JP3068400U - ブロ―バイガスの還元装置におけるガスの変成・荷電装置 - Google Patents

ブロ―バイガスの還元装置におけるガスの変成・荷電装置

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JP3068400U JP1999008014U JP801499U JP3068400U JP 3068400 U JP3068400 U JP 3068400U JP 1999008014 U JP1999008014 U JP 1999008014U JP 801499 U JP801499 U JP 801499U JP 3068400 U JP3068400 U JP 3068400U
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哲也 中村
清 矢野
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奥井 徳次郎
大西 康之
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力装置がいらない上に、小型軽量で優れた
性能を有するブローバイガスの変成、マイナス荷電装置
の提供。 【解決手段】 ブローバイガスを吸気通路に導入して燃
焼室に戻し完全燃焼させるブローバイガスの還元装置に
おけるガスの変成・荷電装置であって、常時水溶液で濡
れた状態に保持された布、フェルト、不織布、紙のいず
れかまたはこれらを組合わせたもので構成された、ブロ
ーバイガスが通過可能な隔壁を介してブローバイガスと
水溶液とを接触させてブローバイガスを変成した後、イ
オン化するためのイオナイザを備えた構成となしたこと
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は内燃機関においてエンジン本体内で発生したブローバイガスを燃焼室 に戻して燃焼させるためのブローバイガスの還元装置におけるガスの変成・荷電 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の膨張工程でクランク室に漏れるブローバイガスは、一般には空気中 に放出され大気汚染の原因となるため一部の車種は燃焼室へ戻して(還元して) 燃やしている。このブローバイガスを燃焼室に戻して燃焼させる装置がブローバ イガス還元装置であり、一般にはPCV(ポジティブ・クランクケース・ベンチ レーション)と呼ばれている。 従来の一般的なブローバイガス還元装置は吸気系のスロットバルブから吸気マ ニホールド間とクランク室とを結ぶ配管と、クランク室とつながったロッカーカ バーと、外気の取入口とスロットバルブ間とを結ぶ配管とから構成されている。 すなわち、エンジンが運転されているとスロットバルブから吸気マニホールドの 間は常に負圧となっているので、ブローバイガスは常にクランク室からここに吸 い出され、混合気と混ざって燃焼室に入る。このためエンジンの負荷の小さい時 にはクランク室内も負圧となり、外気がロッカーカバーを経てクランク室内に入 り、他方、エンジンの負荷が大きくなると負圧も大きくなるが、負圧によって吸 い取られる以上にブローバイガスが多くなると、ガスはクランク室からロッカー カバーを経て外気の取入れ口の方にも流れ、2つの経路によって処理されるよう になっている。 このような仕組みのブローバイガス還元装置においては可及的にブローバイガ スの燃焼効率を高めることが必要である。このブローバイガスの燃焼効率を高め るためにブローバイガスを有機アルコール水溶液に接触させて当該ガスを変成さ せる技術は古くから知られている。アルコールなどの含有水溶液とガスを接触さ せる方法としては、例えばブローバイガスを充満させた容器中に水溶液を噴霧さ せる方法や、ブローバイガスを水溶液中を通過させて泡だたせる方法、あるいは 超音波噴霧装置による溶液の噴霧や機械的ミキサーおよび振動混合装置などが知 られている。さらに特開平10−169517号公報には5〜30%の有機アル コールまたはテレピン油含有水溶液とブローバイガスを接触させ、さらに接触後 のガスをイオナイザーによりイオン化することによりブローバイガスの燃焼効率 を高める技術が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかるにこのような従来技術には、以下に記載する問題点がある。 水溶液と接触して変成されかつイオン化したガスの優良な特性を可及的に 保持しつつエンジンに還流するためには、当該ブローバイガス還元装置を可能な 限りエンジンに近接して設置する必要があり、かつ蒸発減量する溶液の補充など 保守点検のための作業の可能な場所を選ばなければならない。