JP3067998B2 - 道路マップ作成装置及び道路マップ表示装置及び空港面マップ作成装置及び空港面マップ表示装置及び道路マップ作成方法及び道路マップ表示方法及び空港面マップ作成方法及び空港面マップ表示方法 - Google Patents

道路マップ作成装置及び道路マップ表示装置及び空港面マップ作成装置及び空港面マップ表示装置及び道路マップ作成方法及び道路マップ表示方法及び空港面マップ作成方法及び空港面マップ表示方法

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JP3067998B2
JP3067998B2 JP8077566A JP7756696A JP3067998B2 JP 3067998 B2 JP3067998 B2 JP 3067998B2 JP 8077566 A JP8077566 A JP 8077566A JP 7756696 A JP7756696 A JP 7756696A JP 3067998 B2 JP3067998 B2 JP 3067998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路マップ作成装
置に関する。特に、道路が空港の誘導路等である場合、
すなわち空港面マップを作成するのに適した空港面マッ
プ作成装置及び方法に関する。又、これらの道路マップ
空港面マップをリアルに表示可能な表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】道路マップを作成する装置及び方法は、
現在種々のものが知られている。従来の道路マップ作成
ツールを用いて、道路の交差点を定義する場合はまず交
差点の形状を作図し、この形状に対し交差点である旨の
属性を与えることにより交差点の定義を行うことが一般
的であると考えられる。このような作図の様子は、例え
ば図43に示されている。同図に示されているように、
道路10がある場合に、これと交わる新たな道路12を
作図1の動作によって、例えば長方形の図形として作図
を行う。そして、実際の道路には交差点には角に丸みが
設けられているため、この丸みを同図における作図2と
作図3において付加する。そして、このようにして図形
として形成された交差点に対し交差点である旨の属性を
付与するための交差点作成操作を行うことにより、所定
のエリアが交差点である旨を属性として付与することが
できる。
【0003】道路マップの作成装置において、最も工夫
を要すべき箇所の一つは、交差点の作成及び表示の部分
であると考えられる。そのため、交差点の作成に工夫を
設けた道路マップ作成装置は広く種々のものが提案され
ている。例えば、特開平5−89221号公報には、交
差点の形状を容易に描くことが可能な図形作成装置が示
されている。ここに記載されている図形作成装置によれ
ば、道路の十字路や立体交差路で代表されるような交差
部分を有する一定の幅を有する線からなる図形を、簡単
な操作により正確に描画できるものである。
【0004】また、特開平5−314237号公報に
は、同様に交差点の作成及び表示に工夫を設けた図形作
成装置が記載されている。ここに記載されている装置に
よれば、各道図形(道路を表す)の交差部分の状態に応
じたイメージ化用データを作成するイメージ化用データ
作成部15が設けられており、このイメージ化用データ
を基に道路のコース状態を正確に表示印刷できる図形作
成装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、地理上の
道路マップ作成ツールにおいては、交差点の作成及びそ
の表示を容易にする種々の工夫がなされている。
【0006】しかしながら、このような従来の道路マッ
プ作成装置において、道路情報を基本的に中心線と、そ
の交差点とでのみ表しているため、空港面マップなどの
ように道路の幅や、道路の交差点における曲率半径など
が極めて重要な意味を持つ場合には、従来の道路マップ
作成装置では、細かな設定ができないという問題があっ
た。すなわち、従来の道路マップ作成ツールは、いわば
道路を点と線でのみ表し、空港面マップのように各誘導
路の幅や、交差点における曲率半径などを正確に定義し
なければならない用途に用いようとすれば、各誘導路や
交差点における形状の作成とさらに各誘導路を識別する
ための属性定義に時間を要し、かつこれらの定義が全て
人手によっていたため誤りを生じ易いという問題があっ
た。
【0007】この空港面マップは、空港において発着す
る各飛行機が現在どの誘導路に位置するかを表示するた
めの基となるマップであり、その表示は正確である必要
がある。また、誘導路や滑走路の変更などに伴い、その
変更箇所の修正により、関連する部分が自動的にそれに
合わせて変更されるような空港面マップのデータ構造と
することが望ましい。しかしながら、上述したように、
従来の道路マップ作成装置においては道路情報を単なる
図形と、その図形が位置する領域に対して交差点として
の属性情報が付与されているのみであり、空港面マップ
を作成するのには必ずしも適当ではなかった。
【0008】本発明は、係る課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は道路の幅や交差点における曲率半径な
どを自由に設計でき、かつ交差点であることを自動認識
し、交差点である旨の属性情報が自動的に設定され、空
港面マップを作成するのに適した空港面マップ作成装置
を提供することである。
【0009】さらに、本発明の他の目的は、作成された
空港面マップに関し、リアリティーがある表示を行うこ
とが可能な表示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、上記課
題を解決するために、道路をその中心線で表現すること
によって道路マップを作成する道路マップ作成装置にお
いて、道路マップに新たに加える道路の中心線のデータ
を入力する入力手段と、作成対象である道路マップ中に
おいて、前記入力された新たな道路の中心線の近傍に、
道路マップ中に設けられている既存の道路の中心線が存
在するか否か検索する検索手段と、前記検索手段により
近傍に存在する既存道路の中心線が発見された場合に、
全記入力された道路の中心線と、前記既存道路の中心線
との位置関係に基づき、前記両道路の間に交差点を設け
る交差点作成手段と、を含み、前記交差点作成手段は、
前記既存の道路の中心線と、前記新たに入力された道路
の中心線との双方に接する円弧を算出する円弧算出手段
と、前記円弧を前記交差点の中心線として前記道路マッ
プ中に登録する交差点登録手段と、を含むことを特徴と
する道路マップ作成装置である。
【0011】第1の本発明においては、新たに作成され
るべき道路が既存道路の近傍である場合に、この既存道
路との交差点が交差点作成手段によって自動的に作成さ
れるため、道路マップを迅速に作成することが可能であ
る。
【0012】尚、どの程度近傍であれば交差点を作成す
るか否かについては、予めパラメータによって、操作者
が指定しておくのが好適である。例えば、後述する実施
の形態においては、パラメータ入力部44に、この近傍
か否かの基準となるパラメータが予め登録されている
(後述する図1参照)。
【0013】又、入力手段としては、マウスやタブレッ
トなどのポインティングデバイスが好適であるが、キー
ボードなどによって中心線のデータの座標そのものを入
力することも好適である。
【0014】又、検索手段は具体的には、コンピュータ
のCPUとそのCPUによって実行される検索プログラ
ムとから構成されるのが好適である。そして、この検索
プログラムは道路マップの中心線のデータが登録されて
いる記憶手段から、入力された新規道路の近傍に存在す
る既存道路を検索するのである。
【0015】又、円弧算出手段も、コンピュータのCP
UとそのCPUによって実行される円弧算出プログラム
とから構成されるのが好適である。この円弧の半径も、
予めパラメータ入力部44に記憶させておくことが望ま
しい(後述する図1参照)。
【0016】第2の本発明は、上記課題を解決するため
に、前記交差点作成手段は、前記既存の道路の中心線
と、前記新たに入力された道路の中心線との距離の値が
所定の範囲内の場合に、前記新たに入力された道路の中
心線の位置を前記既存の道路の中心線の位置に近づける
修正手段、を含むことを特徴とする第1の本発明の道路
マップ作成装置である。
【0017】このような構成により入力した新規道路を
指定する座標データ等が正確なものでなかった場合であ
っても、既存の道路の位置が正確なものであれば、その
既存道路の位置に新規道路が修正手段によって規格化さ
れるので、正確な道路マップを作成することができる。
【0018】第3の本発明は、上記課題を解決するため
に、前記交差点作成手段は、前記既存の道路の中心線と
前記新たに入力された道路の中心線との交点を求める交
点算出手段と、前記既存の道路の中心線の中間点が、前
記新たに入力された道路の中心線の端点の近傍に位置し
ている場合に、前記交点で前記既存の道路の中心線を分
割して2本の中心線として前記道路マップ中に登録する
分割手段と、前記分割手段によって分割された2本の中
心線と、前記新たに入力された道路の中心線とに対し
て、これらの中心線の任意の2本の組に対して、前記各
組の2本の中心線に接する円弧を前記各組毎に算出する
第2円弧算出手段と、を含むことを特徴とする第1又は
第2の道路マップ作成装置である。
【0019】第3の本発明によれば、新たな交差点の作
成に際して、既存の道路の分割が行われ、分割された道
路に接続されるように交差点が構成される。そのため、
交差点に接続する各道路の構成を正確に管理することが
可能である。
【0020】第4の本発明は、上記課題を解決するため
に、前記交差点作成手段は、前記既存の道路の中心線と
前記新たに入力された道路の中心線との交点を求める交
点算出手段と、前記新たに入力された道路の中心線の中
間点が、前記既存の道路の中心線の端点の近傍に位置し
ている場合に、前記交点で前記新たに入力された道路の
中心線を分割して2本の中心線として前記道路マップ中
に登録する分割手段と、前記分割手段によって分割され
た2本の中心線と、前記既存の道路の中心線とに対し
て、これらの中心線の任意の2本の組に対して、前記各
組の2本の中心線に接する円弧を前記各組毎に算出する
第2円弧算出手段と、を含むことを特徴とする第1又は
第2の本発明の道路マップ作成装置である。
【0021】第4の本発明は、上記第3の本発明とは逆
に、新規に作成される道路の分割が行われる場合の発明
であり、本質的には上記第3の本発明と同様の作用を奏
する。
【0022】第5の本発明は、上記課題を解決するため
に、前記道路マップを所定のゾーン領域毎に管理する手
段であって、前記各ゾーン領域に含まれる道路を、前記
ゾーン領域毎に記憶するゾーン管理手段、を含み、前記
検索手段は、前記新たに入力された道路が含まれる第1
ゾーン領域、及び必要に応じて前記第1ゾーン領域に隣
接する第2ゾーン領域に関して、前記ゾーン管理手段に
記憶されている前記第1及び第2ゾーン領域に含まれる
前記道路を検索するゾーン検索手段、を含むことを特徴
とする第1又は第2又は第3又は第4の本発明の道路マ
ップ作成装置である。
【0023】第5の本発明においては、ゾーン検索手段
が道路マップをゾーン領域に分割して検索を行ったの
で、効率の良い検索を行うことができる。
【0024】第6の本発明は、上記課題を解決するため
に、道路をその中心線で表現することによって道路マッ
プを作成し、作成された道路マップを表示する道路マッ
プ表示装置において、前記道路の中心線を左右に道路幅
の半値だけ平行移動させた左オフセット線及び右オフセ
ット線を作成するオフセット線作成手段と、前記左オフ
セット線及び右オフセット線を表示し、道路幅が表現さ
れた道路マップを表示しうる幅付き道路表示手段と、同
一の交差点に接続する一の道路の前記オフセット線と、
同一の前記交差点に接続する他の道路の前記オフセット
線との双方に接するオフセット円弧を作成するオフセッ
ト円弧作成手段と、前記オフセット円弧と同心の円弧で
あって、前記オフセット円弧と道路幅だけ離間した幅付
きオフセット円弧を作成する幅付きオフセット円弧作成
手段と、前記オフセット円弧及び前記幅付きオフセット
円弧を表示し、交差点幅が表現された道路マップを表示
する幅付き交差点表示手段と、を含むことを特徴とする
道路マップ表示装置である。
【0025】第6の本発明によれば、オフセット線作成
手段、オフセット円弧作成手段が、道路の中心線のオフ
セット線、及びこのオフセット線に接するオフセット円
弧を算出するので、容易に、正確な道路幅が表示される
リアリティに富む道路マップの表示が行うことができ
る。
【0026】第7の本発明は、上記課題を解決するため
に、前記幅付きオフセット円弧作成手段は、前記オフセ
ット円弧が接するオフセット線の基礎となった道路の道
路幅のうち、小さい方の道路幅だけ前記オフセット円弧
から離間した幅付きオフセット円弧を作成することを特
徴とする第6の本発明の道路マップ表示装置である。
【0027】第7の本発明においては、幅付きオフセッ
ト円弧は、道路幅の小さい方の幅と同一の幅を有してい
る。そのため、本発明によれば、滑らかな交差点の表示
を行うことが可能である。
【0028】第8の本発明は、上記課題を解決するため
に、誘導路をその中心線で表現することによって空港面
マップを作成する空港面マップ作成装置において、空港
面マップに新たに加える誘導路の中心線のデータを入力
する入力手段と、作成対象である空港面マップ中におい
て、前記入力された新たな誘導路の中心線の近傍に、空
港面マップ中に設けられている既存の誘導路の中心線が
存在するか否か検索する検索手段と、前記検索手段によ
り近傍に存在する既存誘導路の中心線が発見された場合
に、前記入力された誘導路の中心線と、前記既存誘導路
の中心線との位置関係に基づき、前記両誘導路の間に交
差点を設ける交差点作成手段と、を含み、前記交差点作
成手段は、前記既存の誘導路の中心線と、前記新たに入
力された誘導路の中心線との双方に接する円弧を算出す
る円弧算出手段と、前記円弧を前記交差点の中心線とし
て前記空港面マップ中に登録する交差点登録手段と、を
含むことを特徴とする空港面マップ作成装置である。
【0029】第8の本発明は、上記第1の本発明の道路
マップ作成装置を空港面マップ作成装置に応用した発明
である。本発明においては所定の曲率半径を有する円弧
から成る交差点が自動的に作成される。このような特徴
は、一般道路でも意味のあるものであるが、特に、空港
のように、飛行機が移動するため、誘導路などの曲率半
径が厳密に定められている場合の空港面マップに応用す
ることでその特徴をより発揮させることが可能である。
後述する実施の形態においても、このような観点から、
空港面マップ作成装置の実施形態について説明してい
る。
【0030】尚、本発明において「誘導路」は広く飛行
機などが移動する場所を示し、滑走路も含まれる概念で
ある。
【0031】第9の本発明は、上記課題を解決するため
に、前記交差点作成手段は、前記既存の誘導路の中心線
と、前記新たに入力された誘導路の中心線との距離の値
が所定の範囲内の場合に、前記新たに入力された誘導路
の中心線の位置を前記既存の誘導路の中心線の位置に近
づける修正手段、を含むことを特徴とする第8の本発明
の空港面マップ作成装置である。
【0032】第9の本発明は上記第2の本発明を空港面
マップ作成装置に応用したものであり、その基本的な作
用は上記第2の本発明と同様である。
【0033】第10の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記交差点作成手段は、前記既存の誘導路の中心
線の中間点が、前記新たに入力された誘導路の中心線の
端点の近傍に位置している場合に、前記既存の誘導路の
中心線と前記新たに入力された誘導路の中心線との交点
を求める交点算出手段と、前記交点で前記既存の誘導路
の中心線を分割して2本の中心線として前記空港面マッ
プ中に登録する分割手段と、前記分割手段によって分割
された2本の中心線と、前記新たに入力された誘導路の
中心線とに対して、これらの中心線の任意の2本の組に
対して、前記各組の2本の中心線に接する円弧を前記各
組毎に算出する第2円弧算出手段と、を含むことを特徴
とする請求項8又は9記載の空港面マップ作成装置であ
る。
【0034】第10の本発明は上記第3の本発明を空港
面マップ作成装置に応用したものであり、その基本的な
作用は上記第3の本発明と同様である。
【0035】第11の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記交差点作成手段は、前記新たに入力された誘
導路の中心線の中間点が、前記既存の誘導路の中心線の
端点の近傍に位置している場合に、前記既存の誘導路の
中心線と前記新たに入力された誘導路の中心線との交点
を求める交点算出手段と、前記交点で前記新たに入力さ
れた誘導路の中心線を分割して2本の中心線として前記
空港面マップに登録する分割手段と、前記分割手段によ
って分割された2本の中心線と、前記既存の誘導路の中
心線とに対して、これらの中心線の任意の2本の組に対
して、前記各組の2本の中心線に接する円弧を前記各組
毎に算出する第2円弧算出手段と、を含むことを特徴と
する第8又は第9の本発明の空港面マップ作成装置であ
る。
【0036】第11の本発明は上記第4の本発明を空港
面マップ作成装置に応用したものであり、その基本的な
作用は上記第4の本発明と同様である。
【0037】第12の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記空港面マップを所定のゾーン領域毎に管理す
る手段であって、前記各ゾーン領域に含まれる誘導路
を、前記ゾーン領域毎に記憶するゾーン管理手段、を含
み、前記検索手段は、前記新たに入力された誘導路が含
まれる第1ゾーン領域、及び必要に応じて前記第1ゾー
ン領域に隣接する第2ゾーン領域に関して、前記ゾーン
管理手段に記憶されている前記第1及び第2ゾーン領域
に含まれる前記誘導路を検索するゾーン検索手段、を含
むことを特徴とする第8又は第9又は第10又は第11
の本発明の空港面マップ作成装置である。
【0038】第12の本発明は上記第5の本発明を空港
面マップ作成装置に応用したものであり、その基本的な
作用は上記第5の本発明と同様である。
【0039】第13の本発明は、上記課題を解決するた
めに、誘導路をその中心線で表現することによって空港
面マップを作成し、作成された空港面マップを表示する
空港面マップ表示装置において、前記誘導路の中心線を
左右に誘導路幅の半値だけ平行移動させた左オフセット
線及び右オフセット線を作成するオフセット線作成手段
と、前記左オフセット線及び右オフセット線を表示し、
誘導路幅が表現された空港面マップを表示しうる幅付き
誘導路表示手段と、同一の交差点に接続する一の道路の
前記オフセット線と、同一の前記交差点に接続する他の
道路の前記オフセット線との双方に接するオフセット円
弧を作成するオフセット円弧作成手段と、前記オフセッ
ト円弧と同心の円弧であって、前記オフセット円弧と誘
導路幅だけ離間した幅付きオフセット円弧を作成する幅
付きオフセット円弧作成手段と、前記オフセット円弧及
び前記幅付きオフセット円弧を表示し、交差点幅が表現
された空港面マップを表示する幅付き交差点表示手段
と、を含むことを特徴とする空港面マップ表示装置であ
る。
【0040】第13の本発明は上記第6の本発明を空港
面マップ作成装置に応用したものであり、その基本的な
作用は上記第6の本発明と同様である。すなわち、第1
