JP3067759B2 - 油圧緩衝式軸受 - Google Patents

油圧緩衝式軸受

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JP3067759B2 JP11047581A JP4758199A JP3067759B2 JP 3067759 B2 JP3067759 B2 JP 3067759B2 JP 11047581 A JP11047581 A JP 11047581A JP 4758199 A JP4758199 A JP 4758199A JP 3067759 B2 JP3067759 B2 JP 3067759B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
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    • F16F13/105Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper the wall being at least in part formed by a flexible membrane or the like characterised by features of partitions between two working chambers
    • F16F13/106Design of constituent elastomeric parts, e.g. decoupling valve elements, or of immediate abutments therefor, e.g. cages
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝軸受に関
し、より詳細には作動室と調圧室を有し、作動室と調圧
室の間に隔壁が配設される油圧緩衝軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような軸受はEP0547287A1により
知られている。先公知の軸受は、隔壁の中央内部に配設
された貫通孔がストッパ状の膨出部によって閉鎖可能な
流体軸受として形成されている。
【0003】隔壁は軸方向に二つ割りになっていて、か
ご形オリフィスを形成し、かご形オリフィスの中に弾性
材料からなる隔膜が配設されている。隔膜は円環状に形
成され、貫通孔に対応する中心空欠部を有する。図1〜
4の実施例では隔膜が隔壁の中に固定されずに配設さ
れ、貫通孔の閉鎖時に高周波小振幅振動の効果的な絶縁
のために軸方向に往復動することができる。
【0004】接続された内燃機関のアイドリング時に、
振動を抑制するために膨出部が貫通孔から取り除かれる
から、貫通孔内の液柱はアイドリングに基づいて伝達さ
れる振動に対してずれた位相で運動する。この運転状態
でも隔膜はかご形オリフィスの中に遊置されている。こ
れはアイドリングに基づく振動を効果的に制振するとい
う観点から見て、十分に満足されるものではない。
【0005】図5〜7の実施例では隔膜がかご形オリフ
ィスの中に緊定されているから、貫通孔の閉鎖時の高周
波小振幅振動の絶縁に不利な影響が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底にある課
題は、一方ではアイドリングに基づく振動の制振が、他
方ではアイドリング回転数を超える回転数範囲の高周波
振動の絶縁がともに改善されるように、先公知の種類の
軸受を改良することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、作動室と調
圧室を有し、作動室と調圧室の間に隔壁が配設され、隔
壁が低周波大振幅振動の減衰のための少なくとも1個の
通過孔と、高周波小振幅振動の絶縁のために空欠部の中
で振動伝達方向に往復動可能な隔膜と、調節装置の調整
部材によって移動する密封体により開閉鎖可能な貫通孔
とを具備する油圧緩衝式軸受において、貫通孔の開放時
に隔膜が調整装置によって空欠部の中に液密に固定され
ることによって解決される。従属請求項は有利な実施態
様に関するものである。
【0008】課題の解決のために、貫通孔の開放時に調
整装置によって、すなわち調整装置が機能することによ
