JP3069823B2 - 荷こぼれ防止シート - Google Patents

荷こぼれ防止シート

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JP3069823B2
JP3069823B2 JP6086830A JP8683094A JP3069823B2 JP 3069823 B2 JP3069823 B2 JP 3069823B2 JP 6086830 A JP6086830 A JP 6086830A JP 8683094 A JP8683094 A JP 8683094A JP 3069823 B2 JP3069823 B2 JP 3069823B2
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保夫 高木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷物の輸送や仕分けに
用いるカーゴや、平パレットの四辺等に格子や支柱など
を周着してカーゴの代用品に用いる平パレット等におけ
る、搬送中の荷こぼれを防止するカーゴの開口に用いる
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】荷物を搬送する時には、図6で示すよう
なスティール製等のカーゴ10に入れ、倉庫や工場の中
から、車の積み込み口などへの荷出しにカーゴが使われ
ている。そして、カーゴから車に積み替えたり、カーゴ
ごと車に積んで搬送している。
【0003】これらのカーゴは、その3側面を格子枠1
3で囲い、正面が空いた開口11となっているものが大
半であり、カーゴへの荷の出し入れをここから行ってい
る。このようなカーゴは、普通、格子枠13を支える保
持棒14が開口11の左右の支柱12,12に1本架け
渡してあり、その他、幅2〜3cmのゴムバンド15が
荷崩れ防止にやはりかけ渡してあるものが最も多い。
【0004】荷物には小物のものもあり、数cm立方程
度であると格子枠の目からこぼれるが、このような場合
には格子枠の代わりに編目枠のカーゴが提供されてい
る。
【0005】また、一部のカーゴには、開口に戸のつい
たものもあり、これには、図7で示すような観音開きの
ものが多いがこれに限らず色々な形状の戸付きカーゴが
提供されていおり、これらの戸はいずれも開き戸になっ
ている。
【0006】また、最近はカーゴに類似させたものも提
供されており、図8で示すように、既存の平パネル30
に別売の支柱や格子枠31を装着させ、新たにカーゴを
買い揃えることなく、カーゴ的用途に用いるものなども
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、戸のないカー
ゴは搬送中に開口11から荷崩れ、荷こぼれを起し搬送
作業の障害になっていた。特に荷が小物であったり、あ
るいは、形や大きさが不揃いであるとただでさえ荷の収
まりが悪く、搬送中の振動や急カーブなどで荷崩れて、
あるいは、カーゴの外に落ちてしまうなどの不都合さが
あった。
【0008】こうした問題は、開口に戸の付いたカーゴ
を用いることで解消する。荷が小物なら戸が編目となっ
たカーゴを用いればよい。
【0009】ところが、こうした戸は、戸の開閉スペー
スが必要となる。そのため、倉庫で山積みされた荷と荷
のスキ間での積み降ろしや、中継地などで、トラックに
詰めて積んだカーゴの中から、一部の荷を取り出すとき
にはその開閉が大変不便であり、時にはスペース的に開
閉不能となったりする。また、開閉は出来るにしても、
頻繁に開閉する場合は面倒であり、到着現地で1つのカ
ーゴを引き回しながら少しづつ荷降しをしていくなど、
1カーゴ当り何回も開閉する場合などは煩わしい。ま
た、例えば1台のカーゴから複数のカーゴへ仕分けを行
う時などに限れば戸のないほうが便利である。あるい
は、店内で商品を陳列する時などは、荷を開梱しながら
カーゴを引いて回ることがあるが、その場その場の荷降
しに戸は邪魔となり、しかし、荷崩れの防止に対しては
必要なものとなるなど一長一短である。
【0010】このように、戸の付いたカーゴには様々な
問題があり、また、価格的にも高いものでもあるので、