3の本発明によれば、オフセット線作成手段、オフセッ
ト円弧作成手段が、誘導路の中心線のオフセット線、及
びこのオフセット線に接するオフセット円弧を算出する
ので、容易に、誘導路幅が表示されるリアリティに富む
空港面マップの表示が行うことができる。
【0041】第14の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記幅付きオフセット円弧作成手段は、前記オフ
セット円弧が接するオフセット線の基礎となった中心線
の誘導路の誘導路幅のうち、小さい方の誘導路幅だけ前
記オフセット円弧から離間した幅付きオフセット円弧を
作成することを特徴とする第13の本発明の空港面マッ
プ表示装置である。
【0042】第14の本発明は上記第7の本発明を空港
面マップ作成装置に応用したものであり、その基本的な
作用は上記第7の本発明と同様である。
【0043】第15の本発明は、上記課題を解決するた
めに、道路をその中心線で表現することによって道路マ
ップを作成する道路マップ作成方法において、道路マッ
プに新たに加える道路の中心線のデータを入力する入力
ステップと、作成対象である道路マップ中において、前
記入力された新たな道路の中心線の近傍に、道路マップ
中に設けられている既存の道路の中心線が存在するか否
か検索する検索ステップと、前記検索ステップにおいて
近傍に存在する既存道路の中心線が発見された場合に、
全記入力された道路の中心線と、前記既存道路の中心線
との位置関係に基づき、前記両道路の間に交差点を設け
る交差点作成ステップと、を含み、前記交差点作成ステ
ップは、前記既存の道路の中心線と、前記新たに入力さ
れた道路の中心線との双方に接する円弧を算出する円弧
算出ステップと、前記円弧を前記交差点の中心線として
前記道路マップ中に登録する交差点登録ステップと、を
含むことを特徴とする道路マップ作成方法である。
【0044】第15の本発明は、上記第1の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第1の本発明と同様である。
【0045】第16の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記交差点作成ステップは、前記既存の道路の中
心線と、前記新たに入力された道路の中心線との距離の
値が所定の範囲内の場合に、前記新たに入力された道路
の中心線の位置を前記既存の道路の中心線の位置に近づ
ける修正ステップと、を含むことを特徴とする第15の
本発明の道路マップ作成方法である。
【0046】第16の本発明は、上記第2の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第2の本発明と同様である。
【0047】第17の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記交差点作成ステップは、前記既存の道路の中
心線と前記新たに入力された道路の中心線との交点を求
める交点算出ステップと、前記既存の道路の中心線の中
間点が、前記新たに入力された道路の中心線の端点の近
傍に位置している場合に、前記交点で前記既存の道路の
中心線を分割して2本の中心線として前記道路マップ中
に登録する分割ステップと、前記分割ステップにおいて
分割された2本の中心線と、前記新たに入力された道路
の中心線とに対して、これらの中心線の任意の2本の組
に対して、前記各組の2本の中心線に接する円弧を前記
各組毎に算出する第2円弧算出ステップと、を含むこと
を特徴とする第15又は第16の本発明の道路マップ作
成方法である。
【0048】第17の本発明は、上記第3の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第3の本発明と同様である。
【0049】第18の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記交差点作成ステップは、前記既存の道路の中
心線と前記新たに入力された道路の中心線との交点を求
める交点算出ステップと、前記新たに入力された道路の
中心線の中間点が、前記既存の道路の中心線の端点の近
傍に位置している場合に、前記交点で前記新たに入力さ
れた道路の中心線を分割して2本の中心線として前記道
路マップ中に登録する分割ステップと、前記分割ステッ
プにおいて分割された2本の中心線と、前記既存の道路
の中心線とに対して、これらの中心線の任意の2本の組
に対して、前記各組の2本の中心線に接する円弧を前記
各組毎に算出する第2円弧算出ステップと、を含むこと
を特徴とする第15又は第16の本発明の道路マップ作
成方法である。
【0050】第18の本発明は、上記第4の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第4の本発明と同様である。
【0051】第19の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記道路マップを所定のゾーン領域毎に管理する
ステップであって、前記各ゾーン領域に含まれる道路
を、前記ゾーン領域毎に記憶手段に記憶するゾーン管理
ステップ、を含み、前記検索ステップは、前記新たに入
力された道路が含まれる第1ゾーン領域、及び必要に応
じて前記第1ゾーン領域に隣接する第2ゾーン領域に関
して、前記ゾーン管理ステップにおいて記憶手段に記憶
されている前記第1及び第2ゾーン領域に含まれる前記
道路を検索するゾーン検索ステップ、を含むことを特徴
とする第15又は第16又は第17又は第18の本発明
の道路マップ作成方法である。
【0052】第19の本発明は、上記第5の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第5の本発明と同様である。
【0053】第20の本発明は、上記課題を解決するた
めに、道路をその中心線で表現することによって道路マ
ップを作成し、作成された道路マップを表示する道路マ
ップ表示方法において、前記道路の中心線を左右に道路
幅の半値だけ平行移動させた左オフセット線及び右オフ
セット線を作成するオフセット線作成ステップと、前記
左オフセット線及び右オフセット線を表示し、道路幅が
表現された道路マップを表示しうる幅付き道路表示ステ
ップと、同一の交差点に接続する一の道路の前記オフセ
ット線と、同一の前記交差点に接続する他の道路の前記
オフセット線との双方に接するオフセット円弧を作成す
るオフセット円弧作成ステップと、前記オフセット円弧
と同心の円弧であって、前記オフセット円弧と道路幅だ
け離間した幅付きオフセット円弧を作成する幅付きオフ
セット円弧作成ステップと、前記オフセット円弧及び前
記幅付きオフセット円弧を表示し、交差点幅が表現され
た道路マップを表示する幅付き交差点表示ステップと、
を含むことを特徴とする道路マップ表示方法である。
【0054】第20の本発明は、上記第6の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第6の本発明と同様である。
【0055】第21の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記幅付きオフセット円弧作成ステップは、前記
オフセット円弧が接するオフセット線の基礎となった道
路の道路幅のうち、小さい方の道路幅だけ前記オフセッ
ト円弧から離間した幅付きオフセット円弧を作成するこ
とを特徴とする請求項20記載の道路マップ表示方法で
ある。
【0056】第21の本発明は、上記第7の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第7の本発明と同様である。
【0057】第22の本発明は、上記課題を解決するた
めに、誘導路をその中心線で表現することによって空港
面マップを作成する空港面マップ作成方法において、空
港面マップに新たに加える誘導路の中心線のデータを入
力する入力ステップと、作成対象である空港面マップ中
において、前記入力された新たな誘導路の中心線の近傍
に、空港面マップ中に設けられている既存の誘導路の中
心線が存在するか否か検索する検索ステップと、前記検
索ステップにおいて近傍に存在する既存誘導路の中心線
が発見された場合に、全記入力された誘導路の中心線
と、前記既存誘導路の中心線との位置関係に基づき、前
記両誘導路の間に交差点を設ける交差点作成ステップ
と、を含み、前記交差点作成ステップは、前記既存の誘
導路の中心線と、前記新たに入力された誘導路の中心線
との双方に接する円弧を算出する円弧算出ステップと、
前記円弧を前記交差点の中心線として前記空港面マップ
中に登録する交差点登録ステップと、を含むことを特徴
とする空港面マップ作成方法である。
【0058】第22の本発明は、上記第8の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第8の本発明と同様である。
【0059】第23の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記交差点作成ステップは、前記既存の誘導路の
中心線と、前記新たに入力された誘導路の中心線との距
離の値が所定の範囲内の場合に、前記新たに入力された
誘導路の中心線の位置を前記既存の誘導路の中心線の位
置に近づける修正ステップと、を含むことを特徴とする
第22の本発明の空港面マップ作成方法である。
【0060】第23の本発明は、上記第9の本発明を方
法として表現したものであり、その作用は基本的には上
記第9の本発明と同様である。
【0061】第24の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記交差点作成ステップは、前記既存の誘導路の
中心線の中間点が、前記新たに入力された誘導路の中心
線の端点の近傍に位置している場合に、前記既存の誘導
路の中心線と前記新たに入力された誘導路の中心線との
交点を求める交点算出ステップと、前記交点で前記既存
の誘導路の中心線を分割して2本の中心線として前記空
港面マップ中に登録する分割ステップと、前記分割ステ
ップにおいて分割された2本の中心線と、前記新たに入
力された誘導路の中心線とに対して、これらの中心線の
任意の2本の組に対して、前記各組の2本の中心線に接
する円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算出ステップ
と、を含むことを特徴とする第22又は第23の本発明
の空港面マップ作成方法である。
【0062】第24の本発明は、上記第10の本発明を
方法として表現したものであり、その作用は基本的には
上記第10の本発明と同様である。
【0063】第25の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記交差点作成ステップは、前記新たに入力され
た誘導路の中心線の中間点が、前記既存の誘導路の中心
線の端点の近傍に位置している場合に、前記既存の誘導
路の中心線と前記新たに入力された誘導路の中心線との
交点を求める交点算出ステップと、前記交点で前記新た
に入力された誘導路の中心線を分割して2本の中心線と
して前記空港面マップに登録する分割ステップと、前記
分割ステップにおいて分割された2本の中心線と、前記
既存の誘導路の中心線とに対して、これらの中心線の任
意の2本の組に対して、前記各組の2本の中心線に接す
る円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算出ステップ
と、を含むことを特徴とする第22又は第23の本発明
の空港面マップ作成方法である。
【0064】第25の本発明は、上記第11の本発明を
方法として表現したものであり、その作用は基本的には
上記第11の本発明と同様である。
【0065】第26の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記空港面マップを所定のゾーン領域毎に管理す
るステップであって、前記各ゾーン領域に含まれる誘導
路を、前記ゾーン領域毎に記憶手段に記憶するゾーン管
理ステップ、を含み、前記検索ステップは、前記新たに
入力された誘導路が含まれる第1ゾーン領域、及び必要
に応じて前記第1ゾーン領域に隣接する第2ゾーン領域
に関して、前記ゾーン管理ステップにおいて記憶手段に
記憶されている前記第1及び第2ゾーン領域に含まれる
前記誘導路を検索するゾーン検索ステップ、を含むこと
を特徴とする第22又は第23又は第24又は第25の
本発明の空港面マップ表示方法である。
【0066】第26の本発明は、上記第12の本発明を
方法として表現したものであり、その作用は基本的には
上記第12の本発明と同様である。
【0067】第27の本発明は、上記課題を解決するた
めに、誘導路をその中心線で表現することによって空港
面マップを作成し、作成された空港面マップを表示する
空港面マップ表示方法において、前記誘導路の中心線を
左右に誘導路幅の半値だけ平行移動させた左オフセット
線及び右オフセット線を作成するオフセット線作成ステ
ップと、前記左オフセット線及び右オフセット線を表示
し、誘導路幅が表現された空港面マップを表示しうる幅
付き誘導路表示ステップと、同一の交差点に接続する一
の道路の前記オフセット線と、同一の前記交差点に接続
する他の道路の前記オフセット線との双方に接するオフ
セット円弧を作成するオフセット円弧作成ステップと、
前記オフセット円弧と同心の円弧であって、前記オフセ
ット円弧と誘導路幅だけ離間した幅付きオフセット円弧
を作成する幅付きオフセット円弧作成ステップと、前記
オフセット円弧及び前記幅付きオフセット円弧を表示
し、交差点幅が表現された空港面マップを表示する幅付
き交差点表示ステップと、を含むことを特徴とする空港
面マップ表示方法である。
【0068】第27の本発明は、上記第13の本発明を
方法として表現したものであり、その作用は基本的には
上記第13の本発明と同様である。
【0069】第28の本発明は、上記課題を解決するた
めに、前記幅付きオフセット円弧作成ステップは、前記
オフセット円弧が接するオフセット線の基礎となった中
心線の誘導路の誘導路幅のうち、小さい方の誘導路幅だ
け前記オフセット円弧から離間した幅付きオフセット円
弧を作成することを特徴とする第27の本発明の空港面
マップ表示方法である。
【0070】第28の本発明は、上記第14の本発明を
方法として表現したものであり、その作用は基本的には
上記第14の本発明と同様である。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面に基づいて説明する。
【0072】全体概要 図1には、本発明の好適な実施の形態である空港面マッ
プ作成装置の機能ブロック図が示されている。図1に
は、種々の機能ブロックが示されているが、入力装置や
表示装置は、ハードウェアで構成され、また各種データ
ベースや記憶部などは例えばハードディスク上に構成さ
れている。また各データ処理を行う検索部や計算部など
はこれらの処理を行うソフトウェアによって構成されて
いる。
【0073】同図に示されているように、本空港面マッ
プ作成装置は、作成すべき空港面マップの座標をまず操
作者が入力装置を用いて入力する。この入力装置20
は、描画のための種々の機能を選択する場合や、所定の
座標を入力するのに用いられる。この入力装置20は、
マウスやタブレットなどの種々のポインティングデバイ
スを用いることが可能である。この入力装置20から入
力された座標データは位置情報入力部22に供給され
る。位置情報入力部22に入力された座標データは設備
検索部24に送信され、設備検索部24においてその座
標の近傍に一定の設備が存在するか否かが検査される。
この検査は、現在の空港面マップに登録されている各種
設備を検索することにより行われるが、検索効率を向上
させるために、ゾーンデータを本実施の形態においては
用いている。このゾーンデータは、空港面マップを所定
個数のゾーンに分け、そのゾーンに含まれる設備のみを
抽出したデータである。従って、設備検索部24におい
ては、入力された座標データが含まれるゾーンを検出
し、そのゾーンに含まれる設備のみを検索している。こ
れによって、検索対象を大幅に減少させることができ、
近傍に存在する設備を高速に検索することが可能とな
る。このゾーンデータは設備データベース28の一部と
して形成されている。
【0074】尚、ゾーンデータについては後に詳述す
る。
【0075】次に、設備検索部24において検索された
座標位置データの近傍に存在する設備と、入力装置20
から入力された位置情報は、共に交点計算部26に送信
される。そして、既存の設備と、新たに入力された位置
情報との交点を求めることにより、新たに交差点である
部分が自動的に認識されるのである。この場合、既存の
設備とは誘導路や滑走路などの交差点を形成する設備で
あり、交点計算部26における計算対象となるものであ
る。一方、建物やパーキングなどの設備の場合には交差
点を形成するための交点の計算は行われない。なお、交
点計算部26にはパラメータ記憶部46に予め記憶され
ている交点を判定する際の基準となる情報が供給されて
いる。
【0076】本実施の形態において特徴的なことは空港
面マップに対し、操作者が入力装置を介して所定の誘導
路や滑走路を描くための部分的な線分を描くと、その位
置情報が位置情報入力部22を介して入力され、交点計
算部26において既存の設備との交点が自動的に求めら
れることである。このように、自動的に交点が求められ
ることにより、その交点を中心とした交差点が自動的に
形成することが可能となる。
【0077】この交点計算部26において計算された交
点の情報が中心線接続処理部30に供給される。中心線
接続処理部30は、後述するように交差点を形成する各
誘導路の中心線を所定の曲率半径を有する曲線で結ぶ処
理を行う。この所定の曲率半径を有する円弧を作成する
ことを、本実施の形態においては「丸取り」と呼ぶ。中
心線接続処理部30に対しては、パラメータ記憶部46
において予め記憶されている丸取り半径が、このパラメ
ータ記憶部46から供給されており、「丸取り」の処理
における円弧の作成にはこの予め定められた丸取り半径
(曲率半径)がデフォルト値として用いられる。
【0078】このようにして、交差点を構成する各誘導
路などと、各誘導路を結ぶ丸取り部部(円弧)を描くこ
とにより、空港面マップが作成される。このようにして
作成された交差点及び新たに設けられた誘導路(または
滑走路)は設備情報記憶部32によって、新たに設備デ
ータベース28内部に新たな設備として登録される。そ
して、再び入力装置20を用いて入力された位置情報の
近傍の設備であるか否かが設備検索部24において検索
される際の対象となるのである。
【0079】表示処理部34は、このようにして作られ
た各誘導路と各誘導路を結ぶ丸取り部(円弧)を操作者
に対するディスプレイに表示する機能部である。本実施
の形態における空港面マップ作成装置において特徴的な
ことは、この表示処理部34において、中心線及び円弧
として定義されている丸取り部に対し、所定の線の幅や
表示属性が付与されることにより、実際の空港面を高い
リアリティーで表示することが可能となったことであ
る。すなわち、設備データベース内には各誘導路や滑走
路の中心線や交差点を構成する誘導路の組などの情報の
み格納されており、これに所定の線幅や表示属性を付与
して表示することが表示処理部34において行われるの
である。なお、表示処理部34においては、デフォルト
の線幅や表示属性などの値をパラメータ記憶部46から
読み出し、この値を表示の際に用いている。係る表示処
