JP3066773B2 - 装軌車両の転落防止装置 - Google Patents

装軌車両の転落防止装置

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JP3066773B2
JP3066773B2 JP3121296A JP12129691A JP3066773B2 JP 3066773 B2 JP3066773 B2 JP 3066773B2 JP 3121296 A JP3121296 A JP 3121296A JP 12129691 A JP12129691 A JP 12129691A JP 3066773 B2 JP3066773 B2 JP 3066773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装軌車両の転落防止装
置に関し、特に地震、豪雨、土砂崩れ等の広域災害に際
して救援器材、医薬品、食料品等の救援物資を長距離に
わたって野外運搬する災害救援用の装軌車両が災害地を
走行する場合に、当該装軌車両が崖等から転落してしま
うことを未然に防止することができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、左右一対の履帯を車体の前側
および後側に設け、これら各履帯のスプロケットをそれ
ぞれ独立して駆動制御することにより走行する4輪トラ
ックフレーム構造を持つ装軌車両が例えば特公昭63ー
270号により公知である。
【0003】かかる装軌車両は、図8に示すように車体
1´の4隅に独立した履帯2´…が設けられており、各
履帯2´のトラックフレームはスプロケットと同軸上に
ある旋回軸2´aを介して車体1´に対してそれぞれ独
立に旋回自在に配設されている。ただし、この旋回範囲
は、車体前後の履帯2´が近接して設けられている関係
上、前後の履帯2´同士が干渉しない範囲内に制限され
ている(履帯としては360°旋回することはできな
い)。
【0004】したがって各履帯2´の長手方向が車体長
手方向と平行となる旋回姿勢(図8に示す状態)にして
通常走行させることができるほか、履帯2´を直立させ
た旋回姿勢にして狭い場所での転回を行わせたり、履帯
2´の長手方向を車体長手方向に対して所定角度傾斜さ
せた旋回姿勢にして階段の昇降や段差部分の乗り越えを
行わせたりすることができる。かかる装軌車両は、主と
して原子力発電所等における危険物処理用に開発された
ものであり、走行路の状況が既知で整備された屋内を走
行する。
【0005】こうした装軌車両を広域災害時における救
援物資の運搬用に利用することが考えられ、かかる場合
装軌車両は車両前方が未知の不整地を走行することにな
る。こうした不整地を走行するときには装軌車両が崖等
から転落しないようなルートをとる必要がある。
【0006】すなわち、図9(a)に示すように車体1
´に車体前方下面を撮像する視覚センサ3´が搭載さ
れ、車体後側の履帯2´を傾斜させた旋回姿勢にして装
軌車両が走行される。ここで、装軌車両としてはオペレ
ータが随伴して遠隔操縦される。そして、オペレータと
しては上記視覚センサ3´の撮像画面と、車体1´の前
後方向の傾斜を検出する、車体1´搭載の傾斜計の出力
を監視して装軌車両が崖等から転落しないようにリモー
トコントコーラを操作する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、屋外にあって
は視覚センサ3´の視野が雑草等に遮られて前方に存在
する崖等が視野内に捕らえられないことがある。このた
めオペレータとしてはそのまま「前進」の指令を出力し
続け、車体前側の履帯(前輪)2´が地面から逸脱して
しまうことがある(図9(b)参照)。そのまま、装軌
車両が前進を続けると、前輪2´全体が逸脱して車体1
´が大きく傾斜する(同図(c)参照)。ここで傾斜計
の出力が大きく変化したのを見たオペレータは急遽「後
退」指令を出力するが、車両の重心がすでに崖側に移行
しているためそのまま転落してしまう(同図(d)参
照)。
【0008】また、同図(e)に示すように前輪2´を
傾斜させた旋回姿勢にして走行させた場合でも、傾斜計
の出力により車体1´が前傾したことがわかるが、最初
のうちは単なる路面の凹凸であるか、それとも崖である
かが判定できない。このためいきおい監視を続けながら
前進することになるが、傾斜「大」であるとして「後
退」指令を出力したときには、前傾した車両の重心が前
輪2´側に移動しており車両重量の大半をそのグリップ
力で支えている前輪2´がスリップして転落してしまう
