JP3069270B2 - 火災検出消火システム - Google Patents

火災検出消火システム

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JP3069270B2
JP3069270B2 JP7174643A JP17464395A JP3069270B2 JP 3069270 B2 JP3069270 B2 JP 3069270B2 JP 7174643 A JP7174643 A JP 7174643A JP 17464395 A JP17464395 A JP 17464395A JP 3069270 B2 JP3069270 B2 JP 3069270B2
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雅章 神崎
正明 的野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は、放水銃
を用いた大空間構造物の火災検出消火システムに間し、
特に、ブロック分割して監視している空間に、間仕切り
を設け、空間を分割した場合の消火制御を適切に行う火
災検出消火システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の火源位置情報に基づいて放水ノズ
ルの選択制御を行う火災検出消火システムとしては、例
えば、本出願人の出願に係る特公平5−19428号公
報に記載されたものが知られている。この火災検出消火
システムは、監視区域をマトリクスパターンをもって複
数のブロック(区画)に分割するとともに各ブロック毎
に異なるブロック番号を設定し、火災センサから火源位
置情報が得られたときには、火源位置情報に対応するブ
ロックを識別してブロック番号を出力し、ノズル制御部
に各ブロック番号に対応するノズル選択情報、消火ター
ゲットの優先情報などを予め設定しておき、識別ブロッ
ク番号に基づいて一義的にノズル選択制御や優先情報に
従った消火ターゲットの選択制御を行う。
【0003】したがって、この火災検出消火システムに
おいては、火災センサからの火源位置情報は予め設定さ
れたブロックパターンとの比較で、対応するブロックが
識別されてブロック番号に変換されることとなり、各ブ
ロック番号につき予めノズル選択情報や監視区域の状況
に応じた消火ターゲットとしての優先情報などが設定さ
れているため、火源位置とノズル位置との距離計算など
の複雑な演算処理を実行することなく、直ちに火源位置
の最短距離に位置する放水ノズルを選択して放水制御が
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の火災検出消火システムにあっては、監視空間
に垂直に間仕切りを設け、監視空間を分割した場合に
は、例えば間仕切りの手前の近辺で火災が発生した場
合、火災検出器から出力される火源位置情報に基づいて
火源位置を演算するとき、火災の大きさや火災検出器の
検出精度などにより間仕切りの反対側に火源位置がある
ように演算してしまうことがある。このため、間仕切り
の反対側の放水銃を選択してしまうと、放水しても間仕
切りにより放水が遮られてしまう可能性がある。
【0005】また、間仕切りが監視空間をマトリックス
パターンをもって複数に分割したブロックを斜めにまた
はブロックの中間を横切るように設けられた場合には、
火災位置を正しく演算し、火災位置に対応したブロック
を識別して対応する放水銃を選択しても、火災がブロッ
ク内で間仕切りの反対側の場合には、放水しても間仕切
りにより放水が遮られてしまう可能性がある。
【0006】このように間仕切りにより放水が遮られて
しまったことを確認してから、手動で他の放水銃を制御
していたのでは消火活動に重大な遅れをもたらしてしま
う。本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされ
たものであって、監視空間を仕切る間仕切りを配置した
場合でも、間仕切りの両側に設けられた放水銃を適切に
選択制御することで、間仕切りにより遮られることなく
迅速且つ確実に消火活動を行うことができる火災検出消
火システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、次のように構成する。まず本発明は、複
数のブロック(区画)に分割された監視空間を監視し火
災を検出したとき火源位置情報を出力する火災検出器を
備え、火源位置情報に基づいて火源位置を演算し、火源
位置に対応するブロックを識別し、そのブロックが属す
る分割空間を担当する放水銃を選択制御して消火を行う
