JP3068713U - 作業用補助衣 - Google Patents
作業用補助衣Info
- Publication number
- JP3068713U JP3068713U JP1999008360U JP836099U JP3068713U JP 3068713 U JP3068713 U JP 3068713U JP 1999008360 U JP1999008360 U JP 1999008360U JP 836099 U JP836099 U JP 836099U JP 3068713 U JP3068713 U JP 3068713U
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- JP
- Japan
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- locking
- cloth
- band
- annular
- kimono
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- Expired - Lifetime
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- Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本考案は、着物の優雅さを損なうことなく容
易に装着できると共に、目的に合わせて適切に袂を拘束
して機能性を確保し、さらに着物を汚れから保護できる
前掛けの機能を容易に付加できる作業用補助衣を提供す
る。 【解決手段】 タスキ部分1の交差部分11をはさん
で両側に環状部分12、13を形成し、環状部分13の
一部を閉じ紐14a、14bにより開閉可能に設ける。
交差している一方の帯紐状布には他方の帯紐状布を挿通
して摺動可能な挿通環16を設ける。環状部分12、1
3に挿通環17、18を設ける。前掛け部分2の前掛け
布21の上部両端に係止紐22、23を設け、それらの
先端に係止塊24、25を備え、前掛け布21の表側に
これらを係止する係止輪26、27を取り付ける。前掛
け布21の上部中央に帯止め紐28を取り付ける。
易に装着できると共に、目的に合わせて適切に袂を拘束
して機能性を確保し、さらに着物を汚れから保護できる
前掛けの機能を容易に付加できる作業用補助衣を提供す
る。 【解決手段】 タスキ部分1の交差部分11をはさん
で両側に環状部分12、13を形成し、環状部分13の
一部を閉じ紐14a、14bにより開閉可能に設ける。
交差している一方の帯紐状布には他方の帯紐状布を挿通
して摺動可能な挿通環16を設ける。環状部分12、1
3に挿通環17、18を設ける。前掛け部分2の前掛け
布21の上部両端に係止紐22、23を設け、それらの
先端に係止塊24、25を備え、前掛け布21の表側に
これらを係止する係止輪26、27を取り付ける。前掛
け布21の上部中央に帯止め紐28を取り付ける。
Description
【0001】
本考案は、着物を着て作業等をするにあたり、適切に袂を拘束保持し、作業等 の邪魔にならないように始末することができると共に、これに着物を汚れから保 護する前掛け部分を装着できるようにした作業用補助衣に関するものである。
【0002】
日本の伝統的衣装である着物は、その柄や帯などを象徴として、その美しさは 全世界で知られている。そのような、柄や帯と同様に袖部分である袂(たもと) は他の民族衣装にない大きな特徴部分であり、袂のしぐさにより纏った人の着こ なしが一目瞭然となる。したがって、袂を適切に取り扱うことが着物を上手に着 こなすポイントと言える。ところが、袂は垂れ下がっているために、着物を着て 激しく動いたり、作業をしたりする際はかえって邪魔になることから、これを拘 束するために古来からタスキ(襷)が用いられている。 このタスキの基本的なものは、一本の細い帯状の紐を、装着する者の背中で交 差するようにして両腕を通して結び、いわゆる8の字を横にした状態にして使用 するものが最も一般的である。これ以外には、単に輪を作り一方の肩から他方の 脇の下にかけて渡し、一方の袂だけを拘束するものもある。現代社会においても 着物は健在であり、特に和食系の外食産業などに従事する人にとっては欠かせな い衣装であり、タスキは手放せない道具と言える。
【0003】 しかしながら、着物の優雅さに対し、このタスキは単なる紐であるために、装 着が適切でないと着物の優雅さを打ち消すことになりかねないため、着物の優雅 さを打ち消さないような適切なタスキの装着は着物の着付け以上に高度である。 そこで、容易に装着でき、しかも着物の優雅さを損なわないようなタスキまたは それに替わる袂の拘束手段が望まれる。
【0004】 タスキとは別に、袂を拘束し、且つ着物を汚さないようにする作業衣として割 烹着が一般的に使用されている。この割烹着は、日本人が現代のように洋服を主 として着用する前の時代において、主に女性が家事をするために最も一般的な作 業補助衣であった。この割烹着は袖を完全に包み込むと共に前掛けにもなるため 、装着が容易で、且つ着物も十分に保護されるため非常に実用的である。しかし ながら、着物の大半を包み込んでしまうため、着物そのものがほとんど見えなく 、せっかく美しい着物をまとってお客様をもてなそうとしても、着物を着ている こと自体がだいなしになってしまうことにもなりかねない。そこで、割烹着のデ ザインを工夫する努力はされているものの、所詮、着物本来の優雅さには到底及 ぶものではない。