余り普及していない現状である。
【0011】これに対し、戸の代わりとして用いられる
物に荷こぼれ防止用のゴムバンド15があるが、この
ムバンド15をカーゴに取り付けまたは取り外しするた
めには、カーゴの支柱に結びつけたりまたその結びを解
いたりしなければならず、その着脱に手間がかかり面倒
である。或いは、端部にフック金具を連結してこのフッ
ク金具を係止させるものについては、フック金具を係止
又は解除する作業の際に跳ねたフック金具が人の顔面や
身体を傷つける、更には一端の係止を解いて垂らしてお
いたフック金具に衣服や他物が引っかかり予期せぬ事故
が発生する等、作業性や安全性において問題があった。
【0012】また、平パレットに格子枠などを装着する
などするカーゴの類似品などについても、以上に述べて
きた問題と同様の問題があった。
【0013】本発明は、以上の問題を鑑みなされたもの
であり、その目的は、脱着が容易で、取り付けが確実
で、カーゴなどの開口からの荷崩れや荷こぼれを防ぎ、
荷物の積み込みや積み降しの時にも邪魔にならず、開け
た状態で移動させても邪魔にならず、開閉も簡単なカー
ゴの開口に用いるシートを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、「荷物を搭載するカーゴ
の開口11に張設して荷こぼれを防止するためのシート
1であって、該シート1の相対する2方の端辺2付近
と、この端辺2から中央寄りとの同一面に面ファスナー
3,4が設けられた取付部9を備えて成り、前記取付部
9を各々カーゴの支柱12その他カーゴに固着された係
止部材に巻き掛けて折り重ねると共に、前記シート
端辺2付近と中央寄りとに設けられた面ファスナー同士
を係着させて該シート1を前記カーゴの開口11に脱着
自在に張設し荷こぼれを防止するとともに、前記張設さ
れたシート1の取付部9のいずれか一方側に任意に選択
解除してカーゴを開口させ、該シート1をカーゴに係止
させた状態で荷物の積み降ろし及びカーゴの移動を行う
ことができることを特徴とする荷こぼれ防止シート1」
をその要旨とする。シート1は布状であれば何でもよく
端辺間2,2方向の長さは取り付けた時に開口11に張
り渡せる位の長さが好ましい。また、これに限らず、カ
ーゴの半周に渡る長さでも、全周に渡る長さでもよい。
シート1の幅は荷を幅広く支えられる広さがよく格子の
一辺の長さ位が好ましいが、これに限らずさらに広くて
もよい。取付部9は折り重ねた時に互に係着する2面の
面ファスナー3,4が設けられている。シート1に加わ
る加重は一般に端辺方向均等な分布をするが、例えば端
辺2付近に端辺方向に帯状をなす面ファスナー3と、端
辺2から中央寄りには同じく端辺方向に帯状をなす面フ
ァスナー4とを設ければ、張力分布に沿った分布の係着
力が得られる点で好ましい。また、支柱12はカーゴ側
面の一辺を成しているため、この側面が格子面、編目
面、あるいは板面である場合のそれぞれに応じた取付部
にするのが好ましい。
【0015】請求項2記載の発明は、「荷物を搭載する
カーゴの開口11に張設して荷こぼれを防止するための
シート1であって、該シート1の相対する2方の端辺2
付近と、この両端辺2,2に挟まれた端辺間2,2方向
全域に渡る中間部5との同一面に面ファスナー3,4が
設けられた取付部9を備えて成り、前記取付部9を各々
カーゴの支柱12その他カーゴに固着された係止部材に
巻き掛けて折り重ねると共に、前記シートの端辺2付近
と中間部5とに設けられた面ファスナー3.4回士を各
々係着させて該シート1を前記カーゴの開口11に脱着
自在に張設し荷こぼれを防止するとともに、前記張設さ
れたシート1の取付部9のいずれか一方側を任意に選択
解除してカーゴを開口させ、該シート1をカーゴに係止
させた状態で荷物の積み降ろし及びカーゴの移動を行う
ことができることを特徴とする荷こぼれ防止シート1」
をその要旨とする。
【0016】取付部9は、中間部5の面ファスナー4が
端辺間2,2方向帯状をなすものが好ましく、面ファス
ナー4の幅と長さは用途に応じて決めればよい。また、
面ファスナー4は1本に限らず、シート1の幅や荷物の
重量を予測して、適宜、本数を決めればよい。この他、