り結果的に隔膜が空欠部の中に液密に固定されるように
構成した。この場合貫通孔の開放時に隔膜を空欠部の中
に液密に固定することによって、本発明に基づく軸受は
軸受に支えた内燃機関がアイドリング時に軸受に伝達す
る振動の良好な制振効果を有する。作動室から調圧室
へ、さらにその逆の調圧室から作動室への緩衝液のオー
バフローはおおむね貫通孔を経て行われる。
【0009】内燃機関をアイドリング回転数より高い回
転数で運転するときは、貫通孔が密封体で閉鎖され、液
密に固定されている隔壁内の隔膜が解放される。この運
転状態で本発明に基づく軸受は、一般に知られている油
圧緩衝式軸受のように機能する。この場合エンジンが励
起する高周波小振幅振動の絶縁のために、隔膜が隔壁内
に固定されずに往復運動可能に配設されている。車道に
よって励起される低周波大振幅振動の減衰のために、通
過孔内にある緩衝液がずれた位相で往復振動し、これに
より低周波大振幅振動が減衰される。
【0010】有利な実施態様によれば隔膜が空欠部の中
に固定されずに配設され、それによって高周波振動の良
好な絶縁がもたらされ、固定されずに配設された隔膜は
貫通孔の開放時に調整装置によって空欠部内に液密に固
定される。本願において固定されずに配設されるとは、
調節装置の状態によって、実質上全体が固定されたり、
振動可能な状態となったりするように配設することを意
味する。
【0011】本発明に基づく油圧緩衝軸受は、切換可能
な隔膜によって常に卓越した使用特性を有する。
【0012】空欠部に弾性可撓性緊定部材を配設するこ
とが好ましい。この緊定部材は、貫通孔の開放時には隔
膜に弾性予圧されて密接し、貫通孔の閉鎖時には緊定部
材が全周にわたって隔膜に間隔をおいて隣接するように
組み込まれる。隔膜の固定/解除は調整装置の操作とと
もに自動的に行われるから、本発明による軸受の組立及
び/又は製造は、先行技術による軸受より費用がかから
ない。
【0013】有利な実施態様によれば、緊定部材が、密
封体に密接する、密封体に対する密封受座として形成さ
れるように構成することができる。こうして本発明の油
圧緩衝軸受は比較的少数の部品による簡単な構造を有す
る。このことは製造技術的かつ経済的に見て特筆すべき
利点である。
【0014】第1の実施態様によれば、緊定部材はエラ
ストマー材料からなる。それによって貫通孔の確実な密
封が常に保証されるので、密封受座に対する密封体の傾
斜、並びに/もしくは密封体及び/又は密封受座の製造
許容差が軸受の使用挙動に対して不利な影響を及ぼさな
い。
【0015】必要ならば緊定部材に補強を設けることが
できる。この場合には緊定部材は、弛緩現象がほとんど
生じないという利点がある。軸受の貫通孔は主要な使用
期間中に密封体で閉鎖されている。エラストマー材料の
中に補強を使用すれば、軸受は極めて長い使用期間にわ
たり常に良好な使用特性を示す。
【0016】別の実施態様によれば、緊定部材をばね鋼
から構成することが可能である。確実な密封を得るに
は、ばね鋼と接触する密封体はエラストマー密封材料か
らなることが必要である。ばね鋼からなる緊定部材は弛
緩がないので、軸受の全使用期間にわたり常に不変の使
用特性を有する。
【0017】隔壁は、軸方向に二つ割りに形成される2
個のオリフィスディスクからなることが好ましい。2個
のオリフィスディスクはかご形オリフィスを形成し、そ
の中に隔膜が緊定部材の位置に応じて遊動し又は液密に
緊定されるように配設されている。緊定部材もオリフィ
スディスクの間に配設することが好ましい。
【0018】低周波大振幅振動の良好な減衰を得るため
に、通過孔を緩衝路として形成することが好ましい。そ
の場合緩衝路は2個のオリフィスディスクによって画定
される。緩衝路の寸法設計は、周波数と振動振幅の大き
さに関係し、軸受の設計を任された当業者にとって何ら
困難はない。
【0019】第1の実施態様によれば、緩衝路が隔膜の
外側周囲を取囲む構成とすることが可能である。この場
合隔壁の外側周囲の縁端部に緩衝路が配設されることに
よって、緩衝路が大きな長さを有し、従って低周波大振
幅振動の減衰に対して好適であるという利点がある。
【0020】別の実施態様によれば、緩衝路の外側周囲
が隔膜で取囲まれ、緩衝路が2個の互いに連絡する部分
通路からなり、一方の部分通路が作動室に、もう一方の