火災検出消火システムを対象とする。
【0008】このような火災検出消火システムにつき、
本発明にあっては、監視空間を仕切る間仕切りの有無を
検出する検出部と、この検出部で間仕切りを検出してい
る場合に、火災が発生したとき演算して求めた火源位置
が間仕切りの両側に予め設定された所定ブロック数の幅
をもつ間仕切りエリア内にあるか否かを判別する判別部
と、この間仕切りエリア内に火源位置があると判別され
たとき、間仕切りの両側に設けられている複数の放水銃
を選択して放水可能状態に制御する選択制御部とを備え
たことを特徴とする。
【0009】ここで、検出部は、間仕切りの設定時に操
作される設定スイッチ、間仕切りの設定に連動して動作
する検出スイッチ、又は間仕切りの有無を検出するセン
サのいずれかからの出力により間仕切りの有無を検出す
る。また選択制御部は、仕切りの両側に位置する複数の
放水銃を一度に選択制御してもよいし、分割空間毎に放
水銃を選択制御する優先順位を設定し、この優先順位に
従って間仕切り両側に位置する複数の放水銃を順次選択
するようにしてもよい。
【0010】このような構成を備えた本発明の火災検出
消火システムによれば、監視空間を仕切る間仕切りを検
出している場合に、火災が発生したとき演算して求めた
火源ブロック位置が、間仕切りの両側に予め設定された
所定ブロック数の幅をもつのエリア内にあることを判別
したときは、間仕切りの両側に設けられている放水銃を
一度にまたは順次選択して放水可能状態に制御するの
で、火災位置でない間仕切りの反対側の放水銃のみが選
択されてしまうことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の火災検出消火シス
テムの全体構成図である。図1において、1は走査型火
災検出器(以下、火災検出器という)であり、火災検出
器1は後述するような大空間を監視し、火災が発生した
ときは火災の熱源から放射される赤外線を検出して火災
代表信号と火災位置情報を制御盤2に出力する。火災検
出器1は水平方向と垂直方向の走査を行い、例えば水平
方向の走査では水平走査モータが0.72度のステップ
で回転し、190度走査し、垂直方向の走査では1水平
走査ステップ毎に垂直走査モータによって回転鏡が12
0msec周期で下から上に向かって回転し90度走査
する。
【0012】3は火災が発生したとき火災検出器1から
の火災位置情報に基づいて後述するように選択制御され
る放水銃であり、放水銃3は自動的に旋回し放水射程が
設定される。放水銃3は、例えば約85mまでを放水射
程範囲とし、旋回座3A上に設けたボデー3Bにノズル
3Cを有している。これらの火災検出器1と放水銃3の
配置例を図2に示す。
【0013】図2において、21は球技場を示し、球技
場21を警戒区域としたとき、大きな監視空間22が設
定される。監視空間22はマトリックスパターンにより
複数のブロック(区画)23に分割され、1つのブロッ
ク23は例えば5m角の大きさとしている。監視空間2
2は、ここでは4つに分割され、第1の分割空間〜第4
の分割空間22A〜22Dの各外側には第1の分割空間
〜第4の分割空間22A〜22Dを、それぞれ担当する
放水銃3E〜3Hが設置される。
【0014】これらの放水銃3E〜3Hの近傍には火災
検出器1A〜1Dがそれぞれ配置される。第1の分割空
間22Aは放水銃3Eが、第2の分割空間22Bは放水
銃3Fが、第3の分割空間22Cは放水銃3Gが、第4
の分割空間22Dは放水銃3Hがそれぞれ担当する。例
えば、火災検出器1Dが火災を検出して、火源位置情報
を出力すると、火源位置情報に基づいて火源位置を演算
をし、火源位置に対応する所定のブロック、例えばブロ
ック23Dを識別し、識別したブロック23Dが属する
第4の分割空間22Dを担当する放水銃3Hが選択制御
される。
【0015】ここで、球技場21のように大空間を持つ
場合には用途によっては空間を分割して使用する場合が
ある。このような場合には、空間を仕切る高さのある間
仕切りを設けて、用途にあった空間をつくる。このよう
な間仕切りとして仕切幕24を設置し、監視空間22を
2つに分割することがある。このように間仕切りを設け
監視空間を分割する場合に、本発明にあっては、図3に
示すように、間仕切りとしての仕切幕24の両側に所定
のブロック数の幅をもつエリア25、例えば仕切幕24
を中心に2ブロック分の幅をもつ間仕切りエリア25を
設けて、火源位置が間仕切りエリア25内にあると判別
したときは、仕切幕24の両側の放水銃3を一度にまた
は順次選択制御する。
【0016】例えば演算した火源位置がAのときは、間
