JP3069091U - 商品ケ―ス - Google Patents

商品ケ―ス

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JP3069091U
JP3069091U JP1999008821U JP882199U JP3069091U JP 3069091 U JP3069091 U JP 3069091U JP 1999008821 U JP1999008821 U JP 1999008821U JP 882199 U JP882199 U JP 882199U JP 3069091 U JP3069091 U JP 3069091U
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栄 池
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ゴイチ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来ゴミとして破棄される紙類などにより形
成された商品ケースを、家庭内などにおいて再利用でき
るようにする。 【解決手段】 組み立ておよび展開が可能であり、かつ
組み立て状態において壁10〜15により囲まれる収容空間
内に商品を収容して運搬可能な商品ケース1において、
壁部10〜15を、切り取り線21a〜25aにより囲まれると
ともに折れ目線21b〜25bによって複数の領域に区画さ
れた1または複数の切り取り領域21A〜25Aを有するも
のとし、各切り取り領域21A〜25Aを、それを切り取り
線21a〜25aに沿って切り離した状態において折れ目線
21b〜25bに沿って折り、組み立てることにより、容器
を形成可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、本来の役割を終えた後に、所定部位を切り離して1または複数の ピースを取り出し、当該ピースを折り曲げ、差し込むなどして組み立てて小物入 れやティッシュケースなどとして再使用可能な商品ケースに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、商品を収容して運搬するための商品ケースは、本来の役割が終了し た後には、ゴミとして破棄されていた。このような商品ケースは、種々の材料に より形成されるが、たとえばボール紙や段ボール紙により形成されている場合に は、再生紙としてリサイクルが可能である。このため、紙類により形成された商 品ケースでは、資源の有効利用の観点からも、また焼却時の発熱や焼却ガスによ る地球環境への悪影響を回避するためにも、リサイクルするのが好ましい。その ためには、資源の分別回収を徹底する必要があるが、リサイクル用として回収で きる商品ケースの回収率は、消費者の自覚の低さなどの種々の原因によって、さ ほど大きくないのが現状である。
【0003】 回収率を大きくするのが困難であれば、家庭などからゴミととして破棄される 商品ケースの量を低減する方策を講じることが考えられる。すなわち、商品ケー スを、その形態を変えて家庭内などにおいて再利用できる魅力のあるものとすれ ば、家庭などから出されるゴミの量を低減することができ、資源の有効利用を図 れるばかりか、焼却時の問題も低減できる。
【0004】 本願考案は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、本来ゴミとし て破棄される紙類などの商品ケースを、家庭内などにおいて再利用できるように することをその課題とする。
【0005】
【考案の開示】 上記の課題を解決するため、本願考案では、次の技術的手段を講じている。す なわち、本願考案により提供される商品ケースは、組み立ておよび展開が可能で あり、かつ組み立て状態において壁部により囲まれる収容空間内に商品を収容し て運搬可能な商品ケースであって、上記壁部は、切り取り線により囲まれるとと もに折れ目線によって複数の領域に区画された1または複数の切り取り領域を有 しているとともに、上記各切り取り領域は、それを上記切り取り線に沿って切り 離した状態において上記折れ目線に沿って折り、組み立てることにより、容器が 形成可能とされていることを特徴としている。
【0006】 上記構成では、商品ケースとしての役割を終了した後においても、商品ケース の壁部に形成された切り取り線に沿って切り取り領域を切り離してピースとし、 このピースを折れ目線に沿って折ったり、組み立てることによって容器が形成さ れる。このような容器は、小物入れなどとしての用途があり、また容器を作る作 業を楽しむこともできる。このように、使用者が希望するのであれば、本来的に はゴミとして破棄されるべきものの一部が新たな容器として、家庭内などにおい て再利用される。つまり、商品ケースが分別回収されずに、従来においては家庭 外でのリサイクルが事実上なされないような場合においても、その一部といえど も家庭内などにおいてリサイクルされることが期待される。したがって、本願考 案に係る商品ケースは、資源の有効利用および地球環境の面において、有用であ るといえる。