しかし、既存の車 両においてこれらの条件を満たすためのスペースを確保することは困難であり、 したがって実際にはそのスペースに応じて装置を小型化しなければならない上、 噴霧や混合のために付加する装置の使用は極力避けなければならない。 ブローバイガス変成装置を設置する場所は、エンジンの振動や、走行時の 車両の振動の影響が避けられないため、取付部品の形状や設置の仕方によっては 共振を起こして破損することがある。したがって装置は可及的に簡単でかつ剛性 を有し、可及的に接続部のない構造であることが望まれる。 水溶液を噴霧してブローバイガスと接触させる方法は、溶液とガスの接触 面積を大きくするには霧滴は可及的に微細化する必要があるが、噴霧ノズル孔を 小さくすると溶液中に堆積した炭素粒子で目詰まりを起こすため、長期の連続使 用が困難となる。
【0004】 本考案は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、ポンプ やモーターなどの動力装置が不要で、装置の小型軽量化が可能で既存の車両に容 易に取付けることができ、また故障などのトラブルがほとんどなく耐久性に富み 長期の連続使用が可能なブローバイガスの変成・荷電装置を提供しようとするも のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案はブローバイガスの燃焼効率を高めるためのブローバイガスと水溶液の 接触手段に毛細管現象を利用したもので、その第1の実施態様はブローバイガス を吸気通路に導入して燃焼室に戻し完全燃焼させるブローバイガスの還元装置に おけるにガスの変成・荷電装置であって、常に水溶液で濡れた状態に保持されて いる布、フェルト、不織布、紙のいずれかまたはこれらを組合わせたもので構成 された、前記ブローバイガスが通過可能な隔壁を備え、該隔壁を介してブローバ イガスと水溶液とを接触させてブローバイガスを変成した後、該変成ガスをイオ ン化するためのイオナイザを備えた構成となしたブローバイガス還元装置におけ るガスの変成・荷電装置であり、 第2の実施態様はケースの中に二つの処理槽が並設され、第1処理槽内には側 壁にガス流出窓孔を有しかつ中央部に油水分離板を配して構成した衝突分離方式 の油水分離槽と、側壁全体に多数の細孔を穿設した筒体の外周に布、フェルト、 不織布、紙のいずれかまたはこれらを組合わせたものを貼付けて構成した筒状隔 壁が前記油水分離槽を囲むように配置され、第1処理槽内に貯溜された水溶液中 に前記筒状隔壁の一部が浸漬されて液面より上の露出部が毛細管現象により常時 濡れた状態に保持され、ケースに設けたガス入口より前記衝突分離方式の油水分 離槽に導入されて油水が分離されるとともにミスト状となったブローバイガスが 前記筒状隔壁を通過することにより水溶液と接触した後、側壁全体に多数の細孔 を穿設した筒体の外周に布、フェルト、不織布、紙のいずれかまたはこれらを組 合わせたものが貼付けられ、かつ中央部に水分離板を配して構成した衝突分離方 式の水分離槽が内部に設置された第2処理槽へ導入され、衝突分離方式の水分離 槽にて余剰水が分離されミスト状のブローバイガスがイオナイザにてイオン化さ れてケースに設けたガス出口より流出する構成となしたことを特徴とするもので ある。 なお前記水溶液としては、クラスターの小さい水に有機アルコールを溶解させ 、さらに0.2〜2%のアンモニウム塩等窒素化合物を添加して電解質を付与し たものを用いることができる。
【0006】 すなわち本考案はブローバイガスと水溶液とを接触させる手段に、毛細管現象 により常に水溶液で濡れた状態に保持することができる布、フェルト、不織布、 紙のいずれかまたはこれらを組合わせたもので構成された隔壁に、正圧を持った ブローバイガスを通過させる手段をこうじたもので、これにより広い面積でのブ ローバイガスと水溶液の微細な接触が可能となり、より優良なブローバイガスを 得ることができるとともに、ポンプやモーターなどの動力装置が不要となること により小形軽量でかつ故障などのトラブルがなく、その上耐久性に富み保守点検 もほとんど不要となる。
【0007】 また本考案において、衝突分離方式の油水分離槽、水分離槽はブローバイガス を油水分離板または水分離板に衝突させることによって、当該ガスに含まれる水 分、油分、塵埃などの不純物(ドレン)を効果的に除去する方式であり、一般に は圧縮空気清浄器として知られている。この衝突分離方式は、フィルター類など の消耗品は一切使用しないので、長期にわたり初期の高い性能を保持することが できること、フィルター類などのエレメント代や、エレメント交換による手間が 省け保守管理が激減するため、非常に経済的であること、電気を使用しないため 電気配線工事が不要で、取付が簡単であること、設置スペースをとらないコンパ クト設計なので、各種機器装置への組込みに適するなどの特徴を有する。 また本考案においては衝突分離方式の油水分離槽一槽だけでも十分であるが、 ブローバイガスに含まれている水分、油分、塵埃などの不純物(ドレン)をより 一層除去するとともに、よりミスト化するために同じ衝突分離方式の水分離槽を 並設したのである。したがって、衝突分離方式の油水分離槽や水分離槽は、必要 に応じて複数で構成してもよいことはいうまでもない。