理部34による空港面マップの表示は表示装置36にお
いて行われる。
【0080】なお、入力装置20から位置情報ではな
く、メッシュ生成やマップ生成の終了を表す機能が選択
された場合には、この機能が選択された旨がメッシュデ
ータ生成部38に送出される。メッシュデータ生成部3
8においては、設備データベース28の内容を参照し、
メッシュデータ40を作成する。ここで、メッシュデー
タとは、空港面マップを構成する二次元の格子状データ
であって、各格子の一点一点はそれぞれどの設備に属す
るかを表すデータである。このようなデータを記憶保持
することにより、任意の点に対し、その点がどの設備で
あるか否かが迅速に判断可能である。なお、このメッシ
ュデータ40も、設備データベース28も、ハードディ
スクなどの記憶装置に格納しておくことが好ましい。
【0081】尚、メッシュデータについては後に詳述す
る。
【0082】本実施の形態に係る空港面マップ作成装置
においては、座標データである位置情報を入力するため
の入力装置20の他に、例えば交点を計算する際の交点
の有無を判定する際の基準値などを予め入力するための
キーボードなどによる入力装置42が設けられている。
この入力装置42は、数値データを入力するためキーボ
ードが望ましいが、マウスなどのポインティングデバイ
スにより所定の値を選択するように構成するのも好適で
ある。この入力装置42から入力された交点判定の基準
値や、丸取り判定のデフォルト値などはパラメータ入力
部44を介して入力される。そして、入力されたデータ
は上述したパラメータ記憶部46において格納されるの
である。このパラメータ記憶部46に格納されている種
々のパラメータは上述したように交点計算部26や、中
心線接続処理部30などにおいて用いられる。また、こ
のパラメータ記憶部46も、設備データベース28など
と同様にハードディスク上に構成することが好適であ
る。
【0083】このように、本実施の形態において特徴的
なことは空港を構成する各設備を設備データベース28
に登録しておき、新たに誘導路や滑走路などの始点や終
点などの位置情報が入力された際に、その新たな滑走路
や誘導路と交わる設備を検索し、かつ交わる点を交点計
算部26において計算することにより、自動的に交差点
などを形成することが可能となったことである。この結
果、本実施の形態に係る空港面マップ作成装置によれば
空港面マップを容易にかつ正確に作ることが可能とな
る。
【0084】本実施の形態の空港面マップ作成装置のマ
ップ生成操作 ところで、本実施の形態に係る空港面マップ作成装置に
おいては新たに作成された誘導路と既存の誘導路との交
差点が自動的に生成されるだけでなく、種々の図形的な
処理が可能である。このような図形的な処理の例が図2
の説明図に示されている。図2(a)には上に述べた交
差点の自動生成の様子が示されている。既存の誘導路や
滑走路と交わるようにマウスなどのポインティングデバ
イスを用いて始点sと終点eを指定するとそれに基づき
交差点が形成されると共に係る始点と終点を中心線とし
て一定の線幅を有する誘導路または滑走路が自動的に画
面に表示されるのである。
【0085】また図2(b)には誘導路の削除が容易に
行われる例について示されている。各誘導路は交差点と
交差点の間を単位として管理されているため、その誘導
路を選択して、削除を行うことにより誘導路を削除する
と同時に交差点も同時に削除することが可能である。
【0086】これらの交差点の生成や交差点の自動削除
に関しては後にその詳細なアルゴリズムを説明する。
【0087】さらに、図2(c)に示されているように
交差点の複写を行うことも可能である。このように、既
存の交差点と同様の構成を有する交差点を複写すること
ができるため、交差点データの入力が容易となり、空港
面マップを容易に作成可能な空港面マップ作成装置が得
られる。
【0088】図2(d)には交差点の移動が行われる様
子について記載されている。これら複写や移動などの機
能をサポートすることにより、利便性の高い空港面マッ
プ作成装置が提供される。
【0089】図3には、本実施の形態に係る空港面マッ
プ作成装置の設備データベース28に登録され得る各設
備の種類に関する説明図が示されている。ここに示され
るように、空港面マップは誘導路と滑走路とを含んでい
る。誘導路も滑走路もその形状は中心線と幅広線分とか
ら構成される。この幅広線分の幅はデフォルト値が上述
したパラメータ記憶部46に格納されているが、操作者
が後で誘導路毎にその太さを個別に指定することが可能
である。
【0090】また、設備としては各誘導路や滑走路を連
結する交差点が設けられている。この交差点とは幅広円
弧と円弧の中心線または幅広線分とその中心線などによ
り構成される。この交差点の具体的な形状については後
に詳述する。
【0091】その他、本実施の形態においてはスポット
や、エプロン、建物、パーキングなどの種々の設備を表
示することが可能である。このうち飛行機が発着する箇
所であるスポットは円と、その円の中に示された文字
と、から構成される。またエプロンや建物パーキングな
どはポリゴンや矩形や円などの任意の形状をとることが
可能である。
【0092】なお、これら以外の設備でも操作者が自由
に定義して新たに任意の形状を作り出すことも可能であ
る。
【0093】具体的なマップ作成操作 図4には、マウスなどによって始点と終点が指定された
新たな誘導路がその近傍の既存の誘導路と交差点を形成
する場合に、その交差点が自動的に生成される様子を表
す説明図が示されている。まず、図4(1)には既存の
誘導路が直線である場合の交差点の生成の様子が示され
ている。まず誘導路生成前においてマウスなどのポイン
ティングデバイスにより始点をsと終点eが入力され
る。そしてこの始点と終点で指定された新たな誘導路の
近傍に既存の誘導路Txがあることが上述した設備検索
部24によって検索される。すると、交点計算部26に
おいて既存の誘導路Txと、新たに指定された誘導路と
の交点Cが求められる。これは、始点sと終点eとから
なる新たな誘導路を終点e方向に延長し、既存の誘導路
Txとの交点を求めることにより交点Cが求められるの
である。そして、指定された終点eを交点Cに置き替
え、新たに指示された誘導路が始点sと終点C(交点
C)に置き替える。そして、既存の誘導路Txと、新た
な誘導路である始点sと終点Cとから構成される線分と
の間に所定の曲率半径を有する円弧NaとNbとが作成
される。そして、図4(1)の誘導路生成の図に示され
ているように、円弧Naと既存の誘導路Txとの交点側
の既存の誘導路を新たにTx´と名付け、円弧Nbと既
存の誘導路Txとの交点側の誘導路を新たにTyと名付
ける。そして、新たに既存の誘導路を分割することによ
って得られたこの2つの誘導路Tx´と、Tyとを結ぶ
誘導路すなわち、円弧Naと誘導路Tx´との交点及び
円弧Nbと誘導路Tyとの接点とで挟まれた線分を新た
にNcと名付ける。
【0094】さらに、円弧Naと円弧Nbとの接点から
始点s側の線分を改めて誘導路Taと名付ける。
【0095】以上のようにして、本実施の形態において
既存の誘導路の近傍に新たな誘導路が生成される場合
に、新たに交差点としてNa、Nb及び線分Ncを交差
点の構成要素としてデータベースに登録する。すなわ
ち、この3つのNa、Nb、Ncから交差点が形成され
ているのである。そして、既存の誘導路Txは2つの誘
導路Tx´とTyとに分けられ、その一方、新たな誘導
路として最終的にTaが生成されるのである。図4
(4)には図形データベース構造の遷移の様子が示され
ている。図4(4)に示されているように、まず、誘導
路として登録されているのは誘導路を生成する前におい
ては誘導路Txだけである。また、交差点としては何の
データも登録されてはいない。次に、誘導路が生成され
ると誘導路のデータとしては新たに誘導路Tx´と、T
yと、Taの3つの誘導路がデータベースに登録され
る。一方、交差点のデータベースとしては新たに交差点
Cが登録される。この交差点Cは円弧Naと円弧Nb
と、線分Ncとから構成される。なお、円弧Naは、誘
導路Tx´とTaとを結ぶ円弧であり、実際の空港面マ
ップにおける丸取り部に相当する。この円弧Naの曲率
半径は何も指定しない場合にはパラメータ記憶部46に
格納されているデフォルト値が採用されるが、この円弧
を後から選択し、操作者が手動で所定の曲率半径を入力
することも可能である。このように、本実施の形態にお
いては空港面マップ上の丸取り部が自動的に生成され、
空港面マップにおける交差点を極めて容易に描くことが
可能な空港面マップ作成装置が得られる。そして、円弧
Nbも円弧Naと同様に自由に曲率半径を定めることが
可能である。なお、線分Ncは、誘導路x´と、誘導路
Tyとを結ぶ線分であるが、この線分は誘導路Tx´の
延長部分である旨がデータベース中に記憶されている。
これは、この交差点が削除された場合などにおいて、誘
導路Tx´と線分Ncとが再び元の誘導路Txを形成し
直す場合があるからである。
【0096】以上述べたように、本実施の形態において
は既存の誘導路の近傍に新たに誘導路を始点と終点を指
摘することにより設けようにすると、自動的にその交点
を算出すると共に交差点を形成する。そのため、空港面
マップの作成が容易に行えるという効果を奏する。ま
た、一般に空港面においては各種の飛行機が誘導路を移
動して行くため一定の曲率半径を有する丸取り部が必要
であるが、その丸取り部も交差点を生成する際に自動的
に生成されるため、利便性の高い空港面マップ作成装置
が得られる。
【0097】また、図4(2)には既存の誘導路が直線
ではなく曲線である場合の例が示されている。この場合
は、既存の誘導路が、図4(1)に示されている例とは
異なり一定の円弧形状となった点が異なるのみであり、
交差点が生成される原理そのものは図4(1)と全く同
様である。なお、図4(2)には既存の誘導路Txが新
たに作成される誘導路に対して凸の曲率半径を有する場
合について示したが、図4(3)には逆に新たに作成さ
れる誘導路に対し凹の曲率半径を有する場合についての
説明図が示されている。図4(2)及び図4(3)のい
ずれの場合においても交点Cが計算され、既存の誘導路
Txが2つの新たな誘導路に分割されると共に、交差点
が円弧NaとNbそしてNcから構成されることは図4
(1)に示された例と全く同様である。
【0098】上記図4において、新たに作成された誘導
路が既存の誘導路と交わる場合について説明した。しか
しながら、新たに作成した誘導路(始点s、終点e)の
終点e側の交点Cが既存の誘導路Txの延長線上に現れ
る場合がある。すなわち、新たに作成した誘導路の終点
eの近傍には誘導路の端点のみがある場合である。この
場合には、既存の誘導路の1つの端点のみが新たな交差
点の中に含まれることになる。このような場合の例が図
5(1)に示されている。図5(1)に示されているよ
うに、新たに作成された誘導路(始点s、終点e)の終
点eの近傍には既存の誘導路Txの一方の端点のみが存
在する。そして、終点eの延長線と既存の誘導路Txの
延長線部分とが交点Cにおいて交わっている。この場
合、図5(1)に示されているように丸取り部の一方の
円弧のみが既存の誘導路Txと接続しているため、丸取
り部を構成する円弧としてはNaのみが作成される。図
5(1)の誘導路の生成後の図に示されているように、
新たに指示した終点bは交点Cに補正され、この交点C
を中心として円弧Naが生成される。そして、この円弧
Naと既存の誘導路Txとの交点から、交点Cとは反対
側に向かう線分が新たに誘導路Tx´として定義され
る。さらに、円弧Naと新たに作成された誘導路との交
点から始点s側の線分が最終的に誘導路Taとして定義
される。そして、交差点としてはNaからのみ構成され
ることになる。
【0099】このような動作により、交差点が生成され
る場合の図形データベース構造の遷移について図5
(5)にその説明図が示されている。図5(5)の誘導
路生成前の図に示されているように、新たに誘導路が作
成される前は既存の誘導路としてはTxのみが存在す
る。そして、交差点のデータとしては1つも登録されて
はいない。この状態から新たに誘導路を作成すべく始点
sと終点eとを指定し、図5(1)の誘導路生成後に示
されているような交差点を作成すると、図5(5)の誘
導路生成後の図に示されるように、誘導路としてはTx
´とTaの2本が登録されることになる。一方、交差点
のデータベースは交差点Cが新たに登録され、この交差
点Cは円弧Naから構成される。なおこの円弧Naは誘
導路Taと誘導路Tx´とを連結する円弧である旨も登
録されている。
【0100】なお、図5(2)には図5(1)に示され
る例とは左右の向きが逆な場合の交差点の生成について
の説明図が示されている。また、図5(3)には既存の
誘導路Txが円弧であって、新たに作成される誘導路に
対して曲率半径が凹である場合の例が示されている。こ
のように、既存の誘導路Txが直線ではなく円弧である
場合も図5(1)に示されているのと同様の原理により
円弧Naが形成され、交差点が作成される。また、図5
(4)には図5(3)とは異なり新たに作成される誘導
路に対して曲率半径が凸である場合の例が示されてい
る。この場合も円弧Naが作成され交差点が作成され
る。なお、図5(1)から図5(4)に示されるいずれ
の場合もその図形データベースの構造は、図5(5)に
示されるような遷移をする。なお、この図形データベー
スは上述した設備データベース28の中の一部を構成す
る。又、設備データベース28としては誘導路や交差点
のデータベースの他のスポットやエプロンなどがあるこ
とは上記図3において既に説明した。
【0101】上記図4や図5においては、新たに作成し
た誘導路の終点eの近傍に既存の誘導路の中間点や端点
が存在する場合について説明した。しかし、逆に新たに
作成する誘導路(始点s、終点e)の中間点の近傍に既
存の誘導路Txの端点Cが存在する場合もある。このよ
うな場合に交差点が自動的に作成される場合の動作の例
が図6及び図7に示されている。図6に示されている例
においては、新たに作成する誘導路(始点s、終点e)
の中間点の近傍に位置する端点C(誘導路Txの端点)
を優先する場合の例が示されている。すなわち、操作者
がマウスなどのポインティングデバイスを用いて入力し
た始点sと終点eとを結ぶ線分は、新たに始点sと端点
Cを結ぶ線分、及び端点Cと終点eとを結ぶ線分の2本
の線分に作り直される。そして、3本の線分が端点Cに
おいて交わる形に構成し直してから、それぞれ2つの線
分に対して所定の曲率半径の円弧をそれぞれ作成する。
このようにして、円弧Na、Nb、Ncをそれぞれ作成
し、これら3つの円弧から交差点を定義する。そして、
円弧Naと円弧Ncとの交点から、交差点以外の部分の
既存の誘導路Txの部分を新たにTx´として定義し直
す。また、円弧Naと円弧Nbとの接点から始点s方向
の線分を新たに誘導路Taとして定義する。さらに、円
弧Ncと円弧Nbとの接点から終点e方向の線分を誘導
路Tbとして定義する。
【0102】以上のようにして、新たな誘導路と既存の
誘導路との交差点Cが、円弧Naと、Nb、Ncとして
定義される。このような場合の図形データベース構造の
遷移が図6(2)に示されている。図6(2)に示され
ているように誘導路を作成する前においては既存の誘導
路はTxだけであるが、誘導路を作成した後はTx´と
Taと、Tbの3本の誘導路が図形データベース中に誘
導路として登録される。また、交差点のデータベースは
誘導路を作成する前においてはデータが何ら登録されて
いないが、誘導路を作成した後においては新たに交差点
Cが登録されている。また、この交差点Cは円弧Na
と、Nbと、Ncとから構成される。また、この円弧N
aは誘導路Tx´と誘導路Taとを結ぶ円弧であり、円
弧Nbは誘導路Taと誘導路Tbとを結ぶ円弧である。
円弧Ncについては誘導路Tx´と誘導路Tbとを結ぶ
円弧である。
【0103】上記図6においては、既存の誘導路の端点
Cの位置を優先する場合について説明した。すなわち、
既存の誘導路Txの端点Cの近傍に、新たに作成しよう
とする誘導路(始点s、終点e)の中間点が存在する場
合には、この中間点を端点Cに近付けるように作成した
誘導路を変形して交差点を生成した。
【0104】一方、新たに作成しようとする誘導路の指
示線の方を優先したい場合も存在する。これは、空港面
マップの描画方法としてどのような戦略を採用し得るか
に関して、操作者の好みによるところも多いと思われ
る。一般には、既存の誘導路Txの端点Cがそれほど正
確な位置ではなく、これから作成しようとする誘導路を
指示するための始点s及び終点eの方がより正確である
場合にはむしろ端点Cをこれから作成しようとする誘導
路(始点s及び終点e)に近付けるように変形した方が
好ましい結果が得られる。
【0105】図7にはこのように、端点Cを新たに作成
する誘導路を指示するための始点s及び終点eからなる
線分に近付けるように補正する場合の交差点の生成例が
示されている。まず、図7(1)に示されているよう
に、既存の誘導路Txの端点Cを延長し、始点s及び終
点eからなる線分との交点C´を求める。そして、既存
の誘導路Txの端点Cを、この新たに求めた交点C´に
補正する。このように端点Cが補正された誘導路と、始
点sと終点eからなる線分に基づき、交点C´を中心と
した交差点が生成される。交差点は、今まで述べた例と
同様に交点C´の始点s側を新たな誘導路Taとして、
終点e側を誘導路Tbと定義する。そして、既存の誘導
路を新たにTx´と定義し直し、これら3本の誘導路に
対し円弧Naと円弧Ncとを作成する。なお、交点を形
成する線分Nbは、誘導路Ta及びTbの延長部分であ
って、交点C´を含む線分として定義される。すなわ
ち、このNbは、誘導路Taと誘導路Tbとを結ぶ交差
点の一部であり、円弧Naは誘導路Tx´と誘導路Ta
とを結ぶ交点の一部である。同様に、円弧Ncは誘導路
Tx´と誘導路Tbとを結ぶ交差点の一部である。
【0106】図7に示されているような交差点の生成方
法の場合の図形データベースの変化の様子が図7(2)
に示されている。ここに示されている例は、上記図6
(2)に示されている例とほとんど同様である。すなわ
ち、図7(2)に示されているように、誘導路を生成す
る前は既存の誘導路Txのみが誘導路として登録されて
おり、誘導路を生成した後は、誘導路としてTx´とT
a及びTbの合計3本の誘導路がデータベースに登録さ
れている。また、交差点としては、誘導路を生成する前
は1つも登録されていないが、誘導路を生成した後は交
差点Cが登録されている。この交差点Cは、図6(2)
の誘導路の生成後の図に示されているのと同様に、円弧
Naと円弧Ncと線分Nbとから構成されている。ここ
で、図6(2)に示されている例と異なっている点は、
線分Nbが図6に示されている例においては円弧となっ
ていることであるのに対し、図7に示されている例にお
いては誘導路Taの延長の線分として定義されているこ
とである。このような交差点を構成する円弧や線分の相
違はあるものの、データベースとしての構造そのもは全
く同様である。
【0107】このように、図6に示されている例におい
ては既存の誘導路が端点Cを優先する場合の交差点及び
誘導路の生成の方法であり、図7に示されている例は新
たに作成する誘導路を指示する始点s及び終点eからな
る線分の位置を優先した場合の交差点及び誘導路の生成
の例である。いずれの方法により交差点などを作成する
か否かは新たな誘導路を指示するための始点s及び終点
eを指示する前に操作者がいずれの方法を採用するのか
を例えばモードを指定することにより行うのが好適であ
る。
【0108】本実施の形態に係る空港面マップ作成装置