【0007】 なお、上記商品ケースから形成される容器としては、上部開口を有する容器本 体と、上部開口を閉塞可能な蓋体と、を有する構成の他、容器本体のみにより容 器が構成されているものが挙げられる。また、蓋体を有する容器においては、切 り取り領域の形状などを工夫すれば、蓋体が容器本体に対して一体的に形成され るもの、および容器本体とは別体として形成されるもののいずれをも形成できる 。
【0008】 好ましい実施の形態においては、上記切り取り領域を複数有し、これらのうち の一部を上記切り取り線に沿って切り離した状態において上記折れ目線に沿って 折り、組み立てることにより、上記容器本体内に収容可能なバネ体を形成可能で あり、かつ、上記蓋体には、上記容器本体内を臨み得る貫通口が形成されており 、上記バネ体は、上記蓋体側に配置される上面部と、上記容器の底部側に配置さ れる底面部と、上記上面部と上記底面部とを繋ぐとともに上記上面部を上記蓋体 側に押圧するバネ部と、を有している。
【0009】 上記構成では、たとえば街角などで配布され、またノベルティなどとして入手 したポケットティッシュなどの物品を、バネ体の上面部と蓋体との間に保持すれ ば、蓋体の貫通口から容易に取り出すことができる。すなわち、商品ケースから ティッシュケースとしての用途のある容器を作ることもできる。また、バネ体は 、蓋体側に上面部が押圧されており、この上面部と蓋体との間にティッシュを保 持すれば、容器に収容されたティッシュは、常に蓋体に押圧されることとなる。 これにより、容器内のティッシュが消費されてその量が少なくなったとしても、 ティッシュが常に蓋体に押圧されて貫通口から臨んだ状態が維持されるため、上 記ティッシュケースは使い勝手の良いものとなる。
【0010】 なお、バネ体としては、1つのピースから形成されるもの、複数のピースから 形成されるもののいずれをも構成できる。たとえば、バネ体としては、上面部を 構成する第1平面部と、底面部を構成する第2平面部との間が、折り畳み部を介 して繋げられ、それぞれが断面略M字状をした2つのバネ状部材により構成され たものでもよい。この場合、バネ上部材どうしを結合する手段としては、種々の 方法を採用することができる。その一例として、各バネ状部材の第1平面部およ び第2平面部のそれぞれに、一端側に開放し、かつ一方向に延びるスリットを形 成し、一方のバネ状部材の第1平面部および第2平面部のスリットの開放端と、 他方のバネ状部材の第1平面部および第2平面部のスリットの開放端とを合わせ て、各バネ状部材の第1平面部どうし、および第2平面部どうしを互いに差し込 んで結合することによりバネ体を形成する構成が挙げられる。
【0011】 ここで、商品ケースを構成する素材としては、紙類およびプラスチック類など が考えられるが、いわゆる段ボール紙やボール紙により形成するのが好ましい。 ここで、ダンボール紙は、一対の板紙の間に波板紙を挟み込んだ形態のものをい う。
【0012】 また、切り取り線および折れ目線は、商品ケースの壁部に印刷などの手段によ り予め線を描くことにより設けてもよいが、切り取り領域の切り離しを容易とす るために、切り取り線を貫通状のスリットが繰り返し形成されたミシン目として 形成してもよいし、切り取り領域を切り離した後の組み立てを容易とすべく、折 れ目線を非貫通状の凹部または切れ目(スリットや凹溝など)として形成しても よい。だたし、商品ケースにミシン目や切れ目を形成すれば、商品ケースの強度 が低下するから、商品ケースの強度が一定以上保たれる範囲で切り取り線および 折れ目線を形態を選択し、形成すべきである。
【0013】 本願考案のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な 説明によって、より明らかとなろう。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本願考案の好ましい実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。な お、図1は本願考案に係る商品ケースを組み立てた状態の全体斜視図、図2は上 記商品ケースを展開した状態の平面図、図3ないし図10は上記商品ケースの所 定領域を切り離して得られたピースにより、容器本体、バネ体、および蓋体を組 み立てる作業ないし完成された容器(ティッシュケース)を説明するための図で ある。
