JP3068492U - 蝶番付フランジ及び該蝶番付フランジを用いた継手構造 - Google Patents

蝶番付フランジ及び該蝶番付フランジを用いた継手構造

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JP3068492U
JP3068492U JP1999008134U JP813499U JP3068492U JP 3068492 U JP3068492 U JP 3068492U JP 1999008134 U JP1999008134 U JP 1999008134U JP 813499 U JP813499 U JP 813499U JP 3068492 U JP3068492 U JP 3068492U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、単独の作業者でも管状体等の連結作
業を作業性よく行うことができる蝶番付フランジを提供
する。 【解決手段】本考案の蝶番付フランジ1は、中央部に接
合孔3a、3bを、周辺部に対応配置に複数個の連結用
孔4を設けた一対のフランジ部2a,2bと、この一対
のフランジ部2a,2bを、接合、展開可能に、且つ、
分離可能に連結する蝶番機構部5とを有することを特徴
とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】
本考案は、蝶番付フランジ及び該蝶番付フランジを用いた継手構造に関するも のである。
【従来の技術】
従来の建物等々に設ける例えば水道用の配管材等のような管状体や、構築物に 用いられるパイプ等の棒状体等を連結するフランジ構造として図9に示すものが 知られている。 図9に例示するこの種のフランジ構造は、一対のフランジ51、52に対して 、管状体53、54を各々溶接等で固着し、次に一対のフランジ51、52を突 き合わせるようにして接合し、複数のボルト55、ナット56を用いてフランジ 51、52同士を一体的に連結して、一対のフランジ51、52の両側に管状体 53、54を直線状配置に連結するようにしている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のフランジ構造の場合、各々管状体53、54を 固着した一対のフランジ51、52同士を突き合わせるようにして接合し、ボル ト55、ナット56を用いてこれらを締め付けて一体化するものであるから、特 に一対のフランジ51、52同士の突き合わせ作業を単独の作業者が行うことは 難しく、複数の作業者の手を煩わす必要があり、管状体53、54の連結作業の 作業効率の向上、省力化の点でより優れたフランジ構造の出現が要請されている ところである。 本考案は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであり、単独の作業者でも管 状体等の連結作業を作業性よく行うことができる蝶番付フランジ及び該蝶番付フ ランジを用いた継手構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案の蝶番付フランジは、中央部に接合孔を設け、周辺部に対 応配置に複数個の連結用孔を設けた一対のフランジ部と、この一対のフランジ部 を、接合、展開可能に、且つ、分離可能に連結する蝶番機構部とを有することを 特徴とするものである。 この考案によれば、中央部に接合孔を、周辺部に対応配置に複数個の連結用孔 を設けた一対のフランジ部を、蝶番機構部により、互いに接合、展開可能に、且 つ、分離可能に連結する構造であるから、一対のフランジ部の中央部の各接合孔 に各々管状体等を取り付け、蝶番機構部を利用して互いに接合することで、管状 体同士を一対のフランジ部の両側に直線状に連結することが可能となる。 また、一対のフランジ部は、夫々互いに接合、展開可能であり、且つ、相互に 分離可能であるため、一対のフランジ部を展開した状態で管状体の取り付けを行 い、一対のフランジ部を接合して管状体同士を直線状配置とし、更に周辺部の対 応配置の複数個の連結用孔を利用したボルト、ナット等による締め付けという一 連の作業を単独の作業者が容易に行うことが可能となる。 