JP3067766B1 - 蓋の開放機構とそれを具備した開閉容器と開閉蓋 - Google Patents

蓋の開放機構とそれを具備した開閉容器と開閉蓋

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Abstract

【要約】 【課題】 様々な容器や蓋において、片手で簡単に開放
できる開放機構がない。また、蓋を開放した後にスプレ
ーを噴射するようなことも困難である。 【解決手段】 本体1と蓋体2とを開蓋ヒンジ3によっ
て連結し、この本体1と蓋体2との連結部に蓋体2を開
放させる押ボタン5を設け、この押ボタン5の内側の蓋
体2と本体1とに、押ボタン5の押圧によって移動する
接触部材8と、この接触部材8の移動を抑止する抑止部
材9とを設け、この接触部材8と抑止部材9との接触位
置を、前記開蓋ヒンジ3よりも蓋体2側に配置させるこ
とにより、押ボタン5を押圧すると開蓋ヒンジ3を中心
として蓋体2が開放させられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、フロッピィディ
スクケースやカセットケース等の開閉容器や、スプレー
容器等の開閉蓋を開放するための開放機構に関し、詳し
くは片手で蓋を開放できる機構とそれを具備した開閉容
器と開閉蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、開放機構を有する開閉容器と
してMO(光磁気ディスク)やCD(コンパクトディス
ク)等の容器があり、開閉蓋としてヘアースプレー等の
蓋がある。このMO等の容器は、本体と蓋体とを両手で
持ってロックを解除するようにして開放し、スプレー等
の蓋は片手で取外して他方の手でスプレーを噴射するよ
うにして使用されている。
【0003】このように、これらの開放操作には両手を
用いなければならないため、その使用が困難な場合もあ
り、片手で開蓋操作ができるような容器や蓋が開発され
ている。
【0004】この種の開閉容器に関する従来技術とし
て、特開平7−101458号公報記載の発明がある。
この発明では、本体と蓋体の間のヒンジに設けられた押
圧操作部を押すことにより、押圧操作部の側部に設けた
切れ込み長孔がヒンジ部で折れ曲がって蓋体を開放でき
るようようにしている(従来例1)。
【0005】また、この種の開閉蓋に関する従来技術と
して、特開平10−338256号公報記載の発明があ
る。この発明では、キャップと栓の開放をワンプッシュ
で行えるように、押圧開放操作部を押せばヒンジ溝で折
れ曲がって蓋部の開放状態が弾性部材のヒンジ機構によ
って保たれるようにしている(従来例2)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例1では、ヒンジの押圧操作部を押すことによって生
じる距離の変化により蓋体を開放する構成であるため、
押圧操作部の形状が限られるので適用できる容器が限ら
れてしまう。また、開閉時にヒンジが強く折れ曲がるの
で経年使用によるヒンジ損傷のおそれがある。
【0007】さらに、前記従来例2では、片手で蓋を開
放することはできるが、スプレー容器の開閉蓋のよう
に、蓋を開放した後にスプレーを噴射することは困難で
あり、多くの種類の蓋に適用することが困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、本体と蓋体とを開蓋ヒンジに
よって連結し、該本体と蓋体との連結部に蓋体を開放さ
せる押圧操作部を設け、該押圧操作部の内側の蓋体と本
体とに、該押圧操作部の押圧によって移動する接触部材
と、該接触部材の移動を抑止する抑止部材とを設け、該
接触部材と抑止部材との接触位置を、前記開蓋ヒンジよ
りも蓋体側に配置し、さらに前記押圧操作部と対向する
位置に蓋体のロック機構を設け、前記抑止部材又は接触
部材に弾力性を付与している。これにより、押圧操作部
を押圧すると、開蓋ヒンジよりも高い位置で接触してい
る接触部材が抑止部材に当接した状態で押されるので、
押圧操作部の押圧力が作用するこれらの接触部材には開
蓋ヒンジを中心とするモーメントが作用し、このモーメ
ントによって開蓋ヒンジを中心に蓋体が開放させられる
ので、簡単な操作によって蓋体を開放することができ
る。
【0009】しかも、押圧操作部を押圧した時に抑止部
材又は接触部材が弾性で撓んでロック機構解除時に大き
な反力で蓋体を開放することができる。
【0010】また、押圧操作部と本体又は蓋体との間
に、該押圧操作部を前方に押した時の傾倒状態を保つ保
持手段を設けるとともに、押圧操作部と本体との間に、
該押圧操作部が本体の後方に倒れないように係止する係