【0015】 上記商品ケース1は、図1に示したように底壁10、左側壁11、右側壁12 、前壁13、後壁14、および蓋壁15を有している。底壁10、左側壁11、 右側壁12、前壁13、および後壁14は、上部開口を有する収容部を形成して おり、この上部開口を蓋壁15により閉塞すれば、商品ケース1の内部には壁部 により囲まれる収容空間16が形成される。すなわち、上記商品ケース1では、 収容空間16内に商品を収容して運搬が可能とされている。一方、商品を収容し た状態において、蓋壁15を開け、たとえば蓋壁15を2つに折り畳んで後壁1 4から起立した状態を維持すれば、外部から収容部内の商品を観察できるため、 この状態で商品の展示を行うこともできる。
【0016】 この商品ケース1は、たとえば1枚の段ボール紙を図2に示したような形状に 切り取り、これを組み立てることにより形成されている。すなわち、商品ケース 1の展開状態では、底壁10から左側壁11、右側壁12、前壁13、後壁14 、および蓋壁15となるべき部位がそれぞれ延出して形成されている。
【0017】 底壁10は、矩形状とされており、その前縁部に2つの貫通口10aが形成さ れている。底壁10は、後縁部側に切り取り線21aによって囲まれるとともに 折れ目線21bが設けられた第1領域21A、前縁部側に切り取り線22aによ って囲まれるとともに折れ目線22bが設けられた第2領域22Aを有している 。第1領域21Aおよび第2領域部22Aは、切り取り線21a,22aに沿っ て底壁10から切り離すことにより、容器本体2を構成する容器体2aおよび中 敷き2bとなる第1ピース21および第2ピース22となるものである(図3な いし図5参照)。
【0018】 左側壁11は、底壁10の左側縁から延出する帯状とされており、切り取り線 23aによって囲まれるとともに折れ目線23b1 ,23b2 が設けられた第3 領域23Aを有している。右側壁12は、底壁10の右側壁から延出する帯状と されており、切り取り線24aによって囲まれるとともに折れ目線24b1 ,2 4b2 が設けられた第4領域24Aを有している。
【0019】 第3領域23Aおよび第4領域24Aは、切れ取り線23a,24aに沿って 左側壁11および右側壁12から切り離すことにより、第1および第2バネ状部 材30,31を構成する第3ピース23および第4ピース24となるものであり 、各バネ状部材30,31によりバネ体3が形成される(図6参照)。
【0020】 各側壁11,12からはさらに、蓋壁15と同じ方向に延びる連結片11a, 12aが設けられている。各連結片11a,12aの先端部は、切欠部11b, 12bを有するフック状とされている。商品ケース1の組み立て状態では、左側 壁11および右側壁12は、底壁10に対して起立させられるが、各連結片11 a,12aどうしを、切欠部11b,12bを互いに差し込むことによって連結 することにより、その起立状態が適正に維持される。
【0021】 前壁13は、底壁10の前縁から延びるとともに、略同一幅を有する第1およ び第2帯状部13a,13bにより構成されている。第1帯状部13aは、底壁 10の前縁から延びており、この第1帯状部13aに連続して第2帯状部13b が形成されている。この第2帯状部13bには、底壁10の貫通口10aに対応 して2つの嵌合片13cが形成されている。そして、商品ケース1の組み立て状 態では、前壁13は、第1帯状部13aと第2帯状部13bとの境目において2 つに折り畳むとともに、第1帯状部13aを底壁10に対して起立させた状態で 、第2帯状部13bの各嵌合片13cを底壁の10の貫通口10aにそれぞれ嵌 め込むことによって形成される。
【0022】 後壁14は、底壁10の後縁から延びる帯状に形成されており、この後壁14 に連続して蓋壁15が形成されている。後壁14および蓋壁15は、切り取り線 25aによって囲まれるとともに折れ目線25bが設けられた第5領域25Aを 有している。この第5領域25Aは、後壁14および蓋壁15から切り離すこと により、蓋体4を構成する第5ピース25となるものである(図8および図9参 照)。
【0023】 なお、各壁部10〜15に形成された切り取り線21a〜25aは、たとえば 複数の貫通状のスリットが繰り返し形成されたミシン目として構成され、折れ目 線21b〜25bは、たとえば非貫通状の切れ目(スリットや凹溝など)として 構成される。
【0024】 次に、上記商品ケース1から切り離した第1から第5ピース21〜25により 、容器2としてのティッシュケースを形成する作業およびその使用方法を、図3 ないし図10を参照して説明する。
【0025】 第1ピース21は、先にも触れたように底壁10の第1領域21Aを切り離す ことにより得られるものであり、これを組み立てることにより容器本体2を構成 する容器体2aが形成される(図2、図4および図5参照)。