面ファスナー4は中間部5の端辺間方向に渡って設けら
れるのであれば、どのような分布で設けてもよい。そし
て、面ファスナー3は端辺2付近を折り重ねた時に、面
ファスナー4に重合する位置と形状ならどのようでもよ
い。
【0017】請求項3記載の発明は、「荷物を搭載する
カーゴの開口11に張設して荷こぼれを防止するための
シート1であって、該シート1の相対する2方の端辺2
に延設した細幅の係止バンド6の端辺付近と、この端辺
から中央寄りとの同一面に面ファスナー3,4が設けら
れた取付部を備えて成り、前記取付部9に係る係止バン
ド6を前記カーゴの支柱12その他カーゴに固着された
係止部材に巻き掛けて折り重ねると共に、前記係止バン
ド6の端辺付近と中央寄りとに設けられた面ファスナー
3,4同士を各々係着させて該シート1を前記カーゴの
開口11に脱着自在に張設し荷こぼれを防止するととも
に、前記張設されたシート1の取付部9のいずれか一方
側を任意に選択解除してカーゴを開口させ、該シート1
をカーゴに係止させた状態で荷物の積み降ろし及びカー
ゴの移動を行うことができることを特徴とする荷こぼれ
防止シート1」をその要旨とする。係止バンド6は、編
目枠の目を挿通できる幅が好ましく、支柱12に巻い掛
けて折り重ねた時に端辺2付近に届いて重合できる長さ
がよい。
【0018】なお、請求項1〜3記載の発明において、
面ファスナー3,4は折り重ねた対向面の一方が雄部、
他方が雌部であれば雄部・雌部の入れ替わりは自由であ
る。
【0019】請求項4記載の発明は、シートの一端部2
に取付部9としてのフック7を設けたフック部を形成
し、該端部2を除く部分に上記請求項1から3記載の取
付部9の何れか一つを設けて、これら両部9,9により
シート1を張設することとした。即ち、「荷物を搭載す
るカーゴの開口11に張設して荷こぼれを防止するため
のシート1であって、該シート1にはカーゴに連結固定
させるためのフック部を備えるとともに、一方におい
て、相対する一端辺2付近とこの端辺2から中央寄りと
の同一面に面ファスナーが設けられた取付部9、又は相
対する一端辺2付近とこの両端辺2,2に挟まれた端辺
2,2間方向全域に渡る中間部5との同一面に面ファス
ナー3,4が設けられた取付部9、又は相対する一端辺
2に延設した細幅の係止バンド6の端辺付近と、この端
辺から中央寄りとの同一面に面ファスナー3,4が設け
られた取付部9のいずれか1の取付部9を備えて成り、
前記フック部を前記カーゴの支柱12その他カーゴに固
着された係止部材に 動自在にフックさせて連結固定
、一方、前記取付部9をカーゴの支柱12その他カー
ゴに固着された係止部材に巻き掛けて折り重ねると共に
前記シート1または係止バンド6に設けられた面ファス
ナー3,4同士を係着させて、これらフック部と取付部
9とにより該シート1を前記カーゴの開口11に脱着自
在に張設し荷こぼれを防止するとともに、前記張設され
たシート1の取付部9のみを解除してカーゴを開口さ
せ、該シート1をカーゴに係止させた状態で荷物の積み
降ろし及びカーゴの移動を行うことができることを特徴
とする荷こぼれ防止シート1」をその要旨とする。
【0020】一方の取付部9を構成するフック部はフッ
クを端辺2の両端に2個設けても、端辺2中央に1個設
けてもよく、その他、端辺2上の設ける位置と個数は自
由である。また、フック7の形状は支柱12に引っ掛け
て外れないように固定することのできるものならなんで
もよく、鍵型等その他形状を問わないその係止固定構
造は、係止片が付いて開片操作により外れるフック構造
その他如何なるものでも良い。他方の取付部9は、請求
項1〜3に記載した取付部のいづれか1つでよい。
【0021】請求項5記載の発明は、「前記フック部が
備えられた前記シート1の端辺2に、端辺2方向の芯材
8を設けたことを特徴とする請求項4記載の荷こぼれ防
止シート1」をその要旨とする。芯材8は、シート1を
張設した時の張力や荷崩れによるシート1への加重に耐
えられ、曲ったり折れたりしないものなら何でもよく、
棒状でも板状でも何でもよい。
【0022】請求項6記載の発明は、「シート1が非伸
縮性であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