ことになる。特に地面が泥、砂地、草地等の低μ地であ
るときはなおさらグリップ力が得られず、スリップする
傾向が強い(同図(f)参照)。
【0009】そこで以上のような転落が発生がしないよ
うにオペレータは細心の注意を払って傾斜計等を監視す
るとともに、リモートコントローラを操作する必要があ
る。逆にいえば装軌車両が転落するか否かはオペレータ
の監視能力および手動操作能力にかかっているためオペ
レータに多大な緊張を強いることになる。しかも装軌車
両の安全運行以外に自分自身の安全確認を意識しなけれ
ばならない。このため広域災害の被災地を長距離にわた
ってオペレータが随伴して遠隔操縦で走行したときは、
著しく疲労してしまい自分自身が崖から転落する等の事
故に巻き込まれる虞がある。
【0010】さらにかかる疲労により監視能力および手
動操作能力が減退してしまい上述するように誤って装軌
車両を転落させてしまう傾向が大きくなる虞がある。
【0011】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、4輪トラックフレーム構造の装軌車両が、
前方未知の不整地を走行するときにオペレータの監視能
力等によらずに確実に転落事故を未然に回避できるよう
にするとともに、もってオペレータに多大な緊張を強い
らせないようにしてオペレータの安全を確保することが
できる装軌車両の転落防止装置を提供することをその目
的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明では、左
右一対の履帯が車体の前側および後側に設けられ、各履
帯のスプロケットがそれぞれ独立して駆動制御されて走
行する装軌車両において、車体前側の履帯と車体後側の
履帯とが干渉しないように各履帯のトラックフレームを
旋回軸を介して前記車体の前後方向に旋回自在に配設す
るとともに、前記車体の前傾角度を検出する車体傾斜検
出手段と、前記車体前側の履帯にかかる負荷を左右履帯
ごとに検出する負荷検出手段と、前記車体傾斜検出手段
により前記車体が所定角度以上前傾したことが検出され
た場合、または前記負荷検出手段により左右履帯のうち
少なくとも一方の履帯の負荷が所定値以下になったこと
が検出された場合に、前記車体が転落しないように前記
旋回軸を駆動制御するとともに前記スプロケットを駆動
制御する駆動制御手段とを具えるようにしている。
【0013】
【作用】すなわち、かかる構成によれば、装軌車両の車
体前側の履帯と車体後側の履帯とが干渉しないように各
履帯のトラックフレームが旋回軸を介して車体の前後方
向に旋回自在に配設されているので、旋回の自由度が3
60°と大きく、任意の旋回姿勢をとることができる。
したがって崖等が存在する陥没地帯を走行するときには
予めたとえば前側の履帯を前方に伸張させた旋回姿勢に
して容易に車体が転落しない姿勢をとることができる。
仮に前側の履帯のみが崖等の傾斜面に脱輪しても車体の
腹が傾斜面手前に引っかかるので、車体の重心が傾斜面
手前にあり車両全体としては、容易には転落しない。
【0014】そして、車体傾斜検出手段と、負荷検出手
段とが具えられ、車体傾斜検出手段の検出値が所定値以
上になった場合、または前記負荷検出手段の検出値が所
定値以下になった場合に車両が転落する虞があることが
自動的にかつ正確に判定される。すなわち、オペレータ
の監視能力によらずに自動的かつ正確に転落の虞の判定
が行われる。
【0015】そして、この判定がなされると旋回軸およ
びスプロケットが駆動制御されて、自動的に車体が転落
しないような旋回姿勢がとられるとともに走行制御が行
われる。すなわち、オペレータの手動操作能力によらず
に自動的かつ確実な転落回避動作が行われる。たとえ
ば、前側の履帯を前方から上方を介して車体後方へ旋回
させて、前後の履帯が近接した標準の旋回姿勢に復帰さ
せれば、前側の履帯は傾斜面の手前に戻ることができ、
これと同時に装軌車両を後退走行させることで車体全体
としても転落状態から転落前の状態に復帰する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る装軌車両
の転落防止装置の実施例について説明する。
【0017】図4は実施例の装軌車両の側面図、図5は
図4の矢視A方向を示す底面図、図6は図4の矢視B方
向を示す前面図である。
【0018】これら図に示すように装軌車両の車体10
の4隅にはそれぞれ独立した駆動源により回転駆動され
る履帯12F、12Rが配設されている。ここで車体前
側の左右一対の履帯を12F、車体後側の左右一対の履