においては、誘導路は線分の集合として定義され、各誘
導路間は交差点によってそれぞれ連結されるとして定義
を行っている。このような定義の仕方を採用したのは、
空港における運行管理においては、各飛行機の存在位置
を、各誘導路及び交差点を単位として管理することが多
いからである。
【0109】一方、実際の誘導路としては必ずしも直線
に限らず曲線で誘導路が形成されている場合も多い。こ
のような場合に対応すべく、曲線で形成される誘導路に
おいては複数の線分を組み合わせて誘導路を定義するこ
とが好ましい。本実施の形態に係る空港面マップ作成装
置においては、このように複数の線分を連結して誘導路
を定義した場合を複合誘導路と呼んでいる。このような
複合誘導路の各線分を結ぶ交点の近傍に新たに誘導路を
設けようとした場合の交差点の生成及び新たな誘導路の
定義の手法について説明する。
【0110】図8には、交点Cを介して誘導路Tx1と
誘導路Tx2とが連結されている場合に、この交点Cの
近傍に新たに誘導路を作成しようとする場合の例につい
ての説明図が示されている。このような複合誘導路の場
合の図形データベースの構造の模式図が図8(2)に示
されている。図8(2)に示されているように、誘導路
としてはTxが登録されていると共に、このTxを構成
する要素として誘導路Tx1及び誘導路Tx2が図形デ
ータベース中に格納されている。このような状態から、
操作者が始点s及び終点eを指定することにより、この
始点s及び終点eからなる線分の中間点が誘導路Tx1
及び誘導路Tx2の交点Cの近傍に位置する場合の誘導
路の生成及び交差点の形成について説明する。図8
(1)の誘導路生成後の図に示されているように、線分
seの中間点が交点Cを通るように補正をすることがま
ず行われる。これはいわば複合誘導路の交点Cを優先し
た場合である。このように補正すると、交点Cは4つの
誘導路すなわち誘導路Tx1及び誘導路Tx2と、線分
sC及び線分eCの4つの誘導路が一点に集中している
場合と考えることが可能である。このように4つの誘導
路が1つの交点Cにおいて交わっている場合には、この
4つの誘導路から2つの誘導路を取り出す組合わせの個
数本だけ、すなわち6本の円弧を作成することにより交
差点が生成される。すなわち、Tx1と線分sCとを丸
取りする円弧Naと、線分sCと誘導路Tx2とを丸取
りする円弧をNbと、それぞれ定義する。また、線分C
eと誘導路Tx1とを丸取りする円弧をNdと、誘導路
Tx2と線分Ceとを丸取りする円弧Neとそれぞれ定
義する。さらに、誘導路Tx1と誘導路Tx2とを丸取
りする円弧をNcと定義し、線分sCと線分Ceとを丸
取りする円弧をNcと定義する。このようにして作成さ
れた6個の円弧の様子が図8(1)の誘導路生成後の図
面に示されている。そして、円弧Na及びNbとの交点
から始点s側の部分を新たに誘導路Taとして定義し、
円弧Ndと円弧Neとの交点から終点e側の部分を誘導
路Tbと定義する。また、円弧Naと円弧Ndとの交点
から交差点の外部に向う既存の誘導路Tx1の部分を新
たに誘導路Tx1´として定義する。同様にして新たな
誘導路Tx2´を定義することにより、新たな誘導路の
生成及び新たな交差点の生成が完了する。
【0111】このようにして交差点及び新たな誘導路を
生成した場合の図形データベース構造の変化の様子が図
8(2)に示されている。図8(2)に示されているよ
うに、2つの誘導路Tx1及び誘導路Tx2とから構成
されていた複合誘導路Txは2つの誘導路Tx1´とT
x2´に分割され、かつ新たな誘導路Ta及び誘導路T
bが図形データベースに誘導路として定義される。一
方、交差点のデータベースは誘導路を生成する前におい
ては何ら交差点として登録されているものは存在しなか
ったが、新たに交差点Cが生成されるに伴い交差点のデ
ータベースにもこの交差点Cが定義される。そして、こ
の交差点Cは図8(1)の誘導路の生成後の図面におい
て説明したように、6個の円弧から構成されている。こ
の6個の円弧はNa、Nb、Nc、Nd、Ne及びNf
の6個の円弧である。
【0112】図8に示されている例においては、複合誘
導路の交点Cを優先して、すなわちこの交点Cの位置を
中心に新たな誘導路を生成した。しかしながら、複合誘
導路を構成する2つの誘導路Tx1と誘導路Tx2とを
独立に考慮すれば、新たに生成しようとする誘導路の始
点s及び終点eとを結ぶ線分との交点は図9(1)に示
されているように交点C´と交点C″の2つの交点が存
在する。従って、これらの交点C´や交点C″を考慮し
ていわば3個の交差点が複合されて形成されていると考
えることも可能である。図9には、このように3つの交
差点として捕えた場合の誘導路の生成及び交差点の生成
の方法についての説明図が示されている。
【0113】まず、線分seと、既存の誘導路Tx1と
の交点C´を交差点として丸取りを行って2つの円弧N
aとNbとを生成する。これは、既存の誘導路Tx1と
新たに作成しようとする誘導路を表す線分seとの両者
の関係に鑑みて生成したものである。
【0114】次に、既存の誘導路Tx2と、新たに作成
しようとする誘導路を表す線分seとの関係に基づき、
丸取りを行い2つの円弧NbとNdとが生成される。
【0115】そして、既存の誘導路Tx1と誘導路Tx
2との交点Cを中心として、円弧Ncを作成する。一
方、新たな誘導路を指定する線分seの円弧Naとの接
点から始点s方向の部分を新たに誘導路Taと定義し、
この円弧Naと線分seとの交点から、円弧Nbと線分
seとの交点までの間を新たに短い誘導路Tcと定義す
る。これは、線分seに対する円弧NaとNbとの接点
が大きく離れているからである。同様にして、線分se
に対して円弧Neが接する接点から終点e方向の部分を
誘導路Teと定義する。また、線分seと円弧Neとの
接点と、線分seと円弧Ndとの接点との間の部分を短
い誘導路Tfとして定義する。これは、線分seに対す
る円弧Neの接点と円弧Ndの接点が遠く離れているか
らである。そして最後に線分seに対する円弧Ndの接
点と円弧Nbの接点との間をNfと定義し、これを交差
点の一部としてデータベースに登録する。このように線
分seはそれに接する円弧の接点が大きく離れているた
め、図9に示されている例においては今まで述べた例と
異なり、4つの部分の誘導路に分割している。このよう
に、4つの部分の誘導路に分割することにより、空港に
おける運行管理上よりきめの細かな運行管理が可能とな
る。また、既存の誘導路Tx1についても円弧Naの接
点と、円弧Ndとの接点が比較的離れているためその接
点の間の部分を新たに誘導路Tbとして定義する。そし
て、既存の誘導路Tx1と円弧Ndとの接点から交差点
に対し外部方向に向う部分を新たにTx1´として定義
する。誘導路Tx2に対しても同様の処理が行われる。
すなわち、既存の誘導路Tx2に対し円弧Neの接点と
円弧Nbとの接点との間の短い誘導路Tdとして定義す
る。そして、既存の誘導路Tx2と円弧Neとの接点か
ら交差点から離れる方向に向う部分を新たな誘導路Tx
2として定義する。
【0116】このような処理の結果、いわば3つの交差
点が近くに集合したごとき形状となり、誘導路の数も合
計8個の誘導路から構成されることになる。
【0117】図9(1)に示されているような誘導路の
生成及び交差点の生成に際しての図形データベース構造
の変化の様子が図9(2)に示されている。同図に示さ
れているように、まず誘導路の生成前においては誘導路
としては1つの複合誘導路Txのみが登録されている。
この複合誘導路Txは誘導路Tx1と誘導路Tx2とか
ら構成されている。誘導路の生成後の図面に示されてい
るように新たに誘導路としてはTx1´と、誘導路T
b、誘導路Ta、誘導路Tc、誘導路Tx2´、誘導路
Td、誘導路Te、誘導路Tfの8個の誘導路が新たに
誘導路のデータベースに登録される。なお、新たな誘導
路Tx1´及び誘導路Tbは、いずれも既存の誘導路T
x1の一部分であり、それぞれ誘導路Tx1´は誘導路
Tbの延長である旨が、また誘導路Tbに対しては誘導
路Tx1´の延長部分である旨がそれぞれ付加情報とし
て記録されている。同様に、誘導路Taと誘導路Tcに
ついても互いにその延長部分である旨の付加情報が記録
されている。以下、誘導路Tx2´と誘導路Tdについ
ても同様であり、誘導路Te及び誘導路Tfについても
同様の付加情報が記録されている。
【0118】一方、交差点が登録されている図形データ
ベースに関しては、図9(2)に示されているように誘
導路の生成前においては何ら交差点は登録されていな
い。そして、誘導路及び交差点が生成された後において
は3個の交差点C及びC´、そしてC″が登録されてい
る。交差点Cは円弧Naと円弧Ndとから構成されてお
り、線分seと既存の誘導路Tx1との間で形成された
交差点である。また、交差点C´は円弧Nbと円弧Ne
とから構成される交差点であり、線分seと誘導路Tx
2とに対して作られた交差点である。そして、交差点
C″は、残りの円弧Ncと新たな誘導路Taの延長部分
であるNfから構成される。
【0119】次に、新たに作成しようとする誘導路の中
間点が、既存の誘導路Txの中間点と交わる場合の誘導
路の生成及び交差点の生成について説明する。図10に
は、このように、新たに作成しようとする誘導路が既存
の誘導路Txと交わる場合の誘導路の生成についての説
明図が示されている。図10(1)に示されているよう
に、既存の誘導路Txと、新たに作成しようとする誘導
路を表す線分seとの交点をCとする。この交点Cを中
心として、4つの円弧Na、Nb、Nd、Neが生成さ
れる。そして、既存の誘導路Txの円弧Na及び円弧N
dの接点から外部方向(交点Cとは反対方向)に向う部
分を新たに誘導路Tx´として定義する。同様にして、
既存の誘導路Txの円弧Nb及び円弧Neとの交点から
外部方向の部分を新たに誘導路Tyとして定義する。そ
して、既存の誘導路Txから新たな誘導路Tx´と誘導
路Tyを除いた部分を交差点を形成する部分Ncとして
定義する。
【0120】同様にして、線分seに対しても、円弧N
k及び円弧Nbとの接点から外部方向を誘導路Taとし
て定義し、円弧Nd及び円弧Neから外部方向(終点e
方向)を誘導路Tbとして定義する。そして、線分se
から誘導路Ta及び誘導路Tbを除いた部分を交差点を
形成する部分Nfとして定義するのである。
【0121】このような操作の結果、誘導路の生成前に
おいては誘導路としてはTxのみ登録されていたが、誘
導路及び交差点の生成後においては新たに誘導路Tx
´、Ty、Ta、Tbの4つの誘導路が登録されてい
る。なお、Tx´には誘導路Tyの延長である旨が、ま
た誘導路Tyには誘導路Tx´の延長である旨の付加情
報がそれぞれ登録されている。また、誘導路Taには誘
導路Tbの延長である旨が、誘導路Tbには誘導路Ta
の延長部分である旨の付加情報がそれぞれ登録されてい
る。また、図形データベース内の交差点のデータベース
に関しては、誘導路を生成する前は何ら交差点は登録さ
れていないが、誘導路及び交差点が生成された後におい
ては交差点Cが登録されている(図10(2)参照)。
この交差点Cは図10(1)の誘導路生成後の図におい
て説明したように、円弧Na、円弧Nb、線分Nc、さ
らに円弧Nd、円弧Ne及び線分Nfが交差点Cを構成
するものとして登録されている。なお、線分Ncには誘
導路Tx´の延長である旨が、線分Nfについては誘導
路Taの延長である旨が、それぞれ付加情報として登録
されている。
【0122】次に、新たに作成しようとする誘導路が形
成する新規交差点の円弧部(丸取り部)が既存の交差点
の範囲内に含まれる場合の誘導路の生成及び交差点の生
成について説明する。
【0123】図11には、新たに作成される誘導路によ
り形成される交差点の円弧部(丸取り部)が、既存の交
差点の範囲内に全て含まれる場合の誘導路の生成及び交
差点の生成についての説明図が示されている。図11
(1)に示されているように、新たに生成しようとする
誘導路が線分se(始点がsであり、終点がeである)
で表される場合に、この誘導路が交差点Cを構成する線
分N1と交点C´で交差するものとする。この状態か
ら、N1と誘導路を表す線分seとに対し、交点C´を
中心として2つの丸取り部すなわち円弧NaとNbとを
形成する。図11(1)に示されているように、この2
つの円弧NaとN1との交点は、交差点の範囲内で、す
なわち線分N1の範囲内に存在し、また円弧Nbと線分
N1との交点も交差点内部すなわち線分N1の範囲内に
含まれている。
【0124】さて、誘導路を生成する前の既存の交差点
Cは、上記線分N1の他に円弧N2及び円弧N3とから
構成されている。そして、線分N1の延長部分である誘
導路Txと円弧N2との交点は新たに設けられた円弧N
aと線分N1との接点よりも外部(交差点Cから離れる
方向)の位置で接している。これは、図11(1)に示
されている例が円弧Na及びNbがいずれも交差点内部
に含まれる場合の例だからである。そこで、図11
(1)の誘導路生成後の図に示されているように、誘導
路Txと円弧N2との接点と、線分N1と円弧Naとの
接点との間の区間を新たに誘導路Tbと定義している。
同様にして、既存の誘導路Tzと円弧N3との接点と、
線分N1と円弧Nbとの接点との間を新たに誘導路Tc
と定義する。
【0125】このように、図11(1)に示されている
ように新たに作成しようとする誘導路及びこの誘導路に
伴って生成される円弧が既存の交差点内部に双方含まれ
る場合には既存の交差点を構成していた線分N1の一部
が新たに誘導路として定義されるのが好適である。
【0126】このような操作により新たに誘導路及び交
差点が生成された場合の図形データベース構造の変化の
様子が図11(2)に示されている。同図に示されてい
るように、誘導路の生成前においては誘導路としてはT
x、Ty、Tzの3つの誘導路が登録されている。ま
た、交差点としては交差点Cが登録されており、この交
差点は線分N1と、円弧N2、円弧N3とから構成され
ている。この状態から、誘導路が生成された後において
は、新たに線分N1の一部が誘導路Tb、誘導路Tcと
して定義されるため、新たに生成された線分seによっ
て作られる誘導路Taと合わせて3個の誘導路が新たに
登録されている。この様子が図11(2)の誘導路生成
後の図に示されている。この場合、新たに生成される誘
導路TbはTxの延長分であるため、その旨の付加情報
が合わせて登録されている。また誘導路Tcは既存の誘
導路Tzの延長であるため、その旨の付加情報も合わせ
て登録されている。さらに、誘導路の生成前においては
誘導路Txは誘導路Tzの延長である旨の付加情報が登
録されていたが、誘導路の生成後においては、この誘導
路Txに対しては新たに生成された誘導路Tbの延長で
ある旨の付加情報に登録し直されている。同様にして、
誘導路Tzに関しても、誘導路の生成前においては誘導
路Txの延長である旨の付加情報が登録されていたが、
誘導路の生成後においては新たに生成された誘導路Tc
の延長である旨の付加情報が登録されている。
【0127】交差点のデータベースに関しては、誘導路
の生成前においては交差点Cのみが登録されていた。こ
の交差点Cは図11(1)の誘導路生成前の図に示され
ているように、線分N1と円弧N2及び円弧N3の3つ
の部分から構成されている旨が登録されていた。そし
て、誘導路の生成後においては、新たに線分seで表わ
される誘導路の生成に関して交差点C´が生成されてい
る。この交差点C´は、図11(1)の誘導路生成後の
図に示されているように円弧Naと円弧Nbと、線分N
1´とから構成されている。この線分N1´は、誘導路
生成前における線分N1から新たに生成された誘導路T
b及びTcを除いた残りの部分である。さらに、この線
分N1には誘導路Txの延長である旨の付加情報が登録
されている。
【0128】このように交差点C´が形成されるのに伴
い、従来から存在していた交差点Cは、その構成要素が
円弧N2と円弧N3との2個の構成要素となる。これ
は、誘導路生成前においては交差点Cの構成要素であっ
た線分N1が新たに誘導路TbとTcと、新たに生成さ
れた交差点C´の構成要素である線分N1´として新た
に定義し直されたからである。
【0129】図11においては、新たに作成すべき誘導
路に沿って設けられる円弧Na及びNbが既存の交差点
の内部に双方共含まれる場合について説明した。一方、
作成される円弧NaまたはNbのいずれか一方が既存の
交差点の外部にはみ出してしまう場合の例が図12に示
されている。図12(1)に示されているように、誘導
路が生成される前においては、図11(1)に示されて
いるのと同様に交差点は線分N1及び円弧N2及び円弧
N3とから構成されている。そして、この交差点には円
弧N2及び円弧N3の接点には誘導路Tyが連結してお
り、線分N1と円弧N3との接点には、線分N1の延長
である誘導路Tzが連結している。また、線分N1と円
弧N2との接点には、線分N1の延長として線分誘導路
Txが連結している。
【0130】このような既存の誘導路及び交差点に対し
て、操作者の操作により始点s及び終点eが指定され、
この線分seと既存の誘導路及び交差点に関して、線分
seの左右に円弧Na及びNbがそれぞれ生成される。
この様子が図12(1)の誘導路生成後の図に示されて
いる。このように、円弧Nbは交差点の内部、すなわち
線分N1と接点を有しているが、円弧Naは線分N1と
は接点を持たず、誘導路Txと接点を有している。すな
わち、この円弧Naは既存の交差点の範囲内には含まれ
ていない。そこで、図12(1)に示されている例にお
いては既存の誘導路Txと円弧Naとが接する接点と、
円弧N2と線分N1が接する接点との区間を新たに誘導
路Tbと定義している。そして、円弧Naが既存の誘導
路Txと接する接点から外部方向(交差点から遠ざかる
方向)の部分を新たに誘導路Tx´と定義し直してい
る。すなわち、図12に示されている例によれば既存の
誘導路Txは誘導路Tbと誘導路Tx´の2つの部分に
分割されている。
【0131】このような方法により、誘導路の生成及び
それに付随する交差点の生成が行われた場合の図形デー
タベースの構造の変化の様子が図12(2)に示されて
いる。図12(2)に示されているように、誘導路生成
前においては、誘導路としてはTx、Ty、Tzの3つ
の誘導路が登録されている。この3つの誘導路が登録さ
れている状態から誘導路が生成した後においては誘導路
Txが新たにTx´と誘導路Tbの2つに分割されてい
る。そして、新たな誘導路としてTaが誘導路としてデ
ータベースに登録され、従来から変化のない誘導路Ty
はそのまま誘導路データベースに登録されている。ま
た、誘導路Tzも誘導路生成前と変らずに登録されてい
る。一方、誘導路生成前の線分N1は、円弧Nbが接す
る接点と円弧N3が接する接点との間が新たに誘導路T
cとして定義されている。そのため、この新たな誘導路
Tcも誘導路データベースに登録されている。但し、こ
の新たな誘導路Tcは誘導路Tzの延長部分であるため
誘導路Tzの延長部分である旨の付加情報も合わせて登
録されている。同様に既存の誘導路Tzも登録されてい
ること自体は変化していないが、その付加情報として新
たに作成された誘導路Tcの延長部分である旨が登録さ
れている。
【0132】一方、交差点のデータベースとしては、誘
導路生成前においては交差点Cのみが登録されている。
この交差点Cは、線分N1と円弧N2及び円弧N3とか
ら構成されている。誘導路の生成された後においては、
交差点には既存の交差点Cと、新たに設けられた誘導路
Taと線分N1との交点C´を中心とする交差点C´の
2つの交差点が登録されている。この交差点のデータコ
