JP3066934B2 - キングピン用ダストシール圧入装置 - Google Patents

キングピン用ダストシール圧入装置

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JP3066934B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナックルの一対のキン
グピン孔の相対向する開口縁に設けられた段部にダスト
シールを圧入するための圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、自動車用ナックル7
は二叉状に形成され、図示しないキングピンが嵌装され
る一対のキングピン孔71が穿設されていて、これらの
孔にはそれぞれブッシュ72が圧入された後相対向する
開口縁73に形成された段部74にダストシールRが圧
入されるが、従来ダストシールRの圧入は、二叉の中の
狭いスペースで1個ずつハンマを持ち打撃を加えつつな
されるのが普通である。
【0003】キングピン用ダストシールの圧入作業は、
上記のようにダストシールの圧入が1個ずつなされ、ハ
ンマを手で持って打撃を加えつつなされるので多大の時
間を要するほか圧入が均一にならず、騒音が発生し、し
かも二叉の中の狭いスペースデ作業が行われるので熟練
を必要とする等の問題があった。また、実開昭60−1
09877号公報にはサスペンションアーム二叉部の圧
入式ゴムブッシュ脱着装置が、実開昭61−18763
0号公報には油圧式のブッシュ圧入装置が開示されてい
る。しかし、両者共、ハンマ打撃の問題は解消できる
が、二叉状のキングピン孔間の狭いスペースで容易にダ
ストシールを圧入できるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ナックルの
二叉状に設けられたの一対のキングピン孔間に挿入して
相対向するキングピン孔段部にダストシールを同時に、
簡単、静粛、かつ均一に圧入できるキングピン用ダスト
シール圧入装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ナック
ルの一対のキングピン孔の相対向する開口縁に設けられ
た段部にダストシールを圧入するキングピン用ダストシ
ール圧入装置において、第1シリンダと第2シリンダと
ピストンとからなり、その第1シリンダはほぼカップ状
のシリンダ本体とその開口部を塞いで配設されたキャッ
プとがシールリングを挟んで気密を保ち互いに固着さ
れ、外部からそのキャップを通ってシリンダ内へ連通す
る油路とシリンダ内から直接外部へ連通する油路とが穿
設され、第1シリンダの外側端部は第1ダストシールを
円滑に摺動可能な直径に設定されたダストシール保持部
を形成しており、前記第2シリンダは中心に孔が穿設さ
れたカップ状に形成され、その内径部は第1シリンダの
外周部に摺動可能となっており、そして前記ピストンは
周溝にシールリングを嵌挿して第1シリンダの内径部を
摺動可能でありかつ先端にねじ部を有するロッドと一体
に形成されており、そのねじ部に螺合する丸ナットの外
径部が前記第2シリンダの外側端部をなし第2ダストシ
ールを円滑に摺動可能な直径に設定されたダストシール
保持部を形成している。
【0006】
【作用効果の説明】上記のように構成されたキングピン
用ダストシール圧入装置において、第1のダストシール
D1を第1シリンダ1の外側端部17に、第2のダスト
シールD2を第2シリンダの外側端部36にそれぞれ保
持し、ナックルの二叉状に形成された一対のキングピン
孔間に装置4を挿入して油路18に圧油を連通すると、
ピストン3に油圧がかかって第1、第2シリンダ1、2
が伸張してキングピン孔の段部にダストシールD1、D
2が圧入される。したがって、従来、手作業で片方ずつ
打ち込んでいたのに対し、同時に打撃を加えることなく
静粛に行うことができる。その際、ピストン3と、共に
カップ状の第1、第2シリンダ3、2とが同心状に互い
に重なり合い摺動可能に構成されているので、全長が短
く、コンパクトな構成であって二叉状のキングピン孔間
に容易に挿入することができる。また、第2シリンダ2
は第1シリンダ1の外周を摺動し、ダストシールD1、
D2を保持する両シリンダの外側端部は、円滑に摺動可
能な直径に設定されているので、ダストシールD1、D
2は同心に保持され、均一かつ容易に圧入することがで