部分通路が調圧室に連通し、2個の部分通路の軸方向に
互いに向き合う側が緊定部材によって隔置される構成と
することが可能である。前述の実施形態と比較して、こ
の場合は緩衝路の二段式構造により小さな直径にかかわ
らず前述の緩衝路と同じ長さを得ることができ、高周波
小振幅振動の良好な振動絶縁のために必要な開放面が前
述の例と比較して著しく拡大される利点がある。このよ
うな実施態様によって高周波動弾性率が遅れて上昇させ
られる。部分通路はおおむね溝状に形成され、向き合う
側が開放しており、空間的分離がもっぱら軸方向におけ
る緩衝路の間に配設された緊定部材によって行われるか
ら、このような緩衝路の製造は簡単である。
【0021】調圧室の隔壁とは反対の側が転動形ダイア
フラムにより画定され、転動形ダイアフラムが、密封体
と混じり合って一体をなす、密封体と同一の材料で形成
され、かつ実質上無圧で容積を収容することが好まし
い。本発明に基づく油圧緩衝軸受は、この構成において
も少数部品構成によって簡単な製造が可能となる。また
密封体と転動形ダイアフラムが一体構造であることよ
り、転動形ダイアフラムと密封体の間の別個に製造して
取付けるシールは不要となる。
【0022】密封体は、実質上中空円筒形状のピストン
の調圧室の方向に開放した端面に密接して弾挿すること
ができ、このピストンは調整部材をなす。軸受が切換可
能な場合に制御媒質の流れの短絡及びその結果生じる不
利な使用特性を回避するために、密封体とピストンの間
に密封結合が必要とされる。
【0023】調圧室とは反対側のピストンの端面を、ケ
ースの中に密接して固定されることによって支持される
切換ばねと密着して結合することができる。その場合切
換ばねは、軸受を切換えない状態で密封体と密封受座を
接触させ、緊定部材を隔膜から遊離させ、それによって
隔膜をかご形オリフィス内に遊置させるように設計され
配設される。切換ばねはエラストマー材料からなること
が好ましく、調圧室とは反対側のピストンの端面を加硫
することが好都合である。
【0024】転動形ダイアフラムの調圧室とは反対側の
ケースは、制御受圧器として形成されており、調整装置
は圧力手段によって操作可能である。軸方向において転
動形ダイアフラムと切換ばねの間に配設された第1の空
胴部は、大気側に開放する少なくとも1個の空気抜き穴
を有し、切換ばねの第1の空胴部とは反対の側に第2の
空胴部を配設することが好ましい。第2の空胴部は空気
圧系統接続端を有し、真空排気することができる。制御
受圧器の内圧を負圧とすることは、特にオットー機関を
備えた自動車で有利である。なぜなら軸受の操作のため
の負圧を吸入管又はそれに接続された蓄圧器から多くの
場合問題なく供給することができるからである。また前
述の実施態様は、制御装置が不調のときに貫通孔が切換
ばねで自動的に閉鎖されるので好都合である。この場合
接続された内燃機関のアイドリング領域でのみ望ましく
ない振動が生じるが、安全性には全く悪影響がない。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明による油圧緩衝軸受を
図面に基づいて詳述する。
【0026】図1及び4には、隔壁の構造が相異なる本
発明に基づく油圧緩衝式軸受の2つの実施例を示す。軸
受はいずれも緩衝液で満たされており、弾性材料からな
るおおむね円錐台状のばね体32によって互いに連結され
た台座30と支承31からなる。軸受の内部に台座30、ばね
体32及び隔壁3によって画定された作動室1が配設され
る。隔壁3の作動室1とは反対側に調圧室2が配設され
る。調圧室2は、隔壁3及び転動形ダイアフラム20によ
って画定される。転動形ダイアフラムはエラストマー材
料からなり、ばね体32が収縮して作動室1から押しのけ
られた液量を、特筆すべき調圧室2の圧力上昇を生じる
ことなく、調圧室2に収容するのに適している。
【0027】転動形ダイアフラム20の調圧室2とは反対
側に調整装置11が配設されている。調整装置11は調整部
材10を内設した制御受圧器24からなる。本例では調整部
材10はピストン21として形成され、調圧室とは反対側の
端面がエラストマー材料からなる切換ばねと連結され
る。切換ばねはケース23の中に支持される。
【0028】制御受圧器24は、転動形ダイアフラム20と
