JP3066563B2 - ポンプの吸込水槽 - Google Patents

ポンプの吸込水槽

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JP3066563B2
JP3066563B2 JP7137888A JP13788895A JP3066563B2 JP 3066563 B2 JP3066563 B2 JP 3066563B2 JP 7137888 A JP7137888 A JP 7137888A JP 13788895 A JP13788895 A JP 13788895A JP 3066563 B2 JP3066563 B2 JP 3066563B2
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water
tank
water tank
pump
sewage
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省一 米村
直 宮内
宜史 山本
太郎 品末
政昭 松田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水槽の下水、排水、汚
水などをポンプで吸い上げるに際し、水槽の底面に残る
スカム量をできるだけ少なくし得るように工夫されたポ
ンプの吸込水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】下水管路の途中で汚水を汲み上げるため
のポンプシステムとして、たとえばマンホールの底面に
凹入状に設けた小型の予旋回槽にポンプの吸込口を配備
しておき、そのポンプの吐出ベンドを当該マンホールの
上記底面に設けたベンド座で支えたものが知られてい
る。このポンプシステムにおいては、汚水が流入し、水
槽内の汚水の水位が上昇してポンプの起動レベルに達し
た時点でポンプが起動し、汚水はポンプの吸込口から吸
い上げられ、吐出ベンドを経て排出される。それによ
り、マンホールの内の水位が次第に下がっていき、予旋
回槽内の水位がポンプの運転休止水位に達すると、ポン
プの運転が止まる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は、マ
ンホール内の汚水の水位がその底面より低くなった段階
で、マンホールの広い底面にスカムが付着して残留し、
そのように底面に残ったスカムは、吸込口が予旋回槽に
配備されたポンプによっては吸い上げられなくなってし
まうという問題があった。
【0004】本発明は、以上の問題に鑑みてなされたも
のであり、マンホールなどの水槽の底面の構造に工夫を
講じ、水槽内での汚水の水位が水槽の底面の上位から次
第に下がってその底面の位置よりも低位の予旋回槽内に
達するのに伴って、水槽の底面から予旋回槽に流れ込む
汚水の流れを作ることによりその底面に残ろうとするス
カムを洗い流すことができるようにして、水槽の底面に
付着して残るスカム量(残留スカム量)を減少させるこ
とのできるポンプの吸込水槽を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、個別のポンプ
の吸込口が配備される2つの予旋回槽が、当該2つの
旋回槽に向かって下り勾配となるように傾斜した水槽の
底面にそれぞれ凹入状に設けられ、水槽の上記傾斜底面
に、2つの予旋回槽に個別に連なる通水溝とその終部に
おいて2つの予旋回槽に連なるように分岐された通水溝
とが形成されている、ことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、水槽
の底面が、2つの予旋回槽に向かって下り勾配となるよ
うに傾斜していることにより、水槽内の水位がその底面
よりも上位にあるときには、ポンプの運転によって予旋
回槽の汚水が吸い上げられると、スカムが浮遊したり混
ざったりしている汚水の水位が次第に降下する。
【0007】ポンプの運転の続行により水槽内の水位が
さらに下がり、その水位が水槽の底面の高位置から低位
置に次第に移行していくときには、それに伴って汚水が
一段低くなった通水溝に集まって流れを作る。そのとき
に汚水が水槽の底面に残っているスカムをいっしょに洗
い流す。したがって、スカムが汚水と共に通水溝を通っ
て予旋回槽に流れ込み、汚水と共にポンプの吸込口から
吸い上げられる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の実施例に係るポンプの吸込水
槽の要部を説明的に示した平面図、図2は図1のII−
II線に沿う拡大断面図、図3は図1のIII−III
線に沿う拡大端面図である。
【0009】この実施例において、水槽1は下水や雑排
水や汚水などの水が流入するコンクリート製のピット又
はマンホールによって形成されている。水槽1の底面2
の2箇所に、凹入状の小さな予旋回槽3,4が設けられ
ており、これら2つの予旋回槽3,4のそれぞれには、
個別のポンプの吸込口V1,V2が配備される。また、
水槽1の底面2は、2つの予旋回槽3,4に向かって下
り勾配となる傾斜面に形成されており、この底面2に予
旋回槽3,4に連なる通水溝7,8,8が形成されてい
る。そのうち、中央の通水溝7は、その終部において2
つの予旋回槽3,4に連なるように分岐しており、ま
た、他の2つの通水溝8,8はそれぞれが2つの予旋回
槽3,4に個別に連なっている。5,6はベンド座で、
上記通水溝7,8,8が設けられていない箇所に、2つ
の予旋回槽3,4のそれぞれに対応して設けられてい
る。これらのベンド座5,6は、2つの予旋回槽3,4
のそれぞれに対応して設置されたポンプの吐出ベンド
(不図示)を支える役割を担うものである。
【0010】この実施例においては、図2や図3に示し
たように、水槽1の底面2の全体を、コンクリート躯体
Cの上に配備した1つのFRP成形体21で形成してあ
る。そして、この成形体21には、上記したベンド座
5,6を形成する凸部や予旋回槽3,4を形成する凹入