つに記載の荷こぼれ防止シート1」をその要旨とする。
シート1の材料は非伸縮性であれば何でもよいが、切れ
にくく、破れにくく、固過ぎないものがよく、ポリアミ
ド(ナイロン)、ポリエチレン、ポリプロピレン等に合
成繊維、あるいは、棉等の天然繊維による織布、又は不
織布、その他シート状の成形物を使用することができ
る。なお、ポリオレフィン系の樹脂により作成すれば焼
却時に有毒ガスの発生もなく処分に困らない点が好まし
い。
【0023】
【発明の作用】上記の手段を採ることにより、次の作用
が得られる。請求項1記載の発明は、シートに面ファス
ナー3,4を設けたものであることから、その全体を極
めて薄地のものに形成することも可能となり、荷物の積
み込みや積み降しの時にも邪魔にならず、開けた状態で
移動させても邪魔にならない。シート1の一端辺2を支
柱12に取り付けた後、他端辺2を別の支柱12に巻き
掛けてこの端辺を引けば、シート1はたるむことなく張
設できる。また、取付部9が面ファスナーで構成されて
いるため脱着が簡単であり、シートにかかる加重に対し
ても面ファスナーの係着力により取り付けが確かなもの
となる。荷物の出し入れ時には、どちらか一方の取付部
9を外せばよく、外したシート1は垂れ下がって収まる
ので邪魔にはならない。また、2方のどちらでも外せる
ので右開き、左開きが選べる。
【0024】特に、雌雄の面ファスナー3,4はシート
1の同一面に取り付けられているため、カーゴの開口1
1に対向して位置した作業者は、両端の取付部9の係着
および解除作業をその一面側で行うことができ、取り扱
い容易となる。また、取付部9は各々カーゴの支柱12
等に巻き掛け易く、更に巻き掛けて折り重ねればそのま
ま面ファスナー同士が係着され、シート1は瞬時に張設
される。そしてその後に張設長さの調整を行う必要はな
く、ゆるみ・たるみも生じない。さらに係止又はその解
除の作業時に跳ねたフック金具が人の顔面や身体を傷つ
けるという危険な事態も生じない。また、垂れ下がった
シート1の端部等に衣服や他物が引っかかるということ
もない。そして張設されたシート1はカーゴの開口11
からの荷崩れや荷こぼれを有効に防ぐ。なお、シート1
を広幅に形成すれば荷物への押えが広範になり、荷こぼ
れ防止機能が極めて高くなる。支柱12に取り付ける時
は、通常シート1を格子枠13の格子に挿通することに
なるのでこの格子がシートのズレ止めの役割を果たして
おり、従って、搬送中の諸々の外圧や振動によってもシ
ートが上下にズレることはない。
【0025】請求項2記載の発明は、中間部5の面ファ
スナー4が端辺間2,2方向に渡り長いので、端辺2付
近の面ファスナー3の係着範囲が大変広くなる。中間部
5の面ファスナー4を端辺間方向のほぼ全長に施せばど
こで折り重ねても大体、係着できる。つまり、折れ目の
位置が端辺間方向に広く選べるので、張設した時のシー
ト1の長さ調整が広範囲に行える。よって、1の荷こぼ
れ防止シート1によりカーゴの開口11の広狭を問わず
ほぼ全種類のカーゴに対応することができ、一方、1の
カーゴにおいては任意の張度を持たせることができる。
またカーゴの開口11から突出して搭載された荷物であ
っても、これを水平方向に簡単且つ瞬時に締め付けるこ
とができる。
【0026】請求項3記載の発明は、カーゴ側面が編目
枠などの目の小さいものでも、係止バンド6を挿通する
ことができて、シート1の取り付けが行なえる。
【0027】請求項4記載の発明は、一方側の面ファス
ナー3,4が設けられた取付部9により、脱着が簡単で
あり、荷物の積み込みや積み降しの時にも邪魔になら
ず、開けた状態で移動させても邪魔にならず且つ衣服や
他物が引っかかることがないとともに、通常は継続的に
係止される他方のフック部側の取付部9の脱着がワンタ
ッチで出来、支柱12に取り付けたフック7は支柱の回
りを高い自由度で動かすことができる。
【0028】請求項5記載の発明は、フック部の芯材8
が、直接、シート1を保持し、フック7はこの芯材8を
介して間接的にシート1を保持することになる。従っ
て、フック7はフック部側の端辺2中央に1個で間に合
い、端辺長が余程長いものでも端辺に2個程度設けるだ