切換ばね22との軸方向の間に第1の空胴部25を具備す
る。第1の空胴部25は、本例では大気26側に開放する空
気抜き穴27を有する。また切換ばね22とケース底部33と
の間の制御受圧器24の中に第2の空胴部28が配設され
る。第2の空胴部28はその内圧を負圧とするための空気
圧系統接続端29を有する。2つの空胴部25、28は相互に
密封されている。
【0029】本発明に基づく軸受は、例えば内燃機関を
自動車に支持するために応用することができる。
【0030】図1の隔壁3は上側オリフィスディスク15
と下側オリフィスディスク16からなる。オリフィスディ
スクは、各々かご形オリフィスを形成するように格子状
に形成されており、空欠部5を画定し、その中にエラス
トマー材料からなる隔膜7が配設される。隔膜7の可動
性は軸受の切換状態に従う。隔膜7は、貫通孔9の開放
時には空欠部5の中に液密に固定され、貫通孔9の閉鎖
時には遊動部としてオリフィスディスク15、16の間で自
由に往復動し得るように、絶えず切換えられる。
【0031】調整装置11のピストン21は貫通孔9の閉鎖
時に緊定部材12に作用する。貫通孔9の開放時には、緊
定部材12は隔膜7を弾性予圧して空欠部5の中に密封し
て保持する。調整装置の締付け力は緊定部材の弾性力よ
り常に大きいから、貫通孔9の閉鎖時には、緊定部材は
弾性変形され、隔膜7にもはや密接しない。
【0032】図示の実施例では弛緩現象を最小限に制限
し、それによって長い使用期間中に不変の良好な使用特
性を得るために、緊定部材12は補強14を備えている。
【0033】次に図2及び3により本発明に基づく軸受
の機能を詳述する。
【0034】支持される内燃機関のアイドリング時の軸
受を図2に示す。ピストン21の作動室1に面した側に密
接して固定された密封体8は、緊定部材12からなる密封
受座13に軸方向に間隔をもって隣接して配設される。緊
定部材12は上側オリフィスディスク15に支えられ、隔膜
7を下側オリフィスディスク16の上に押し付ける。中央
貫通孔9の区域の液体は消振ブロックとして働き、アイ
ドリングに基づいて伝達される振動に対して逆位相で振
動する。作動室1から緩衝路17を経て調圧室2へ及び/
又はオリフィスディスク15、16を経て隔膜7のわきを通
って調圧室2への液体移動は実質的に起こらない。
【0035】第2の空胴部28の内圧は、例えばアイドリ
ング時の内燃機関の吸入管の比較的大きな負圧によって
負圧を生じ、その際空洞部28内部の負圧は切換ばね22の
弾性力と逆向きに作用する。
【0036】支持した内燃機関がアイドリング回転数よ
り高い回転数で運転されるときの軸受の使用状態を図3
に示す。第2の空胴部28の内圧を負圧とする排気が遮断
されており、ピストンと連結された密封体8が密封受座
13として形成された緊定部材12に弾性予圧されて密接す
るまで、切換ばね22がピストン21を隔壁3の方向へ移動
する。切換ばね22の弾性力は緊定部材12の弾性力より大
きいので、緊定部材12が作動室1の方へ軸方向に変位さ
せられるから、隔膜7は高周波小振幅振動の絶縁のため
に空欠部5の内部で往復遊動することができる。
【0037】これに対して低周波大振幅振動の減衰は、
緩衝路17の中の液体の変位によって行われる。
【0038】図4に軸受の第2実施例を示す。この軸受
は、隔壁3の構造が異なる点だけが前述の第1実施例と
相違する前述の第1実施例と対照的に、緩衝路17は互い
に液体を導通するように連結された上側部分通路18及び
下側部分通路19からなり、上側部分通路18は作動室1
に、下側部分通路19は調圧室2に通じる。緩衝路17の半
径方向外側が隔膜7によって取囲まれている。ここに示
す隔膜7は、前述の実施例と比較して著しく拡大された
表面を有する。いずれの実施例でも緩衝路17の寸法が一
致するので、減衰は同様に良好であるが、図4に示す実
施例では、動弾性率が比較的高い周波数で初めて上昇す
る。それによって高周波振動の絶縁が改善される。
【0039】2つの部分通路18、19は、緊定部材12で軸
方向に隔離され、その際2つの部分通路18、19は常に互
いに相対的に不動であるように配設されている。ここに
図示するようにアイドリング回転数より高い回転数で隔
膜7を開放するために、外側がゴム張りの緊定部材だけ
は部分通路18、19に対して相対的に軸方向に移動する。