【0026】 図3に示したように、第1ピース21は、矩形状の基部21′における平行と なる2辺から2つの帯状部21Bが延出するとともに、残りの2辺から2つの折 り返し部21Cが延出した形態とされている。各帯状部21Bは、基部21′に 直接付属する本体部21B1 の長手方向の両端部のそれぞれから、折り畳み部2 1B2 が突出して形成された形態とされている。折り返し部21Cは、帯状部2 1Bの幅の略2倍の長さを有しており、その中心を横断する折れ目線21bに沿 って折り返し可能とされている。
【0027】 このような第1ピース21では、基部21′に対して各帯状部21Bを起立状 とするとともに、本体部21B1 に対して折り畳み部21B2 を直角に折り曲げ た状態において、各折り返し部21Cによって各折り畳み部21B2 を挟み込む ことによって、図4に示されたような容器体2aが組み立てられる。
【0028】 第2ピース22は、先にも触れたように底壁10の第2領域22Aを切り離す ことにより得られるものである(図2参照)。この第2ピース22は、図4に示 したように全体として矩形状を呈しているとともに、長手方向の両端部に幅方向 に横断する折れ目線22bが設けられた形態とされている。第2ピース22は、 その幅が第1ピース21の基部21′の幅に対応しており、その長さが基部21 ′の長さよりも大きくなされている。そして、第22ピースにおける2つの折れ 目線22bどうしの間隔は、第1ピース21の基部21′の長さに対応している 。
【0029】 この第2ピース22では、折れ目線22bに沿って折り曲げることにより、容 器本体2を構成する中敷き2bが形成される。この中敷き2bは、その幅および 2つの折れ目線22bどうしの間隔が、第1ピース21(容器体2a)の基部2 1′の幅および長さに対応していることから、図5に示したように中敷き2bは 容器体2aの基部21′に密着して収容可能である。このとき、折り返し部21 Cの内壁部21C1 が中敷き2bの折り曲げ端部2b1 に押圧されるので、折り 返し部21Cの折り曲げ状態が適切に維持され、ひいては帯状部21Bの折り畳 み部21B2 が挟み込まれた状態が適切に維持されることにより各帯状部21B の本体部21B1 の起立状態が適切に維持される。そればかりか、中敷き2bに より、容器本体2自体の強度が向上させられる。このように、上記容器本体2は 、その組み立て状態が強固なものとされている。
【0030】 第3ピース23および第4ピース24は、先にも触れたように左側壁11の第 3領域23Aおよび右側壁12の第4領域24Aを切り離すことにより得られる ものである(図2参照)。この第3ピース23および第4ピース24は、図6に 示したように全体として矩形状を呈しているとともに、長手方向の両端縁から中 心部に向けて延びるスリット23C1 ,23C2 ,24C1 ,24C2 が形成さ れた形態とされている。第3ピース23および第4ピース24には、長手方向の 中心部において幅方向に延びる折れ目線23b1 ,24b1 が設けられており、 この折れ目線23b1 ,24b1 と長手方向の両端縁との間には、折れ目線23 b1 ,24b1 とは反対の面に折れ目線23b2 ,24b2 が設けられている。
【0031】 第3ピース23および第4ピース24は、折れ目線23b1 ,24b1 に沿っ て半分に折るとともに、折れ目線23b2 ,24b2 に沿ってさらに反対方向に 折ることにより、M字状に折り畳まれた第1バネ状部材30および第2バネ状部 材31とされる。
【0032】 これらのバネ状部材30,31は、第1平面部30a,31a、第2平面部3 0b,31b、および折り畳み部30c,31cにより構成されている。各バネ 状部材30,31は、互いに結合されてバネ体3を構成する。すなわち、バネ体 3は、第1バネ状部材30の第1平面部30aおよび第2平面部30bの各スリ ット23C1 ,23C2 の開放端と、第2バネ状部材31の第1平面部31aお よび第2平面部31bのスリット24C1 ,24C2 の開放端とを合わせて、各 バネ状部材30,31の第1平面部30a,31aどうし、および第2平面部3 0b,31bどうしを互いに差し込んで結合することにより形成される。
【0033】 バネ体3は、各バネ状部材30,31の第1平面部30a,31aにより形成 される上面部3Aの両端部と、各バネ状部材30,31の第2平面部30b,3 1bにより形成される底面部3Bの両端部との間が、各バネ状部材30,31の 折り畳み部30c,31cにより形成される伸縮部3Cにより繋げられた構成と されている。このようなバネ体3は、上面部3Aと底面部3Bとの間が近接離間 可能とされているとともに、上面部3Aと底面部3Bとの間の距離が、自然状態 よりも小さくさたれ状態では、上面部3Aと底面部3Bとが互いに離れる方向に 力が作用する。なお、自然状態における上面部3Aと底面部3Bとの間の距離は 、容器本体2の深さよりも大きくなるように設定されている。