仕切りエリア25内にあるので、Aの近傍の仕切幕24
の両側の放水銃3E,3Gを一度にまたは順次選択制御
する。順次選択制御する場合には、第1〜第4の分割空
間22A〜22Dに優先順位を設定し、例えば図2の内
野側の第1,第2の分割空間22A,22Bを優先順位
が高い空間とし、外野側の第3,第4の分割空間22
C,22Dを優先順位が低い空間として、まず、優先順
位が高い第1の分割空間22Aを担当する放水銃3Eを
選択制御し、次に優先順位が低い第3の分割空間22C
を担当する放水銃3Gを選択制御する。
【0017】また、演算した火源位置がB,C,Dのと
きは、間仕切りエリア25内にあるので、B,C,Dの
近傍の仕切幕24の両側の放水銃3F,3Hを一度にま
たは順次選択制御する。順次選択制御する場合には、ま
ず、優先順位が高い第2の分割領域22Bを担当する放
水銃3Fを選択制御し、次に優先順位が低い第4の分割
領域22Dを担当する放水銃3Hを選択制御する。演算
した火源位置がEのときは、所定の間仕切りエリア25
内にないので、Eで示すブロック23が属する第1の分
割空間22Aを担当する放水銃3Eのみを選択制御す
る。
【0018】また、優先順位としては、演算して求めた
火源位置が属する分割空間22A,22B,22C,2
2D側の放水銃3E,3F,3G,3Hをまず選択制御
し、次に火源位置の近傍の仕切幕24の反対側の分割空
間22C,22D,22A,22B側の放水銃3G,3
H,3E,3Fを選択制御するようにしても良い。例え
ば火源位置がAのときは、放水銃3Eをまず選択制御
し、次に放水銃3Gを選択制御する。火源位置がB,D
のときはまず放水銃3Hを選択制御し、次に放水銃3F
を選択制御する。また、火源位置がCのときはまず放水
銃3Fを選択制御し、次に放水銃3Hを選択制御する。
【0019】再び図1において、4は放水銃制御盤であ
り、放水銃制御盤4は放水銃3の旋回や射程などを制御
する。また、放水銃3の前述したような選択制御は、制
御盤2の指示により放水銃制御盤4が行う。5は現地操
作卓であり、現地操作卓5は放水銃3を現地で操作する
とき用いる。すなわち、現地操作モードでは防災要員が
実際に放水銃3の近くで火災を確認しながら、放水キー
を使って放水の開始と停止の操作を行う。放水銃3には
ポンプ室6内に設けられた放水銃ポンプ7により消火配
管8を介して消火水が供給される。放水銃ポンプ7はポ
ンプ制御盤9が防災センタ10内に設けた制御盤2から
の起動信号を受信すると、ポンプ制御盤9によって起動
される。
【0020】ポンプ制御盤9は放水銃ポンプ7の状態を
示す状態信号を制御盤2に出力する。放水銃ポンプ7は
起動されると消火水槽11内に貯水されている消火水を
くみ上げて仕切弁12を介して消火配管8から放水銃3
に消火水を供給する。14は中央操作卓であり、中央操
作卓14は放水銃3を操作するための表示灯、放水キー
スイッチ、火災発生時に音声で警報メッセージを出力す
るスピーカ、現地操作卓5と連絡をとるための専用電源
などを備えている。また、中央操作卓14はモード切換
スイッチを備え中央操作卓14をモード切換スイッチで
手動モードに切り換えることにより、放水銃3の選択、
旋回、放水射程の切り換えを行うことができる。
【0021】中央操作卓14には間仕切りである仕切幕
24の有無を設定する有/無設定スイッチ14Aが設け
られている。有/無設定スイッチ14Aの操作信号は制
御盤2に出力される。なお、仕切幕24を自動で設定す
るようにしている場合には、仕切幕24の自動設定に連
動して設定の有無を検知するスイッチを設け、このスイ
ッチの検出信号から仕切幕24の有無を検出するように
しても良い。また、仕切幕24の有無を検出する手段と
して光学検出スイッチなどのセンサを用いても良い。
【0022】15は表示装置であり、表示装置15には
火災位置、放水銃3の銃旋回、有効放水範囲などの状況
が画面に表示される。放水銃3の銃旋回状況としての選
択された放水銃3が一度にまたは順次表示される。ま
た、表示装置15には仕切幕24が監視空間22を仕切
っている状況および仕切幕24が設けられていることを
知らせるメッセージが表示される。16はプリンタであ
り、プリンタ16から本火災検出消火システムの状態が
印刷される。また、プリンタ16から仕切幕24が設け
られていることを知らせるメッセージが出力される。
【0023】制御盤2はCPU、プリンタ制御部、表示
制御部、ポンプ制御盤制御部、放水銃制御盤制御部、自
火報盤17に移報するためのインタフェース部、中央操
作卓14とのインタフェース部、火災検出器1とのイン
タフェース部などを備えている。制御盤2は火災が発生