【0040】図5に別の隔壁3の部分図を示す。この場
合は緊定部材12は、緊定されたばね鋼からなる。ばね鋼
はアイドリング回転数で隔膜7を、ここに図示するよう
に格子状の下側オリフィスディスク16に押し付ける。本
実施例でばね鋼は格子状の空欠部を備えているので、同
時に上側オリフィスディスク15をなす。
【0041】緊定部材12が同時に上側オリフィスディス
ク15をなすという点が図5の実施例と相違する隔壁3の
構造を図6に示す。
【0042】図5の実施例と同様の隔壁の別の部分図を
図7に示す。この場合緊定部材12は同時に上側オリフィ
スディスク15をなし、エラストマー材料のばね部材によ
って半径方向外側が溝形状受座に保持されている。
【0043】
【発明の効果】本発明の油圧緩衝軸受は、作動室(1)
と調圧室(2)を有し、作動室(1)と調圧室(2)の
間に隔壁(3)が配設され、隔壁(3)が、低周波大振
幅振動の減衰のための少なくとも1個の通過孔(4)
と、高周波小振幅振動の絶縁のために空欠部(5)の中
で振動伝達方向(6)に往復動可能な隔膜(7)と、調
整装置(11)の調整部材(10)によって移動する密封体
(8)により開閉鎖可能な貫通孔(9)とを具備する油
圧緩衝式軸受であって、隔膜(7)が、貫通孔(9)の
開放時に、調整装置(11)によって空欠部(5)の中に
液密に固定されることを特徴とする。このような構成を
有することにより、アイドリングに基づく振動の制振と
同時に、アイドリング回転数を超える回転数範囲の高周
波振動の絶縁が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく油圧緩衝式軸受の第1実施例の
横断面図を示す。
【図2】貫通孔が開放した図1の軸受の部分図を示す。
【図3】貫通孔が閉鎖された図1の軸受の部分図を示
す。
【図4】異なる構造の隔壁を有する第2実施例の横断面
図を示す。
【図5】各々相異なる緊定部材を有する隔壁の部分図を
示す。
【図6】各々相異なる緊定部材を有する隔壁の部分図を
示す。
【図7】各々相異なる緊定部材を有する隔壁の部分図を
示す。
【符号の説明】
1 作動室 2 調圧室 3 隔壁 4 通過孔 5 空欠部 6 振動方向 7 隔膜 8 密封体 9 貫通孔 10 調整部材 11 調整装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−159210(JP,A) 特開 平5−240290(JP,A) 特開 平10−184777(JP,A) 特開 平11−210814(JP,A) 特開 平3−89044(JP,A) 米国特許4756513(US,A) 米国特許5246213(US,A) 欧州特許出願公開547287(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/26

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動室と調圧室を有し、作動室と調圧室
    の間に隔壁が配設され、隔壁が、低周波大振幅振動の減
    衰のための少なくとも1個の通過孔と、高周波小振幅振
    動の絶縁のために空欠部の中で振動伝達方向に往復動可
    能な隔膜と、調整装置の調整部材によって移動する密封
    体により開閉鎖可能な貫通孔とを具備する油圧緩衝式軸
    受であって、 隔膜(7)が、貫通孔(9)の開放時に、調整装置(1
    1)によって空欠部(5)の中に液密に固定され 空欠部(5)に弾性可撓性の緊定部材(12)が配設さ
    れ、緊定部材(12)が、貫通孔(9)の開放時には弾性
    予圧下で隔膜(7)に密接するように、また貫通孔
    (9)の閉鎖時には全周にわたって間隔をおいて隔膜
    (7)に隣接するように組み込まれ ることを特徴とする
    油圧緩衝式軸受。
  2. 【請求項2】 隔膜(7)が、空欠部(5)の中に固定
    されずに配設されることを特徴とする請求項1に記載の
    油圧緩衝式軸受。
  3. 【請求項3】 緊定部材(12)が、密封体(8)に密接
    可能な、密封体(8)のための密封受座(13)として形
    成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧
    緩衝式軸受。
  4. 【請求項4】 緊定部材(12)が、エラストマー材料か
    らなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    記載の油圧緩衝式軸受。
  5. 【請求項5】 緊定部材(12)が、補強(14)を備えて
    いることを特徴とする請求項に記載の油圧緩衝式軸
    受。
  6. 【請求項6】 緊定部材(12)が、ばね鋼からなること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の油圧
    緩衝式軸受。
  7. 【請求項7】 隔壁(3)が、軸方向で二つ割りに形成
    される2個のオリフィスディスク(15、16)からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の油
    圧緩衝式軸受。
  8. 【請求項8】 緊定部材(12)が、2個のオリフィスデ
    ィスク(15、16)の間に配設されることを特徴とする請
    求項のいずれか1つに記載の油圧緩衝式軸受。
  9. 【請求項9】 通過孔(4)が、緩衝路(17)として形
    成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つ
    に記載の油圧緩衝式軸受。
  10. 【請求項10】 緩衝路(17)が、隔膜(7)の外側周
    囲を取囲むことを特徴とする請求項に記載の油圧緩衝
    式軸受。
  11. 【請求項11】 緩衝路(17)が隔膜(7)によって外
    側周囲を取囲まれ、かつ緩衝路(17)が互いに連絡する
    2個の部分通路(18、19)からなり、一方の部分通路
    (18)が作動室(1)に、もう一方の部分通路(19)が
    調圧室(2)に連通し、2個の部分通路(18、19)の軸
    方向に互いに向き合う側が緊定部材(12)によって隔置
    されることを特徴とする請求項に記載の油圧緩衝式軸
    受。
  12. 【請求項12】 調圧室(2)の隔壁(3)とは反対の
    側が転動形ダイアフラム(20)により画定され、転動形
    ダイアフラム(20)が、密封体(8)と混じり合って一
    体をなす、密封体(8)と同一の材料で形成され、か
    圧で容積を収容することを特徴とする請求項1〜11
    のいずれか1つに記載の油圧緩衝式軸受。
  13. 【請求項13】 密封体(8)が、中空円筒形状のピス
    トン(21)の調圧室(2)の方向に開放した端面に密接
    して弾挿され、ピストン(21)が調整部材(10)をなす
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載
    の油圧緩衝式軸受。
  14. 【請求項14】 調圧室(2)とは反対側のピストン
    (21)の端面が、ケース(23)に密接して固定されるこ
    とによって支持される切換ばね(22)と密接して結合さ
    れることを特徴とする請求項13に記載の油圧緩衝式軸
    受。
  15. 【請求項15】 ケース(23)が、転動形ダイアフラム
    (20)の調圧室(2)とは反対側に制御受圧器として形
    成され、調整装置(11)が圧力手段によって操作可能で
    あることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに
    記載の油圧緩衝式軸受。
  16. 【請求項16】 転動形ダイアフラム(20)と切換ばね
    (22)との軸方向の間に配設された第1の空胴部(25)
    が、大気(26)に対して開放される少なくとも1個の空
    気抜き穴(27)を有することを特徴とする請求項15
    記載の油圧緩衝式軸受。
  17. 【請求項17】 切換ばね(22)の第1の空胴部(25)
    とは反対側に第2の空胴部(28)が配設され、第2の空
    胴部(28)が空気圧系統接続端(29)を有し、真空排気
    可能であることを特徴とする請求項15又は16のいず
    れか1つに記載の油圧緩衝式軸受。
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