帯を12Rとして両者を区別する。履帯12F、12R
のトラックフレーム16はそれぞれ駆動用スプロケット
20の回転軸と同軸上にある旋回軸14を介して車体1
0に配設されており、該旋回軸14を回転中心にして履
帯12F、12Rが360°旋回自在となっている。す
なわち、旋回軸14としては、車体前後の履帯12F、
12Rの先端12aが描く最大旋回軌跡CF、CR同士
がオーバーラップしない位置、つまり前後の履帯12
F、12R同士が互いに干渉しないような位置に配設さ
れている。すなわち、前後履帯12F、12Rの旋回軸
14間距離Lが、両履帯12F、12Rの最大旋回軌跡
CF、CRの半径の和よりも大きくなるように装軌車両
が設計されている。
【0019】さらに車体10の重心Gが旋回軌跡CF、
CRの中間を通るように設計され、履帯12F、12R
の接地位置が常に重心Gの外側となるようにされてい
る。なお、図において21はアイドラ側のスプロケッ
ト、22は下転輪を示している。以上のように各履帯1
2F、12Rが旋回自在であるため前後履帯12F、1
2Rの先端12a、12aをそれぞれ車体10の前方お
よび後方に伸張させた旋回姿勢をとることにより車両全
体として最大長が得られ、また先端12a、12aを車
体重心G側に向けた旋回姿勢をとることによる車体全体
として最小長が得られる。かかる装軌車両の履帯12
F、12Rの旋回および走行の駆動機構を以下図3を併
せ参照して説明する。なお、4つの履帯12F、12R
を駆動する機構は同一機構であるので、図では車体前側
左の履帯12Fを駆動する機構のみを代表させて示して
いる。
【0020】同図に示すように走行モータ26は履帯1
2Fを回転させるモータであり、モータ26の駆動力は
減速機28、チェーン30を介して駆動用スプロケット
20の回転軸24、駆動用スプロケット20に伝達され
る。これによりスプロケット20に歯合した履帯12F
がトラックフレーム16の外周を周回するよう回転さ
れ、装軌車両が走行する。
【0021】一方、旋回軸14は回転軸24を内包する
円筒状の軸であり、旋回軸14には該軸14の旋回角
θ、つまり履帯12Fの旋回角θを検出するエンコーダ
44が付設されている。旋回軸14はトラックフレーム
16に固設されるとともに、車体10に軸受けを介して
回動自在に支承されている。旋回軸14の外周面には歯
車32が回動自在に配設されるとともに、トルクリミッ
タ34が一体に周設されている。トルクリミッタ34は
旋回軸14にかかる負荷が所定値よりも小さいときに歯
車32と接合し、同負荷が所定値以上のときに歯車32
との接合が解除されるよう作用する。
【0022】旋回モータ36はトラックフレーム16、
つまり履帯12Fを旋回させるモータであり、モータ3
6の駆動力は減速機38、駆動歯車40、中間歯車42
を介して上記歯車32に伝達される。したがって、通常
の場合、モータ36の回転に応じて履帯12Fが旋回さ
れるが、転落等により履帯12Fに外部から強制的に過
大な旋回力が加えられたときにはトルクリミッタ34と
歯車32との接合が解除され、外部の旋回衝撃力が歯車
32〜モータ36間の動力伝達機構に直接に伝達されな
いようにされる。このため動力伝達機構の破損という事
態を回避することができる。また、エンコーダ44は旋
回軸14に設けるようにしているので、旋回衝撃力によ
り動力伝達機構と旋回軸14とが遮断された事態になっ
たとしても履帯12Fの旋回角θを検出し得る。かかる
機構に関する詳細は本出願人に係る先願(特願平2ー2
10922号)に記載されており、本願の主旨とは直接
関係ないので、これ以上の説明は省略する。
【0023】以上のような駆動機構は4つの履帯12
F、12Rごとに独立して設けられており、単独で走
行、旋回が行われる。
【0024】図7はかかる走行、旋回を制御する装置を
ブロック図で示したものである。
【0025】同図に示すように装軌車両はオペレータの
手元にあるリモコン送・受信機46によりリモートコン
トロールされる。車体10には、上記リモコン送・受信
機46間で送・受信が行われるリモコン送・受信機48
と、リモコン送・受信機48の受信内容を示す信号が加
えられるとともに、リモコン送・受信機46への送信信
号を送・受信機48に出力する制御装置50が搭載され
ている。送・受信機46の図示せぬ「装軌車両起動用ス
イッチ」がオンされると、送・受信機46、48を介し
て装軌車両を駆動するための信号が制御装置50に加え
られる。これに応じて制御装置50から燃料制御信号が
エンジン制御装置52に出力され、エンジン54がエン
ジン制御装置52により制御される。このためエンジン