部、さらには通水溝7,8,8を形成する溝形凹部を一
体に具備させてある。
【0011】上記のように構成されたポンプの吸込水槽
において、一方の予旋回槽3に対応するポンプを運転し
てその吸込口V1から予旋回槽3内の汚水を吸い上げさ
せると、最初の段階では、水槽1に溜まっている汚水の
水位が全体的に低下する。ポンプの運転の続行により水
槽1内の水位がさらに下がり、その水位が水槽1の底面
2の高位置から低位置に次第に移行していくときには、
それに伴って汚水が通水溝7,8に集まって流れを作
り、そのときに汚水が底面2に残っているスカムをいっ
しょに洗い流す。したがって、スカムが汚水と共に通水
溝7,8を通って予旋回槽3に流れ込み、汚水と共にポ
ンプの吸込口V1から吸い上げられる。図2には矢符
で水面に残っているスカムを洗い流す汚水の流れを示し
ている。
【0012】他方の予旋回槽4に対応するポンプを運転
してその吸込口V2から水を吸い上げさせた場合におい
ても同様である。すなわち、この場合は、水位が水槽1
の底面2の高位置から低位置に次第に移行していくとき
に、それに伴って汚水が通水溝7,8に集まって流れを
作り、そのときに汚水が底面2に残っているスカムをい
っしょに洗い流し、スカムが汚水と共に通水溝7,8を
通って予旋回槽4に流れ込み、汚水と共にポンプの吸込
口V2から吸い上げられる。
【0013】この実施例では、水槽1の底面2をFRP
成形体21で形成しているけれども、成形体21を用い
ずにコンクリート躯体Cの表面で底面2を形成すること
もある。
【0014】本発明において、水槽1の底面2に形成さ
れる通水溝7,8の形や形成箇所は、図1に示したもの
に限定されない。図4には、中央の通水溝7の上流側部
分に広幅の集水部71を具備させた事例を示している。
これによると、集水部71が大きいためにそれだけ汚水
が流れ込みやすくなり、そのことが、汚水によって底面
2のスカムをこの集水部71に洗い流す作用が顕著に発
揮される。
【0015】図5にはマンホールでなる水槽1の底部に
堰部9を形成し、この堰部9によって水槽1の底部を貯
留槽形成域10と予旋回槽3,4との形成域11とに仕
切ったものを示してある。同図において、12,13は
貯留槽形成域10を予旋回槽3,4に連ねている汚水導
入通路である。
【0016】この構成は図1で説明したところと同様で
あるので、同一部分に同一符号を付してある。同図の吸
込水槽においても、図1〜図3で説明したものと同様の
作用が発揮される。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、2つの予旋回槽に個別
に配備されているポンプのいずれかが運転されていると
き、そのポンプの運転により水槽内の水位がその水槽の
底面の高位置から低位置に次第に移行していくときに、
水槽の底面に残っているスカムが汚水により洗い流され
た後、通水溝を通ってポンプが運転されている側の予
回槽に流れ込み、汚水と共にポンプの吸込口から吸い上
げられる。このため、予旋回槽内の水位がポンプの運転
休止水位に達したときに水槽の底面にスカムが付着して
残留するという事態が抑制され、残留スカム量が減少す
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るポンプの吸込水槽の要部
を説明的に示した平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大端面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例に係るポンプの吸込水槽の
要部を説明的に示した平面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例に係るポンプの吸込
水槽の要部を説明的に示した平面図である。
【符号の説明】
1 水槽 2 底面 3,4 予旋回槽 7,8 通水溝 V1,V2 ポンプの吸込口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 品末 太郎 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株式会社クボタ枚方製造所内 (72)発明者 松田 政昭 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株式会社クボタ枚方製造所内 (56)参考文献 特開 平6−280301(JP,A) 実開 昭63−14685(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 23/02 E03F 7/00 E03F 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別のポンプの吸込口が配備される2つ
    予旋回槽が、当該2つの予旋回槽に向かって下り勾配
    となるように傾斜した水槽の底面にそれぞれ凹入状に設
    けられ、水槽の上記傾斜底面に、2つの予旋回槽に個別
    連なる通水溝とその終部において2つの予旋回槽に連
    なるように分岐された通水溝とが形成されていることを
    特徴とするポンプの吸込水槽。
JP7137888A 1995-06-05 1995-06-05 ポンプの吸込水槽 Expired - Lifetime JP3066563B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP7137888A JP3066563B2 (ja) 1995-06-05 1995-06-05 ポンプの吸込水槽

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Publication Number Publication Date
JPH08326654A JPH08326654A (ja) 1996-12-10
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