止手段を設ければ、押圧操作部を押して蓋体を開放した
状態を保持手段によって保つことができるとともに、押
圧操作部が蓋体の後方に倒れるのを係止手段で防ぐこと
ができる。
【0011】さらに、押圧操作部の上端に、蓋体上面の
内側まで延びる突出部を設け、蓋体に該突出部との接触
を避ける切除部を設ければ、蓋体を開放した時に押圧操
作部を押圧する指を避けるように蓋体を開放させること
ができる。
【0012】また、このような蓋の開放機構を開閉容器
に具備させれば、様々な開閉容器において、蓋を簡単に
開放できる開放機構を提供することができる。
【0013】その上、このような蓋の開放機構を開閉蓋
に具備させ、押圧操作部の内側に、容器内容物を吐出さ
せるための押込部材を設ければ、蓋を容易に開放するこ
とができるとともに、蓋の開放操作に続いて容器内容物
を吐出(噴出)させる操作が連続的に行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態
を示す開閉容器の背面図であり、図2は同開閉容器の平
面図、図3は同開閉容器のA−A断面図、図4は同開閉
容器のB−B断面図である。この実施形態では、MOや
CDケース等の開閉容器を例にしている。
【0015】図1に示すように、この開閉容器Eは本体
1と蓋体2とからなり、対向する側面の一方に開蓋ヒン
ジ3を有し、もう一方にロック機構4を有している。こ
のロック機構4は、本体1に形成された凹部4aと蓋体
2に形成された凸部4bとを係合させたものであり、そ
れぞれ一体的に形成されている。蓋体2を閉じた状態で
は、このロック機構4が係合した状態となっている。こ
の例では中央部にロック機構4を設けているが、両端に
設けてもよい。
【0016】開閉容器Eの開蓋ヒンジ3側には、中央部
に押圧操作部となる押ボタン5が形成されており、この
押ボタン5は下端がヒンジ6によって本体1と一体的に
連結されている。また、押ボタン5の上部には蓋体2の
上面の内側(中心側)まで延びる突出部5aが一体的に
形成されており、切除部7で区切られた範囲が蓋体2と
は別動作が可能なようになっている。このように押ボタ
ン5の上端から前に突出した突出部5a(舌片)は、押
ボタン5を補強するとともに、閉鎖時に切除部7を閉じ
る役目をする。また、切除部7を具備することで、後述
する図7に示すように、開蓋時に指が蓋体2に当らない
ようにしている。
【0017】そして、この切除部7の側壁側に位置する
押ボタン5の両側部に、蓋体2を開放させるための開蓋
ヒンジ3が設けられている。この開蓋ヒンジ3によって
蓋体2が押ボタン5とは別動作をして開放するように構
成されている。この例では、開蓋ヒンジ3よりも高い位
置に押ボタン5の押圧部が設けられている。このよう
に、本体1と押ボタン5との間はヒンジ6で連結され、
押ボタン5と蓋体2との間は開蓋ヒンジ3で連結されて
いる。
【0018】また、押ボタン5の両側部に位置する蓋体
2の側壁(図2の下側)の内側には、この蓋体2を開放
するための接触部材8が設けられており、この接触部材
8と接するように抑止部材9が本体1の内面に突設され
ている。この抑止部材9と接する接触部材8は接触部が
円弧状に形成されており、抑止部材9がこの円弧に沿っ
てスムーズに移動するように構成されている。なお、こ
れら接触部材8と抑止部材9は、蓋体2と本体1とのい
ずれかにどちらか一方が設けられる。
【0019】さらに、前記押ボタン5の内側には、押ボ
タン5の傾倒状態を保持するための保持手段10が設け
られており、この例では、保持片10aが蓋体2の内面
に設けられるとともに、この保持片10aを保持する保
持リブ10bが本体1の内面に設けられている。この保
持リブ10bで保持片10aを保持することによって、
後述するように蓋体2の開放状態が保たれる。
【0020】また、蓋体2の側壁両側部には係止手段1
1が設けられており、蓋体2の開放中心となる開蓋ヒン
ジ3の両側部に、本体1に係止して外側へ倒れるのを抑
止する係止片11aが設けられている。この係止片11
aは、押ボタン5の内側への傾倒は許容するが外側への
傾倒は本体1の側壁に当接して抑止する。なお、これら
は射出成形によって一体的に形成されており、一体成形
することによって生産性の向上を図っている。
【0021】図5は上述した図1に示す開閉容器の開放
操作前の断面図であり、図6は同開閉容器の開放操作初
めの断面図、図7は同開閉容器の開放状態を示す断面図
である。これらの図面に基づいて、上述した開閉容器E
の開放操作を以下に説明する。
【0022】図5に示すように、閉じた状態の開閉容器
Eは、抑止部材9と円弧状の接触部材8が接触した状態