54の出力が発電機56に伝達されて発電機56が駆動
される。発電機56は走行モータ26、旋回モータ36
の駆動源であり、発電機56が駆動されることにより走
行モータ駆動用電源装置56、旋回モータ駆動用電源装
置58が電気的に付勢される。
【0026】走行モータ駆動用電源装置56は、走行モ
ータ26の回転速度を制御する速度制御系を具えてい
る。いま、送・受信機46の図示せぬ「走行速度設定用
のダイヤル」が操作されると、該操作量に応じた走行速
度を示す信号が送・受信機46、48、制御装置50を
介して走行モータ駆動用電源装置56に加えられ、上記
速度制御系の目標速度が設定される。一方、走行モータ
26の現在の速度は、モータ26の現在位置を検出する
速度制御用エンコーダ62の出力に基づき得られる。こ
のため上記速度制御系において目標速度と現在の速度と
の偏差が演算され、該偏差に応じた駆動信号がモータ2
6に出力される。こうして上記偏差が零となるようにモ
ータ26がフィードバック制御されて、装軌車両はリモ
コン46で設定された走行速度で走行される。なお、上
記速度制御系の制御ループにおいて設定されるゲインに
ついては後述する。また、上記速度制御系のうち車体前
側の履帯12Fに係る速度制御系についてはその偏差を
示す信号が制御装置50に出力され、後述するようにし
て前側履帯12Fの負荷が検出される。
【0027】この場合、前側履帯12Fの左右に係る速
度制御系のそれぞれの偏差に基づき履帯12Fにかかる
負荷が左右履帯ごとに検出される。
【0028】旋回モータ駆動用電源装置58は、旋回モ
ータ36の回転位置を制御する位置制御系を具えてい
る。いま、送・受信機46の図示せぬ「旋回角度設定用
ダイヤル」が操作されると、該操作量に応じた旋回角度
を示す信号が送・受信機46、48、制御装置50を介
して旋回モータ駆動用電源装置58に加えられ、設定旋
回角度に応じて上記位置制御系の目標位置が設定され
る。一方、旋回モータ36の現在の位置は、モータ36
の現在位置を検出するエンコーダ60の出力に基づき得
られる。このため上記位置制御系において目標位置と現
在の位置との偏差が演算され、該偏差に応じた駆動信号
がモータ36に出力される。こうして上記偏差が零とな
るようにモータ36がフィードバック制御されて、履帯
12F、12Rはリモコン46で設定された旋回角度θ
まで旋回される。制御装置50にはエンコーダ44の出
力θが加えられている。
【0029】傾斜計64は、たとえば重力式の傾斜計が
使用され、重力方向に対する車体の傾斜角度を検出する
ことにより水平線HLに対する車体10長手方向の傾斜
角度φを検出する(図2(b)参照)。傾斜計64の出
力φは制御装置50に加えられる。
【0030】さらにリモコン送・受信機46には、図示
せぬ「転落防止用スイッチ」が設けられており、該スイ
ッチが操作されると、図1に示す処理が制御装置50で
実行される。以下、図1および図2を併せ参照して制御
装置50で行われる処理について説明する。
【0031】(1)探査姿勢処理 すなわち、装軌車両が崖等がある陥没地帯を走行してお
り、万一の転落に備えて転落防止の準備をすべきである
とオペレータが判断したならば上記「転落防止用スイッ
チ」が投入される。この時点で図1に示す処理がスター
トされる。以後、図1に示す処理が実行されている間
は、上記「旋回角度設定用ダイヤル」の操作に関係な
く、自動的に旋回角度が制御される。
【0032】すなわち、まず装軌車両の旋回角度が旋回
モータ駆動用電源装置58により制御され、図2(a)
に示すように車体前側の履帯(以下、前輪という)12
Fが車体前方に伸張された旋回角度θ1 にされるととも
に、車体後側の履帯(以下、後輪という)12Rは車体
重心G方向に伸張された旋回角度θ2 にされる。こうし
た旋回姿勢を探査姿勢と称する。なお、前輪12F、後
輪12Rの長手方向が水平線HLと平行で、かつ前後輪
12F、12Rの先端12a、12aがそれぞれ重心G
側に向いている状態のときの旋回角度θを零としてい
る。このときの旋回姿勢を標準姿勢と称する(ステップ
101)。
【0033】かかる探査姿勢で装軌車両は前進走行され
るが、制御装置50は「転落防止スイッチ」投入後装軌
車両が平坦な路面を走行している所定時間の間、前輪1
2Fに係る速度制御系の偏差および傾斜計64の出力を
サンプリングして、前輪12Fにかかる負荷および車体
10の前後方向の傾斜角度を取り込む。
【0034】ここで、前輪12Fの速度制御系の偏差か
ら前輪12Fにかかる負荷を検出する原理について説明
する。