したとき火災検出器1からの火源位置情報に基づいて火
源位置を演算し、火源位置が複数のブロック23のうち
のどのエリアにあるかを識別し、識別したブロック23
が属する第1〜第4の分割空間22A〜22Dを担当す
る放水銃3E〜3Hを選択制御する。
【0024】また、制御盤2は、有/無設定スイッチ1
4Aの操作信号により間仕切りの有無を検出する検出部
2Aと、検出部2Aが有/無設定スイッチ14Aがオン
状態であることを検出している場合に、火災が発生した
とき、火源位置情報に基づいて演算した火源位置が仕切
幕24の両側に予め設定された所定の間仕切りエリア2
5内にあるか否かを判別する判別部2Bと、所定の間仕
切りエリア25内に火源位置があると判別したとき火源
位置の近傍の仕切幕24の両側に設けられている放水銃
3Eと3G、3Fと3Hを一度にまたは順次選択制御す
る選択制御部2Cとしての機能も有する。
【0025】次に、図4は仕切幕24の両側に放水銃3
E〜3Hを一度に選択制御するときの動作を説明するフ
ローチャートである。図4において、まず、ステップS
1で検出部2Aは、操作卓14に設けられた有/無設定
スイッチ14Aがオンになっているかまたはオフになっ
ているかを検出する。有/無設定スイッチ14Aがオフ
のときは、監視空間22を分割して仕切る仕切幕24が
設けられていないと判断して、ステップS2に進み通常
のシステム制御を行う。
【0026】有/無設定スイッチ14Aがオンのとき
は、監視空間22に仕切幕24が設けられていると判断
してステップS3に進む。ステップS3では有/無設定
スイッチ14Aのオン信号を受けた制御盤2の指示によ
り、表示装置15に監視空間22を仕切幕24が分割し
て仕切っている状況が表示されるとともに、仕切幕24
が設けられていることを知らせるメッセージが表示され
る。また、プリンタ16より有/無設定スイッチ14A
がオン状態になっていることが印刷されて出力される。
【0027】その後、監視空間22内で火災が発生した
とする。火災が発生すると、火災検出器1A〜1Dは火
災の熱源から放射される赤外線を検出し、火災代表信号
と火源位置信号を制御盤2に出力する(ステップS
4)。制御盤2は受信した火源位置情報に基づいて火源
位置を演算すると共にブロックを識別し、火源位置を表
示装置15に表示する。また、制御盤2が火災代表信号
を中央操作卓14に送ると、中央操作卓14はスピーカ
から音声で警報メッセージを出力する。
【0028】次に、ステップS5で制御盤2の判別部2
Bは演算した火源位置が仕切幕24の両側に予め設定し
た間仕切りエリア25内にあるか否かを判別する。演算
した火源位置が間仕切りエリア25内にないときは、ス
テップS6に進んで通常のシステム制御を行う。例え
ば、火源位置が図3のEであって、所定の間仕切りエリ
ア25外のときは、火源位置のあるブロック23を識別
し、識別したブロック23を担当する放水銃3Eが選択
される。
【0029】選択された放水銃3Eは自動的に火源方向
に旋回し、放水射程等が設定され、放水可能な待機状態
に制御される。放水開始は、火災の状況を確認してから
防災要員が判断する。放水銃3Eによる消火と判断した
ときは中央操作卓14または現地操作卓5に放水キーを
差し込んで放水側に回すと、放水銃ポンプ7が自動的に
起動し、放水が開始される。消火が完了したら放水キー
を放水停止側に回して放水を停止させる。
【0030】演算した火源位置が仕切幕24の両側に予
め設けた間仕切りエリア25内のときは、ステップS7
に進んで選択制御部2Cにより仕切幕24の両側に設け
られている放水銃3Eと3Gまたは3Fと3Hを一度に
選択制御する。例えば、火源位置が図3のAのときは、
間仕切りエリア25内にあるので、火源位置のあるブロ
ック23を識別し、ブロック23の属する第1の分割空
間22Aを担当する放水銃3Eと仕切幕24の反対側の
第3の分割空間22Cを担当する放水銃3Gを一度に選
択制御する。
【0031】また、演算した火源位置が図3のB,C,
Dのときも間仕切りエリア25内にあるので、仕切幕2
4の両側の第2の分割空間22Bを担当する放水銃3F
と第4の分割空間22Dを担当する放水銃3Hを一度に
選択制御する。選択された2台の放水銃は自動的に火源
方向に旋回し、放水射程が設定され、放水可能な待機状
態に制御される。なお、表示装置15には選択制御され
ている放水銃3Eと3G、または3Fと3Hが一度に表
示される。次に、ステップS8で防災要員が火災の状況
を確認し、火災が仕切幕24のどちら側にあるかを判断
し、選択制御された放水銃3Eと3Gまたは3Fと3H
のうちの一方から放水を行う。