けで十分であり、フック部側の脱着操作が少なくて済
む。
【0029】請求項6記載の発明は、荷が重量物であっ
ても伸びず、荷こぼれ、荷崩れ防止が確実となる。特に
カーゴの開口11から突出して搭載された荷物につい
て、これを水平方向に簡単且つ瞬時に締め付けて固定す
ることも可能となる。
【0030】
【実施例】(実施例1) 本実施例は請求項1記載の発明の実施例であり、図1で
示すように、幅20cm、長さ130cmの長尺な形状
をしたポリアミド(ナイロン)製のシート1であり、格
子枠のカーゴの開口に用いる荷こぼれ防止シート1であ
る。1つの取付部9は、端辺2に、幅5cmの帯状をな
す雄部面ファスナー3が端辺2の長さ方向に設けられ、
そして、この雄部面ファスナーと14cmの間をあけた
中央寄りに、幅10cmの帯状をなす雌部面ファスナー
4が同じく端辺2の長さ方向に設けられている。また、
端辺2の裏面には布製の把手2aが付いている。そし
て、このような取付部9が2方の端辺にそれぞれ設けら
れており、開口11の間口が110cm程度のカーゴに
用いることができる。
【0031】このシート1を最初に用いるときには、ま
ず、開口11のどちらか1方の支柱12にシート1の1
端辺を巻き掛けて折り重ね、雄部と雌部の面ファスナー
3,4を係着させれば、シート1の1方が取り付けられ
る。シート1は垂れさげておけば、荷積みの時も邪魔に
ならない。
【0032】荷積みが終わったら、シート1の他端辺2
をもう1本の支柱12に巻き掛け、把手2aを引けば強
く張ることができる。そして、強く張ったシート1に折
り返した端辺2を重合させれば、面ファスナー3,4同
士が係着して張設ができる(図5参照)。カーゴ10を
搬送する時には、幅の広いシート1で押えるので荷は崩
れない。
【0033】荷を降す時はどちらか一方の把手2aを引
けば容易に面ファスナー3,4が外れ、シート1は直ち
に外すことができる。荷降し作業の現場状況に応じ、シ
ート1の2方どちら側でも外すことができ便利である。
また、外した状態でカーゴ10を動かしてもスティール
製の戸と異って、通路や他のカーゴに突っかえるなどの
邪魔にはならない。
【0034】空になったカーゴ10は、シート両端辺を
1本の支柱にまとめて取り付けておけばシート1の収ま
りもよく、空きカーゴを開口状態で収納させておけるの
で、次の荷積みも直ちに行える。この点、従来の戸付き
カーゴ20は開口状態で収納させておく事ができず、本
発明が従来技術と異なる点である。
【0035】なお、荷が崩れ易いものならシート1を増
やせばよく、大半のカーゴ10は、シート3〜4枚で開
口11の全面を覆うことができる。 (実施例2) 本実施例は請求項2記載の発明の実施例であり、図2で
示すように、概略が実施例1と同じ長尺な形状であり、
用途も格子枠タイプのカーゴ用である。ただ、シート1
の長さが188cmと長く、両端辺2,2に設けられた
雄部の面ファスナー3と14cmの間をあけて、5cm
幅、長さ150cmの雌部面ファスナー4の3本が、中
間部5の長尺方向に並設されている。
【0036】そのため、シートは長尺方向のどこでも折
っても、大体は雄部面ファスナー3を雌部面ファスナー
4に係着させることができる。従ってシート1を張設す
る支柱12,12の間隔が、約95cm〜160cmの
範囲で選ぶことができ、適用できるカーゴの種類も幅広
くなる。また、本実施例のシート1は開口両側に両立す
る支柱12に取り付ける場合に限らず、例えば少量の荷
物をカーゴの片隅に積む場合など、荷物の積み込み位置
に対応させて、他の支柱や格子などに取り付けて使用し
てもよい。
【0037】(実施例3) 本実施例は請求項3記載の発明の実施例であり、図3で
示すように編目枠のカーゴ用のシート1であり、両端辺
2,2の各々に幅4cm、長さ25cmの係止バンド6
が2本づつ延設されている。各バンド6の先端10cm
長に雄部面ファスナー3を設けその折り重ねの対面部分
に長さ20cm、幅4cmの雌部ファスナー4がそれぞ
れ設けてある。
【0038】このような構成により、支柱12に係止バ
ンド6を巻き掛けるとき編目枠の編目に係止ベルト6を
挿通させて巻き掛けることができるため、所定の取付を
