JP3069283B2 - アパタイト系吸着剤の製法 - Google Patents

アパタイト系吸着剤の製法

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JP3069283B2
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apatite
based adsorbent
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calcium salt
precipitate
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晋平 山本
信一 苅谷
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東洋電化工業株式会社
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/48Increasing resolution by shifting the sensor relative to the scene

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタンパク質
の分離や精製に有用なアパタイト系吸着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイドロキシアパタイトがタンパク質や
アミノ酸に対する吸着能を持つことはよく知られてお
り、この性質を利用してタンパク質やアミノ酸の分離や
精製にアパタイト系吸着剤が利用されている(例えば
「バイオセラミックス」1984年技報堂出版株式会社
発行)。しかし従来のアパタイトは、動物由来のアパタ
イトであれば、骨などからアパタイトを分離するために
焼成を必要とすることから結晶質のものしか得られず、
また合成アパタイトも、例えば人工骨や人工歯の材料と
しての利用が先行しているため、焼成を加えて高結晶化
させられており、その吸着能を有効に活用するという点
で不十分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な観点からなされたもので、アパタイトの吸着能を利用
したアパタイト系吸着剤についてその吸着能を改善する
ことを目的としており、より具体的には、非晶質のアパ
タイトを吸着剤に適する形態で製造可能とする製法の提
供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によるアパタイト
系吸着剤の製法は、カルシウム塩とリン酸塩を水溶液状
態での反応、つまり水溶液反応で反応させて得られる沈
殿物を一旦凍結させた後、融解させ、この凍結融解処理
により粒状物としてアパタイト系吸着剤を得るようにし
てなっている。
【0005】この製法によると、水溶液反応による沈殿
物を凍結融解処理するようにしたことにより、未結晶の
ままの、つまり非晶質であるハイドロキシアパタイトを
吸着剤として適する固形の粒状物として得ることがで
き、アパタイト系吸着剤における吸着能を大幅に改善す
ることができる。
【0006】上記のような製法におけるカルシウム塩と
しては、例えば水酸化カルシウムや塩化カルシウムなど
種々のものを用いることができるが、反応が早くて製造
時間を短縮できるという点で塩化カルシウムが特に好ま
しい。
【0007】また上記のような製法で得られるアパタイ
ト系吸着剤の吸着能は、原料であるカルシウム塩とリン
酸塩を動物の骨などに含まれる動物由来のアパタイトか
ら得るようにすると、その理由は定かでないが、他のカ
ルシウム塩やリン酸塩を原料とする場合に較べ、高くな
る。
【0008】動物由来のアパタイトを出発原料とする場
合には、動物由来のアパタイトを酸溶液中で分解させ、
これにより得られるカルシウム塩とリン酸塩を再合成さ
せるようにする。それには上記分解処理で得れるカルシ
ウム塩とリン酸塩を含む酸溶液にアルカリ溶液を加えて
pHを所定の範囲に保ちつつカルシウム塩とリン酸塩を
反応させる。それから後は上記と同様に処理する。
【0009】この場合にもカルシウム塩を塩化カルシウ
ムとするのが好ましいので、酸溶液として塩酸を用いる
ようにする。またアルカリ溶液としては水酸化アンモニ
ウムを用いるのが好ましい。
【0010】
【実施の形態】本発明を実施する好ましい形態による
と、肥料用などとして用いられており大量入手が容易で
ある骨灰を動物由来のアパタイトの原料に用いる。具体
的には、先ず骨灰を例えば18規定程度の塩酸に溶か
す。この塩酸処理により骨灰に含まれるハイドロキシア
パタイトCa10 (PO4)6(OH)2は、分解してCaCl
2 +H3 PO4 となる。次いでこの骨灰の塩酸溶液に、
低温条件、例えば0〜10℃の温度条件下で例えば18
規定程度の水酸化アンモニウムを加えてpHを8〜13
の範囲、好ましくは10程度に保ちつつ、CaCl2
3 PO4 を反応させてCa10 (PO4)6(OH)2を再合
成させる。
【0011】このようにして生成したCa10 (PO4)
6(OH)2はジェリー状になって沈殿するので、この沈殿
物を取り出して先ずイオン交換水で洗浄する。この洗浄
は、同じく0〜10℃の低温条件下で行ない、イオン交
換水と同じ程度の電気伝導度となるまで行なうのが好ま
しい。それから洗浄を終えた沈殿物を凍結させる。この
凍結処理は、Ca10 (PO4)6(OH)2が粒子状に凝集
し、その他の部分がほぼ透明になるようにして行なう。
この状態になったら再融解させてCa10 (PO4)6(O
H)2の粒状物を取り出す。このようにして得られた粒状
のアパタイト系吸着剤は、例えば適当な容器に円柱状に
充填して用いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 20/00 - 20/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウム塩とリン酸塩を水溶液反応で
    反応させて得られる沈殿物を一旦凍結させた後、融解さ
    せ、この凍結融解処理により粒状物としてアパタイト系
    吸着剤を得るようにしたアパタイト系吸着剤の製法。
  2. 【請求項2】 カルシウム塩として塩化カルシウムを用
    いる請求項1に記載のアパタイト系吸着剤の製法。
  3. 【請求項3】 動物の骨などに含まれる動物由来のアパ
    タイトを酸溶液中で分解させ、これにより得られるカル
    シウム塩とリン酸塩を含む酸溶液にアルカリ溶液を加え
    てpHを所定の範囲に保ちつつ前記カルシウム塩とリン
    酸塩を反応させ、これで得られる沈殿物を一旦凍結させ
    た後、融解させ、この凍結融解処理により粒状物として
    アパタイト系吸着剤を得るようにしたアパタイト系吸着
    剤の製法。
  4. 【請求項4】 酸溶液として塩酸を用いる請求項3に記
    載のアパタイト系吸着剤の製法。
  5. 【請求項5】 アルカリ溶液として水酸化アンモニウム
    を用いる請求項3又は請求項4に記載のアパタイト系吸
    着剤の製法。
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JP7100615B2 (ja) * 2019-11-01 2022-07-13 HOYA Technosurgical株式会社 生産方法およびハイドロキシアパタイトの粒子

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