JP2529288Y2 - マンホールポンプ用マンホールのインバート構造 - Google Patents
マンホールポンプ用マンホールのインバート構造Info
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- JP2529288Y2 JP2529288Y2 JP5700991U JP5700991U JP2529288Y2 JP 2529288 Y2 JP2529288 Y2 JP 2529288Y2 JP 5700991 U JP5700991 U JP 5700991U JP 5700991 U JP5700991 U JP 5700991U JP 2529288 Y2 JP2529288 Y2 JP 2529288Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マンホ−ルポンプ用マ
ンホ−ルのインバ−ト構造に関する。
ンホ−ルのインバ−ト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マンホ−ルポンプ用マンホ−
ルのインバ−ト構造として、図3に示すものがある。こ
のインバ−ト構造は、底盤1Aの上にマンホ−ルの筒状
本体部1を載置して、筒状本体部1の下端を底盤1Aで
閉塞し、この底盤1A上にベ−スプレ−ト2を配置し、
ベ−スプレ−ト2上に平面形状が馬蹄形のインバ−ト3
を載置するとともに、ベ−スプレ−ト2上に複数台(た
とえば2台)のマンホ−ルポンプ(水中ポンプ)4A,
4Bそれぞれの吐出曲管10A,10Bを固定すること
で、マンホ−ルポンプ4A,4Bを設置した構成になっ
ている。
ルのインバ−ト構造として、図3に示すものがある。こ
のインバ−ト構造は、底盤1Aの上にマンホ−ルの筒状
本体部1を載置して、筒状本体部1の下端を底盤1Aで
閉塞し、この底盤1A上にベ−スプレ−ト2を配置し、
ベ−スプレ−ト2上に平面形状が馬蹄形のインバ−ト3
を載置するとともに、ベ−スプレ−ト2上に複数台(た
とえば2台)のマンホ−ルポンプ(水中ポンプ)4A,
4Bそれぞれの吐出曲管10A,10Bを固定すること
で、マンホ−ルポンプ4A,4Bを設置した構成になっ
ている。
【0003】しかし、前記従来のインバ−ト構造では、
マンホ−ルポンプ4A,4Bの下側に吸込管が設けられ
ておらず、また、吸水ピットも形成されていない。した
がって、十分な低水位運転を期待できないので、浮遊ス
カムの吸引排出性能が悪い。しかも、マンホ−ルポンプ
4A,4Bそれぞれの吐出曲管10A,10Bとベ−ス
プレ−ト2との間が狭隘であるため、この狭隘部にスカ
ムが侵入すると、これを排出することがきわめて困難に
なる。そのために、マンホ−ル内に多量のスカムを滞留
させることになり、悪臭を放って、不快感を与えるばか
りか、マンホ−ル内に設置されているフロ−ト式水位計
(図示省略)の動作不良を招いて、マンホ−ルポンプ4
A,4Bの適正な運転を妨げることになる。マンホ−ル
ポンプ4A,4Bの適正な運転が妨げられると、マンホ
−ルポンプ4A,4Bを配備している小規模下水用マン
ホ−ルシステムの信頼性を低下させる。このような不都
合の発生を防止するために、従来は、定期的にスカムの
除去作業を行っている。しかし、このスカム除去作業は
相当に煩わしく、しかも多大な費用を要する欠点があ
る。
マンホ−ルポンプ4A,4Bの下側に吸込管が設けられ
ておらず、また、吸水ピットも形成されていない。した
がって、十分な低水位運転を期待できないので、浮遊ス
カムの吸引排出性能が悪い。しかも、マンホ−ルポンプ