請求項2記載の考案の継手構造は、中央部に接合孔を設け、周辺部に対応配置 に複数個の連結用孔を設けた一対のフランジ部と、この一対のフランジ部を、接 合、展開可能に、且つ、分離可能に連結する蝶番機構部とを有する蝶番付フラン ジと、前記一対のフランジ部の各接合孔に各々固着した管状体又は棒状体とから なり、前記一対のフランジ部を蝶番機構部により接合して前記管状体又は棒状体 を一対のフランジ部両側で直線状に連結可能としたことを特徴とするものである 。 この考案によれば、請求項1記載の蝶番付フランジを用いて、請求項1記載の 場合と同様、単独の作業者の場合においても、前記一対のフランジ部の接合孔に 各々固着した管状体又は棒状体を一対のフランジ部両側で容易に直線状に連結す ることができる。 請求項3記載の考案の継手構造は、中央部に接合孔を設け、周辺部に対応配置 に複数個の連結用孔を設けた一対のフランジ部と、この一対のフランジ部を、接 合、展開可能に、且つ、分離可能に連結する蝶番機構部とを有する蝶番付フラン ジと、前記一対のフランジ部の接合孔に各々固着した各接合筒体と、一対のフラ ンジ部に各々固着した接合筒体に各々端部をねじ込んだ管状体又は棒状体とから なり、前記一対のフランジ部を蝶番機構部により接合して前記管状体又は棒状体 を一対のフランジ部両側で直線状に連結可能としたことを特徴とするものである 。 この考案によれば、請求項1記載の蝶番付フランジを用いて、単独の作業者の 場合においても、前記一対のフランジ部の接合孔に各々固着した接合筒体への管 状体又は棒状体の端部のねじ込み作業、一対のフランジ部を接合して管状体又は 棒状体同士を直線状配置とする作業、更に周辺部の対応配置の複数個の連結用孔 を利用したボルト、ナット等による締め付けという一連の作業を単独の作業者が 容易に行うことが可能となる。 請求項4記載の考案の継手構造は、中央部に接合孔を設け、周辺部に対応配置 に複数個の連結用孔を設けた一対のフランジ部と、この一対のフランジ部を、接 合、展開可能に、且つ、分離可能に連結する蝶番機構部とを有する蝶番付フラン ジと、前記一対のフランジ部の接合孔に各々固着した接合筒体と、一対のフラン ジ部に各々固着した接合筒体に各々端部を嵌め込み、接合筒体外周側からねじ止 めした管状体又は棒状体とからなり、前記一対のフランジ部を蝶番機構部により 接合して前記管状体又は棒状体を一対のフランジ部両側で直線状に連結可能とし たことを特徴とするものである。 この考案によれば、請求項1記載の蝶番付フランジを用いて、単独の作業者の 場合においても、前記一対のフランジ部の接合孔に各々固着した接合筒体への管 状体又は棒状体の端部の嵌め込み及びねじ止め作業、一対のフランジ部を接合し て管状体又は棒状体同士を直線状配置とする作業、更に周辺部の対応配置の複数 個の連結用孔を利用したボルト、ナット等による締め付けという一連の作業を単 独の作業者が容易に行うことが可能となる。
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態を詳細に説明する。 図1は、本考案の実施の形態の蝶番付フランジ1を示すものである。 この蝶番付フランジ1は、中央部に接合孔3a、3bを設け、周辺部に夫々対 応配置した例えば4個の連結用孔4を設けた略円盤状に形成された一対のフラン ジ部2a、2bと、この一対のフランジ部2a、2bを、接合、展開可能に、且 つ、分離可能に連結する蝶番機構部5とを有している。 前記蝶番機構部5は、一方のフランジ部2aに設けた各分割軸部6a、6bと 、他方のフランジ部2bに設けた突出軸部7とを組み合わせて、分割軸部6a、 6b及び突出軸部7の各々設けた軸穴6c及び7cを貫くようにしてボルト8を 挿通し、ナット9にボルト8をねじ込むことで、一対のフランジ部2a及び2b を、接合、展開可能に、且つ、相互に分離可能に連結している。 図2は一対のフランジ部2a、2bを接合した状態(前記ボルト8は省略)を 示している。 次に、この蝶番付フランジ1の具体的適用例について説明する。 図3、図4は、前記構成の蝶番付フランジ1を用い、この蝶番付フランジ1に 管状体11a、11bを溶接して直線上配置とする継手構造の例を示すものであ る。 即ち、前記一対のフランジ部2a、2bの接合孔3a、3bに各々固着した管 状体11a、11bの端部を溶接して固着し、蝶番機構部5を利用して一方のフ ランジ部2a側を矢印a方向に回動させて、図4に示すように、一対のフランジ 部2a、2bを接合状態とし、更に、締め付けボルト13を連結用孔4に挿通し 、ナット14により締め付けて一対のフランジ部2a、2b一体化するものであ る。