きる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例につき図1を参照して説明す
る。
【0008】図1は本発明を実施したキングピン用ダス
トシール圧入装置の断面図である。この図において、本
装置4は、第1シリンダ1と、第2シリンダ2と、ピス
トン3等からなっている。第1シリンダ1は、ほぼカッ
プ状のシリンダ本体11とその開口部を塞ぐように配置
されたキャップ12とが、シールリングR1を挟みなが
らボルト13により外部に対して気密を保つように互い
に固着されている。キャップ12は後記するロッド34
との間を気密に保つようにシールリングR2をその内径
部の周溝14に嵌挿させている。そして、キャップ12
と実質一体に形成された第1シリンダ1は、外部からキ
ャップ12を通ってシリンダ1内へ連通する油路18と
シリンダ1内から直接外部へ連通する油路19とが穿設
されている。第1シリンダ1の内径部15及び外周部1
6は同心を保っており、外側端部17は第1ダストシー
ルD1を円滑に摺動可能な直径に設定されている。
【0009】第2シリンダ2は、中心に孔21が穿設さ
れたカップ状に形成され、内径部22は第1シリンダ1
の外周部16に摺動可能になっている。ピストン3は、
周溝31にシールリングR3を嵌挿させられながら第1
シリンダ1の内径部15を摺動し、先端にねじ部33を
有するロッド34と一体に形成されてなっている。ねじ
部33に螺合する丸ナツト35の外径部36は第2シリ
ンダ2の外側端部を形成し、第2ダストシールD2を円
滑に摺動可能な直径に設定されている。そしてロッド端
部37に第2シリンダ2を当接させながらねじ部33に
丸ナット35を螺合しビス38により固着させてキング
ピン用ダストシール圧入装置が組み立てられる。なお図
2に示すように、第2シリンダ2の外周にはU字状の把
手25が溶接により固着され持ち運びに便利なようにな
っている。
【0010】図3は本装置4を油圧により作動させる作
動ユニット5を示し、本装置4は、この場合把手25
(図1参照)を取り付けず、第1シリンダ1に溶接され
たスティ51を介して操作ハンドル52とともに基板8
0に固定され、基板80の孔81にフック82を介し図
示しない高所から吊り下げられている。操作ハンドル5
2の両端部にはスイッチボックスS1及びS2が配置さ
れている。スイッチボックスS1及びS2にはそれぞれ
圧入用作動ボタン53及び戻り用作動ボタン54と非常
停止ボタン55が設けられており、ボタンの押圧により
配線Lを介し図示しないて油圧ポンプ駆動用モータをO
N,OFFするようになっている。本装置4の油路1
8,19に油管56,57、更にオイルホース58,5
9を介して圧力油源Pに接続されている。
【0011】次に本発明によるキングピン用ダストシー
ル圧入装置の作用を図4を参照して説明する。この図に
おいて、オイルパン61に貯留されたオイルはモータM
に直結するオイルポンプ62の駆動によりフィルタ68
を通して吸い上げられ、流量制御弁64を介装すること
により一定の吐出圧力を保持しながら一方向制御弁63
を通り本装置4の油路18(19)に接続される。一方
向制御弁63はソレノイドを励磁または消磁することに
よりプランジャ65を移動させる方式で図3に示した圧
入用作動ボタン53または戻り用作動ボタン54の押圧
により作動する。図示の状態は戻り用作動ボタン54の
押圧によりソレノイドが消磁されスプリング66の弾撥
力によりプランジャ65が図中左側に移動し、圧力油は
油管56を通り油路18を介して第1シリンダ1内のロ
ッド34側に注入され第2シリンダ外側端部たる丸ナッ
ト36は第1シリンダ1に対して近接する向きに移動す
る。従って本装置4はナックルの間に進入・退避するこ
とができる。次に圧入用作動ボタン53を押圧すれば、
ソレノイドは励磁されスプリング66の弾撥力に抗して
プランジャ65は図中右側に移動し圧力油は油管59を
通り油路19を介して第1シリンダ1内のピストン3の
前面側に注入され両シリンダは互いに離隔する向きに移
動する。従って両シリンダの外側端部17,36にダス
トシールD1,D2を保持させて置けばナックルの相対
向する段部にダストシールを圧入することができる。符
号67は圧力計を示していて、この場合オイルポンプの
吐出圧力は30kg/cm2 に設定されている。
【0012】以上の説明では本装置作動に油圧装置を用
いたが、本発明はこれに限定することなく別の実施例と
して空圧装置を利用してよいことは勿論である。すなわ