4A,4Bそれぞれの吐出曲管10A,10Bとベ−ス
プレ−ト2との間が狭隘であるため、この狭隘部にスカ
ムが侵入すると、これを排出することがきわめて困難に
なる。そのために、マンホ−ル内に多量のスカムを滞留
させることになり、悪臭を放って、不快感を与えるばか
りか、マンホ−ル内に設置されているフロ−ト式水位計
(図示省略)の動作不良を招いて、マンホ−ルポンプ4
A,4Bの適正な運転を妨げることになる。マンホ−ル
ポンプ4A,4Bの適正な運転が妨げられると、マンホ
−ルポンプ4A,4Bを配備している小規模下水用マン
ホ−ルシステムの信頼性を低下させる。このような不都
合の発生を防止するために、従来は、定期的にスカムの
除去作業を行っている。しかし、このスカム除去作業は
相当に煩わしく、しかも多大な費用を要する欠点があ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、十分な低水位運転を期待できないので、浮遊スカ
ムの吸引排出性能が悪く、マンホ−ル内にスカムを滞留
させ、その結果、悪臭による不快感と、水位計の動作不
良に伴うマンホ−ルポンプの動作不良などを招いて、小
規模下水用マンホ−ルシステムの信頼性を低下させ、こ
のような不都合の発生を防止するために、多大な費用を
要す煩わしいスカムの除去作業を定期的に行わなければ
ならない点などである。
点は、十分な低水位運転を期待できないので、浮遊スカ
ムの吸引排出性能が悪く、マンホ−ル内にスカムを滞留
させ、その結果、悪臭による不快感と、水位計の動作不
良に伴うマンホ−ルポンプの動作不良などを招いて、小
規模下水用マンホ−ルシステムの信頼性を低下させ、こ
のような不都合の発生を防止するために、多大な費用を
要す煩わしいスカムの除去作業を定期的に行わなければ
ならない点などである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、マン
ホ−ルポンプ用マンホ−ルの筒状本体部の下端を閉塞し
て配置されるインバ−トであって、複数台のマンホ−ル
ポンプそれぞれの吐出曲管を固定するポンプ設置部と、
このポンプ設置部に吐出曲管が固定された前記マンホ−
ルポンプの吸込み管を挿入する複数の吸水ピットとを、
投影平面上でマンホ−ルの中心を通る直線の両側対称位
置に形成し、前記ポンプ設置部を取り囲んで前記複数の
吸水ピットを互いに連通させる連通溝を形成したことを
特徴とするものである。
ホ−ルポンプ用マンホ−ルの筒状本体部の下端を閉塞し
て配置されるインバ−トであって、複数台のマンホ−ル
ポンプそれぞれの吐出曲管を固定するポンプ設置部と、
このポンプ設置部に吐出曲管が固定された前記マンホ−
ルポンプの吸込み管を挿入する複数の吸水ピットとを、
投影平面上でマンホ−ルの中心を通る直線の両側対称位
置に形成し、前記ポンプ設置部を取り囲んで前記複数の
吸水ピットを互いに連通させる連通溝を形成したことを
特徴とするものである。
【0006】また、請求項2の考案は、前記複数の吸水
ピットが前記連通溝の溝底および前記マンホ−ルポンプ
の排水運転停止水位よりも上位に頂上を設定した仕切壁
によって仕切られていることを特徴とするものである。
ピットが前記連通溝の溝底および前記マンホ−ルポンプ
の排水運転停止水位よりも上位に頂上を設定した仕切壁
によって仕切られていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1の考案によれば、複数台のマンホ−ル
ポンプの中から選択した1台のマンホ−ルポンプを運転
することによって、マンホ−ル内の水位が下端レベルま