なお、図3、図4中、15は溶接箇所を示している。 このような継手構造によれば、管状体11a、11b同士を一対のフランジ部 2a、2bの両側に直線状に連結することが可能となる。 また、一対のフランジ部2a、2bは、夫々互いに接合、展開可能であり、且 つ、相互に分離可能であるため、一対のフランジ部2a、2bを展開した状態で 管状体11a、11bの溶接による取り付けを行い、一対のフランジ部2a及び 2bを接合して管状体11a、11b同士を直線状配置とし、更に、周辺部の対 応配置の各々連結用孔4を利用して締め付けボルト13、ナット14による締め 付けという一連の作業を、単独の作業者が容易に行うことが可能となる。 図5、図6は、前記蝶番付フランジ1を用い、管状体ねじ込み式による継手構 造を示すものである。 図5、図6に示す継手構造は、前記蝶番付フランジ1の一対のフランジ部2a 、2bの接合孔3a、3bに各々接合筒体21a、21bを溶接により固着し、 これら接合筒体21a、21bに、各々管状体11a、11bの端部をねじ込ん だ構造である。 即ち、図6に示すように、例えばフランジ部2aに固着した接合筒体21aの 内周部には雌ねじ21cが螺設され、管状体11aの端部には雄ねじ11cが螺 設され、雄ねじ11cを雌ねじ21cに螺合することで、管状体11aの端部を 接合筒体21aにねじ込む構造としている。 このような継手構造によっても、管状体11a、11b同士を一対のフランジ 部2a、2bの両側に直線状に連結することが可能となる。 また、この場合、一対のフランジ部2a、2bは、互いに接合、展開可能であ り、且つ、相互に分離可能であるため、一対のフランジ部2a、2bを展開した 状態で管状体11a、11bの接合筒体21a、21bへの各々のねじ込みを行 い、一対のフランジ部2a、2bを接合して管状体11a、11b同士を直線状 配置とし、更に周辺部の対応配置の各々連結用孔4を利用して締め付けボルト1 3、ナット14による締め付けという一連の作業を、図5に示すように、単独の 作業者Mが容易に行うことが可能となる。 なお、図5に示す例では、管状体11b側を予め構築物30に固定(埋設)し た場合を示すものである。 図7、図8は、前記蝶番付フランジ1を用い、管状体ねじ止め式による継手構 造を示すものである。 図7、図8に示す継手構造は、前記蝶番付フランジ1の一対のフランジ部2a 、2bの接合孔3a、3bに各々接合筒体21a、21bを溶接により固着し、 これら接合筒体21a、21bに、各々管状体11a、11bの端部を嵌め込み 、更に、図8に一部を示すように、接合筒体21a、21bの外周側から止めね じ31を用いて管状体11a、11bを接合筒体21a、21bにねじ止めし、 各々一体化している。 この場合、管状体11aの外周部に抜け止め用の凹部32を設けることもでき る。 なお、図7に示す例でも、管状体11b側を予め構築物30に固定(埋設)し た場合を示すものである。 このような継手構造によっても、管状体11a、11b同士を一対のフランジ 部2a、2bの両側に直線状に連結することが可能となる。 また、この場合、一対のフランジ部2a、2bは、互いに接合、展開可能であ り、且つ、相互に分離可能であるため、一対のフランジ部2a、2bを展開した 状態で管状体11a、11bの接合筒体21a、21bへの各々の嵌め込みを行 い、更に止めねじ31によるねじ止めを行い、一対のフランジ部2a、2bを接 合して管状体11a、11b同士を直線状配置とし、更に周辺部の対応配置の各 々連結用孔4を利用して締め付けボルト13、ナット14による締め付けという 一連の作業を、図7に示すように、単独の作業者Mが容易に行うことが可能とな る。
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、一対のフランジ部を、蝶番機構部により互いに 接合、展開可能に、且つ、分離可能に連結する構造を採用しているので、単独の 作業者でも管状体等の連結作業を作業性よく簡略に行うことを実現することが可 能な蝶番付フランジを提供することができる。 請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案の蝶番付フランジを用いて 単独の作業者の場合においても、前記一対のフランジ部の接合孔に各々溶接した 管状体又は棒状体を一対のフランジ部両側で容易に直線状に連結することができ る継手構造を提供することができる。 