、 前記捕捉ハーフラッチの中間出力端子に固定的に接続さ
    れる入力端子と、クロック信号を受信するために接続さ
    れる制御端子と、スキャン出力端子とを有する解放ハー
    フラッチと、 前記捕捉ハーフラッチの中間出力端子に固定的に接続さ
    れる入力端子と、クロック信号を受信するために接続さ
    れる制御端子と、データ出力端子とを有する更新ハーフ
    ラッチとを具えるとともに、捕捉ハーフラッチ、更新ハ
    ーフラッチの1つ及び解放ハーフラッチの組合せが、フ
    ルラッチとして作動するようにしたスキャンラッチにお
    いて、 前記捕捉ハーフラッチ、解放ハーフラッチ及び更新ハー
    フラッチに与えられるクロック信号は、共通クロック源
    から得られ、前記解放ハーフラッチと前記更新ハーフラ
    ッチとが、前記捕捉ハーフラッチに供給されるクロック
    信号の反転信号を受信することを特徴とするスキャンラ
    ッチ。
  2. 【請求項2】 前記捕捉ハーフラッチと、前記更新ハー
    フラッチ及び解放ハーフラッチのいずれか一方との組合
    せが、正のエッジトリガフリップフロップとして作動す
    ることを特徴とする請求項1記載のスキャンラッチ。
  3. 【請求項3】 前記開放ハーフラッチと前記更新ハーフ
    ラッチの各々は、そのハーフラッチがデータ転送状態に
    あるかデータ保持状態にあるかを決定する制御信号を受
    信するために接続される更に別の制御端子を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のスキャンラッチ。
  4. 【請求項4】 前記捕捉ハーフラッチの入力端子に接続
    し、前記捕捉ハーフラッチの入力信号として通常のデー
    タ信号及びスキャンデータ信号のうちの1つを選択する
    選択信号に応答する選択回路を含んで構成されることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のスキャ
    ンラッチ。
  5. 【請求項5】 前記選択回路はマルチプレクサを含んで
    構成されることを特徴とする請求項4記載のスキャンラ
    ッチ。
  6. 【請求項6】 機能モードの作動において、前記捕捉ハ
    ーフラッチが通常のデータ信号をその入力端子から中間
    出力端子に転送し、前記更新ハーフラッチが前記通常の
    データ信号をその入力端子からデータ出力端子に転送す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載
    のスキャンラッチ。
  7. 【請求項7】 シフトモードの作動において、前記捕捉
    ハーフラッチがデータ信号をその入力端子から中間出力
    端子に転送し、前記解放ハーフラッチが前記データ信号
    をその入力端子からスキャン出力端子に転送することを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のスキャ
    ンラッチ。
  8. 【請求項8】 前記データ信号は、スキャンデータ信号
    であることを特徴とする請求項7記載のスキャンラッ
    チ。
  9. 【請求項9】 前記データ信号は、通常のデータ信号で
    あることを特徴とする請求項7記載のスキャンラッチ。
  10. 【請求項10】 更新モードの作動において、前記更新
    ハーフラッチが前記中間出力端子に蓄えられた信号を前
    記データ出力端子に転送することを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1つに記載のスキャンラッチ。
JP1999009921U 1994-09-01 1999-12-28 スキャンラッチ Expired - Lifetime JP3070053U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9417590:8 1994-09-01
GB9417590A GB9417590D0 (en) 1994-09-01 1994-09-01 Scan latch

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3070053U true JP3070053U (ja) 2000-07-14

Family

ID=10760670

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7220787A Pending JPH08179015A (ja) 1994-09-01 1995-08-29 スキャンラッチ及びスキャンラッチを作動する方法
JP1999009921U Expired - Lifetime JP3070053U (ja) 1994-09-01 1999-12-28 スキャンラッチ