で低下すると、スカムは、各マンホ−ルポンプの吸込み
管が挿入されている複数の吸水ピットに向けて汚水とと
もに移動する。この移動流により、ポンプ設置部とマン
ホ−ルポンプそれぞれの吐出曲管との間の狭隘部にスカ
ムが侵入して滞留するのを防止できる。また、マンホ−
ル内の水位が各吸水ピットの上端レベルまで低下したの
ちは、運転しているポンプ側の吸水ピット内の汚水と、
この汚水とともに吸水ピットに流入したスカムとを排出
し、その水位を運転停止ポンプ側の吸水ピットの水位よ
りも低下させる。このように、運転しているポンプ側の
吸水ピットと、運転停止ポンプ側の吸水ピットとに水位
差が生じると、運転停止ポンプ側の吸水ピットの汚水お
よびスカムが連通溝を通って水位の低い吸水ピットに流
入し、運転しているポンプによって排出されることにな
る。このような、運転停止ポンプ側の吸水ピットの汚水
およびスカムが、連通溝を通って運転しているポンプ側
の吸水ピットに流入して、運転しているポンプによって
排出される状態は、吸水ピットの水位が排水運転停止水
位に低下するまで継続して行われる。したがって、低水
位運転を十分に行って、浮遊スカムの吸引排出性能を向
上させる。
ポンプの中から選択した1台のマンホ−ルポンプを運転
することによって、マンホ−ル内の水位が下端レベルま
で低下すると、スカムは、各マンホ−ルポンプの吸込み
管が挿入されている複数の吸水ピットに向けて汚水とと
もに移動する。この移動流により、ポンプ設置部とマン
ホ−ルポンプそれぞれの吐出曲管との間の狭隘部にスカ
ムが侵入して滞留するのを防止できる。また、マンホ−
ル内の水位が各吸水ピットの上端レベルまで低下したの
ちは、運転しているポンプ側の吸水ピット内の汚水と、
この汚水とともに吸水ピットに流入したスカムとを排出
し、その水位を運転停止ポンプ側の吸水ピットの水位よ
りも低下させる。このように、運転しているポンプ側の
吸水ピットと、運転停止ポンプ側の吸水ピットとに水位
差が生じると、運転停止ポンプ側の吸水ピットの汚水お
よびスカムが連通溝を通って水位の低い吸水ピットに流
入し、運転しているポンプによって排出されることにな
る。このような、運転停止ポンプ側の吸水ピットの汚水
およびスカムが、連通溝を通って運転しているポンプ側
の吸水ピットに流入して、運転しているポンプによって
排出される状態は、吸水ピットの水位が排水運転停止水
位に低下するまで継続して行われる。したがって、低水
位運転を十分に行って、浮遊スカムの吸引排出性能を向
上させる。
【0008】また、請求項2の考案によれば、複数台の
マンホ−ルポンプの中から選択した1台のマンホ−ルポ
ンプの運転を継続することによって、マンホ−ル内の水
位が仕切壁の頂上レベルまで低下したのちは、運転して
いるマンホ−ルポンプ側の吸水ピット内の汚水と、この
汚水とともに吸水ピットに流入したスカムとを排出し、
その水位を運転停止ポンプ側の吸水ピットの水位よりも
低下させる。このように、運転しているるポンプ側の吸
込みピットと、運転停止ポンプ側の吸水ピットとに水位
差が生じると、運転停止ポンプ側の吸水ピットの汚水お
よびスカムが連通溝を通って水位の低い吸水ピットに流
入し、運転しているポンプによって排出することができ
る。このような、運転停止ポンプ側の吸水ピットの水位
が汚水およびスカムが、連通溝を通って運転しているポ
ンプ側の吸水ピットに流入して、運転しているポンプに
よって排出される状態は、吸水ピットの水位が排水運転
停止水位に低下するまで継続して行われる。したがっ
て、低水位運転を十分に行って、浮遊スカムの吸引排出
性能を向上させる。
マンホ−ルポンプの中から選択した1台のマンホ−ルポ