【0032】尚この際、防災要員が誤って火源位置の反
対側の放水銃から放水を開始し、仕切幕24で放水が遮
られたとしたとしても、仕切幕24の両側の放水銃は、
放水可能状態にあることから、誤ったことを防災要員が
気が付いてもう一方の放水銃の放水開始操作を行えば放
水が開始されるので重大な消火活動の遅れをもたらすこ
とはない。また、このような問題をなくすため、一度の
放水開始操作で、2台の選択制御された放水銃両方から
一度に放水するようにしても良い。
【0033】次に、図5は仕切幕24の両側の放水銃3
E〜3Hを順次選択制御するときの動作を説明するフロ
ーチャートである。なお、ステップS11〜ステップS
16、およびステップS19は図4のステップS1〜ス
テップS6、およびステップS8と同様であるため説明
を省略し、異なるステップS17,S18について説明
する。
【0034】演算した火源位置(ブロック番号)が仕切
幕24の両側に予め設定された間仕切りエリア25内に
あるときは、ステップS17に進み、仕切幕24の両側
の放水銃3Eと3Gまたは3Fと3Hを順次選択制御す
る。例えば、演算した火源位置が図3のAにあるとき
は、まず、優先順位が高い順位に設定されている第1の
分割空間(内野側)22Aを担当する放水銃3Eを選択
制御し、次に優先順位が低く設定されている第3の分割
空間(外野側)22Cを担当する放水銃3Gを選択制御
する。
【0035】また、演算した火源位置が図3のB,C,
Dにあるときは、まず、優先順位が高い順位に設定され
ている第2の分割空間(内野側)22Bを担当する放水
銃3Fを選択制御し、次に優先順位が低い順位に設定さ
れている第4の分割空間(外野側)22Dを担当する放
水銃3Hを選択する。表示装置15には、火源位置が図
3のAのときは、まず、第1の分割空間22Aを担当す
る放水銃3Eの銃旋回の状況が表示され、次に第3の分
割空間22Cを担当する放水銃3Gの銃旋回の状況が表
示され、火源位置が図3のB,C,Dのときは、まず第
2の分割空間22Bを担当する放水銃3Fの銃旋回の状
況が表示され、次に第4の分割空間22Dを担当する放
水銃3Hの銃旋回の状況が表示される。
【0036】次に、ステップS18に進み優先順位が低
い第3,4の分割空間22C,22Dを担当する放水銃
3G,3Hを選択制御した後は優先順位が高い第1,2
の分割空間22A,22Bを担当する放水銃3E,3F
に制御を戻す。放水開始は、ステップS19で防災要員
が火災の状況を確認してから火災が仕切幕24のどちら
側にあるか判断して放水銃3Eと3Gまたは3Fと3H
のうちの一方または両方から行う。
【0037】ここで、放水銃3E〜3Hの順次選択制御
については、第1〜第4の分割空間22A〜22Dに優
先順位をつける制御に限定されず、まず演算した火源位
置のある第1〜第4の分割空間22A,22B,22
C,22Dを担当する放水銃3E,3F,3G,3Hを
選択制御し、次に演算した火源位置近傍の仕切幕24の
反対側の分割空間22C,22D,22A,22Bを担
当する放水銃3E,3F,3G,3Hを選択制御するよ
うにしても良い。
【0038】例えば、火源位置が図3のAのときはまず
Aのある第1の分割空間22Aを担当する放水銃3Eを
選択制御し、次にAの近傍の仕切幕24の反対側の第3
の分割空間22Cを担当する放水銃3Gを選択制御す
る。また、火源位置が図3のB,Dのときは、まずB,
Dのある第4の分割空間22Dを担当する放水銃3Hを
選択制御し、次にB,Dの近傍の仕切幕24の反対側の
第2の分割空間22Bを担当する放水銃3Fを選択制御
する。また、火源位置が図3のCの場合にはまず第2の
分割空間22Bを担当する放水銃3Fを選択制御し、次
に第4の分割空間22Dを担当する放水銃3Hを選択制
御する。
【0039】尚、上記実施例においては、仕切幕24に
より監視区間22を2つに仕切る場合について説明した
が、監視空間22を仕切る数は2つに限定されない。こ
の場合にも本発明を前述したと同様に適用することがで
きる。また上記実施例にあっては、仕切幕24の両側に
2ブロック分の幅をもつ間仕切りエリア25を設定した
場合を例とっているが、この間仕切りエリア25の大き
さも、必要に応じて適宜に定めることができる。
【0040】更に、上記実施例にあっては、監視空間を
仕切る間仕切りとして仕切幕を例にとったが、ついたて
等適宜のものを使用できる。また、上記実施例にあって
は、放水キーの開始操作によって放水されるものであっ
たが、旋回、放水射程等が設定されたら、自動的に放水
を開始するようにしても良い。更にまた、上記実施例で
は、間仕切りエリア内に火源位置があると判別されたと