【0008】 なお水溶液として、クラスターの小さい水に有機アルコールを溶解させ、さら に0.2〜2%のアンモニウム塩または窒素化合物を添加して電解質を付与した ものを用いるのは、水溶液とブローバイガスの反応を早め、より効果的にブロー バイガスの変成を行うためである。なおアンモニウム塩等窒素化合物は、アルコ ールに対して2〜5%、水に対しては最低10%の場合2〜5%添加すると全体 として0.2〜0.5%、最大40%の場合2〜5%添加すると全体として0. 8〜2.0%、すなわちアルコール分により変わるが、アンモニウム塩等窒素化 合物の添加量としては0.2〜2%となる。
【0009】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の一実施例装置を一部破断して示す平面図、図2は図1のイーイ 線上の縦断正面図であり、1はケース本体、2は第1処理槽、2−1は衝突分離 方式の油水分離槽、2−2は筒状隔壁、2−3は蓋体、2−4は基板、2−5は 固定バー、2−6は水溶液、3は第2処理槽、3−1は衝突分離方式の水分離槽 、3−2は基板、3−3は固定バー、3−4は蓋体、4はブローバイガス入口管 、4−1はガス入口、4−2はガス導入管、5はガス送給管、5−1はガス導入 管、6はブローバイガス出口管、6−1はガス出口、7はイオナイザである。
【0010】 ケース本体1はボックス形で、背面に取付金具1−1が取着されている。この ボックス形のケース本体1内に所望の間隔を隔てて第1処理槽2と第2処理槽3 が並設されている。この第1処理槽2、第2処理槽3は共にほぼ同じ大きさの密 閉構造の円筒体で構成され、それぞれケース本体1の底部に基板2−4、3−2 を介して固定されている。 第1処理槽2には槽内中央部に衝突分離方式の油水分離槽2−1が設置され、 その外側に筒状隔壁2−2が油水分離槽2−1を囲むように配置されている。衝 突分離方式の油水分離槽2−1は、底部が漏斗状になった円筒体からなり、内部 にはブローバイガスを衝突させて水分や油分等を除去するための油水分離板2− 1aが設けられ、本体側壁にはガス流出窓孔2−1bが穿設され、下部にはケー ス本体1底部を貫通するドレン排出口2−1cが設けられている。
【0011】 筒状隔壁2−2は側壁全体に多数の細孔2−2cを穿設した金属製の円筒体2 −2aの外周全体に例えばフェルト2−2bが貼付けられ、下部は基板2−4に 固定され、上部は該円筒体2−2aが倒れたりずれたりしないように固定バー2 −5にて垂直に支持されている。この筒状隔壁2−2は第1処理槽2内に所望の レベルまで貯溜された水溶液2−6中にその一部が浸漬され、液面より上の露出 部のフェルト2−2bが毛細管現象により常時濡れた状態に保持されている。
【0012】 前記油水分離槽2−1および筒状隔壁2−2の上部は蓋体2−3にて封鎖され 、ケース本体1の側壁上部にガス入口4−1を貫通突出させたブローバイガス入 口管4のガス導入管4−2が、第1処理槽2の天井部中心部と蓋体2−3の中心 部を貫通してその下端開口部と油水分離槽2−1内の油水分離板2−1aとの間 に隙間ができるように配管設置されている。なお第1処理槽2の天井部には水溶 液を含んだ変成ガスを隣接する第2処理槽3へ送るためのガス送給管5の入口が 該処理槽2内に開口している。
【0013】 すなわち、第1処理槽2ではガス導入管4−2より衝突分離方式の油水分離槽 2−1内に導入されたブローバイガスが油水分離板2−1aに衝突することによ り、当該ブローバイガスに含まれている油分、水分、塵埃などの不純物(ドレン )が除去されるとともにミスト化され、その不純物が除去されミスト化されたブ ローバイガスは該油水分離槽2−1の側壁に設けたガス流出窓孔2−1bより流 出するとともに、水溶液2−6に浸漬されて毛細管現象により常時濡れた状態に 保持されている液面より上の筒状隔壁2−2のフェルト2−2bを細孔2−2c より通過することにより水溶液2−6を含む変成ガスとなって該筒状隔壁2−2 の外側へ流出し、該処理槽2の天井部に接続されているガス送給管5の入口より 第2処理槽3へ送られるように構成されている。一方、分離された不純物は油水 分離板2−1aの下方に飛散落下し、ドレン排出口2−1bより外部に排出され るようになっている。