【0035】図1に示す処理がスタートされた時点で、
前輪12Fの走行モータ26の速度制御系の制御ループ
におけるゲインが著しく低い値に設定される。この場
合、具体的には、モータ26の制御ループの比例ゲイン
や積分ゲインを低く調整したり、モータ駆動用サーボ電
源の電流制限やトルク制限を設けて一定値以上の回転ト
ルクを発生できないようにすること等が考えられる。た
だし、後輪12Rの走行モータ26の制御ループゲイン
は、後輪12Rにかかる負荷に関係なく制御装置50か
ら与えられる目標速度になるに十分な値に設定される。
【0036】これにより、装軌車両の走行制御は主に後
輪12Rの走行モータ26の駆動力によって行われ、前
輪12Fの走行モータ26は、例えば減速機28のメカ
ロス分を補償する程度のトルクのみを出力することにな
る。
【0037】言い替えれば、前輪12Fの走行モータ2
6が目標速度に応じた速度で回転するのは、主に前輪1
2Fが地面に接地しており、後輪12Rの走行モータ2
6の駆動力によって車両が推進され、これにより前輪1
2Fが地面との摩擦によって強制的に駆動され、前輪1
2Fの走行モータ26が強制的に回されているという場
合である。
【0038】このため、走行中において、前輪12Fの
走行モータ26の回転を検出する速度制御用エンコーダ
62を監視していれば、前輪12Fが接地している否か
が判定できる。すなわち、速度制御系に対する目標速度
指令に対してエンコーダ62の検出回転速度が十分に追
従しているならば、前輪12Fは地面との間に十分な摩
擦力を維持していることがわかる。
【0039】逆に、たとえば前輪12Fの一方が崖ぷち
やくぼみにさしかかり、他の3輪で姿勢の崩れはくい止
めながらも、前輪12Fの一方が宙に浮いて、十分に車
体重量を支えられなくなったとき、その前輪12Fの一
方は地面との間の摩擦力を失い、地面から駆動されなく
なる。しかして、その走行モータ26の回転速度は制御
ループゲインが低く設定されているので、検出回転速度
は、目標速度指令値に比べ正または負の大きな回転数偏
差を持ってしまう(ここで、モータパワーがメカロスよ
りも弱ければ検出回転数は目標速度指令値よりも低くな
る。逆にモータパワーがメカロスよりも強ければ地面と
いうブレーキを失った状態になり検出回転数は目標速度
指令値よりも上昇する)。
【0040】このように、前輪12Fの走行モータ26
の速度制御系の制御ループゲインを下げることにより、
前輪12Fの路面との接地状態に応じて速度制御系の偏
差が大きく変化するので、この偏差の大きさを監視する
ことにより逆に前輪12Fの路面との接地状態、つまり
前輪12Fにかかる負荷Tが検出され、これにより前輪
12Fが崖等にさしかかったか否かが判定される。
【0041】さて、装軌車両が崖等にさしかかったと
き、前輪12F全体が地面から逸脱して車両が前傾する
ことがある。かかる状態は車体10の傾斜を検出する傾
斜計64の出力を監視することで判断することができ
る。しかし、装軌車両が崖等にさしかかったとき車体が
必ずしも傾斜しない場合がある。すなわち、上述するよ
うに、前輪12Fの一方(たとえば左側履帯)が地面か
ら逸脱して他の3輪で姿勢の崩れをくい止めている場合
である。このときは、当該左前輪12Fの速度制御系の
偏差を監視することにより左前輪12Fが崖等にさしか
かったことが検出される。このように実施例では傾斜計
64の出力φ以外に前輪12Fの左右速度制御系の偏差
を監視するようにしているために車体10の前傾が明確
に検出されない場合でも、装軌車両が崖等にさしかかっ
たことを正確に検出するようにしている。
【0042】さて、制御装置50でサンプリングされた
傾斜計64の出力および速度制御系の偏差に基づき所定
の演算処理がなされ、装軌車両が崖等にさしかかり前輪
12Fが脱輪したことを判定するための傾斜角度φのし
きい値φ0 および前輪負荷Tのしきい値To がそれぞれ
求められ、所定のメモリに記憶される。なお、上記しき
い値は、一定期間の平均値を算出することにより求めた
り、一定期間の分散や標準偏差を算出することにより求
めたりすることが考えられる(ステップ102)。
【0043】(2)脱輪検出処理 以後、装軌車両が走行中、制御装置50は、前輪12F
の負荷Tが上記しきい値T0 以下であるか否かを判定す
るとともに(ステップ103)、傾斜計64の検出角度
φが上記しきい値φ0 以上であるか否かを判定する(ス
テップ104)。
【0044】この結果、前輪12Fの左右履帯のうち少
なくとも一方の履帯の負荷Tがしきい値T0 以下である
と判定された場合、または傾斜計64の検出傾斜角度φ