きに、間仕切りの両側に設けられている2台の放水銃を
選択制御するようにしているが、放水射程範囲内であれ
ば何台選択制御するようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、監視空間を分割して仕切る間仕切りを設けている場
合に、火災が発生したときは火災検出器から出力される
火源位置情報に基づいて火源位置を演算し、演算した火
源位置が予め設けられる間仕切りエリア内にあるとき
は、間仕切りの両側に設けられている放水銃を一度にま
たは順次選択制御するようにしたため、間仕切りの一方
側の近辺で火災が発生した場合であっても、間仕切りに
よって消火水が遮られてしまうことがなく、迅速且つ確
実に消火活動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る火災検出消火システム
を示す全体図
【図2】監視空間の説明図
【図3】間仕切りによる監視空間の分割部を示す図
【図4】一度に選択制御するときの動作を説明するフロ
ーチャート
【図5】順次選択制御するときの動作を説明するフロー
チャート
【符号の説明】
1,1A〜1D:火災検出器 2:制御盤 2A:検出部 2B:判別部 2C:選択制御部 3,3E〜3H:放水銃 3A:旋回座 3B:ボデー 3C:ノズル 4:放水銃制御盤 5:現地操作卓 6:ポンプ室 7:放水銃ポンプ 8:消火配管 9:ポンプ制御盤 10:防災センタ 11:消火水槽 12:仕切弁 14:中央操作卓 14A:有/無設定スイッチ(検出部) 15:表示装置 16:プリンタ 17:自火報盤 21:球技場 22:監視空間 22A〜22D:分割空間 23:ブロック 24:仕切幕(間仕切り) 25:間仕切りエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 康志 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−19428(JP,A) 特開 昭58−32781(JP,A) 特開 平5−115575(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 27/00 - 39/00 G08B 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のブロックに分割された監視空間を監
    視し火災を検出したとき火源位置情報を出力する火災検
    出器を備え、火源位置情報に基づいて火源位置を演算
    し、火源位置に対応するブロックを識別して該ブロック
    が属する分割空間を担当する放水銃を選択制御して消火
    を行う火災検出消火システムにおいて、 前記監視空間を仕切る間仕切りの有無を検出する検出部
    と、 該検出部で間仕切りを検出している場合に、火災が発生
    したとき演算して求めた火源位置が前記間仕切りの両側
    に予め設定された所定ブロック数の幅をもつ間仕切りエ
    リア内にあるか否かを判別する判別部と、 前記間仕切りエリア内に火源位置があると判別されたと
    き、前記間仕切りの両側に設けられている複数の放水銃
    を選択して放水可能状態に制御する選択制御部と、を備
    えたことを特徴とする火災検出消火システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災検出消火システムにお
    いて、前記検出部は、間仕切りの設定時に操作される設
    定スイッチ、間仕切りの設定に連動して動作する検出ス
    イッチ、又は間仕切りの有無を検出するセンサのいずれ
    かからの出力により間仕切りの有無を検出することを特
    徴とする火災検出消火システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の火災検出消火システムにお
    いて、前記選択制御部は、前記仕切の両側に位置する複
    数の放水銃を一度に選択制御することを特徴とする火災
    検出消火システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の火災検出消火システムにお
    いて、前記選択制御部は、前記分割空間毎に前記放水銃
    を選択制御する優先順位を設定し、該優先順位に従って
    間仕切り両側に位置する複数の放水銃を順次選択するこ
    とを特徴とする火災検出消火システム。
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