【0005】
したがって本考案者は、このようなタスキや割烹着の機能的な反面、着物の美 しさを損なう点を憂慮して、様々な試行錯誤を繰り返して研究した結果として本 考案に到達したものである。すなわち本考案は、着物の優雅さを損なうことなく 容易に装着できると共に、目的に合わせて適切に袂を拘束して機能性を確保し、 さらに着物を汚れから保護できる前掛けの機能を容易に付加できる作業用補助衣 を提供することを目的としている。
【0006】
本考案は、予め交差した交差部分と、該交差部分の両側に環状部分とが帯紐状 の布で形成され、該環状部分に両腕を通すことにより着物の袂が拘束されるタス キ状の作業用補助衣において、前記交差部分および/また前記環状部分に前記環 状部分の長さを調整する調整手段を設け、前記環状部分に前掛け部分となる布を 連結する手段を備えるようにしたものである。
【0007】
従来のタスキが単なる紐状であるのに対し、本考案においては、タスキの機能 を確保しつつ、装着した際に着物の優雅さを損なわないために、予め望ましい形 状で帯紐状布を形成し、装着する際に望ましい位置で袂が拘束保持されるように 、調整手段を設けたものである。具体的には、下記の実施例において示すが、基 本的にはタスキの交差部分と、腕を通す環状部分とに長さを調整する手段を設け たものである。
【0008】 さらに、着物を水跳ねなどによる汚れから守るための前掛けをこのタスキとの 調和を取れた連結により装着できるようにしたものであって、タスキと前掛け部 分を容易に装着でき、それにより着物を纏って作業をする者の優雅さを更に引き 立て、それにしてタスキと前掛けの機能を十分に備え持つ作業用補助衣としたも のである。
【0009】
実施例1 図1は実施例1の作業用補助衣の構成を示す模式的斜視図、図2は実施例1の 作業用補助衣を装着した状態を示す後姿の模式図、図3は実施例1の作業用補助 衣を装着した状態を示す斜め前方からの模式図である。 図1に示すように、本実施例の作業用補助衣はタスキ部分1とこれに連結して 装着する前掛け部分とから構成されている。
【0010】 タスキ部分1にあっては、帯紐状の布で形成され、その素材として望ましくは 表面に凹凸を有すると共に柔らかいちり緬などが好適である。このような帯紐状 布により交差部分11をはさんで両側に腕を通すための環状部分12、13がそ れぞれ形成され、環状部分13の一部は閉じ紐14a、14bにより開閉可能に 設けられている。 交差部分11の裏側には、この交差部分11の構造を隠すための花などの飾り 15が固定されており、交差している一方の帯紐状布には他方の帯紐状布を挿通 して摺動可能な挿通環16が設けられている。 また、後述する前掛け部分2を連結するための挿通環17、18が設けられて いる。
【0011】 前掛け部分2には、前掛け布21の上部両端に、タスキ部分1と連結するため の係止紐22、23が設けられ、それらの先端には棒状の係止塊24、25を備 え、前掛け布21の表側にはこれらを係止する係止輪26、27が取り付けられ ている。 前掛け布21の上部中央には、装着した際に前掛け部分1の中央が下がらない ように、帯に止める帯止め紐28が取り付けられていて、その先端には帯の内側 に挿入して外れないようにするための係止塊29が設けられている。
【0012】 本実施例の作業用補助衣を装着した状態としては、図2に示すように後ろから 見た場合、交差部分11の飾り15が背中の中央に位置して、その両側に環状部 分12、13がバランス良く配置され、その状態で長さを調節しながら閉じ紐1 4a、14bを結ぶことにより、適度な状態で袂3を拘束保持するタスキ部分1 を形成できる。 また、この図からもわかるように、このタスキ部分1に前掛け部分2を連結し ても、後姿では前掛けが見えなく、余計な紐も見えないので美しい後姿の妨げと なるものはない。
【0013】 また、これを前方から見た場合にあっては、図3に示すように、タスキ部分1 で袂3をバランス良く拘束保持した状態で、前掛け部分2を連結して、係止輪2 6、27で容易に係止し、さらに帯止め紐28の先端を帯4の中に押し込むこと により、前掛け部分2が安定して取り付けられ、多少動き回っても外れることは ない。また、何らかの理由で取り外すにあたっては、係止塊24、25を係止か ら外して、帯止め紐28を引き抜くだけで容易に外すことができる。 これにより、厨房においても安全に腕を動かすことができると共に、水はね等 により着物を汚すことを防止できる。
【0014】 実施例2 本実施例においては、タスキ部分の異なった形態について示す。図4は実施例 2のタスキ部分の形態を示す模式図である。 図4(a)に示すように、本実施例のタスキ部分5は、交差部分51で互いの 帯紐状布が固定されており、そこに飾り55が取り付けられている。交差部分5 1の両側には帯紐状布により環状部分52、53が形成されるが、これらは一部 がそれぞれ切れて開いており、それぞれの一端にバックル54a、54bが取り 付けられ、それぞれの他端には1個の雌ホック56a、56bと2個の雄ホック 57a、57b、58a、58bがそれぞれ設けられている。