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7220787A Pending JPH08179015A (ja) 1994-09-01 1995-08-29 スキャンラッチ及びスキャンラッチを作動する方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5719876A (ja)
EP (1) EP0702240B1 (ja)
JP (2) JPH08179015A (ja)
DE (1) DE69529870D1 (ja)
GB (1) GB9417590D0 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE68921269T2 (de) * 1988-09-07 1995-06-22 Texas Instruments Inc Integrierte Prüfschaltung.
US6304987B1 (en) * 1995-06-07 2001-10-16 Texas Instruments Incorporated Integrated test circuit
US5969538A (en) 1996-10-31 1999-10-19 Texas Instruments Incorporated Semiconductor wafer with interconnect between dies for testing and a process of testing
JP3816560B2 (ja) * 1995-12-25 2006-08-30 株式会社ルネサステクノロジ 連想メモリ回路のテスト方法及び連想メモリ回路のテスト回路
JP3917734B2 (ja) * 1997-11-07 2007-05-23 富士通株式会社 半導体記憶装置
US6405335B1 (en) 1998-02-25 2002-06-11 Texas Instruments Incorporated Position independent testing of circuits
GB9810512D0 (en) 1998-05-15 1998-07-15 Sgs Thomson Microelectronics Detecting communication errors across a chip boundary
US7058862B2 (en) * 2000-05-26 2006-06-06 Texas Instruments Incorporated Selecting different 1149.1 TAP domains from update-IR state
US6728915B2 (en) 2000-01-10 2004-04-27 Texas Instruments Incorporated IC with shared scan cells selectively connected in scan path
US6769080B2 (en) 2000-03-09 2004-07-27 Texas Instruments Incorporated Scan circuit low power adapter with counter
US20030188243A1 (en) * 2002-03-29 2003-10-02 Rajan Krishna B. Method and apparatus for delay fault testing
US6671860B2 (en) * 2002-04-16 2003-12-30 Lsi Logic Corporation Method and apparatus for fault injection using boundary scan for pins enabled as outputs
EP1992955B1 (en) 2003-12-17 2012-07-25 STMicroelectronics (Research & Development) Limited TAP multiplexer
US7203876B2 (en) * 2004-11-30 2007-04-10 International Business Machines Corporation Method and apparatus for controlling AC power during scan operations in scannable latches
US7146551B2 (en) * 2005-01-20 2006-12-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method and system of modifying data in functional latches of a logic unit during scan chain testing thereof
US20130326451A1 (en) 2012-06-01 2013-12-05 International Business Machines Corporation Structured Latch and Local-Clock-Buffer Planning

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4697279A (en) * 1985-11-04 1987-09-29 Hughes Aircraft Company Test/master/slave triple latch flip-flop
US4742293A (en) * 1987-04-06 1988-05-03 Hughes Aircraft Company Pseudo-memory circuit for testing for stuck open faults
US5015875A (en) * 1989-12-01 1991-05-14 Motorola, Inc. Toggle-free scan flip-flop
US5068881A (en) * 1990-08-10 1991-11-26 Hewlett-Packard Company Scannable register with delay test capability
US5130568A (en) * 1990-11-05 1992-07-14 Vertex Semiconductor Corporation Scannable latch system and method
GB9111179D0 (en) * 1991-05-23 1991-07-17 Motorola Gmbh An implementation of the ieee 1149.1 boundary-scan architecture
JPH05215820A (ja) * 1992-02-05 1993-08-27 Fujitsu Ltd スキャンパス回路

Also Published As

Publication number Publication date
EP0702240A3 (ja) 1996-04-10
US5719876A (en) 1998-02-17
GB9417590D0 (en) 1994-10-19
EP0702240B1 (en) 2003-03-12
EP0702240A2 (en) 1996-03-20
DE69529870D1 (de) 2003-04-17
JPH08179015A (ja) 1996-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3168143B2 (ja) スキャンテストを実現するコントローラ及び集積回路
JP3070053U (ja) スキャンラッチ
JP3208049B2 (ja) スキャンラッチ
US7840864B2 (en) Functional frequency testing of integrated circuits
US5606567A (en) Delay testing of high-performance digital components by a slow-speed tester
JP2561164B2 (ja) 半導体集積回路
JP2626920B2 (ja) スキャンテスト回路およびそれを用いた半導体集積回路装置
US5870411A (en) Method and system for testing self-timed circuitry
US6380780B1 (en) Integrated circuit with scan flip-flop
US9194915B2 (en) Control test point for timing stability during scan capture
JPH08233906A (ja) スキャンセル
US6815977B2 (en) Scan cell systems and methods
JP2756936B2 (ja) スキャンテスト回路、スキャンラッチ及びスキャンラッチのテスト方法
US7237164B1 (en) Area optimized edge-triggered flip-flop for high-speed memory dominated design
EP0702241B1 (en) Structural and performance scan test
US6380785B2 (en) Method and apparatus for eliminating shoot-through events during master-slave flip-flop scan operations
JP3420142B2 (ja) スキャンパステスト用のフリップフロップ回路
JP2820975B2 (ja) 大規模集積回路のスキャンテスト方法
JPS61247983A (ja) 論理装置
JPH07122652B2 (ja) フリップフロップ回路
KR20000001570U (ko) 일입력을 갖는 스캔 디코더