請求項3記載の考案によれば、請求項1記載の考案の蝶番付フランジを用いて 単独の作業者の場合においても、前記一対のフランジ部の接合孔に接合筒体を介 して各々ねじ込んだ管状体又は棒状体を一対のフランジ部両側で容易に直線状に 連結することができる継手構造を提供することができる。 請求項4記載の考案によれば、請求項1記載の考案の蝶番付フランジを用いて 単独の作業者の場合においても、前記一対のフランジ部の接合孔に各々接合筒体 を介してねじ止めした管状体又は棒状体を一対のフランジ部両側で容易に直線状 に連結することができる継手構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態の蝶番付フランジの展開状
態の平面図である。
【図2】本考案の実施の形態の蝶番付フランジ接合状態
の側面図である。
【図3】本考案の実施の形態の溶接方式の継手構造の接
合前の状態の側面図である。
【図4】本考案の実施の形態の溶接方式の継手構造の接
合状態の側面図である。
【図5】本考案の実施の形態のねじこみ方式の継手構造
の接合前の状態の側面図である。
【図6】本考案の実施の形態のねじこみ方式の継手構造
の接合状態の側面図である。
【図7】本考案の実施の形態のねじ止め方式の継手構造
の接合前の状態の側面図である。
【図8】本考案の実施の形態のねじ止め方式の継手構造
の接合状態の側面図である。
【図9】従来の継手構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 蝶番付フランジ 2a フランジ部 2b フランジ部 3a 接合孔 3b 接合孔 4 連結用孔 5 蝶番機構部 6a 分割軸部 6b 分割軸部 6c 軸穴 7 突出軸部 8 ボルト 9 ナット 11a 管状体 11b 管状体 11c 雄ねじ 13 締め付けボルト 14 ナット 21a 接合筒体 21b 接合筒体 21c 雌ねじ 30 構築物 31 止めねじ 32 凹部 M 作業者

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部に接合孔を設け、周辺部に対応配置
    に複数個の連結用孔を設けた一対のフランジ部と、 この一対のフランジ部を、接合、展開可能に、且つ、分
    離可能に連結する蝶番機構部と、 を有することを特徴とする蝶番付フランジ。
  2. 【請求項2】中央部に接合孔を設け、周辺部に対応配置
    に複数個の連結用孔を設けた一対のフランジ部と、この
    一対のフランジ部を、接合、展開可能に、且つ、分離可
    能に連結する蝶番機構部とを有する蝶番付フランジと、 前記一対のフランジ部の各接合孔に各々固着した管状体
    又は棒状体等とからなり、 前記一対のフランジ部を蝶番機構部により接合して、前
    記管状体又は棒状体等を一対のフランジ部両側で直線状
    に連結可能としたことを特徴とする継手構造。
  3. 【請求項3】中央部に接合孔を設け、周辺部に対応配置
    に複数個の連結用孔を設けた一対のフランジ部と、この
    一対のフランジ部を、接合、展開可能に、且つ、分離可
    能に連結する蝶番機構部とを有する蝶番付フランジと、 前記一対のフランジ部の各接合孔に各々固着した接合筒
    体と、 前記一対のフランジ部に各々固着した接合筒体に各々端
    部をねじ込んだ管状体又は棒状体等とからなり、 前記一対のフランジ部を蝶番機構部により接合して、前
    記管状体又は棒状体等を一対のフランジ部両側で直線状
    に連結可能としたことを特徴とする継手構造。
  4. 【請求項4】中央部に接合孔を設け、周辺部に対応配置
    に複数個の連結用孔を設けた一対のフランジ部と、この
    一対のフランジ部を、接合、展開可能に、且つ、分離可
    能に連結する蝶番機構部とを有する蝶番付フランジと、 前記一対のフランジ部の各接合孔に各々固着した接合筒
    体と、 前記一対のフランジ部に各々固着した接合筒体に各々端
    部を嵌め込み、接合筒体外周側からねじ止めした管状体
    又は棒状体等とからなり、 前記一対のフランジ部を蝶番機構部により接合して、前
    記管状体又は棒状体を一対のフランジ部両側で直線状に
    連結可能としたことを特徴とする継手構造。
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