行うことができる。勿論、格子枠タイプのカーゴに転用
してもよい。
【0039】(実施例4) 本実施例は請求項4記載の発明の実施例であり、図4に
示すように、一方には端辺2にそって樹脂でできた板状
の芯材8が縫い込まれており、端辺2中央にフック7が
付けてある。他方は、実施例1で示した取付部9と同じ
に構成されている。
【0040】これによれば、通常は継続的に係止されて
いるフック7側の脱着がワンタッチで行える。従って例
へば店内を巡回して商品を陳列してゆく時など、漸時、
減ってゆく品に合わせて、シート1を開口11の下方側
へ少しづつ張り直してゆく場合など便利である。この場
合、荷下ろしや積み込みのためのシート1の張設および
その解除(シート1の開け閉め)は、面ファスナーを設
けた他端の取付部9側において行う。従ってフック部に
他物が引っかかる等の不都合は生じない。また、フック
7は支柱12に対し動きの自由度が高いので、シート1
をさばく時にさばき易くなる。
【0041】なを、本発明は以上の実施例に限るもので
はない。シート1が軽量物専用のシートであれば伸縮性
のものでシートを成形してもよく、例えば、表面が布で
覆われた幅広のゴム編みシートなどでもよい。また、面
ファスナーの設け方はシートへの縫いつけでも接着でも
良く、この他、シート1が前述のゴム編みシートなら表
面を覆う布に面ファスナーの係着面を編み込んだもので
もよい。さらに、シート1の形状も実施例に示した長尺
に限らず、シートがカーゴの開口と同じ形状をなし、1
枚のシートで開口の全面を覆うものでもよい。この場合
の取付部は、実施例3に示す係止バンドなどによっても
よく、あるいはその一方が実施例4に示すフックなどに
よってもよい。また、実施例4に示すシート1の複数枚
をカーゴの開口全面に上から下に並べて覆い、それら複
数の芯材を長い一本の芯材で成して、複数シートを一体
化させてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明のカーゴの
開口に用いる荷こぼれ防止シートによれば、その脱着が
容易で、荷物の加重に対しても取り付けが確実で、カー
ゴなどの開口からの荷こぼれや荷崩れを防ぐ事ができ、
荷物の積み込みや積み降しの時には外したシートを垂れ
させておいたり、束ねたりできるため邪魔にならず、開
けた状態で移動させても邪魔にならず且つ安全である。
戸を開閉させるためのスペースも不要なため狭いところ
でも開閉することができ、開閉操作も簡単であり、カー
ゴの未使用時には開口させたままでカーゴの収納ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1のカーゴの開口に用いる
荷こぼれ防止シートの正面図。
【図2】本発明に係る実施例2のカーゴの開口に用いる
荷こぼれ防止シートの正面図。
【図3】本発明に係る実施例3のカーゴの開口に用いる
荷こぼれ防止シートの正面図。
【図4】本発明に係る実施例4のカーゴの開口に用いる
荷こぼれ防止シートの正面図。
【図5】実施例1のカーゴの開口に用いる荷こぼれ防止
シートを格子枠のカーゴの正面開口に張設した斜視図。
【図6】従来の戸無しのカーゴの一例の斜視図。
【図7】従来の戸付きのカーゴの一例の斜視図。
【図8】従来の平パレットに別売の格子枠を装着させる
カーゴ代用品の分解斜視図。
【符号の説明】
1 開閉シート 2 端辺 2a 把手 3 面ファスナー 4 面ファスナー 5 中間部 6 係止バンド 7 フック 8 芯材 9 取付部 10 戸無しのカーゴ 11 開口 12 支柱 13 格子枠 14 保持棒 15 ゴムバンド 20 戸付きのカーゴ 30 平パレット 31 別売の格子枠

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物を搭載するカーゴの開口に張設して
    荷こぼれを防止するためのシートであって、該シートの
    相対する2方の端辺付近と、この端辺から中央寄りとの
    同一面に面ファスナーが設けられた取付部を備えて成
    り、 前記取付部を各々カーゴの支柱その他カーゴに固着され
    た係止部材に巻き掛けて折り重ね、前記シートの端辺付