ンプの運転を継続することによって、マンホ−ル内の水
位が仕切壁の頂上レベルまで低下したのちは、運転して
いるマンホ−ルポンプ側の吸水ピット内の汚水と、この
汚水とともに吸水ピットに流入したスカムとを排出し、
その水位を運転停止ポンプ側の吸水ピットの水位よりも
低下させる。このように、運転しているるポンプ側の吸
込みピットと、運転停止ポンプ側の吸水ピットとに水位
差が生じると、運転停止ポンプ側の吸水ピットの汚水お
よびスカムが連通溝を通って水位の低い吸水ピットに流
入し、運転しているポンプによって排出することができ
る。このような、運転停止ポンプ側の吸水ピットの水位
が汚水およびスカムが、連通溝を通って運転しているポ
ンプ側の吸水ピットに流入して、運転しているポンプに
よって排出される状態は、吸水ピットの水位が排水運転
停止水位に低下するまで継続して行われる。したがっ
て、低水位運転を十分に行って、浮遊スカムの吸引排出
性能を向上させる。
【0009】
【実施例】図1は、本考案の実施例を示す縦断面図、図
2は、図1のア−ア線に沿う横断面図である。なお、前
記図3の従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号
を付して詳しい説明は省略する。図1および図2におい
て、マンホ−ルポンプ用マンホ−ルの筒状本体部1は、
上部開口1Bのみを地表に露出させた状態で、インバ−
ト3に載置され、該インバ−ト3によって下端が水密に
閉塞されており、インバ−ト3は、地中の栗石5上に配
置されている。また、筒状本体部1の周壁を貫通して下
水流入管6が配管接続されている。インバ−ト3の上面
中央部付近には、投影平面上でマンホ−ルの中心Oを通
る直線C1の両側対称位置、つまり投影平面上で筒状本
体部1とインバ−ト3の中心を通る直線C1の両側対称
位置に、2台のマンホ−ルポンプ4A,4Bを設置する
ための平坦なポンプ設置部7A,7Bが形成され、これ
らのポンプ設置部7A,7Bの間から、直線C1に沿っ
てのびる仕切壁9によって仕切られた吸水ピット8A,
8Bが直線C1の両側対称位置に形成されている。マン
ホ−ルポンプ4A,4Bには、それぞれ下方にのびる吸
込み管4a,4bが設けられており、吐出側に接続され
ている吐出曲管10A,10Bをポンプ設置部7A,7
Bに固定し、かつ吸込み管4a,4bを吸水ピット8
A,8Bに挿入させた状態で、マンホ−ルポンプ4A,
4Bをポンプ設置部7A,7Bに設置している。またポ
ンプ設置部7A,7Bを取り囲んで、平面形状コ字形の
連通溝11がインバ−ト3の上面に形成されている。こ
の連通溝11の両端部は、吸水ピット8A,8Bに開口
している。つまり、2つの吸水ピット8A,8Bは、連
通溝11を介して互いに連通している。そして、連通溝
11の溝底11Aは、仕切壁9の頂上9Aよりも低く、
かつマンホ−ルポンプ4A,4Bの排水運転停止水位L
LWLよりも少し低いレベルに設定されている。さら
に、連通溝11および2つの吸水ピット8A,8Bに向
かって、インバ−ト3の上面全周の外周部から下り勾配
に傾斜する傾斜面12が形成されている。なお、前記吐
出曲管10A,10Bの出口には、上方にのびる吐出管
13,13が接続され、これら吐出管13,13の上端
部を集合管14により集合させ、ここから筒状本体部1
の周壁を貫通して排水管15が接続されている。また、
吐出管13,13に平行して、マンホ−ルポンプ4A,
4Bの昇降を案内するガイドパイプ16,16が設けら
れている。図中17は、マンホ−ル蓋を示している。
2は、図1のア−ア線に沿う横断面図である。なお、前