【0034】 第5ピース25は、先にも触れたように後壁14および蓋壁15における第5 領域25Aを切り離すことにより得られるものであり、これを組み立てることに より蓋体4が形成される(図2および図9参照)。
【0035】 この第5ピース25は、第1ピース21と略同様な形態とされている。すなわ ち、図7に示したように、第5ピース25は、矩形状の基部25′における平行 となる2辺から2つの帯状部25Bが延出するとともに、残りの2辺から2つの 折り返し部25Cが延出した形態とされている。各帯状部25Bは、基部25′ に直接付属する本体部25B1 の長手方向の両端部から折り畳み部25B2 が突 出して形成された形態とされている。折り返し部21Cは、帯状部21Bの幅の 略2倍の長さを有しており、その中心を横断する折れ目線21bに沿って折り返 し可能とされている。
【0036】 なお、第5ピース25の基部25′は、その大きさが第1ピース21のそれよ りも1周り大きくなされ、容器本体2の上部開口に対応した面積を有していると ともに、その中央部に貫通口25Dが設けられている。また、第5ピース25の 帯状部25Bの幅は、第1ピース21のそれよりも小さくなされており、それに ともない第5ピース25の折り返し部25Cの長さも、第1ピース21のそれよ りも小さくなされている。
【0037】 このような第5ピース25では、第1ピース21と同様に、基部25′に対し て各帯状部25Bを起立状とするとともに、本体部25B1 に対して折り畳み部 25B2 を直角に折り曲げた状態において、各折り返し部25Cによって各折り 畳み部25B2 を挟み込むことによって、図9に示されたような蓋体4が形成さ れる。
【0038】 以上に説明した容器本体2、バネ体3、および蓋体4は、図9および図10に 示したようにティッシュケースとして使用可能な容器5を構成する。すなわち、 図8に示したように、容器5は、容器本体2にバネ体3を収容した状態において 、図9および図10に示したように容器本体2の上部開口を塞ぐようにして蓋体 4を取り付けることにより完成される。この状態では、図9に良く表れているよ うに、蓋体4の貫通口25Dからバネ体3の上面部3Aの中央部が臨んでいる。
【0039】 このような容器5は、図10に示したようにバネ体3の上面部3Aと蓋4の内 上面4Aとの間にポケットティッシュTなどを積層した状態で保持することによ り使用される。この状態では、蓋体4の貫通口25Dから最上部に載置されたポ ケットティッシュTが臨んでいるため、これを貫通口25Dから取り出すことが できる。また、バネ体3における上面部3Aと底面部3Bとの間の距離は、容器 本体2の深さよりも大きくなされているため、容器5内にバネ体3を収容した状 態では、上面部3Aと底面部3Bとの間の距離は、自然状態よりも小さくなされ ている。このため、上面部3Aは、蓋体4の内上面4Aを側に向けて力を作用さ せ、底面部3Bは容器本体2の内底面2Aに向けて力を作用させる。したがって 、バネ体3の上面部3Aと蓋体4の内上面4Aとの間にポケットティッシュTが 保持されていれば、バネ体3によりポケットティッシュTが蓋体4の内上面4A に押し付けられることとなる。つまり、容器5に保持されたポケットティッシュ Tが消費されて、その量が減ってきたときても、ポケットティッシュTが常に蓋 体4の内上面4Aに押し付けられ、蓋体4の貫通口25Dから臨むこととなり、 その残量にかかわらずポケットティッシュTの取り出しが容易とされている。
【0040】 このように、上記商品ケース1では、本来ゴミとして破棄されるものの一部を 、家庭内などにおいてティッシュケースとして再利用が可能とされている。すな わち、商品ケース1が分別回収されずに、従来においては家庭外などでのリサイ クルが事実上なされないような場合においても、その一部といえども家庭内にお いてリサイクルされることが期待される。
【0041】 なお、本実施形態では、ティッシュケースとして使用可能な容器を形成するこ とができるように構成された商品ケースについて説明したが、たとえば小物入れ として使用可能な容器を形成することができるように商品ケースを構成すること もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案に係る商品ケースを組み立てた状態の
全体斜視図である。
【図2】図1の商品ケースを展開した状態の平面図であ
る。
【図3】上記商品ケースの第1領域を切り離して得た第
1ピースにより、容器体を組み立てている状態の全体斜
視図である。
【図4】上記商品ケースの第2領域を切り離して得た第
2ピースにより、容器本体の中敷きを取り付けている状