がしきい値以上であると判定された場合には、装軌車両
が転落する虞があるものと判断して、つぎのステップ1
05に移行される。
【0045】すなわち、前輪12Fにしきい値T0 より
も大きい負荷がかかっている場合でも、傾斜角度φがし
きい値以上であれば、車両が転落する虞があるものと判
断する(図2(b)参照)。また傾斜角度φがしきい値
φ0 よりも小さい場合でも前輪12Fのいずれか一方の
履帯にかかる負荷Tがしきい値T0 以下である場合には
車両が転落する虞があると判断する。この場合は、上述
するように前輪12Fの一方の履帯が脱輪して他の3輪
で姿勢の崩れをくい止めている状態を意味している。
【0046】さらに、前輪12F全体が脱輪してしま
い、傾斜計64の検出値φがしきい値φ0 以上になると
ともに、負荷Tがしきい値T0 以下になる場合がある
(同図(c)参照)。しかし、装軌車両としては前輪1
2Fが前方に伸張された探査姿勢にあるので、仮に前輪
12Fのみが崖等の傾斜面に脱輪しても車体10の腹が
傾斜面手前に引っかかり、車体10の重心Gが傾斜面手
前にあるので車両全体としては、容易には転落しないこ
ととなる。
【0047】(3)着地判定処理 この時点では、まだ前方の陥没が装軌車両が前進して着
地することができる浅いくぼみ等であるか、それとも前
進することにより転落してしまう深い崖等であるかがわ
からない。そこでかかる判断が行われる。なお、以後ス
テップ105以下の処理が実行されている間は、上記
「走行速度設定用ダイヤル」の操作に関係なく、自動的
に車両の走行速度が制御される。
【0048】すなわち、まず、これ以上の転落の危険を
回避すべく、車両を減速させるための回転指令が走行モ
ータ駆動用電源装置56に出力され、走行モータ26が
駆動制御される。この結果、装軌車両は減速される。こ
れと同時に前輪12Fを直立させ先端12aを鉛直下方
に位置させるための旋回指令が旋回モータ駆動用電源装
置58に出力され、旋回モータ36が駆動制御される。
この結果、図2(d)の矢印Dに示すように前輪12F
が車両重心G側に所定角度旋回され、前輪12Fの長手
方向が鉛直方向となる直立姿勢にされる(ステップ10
5)。
【0049】つぎに微速度で所定距離だけ前進走行する
処理と微速度で所定距離だけ後退走行する処理とが連続
して行われるよう走行モータ26が駆動制御される。か
かる微速度前進と微速度後退の連続処理は1回以上繰り
返し行われる(ステップ106)。そしてかかる処理が
実行されている間、前輪12Fの左右の履帯の負荷Tが
それぞれしきい値T0 よりも大きいか否かの判定を行な
う(ステップ107)。この結果、左右履帯12Fの両
方の負荷Tがしきい値T0よりも大きいと判定されたな
らば、前輪12Fを直立させた姿勢で接地される程度の
浅いくぼみか低い崖であるとして、前進して着地可能と
判断される(図2(d)参照)。そして手順はステップ
108に移行される。
【0050】一方、左右履帯12Fのいずれか一方の履
帯の負荷Tがしきい値T0 以下である場合には、前輪1
2Fを直立させても両輪が接地されることがない深いく
ぼみか高い崖であるとされ、前進したら車両重量を前輪
12Fで支えることができないため転落すると判断され
る(同図(e)参照)。そして手順はステップ109に
移行される。
【0051】(4)着地処理。
【0052】ステップ108では、まず後輪12Rにエ
ンジンブレーキをかけるための指令が走行モータ駆動用
電源装置56に出力されて、後輪12Rの走行モータ2
6がオフされる。これと同時に前輪12Fにより微速度
前進走行させるための指令が出力される。このため、装
軌車両は後輪12Rにエンジンブレーキがかかった状態
で微速度前進される。一方、この前進走行の際、図2
(f)の矢印Fに示すように前輪12Fが直立姿勢から
さらに車両重心G側に徐徐に旋回されるよう旋回モータ
36が駆動制御される。このため、装軌車両としては、
車体10が異常に前傾することなく安定した姿勢で降下
することができ、安全に着地することができる(ステッ
プ108)。
【0053】(5)転落回避処理 一方、ステップ109では、まず装軌車両が停止される
よう走行モータ26が駆動制御され、車両が一旦停止さ
れる。そして、つぎに装軌車両が後退走行されるよう駆
動制御され、車両が後退走行される。この後退走行と同
時に、図2(g)の矢印Eに示すように車体10前方に
伸張されている前輪12Fの先端12aが車体10上方
を介して車体10後方重心G側に徐徐に位置されるよう
前輪12Fの旋回角度が制御され、やがて前輪12Fの