ードは上記図11(2)の誘導路生成後のデータ構造と
ほぼ同様である。すなわち、新たに設けられた交差点C
´は、新たに設けられた円弧Naと、円弧Nbと、誘導
路生成前の線分N1から新たに作られた誘導路Tcを削
除した残りの線分N1´と、から構成されている。ま
た、既存の交差点Cも、上記図11(2)に示されてい
るように誘導路生成前においては構成要素であったN1
が新たに誘導路Tcや交差点C´の構成要素であるN1
´として定義されたため、構成要素としてN2及びN3
の2つの円弧だけが登録されている。
【0133】図13には、新たに作成される誘導線を表
す始点s及び終点eからなる線分seのその終点eの近
傍に既存の交差点の交点が存在する場合の誘導路の生成
及び交差点の生成の様子が示されている。このような場
合には、線分seの終点eを交点Cに移動させ、全ての
誘導路を交点Cを中心とした交差点に接続しているもの
として誘導路及び交差点を構成するのが好適である。線
分se(終点eは交点Cに補正されている)の両側に円
弧Na及びNbをそれぞれ作成し、それと共に、この円
弧Na及び円弧Nbと線分seとの接点から外部方向
(交差点Cから遠ざかる方向)の部分を新たに設けられ
た誘導路Taと定義する。そして、この新たに作られた
誘導路Taと既存の誘導路Tyとを結ぶ円弧Ncを設け
る。このようにして、新たに交差点Cの構成要素とし
て、既存のN1、N2、N3の他に、円弧Na、Nb及
び円弧Ncを加えるのである。このような手法により、
誘導路を示す線分seの終点eの近傍に既存の交差点の
交点Cがある場合には終点eを交点Cに一致させること
により、簡易に交差点の形成及び新たな誘導路の生成を
行うことが可能である。
【0134】図13(2)には、図13(1)に示され
ているような誘導路及び交差点の生成が行われた場合の
図形データベース構造の変化の様子が示されている。図
13(2)に示されているように、誘導路の生成前は誘
導路はTx、Ty、Yzの3本の誘導路が登録されてい
た。この状態から、誘導路が生成された後においては、
新たに誘導路Taが追加登録されている。
【0135】また、誘導路の生成前においては交差点の
データベースには交差点Cのみが登録されている。この
交差点Cは、円弧N1、N2、N3の3個の円弧から構
成されている。そして、誘導路が生成された後において
は、新たな交差点は登録されないが、既存の交差点Cの
構成要素として、新たに円弧Na、Nb及び円弧Ncが
交差点Cの構成要素として登録される。このような手法
により、交差点の生成及び新たな誘導路の生成を容易に
行うことが可能である。
【0136】誘導路に対する幅の設定 上記中心線の自動接続においては、空港面マップに操作
者が2点または3点による新たな誘導路の指示を行った
場合にその結果どのような誘導路が形成され、また交差
点が生成されるかについて中心線に関してのみ説明をし
てきた。
【0137】しかし、本実施の形態に係る空港面マップ
作成装置においては、以上のようにして作成した誘導路
や滑走路の中心線に一定の幅を持たせて、画面に空港面
マップとして表示している。このように、幅を持たせた
誘導路は、その誘導路の中心線を中心線に対する垂線方
向にオフセットした形状をまず描き、このオフセット形
状に対して中心線と同様の丸取り処理、すなわち円弧を
設ける処理を行うことにより得ることができる。この結
果、実際の空港面マップとしての表示が行われる。
【0138】誘導路の連結の仕方により、以下3種類の
ケースについて説明する。これらの3種類のケースは相
対的な各誘導路の幅の違いに基づいて分けられているも
のであるが、基本的な処理手順はいずれのケースの場合
も同様である。
【0139】まず、新規に作成された誘導路と、既存の
誘導路の幅が同じである場合のT字型交差点を生成する
場合の処理手順について説明する。具体的には、図14
に示されているように、誘導路Tx及びTy、そして新
規誘導路Taの幅がいずれも同一である場合の例であ
る。
【0140】図14に示されているように、まず既存の
誘導路Txの幅w2(既存の誘導路Tyの同様にw2で
ある)に対して、幅がw1である新規な誘導路Taを連
結させ、T字型交差点が形成されている。この時、w1
=w2である。このため、各誘導路の中心線をそれぞれ
w2/2、w1/2ずつ各中心線の垂線方向にオフセッ
トを行う。例えば、新規誘導路Taに対してはオフセッ
トした形状とが得られる。これは、中心線をそれぞ
れ左右にw1/2だけずらした図形である。同様にし
て、誘導路Txに対してはw2/2ずつ中心線に対して
垂直方向にオフセットした形状とが得られる。さら
に、誘導路Tyに対してはオフセット形状ととがそ
れぞれ得られる。
【0141】次に、オフセットした形状同士の対応付け
が計算される。オフセットした形状を図14に示されて
いるようにそれぞれ〜と名称付けを行う。次に、こ
のオフセットした形状の間の交点を算出する。例えば、
新規誘導路Taのと、既存誘導路Tyのオフセット形
状の交点をc1として求める。またオフセット形状
とオフセット形状の交点としてc2を求める。
【0142】次に、新規誘導路Taの延長部分を求め
る。すなわち、新たな誘導路の端部p1及びp2から既
存の誘導路Tx及びTyの交点(上で述べたように既に
c1、c2として求められている)までの延長部形状の
生成を行う。この延長部形状は台形の形状をなすことが
理解されよう。すなわちp1−c1−c2−p2であ
り、ここではこの台形形状をNf´と呼ぶ。このNf´
は図15(a)に示されている。このような、台形によ
る延長部は後に述べる丸取り部による交差点の形成の隙
間を埋める形状として必要となるのである。また、交差
点がT字型ではなくクロス形状をなしている場合には直
線状の丸取り部となる。例えば、このような直線状の丸
取り部は図15(d)となる。
【0143】次に、オフセット形状同士の丸取りが行わ
れる。すなわち、オフセット形状とオフセット形状
とに関して、交点C1を中心とし円弧の計算が行われ
る。さらに、オフセット形状とオフセット形状に関
して、中心の交点c2を中心として円弧が計算され
る。そして、次に既存の誘導路と新規の誘導路の幅の狭
い方の幅を用いて、この幅の幅広円弧を、先に計算した
円弧及び円弧に関して適用し、幅広円弧を生成す
る。例えば、円弧に関しては幅w1を適用することに
よりこの円弧に厚みを設け、図15(b)に示されてい
るような幅広円弧Nb(p1´−p3´−p4´−p2
´)を作成する。そして、円弧に関しては、同様にw
2だけこの円弧の厚みを付けることにより図15(c)
に示されているような幅広円弧Naを作成する。この幅
広円弧Naはp1″−p6″−p5″−p2″として形
成される。このように、本実施の形態に係る空港面マッ
プ作成装置においては各誘導路のオフセット形状を作成
し、このオフセット形状同士において円弧を作成し、さ
らにこの円弧に対して厚みを付けることにより空港面マ
ップの最終的な表示形状を作成している。このような幅
広円弧は、まず中心線のオフセットをとってからそれに
対して円弧を生成することにより行っている。このとき
留意すべき点は、交差点Cを形成する各円弧に対して厚
みを付けて作成している訳ではないことである。中心線
に厚みを付けるすなわちオフセットを付けただけでは滑
かにオフセットが接続されない場合があるからである。
【0144】次に既存誘導路同士の直線状の丸取りが行
われる。既存の誘導路に対して中心線の丸取りにより計
算された交点の間を直線状丸取り部として生成する。こ
れは直線状であるため丸取り部と呼ぶのは適切ではない
かもしれないが、各誘導路の間を結ぶ形状である点にお
いては、上記Nbや上記Naと同様のものである。この
直線状丸取り部は既存の誘導路TxとTyとを結ぶもの
であり、幅広線分Nc(p3−p4−p6−p5)とし
て形成されている。なおこの幅広線分Ncの形状が図1
5(d)に示されている。なお、直線状丸取り部は元の
中心線すなわち既存誘導路Tx及びTyの中心線の丸取
りで決定される交点を結ぶ位置に存在する。従って、交
差点を構成する中心線と同じ座標を有するのである。
【0145】このように、図15(d)に示されている
ように、直線状丸取り部は他の丸取り部と異なり中心線
を有するものである。従って、この直線状丸取り部のデ
ータ構造としては中心線の座標とその幅をデータ内容と
して格納するのは好適である。なお、丸取り部のデータ
構造としては円弧の中心座標とその半径と、さらに幅広
円弧としての幅の値などが格納されるのは好適である。
勿論、これoの図形をデータベース上でどのように表現
するかは種々の応用あるいはコンピュータシステムによ
って異なり、用途に応じた種々のデータ構造を採用する
ことが可能である。
【0146】さらに、空港面マップのデータ構造として
は各誘導路の中心線及び交差点の中心線のみを記憶して
おき、表示装置36(図1参照)に表示する際に計算で
逐次求める方式を採用することも好適である。
【0147】また、図14においては既存の誘導路と新
規誘導路との幅が等しい場合について説明したが、既存
の誘導路と新規誘導路の道幅が異なる場合の例が図16
及び図17に示されている。図16には、新規誘導路の
幅w1が既存の誘導路の幅w2より小さい場合の例が示
されている。上述したように、オフセット形状や
(図4参照)の幅としては、小さい方の誘導路の幅が採
用される。そのため、図16に示されているように幅広
円弧の太さとしては小さい方の幅w1が採用されてい
る。
【0148】また、図17には既存の誘導路の幅w2よ
り新規誘導路Taの幅w1の方が広い場合の例について
示されている。この場合は、幅広円弧の幅は既存の誘導
路TxやTyの幅w2の値が採用されている。
【0149】なお、既存の誘導路と新規誘導路とがクロ
スする場合の例が図18に示されている。このクロス形
状は図17に示されている幅広円弧と台形形状とをいわ
ば上下に180°回転して重ね合わせることにより得ら
れるものである。なお図17においては新規誘導路の端
点に対向する台形形状が設けられていたが、図18に示
されている例においてはこの台形形状を180°回転し
た形状と汲み合わせることにより中心線が設けられてい
る幅広い線分(図15(d)のごとき形状)として表わ
されている。
【0150】以上述べたように、中心線のデータに基づ
き、表示装置36に表示する場合には所定の厚みが設け
られて表示されるため、リアリティーに富む空港面マッ
プの表示が可能となる。
【0151】中心線のみの誘導路の生成手順の詳細 さて、上記図9において複合誘導路と新たに作成すべき
誘導路とが交差し、複合誘導路の交点C´と新たに作成
する誘導路を指示する線分seの中間点とが近接してい
る場合の交差点及び新たな誘導路の生成について説明し
た。
【0152】この図9の例が、本実施の形態中最も複雑
なものであると考えられるため、以下、この例の場合に
ついて、交差点の生成及び新たな誘導路及び交差点の生
成の詳細な手順について以下説明する。
【0153】なおここで説明する誘導路の生成交差点の
生成原理は、他の場合の誘導路の生成や交差点の生成に
も適用可能である。
【0154】このような複合誘導路の場合においても、
基本的には2つの線分の丸取り処理の繰返しにより交差
点の自動生成が可能である。この繰返しの回数はその交
差点に接続する誘導路などの個数nに対してn 2 の組
合わせとなる。同様にして、丸取り部(円弧)の個数も
n 2 個となる。なお、ここでnとは正確には新たに作
成される新規誘導路と既存誘導路とを交点で分割したそ
れぞれの線分の数を表す。
【0155】(1)誘導路生成操作と既存データ 以下、図19〜図24までを用いて、既存データに対し
新たに誘導路が生成される場合の交差点の生成について
説明する。既存のデータとしては、図19に示されてい
るように誘導路Tx1と誘導路Tx2とを成分とする複
合誘導路Txである場合について説明する。この複合誘
導路Txに対して、図19に示されるように新たな誘導
路を作成すべく、始点s及び終点eが操作者のポインテ
ィングデバイスなどにより指示される。そして、この線
分seの中間点と、複合誘導路の交点Cとが近接してい
る。
【0156】まず、複合誘導路Tx内の交点C付近を通
る線分seが生成される。この線分seは、始点s及び
終点eを結ぶ線分として生成される。但し、図19に示
されている例においては交点Cと線分seとはある一定
の距離だけ離れているものとする。これは、線分seの
中間点と交点Cが極めて近接しており、ほとんど同地点
と認められるような場合には、図9のような操作ではな
く、図8に示されているように線分seの中間点が交点
Cを通るように補正してから交差点を生成するのが好適
だからである。本実施の形態に係る空港面マップ作成装
置においても、ある程度線分seの中間点と交点Cが近
い場合には自動的にこの中間点が交点Cに補正されて、
図8に示されるような簡単な形で交差点及び新規な誘導
路が生成されるように構成するのである。なお、どの程
度近付けば図8に示される方法が採用されるか否かを表
すパラメータは、図1に示されているようなパラメータ
記憶部46に予め格納されている。このパラメータ記憶
部46は、上述したように予めキーボードなどの入力装
置42から操作者がパラメータ入力部44を介して記憶
させておく値である。このパラメータ値より線分seが
交点Cに近付いた場合には図8に示される交点の作成方
法が採用され、この距離より大きい場合には図9に示さ
れるような交差点の作成方法が採用される用に構成する
ことも本実施の形態においては好適である。
【0157】このような作成方法の切替を行うことによ
り、計算時間や記憶容量の節約を図りながら、正確な空
港面マップの作成が可能となるのである。
【0158】次に、線分seが後に述べる交点C´で2
分割され、この2本の線分と、複合誘導路の2つの成分
である誘導路Tx1と誘導路Tx2との合計4本の線分
について丸取り処理が行われる。この場合4本の線分が
あるため 4 2 個の組合わせの丸取り部(円弧)の生
成が行われる。
【0159】まず、成分Tx1と線分seとの交点C´
が求められる(図23参照)。次に、成分Tx1と線分
seの丸取り計算が行われ、図20に示されるように、
Na、Nb、Nc、Nd、Neがそれぞれ求められる。
ここで、Neは直線状の丸取り部であるが、その他の丸
取り部は円弧の形状をなす。そして、成分Tx1と線分
seの長さの比較により、丸取り部の判定を行う。この
判定の結果、円弧NbとNdとが丸取り部から除外され
る。この結果、円弧NaとNc、直線Neとが有効な丸
取り部として取扱われる。
【0160】次に、これら丸取り部と成分Tx1と線分
seの有効な接点を求める。この結果、成分Tx1とは
接点Paで接し、線分sC´とは接点Pbと接する。そ
して、線分C´eとは接点Pcとで接している。なお、
成分Tx1の交点C´とは反対側の端点をPx1と呼
ぶ。このように、線分seを交点C´で2分割すること
により3本の線分として全体を取扱い、丸取り部を3
2 (=3)個の丸取り部が生成される。
【0161】以上のようにして、線分seと、成分Tx
1との丸取り処理が完了する。
【0162】)成分Tx2と線分seとの関係 成分Tx2と線分seとの交点C″をまず求める(図2
1参照)。次に、成分Tx2と線分seとの丸取り計算
を行い、次に、成分Tx2と線分seとの丸取り計算を
行い、丸取り部N1、N2、N3、N4、N5を求め
る。ここで、丸取り部N5は直線状の丸取り部となる。
その他の丸取り部は円弧となる。なお、この直線状の丸
取り部であるN5は上で求めた丸取り部Neと同一とな
る(但し始点及び終点の座標は異なる)。次に、成分T
x2と線分seの長さの比較から、丸取り部に関する判
定を行う。この判定の結果、N1とN3の円弧による丸
取り部を丸取り部から除外する。この結果、最終的にN
2、N4、N5が有効な丸取り部として取扱われる(図
21参照)。次に、有効な接点P1、P2、P3を算出
する。ここで、P1は線分sC″と丸取り部N2との接
点であり、接点P2は成分Tx2と丸取り部N4との接
点である。次に、P3は、線分C″eと円弧N4との接
点である。さらに、成分Tx2の交点C″とは反対側の
端点をPx2と呼ぶ。
【0163】)成分Tx1と成分Tx2との関係 まず、交点Cを中心に成分Tx1と成分Tx2との丸取
り計算を行い、丸取り部Nx、Ny、Nz、Nwをそれ
ぞれ求める。ここで、各丸取り部は図20に示されてい
るように、全て円弧である。次に成分Tx1と成分Tx
2との長さが比較され、丸取り部の判定を行う。この判
定に基づき、図22に示されているように、Ny、Nz
及びNwを丸取り部から除外する。この結果、Nxのみ
が有効な丸取り部として取扱われる。次に、この丸取り
部Nxと成分Tx1との接点をPxとする。また、丸取
り部Nxと成分Tx2との接点をPyとする。
【0164】)線分seと成分Tx1、Tx2の分
割を行う。
【0165】まず、線分seを分割し、始点sから接点
Pbまでを新規誘導路Taと定義する。また、接点Pb
から接点P1までを新たな誘導路Tcと定義する。ま
た、終点eから接点P3までを新たな誘導路Teと定義
する。また、接点P3から接点Pcまでを新たな誘導路
Tfと定義する。
【0166】次に、成分Tx1を分割し、端点Px1か
らPxを新規誘導路Tx1´と定義する。また、接点P
xから接点Paまでを新規な誘導路Tbと定義する。ま
た、成分Tx2を分割し、Px2から接点P2までを新
たな誘導路Tx2´と定義する。また、接点P2から接
点Pyまでを新たな誘導路Tdと定義する。このように
して定義された新規誘導路Ta、Tb、Tc、Td、T
e、Tfを新たな誘導路としてデータベースに新規に登
録を行う。そして、誘導路Tx1´と誘導路Tx2´と
は、既存の各成分Tx1とTx2との座標位置を修正す
ることにより再登録が行われる。このような新たに生成
される誘導路の位置の配置図が図23に示されている。
【0167】)交差点C、C´、C″を生成し、丸
取り部をこの構成に登録し最終形状をなす。
【0168】以上のようにして決定された各要素を合成
し、最終形状として図形データベースに登録を行う。す
なわち、上記(2)で生成された丸取り部である円弧N
a、Nc、直線状成分Neを、交差点C´の成分として
登録する。なお、直線状部分Neは、この例においては
交差点C´の成分として登録したが、交差点C″の成分
として登録しても良い。また、上記(3)で述べた円弧
N2、N4は交差点C″の成分として登録する。また、
上記(4)で述べた円弧Nxは交差点Cの成分として登
録する。次に、上記(5)で生成された新たな誘導路T
a、Tb、Tc、Td、Te、Tf、Tx1´、Tx2
´を新たな誘導路としてデータベースに登録する。これ
らの決定された要素による最終形状が図24に示されて
いる。この図に示されているように、丸取り部の合計数
3 2 3 2 2 2 −1=6個となる。なおここ
で1個の要素を引いているのは、上にて述べたように直
線状部分のNeとN5とが重複して計算されているため
である。
【0169】多角形などによるエリアの定義 図3に示されている表に記載されているように、エプロ
ンや建物、パーキングなどは本実施の形態において特徴
的な事項である中心線の自動接続を行わずに、一般のC
AD装置と同様に任意形状を操作者が空港面マップ上に
描くことにより表される。
【0170】本実施の形態において用いられる任意形状
としては任意多角形(ポリゴン)や四角形(矩形)など
を用いることが可能である。また、円も用いることが可
能である。これらの任意形状を用いて作成されたエプロ
ンや建物などの属性としては、例えば次のような属性情
報を付加するのが好適である。
【0171】すなわち、a)エリア種別、b)エリア識