で、本体1と蓋体2とがロック機構4の噛合いによって
閉じられている。
【0023】この状態の開閉容器Eを、この例では、押
ボタン5側を親指jで、ロック機構4側を人差し指kで
持ち、図6に示すように、親指jで押ボタン5を押す
と、蓋体2の凸部4bが本体1の凹部4aに係合してい
る間は蓋体内側の接触部材8で抑止部材9を撓ませなが
ら押すこととなる。このようにして蓋体2を開ける時に
は、抑止部材9と接触部材8が開蓋ヒンジ3よりも高い
位置で接触した状態(図4)で、この接触部材8よりも
下側に位置する押ボタン5を押圧するので、蓋体2に
は、この開蓋ヒンジ3を回転中心とした上方へ開こうと
する開放モーメントが作用することとなる。この時、抑
止部材9又は接触部材8に弾力性を付与することによ
り、押ボタン5の押圧力を抑止部材9又は接触部材8の
変形によって吸収することができる。
【0024】そして、抑止部材9又は接触部材8が変形
して蓋体2の凸部4bが凹部4aから外れると、蓋体2
の先端側が自由になるので、図7に示すように、変形し
た抑止部材9又は接触部材8の弾性力と開放モーメント
とによって、開蓋ヒンジ3を中心にして蓋体2が上方へ
開放させられる。しかも、抑止部材9又は接触部材8が
弾性限度内で撓んだ状態でロック機構4が外されるの
で、これらの弾性力の戻ろうとする反発力で勢いよく蓋
体2が開放させられる。
【0025】このようにして開放させられる蓋体2は、
円弧状に形成された接触部材8が抑止部材9に沿ってス
ムーズに開放させられる。また、押ボタン5を押込んで
蓋体2が開いた瞬間に保持片10aが保持リブ10bと
係合してロックされるので、この保持片10aが保持状
態を保っている間は蓋体2も開放状態を保つこととな
る。つまり、開放させられた蓋体2は、接触部材8が抑
止部材9に接した状態で開放させられているので、保持
片10aが保持リブ10bに係合した状態で保持される
間は、押ボタン5から指を離したとしても、蓋体2は所
定の角度で開放した状態が保たれる。しかも、押ボタン
5は係止片11aによって後方(外側)へ倒れるのを抑
止されている。なお、保持10aによる保持は、蓋体2
を閉じる力で外される。
【0026】従って、この第1実施形態の開閉容器Eに
よれば、片手で開閉容器Eの対向する側面を持って押ボ
タン5を押すことにより、蓋体2のロックが外れて蓋体
2を所定の角度で開放させることが容易に可能となる。
また、このように開放した蓋体2は、開放端を押さえる
ことにより容易に閉じることができるので、片手でMO
等の開閉容器Eの開閉操作を容易に行うことが可能とな
る。
【0027】図8は本願発明の第2実施形態を示す開閉
蓋の平面図であり、図9は同開閉蓋のC−C断面図、図
10は同D−D断面図である。この実施形態では、スプ
レー容器の開閉蓋を例にしている。
【0028】図8に示すように、この開閉蓋Fは、スプ
レー容器Gに取付けるための本体21と、その上部を覆
う蓋体22とからなり、対向する側面に開蓋ヒンジ23
とロック機構24が設けられている。閉じた状態では、
このロック機構24が係合した状態となっている。この
ロック機構24は、本体21に形成された凹部24aに
蓋体22に形成された凸部24bを係合させるものであ
り、それぞれ一体的に形成されている。また、本体21
の下端には取付部21aが形成されており、この取付部
21aによって開閉蓋Fがスプレー容器Gの上部に取付
けられている。
【0029】開閉蓋Fの開蓋ヒンジ23側の側壁には押
圧操作部である押ボタン25が形成されており、この押
ボタン25は下端がヒンジ26によって本体21と一体
的に連結されている。また、押ボタン25の上部には、
蓋体22の上面の内側(中心側)まで延びる突出部25
aが一体形成されており、切除部27で区切られた範囲
が蓋体22とは別動作が可能なように形成されている。
この突出部25aも、押ボタン25を補強するととも
に、閉鎖時に切除部27を閉じる役目をする。また、開
蓋時に指が蓋体22に当らないようにする役目もしてい
る。
【0030】この切除部27の側壁部上端には、押ボタ
ン5の両側部に蓋体22を開放させるための開蓋ヒンジ
23が設けられており、この開蓋ヒンジ23によって蓋
体22が押ボタン25とは別動作をして開放するように
構成されている。この開蓋ヒンジ23は、押ボタン25
のヒンジ26よりも上部に位置するとともに、押ボタン
25の押圧位置よりも上部に位置するように設けられて
いる。
【0031】この開蓋ヒンジ23の内側には、蓋体22
を開放するための接触部材28(この実施形態では、蓋
体22を加工して「接触部材28」を形成している)と