記図3の従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号
を付して詳しい説明は省略する。図1および図2におい
て、マンホ−ルポンプ用マンホ−ルの筒状本体部1は、
上部開口1Bのみを地表に露出させた状態で、インバ−
ト3に載置され、該インバ−ト3によって下端が水密に
閉塞されており、インバ−ト3は、地中の栗石5上に配
置されている。また、筒状本体部1の周壁を貫通して下
水流入管6が配管接続されている。インバ−ト3の上面
中央部付近には、投影平面上でマンホ−ルの中心Oを通
る直線C1の両側対称位置、つまり投影平面上で筒状本
体部1とインバ−ト3の中心を通る直線C1の両側対称
位置に、2台のマンホ−ルポンプ4A,4Bを設置する
ための平坦なポンプ設置部7A,7Bが形成され、これ
らのポンプ設置部7A,7Bの間から、直線C1に沿っ
てのびる仕切壁9によって仕切られた吸水ピット8A,
8Bが直線C1の両側対称位置に形成されている。マン
ホ−ルポンプ4A,4Bには、それぞれ下方にのびる吸
込み管4a,4bが設けられており、吐出側に接続され
ている吐出曲管10A,10Bをポンプ設置部7A,7
Bに固定し、かつ吸込み管4a,4bを吸水ピット8
A,8Bに挿入させた状態で、マンホ−ルポンプ4A,
4Bをポンプ設置部7A,7Bに設置している。またポ
ンプ設置部7A,7Bを取り囲んで、平面形状コ字形の
連通溝11がインバ−ト3の上面に形成されている。こ
の連通溝11の両端部は、吸水ピット8A,8Bに開口
している。つまり、2つの吸水ピット8A,8Bは、連
通溝11を介して互いに連通している。そして、連通溝
11の溝底11Aは、仕切壁9の頂上9Aよりも低く、
かつマンホ−ルポンプ4A,4Bの排水運転停止水位L
LWLよりも少し低いレベルに設定されている。さら
に、連通溝11および2つの吸水ピット8A,8Bに向
かって、インバ−ト3の上面全周の外周部から下り勾配
に傾斜する傾斜面12が形成されている。なお、前記吐
出曲管10A,10Bの出口には、上方にのびる吐出管
13,13が接続され、これら吐出管13,13の上端
部を集合管14により集合させ、ここから筒状本体部1
の周壁を貫通して排水管15が接続されている。また、
吐出管13,13に平行して、マンホ−ルポンプ4A,
4Bの昇降を案内するガイドパイプ16,16が設けら
れている。図中17は、マンホ−ル蓋を示している。
【0010】このような構成において、2台のマンホ−
ルポンプ4A,4Bの中から、一方のマンホ−ルポンプ
4Aを選択して運転すると、マンホ−ル内の水位がレベ
ルWL1まで低下する。水位がレベルWL1から、仕切
壁9の頂上9AのレベルWL2まで低下する間は、汚水
とともにスカムを積極的に連通溝11および吸水ピット
8A,8Bに向けて移動させ、マンホ−ルポンプ4Aに
よって排出する。この時の移動流により、ポンプ設置部
7A,7Bとマンホ−ルポンプ4A,4Bそれぞれの吐
出曲管10A,10Bとの間の狭隘部にスカムが侵入し
て滞留するのを防止することができる。マンホ−ル内の
水位が仕切壁9の頂上9AレベルWL2まで低下したの
ちは、吸水ピット8A内の汚水と、該吸水ピット8Aに
流入したスカムとがともに排出され、吸水ピット8Aの
水位を吸水ピット8Bの水位よりも低下させる。このよ
うに、吸水ピット8Aと吸水ピット8Bとに水位差が生
じると、高水位の吸水ピット8Bの汚水およびスカムが
連通溝11を通って低水位の吸水ピット8Aに流入し、
マンホ−ルポンプ4Aによって排出される。このよう
な、吸水ピット8Bの汚水およびスカムが連通溝11を
