JP3068524B2 - リモートデバッグシステム - Google Patents

リモートデバッグシステム

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JP3068524B2
JP3068524B2 JP9217837A JP21783797A JP3068524B2 JP 3068524 B2 JP3068524 B2 JP 3068524B2 JP 9217837 A JP9217837 A JP 9217837A JP 21783797 A JP21783797 A JP 21783797A JP 3068524 B2 JP3068524 B2 JP 3068524B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多数のユーザー
に対し、同一の情報を配信する移動通信において、特
に、保守者により遠隔でリモートデバッグ制御を実施す
るリモートデバッグシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、基地局制御装置に搭載したデ
バッグ用カードとモデムを介して遠隔操作端末と通信を
行うリモートデバッグシステムが提案されており、これ
により、現地に赴くことなくリモートデバッグを行うこ
とができる。これによれば、遠隔操作用端末より、トレ
ース等のコマンド情報をデバッグ用カードに送信し、デ
バッグ用カードは、信号処理部にてコマンド情報を受信
し、中央処理部にてコマンド情報を解析した後、共通バ
スモニタ部に指示を出す。そして、この指示を受けた共
通モニタ部は、前述の基地局制御装置内の共通バスをモ
ニタするための設定を、コマンド情報に従い行う。
【0003】また、共通バスモニタ部にてモニタした情
報は、モニタRAM書込ポインタの示すモニタ用RAM
のエリアに蓄積され、このモニタ情報は、トレース情報
編集部により、モニタRAM読込ポインタで示されるモ
ニタ用RAMエリアから読み出され、遠隔操作用端末へ
のトレース情報に編集された後、中央処理部から指示さ
れた信号処理部により、リアルタイムに遠隔操作用端末
に転送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のリモートデバッグシステムでは、前記デバッグ用
カードが共通バスをモニタしている最中に、デバッグ用
カード自体、あるいは基地局制御装置の全体が障害によ
りリセットされてしまった場合や、電源の瞬断等の異常
動作が発生した場合には、受信したコマンド情報,モニ
タRAM書込ポインタ,モニタRAM読込ポインタ等が
全て初期化されるため、遠隔用操作端末へ転送されたト
レース情報は取得できるが、モニタRAMに残っている
障害発生時までのモニタ情報を取得することができない
という課題があった。
【0005】この発明は、トレース情報を取得している
最中に、デバッグ用カード自体、あるいは基地局制御装
置の全体が障害によりリセットされてしまった場合や、
電源の瞬断等の異常動作が発生した場合にも、障害発生
時までのトレース情報を全て取得できるようにすると共
に、それまで実行中だったコマンドを継続できるリモー
トデバッグシステムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、請
求項1の発明にかかるリモートデバッグシステムは、基
地局制御装置において前記共通バスをモニタするデバッ
グ用コマンドを格納するコマンド情報記憶部と、前記基
地局制御装置の異常動作によるリセット発生時に、その
リセットの種別を解析するリセット解析部と、該リセッ
ト解析部により解析したリセット情報を表示するレジス
タ部とを有し、中央処理部に、該レジスタ部からのリセ
ット情報に従って前記基地局制御装置の初期化を行うと
き、少なくとも前記コマンド情報記憶部の初期化を回避
し、デバッグ用コマンドを再実行させるようにしたもの
である。
【0007】また、請求項2の発明にかかるリモートデ
バッグシステムは、前記基地局制御装置の異常動作が電
源の瞬断のとき、スーパーキャパシチに、前記基地局制
御装置内各部の電源をバックアップさせるようにしたも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図について説明する。図2はリモートデバッグシステム
の全体を示す概念図であり、同図において、1は基地局
制御装置、2はこの基地局制御装置1を構成するデバッ
グ用カード(DB)、3はこの基地局制御装置1の全体
を制御する中央処理カード(CP)であり、これが入出
力カード(I/O)7により外部装置とのインタフェー
スをとる。また、デバッグカード2は中央処理カード3
が入出力カード7を使用し、外部装置とどのようなイン
タフェースをとっているか、また、装置全体を制御する
のに、どのような動作をしているかを、基地局制御装置
1内の共通バスをモニタすることにより、認識する。
【0009】さらに、4は各一のモデム(MODEM)
であり、電話回線5などによって、デバッグ用カード2
と遠隔操作用端末との通信を行うのに用いられる。6は
その遠隔操作用端末であり、デバッグ用のコマンドの入
力によって各一のモデム4を介して、1つの基地局制御
装置1内のデバッグ用カード2との通信を行い、デバッ
グ情報を取得する。