抑止部材29とが設けられている。接触部材28は、蓋
体22の厚み方向に凹状に形成されており、この接触部
材28と接するように抑止部材29が本体21から蓋体
22側へ突設されている。なお、この抑止部材29と接
する接触部材28は接触面が円弧状に形成されており、
抑止部材29に接して開放する蓋体22がこの円弧に沿
ってスムーズに開放するように構成されている。
【0032】また、押ボタン25の突出部25aの側方
に位置する蓋体22には、蓋体22の開放状態を保持す
る保持手段30が設けられており、この保持手段30
は、突出部25aから蓋体22に向って突出する保持片
30aで構成されている。この保持片30aによれば、
後述するように、蓋体22が開放した時に蓋体22の切
除部27を係止することによって蓋体22の開放状態を
保つことができる。
【0033】なお、本体21の押ボタン25の両側部に
は、この押ボタン25が本体21の後方(外側)へ倒れ
るのを抑止する係止手段31が設けられており、この例
では本体21から押ボタン25側に向けて係止片31a
が設けられている。この係止片31aによれば、押ボタ
ン25の内側への傾倒は許容するが外側への傾倒は抑止
される。
【0034】さらに、この例では、押ボタン25を押す
ことによって、蓋体22の解放に続いてスプレーを噴射
できるように構成されており、本体21の中央部にスプ
レーノズル32が設けられている。このスプレーノズル
32は、本体21のロック機構24側に設けられたヒン
ジ33を介して設けられており、このヒンジ33以外の
周囲を溝部34とすることによって、ヒンジ33を中心
に傾倒可能なように構成されている。このスプレーノズ
ル32には、スプレー容器Gの上端に設けられた噴射管
Gaを挿入する挿入孔32aと噴射ノズル32bとが設
けられている。
【0035】そして、前記押ボタン25の内側には押込
部材35が設けられており、押ボタン25を押すことに
よって、この押込部材35がスプレーノズル32の反ヒ
ンジ側(押ボタン側)の突起36を押圧するように構成
されている。
【0036】この実施形態では、このように押込部材3
5が具備された場合の保持手段30を、前記したよう
に、押ボタン25と本体21との係合ではなく、押ボタ
ン25と蓋体22との係合にしているので、押ボタン2
5から指を離したとしても、押込部材35は復帰するが
蓋体22は保持片30aが突出部25aに係止されて開
放した状態が保たれる。しかも、本体21には押ボタン
25を係止する係止片31aが設けられているので、押
ボタン25はこの係止片31aよりも後側(外側)へ倒
れることはない。さらに、押ボタン25のヒンジ26よ
りも高い位置に押ボタン25を設けているので、押さえ
る力が小さくてよいとともに、押ボタン25を大きく形
成できるようにしている。
【0037】図11(a),(b),(c) は、図8に示す開閉蓋
における蓋の開放動作の流れを示す断面図であり、図1
2は図8に示す開閉蓋の開放状態を示す断面図である。
これらの図面と上述した図9に基づいて、前記開閉蓋F
の開放操作を以下に説明する。
【0038】図9に示すように、開閉蓋Fを閉じた状態
では図11(a) のように接触部材28が抑止部材29に
当接した状態であり、この状態から押ボタン25を押す
と、図11(b) に示すように、接触部材28が抑止部材
29を撓ませながら押すこととなり、蓋体22の上部内
側に設けられた接触部材28には、抑止部材29からの
反力が作用して、蓋体22には開蓋ヒンジ23を中心と
する開放方向のモーメントが作用することとなる。
【0039】そして、蓋体22のロック機構24(図
9)が外れると、接触部材28に作用している抑止部材
29からの反力と蓋体22を開放しようとするモーメン
トによって、蓋体22は図11(c) に示すように、開蓋
ヒンジ23を中心にして上方へ開放させられる。
【0040】その後、図12に示すように、押ボタン2
5をさらに押込めば、押込部材35によってスプレーノ
ズル32の突起36を下方へ押圧するので、スプレー容
器Gの噴射管Gaを押圧してスプレーノズル32から溶
剤等が吐出(噴射)させられる。
【0041】このように、開閉蓋Fの押ボタン25を押
せば、蓋体22の開放とともにスプレーの噴射を連続し
て行うことができる。なお、開放した蓋体22は、スプ
レーの噴射を終了したとしても係止片31aによって押
ボタン25の上面に係止されるので、蓋体22が所定の
角度で開放した状態が保たれる。また、閉じる時は、蓋
体22の上面を押せば係止片31aによる係止が外れる
ので、容易に閉じることができる。
【0042】なお、この第2実施形態では、スプレー容