通って吸水ピット8Aに流入して、マンホ−ルポンプ4
Aによって排出される状態は、吸水ピット8Aおよび吸
水ピット8Bの水位が、排水運転停止水位LLWLに低
下するまで継続して行われる。したがって、低水位運転
を十分に行って、浮遊スカムの吸引排出性能を向上さ
せ、スカムが滞留するのを確実に防止することができ
る。前記排水運転停止水位LLWLは、図示されていな
い水位計(フロ−ト式水位計)によって検出され、この
水位検出信号に基づいて出力される運転停止信号により
マンホ−ルポンプ4Aの運転が停止される。
ルポンプ4A,4Bの中から、一方のマンホ−ルポンプ
4Aを選択して運転すると、マンホ−ル内の水位がレベ
ルWL1まで低下する。水位がレベルWL1から、仕切
壁9の頂上9AのレベルWL2まで低下する間は、汚水
とともにスカムを積極的に連通溝11および吸水ピット
8A,8Bに向けて移動させ、マンホ−ルポンプ4Aに
よって排出する。この時の移動流により、ポンプ設置部
7A,7Bとマンホ−ルポンプ4A,4Bそれぞれの吐
出曲管10A,10Bとの間の狭隘部にスカムが侵入し
て滞留するのを防止することができる。マンホ−ル内の
水位が仕切壁9の頂上9AレベルWL2まで低下したの
ちは、吸水ピット8A内の汚水と、該吸水ピット8Aに
流入したスカムとがともに排出され、吸水ピット8Aの
水位を吸水ピット8Bの水位よりも低下させる。このよ
うに、吸水ピット8Aと吸水ピット8Bとに水位差が生
じると、高水位の吸水ピット8Bの汚水およびスカムが
連通溝11を通って低水位の吸水ピット8Aに流入し、
マンホ−ルポンプ4Aによって排出される。このよう
な、吸水ピット8Bの汚水およびスカムが連通溝11を
通って吸水ピット8Aに流入して、マンホ−ルポンプ4
Aによって排出される状態は、吸水ピット8Aおよび吸
水ピット8Bの水位が、排水運転停止水位LLWLに低
下するまで継続して行われる。したがって、低水位運転
を十分に行って、浮遊スカムの吸引排出性能を向上さ
せ、スカムが滞留するのを確実に防止することができ
る。前記排水運転停止水位LLWLは、図示されていな
い水位計(フロ−ト式水位計)によって検出され、この
水位検出信号に基づいて出力される運転停止信号により
マンホ−ルポンプ4Aの運転が停止される。
【0011】マンホ−ルポンプ4Aの運転停止後に、水
位が排水運転開始水位HWLに上昇すると、この水位H
WLは前述の水位計によって検出され、この水位検出信
号に基づいて出力される運転停止信号によりマンホ−ル
ポンプ4Bの運転が開始される。マンホ−ルポンプ4B
の運転により、マンホ−ル内の水位がレベルWL1まで
低下する。水位がレベルWL1から、仕切壁9の頂上9
AのレベルWL2まで低下する間は、汚水とともにスカ
ムを積極的に連通溝11および吸水ピット8A,8Bに
向けて移動させ、マンホ−ルポンプ4Bによって排出す
る。この時の移動流により、ポンプ設置部7A,7Bと
マンホ−ルポンプ4A,4Bそれぞれの吐出曲管10
A,10Bとの間の狭隘部にスカムが侵入して滞留する
のを防止することができる。マンホ−ル内の水位が仕切
壁9の頂上9AレベルWL2まで低下したのちは、吸水
ピット8B内の汚水と、該吸水ピット8Bに流入したス
カムとがともに排出され、吸水ピット8Bの水位を吸水
ピット8Aの水位よりも低下させる。このように、吸水
ピット8Bと吸水ピット8Aとに水位差が生じると、高
水位の吸水ピット8Aの汚水およびスカムが連通溝11
を通って低水位の吸水ピット8Bに流入し、マンホ−ル
ポンプ4Bによって排出される。このような、吸水ピッ