旋回角度θは零とされる。すなわち前輪12Fは標準姿
勢にされる。かかる処理が行われることにより前輪12
Fとしては崖等の傾斜面に突出された状態から傾斜面手
前の地面に接地された状態に復帰され、転落が回避され
る。そして傾斜面手前の地面に前輪12Fが接地された
時点で、装軌車両は停止されるように走行モータ26が
駆動制御される。
【0054】なおステップ109の処理に移行された時
点で、オペレータに注意を喚起すべく、警報信号をリモ
コン送・受信機48を介してリモコン送・受信機46に
送出して送・受信機46に設けられた図示せぬブザーを
鳴動させたり、ランプを点灯させたりするようにしても
よい(ステップ109)。
【0055】なお、前輪12Fが傾斜面の手前の地面に
接地され、車両が停止されたならば、あとはオペレータ
による手動制御に切り替えられて装軌車両が駆動され
る。オペレータとしては崖の高さを自ら調査する等し
て、リモコン手動操作で降下可能か、別の経路を選択す
べきか、あるいは、車体に取付けられた図示せぬ急斜面
昇降用巻き上げ機(ウインチ)を利用してでもその進路
を強行突破すべきかどうかを判断して、この判断に応じ
てリモコン46を操作する等して走行車両を安全走行さ
せるようにする。
【0056】以上説明したように実施例によれば、車体
10の傾斜角度と前輪12Fにかかる負荷に基づいて装
軌車両が転落する虞があることが自動的かつ正確に判定
されるとともに、転落が回避されるよう装軌車両の走
行、履帯の旋回が自動的かつ確実に制御される。このた
め、オペレータの監視能力および手動操作能力によらず
に自動的かつ確実に車両の転落事故が回避される。さら
にオペレータとしては従来に比べて車両の監視、操作に
注意を払わなくてもよくなり、オペレータの疲労が軽減
される。このため疲労によるオペレータの転落等の事故
が防止され、オペレータの安全が飛躍的に向上する。
【0057】なお、実施例では、装軌車両が転落する虞
があると判定された後に、さらに前方が前進できる低い
崖等であるか、または前進したら転落してしまう高い崖
等であるかを判定するようにしているが、かかる判定処
理は場合によっては省略する実施も可能である。すなわ
ち、転落する虞があると判定された時点で一義的に車両
を図2(f)に示す状態に復帰させ、あとはオペレータ
の手動操作に委ねるようにする実施も可能である。
【0058】また、実施例では、車両の転落回避動作
を、車両を後退させつつ、車体前方に伸張させた前輪の
前部を車体上方を介して車体後方に旋回させるようにし
ているが、かかる動作は一例であり、旋回の自由度が3
60°と大きく、任意の旋回姿勢をとることができる履
帯の特性を利用して、転落回避が確実に行われるのであ
れば旋回動作の態様は任意である。
【0059】また、実施例では、前輪12Fにかかる負
荷を、前輪12Fの走行モータ26の速度制御系の制御
ループゲインを低下させて、この速度制御系の偏差に基
づき検出するようにしているが、走行モータがDCモー
タであれば電機子電流、ACサーボモータならACサー
ボアンプの出力信号に基づき検出するような実施も可能
であり、また前輪12Fにかかるトルクをトルクセンサ
で直接検出するような実施も可能である。さらに、前輪
12Fの走行モータ26の電流を切り、前輪12Fの連
れ回りによってモータ26が回されるか否かにより負荷
を検出する実施も可能である。この場合、負荷の大きさ
はエンコーダ62により検出される。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
軌車両が前方未知の不整地を走行する場合に、オペレー
タの監視能力および手動操作能力によらずに確実に転落
事故が防止される。また、オペレータとしては車両に多
大な注意を払う必要がなくなり、疲労が軽減されるの
で、オペレータの安全が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る装軌車両の転落防止装置の
実施例において自動的に実行される処理を説明するため
に用いたフローチャートである。
【図2】図2は図1に示す処理に対応する装軌車両の動
きを示す図である。
【図3】図3は実施例の装軌車両の旋回機構および走行
機構を示す図である。
【図4】図4は実施例の装軌車両の側面を示す側面図で
ある。
【図5】図5は図4の矢視A方向を示す底面図である。
【図6】図6は図4の矢視B方向を示す前面図である。
【図7】図7は実施例の装軌車両の旋回機構および走行
機構を駆動制御する装置を示すブロック図である。
【図8】図8は従来の装軌車両の外観を示す斜視図であ