態の全体斜視図である。
【図5】第1ピースおよび第2ピースを組み立てて得ら
れた容器本体の全体斜視図である。
【図6】上記商品ケースの第3領域および第4領域を切
り離して得た第3ピースおよび第4ピースにより、第1
および第2バネ状部材を形成するとともに、これらのバ
ネ状部材どうしを結合してバネ体を組み立てている状態
の斜視図である。
【図7】上記商品ケースの第5領域を切り離して得た第
5ピースにより、蓋体を組み立てている状態の全体斜視
図である。
【図8】容器本体内に図6のバネ体を収容した状態の全
体斜視図である。
【図9】容器本体にバネ体を収容し、さらに容器本体に
蓋体を取り付けて完成されたティッシュケースを表す全
体斜視図である。
【図10】図9のティッシュケース内にティッシュを保
持した状態を表す縦断面図である。
【符号の説明】
1 商品ケース 10 底壁(商品ケースの壁部としての) 11 左側壁(商品ケースの壁部としての) 12 右側壁(商品ケースの壁部としての) 13 前壁(商品ケースの壁部としての) 14 後壁(商品ケースの壁部としての) 15 蓋壁(商品ケースの壁部としての) 2 容器本体 3 バネ体 3A 上面部(バネ体の) 3B 底面部(バネ体の) 3C 伸縮部(バネ体の) 30,31 第1および第2バネ状部材 30a,31a 第1平面部(バネ状部材の) 30b,31b 第2平面部(バネ状部材の) 30c,31c 折り畳み部(バネ状部材の) 4 蓋体 5 容器 21A〜25A 第1から第5領域(切り取り領域) 21a〜25a 切り取り線 21b〜25b 折れ目線 23C1 ,23C2 ,24C1 ,24C2 スリット
(バネ状部材の) 25D 貫通口(蓋体の)

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組み立ておよび展開が可能であり、かつ
    組み立て状態において壁部により囲まれる収容空間内に
    商品を収容して運搬可能な商品ケースであって、 上記壁部は、切り取り線により囲まれるとともに折れ目
    線によって複数の領域に区画された1または複数の切り
    取り領域を有しているとともに、上記各切り取り領域
    は、それを上記切り取り線に沿って切り離した状態にお
    いて上記折れ目線に沿って折り、組み立てることによ
    り、容器が形成可能とされていることを特徴とする、商
    品ケース。
  2. 【請求項2】 上記容器は、上部開口を有する容器本体
    と、上記上部開口を閉塞可能な蓋体と、を有している、
    請求項1に記載の商品ケース。
  3. 【請求項3】 上記切り取り領域を複数有し、これらの
    うちの一部を上記切り取り線に沿って切り離した状態に
    おいて上記折れ目線に沿って折り、組み立てることによ
    り、上記容器本体内に収容可能なバネ体を形成可能であ
    り、かつ、 上記蓋体には、上記容器本体内を臨み得る貫通口が形成
    されており、 上記バネ体は、上記蓋体側に配置される上面部と、上記
    容器本体の底部側に配置される底面部と、上記上面部と
    上記底面部とを繋ぐとともに上記上面部を上記蓋側に押
    圧する伸縮部と、を有している、請求項2に記載の商品
    ケース。
  4. 【請求項4】 上記バネ体は、上記上面部を構成する第
    1平面部と上記底面部を構成する第2平面部との間が、
    折り畳み部を介して繋げられ、それぞれが断面略M字状
    をした2つのバネ状部材により構成されているととも
    に、上記各バネ状部材の第1平面部および第2平面部の
    それぞれには、一端側が開放し、かつ一方向に延びるス
    リットが形成されており、 上記バネ体は、一方のバネ状部材の上記第1平面部およ
    び上記第2平面部のスリットの開放端と、他方のバネ状
    部材の上記第1平面部および上記第2平面部のスリット
    の開放端とを合わせて、上記各バネ状部材の上記各第1
    平面部どうし、および上記各第2平面部どうしを互いに
    差し込んで結合することにより形成される、請求項3に
    記載の商品ケース。
  5. 【請求項5】 一対の板紙の間に波板紙を挟み込んだ形
    態を有する段ボール紙により形成されている、請求項1
    ないし4のいずれかに記載の商品ケース。
  6. 【請求項6】 上記切り取り線は、貫通状のスリットが
    繰り返し形成されたミシン目である、請求項1ないし5
    のいずれかに記載の商品ケース。
  7. 【請求項7】 上記折れ目線は、非貫通状の凹部または
    切れ目である、請求項1ないし6のいずれかに記載の商
    品ケース。
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