【0010】図1は図2に示したデバッグ用カードの詳
細を示すブロック図であり、同図において、10は共通
バスをモニタし、共通バスに接続されて、モニタ条件の
設定やモニタRAM書込ポインタ11の更新などを行う
共通バスモニタ部、12はモニタRAM読込ポインタ、
13はモニタRAM書込ポインタ11により指定された
エリアにモニタ情報を格納するモニタ用RAM、14は
トレース情報を編集し中央処理部8へ転送するトレース
情報編集部、9はコマンド情報を受信し、信号処理する
信号処理部である。
【0011】また、15はデバッグ用コマンドを格納す
るコマンド情報記憶部、16はリセット発生時のリセッ
トの種別を解析するリセット解析部、17はリセット情
報を表示するレジスタ部、18は基地局制御装置の内各
部の電源をバックアップするスーパーキャパシチであ
る。なお、図3は前記デバッグ用コマンド情報を示す構
成図であり、19はコマンド情報のスタート制御コー
ド、20はコマンド情報のエンド制御コードである。
【0012】次に動作について説明する。まず、デバッ
グ用コマンド情報を信号処理部9で受信したデバッグ用
カード2は、中央処理部8において、デバッグ用のコマ
ンド情報の正当性をチェックする。正当ならば、共通バ
スモニタ用以外のデバッグ用コマンドは、中央処理部8
で処理し、共通バスモニタ用のコマンドならば、中央処
理部8が、共通バスモニタ部10にコマンド情報を受け
渡す。共通バスモニタ部10では、モニタ条件の設定を
行い、設定が終了した時点で、中央処理部8に応答を返
す。共通バスモニタ部10より応答を受け取った中央処
理部8は、トレース情報編集部14に、共通バスモニタ
を開始したことを通知し、信号処理部9で受信した共通
バスモニタ用のコマンド情報を、コマンド情報記憶部1
5に格納する。
【0013】また、共通バスモニタ部10では、中央処
理部8から、モニタ停止の指示を受け取るまで、以下の
処理を繰り返す。共通バスの状態がモニタ条件と一致し
た場合、共通バスモニタ部10は、モニタRAM書込ポ
インタ11で示されるモニタ用RAM13内のエリア
に、モニタ情報を格納し、モニタRAM書込ポインタ1
1を更新する。
【0014】トレース情報編集部14は、中央処理部8
から、モニタ停止の指示を受け取った時に、モニタRA
M書込ポインタ11と、モニタRAM読込ポインタ12
が一致していた場合は、コマンド情報記憶部15を初期
化し、中央処理部8へモニタ終了の通知をする。また、
トレース情報編集部14は、中央処理部8から、モニタ
停止の指示を受け取った後、モニタ停止のモニタRAM
書込ポインタ11とモニタRAM読込ポインタ12が一
致するまで以下の処理を繰り返す。
【0015】モニタRAM書込ポインタ11とモニタR
AM読込ポインタ12が不一致の場合、モニタ用RAM
13に共通バスモニタ部10より格納したモニタ情報が
存在するため、モニタRAM読込ポインタ12が示す、
モニタ用RAM13内のエリアを参照し、信号処理部9
がモデム4を介して遠隔操作用端末6に送信するための
トレース情報に編集した後に、中央処理部8へ編集デー
タを転送する。
【0016】一方、基地局制御装置1内で何らかの異常
が発生し、リセットがかかった場合、リセット解析部1
6にリセット信号が入ってくる。リセット信号を受けた
リセット解析部16は、リセットの種別を判断し、レジ
スタ部17へ表示する。中央処理部8は、リセットがか
かった場合は初期処理から動作を始めるが、初期処理の
中で、レジスタ部17に表示されているリセット情報を
参照し、正当なリセットの場合は、信号処理部9,共通
バスモニタ部10,トレース情報編集部14,レジスタ
部17へリセット信号を出力し、モニタ用RAM書込ポ
インタ11の初期化,モニタRAM読込ポインタ12の
初期化,モニタ用RAM13の初期化,コマンド情報記
憶部15の初期化を行い、デバッグ用カード2全体を初
期化する。
【0017】一方、異常によるリセットの場合、中央処
理部8は、コマンド情報記憶部15を参照し、コマンド
情報が記憶されていない場合は、前述と同様に、デバッ
グ用カード2全体を初期化する。コマンド情報記憶部1
5にコマンド情報が格納されている場合は、中央処理部
8は、デバッグ用カード2全体の初期化は行わず、コマ
ンド情報記憶部15に格納されているコマンドを、共通
バスモニタ部10に受け渡す。共通バスモニタ部10で
モニタ条件の設定を行い、設定が終了した時点で、中央
処理部8に応答を返す。共通バスモニタ部10より応答
を受け取った中央処理部8は、トレース情報編集部14
に、共通バスモニタを開始したことを通知する。
【0018】共通バスモニタ部10では、中央処理部8
から、モニタ停止の指示を受け取るまで、以下の処理を
繰り返す、共通バスの状態がモニタ条件と一致した場
合、共通バスモニタ部は、モニタRAM書込ポインタ1
1で示される、モニタ用RAM13内のエリアに、モニ
タ情報を格納し、モニタRAM書込ポインタ11を更新
する。この時、異常によるリセットのため、モニタRA
M書込ポインタ11は初期化されていないため、異常が
発生する前の続きを実行することになる。
【0019】共通バスモニタ部10では、中央処理部8
から、モニタ停止の指示を受け取るまで、前述と同様
に、以下の処理を繰り返す。共通バスの状態がモニタ条
件と一致した場合、共通バスモニタ10部は、モニタR