別子、c)形状種別(任意多角形であるか、または四角
形であるか)、d)このエリア上に航空機が現れた場合
の、その航空機シンボルの表示制御情報、e)このエリ
ア上に航空機のタグが現われた場合のそのタグの表示制
御情報、f)このエリアの名称、などをこれらの任意形
状の属性としてデータベースに記録することが好適であ
る。次に、図25を用いて形状が定義される手順につい
て説明する。まず、図25(a)に示されているよう
に、任意多角形は、その任意多角形を構成する各頂点を
連続して指定することにより生成される。まず第1点を
マウスのクリックなどにより指定する。この指定された
第1点からカーソルを移動させるとそのカーソルの先端
と第1点とを結ぶ線分がラバーバンド表示で表示装置3
6に示される。このラバーバンド表示は、カーソルの移
動に追従して第1点とカーソルの先端とを結ぶ表示であ
る。所望の箇所で操作者が第2点をマウスのクリックな
どにより指定すると、第1点と第2点との間の線分はラ
バーバンド表示ではなく一定の固定表示される。その第
2点から再びカーソルを移動させるとその第2点とカー
ソルの先端とはやはりラバーバンド表示による線分によ
り結合され、カーソルの移動によりこのカーソルの先端
に追従して、このカーソルの先端と第2点とを結ぶ線分
がラバーバンド表示で表される。以下、第3点、第4
点、…を順次確定していくことにより、任意の画数を有
する任意多角形を構成することが可能である。
【0172】また、本実施の形態に係る空港面マップ作
成装置は、四角形、特に斜めの四角形を容易に作成する
ことが可能である。一般に、四角形をマウスなどのポイ
ンティングデバイスを用いて描く場合、その四角形の対
角線を指定することにより四角形が描かれる場合が多
い。すなわち、このような手法により描かれる四角形は
垂直方向及び水平方向の辺のみを有する四角形である。
しかしながら、空港面マップなどの作成においては斜め
方向に建物や種々の施設が設けられている場合が多い。
このような斜め方向に立てられている建物の場合には、
まず垂直及び水平方向の辺のみを有する四角形を描き、
この四角形を回転させることにより所望の建物などを表
す形状を空港面マップ上に描いていた。しかしながら、
所定角度回転されている四角形を初めから描くことがで
きれば、利便性の高い空港面マップ作成を行うことが可
能である。本実施の形態においては、図25(b)に示
されているように、四角形を構成する各辺を、任意の多
角形と同様にマウスカーソルにより自由に描くことが可
能であるため任意角度に回転している四角形を描くこと
は可能である。すなわち、図25(b)に示されている
ように、第1点をマウスクリックなどにより指定した
後、カーソルを移動させるとこのカーソルの先端と第1
点とを結ぶ線分がラバーバンド表示される。そして、第
2点を指定すると、この第1点と第2点とを結ぶ線分が
四角形の一辺となる。第2点を確定した後、カーソルを
移動させると、このカーソルは第1点と第2点とを結ぶ
線分と直角方向にのみ移動することができるように動き
が規制されている。そのため、任意の箇所で第3点を指
定すると、第1点と第2点を結ぶ線分と、第2点と第3
点とを結ぶ線分とは常に直角をなす位置に描かれる。な
お、第2点と第3点とを結ぶ線分が確定される場合に四
角形を構成する残りの二辺も同様に描かれることによ
り、予め回転した位置に四角形を描くことが可能であ
る。本実施の形態においては、このように回転させた位
置の四角形を容易に描くことが可能であるため、利便性
の高い空港面マップ作成装置が得られる。
【0173】このようにして描かれた任意多角形や四角
形はその後自由に変更を加えることが可能である。図2
6には、このような変更が任意多角形や四角形に加えら
れる様子の説明図が示されている。図26(a)には任
意多角形が変更される場合の説明図が示されている。図
に示されているように任意多角形の任意の頂点にカーソ
ルを重ねると、その後カーソルの移動に伴いこの頂点が
自由にその位置を変更できるようになる。このような状
態でマウスカーソルを移動させ所望の位置に移動させて
おいてマウスのクリックをするとマウスカーソルと、こ
の頂点との連携が解かれ、その頂点の位置が現在のカー
ソルの位置に変更されるのである。また、図26(b)
に示されているように、四角形の場合も任意の頂点をそ
の位置を変更することが可能である。なお、四角形の場
合には頂点を変更した場合にもその頂点に接続する各辺
は互いに直角な関係を保持するように調整されている。
【0174】設備の多重積み重ねによるマップ構成 空港面マップには滑走路や誘導路の他、エプロンやパー
キングエリアなど種々の設備、またエリアが表示され
る。
【0175】本実施の形態に係る空港面マップ作成装置
においては、これらの表示される各設備やエリアに対し
ていわゆる優先順位を割り当て、設備やエリアが重なる
部分においては優先順位の高い方を表示するように構成
されている。図27にはこのような優先順位に関するマ
ップの構成を表す説明図が示されている。この優先順位
はいわばマップ上において前面にあるか背面にあるかを
表わすものであるため、図27において前面に位置する
ものを向って上側に記載し、より優先順位の低いすなわ
ち背面に位置するものを下側に記載している。
【0176】図27に示されているように、空港面マッ
プ50は、セレクトマップ52と、デフォルトマップ5
4とから構成される。セレクトマップ52は通常の状態
においては表示されず、操作者からの指示により例えば
マップ上に設備の名称が文字で表示されたり、または滑
走路の中心の線を表示したり、その他飛行機のアプロー
チラインやタクシーウェイを表示する場合などの実際の
空港には存在しない表示を、操作者の指示に従って表示
するものである。デフォルトマップ54は、実際に空港
に存在する設備やエリアを表し、大きく設備データ56
と、エリアデータ58とに分けられる。デフォルトマッ
プ54と、セレクトマップ52とにおいては、セレクト
マップ52の方が前面に位置する。すなわち、セレクト
マップ52とデフォルトマップ54とではセレクトマッ
プ52の方が表示の優先度が高いのである。
【0177】デフォルトマップ54は、設備データ56
とエリアデータ58とから構成されるが、設備データ5
6の方がエリアデータ58より前面に表示される。すな
わち、エリアデータ58に含まれる芝草エリアや、パー
キングエリアなどの表示よりその上に設けられている設
備、誘導路や交差点などの表示が優先されるのである。
【0178】データ構造 以下、図28から図34までに、本実施の形態に係る空
港面マップ作成装置における誘導路のデータ構造の例が
複数示されている。
【0179】図28には、1個の誘導路のデータ構造が
示されている。この表示図形としては単純な線分とな
り、その図形データベース構造は単に誘導路Taが登録
されているだけである。
【0180】図29には、複合誘導路のデータ構造が示
されている。図29に示されているように、この複合誘
導路は、例えば誘導路Ta1、Ta2、Ta3の3つの
線分から構成されており、各端点及び交点はp1、p
2、p3、p4と表されている。このような複合誘導路
の図形データベースの構造は、まず誘導路のデータベー
スに複合誘導路Taが登録されており、そして、この複
合誘導路Taの成分として個々の誘導路Ta1、Ta
2、Ta3が登録されている。なお、図28や図29に
示されているように基本的に単一の誘導路の場合には特
に交差点のデータベースには何も登録されていない。
【0181】図30には、2つの誘導路が、1つの交差
点を介して接続されている場合のデータ構造が示されて
いる。図30に示されているように、交差点Cを介して
誘導路Taと、誘導路Tbとが接続されている。そし
て、この交差点Cには丸取り部である円弧Naがこの交
差点Cを構成している。このようなパターンにおいて誘
導路のデータベースにはTaと、Tbの2つの誘導路が
登録されており、交差点データベースには1つの交差点
Cが登録されている。この交差点Cの構成要素としては
丸取り部Naが交差点Cに関連して登録されている。
【0182】図31には誘導路の数が3個以上であり、
交差点が1つである場合の種々のパターンが示されてい
る。図31(1)には3個の誘導路のうち2つの誘導路
TxとTyとが一直線上にある場合の交差点の様子が示
されている。また図31(2)には、3個の誘導路の交
点Cが交差点Cの内部に現われるような場合の三叉路の
様子が示されている。また、図31(3)には3つの誘
導路の交点Cが交差点Cの外部に現れるような場合の例
が示されている。図31(2)の例は例えば図4(2)
に示されている例と同様であり、図31(3)に示され
ている例は、例えば図4(3)に示されている例と同様
である。
【0183】また、図31(4)には4つの誘導路が交
点Cで交わる場合の例が示されている。さらに、図31
(4)にはこの4つの誘導路のうち対向する誘導路が一
直線上にある場合の例が示されている。すなわち、誘導
路Txと誘導路Tyとは一直線上に位置しており、また
誘導路Taと誘導路Tbとはこれも一直線上に位置して
いる。すなわち、図31(4)に示されている例は2つ
の誘導路が交わり新たに交差点Cが形成された場合の例
である。図31(4)は、例えば図10の(1)に示さ
れている例と同様である。図31(5)には4個の誘導
路が1つの交点Cにおいて交わる場合の例が示されてい
る。但し図31(5)に示されている例では、いずれの
誘導路も一直線上には存在しない。すなわち、図31
(5)に示されている例は上記図8(1)に示されてい
る例とほぼ同様の例である。
【0184】図31に示されている例のうち(1)から
(3)のように3個の誘導路を含む場合の図形データベ
ースの構造が図31(6)に示されている。同図に示さ
れているように、誘導路のデータベースとしては誘導路
Tx、誘導路Ty、誘導路Taの3つの誘導路が登録さ
れている。一方、交差点データベースとしては1個の交
差点Cが登録されており、この交差点Cを構成する要素
として丸取り部Na、Nb、Ncがそれぞれ登録されて
いる。
【0185】図32には、誘導路の個数が3以上であ
り、交差点の数が2以上である場合のデータ構造が示さ
れている。図32に示されている例は、例えば図9
(1)に示されている例と同様である。すなわち、4本
の誘導路が互いに交わっているが、それぞれ異なる交点
C、C´、C″でそれぞれ交わっている場合の例であ
る。ここで示される図形のデータベース構造は図32
(2)に示されているが、この構造は図9の(2)に示
されているデータ構造と同様である。
【0186】図33には、誘導路の個数と、複合誘導路
との組合わせのパターンが示されており、合計の誘導路
数が3以上の場合であって、交差点の数が1の場合のパ
ターンが示されている。図33に示されている例におい
ては、複合誘導路Txと、複合誘導路Tyと、(通常
の)誘導路Taが登録されている。複合誘導路Txは、
その成分として、Tx1と、Tx2´が登録されてい
る。また、複合誘導路Tyにはその成分としてTy1
と、Tx3が登録されている。
【0187】また、交差点のデータベースには交差点C
が登録されており、この交差点Cは丸取り部としてN
a、Nb、Ncが登録されている。このうち、NaとN
bは円弧であるが、Ncは直線上の部分である。
【0188】図34には、(通常の)誘導路と複合誘導
路の合計数が3以上のパターンであって、交差点の個数
が2以上の例が示されている。図34に示されているよ
うに、このパターンは複合誘導路Txと、通常の誘導路
Tbと、誘導路Taと、Tx3´と、Tcとから構成さ
れている。この複合誘導路Txは、Tx1とTx2´の
2つの成分から構成されている。また、この例の交差点
のデータベースは3つの交差点が登録されている。すな
わち、交差点Cと、交差点C´と、交差点C″である。
交差点Cは、丸取り部Naから構成されている。また交
差点C´は丸取り部Nbから構成されている。そして、
交差点C″はNcから構成されている。
【0189】メッシュデータの構造とその自動作成 上述したようにメッシュ領域が本実施の形態に係る空港
面マップ作成装置において用いられている。本実施の形
態に係る空港面マップ作成装置は、設備/エリアの多重
積み重ねの結果として、最前面に表示されている設備ま
たはエリアの情報に対する参照を高速化する手法が採用
されている。すなわち、画面上においてある一点を指定
しその一点が芝草であるのかまたは誘導路であるのかあ
るいは何らかの建物であるのかを迅速に参照するためメ
ッシュデータというものをマップのデータとは別個に保
有している。
【0190】このようなメッシュデータは、まず空港面
マップに網状のメッシュ領域を定義する。空港面マップ
上にメッシュ領域が定義されている様子が図35に示さ
れている。図35にメッシュA、メッシュB、メッシュ
Cと記載されているのが各メッシュ領域である。このよ
うに、メッシュ領域は空港面マップの全体に対応して設
けられているわけではなく、コンピュータ内部の記憶領
域を節約するためや、画像処理の高速化を図るため必要
な部分に対してのみメッシュデータを作成している。各
メッシュ領域はそれぞれメッシュデータ基準点(図35
参照)を有しており、各メッシュの1区画はこのメッシ
ュデータ基準点からの偏位によって特定される。1つの
メッシュのサイズは、パラメータ化し、データ量が増大
してしまうことによる性能の劣化と、指示座標に対する
誤差の許容範囲を考慮して適当な値に決定される。但し
このメッシュの1単位は実際上は空港面上において各飛
行機の位置を検出するセンサーの精度に依存する。具体
的にはこのセンサーが識別できる最小単位が各メッシュ
の1単位に対応する。このメッシュデータの作成は、本
実施の形態に係る空港面マップ作成装置においては、入
力装置42からの作成指示またはマップの生成を終了し
た時に一括して行われる。
【0191】このメッシュデータのデータ構造は、各メ
ッシュの1単位毎に設備またはエリアの識別子と、その
メッシュの1単位が属するエリアのエリア情報とが保持
されている(図35参照)。設備またはエリアの識別子
とは、多重積み重ね表示された最前面の設備またはエリ
アを対象とするものである。すなわち、この識別子は表
示装置36に表示されているものを表す。この設備また
はエリアの識別子は、多重積み重ねの順に各設備やエリ
アを表示していく際にその表示の順に従って各設備また
はエリアの識別子を順に設定していけば、表示が終了し
た場合にはこの設備またはエリアの識別子として最前面
に表示されている識別子が記憶される。
【0192】一方、エリア情報は全エリア(デフォルト
マップ及びセレクトマップ)に対応して、ビットデータ
として保持されているものであり、指定した座標を含む
エリアの判別に用いるものである。このエリア情報は例
えばパーキングエリアであるとか芝草エリアであるなど
のように、その場所に固有の情報である。例えばパーキ
ングエリアに飛行機が位置している場合には上記設備ま
たはエリアの識別子は飛行機を表すデータが格納される
が、エリア情報としてはパーキングエリアがそのまま保
持される。
【0193】ゾーンデータ構造とその自動作成 本実施の形態に係る空港面マップ作成装置により空港面
マップが表示される際には、部分的な描画の高速化及
び、マップを作成中における操作者の指示座標近辺の既
存設備の参照の高速化、の2つを主目的としてゾーンデ
ータを作成・保有している。このゾーンデータは、空港
面マップにブロック状のゾーン領域を定義し、各ゾーン
に対しそこに含まれる設備またはエリアなどを登録した
テーブルを各ゾーン毎に保存することによりゾーンデー
タが形成される。このようなゾーン領域と、各ゾーン領
域毎に作成されたゾーンデータのデータ構造の様子が図
36に示されている。図36(a)には空港面マップが
ゾーン領域に分割されている様子が示されている。1つ
のゾーンにサイズはパラメータ化し、入力装置42を介
して操作者が適切なゾーン領域のサイズをパラメータ記
憶部46に記憶させておく。このゾーンの大きさは各ゾ
ーンに含まれるであろう設備またはエリアの最大数を考
慮して適当な値に決定される。図36(b)は各ゾーン
領域毎に作られたゾーンデータのテーブルの様子が示さ
れている。このゾーンデータはそのゾーンに含まれる設
備やエリアの識別子を並べたものでありこのテーブルの
作成は各設備の生成と同時に行われる。すなわち空港面
マップを描いている最中に逐次このゾーンデータは更新
されていくのである。なお、ゾーン領域のサイズが変更
になった場合には、設備またはエリアの形状データを基
に新たにゾーンデータは作り直される。
【0194】図36(b)に示されているように、各ゾ
ーンデータは、テーブルにより構成され、テーブル内部
の各エントリーは、ポインターなどによるチェーンによ
り結ばれ、各エントリーは設備またはエリアの識別子を
それぞれ保持する。
【0195】このようなゾーンデータを作成することに
より、空港面マップを拡大表示した場合や、またはトリ
ミングによるズーム画面表示などを行った場合に部分的
な領域内の設備またはエリアに制限して参照しその表示
を行うことにより、表示の高速化を図ることが可能であ
る。例えば、図37に示されているように×点2個で示
されている領域のみが表示の対象となる場合はこの部分
表示指定領域を含むゾーンに対してのみ画像表示の対象
とすることにより、画像表示の高速化が図られるもので
ある。例えば図37に示されている例においてはこの×
点2個で示されている部分指定領域(点線で囲まれた矩
形の領域)を含むように12個のゾーンのみが設備また
はエリアの参照範囲として用いられる。その他のゾーン
に含まれる設備に対しては表示処理の対象としないこと
により、処理の高速化が図られるものである。
【0196】さらに、このゾーンデータを設けることに
より、空港面マップを生成する際の、操作者による指示
点の近傍の設備を識別する際に、指示点がゾーンの境界
線付近にある場合には隣接するゾーンも対象とすること
によりその参照の対象となるデータを絞り込むことが可
能となり、迅速に指示点の近傍にある設備を検索するこ
とが可能である。例えば、図38(a)には操作者によ
る指示点がゾーン境界線付近でない場合は、その指示点
を含むゾーンが、まず第一に検索の対象となる。この検
索は、図1に示した設備検索部24で行われる。また、
図38(b)には操作者の指示点がゾーン境界線付近に
ある場合に参照の対象となるゾーンの例が示されてい
る。このように指示点がゾーンの境界線の近傍に存在し
た場合にはその境界線を挟んで隣接するゾーンも検索の
対象とすることによって、近傍にある設備を全て検索す
ることが可能である。また、図38(c)に示されてい
る例は、この指示点がゾーンの角すなわちゾーン境界線
が交わる点の近傍に存在する場合の例である。この場合
は、その境界線を挟んで隣接するゾーンだけでなく対角
線方向に隣接するゾーンをも検索の対象とされる。
【0197】指示点にのみ着目した場合は、以上の通り
である。しかし、誘導路生成時の既存設備の検索を行う
場合には、指示点を結ぶ線分に幅(表示幅)を持たせた
矩形(新たに作成される誘導路の形状)に対してその近
傍の既存設備の検索をするので、検索の対象となるゾー
ンは、例えば図44の斜線で示した部分のゾーンであ
る。
【0198】図44に示されているように、作成する誘
導路の矩形形状内に含まれるゾーン境界線の交点を囲む
4個のゾーン領域が、まず、検索の対象となる。次に、
この矩形の4個の端点が含まれるゾーン領域が検索の対
象となる。尚、端点が含まれるゾーン領域の検索におい
ては図38に示されているように、その端点がゾーン領
域の境界線付近であるか否か、及び境界線交点付近であ