ト8Aの汚水およびスカムが連通溝11を通って吸水ピ
ット8Bに流入して、マンホ−ルポンプ4Bによって排
出される状態は、吸水ピット8Bおよび吸水ピット8A
の水位が排水運転停止水位LLWLに低下するまで継続
して行われる。したがって、低水位運転を十分に行っ
て、浮遊スカムの吸引排出性能を向上させ、多量のスカ
ムが滞留するのを確実に防止することができる。排水運
転停止水位LLWLは、前述の水位計によって検出さ
れ、この水位検出信号に基づいて出力される運転停止信
号によりマンホ−ルポンプ4Bの運転が停止され、以後
は、マンホ−ルポンプ4Aとマンホ−ルポンプ4Bが交
互に運転されることになる。
位が排水運転開始水位HWLに上昇すると、この水位H
WLは前述の水位計によって検出され、この水位検出信
号に基づいて出力される運転停止信号によりマンホ−ル
ポンプ4Bの運転が開始される。マンホ−ルポンプ4B
の運転により、マンホ−ル内の水位がレベルWL1まで
低下する。水位がレベルWL1から、仕切壁9の頂上9
AのレベルWL2まで低下する間は、汚水とともにスカ
ムを積極的に連通溝11および吸水ピット8A,8Bに
向けて移動させ、マンホ−ルポンプ4Bによって排出す
る。この時の移動流により、ポンプ設置部7A,7Bと
マンホ−ルポンプ4A,4Bそれぞれの吐出曲管10
A,10Bとの間の狭隘部にスカムが侵入して滞留する
のを防止することができる。マンホ−ル内の水位が仕切
壁9の頂上9AレベルWL2まで低下したのちは、吸水
ピット8B内の汚水と、該吸水ピット8Bに流入したス
カムとがともに排出され、吸水ピット8Bの水位を吸水
ピット8Aの水位よりも低下させる。このように、吸水
ピット8Bと吸水ピット8Aとに水位差が生じると、高
水位の吸水ピット8Aの汚水およびスカムが連通溝11
を通って低水位の吸水ピット8Bに流入し、マンホ−ル
ポンプ4Bによって排出される。このような、吸水ピッ
ト8Aの汚水およびスカムが連通溝11を通って吸水ピ
ット8Bに流入して、マンホ−ルポンプ4Bによって排
出される状態は、吸水ピット8Bおよび吸水ピット8A
の水位が排水運転停止水位LLWLに低下するまで継続
して行われる。したがって、低水位運転を十分に行っ
て、浮遊スカムの吸引排出性能を向上させ、多量のスカ
ムが滞留するのを確実に防止することができる。排水運
転停止水位LLWLは、前述の水位計によって検出さ
れ、この水位検出信号に基づいて出力される運転停止信
号によりマンホ−ルポンプ4Bの運転が停止され、以後
は、マンホ−ルポンプ4Aとマンホ−ルポンプ4Bが交
互に運転されることになる。
【0012】このように、マンホ−ル内の水位がレベル
WL1まで低下し、ここから仕切壁9の頂上9Aのレベ
ルWL2まで低下する間は、汚水とともにスカムを積極
的に連通溝11および吸水ピット8A,8Bに向けて移
動させ、マンホ−ル内の水位が仕切壁9の頂上9Aレベ
ルWL2から排水運転停止水位LLWLまで低下する間
に、運転している側のマンホ−ルポンプ4A(4B)に
よって吸水ピット8A(8B)内の汚水とスカムとを排
出し、その水位を運転停止ポンプ側の吸水ピットの水位
よりも低下させることで、運転停止ポンプ側の吸水ピッ
トの汚水およびスカムを、連通溝11を通して運転して
いるポンプ側の吸水ピット8A(8B)に流入させて排
出することができるので、低水位運転が十分になされ、
浮遊スカムの吸引排出性能が大幅に向上する。その結
果、マンホ−ル内に多量のスカムが滞留しなくなり、悪
臭を抑えることができる。また、マンホ−ル内に設置さ
れている前述の水位計の動作不良が回避され、マンホ−
ルポンプ4A,4Bの適正な運転を確保することができ