【0015】 本実施例のタスキ部分5を使用する際は、図4(b)(c)にそれぞれ示す2 形態があり、袂をルーズに拘束保持する際と、タイトに拘束保持する際の二通り の使い分けが可能である。 すなわち、図4(b)に示すように端部をバックル54a、54bに通して折 り返し、雌ホック56a、56bをそれぞれ手前側の雄ホック57a、57bに 止めることにより、ルーズな状態となり、図4(c)に示すように雌ホック56 a、56bをそれぞれ奥側の雄ホック58a、58bに止めることにより、タイ トな状態となる。また、これによりホックを止めた所が環状となるため、ここに 上記実施例1で示した前掛け部分2の係止紐22、23を通して止めることによ り、前掛け部分2を装着できる。さらに前掛け部分2をはずすにあたっては、そ れぞれのホックをはずすことにより容易に素早くとることができる
【0016】
本考案は上記のように構成したので、着物を纏って作業をするにあたり、最も 望ましい状態でのタスキの装着が容易にできるため、着物の優雅さを損なうこと なく、目的に合わせて適切に袂を拘束して機能性を確保できる。 また、このタスキと調和した前掛け部分を容易に取り付けることができ、着物 を汚れから保護できる機能を容易に付加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の作業用補助衣の構成を示す模式的斜
視図である。
視図である。
【図2】実施例1の作業用補助衣を装着した状態を示す
後姿の模式図である。
後姿の模式図である。
【図3】実施例1の作業用補助衣を装着した状態を示す
斜め前方からの模式図である。
斜め前方からの模式図である。
【図4】実施例2のタスキ部分の形態を示す模式図であ
る。
る。
1………タスキ部分 11……交差部分 12……環状部分 13……環状部分 14a…閉じ紐 14b…閉じ紐 15……飾り 16……挿通環 17……挿通環 18……挿通環 2………前掛け部分 21……前掛け布 22……係止紐 23……係止紐 24……係止塊 25……係止塊 26……係止輪 27……係止輪 28……帯止め紐 29……係止塊 3………袂
Claims (5)
- 【請求項1】 予め交差した交差部分と、該交差部分の
両側に環状部分とが帯紐状の布で形成され、該環状部分
に両腕を通すことにより着物の袂が拘束されるタスキ状
の作業用補助衣において、前記交差部分および/また前
記環状部分に前記環状部分の長さを調整する調整手段を
設け、前記環状部分に前掛け部分となる布を連結する手
段を備えたことを特徴とする作業用補助衣。 - 【請求項2】 環状部分の長さを調整する調整手段が、
交差部分で交差する一方の帯紐状布に、他方の帯紐状布
が挿通するに足る大きさの挿通環を形成し、該他方の帯
紐状布が該挿通環内を摺動可能に設けられ、少なくとも
一方の環状部分が開閉可能に形成したことである請求項
1記載の作業用補助衣。 - 【請求項3】 環状部分の長さを調整する調整手段が、
交差部分において双方の帯紐状布を互いに固定し、双方
の環状部分の端部を開閉可能にしたことである請求項1
記載の作業用補助衣。 - 【請求項4】 前掛け部分を環状部分に連結するにあた
って、両方の前記環状部分の下部に挿通輪を形成し、前
記前掛け部分の上部両端に係止紐と、該係止紐の先端に
係止塊と、前記係止紐より中央側に前記係止塊を係止す
る係止輪とを形成し、前記係止紐を前記挿通輪に挿通さ
せた後に、前記係止塊を係止輪に係止して、前記前掛け
部分を前記環状部分に連結することを特徴とする請求項
1乃至3記載の作業用補助衣。 - 【請求項5】 前掛け部分の上部に帯止め用紐を設け、
該帯止め用紐の先端を着物の帯内に差し込むことができ
るようにしたことを特徴とする請求項4記載の作業用補
助衣。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999008360U JP3068713U (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 作業用補助衣 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999008360U JP3068713U (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 作業用補助衣 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3068713U true JP3068713U (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=43202201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999008360U Expired - Lifetime JP3068713U (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 作業用補助衣 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3068713U (ja) |
-
1999
- 1999-11-02 JP JP1999008360U patent/JP3068713U/ja not_active Expired - Lifetime
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