るか否か、の判定を行ない隣接するゾーン領域を適宜検
索の対象とする。
【0199】このようにして検索の対象となるゾーンが
決定された後、各ゾーンに登録されている設備識別子を
全て取り出し、その中から重複を除いて計算処理の対象
となる設備識別子の一覧が作成され、この一覧を基にし
て検索が行なわれるのである。
【0200】積み重ね表示 本実施の形態に係る空港面マップ作成装置においては、
例えばラスタスキャン方式の表示装置に表示することを
前提としている。従って、図27に示されているよう
に、所定の順番に表示対象を画面に表示していくことに
より空港面マップの表示が実現されている。
【0201】このような表示方式を採用することによ
り、最前面の設備に隠れている形状(特に交差点形状な
ど)を幅広線分や幅広円弧の簡易形状の組合わせによっ
て表現することが可能である。このような様子が、図3
9に示されている。
【0202】また、最前面に存在する誘導路などに対し
ても、任意形状を誘導路の一部として登録することがで
き、このような登録をすることにより複雑な形状であっ
ても容易に描画をすることが可能である。例えば誘導路
に対して付加形状を任意の形状として付け加えた例が図
40に示されている。例えば、誘導路の一部が幅広にな
っている部分が部分的に存在する場合は、この部分的に
広くなっている部分を四角形や円形などの付加形状1〜
付加形状4により表現することによって、部分参照の対
象となるのゾーンの例が示されている。このように指示
点がゾーンの境的に太くなった誘導路等を表現すること
が可能である。
【0203】セレクトマップ セレクトマップについて詳細に説明する。セレクトマッ
プはオプションとしての表示対象であり、ベースとなる
デフォルトマップより前面に表示されることは既に説明
した。セレクトマップ52は、複数の層から構成されて
いる(図41参照)。各層は、それぞれ独立に表示と非
表示を設定可能であり、またセレクトマップ全体の表示
または非表示の指定も可能である。さらに、セレクトマ
ップ52に含まれる各層の表示/非表示はパラメータと
してパラメータ記憶部46に予め登録しておき、初期表
示及び一括表示/非表示の際の表示対象の選択を可能と
している。
【0204】さらに、セレクトマップ52に含まれる各
層の表示/非表示の操作に伴って、このパラメータが自
動変更されるように構成することも好適である。例え
ば、一括して非表示が設定されている場合、再度一括表
示に切り替えられた場合には、一括非表示が設定される
前の表示状態に戻すことを実現可能である。このような
方式を採用することにより、デフォルトマップ54と、
空港におけるレーダからのアナログデータの重畳表示
と、アナログデータとセレクトマップとのトレードオフ
表示を、それぞれ高速に実現可能である。
【0205】設備毎の多色表示 設備の多重積み重ねによる表示については既に説明し
た。このような表示によって空港面マップの表示を操作
者にとって見易いものとするため、設備及びエリアの種
別毎に色を割り当て、色分けして表示を行うことが好適
である。各設備に対する色の割当は、カラーインデック
スにより行われる。設備及びエリアの各データベース内
に種別毎にこのカラーインデックスが保持される。実際
の表示色は、このカラーインデックスに対して設定され
たRGB値にて決定され、このRGB値は表示処理部3
4において設定される。
【0206】カラーインデックスは、8ビットのデータ
であり、下位の4ビットがデフォルトマップであり上位
4ビットがセレクトマップに割り当てられている。この
ようなカラーインデックスの構成が図42に示されてい
る。そして、本実施の形態に係る空港面マップ作成装置
においては、この下位4ビットのデータと上位4ビット
のデータはそれぞれ独立に用いられている。これは、上
位4ビットが全て0である場合には、下位4ビットで構
成されるカラーインデックスが有効となり、上位4ビッ
トが全て0ではない場合に、下位の4ビットの設定に関
わらず上位4ビットの値が有効となる。
【0207】このため、設備またはエリア及びセレクト
マップの各層に対して下位4ビットまたは上位4ビット
のカラーインデックスをデータに保持し、RGB値は8
ビットに対して保持する。
【0208】このような構成により、上位4ビットをセ
レクトマップに対応させ、下位4ビットをデフォルトマ
ップに対応させることにより、セレクトマップに表示対
象がない場合、すなわち全て上記4ビットが全て0であ
る場合は、デフォルトマップが表示され、上記4ビット
が0でない場合は、その値によるセレクトマップの表示
が行われる。
【0209】これによって、上位の4ビットが全て0で
ある場合にはデフォルトマップの4ビットが有効になる
が、上位4ビットすなわちセレクトマップに何か表示す
べきものが存在する場合には上位4ビットが有効とな
り、デフォルトマップの部分は表示されなくなる。これ
によって、セレクトマップに表示すべき対象が存在する
場合には自動的にデフォルトマップに存在する対象を非
表示とすることが可能である。
【0210】このような構成により、上位4ビットへの
ビットマップデータのコピー及び上位4ビットのクリア
によりセレクトマップの一括表示及び一括非表示を実現
することが可能である。
【0211】まとめ 以上述べたように、本実施の形態によれば、空港面マッ
プを描く際に、新たに作成する誘導路を指定するだけ
で、自動的に交差点の形状及び新たな誘導路の形状が自
動的に定まる空港面マップ作成装置が得られるため、空
港面マップを容易に作成することが可能である。また、
空港面マップに修正が加えられた場合においても、この
修正に基づき、新たに交差点または新たな誘導路の位置
が自動的に再計算されるため、空港面マップの変更が容
易な空港面マップ作成装置が得られる。
【0212】尚、本実施の形態においては、空港面マッ
プ作成装置の例について示したが、一般の道路のマップ
を作成する場合にも本発明を応用することが可能であ
る。
【0213】
【発明の効果】以上述べたように、第1の本発明によれ
ば、交差点が自動的に作成され、簡易な操作で道路マッ
プを作成可能な道路マップ作成装置が得られる。
【0214】第2の本発明によれば、新たに入力する道
路の位置が自動的に修正されるため、簡易な操作で正確
な道路マップを作成可能な道路マップ作成装置が得られ
る。
【0215】第3の本発明によれば、交差点に接続する
道路の構成が明確になる。その結果、道路であるのか交
差点であるのかを明確に識別可能な道路マップを作成可
能な道路マップ作成装置が得られる。
【0216】第4の本発明は第3の本発明と分割の対象
が異なるだけで、その効果は同様である。
【0217】第5の本発明によれば、入力した道路の近
傍の検索が後続になるため、迅速な処理が可能な道路マ
ップ作成装置が得られる。
【0218】第6の本発明によれば、道路の幅がリアル
に表示される道路マップ表示装置が得られる。
【0219】第7の本発明によれば、交差点に接続する
各道路の幅が異なる場合でも、リアルな表示をすること
が可能な道路マップ表示装置が得られる。
【0220】第8の本発明によれば、交差点が自動的に
作成され、簡易な操作で空港面マップを作成可能な空港
面マップ作成装置が得られる。
【0221】第9の本発明によれば、新たに入力する誘
導路の位置が自動的に修正されるため、簡易な操作で正
確な空港面マップを作成可能な空港面マップ作成装置が
得られる。
【0222】第10の本発明によれば、交差点に接続す
る誘導路の構成が明確になる。その結果、誘導路である
のか交差点であるのかを明確に識別可能な空港面マップ
を作成可能な空港面マップ作成装置が得られる。
【0223】第11の本発明は第3の本発明と分割の対
象が異なるだけで、その効果は同様である。
【0224】第12の本発明によれば、入力した誘導路
の近傍の検索が後続になるため、迅速な処理が可能な空
港面マップ作成装置が得られる。
【0225】第13の本発明によれば、誘導路の幅がリ
アルに表示される空港面マップ表示装置が得られる。
【0226】第14の本発明によれば、交差点に接続す
る各誘導路の幅が異なる場合でも、リアルな表示をする
ことが可能な空港面マップ表示装置が得られる。
【0227】第15の本発明によれば、交差点が自動的
に作成され、簡易な操作で道路マップを作成可能な道路
マップ作成方法が得られる。
【0228】第16の本発明によれば、新たに入力する
道路の位置が自動的に修正されるため、簡易な操作で正
確な道路マップを作成可能な道路マップ作成方法が得ら
れる。
【0229】第17の本発明によれば、交差点に接続す
る道路の構成が明確になる。その結果、道路であるのか
交差点であるのかを明確に識別可能な道路マップを作成
可能な道路マップ作成方法が得られる。
【0230】第18の本発明は第3の本発明と分割の対
象が異なるだけで、その効果は同様である。
【0231】第19の本発明によれば、入力した道路の
近傍の検索が後続になるため、迅速な処理が可能な道路
マップ作成方法が得られる。
【0232】第20の本発明によれば、道路の幅がリア
ルに表示される道路マップ表示方法が得られる。
【0233】第21の本発明によれば、交差点に接続す
る各道路の幅が異なる場合でも、リアルな表示をするこ
とが可能な道路マップ表示方法が得られる。
【0234】第22の本発明によれば、交差点が自動的
に作成され、簡易な操作で空港面マップを作成可能な空
港面マップ作成方法が得られる。
【0235】第23の本発明によれば、新たに入力する
誘導路の位置が自動的に修正されるため、簡易な操作で
正確な空港面マップを作成可能な空港面マップ作成方法
が得られる。
【0236】第24の本発明によれば、交差点に接続す
る誘導路の構成が明確になる。その結果、誘導路である
のか交差点であるのかを明確に識別可能な空港面マップ
を作成可能な空港面マップ作成方法が得られる。
【0237】第25の本発明は第3の本発明と分割の対
象が異なるだけで、その効果は同様である。
【0238】第26の本発明によれば、入力した誘導路
の近傍の検索が後続になるため、迅速な処理が可能な空
港面マップ作成方法が得られる。
【0239】第27の本発明によれば、誘導路の幅がリ
アルに表示される空港面マップ表示方法が得られる。
【0240】第28の本発明によれば、交差点に接続す
る各誘導路の幅が異なる場合でも、リアルな表示をする
ことが可能な空港面マップ表示方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る空港面マップ作成
装置の構成を表す構成ブロック図である。
【図2】 本実施の形態に係る空港面マップ作成装置に
おける空港面マップの生成操作の種類を表す説明図であ
る。
【図3】 本実施の形態において作成される空港面マッ
プにおいて表示される設備及びその形状などを表した表
の説明図である。
【図4】 既存の誘導路の近傍に新たに誘導路が作成さ
れる場合に交差点が自動的に生成される様子を表す説明
図である。
【図5】 交差点が生成される際に、丸取り部が1個だ
け生じる場合の交差点の生成を表す説明図である。
【図6】 既存の誘導路の端点の近傍に新たに作成すべ
き誘導路の中間点が位置する場合の交差点の生成を説明
する説明図である。
【図7】 図6の場合において、誘導路の中間点の位置
を、既存の端点Cより優先する場合の交差点の生成を表
す説明図である。
【図8】 複合誘導路と、新たに作成すべき誘導路とが
交わる場合の交差点の生成を表す説明図である。
【図9】 図8の場合において、複合誘導路の交点C
と、新たに作成すべき誘導路の距離が一定値以上ある場
合に複数の交点C、C´、C″に基づき複数の交差点が
生成される場合の様子を表す説明図である。
【図10】 既存の誘導路と、新たに作成すべき誘導路
が互いにその中間点で交わる場合の交差点の生成を表す
説明図である。
【図11】 既存の交差点の内部に新たに作成すべき誘
導路の端点が位置する場合の交差点の生成を表す説明図
である。
【図12】 既存の交差点の内部に、新たに作成すべき
誘導路に対する丸取り部の一方が含まれる場合の交差点
の生成を表す説明図である。
【図13】 既存の交差点の交点Cの近傍に、新たに作
成すべき誘導路の端点が存在する場合の交差点の生成を
表す説明図である。
【図14】 既存の誘導路に対し、新規誘導路が設けら
れT字型交差点が生成される場合であって、既存の誘導
路と新規の誘導路の道幅が等しい場合の交差点形状に所
定の道幅が付けられて表示される様子を表す説明図であ
る。
【図15】 図14に示される交差点を形成する各部分
の形状を表わす説明図である。
【図16】 既存の誘導路の道幅より、新規誘導路の道
幅が狭い場合の交差点を形成する部材の幅及びその表示
の形態を表わす説明図である。
【図17】 既存の誘導路の道幅より新規誘導路の道幅
が広い場合の交差点の各要素の幅と、その交差点の表示
の様子を表す説明図である。
【図18】 既存の誘導路より新規誘導路の方が道幅が
広い場合であって、新規誘導路と既存の誘導路とが互い
に中間点で交わる場合の交差点の表示の様子を表す説明
図である。
【図19】 複合誘導路とこれに交わる新規誘導路の位
置関係についての説明図である。
【図20】 複合誘導路の一方の成分Tx1と、新たに
作成される誘導路を表す線分seとの間における丸取り
の様子を表す説明図である。
【図21】 既存の複合誘導路の一成分であるTx2
と、新たに作成すべき誘導路を表す線分seとの間に行
われる丸取りの様子を表す説明図である。
【図22】 既存の誘導路の各成分であるTx1とTx
2に関する丸取りの様子を表す説明図である。
【図23】 図19に示される例において新たに生成さ
れる各誘導路の位置を表す説明図である。
【図24】 図19に示されている例において、新たに
作成される誘導路及び新たに作成される丸取り部の最終
的な形状を表す説明図である。
【図25】 本実施の形態に係る空港面マップ作成装置
によって任意の多角形及び四角形が生成される場合の様
子を表す説明図である。
【図26】 図25において生成された任意多角形や四
角形が変更される様子を表す説明図である。
【図27】 本実施の形態に係る空港面マップ作成装置
において、設備の多重積み重ねによる表示を行う際の、
マップ構成を表す説明図である。
【図28】 誘導路の個数が1個である場合の表示図形
とその図形データベース構造を表す説明図である。
【図29】 成分が3個からなる複合誘導路の表示図形
とその図形データベースの構造を表す説明図である。
【図30】 2つの誘導路が交点Cで交わり、かつ丸取
り部がNa1個である場合の表示図形と図形データベー
ス構造を表す説明図である。
【図31】 誘導路の個数が3個以上であって、交差点
数が1の場合の各種のパターンの表示図形及び図形デー
タベース構造を表す説明図である。
【図32】 誘導路の個数が3個以上であって、交差点
の数が2個以上である場合の表示図形及び図形データベ
ース構造を表す説明図である。
【図33】 誘導路と複合誘導路の合計数が3個以上で
あり、交差点数が1個である場合の表示図形と、図形デ
ータベース構造を表す説明図である。
【図34】 誘導路と複合誘導路の合計数が3個以上で
あって、交差点の数が2個以上である場合の表示図形と
図形データベース構造を表す説明図である。
【図35】 メッシュデータの構成を表す説明図であ
る。
【図36】 ゾーンデータを構成するテーブル及び各ゾ
ーン領域の配置を表す説明図である。
【図37】 ゾーン領域を用いて部分表示の高速化が図
られる場合の説明図である。
【図38】 ゾーンデータを用いて近傍にある設備を検
索する場合の動作を表す説明図である。
【図39】 ラスタスキャン方式の表示装置によって、
交差点形状が表示される場合の様子を表す説明図であ
る。
【図40】 任意形状を用いて誘導路の形状を部分的に
変形する場合の様子を表す説明図である。
【図41】 セレクトマップの動作を説明する説明図で
ある。
【図42】 セレクトマップとデフォルトマップとの関
係を表す説明図である。
【図43】 従来の道路マップ作成装置による交差点の
作成の様子を表す説明図である。
【図44】 ゾーンデータを用いて近傍にある設備を検
索する場合の動作を表す説明図である。
【符号の説明】
20 入力装置、22 位置情報入力部、24 設備検
索部、26 交点計算部、28 設備データベース、3
0 中心線接続処理部、32 設備情報記憶部、34
表示処理部、36 表示装置、38 メッシュデータ生
成部、40 メッシュデータ、42 入力装置、44
パラメータ入力部、46 パラメータ記憶部、50 空
港面マップ、52 セレクトマップ、54 デフォルト
マップ、56 設備データ、58 エリアデータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 道路マップ作成装置及び道路マップ表示装置及び空港面マップ作成装置及び空港面マップ表示装 置及び道路マップ作成方法及び道路マップ表示方法及び空港面マップ作成方法及び空港面マップ 表示方法

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路をその中心線で表現することによっ
    て道路マップを作成する道路マップ作成装置において、 道路マップに新たに加える道路の中心線のデータを入力
    する入力手段と、 作成対象である道路マップ中において、前記入力された
    新たな道路の中心線の近傍に、道路マップ中に設けられ
    ている既存の道路の中心線が存在するか否か検索する検
    索手段と、 前記検索手段により近傍に存在する既存道路の中心線が
    発見された場合に、全記入力された道路の中心線と、前
    記既存道路の中心線との位置関係に基づき、前記両道路
    の間に交差点を設ける交差点作成手段と、 を含み、 前記交差点作成手段は、 前記既存の道路の中心線と、前記新たに入力された道路
    の中心線との双方に接する円弧を算出する円弧算出手段
    と、 前記円弧を前記交差点の中心線として前記道路マップ中
    に登録する交差点登録手段と、 を含むことを特徴とする道路マップ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記交差点作成手段は、 前記既存の道路の中心線と、前記新たに入力された道路
    の中心線との距離の値が所定の範囲内の場合に、前記新
    たに入力された道路の中心線の位置を前記既存の道路の
    中心線の位置に近づける修正手段、 を含むことを特徴とする請求項1記載の道路マップ作成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記交差点作成手段は、 前記既存の道路の中心線と前記新たに入力された道路の
    中心線との交点を求める交点算出手段と、 前記既存の道路の中心線の中間点が、前記新たに入力さ
    れた道路の中心線の端点の近傍に位置している場合に、
    前記交点で前記既存の道路の中心線を分割して2本の中
    心線として前記道路マップ中に登録する分割手段と、 前記分割手段によって分割された2本の中心線と、前記
    新たに入力された道路の中心線とに対して、これらの中
    心線の任意の2本の組に対して、前記各組の2本の中心
    線に接する円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算出手
    段と、 を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の道路マッ
    プ作成装置。
  4. 【請求項4】 前記交差点作成手段は、 前記既存の道路の中心線と前記新たに入力された道路の