AM書込ポインタ11で示される、モニタ用RAM13
内のエリアに、モニタ情報を格納し、モニタRAM書込
ポインタ11を更新する。トレース情報編集部14は、
中央処理部8から、モニタ停止の指示を受け取るまで
と、中央処理部8から、モニタ停止の指示を受け取った
後、モニタ停止のモニタRAM書込みポインタ11とモ
ニタRAM読込ポインタ12が一致するまで、以下の処
理を繰り返す。
【0020】モニタRAM書込ポインタ11とモニタR
AM読込ポインタ12が不一致の場合、モニタ用RAM
13に共通バスモニタ部10が格納したモニタ情報が存
在するため、モニタRAM読込ポインタ12が示す、モ
ニタ用RAM13内のエリアを参照し、信号処理部9が
モデム4を介して遠隔操作用端末6に送信するトレース
情報に編集した後に、中央処理部8へ編集データを転送
する。この時、異常によるリセットのため、モニタRA
M読込ポインタ12は初期化されていないため、異常が
発生する前の続きを実行することになる。トレース情報
編集部14は、前述と同様に、以下の処理を行う。
【0021】中央処理部8から、モニタ停止の指示を受
け取った時に、モニタRAM書込ポインタ11と、モニ
タRAM読込ポインタ12が一致していた場合は、コマ
ンド情報記憶部15を初期化し、中央処理部8へ、モニ
タ終了の通知をする。また、トレース情報編集部14
は、中央処理部8から、モニタ停止の指示を受け取った
後、モニタ停止のモニタRAM書込ポインタ11とモニ
タRAM読込ポインタ12が一致するまで、以下の処理
を繰り返す。
【0022】モニタRAM書込ポインタ11とモニタR
AM読込ポインタ12が不一致の場合、モニタ用RAM
13に共通バスモニタ部が格納したモニタ情報が存在す
るため、モニタRAM読込ポインタ12が示す。モニタ
用RAM13内のエリアを参照し、信号処理部9がモデ
ム4を介して遠隔操作用端末6に送信するトレース情報
に編集した後に、中央処理部8へ編集データを転送す
る。
【0023】一方、基地局制御装置1で、電源の瞬断が
発生した場合、リセット解析部16にリセット信号が入
ってくる。リセット信号を受けたリセット解析部16
は、リセットの種別を判断し、レジスタ部17へ表示す
る。中央処理部8は、電源が瞬断した場合、リセットが
かかった時と同様に初期処理から動作を初めるが、前述
と同様に初期処理の中で、レジスタ部17に表示されて
いるリセット情報を参照し、前述と同様の動作を行う。
なお、電源が瞬断になってもメモリの内容が壊れないよ
うにするため、スーパーキャパシチ18により、モニタ
用RAM13,モニタ用書込ポインタ11,モニタRA
M読込ポインタ12,コマンド情報記憶部15の電源バ
ックアップをしているため、瞬断発生時の内容は保持さ
れる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、モニ
タ中に何らかの異常が発生した場合でも、従来では取得
し得なかった異常発生時までの情報,および発生後の情
報も取得可能となり、障害解析が容易に行うことができ
るほか、異常発生時でも自動的にモニタを継続するた
め、操作者が長時間モニタを監視する必要もなくなり、
情報の取得も容易に行えるという効果が得られる。ま
た、電源の瞬断等の異常動作が発生した場合にも、障害
発生時までのトレース情報を全て取得できると共に、そ
れまで実行中だったコマンドを継続できるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態によるリモートデバ
ッグシステムの要部を示すブロック図である。
【図2】 図1におけるリモートデバッグシステムの全
体を示す概念図である。
【図3】 この発明におけるデバッグ用コマンド情報信
号を示す構成図である。
【符号の説明】
1 基地局制御装置 2 デバッグ用カード 6 遠隔操作用端末 8 中央処理部 15 コマンド情報記憶部 16 リセット解析部 17 レジスタ部 18 スーパーキャパシチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局制御装置に搭載したデバッグ用カ
    ードによりその基地局制御装置内の共通バスをモニタ
    し、このモニタして得たデバッグ情報を遠隔操作用端末
    に取得させるリモートデバッグシステムにおいて、 前記基地局制御装置において前記共通バスをモニタする
    デバッグ用コマンドを格納するコマンド情報記憶部と、 前記基地局制御装置の異常動作によるリセット発生時
    に、そのリセットの種別を解析するリセット解析部と、 該リセット解析部により解析したリセット情報を表示す
    るレジスタ部と、 該レジスタ部からのリセット情報に従って前記基地局制
    御装置の初期化を行うとき、少なくとも前記コマンド情
    報記憶部の初期化を回避しデバッグ用コマンドを再実行
    させる中央処理部8とを備えたことを特徴とするリモー
    トデバッグシステム。
  2. 【請求項2】 前記基地局制御装置の異常動作が電源の
    瞬断のとき、該基地局制御装置内各部の電源をバックア
    ップするスーパーキャパシチを設けたことを特徴とする
    請求項1に記載のリモートデバッグシステム。
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