    近と中央寄りとに設けられた面ファスナー同士を係着さ
    て該シートを前記カーゴの開口に脱着自在に張設し荷
    こぼれを防止するとともに、 前記張設されたシートの取付部のいずれか一方側を任意
    に選択解除してカーゴを開口させ、該シートをカーゴに
    係止させた状態で荷物の積み降ろし及びカーゴの移動を
    行うことができる ことを特徴とする荷こぼれ防止シー
    ト。
  2. 【請求項2】 荷物を搭載するカーゴの開口に張設して
    荷こぼれを防止するためのシートであって、該シートの
    相対する2方の端辺付近と、この両端辺に挟まれた端辺
    間方向全域に渡る中間部との同一面に面ファスナーが設
    けられた取付部を備えて成り、 前記取付部を各々カーゴの支柱その他カーゴに固着され
    た係止部材に巻き掛けて折り重ねると共に、前記シート
    の端辺付近と中間部とに設けられた面ファスナー同士を
    各々係着させて該シートを前記カーゴの開口に脱着自在
    に張設し荷こぼれを防止するとともに、 前記張設されたシートの取付部のいずれか一方側を任意
    に選択解除してカーゴを開口させ、該シートをカーゴに
    係止させた状態で荷物の積み降ろし及びカーゴの移動を
    行うことができる ことを特徴とする荷こぼれ防止シー
    ト。
  3. 【請求項3】 荷物を搭載するカーゴの開口に張設して
    荷こぼれを防止するためのシートであって、該シートの
    相対する2方の端辺に延設した細幅の係止バンドの端辺
    付近と、この端辺から中央寄りとの同一面に面ファスナ
    ーが設けられた取付部を備えて成り、 前記取付部に係る係止バンドを前記カーゴの支柱その他
    カーゴに固着された係止部材に巻き掛けて折り重ねると
    共に、前記係止バンドの端辺付近と中央寄りとに設けら
    れた面ファスナー回士を各々係着させて該シートを前
    カーゴの開口に脱着自在に張設し荷こぼれを防止する
    ともに、 前記張設されたシートの取付部のいずれか一方側を任意
    に選択解除してカーゴを開口させ、該シートをカーゴに
    係止させた状態で荷物の積み降ろし及びカーゴの移動を
    行うことができる ことを特徴とする荷こぼれ防止シー
    ト。
  4. 【請求項4】 荷物を搭載するカーゴの開口に張設して
    荷こぼれを防止するためのシートであって、 該シートの一端辺にはカーゴに連結固定させるための
    ック部を備えるとともに、一方において相対する一端辺
    付近とこの端辺から中央寄りとの同一面に面ファスナー
    が設けられた取付部、又は相対する一端辺付近とこの両
    端辺に挟まれた端辺間方向全域に渡る中間部との同一面
    に面ファスナーが設けられた取付部、又は相対する一端
    辺に延設した細幅の係止バンドとこの端辺付近との同一
    面に面ファスナーが設けられた取付部、のいずれか1の
    取付部を備えて成り、 前記フック部を前記カーゴの支柱その他カーゴに固着さ
    れた係止部材に回動自在にフックさせて連結固定し、一
    方、前記取付部をカーゴの支柱に巻き掛けて折り重ねる
    と共に前記シートまたは係止バンドに設けられた面ファ
    スナー同士を係着させて、これらフック部と取付部とに
    より該シートを前記カーゴの開口に脱着自在に張設し荷
    こぼれを防止するとともに、 前記張設されたシートの取付部のみを解除してカーゴを
    開口させ、該シートをカーゴに係止させた状態で荷物の
    積み降ろし及びカーゴの移動を行うことができる ことを
    特徴とする荷こぼれ防止シート。
  5. 【請求項5】 前記フック部が備えられた前記シートの
    端辺に、端辺方向の芯材を設けたことを特徴とする請求
    項4記載の荷こぼれ防止シート。
  6. 【請求項6】 シートが非伸縮性であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1つに記載の荷こぼれ防止シ
    ート。
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