    中心線との交点を求める交点算出手段と、 前記新たに入力された道路の中心線の中間点が、前記既
    存の道路の中心線の端点の近傍に位置している場合に、
    前記交点で前記新たに入力された道路の中心線を分割し
    て2本の中心線として前記道路マップ中に登録する分割
    手段と、 前記分割手段によって分割された2本の中心線と、前記
    既存の道路の中心線とに対して、これらの中心線の任意
    の2本の組に対して、前記各組の2本の中心線に接する
    円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算出手段と、 を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の道路マッ
    プ作成装置。
  5. 【請求項5】 前記道路マップを所定のゾーン領域毎に
    管理する手段であって、前記各ゾーン領域に含まれる道
    路を、前記ゾーン領域毎に記憶するゾーン管理手段、 を含み、 前記検索手段は、 前記新たに入力された道路が含まれる第1ゾーン領域、
    及び必要に応じて前記第1ゾーン領域に隣接する第2ゾ
    ーン領域に関して、前記ゾーン管理手段に記憶されてい
    る前記第1及び第2ゾーン領域に含まれる前記道路を検
    索するゾーン検索手段、 を含むことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記
    載の道路マップ作成装置。
  6. 【請求項6】 道路をその中心線で表現することによっ
    て道路マップを作成し、作成された道路マップを表示す
    る道路マップ表示装置において、 前記道路の中心線を左右に道路幅の半値だけ平行移動さ
    せた左オフセット線及び右オフセット線を作成するオフ
    セット線作成手段と、 前記左オフセット線及び右オフセット線を表示し、道路
    幅が表現された道路マップを表示しうる幅付き道路表示
    手段と、 同一の交差点に接続する一の道路の前記オフセット線
    と、同一の前記交差点に接続する他の道路の前記オフセ
    ット線との双方に接するオフセット円弧を作成するオフ
    セット円弧作成手段と、 前記オフセット円弧と同心の円弧であって、前記オフセ
    ット円弧と道路幅だけ離間した幅付きオフセット円弧を
    作成する幅付きオフセット円弧作成手段と、 前記オフセット円弧及び前記幅付きオフセット円弧を表
    示し、交差点幅が表現された道路マップを表示する幅付
    き交差点表示手段と、 を含むことを特徴とする道路マップ表示装置。
  7. 【請求項7】 前記幅付きオフセット円弧作成手段は、 前記オフセット円弧が接するオフセット線の基礎となっ
    た道路の道路幅のうち、小さい方の道路幅だけ前記オフ
    セット円弧から離間した幅付きオフセット円弧を作成す
    ることを特徴とする請求項6記載の道路マップ表示装
    置。
  8. 【請求項8】 誘導路をその中心線で表現することによ
    って空港面マップを作成する空港面マップ作成装置にお
    いて、 空港面マップに新たに加える誘導路の中心線のデータを
    入力する入力手段と、 作成対象である空港面マップ中において、前記入力され
    た新たな誘導路の中心線の近傍に、空港面マップ中に設
    けられている既存の誘導路の中心線が存在するか否か検
    索する検索手段と、 前記検索手段により近傍に存在する既存誘導路の中心線
    が発見された場合に、前記入力された誘導路の中心線
    と、前記既存誘導路の中心線との位置関係に基づき、前
    記両誘導路の間に交差点を設ける交差点作成手段と、 を含み、 前記交差点作成手段は、 前記既存の誘導路の中心線と、前記新たに入力された誘
    導路の中心線との双方に接する円弧を算出する円弧算出
    手段と、 前記円弧を前記交差点の中心線として前記空港面マップ
    中に登録する交差点登録手段と、 を含むことを特徴とする空港面マップ作成装置。
  9. 【請求項9】 前記交差点作成手段は、 前記既存の誘導路の中心線と、前記新たに入力された誘
    導路の中心線との距離の値が所定の範囲内の場合に、前
    記新たに入力された誘導路の中心線の位置を前記既存の
    誘導路の中心線の位置に近づける修正手段、 を含むことを特徴とする請求項8記載の空港面マップ作
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記交差点作成手段は、 前記既存の誘導路の中心線の中間点が、前記新たに入力
    された誘導路の中心線の端点の近傍に位置している場合
    に、前記既存の誘導路の中心線と前記新たに入力された
    誘導路の中心線との交点を求める交点算出手段と、 前記交点で前記既存の誘導路の中心線を分割して2本の
    中心線として前記空港面マップ中に登録する分割手段
    と、 前記分割手段によって分割された2本の中心線と、前記
    新たに入力された誘導路の中心線とに対して、これらの
    中心線の任意の2本の組に対して、前記各組の2本の中
    心線に接する円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算出
    手段と、 を含むことを特徴とする請求項8又は9記載の空港面マ
    ップ作成装置。
  11. 【請求項11】 前記交差点作成手段は、 前記新たに入力された誘導路の中心線の中間点が、前記
    既存の誘導路の中心線の端点の近傍に位置している場合
    に、前記既存の誘導路の中心線と前記新たに入力された
    誘導路の中心線との交点を求める交点算出手段と、 前記交点で前記新たに入力された誘導路の中心線を分割
    して2本の中心線として前記空港面マップに登録する分
    割手段と、 前記分割手段によって分割された2本の中心線と、前記
    既存の誘導路の中心線とに対して、これらの中心線の任
    意の2本の組に対して、前記各組の2本の中心線に接す
    る円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算出手段と、 を含むことを特徴とする請求項8又は9記載の空港面マ
    ップ作成装置。
  12. 【請求項12】 前記空港面マップを所定のゾーン領域
    毎に管理する手段であって、前記各ゾーン領域に含まれ
    る誘導路を、前記ゾーン領域毎に記憶するゾーン管理手
    段、 を含み、 前記検索手段は、 前記新たに入力された誘導路が含まれる第1ゾーン領
    域、及び必要に応じて前記第1ゾーン領域に隣接する第
    2ゾーン領域に関して、前記ゾーン管理手段に記憶され
    ている前記第1及び第2ゾーン領域に含まれる前記誘導
    路を検索するゾーン検索手段、 を含むことを特徴とする請求項8又は9又は10又は1
    1記載の空港面マップ作成装置。
  13. 【請求項13】 誘導路をその中心線で表現することに
    よって空港面マップを作成し、作成された空港面マップ
    を表示する空港面マップ表示装置において、 前記誘導路の中心線を左右に誘導路幅の半値だけ平行移
    動させた左オフセット線及び右オフセット線を作成する
    オフセット線作成手段と、 前記左オフセット線及び右オフセット線を表示し、誘導
    路幅が表現された空港面マップを表示しうる幅付き誘導
    路表示手段と、 同一の交差点に接続する一の道路の前記オフセット線
    と、同一の前記交差点に接続する他の道路の前記オフセ
    ット線との双方に接するオフセット円弧を作成するオフ
    セット円弧作成手段と、 前記オフセット円弧と同心の円弧であって、前記オフセ
    ット円弧と誘導路幅だけ離間した幅付きオフセット円弧
    を作成する幅付きオフセット円弧作成手段と、 前記オフセット円弧及び前記幅付きオフセット円弧を表
    示し、交差点幅が表現された空港面マップを表示する幅
    付き交差点表示手段と、 を含むことを特徴とする空港面マップ表示装置。
  14. 【請求項14】 前記幅付きオフセット円弧作成手段
    は、 前記オフセット円弧が接するオフセット線の基礎となっ
    た中心線の誘導路の誘導路幅のうち、小さい方の誘導路
    幅だけ前記オフセット円弧から離間した幅付きオフセッ
    ト円弧を作成することを特徴とする請求項13記載の空
    港面マップ表示装置。
  15. 【請求項15】 道路をその中心線で表現することによ
    って道路マップを作成する道路マップ作成方法におい
    て、 道路マップに新たに加える道路の中心線のデータを入力
    する入力ステップと、 作成対象である道路マップ中において、前記入力された
    新たな道路の中心線の近傍に、道路マップ中に設けられ
    ている既存の道路の中心線が存在するか否か検索する検
    索ステップと、 前記検索ステップにおいて近傍に存在する既存道路の中
    心線が発見された場合に、全記入力された道路の中心線
    と、前記既存道路の中心線との位置関係に基づき、前記
    両道路の間に交差点を設ける交差点作成ステップと、 を含み、 前記交差点作成ステップは、 前記既存の道路の中心線と、前記新たに入力された道路
    の中心線との双方に接する円弧を算出する円弧算出ステ
    ップと、 前記円弧を前記交差点の中心線として前記道路マップ中
    に登録する交差点登録ステップと、 を含むことを特徴とする道路マップ作成方法。
  16. 【請求項16】 前記交差点作成ステップは、 前記既存の道路の中心線と、前記新たに入力された道路
    の中心線との距離の値が所定の範囲内の場合に、前記新
    たに入力された道路の中心線の位置を前記既存の道路の
    中心線の位置に近づける修正ステップ、 を含むことを特徴とする請求項15記載の道路マップ作
    成方法。
  17. 【請求項17】 前記交差点作成ステップは、 前記既存の道路の中心線と前記新たに入力された道路の
    中心線との交点を求める交点算出ステップと、 前記既存の道路の中心線の中間点が、前記新たに入力さ
    れた道路の中心線の端点の近傍に位置している場合に、
    前記交点で前記既存の道路の中心線を分割して2本の中
    心線として前記道路マップ中に登録する分割ステップ
    と、 前記分割ステップにおいて分割された2本の中心線と、
    前記新たに入力された道路の中心線とに対して、これら
    の中心線の任意の2本の組に対して、前記各組の2本の
    中心線に接する円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算
    出ステップと、 を含むことを特徴とする請求項15又は16記載の道路
    マップ作成方法。
  18. 【請求項18】 前記交差点作成ステップは、 前記既存の道路の中心線と前記新たに入力された道路の
    中心線との交点を求める交点算出ステップと、 前記新たに入力された道路の中心線の中間点が、前記既
    存の道路の中心線の端点の近傍に位置している場合に、
    前記交点で前記新たに入力された道路の中心線を分割し
    て2本の中心線として前記道路マップ中に登録する分割
    ステップと、 前記分割ステップにおいて分割された2本の中心線と、
    前記既存の道路の中心線とに対して、これらの中心線の
    任意の2本の組に対して、前記各組の2本の中心線に接
    する円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算出ステップ
    と、 を含むことを特徴とする請求項15又は16記載の道路
    マップ作成方法。
  19. 【請求項19】 前記道路マップを所定のゾーン領域毎
    に管理するステップであって、前記各ゾーン領域に含ま
    れる道路を、前記ゾーン領域毎に記憶手段に記憶するゾ
    ーン管理ステップ、 を含み、 前記検索ステップは、 前記新たに入力された道路が含まれる第1ゾーン領域、
    及び必要に応じて前記第1ゾーン領域に隣接する第2ゾ
    ーン領域に関して、前記ゾーン管理ステップにおいて記
    憶手段に記憶されている前記第1及び第2ゾーン領域に
    含まれる前記道路を検索するゾーン検索ステップ、 を含むことを特徴とする請求項15又は16又は17又
    は18記載の道路マップ作成方法。
  20. 【請求項20】 道路をその中心線で表現することによ
    って道路マップを作成し、作成された道路マップを表示
    する道路マップ表示方法において、 前記道路の中心線を左右に道路幅の半値だけ平行移動さ
    せた左オフセット線及び右オフセット線を作成するオフ
    セット線作成ステップと、 前記左オフセット線及び右オフセット線を表示し、道路
    幅が表現された道路マップを表示しうる幅付き道路表示
    ステップと、 同一の交差点に接続する一の道路の前記オフセット線
    と、同一の前記交差点に接続する他の道路の前記オフセ
    ット線との双方に接するオフセット円弧を作成するオフ
    セット円弧作成ステップと、 前記オフセット円弧と同心の円弧であって、前記オフセ
    ット円弧と道路幅だけ離間した幅付きオフセット円弧を
    作成する幅付きオフセット円弧作成ステップと、 前記オフセット円弧及び前記幅付きオフセット円弧を表
    示し、交差点幅が表現された道路マップを表示する幅付
    き交差点表示ステップと、 を含むことを特徴とする道路マップ表示方法。
  21. 【請求項21】 前記幅付きオフセット円弧作成ステッ
    プは、 前記オフセット円弧が接するオフセット線の基礎となっ
    た道路の道路幅のうち、小さい方の道路幅だけ前記オフ
    セット円弧から離間した幅付きオフセット円弧を作成す
    ることを特徴とする請求項20記載の道路マップ表示方
    法。
  22. 【請求項22】 誘導路をその中心線で表現することに
    よって空港面マップを作成する空港面マップ作成方法に
    おいて、 空港面マップに新たに加える誘導路の中心線のデータを
    入力する入力ステップと、 作成対象である空港面マップ中において、前記入力され
    た新たな誘導路の中心線の近傍に、空港面マップ中に設
    けられている既存の誘導路の中心線が存在するか否か検
    索する検索ステップと、 前記検索ステップにおいて近傍に存在する既存誘導路の
    中心線が発見された場合に、前記入力された誘導路の中
    心線と、前記既存誘導路の中心線との位置関係に基づ
    き、前記両誘導路の間に交差点を設ける交差点作成ステ
    ップと、 を含み、 前記交差点作成ステップは、 前記既存の誘導路の中心線と、前記新たに入力された誘
    導路の中心線との双方に接する円弧を算出する円弧算出
    ステップと、 前記円弧を前記交差点の中心線として前記空港面マップ
    中に登録する交差点登録ステップと、 を含むことを特徴とする空港面マップ作成方法。
  23. 【請求項23】 前記交差点作成ステップは、 前記既存の誘導路の中心線と、前記新たに入力された誘
    導路の中心線との距離の値が所定の範囲内の場合に、前
    記新たに入力された誘導路の中心線の位置を前記既存の
    誘導路の中心線の位置に近づける修正ステップ、 を含むことを特徴とする請求項22記載の空港面マップ
    作成方法。
  24. 【請求項24】 前記交差点作成ステップは、 前記既存の誘導路の中心線の中間点が、前記新たに入力
    された誘導路の中心線の端点の近傍に位置している場合
    に、前記既存の誘導路の中心線と前記新たに入力された
    誘導路の中心線との交点を求める交点算出ステップと、 前記交点で前記既存の誘導路の中心線を分割して2本の
    中心線として前記空港面マップ中に登録する分割ステッ
    プと、 前記分割ステップにおいて分割された2本の中心線と、
    前記新たに入力された誘導路の中心線とに対して、これ
    らの中心線の任意の2本の組に対して、前記各組の2本
    の中心線に接する円弧を前記各組毎に算出する第2円弧
    算出ステップと、 を含むことを特徴とする請求項22又は23記載の空港
    面マップ作成方法。
  25. 【請求項25】 前記交差点作成ステップは、 前記新たに入力された誘導路の中心線の中間点が、前記
    既存の誘導路の中心線の端点の近傍に位置している場合
    に、前記既存の誘導路の中心線と前記新たに入力された
    誘導路の中心線との交点を求める交点算出ステップと、 前記交点で前記新たに入力された誘導路の中心線を分割
    して2本の中心線として前記空港面マップに登録する分
    割ステップと、 前記分割ステップにおいて分割された2本の中心線と、
    前記既存の誘導路の中心線とに対して、これらの中心線
    の任意の2本の組に対して、前記各組の2本の中心線に
    接する円弧を前記各組毎に算出する第2円弧算出ステッ
    プと、 を含むことを特徴とする請求項22又は23記載の空港
    面マップ作成方法。
  26. 【請求項26】 前記空港面マップを所定のゾーン領域
    毎に管理するステップであって、前記各ゾーン領域に含
    まれる誘導路を、前記ゾーン領域毎に記憶手段に記憶す
    るゾーン管理ステップ、 を含み、 前記検索ステップは、 前記新たに入力された誘導路が含まれる第1ゾーン領
    域、及び必要に応じて前記第1ゾーン領域に隣接する第
    2ゾーン領域に関して、前記ゾーン管理ステップにおい
    て記憶手段に記憶されている前記第1及び第2ゾーン領
    域に含まれる前記誘導路を検索するゾーン検索ステッ
    プ、 を含むことを特徴とする請求項22又は23又は24又
    は25記載の空港面マップ表示方法。
  27. 【請求項27】 誘導路をその中心線で表現することに
    よって空港面マップを作成し、作成された空港面マップ
    を表示する空港面マップ表示方法において、 前記誘導路の中心線を左右に誘導路幅の半値だけ平行移
    動させた左オフセット線及び右オフセット線を作成する
    オフセット線作成ステップと、 前記左オフセット線及び右オフセット線を表示し、誘導
    路幅が表現された空港面マップを表示しうる幅付き誘導
    路表示ステップと、 同一の交差点に接続する一の道路の前記オフセット線
    と、同一の前記交差点に接続する他の道路の前記オフセ
    ット線との双方に接するオフセット円弧を作成するオフ
    セット円弧作成ステップと、 前記オフセット円弧と同心の円弧であって、前記オフセ
    ット円弧と誘導路幅だけ離間した幅付きオフセット円弧
    を作成する幅付きオフセット円弧作成ステップと、 前記オフセット円弧及び前記幅付きオフセット円弧を表
    示し、交差点幅が表現された空港面マップを表示する幅
    付き交差点表示ステップと、 を含むことを特徴とする空港面マップ表示方法。
  28. 【請求項28】 前記幅付きオフセット円弧作成ステッ
    プは、 前記オフセット円弧が接するオフセット線の基礎となっ
    た中心線の誘導路の誘導路幅のうち、小さい方の誘導路
    幅だけ前記オフセット円弧から離間した幅付きオフセッ
    ト円弧を作成することを特徴とする請求項27記載の空
    港面マップ表示方法。
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