る。
【図9】図9は従来の装軌車両の転落回避処理を説明す
るために用いた、装軌車両の動きを示す図である。
【符号の説明】
10 車体 12F 車体前側の履帯 12R 車体後側の履帯 14 旋回軸 20 駆動用スプロケット 26 走行モータ 36 旋回モータ 50 制御装置 56 走行モータ駆動用電源装置 58 旋回モータ駆動用電源装置 62 速度制御用エンコーダ 64 傾斜計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 卓也 神奈川県平塚市四ノ宮2597 株式会社 小松製作所 研究部内 (56)参考文献 特開 平4−92784(JP,A) 特開 昭61−54378(JP,A) 特開 昭58−191673(JP,A) 実開 昭61−180885(JP,U) 実開 昭58−156078(JP,U) 特公 昭63−270(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/075 B62D 55/065

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の履帯が車体の前側および
    後側に設けられ、各履帯のスプロケットがそれぞれ独立
    して駆動制御されて走行する装軌車両において、車体前
    側の履帯と車体後側の履帯とが干渉しないように各履帯
    のトラックフレームを旋回軸を介して前記車体の前後方
    向に旋回自在に配設するとともに、前記車体の前傾角度
    を検出する車体傾斜検出手段と、前記車体前側の履帯に
    かかる負荷を左右履帯ごとに検出する負荷検出手段と、
    前記車体傾斜検出手段により前記車体が所定角度以上前
    傾したことが検出された場合、または前記負荷検出手段
    により左右履帯のうち少なくとも一方の履帯の負荷が所
    定値以下になったことが検出された場合に、前記車体が
    転落しないように前記旋回軸を駆動制御するとともに前
    記スプロケットを駆動制御する駆動制御手段とを具えた
    装軌車両の転落防止装置。
  2. 【請求項2】 前記装軌車両は、前記車体前側の履
    帯が前記車体の前方に伸張された旋回姿勢で前進走行さ
    れ、前記駆動制御手段は、前記車体傾斜検出手段により
    前記車体が所定角度以上前傾したことが検出された場
    合、または前記負荷検出手段により左右履帯のうち少な
    くとも一方の履帯の負荷が所定値以下になったことが検
    出された場合に、前記装軌車両を後退させつつ前記車体
    前側の履帯の前部が車体前方から車体上方を介して車体
    後方に旋回するように駆動制御するものである請求項1
    記載の装軌車両の転落防止装置。
  3. 【請求項3】 前記装軌車両は、前記車体前側の履
    帯が前記車体の前方に伸張された旋回姿勢で前進走行さ
    れ、前記駆動制御手段は、前記車体傾斜検出手段により
    前記車体が所定角度以上前傾したことが検出された場
    合、または前記負荷検出手段により左右履帯のうち少な
    くとも一方の履帯の負荷が所定値以下になったことが検
    出された場合に、前記車体前側の履帯の前部を下方に旋
    回させて直立した旋回姿勢にして、該直立した旋回姿勢
    で微速度前進および微速度後退を繰り返し行い、この間
    前記負荷検出手段の検出値が所定値以下になったか否か
    を判定して、この結果、前記負荷検出手段の検出値が所
    定値よりも大きいと判定された場合に前記装軌車両を前
    進させるとともに、前記負荷検出手段の検出値が所定値
    以下であると判定された場合に前記装軌車両を後退させ
    つつ前記車体前側の履帯の前部が車体前方から車体上方
    を介して車体後方に旋回するように駆動制御するもので
    ある請求項1記載の装軌車両の転落防止装置。
  4. 【請求項4】 前記車体前側の履帯のスプロケット
    を駆動するモータは、目標速度と現在の速度との偏差に
    応じた駆動指令が加えられて速度制御されるものであ
    り、前記負荷検出手段は、前記モータの速度制御系にお
    けるゲインを予め所定の値に設定しておくことにより、
    前記目標速度と現在の速度との偏差の大きさに応じて前
    記車体前側の履帯の負荷を検出するものである請求項1
    記載の装軌車両の転落防止装置。
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