器の開閉蓋Fを例に説明しているが、他の容器の開閉蓋
であってもよく、開閉蓋Fを用いる容器は前記実施形態
に限定されるものではない。
【0043】また、上述した実施形態はいずれも一実施
形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々
の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限
定されるものではない。
【0044】
【発明の効果】本願発明は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0045】押圧操作部を押圧することにより、この押
圧力で開蓋ヒンジを中心とするモーメントが蓋体に作用
して、この開蓋ヒンジを中心として蓋体を容易に開放す
ることができるので、様々な容器や蓋において開放操作
が容易な開放機構を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す開閉容器の背面
図である。
【図2】図1に示す開閉容器の平面図である。
【図3】図1に示す開閉容器のA−A断面図である。
【図4】図1に示す開閉容器のB−B断面図である。
【図5】図1に示す開閉容器の開放操作前の断面図であ
る。
【図6】図1に示す開閉容器の開放操作初めの断面図で
ある。
【図7】図1に示す開閉容器の開放状態を示す断面図で
ある。
【図8】本願発明の第2実施形態を示す開閉蓋の平面図
である。
【図9】図8に示す開閉蓋のC−C断面図である。
【図10】図8に示す開閉蓋のD−D断面図である。
【図11】(a),(b),(c) は、図8に示す開閉蓋における
蓋の開放動作の流れを示す断面図である。
【図12】図8に示す開閉蓋の開放状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…本体 2…蓋体 3…開蓋ヒンジ 4…ロック機構 4a…凹部 4b…凸部 5…押ボタン 5a…突出部 6…ヒンジ 7…切除部 8…接触部材 9…抑止部材 10…保持手段 10a…保持片 10b…保持リブ 11…係止手段 11a…係止片 21…本体 21a…取付部 22…蓋体 23…開蓋ヒンジ 24…ロック機構 24a…凹部 24b…凸部 25…押ボタン 25a…突出部 26…ヒンジ 27…切除部 23…開蓋ヒンジ 28…接触部材 29…抑止部材 30…保持手段 30a…保持片 31…係止手段 31a…係止片 32…スプレーノズル 32a…挿入孔 32b…噴射ノズル 33…ヒンジ 34…溝部 35…押込部材 36…突起

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と蓋体とを開蓋ヒンジによって連結
    し、該本体と蓋体との連結部に蓋体を開放させる押圧操
    作部を設け、該押圧操作部の内側の蓋体と本体とに、該
    押圧操作部の押圧によって移動する接触部材と、該接触
    部材の移動を抑止する抑止部材とを設け、該接触部材と
    抑止部材との接触位置を、前記開蓋ヒンジよりも蓋体側
    に配置し、さらに前記押圧操作部と対向する位置に蓋体
    のロック機構を設け、前記抑止部材又は接触部材に弾力
    性を付与した蓋の開放機構。
  2. 【請求項2】 押圧操作部と本体又は蓋体との間に、該
    押圧操作部を前方に押した時の傾倒状態を保つ保持手段
    を設けるとともに、押圧操作部と本体との間に、該押圧
    操作部が本体の後方に倒れないように係止する係止手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の蓋の開放機
    構。
  3. 【請求項3】 押圧操作部の上端に、蓋体上面の内側ま
    で延びる突出部を設け、蓋体に該突出部との接触を避け
    る切除部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項
    記載の蓋の開放機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜のいずれか1項に記載の蓋
    の開放機構を具備したことを特徴とする開閉容器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜のいずれか1項に記載の蓋
    の開放機構を具備し、押圧操作部の内側に、容器内容物
    を吐出させるための押込部材を設けたことを特徴とする
    開閉蓋。
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