JP3069525U - 嵌め合わせ容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器を振ったときに蓋が外れてとぶおそれを
なくす。 【構成】 本体１１と蓋体１２とを嵌め合わせ、ストッ
パー１５により蓋体１２の嵌め合い位置が決定するのと
同時に係合状態となり、蓋体１２が本体１１から離脱す
るのを防止する凹部２１と凸部１９とを有する係合部を
上記本体１１と蓋体１２に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、容器の本体と蓋体とを嵌め合わせによって相互に回転可能に取り付 け、蓋体の嵌め合い位置が決められた状態で蓋体を回転させたときに本体と蓋体 の小開口が一致するようにした嵌め合わせ容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば卓上用の薬味入れには上記の構造を有するものがあり、使用時は容器を 振って小開口から内容物を振り出すことができる。しかし従来のこの種の容器は 単なる嵌め合い関係にあるに過ぎないために、緩むと、本体を振った勢いで蓋が とび、多量の内容物が一時に出てしまうという問題を生じることがあった。

【０００３】 より大きな容器では小開口として蓋に多数の穴を開けたものが知られている。 この場合、蓋は本体にねじ止めすることができるため、本体を振っても蓋がとぶ おそれはない。しかし蓋の穴は閉じることができないから湿気を帯びたり香りが 飛んでしまうという欠点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の課題を解決するためになされたもので、その課題は容器を振っ ても蓋が外れてとぶおそれのない嵌め合わせ容器を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決するため本考案は、本体と蓋体とを嵌め合わせ、ストッパー により蓋体の嵌め合い位置が決定するのと同時に係合状態となり、蓋体が本体か ら離脱するのを防止する凹凸より成る係合部を上記本体と蓋体に設けたものであ る。

【０００６】

【考案の実施の形態】 本考案の嵌め合わせ容器は容器の本体と蓋体とを嵌め合わせ、相互に回転可能 に組み立てるものである。容器にはストッパーが設けられており、ストッパーに よって蓋体の嵌め合い位置が決められ、この状態で蓋体を回転させたときに本体 と蓋体の小開口が一致する。

【０００７】 このような構成を有する嵌め合わせ容器として卓上用の薬味入れがある、とい うことは従来の技術の欄で説明したとおりである。この構成のため従来の嵌め合 わせ容器は、嵌め合いが緩むと蓋体が外れてしまうという欠点があり、本考案は この欠点を蓋体と本体の係合によって解決する。

【０００８】 この係合は、本体と蓋体とを嵌め合わせ、ストッパーにより蓋体の嵌め合い位 置が決定するのと同時に係合状態となり、蓋体が本体から離脱するのを防止する 凹凸より成る係合部である。係合部を構成する凹部とその係合相手である凸部と は本体と蓋体との間に設けられるが、その形態は任意に決められる。例えば、本 体には凸部を設けるか或いは凹部を設けるか、またその範囲は全周か或いは部分 的か、連続したものか或いは継続しているものか等は任意に設定することができ る。このような嵌め合わせ容器は金属板材のプレス加工によって製造することが できるが、樹脂成形品にも適用可能である。

【０００９】

【実施例】

以下図示の実施例を参照して本考案の嵌め合わせ容器１０をより詳細に説明す る。本体１１は円筒型の蓋体１２を嵌める円筒形の嵌合部１３を有し、その端部 は開口１４となっている。蓋体１２と嵌合部１３との嵌め合いの関係は相互の回 転が可能なすきま嵌めが適当である。

【００１０】 嵌合部１３にはストッパー１５として、嵌合部１３に嵌め合わされた蓋体１２ の先端１６が突き当たるように、緩やかな隆起部が設けられている。ストッパー １５に蓋体１２の先端１６が当接する位置が本体１１と蓋体１２との正規の嵌め 合いの位置関係であると設定され、この位置関係で本体１１と蓋体１２の小開口 １７、１８が一致する、つまり両小開口１７、１８が重なるようになる。

【００１１】 本考案において、蓋体１２が本体１１から離脱するのを防止する、係合部２０ は凹部２１と凸部１９とから成る。この凸部１９、凹部２１は共に全周に亘って 設けられているけれども、この範囲や形態を自由に選択できる点は既に説明した とおりである。例示の場合、組み立て状態で本体１１の上端２２は蓋体１２の天 面２３に当接する。図３参照。

【００１２】 このため本体１１に蓋体１２を嵌め合わせ、ストッパー１５により蓋体１２の 位置が決められると、同時に係合部２０の凸部１９と凹部２１の係合が完了し、 かつまた、本体上端２２が蓋体天面２３に当接することとなり、本体１１と蓋体 １２とは非常に確実かつ安定な関係で一体化する。図２（ｂ）、図３（ｂ）。こ のため蓋体１２を回すことも安心して行なうことができ、信頼性が高められる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、本体に蓋体を取り 付けると凹凸より成る係合部で係合が起こり、蓋体を本体に機械的に拘束するの で蓋体を操作しているうちに外れるということがなく、本体を振った勢で蓋体が とんでしまうということもないとともに、本体は常に蓋体で閉じられているため 内容物が湿気を帯びたり、香りが飛んでしまうこともないという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の嵌め合わせ容器の１実施例を示す分解
斜視図。

【図２】（ａ）図１の容器の組み立てた状態を示す正面
図。 （ｂ）同じく組み立てられた実施例の容器の縦断面図。

【図３】（ａ）同じく蓋体を嵌め合わせる途中の断面
図。 （ｂ）同じく組み立てられた容器の拡大縦断面図。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器の本体と蓋体とを嵌め合わせによっ
   て相互に回転可能に取り付けた嵌め合わせ容器であっ
   て、本体と蓋体とを嵌め合わせ、ストッパーにより蓋体
   の嵌め合い位置を決定するのと同時に係合状態となり、
   蓋体が本体から離脱するのを防止する凹凸より成る係合
   部を上記本体と蓋体に設けたことを特徴とする嵌め合わ
   せ容器。
2. 【請求項２】 本体に蓋体を嵌め合わせストッパーによ
   り蓋体の位置が決められると、同時に係合部の凸部と凹
   部の係合が完了し、かつまた本体上端が蓋体天面に当接
   し、かつまた蓋体の嵌め合い位置が決められた状態で蓋
   体を回転させたときに本体と蓋体の小開口が一致するこ
   ととなる請求項１記載の嵌め合わせ容器。