ち空圧装置は、図5に示すように、圧力空気源PAより
の圧力空気が、第1フィルタ81,遮断弁82及び第2
フィルタ83を通り、流量制御弁64Aにより設定圧力
4.5kg/cm2 に保たれつつ、一方向制御弁66A
を経て本装置4に至るものである。油圧装置を用いる場
合に比し、設定圧力が異なりまた遮断弁82を用いた
り、かつ流量制御弁64A及び一方向制御弁66A等油
圧用の流量制御弁64及び一方向制御弁66と仕様寸法
が異なっていようとも、実質的には何ら変わることがな
く効果も同様である。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上の構成としたことで、以
下に示す効果を奏する。 (a) ピストンと、共にカップ状の第1、第2シリン
ダとが同心状に互いに重なり合って摺動可能に構成され
ているので、全長が短く、コンパクトな構成となり、ナ
ックルの二叉状に形成された一対のキングピン孔間にそ
のままで挿入することができる。そして、その両外側端
部に保持したダストシールを油圧操作で相対向するキン
グピン孔段部に同時に圧入することができる。 (b) したがって、装置をキングピン孔に通してから
組み立てるような作業を必要としない。 (c) また、第1シリンダの外周部に第2シリンダを
設けた構成は、第1シリンダとピストンロッド間のシー
ルリングに加えてより高い油密およびダスト侵入防止が
計られ、さらに、把手等のハンドリング装置を設けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したキングピン用ダストシール圧
入装置の断面図。
【図2】図1におけるA矢視図。
【図3】本装置とともに用いる油圧作動ユニットの構成
図。
【図4】本発明を実施したキングピン用ダストシール圧
入装置の油圧システム図。
【図5】本発明の別の実施例による空圧システム図。
【図6】本発明が適用されるナックル。
【符号の説明】
1・・・第1シリンダ 2・・・第2シリンダ 3・・・ピストン 4・・・キングピン用ダストシール圧入装置 17・・・第1シリンダの外側端部 34・・・ロッド 36・・・第2シリンダの外側端部たる丸ナット D1,D2・・・ダストシール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−311279(JP,A) 実開 昭60−109877(JP,U) 実開 昭61−187630(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25B 27/02 - 27/073

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナックルの一対のキングピン孔の相対向
    する開口縁に設けられた段部にダストシール(D1、D
    2)を圧入するキングピン用ダストシール圧入装置にお
    いて、第1シリンダ(1)と第2シリンダ(2)とピス
    トン(3)とからなり、その第1シリンダはほぼカップ
    状のシリンダ本体(11)とその開口部を塞いで配設さ
    れたキャップ(12)とがシールリング(R1)を挟ん
    で気密を保ち互いに固着され、外部からそのキャップ
    (12)を通ってシリンダ(1)内へ連通する油路(1
    8)とシリンダ(1)内から直接外部へ連通する油路
    (19)とが穿設され、第1シリンダ(1)の外側端部
    (17)は第1ダストシール(D1)を円滑に摺動可能
    な直径に設定されたダストシール保持部を形成してお
    り、前記第2シリンダ(2)は中心に孔(21)が穿設
    されたカップ状に形成され、その内径部(22)は第1
    シリンダ(1)の外周部(16)に摺動可能となってお
    り、そして前記ピストン(3)は周溝(31)にシール
    リング(R3)を嵌挿して第1シリンダ(1)の内径部
    (15)を摺動可能でありかつ先端にねじ部(33)を
    有するロッド(34)と一体に形成されており、そのね
    じ部(33)に螺合する丸ナットの外径部(36)が前
    記第2シリンダ(2)の外側端部をなし第2ダストシー
    ル(D2)を円滑に摺動可能な直径に設定されたダスト
    シール保持部を形成していることを特徴とするキングピ
    ン用ダストシール圧入装置。
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