【0014】 第2処理槽3には槽内中央部に衝突分離方式の水分離槽3−1が設置され、そ の構造は底部が漏斗状になった円筒体の内部にブローバイガスを再度衝突させて 余剰水分を除去するための水分離板3−1aが設けられ、本体側壁には多数の細 孔3−1bが穿設され、その外周全体に前記と同じフェルト3−1cが貼付けら れ、下部にケース本体1底部を貫通するドレン排出口3−1dが設けられている 。この水分離槽3−1もその上部を固定バー3−3にて垂直に支持されている。
【0015】 水分離槽3−1の上部も前記と同様に蓋体3−4にて封鎖され、ガス送給管5 の他端側のガス導入管5−1が、第2処理槽3の天井部中心部と蓋体3−4の中 心部を貫通してその下端開口部と水分離槽3−1内の水分離板3−1aとの間に 隙間ができるように配管設置されている。この第2処理槽2の天井部には水溶液 を含んだ変成ガスをイオナイザ7へ送るためのブローバイガス出口管6の入口が 該処理槽2内に開口している。イオナイザ7はケース本体1の内壁に取付けられ 、その出口側にケース本体1の側壁を貫通してガス出口6−1を突設している。 なおイオナイザ7は水溶液2−6と接触して変成されたガスをイオン化するため の装置である。
【0016】 すなわち、第2処理槽3では第1処理槽2よりガス送給管5より送られてきた ミスト状の変成ガスがガス導入管5−1より衝突分離方式の水分離槽3−1内に 導入され、再度水分離板3−1aに衝突することにより当該ブローバイガスに含 まれている余剰の水分が除去されるとともにさらにミスト化され、その余剰水分 が除去された変成ガスは該水分離槽3−1の側壁に設けた多数の細孔3−1bよ りフェルト3−1cを通過することにより濾過されてより清浄な変成ガスとなっ て該水分離槽3−1の外側へ流出し、該処理槽3の天井部に接続されているブロ ーバイガス出口管6の入口よりイオナイザ7へ送られるように構成されている。 一方、分離された不純物は前記と同様、水分離板3−1aの下方に飛散落下し、 ドレン排出口3−1dより外部に排出されるようになっている。
【0017】 上記構成のブローバイガスの変成・荷電装置において、ガス入口4−1よりブ ローバイガス入口管4に供給されたブローバイガスはガス導入管4−2より衝突 分離方式の油水分離槽2−1内に導入され、油水分離板2−1aに衝突して油分 、水分、塵埃などの不純物(ドレン)が除去されるとともにミスト化され、その 不純物が除去されミスト化されたブローバイガスは該油水分離槽2−1の側壁に 設けたガス流出窓孔2−1bより流出するとともに、水溶液2−6に浸漬されて 毛細管現象により常時濡れた状態に保持されている液面より上の筒状隔壁2−2 のフェルト2−2bを細孔2−2cより通過することにより水溶液2−6と接触 して変成ガスとなり、該筒状隔壁2−2の外側へ流出して当該処理槽2の天井部 に接続されているガス送給管5より第2処理槽3へ送られる。一方、分離された 不純物は油水分離板2−1bの下方に飛散落下し、ドレン排出口2−1bより外 部に排出される。
【0018】 第2処理槽3では第1処理槽2よりガス送給管5より送られてきたミスト状の 変成ガスがガス導入管5−1より衝突分離方式の水分離槽3−1内に導入され、 再度水分離板3−1aに衝突することにより当該ブローバイガスに含まれている 余剰の水分(粒子の大きいものを含む)が除去されるとともにさらにミスト化さ れる。余剰水分が除去された変成ガスは該水分離槽3−1の側壁のフェルト3− 1cを通過することによりさらに濾過されてより清浄な変成ガスとなって該水分 離槽3−1の外側へ流出し、該処理槽3の天井部に接続されているブローバイガ ス出口管6よりイオナイザ7へ送られる。一方、分離された不純物は前記と同様 、水分離板3−1aの下方に飛散落下し、ドレン排出口3−1dより外部に排出 される。イオナイザ7へ送られた変成ガスはイオン化されてエンジンへ送られる 。
【0019】 なお水溶液2−6として、クラスターの小さい水に有機アルコールを溶解させ 、さらに0.2〜2%のアンモニウム塩等窒素化合物を添加して電解質を付与し たものを用いると、水溶液とブローバイガスの反応が早められ、より効果的にブ ローバイガスの変成を行うことができる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したごとく、本考案は以下に記載する効果を奏する。 (1)ブローバイガスと水溶液とを接触させる手段に、毛細管現象により常に水 溶液で濡れた状態に保持することができる布、フェルト、不織布、紙のいずれか またはこれらを組合わせたもので構成されたものを用いたことにより、ガスの正 圧のみでブローバイガスと水溶液とを接触させることができ、しかも広い面積で のブローバイガスと水溶液の微細な接触が可能となり、より優良なブローバイガ スを得ることができるとともに、ポンプやモーターなどの動力装置が不要となる ことにより小形軽量でかつ故障などのトラブルがなく、その上耐久性に富み保守 管理に要する手間が省かれる。 (2)ブローバイガスに含まれる水分、油分、塵埃などの不純物(ドレン)の除 去手段に、長期にわたり初期の高い性能を保持することができるなどの特徴を有 する衝突分離方式を採用したことにより、より清浄なミスト状の変成ガスを得る ことができる。 (3)水溶液を電解質とすることにより水溶液とブローバイガスの反応が早めら れ、より効果的にブローバイガスの変成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例装置を一部破断して示す平面
図である。
【図2】図1のイーイ線上の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 第1処理槽 2−1 衝突分離方式の油水分離槽 2−2 筒状隔壁 2−3 蓋体 2−4 基板 2−5 固定バー 2−6 水溶液 3 第2処理槽 3−1 衝突分離方式の水分離槽 3−2 基板 3−3 固定バー 3−4 蓋体 4 ブローバイガス入口管 4−1 ガス入口 4−2 ガス導入管 5 ガス送給管 5−1 ガス導入管 6 ブローバイガス出口管 6−1 ガス出口 7 イオナイザ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブローバイガスを吸気通路に導入して燃
    焼室に戻し完全燃焼させるブローバイガスの還元装置に
    おけるガスの変成・荷電装置であって、常時水溶液で濡
    れた状態に保持されている布、フェルト、不織布、紙の
    いずれかまたはこれらを組合わせたもので構成された、
    ブローバイガスが通過可能な隔壁を備え、該隔壁を介し
    てブローバイガスと水溶液とを接触させてブローバイガ
    スを変成した後、該変成ガスをイオン化するためのイオ
    ナイザを備えた構成となしたことを特徴とするブローバ
    イガスの還元装置におけるガスの変成・荷電装置。
  2. 【請求項2】 ブローバイガスを吸気通路に導入して燃
    焼室に戻し完全燃焼させるブローバイガスの還元装置に
    おけるガスの変成・荷電装置であって、ケースの中に二
    つの処理槽が並設され、第1処理槽内には側壁にガス流
    出窓孔を有しかつ中央部に油水分離板を配して構成した
    衝突分離方式の油水分離槽と、側壁全体に多数の細孔を
    穿設した筒体の外周に布、フェルト、不織布、紙のいず
    れかまたはこれらを組合わせたものを貼付けて構成した
    筒状隔壁が前記油水分離槽を囲むように配置され、第1
    処理槽内に貯溜された水溶液中に前記筒状隔壁の一部が
    浸漬されて液面より上の露出部が毛細管現象により常時
    濡れた状態に保持され、ケースに設けられたガス入口よ
    り前記衝突分離方式の油水分離槽に導入されて油水が分
    離されるとともにミスト状となったブローバイガスが前
    記筒状隔壁を通過することにより水溶液と接触した後、
    側壁全体に多数の細孔を穿設した筒体の外周に布、フェ
    ルト、不織布、紙のいずれかまたはこれらを組合わせた
    ものが貼付けられ、かつ中央部に水分離板を配して構成
    した衝突分離方式の水分離槽が内部に設置された第2処
    理槽へ導入され、衝突分離方式の水分離槽にて余剰水が
    分離されたミスト状のブローバイガスがイオナイザにて
    イオン化されてケースに設けられたガス出口より流出す
    る構成となしたことを特徴とするブローバイガスの還元
    装置におけるガスの変成・荷電装置。
  3. 【請求項3】 前記水溶液として、クラスターの小さい
    水に有機アルコールを溶解させ、さらに0.2〜2%の
    アンモニウム塩等窒素化合物を添加して電解質を付与し
    たものを用いることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のブローバイガスの還元装置におけるガスの変成
    ・荷電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005248926A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ブローバイガス還流システムのベンチレータ装置
JP2008128235A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Man Diesel Sa 内燃機関

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