る。したがって、従来、定期的になされていた煩わしい
スカムの除去作業が不要になるとともに、マンホ−ルポ
ンプ4A,4Bを配備している小規模下水用マンホ−ル
システムの信頼性を向上させることができる。
WL1まで低下し、ここから仕切壁9の頂上9Aのレベ
ルWL2まで低下する間は、汚水とともにスカムを積極
的に連通溝11および吸水ピット8A,8Bに向けて移
動させ、マンホ−ル内の水位が仕切壁9の頂上9Aレベ
ルWL2から排水運転停止水位LLWLまで低下する間
に、運転している側のマンホ−ルポンプ4A(4B)に
よって吸水ピット8A(8B)内の汚水とスカムとを排
出し、その水位を運転停止ポンプ側の吸水ピットの水位
よりも低下させることで、運転停止ポンプ側の吸水ピッ
トの汚水およびスカムを、連通溝11を通して運転して
いるポンプ側の吸水ピット8A(8B)に流入させて排
出することができるので、低水位運転が十分になされ、
浮遊スカムの吸引排出性能が大幅に向上する。その結
果、マンホ−ル内に多量のスカムが滞留しなくなり、悪
臭を抑えることができる。また、マンホ−ル内に設置さ
れている前述の水位計の動作不良が回避され、マンホ−
ルポンプ4A,4Bの適正な運転を確保することができ
る。したがって、従来、定期的になされていた煩わしい
スカムの除去作業が不要になるとともに、マンホ−ルポ
ンプ4A,4Bを配備している小規模下水用マンホ−ル
システムの信頼性を向上させることができる。
【0013】前記実施例では、2台のマンホ−ルポンプ
4A,4Bを使用し、各マンホ−ルポンプ4A,4Bの
吸込み管4a,4bを挿入させる2つの吸水ピット8
A,8Bを形成するとともに、吸水ピット8A,8Bを
連通溝11によって互いに連通させた構成で説明してい
るが、2台以上のマンホ−ルポンプを使用し、各マンホ
−ルポンプの吐出曲管を固定する2つ以上のポンプ設置
部およびマンホ−ルポンの吸込み管を挿入させる2つ以
上の吸水ピットを、投影平面上でマンホ−ルの中心Oを
通る直線C1の両側対称位置形成するとともに、各ポン
プ設置部を取り囲ん形成した連通溝によって吸水ピット
を互いに連通させた構成としてもよい。また、仕切壁9
を省略し、吸水ピット8A,8Bを溝底11Aの深い連
通溝11によつて互いに連通させ、吸水ピット8A,8
Bの上端と溝底11Aの間を排水運転停止水位LLWL
に設定した構成としても、前記実施例と同様の作用効果
を奏することができる。
4A,4Bを使用し、各マンホ−ルポンプ4A,4Bの
吸込み管4a,4bを挿入させる2つの吸水ピット8
A,8Bを形成するとともに、吸水ピット8A,8Bを
連通溝11によって互いに連通させた構成で説明してい
るが、2台以上のマンホ−ルポンプを使用し、各マンホ
−ルポンプの吐出曲管を固定する2つ以上のポンプ設置
部およびマンホ−ルポンの吸込み管を挿入させる2つ以
上の吸水ピットを、投影平面上でマンホ−ルの中心Oを
通る直線C1の両側対称位置形成するとともに、各ポン
プ設置部を取り囲ん形成した連通溝によって吸水ピット
を互いに連通させた構成としてもよい。また、仕切壁9
を省略し、吸水ピット8A,8Bを溝底11Aの深い連
通溝11によつて互いに連通させ、吸水ピット8A,8
Bの上端と溝底11Aの間を排水運転停止水位LLWL
に設定した構成としても、前記実施例と同様の作用効果
を奏することができる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、マンホ
−ル内にスカムが滞留しなくなり、スカムの滞留現象に
よって放たれていた悪臭を抑えることができる。また、
マンホ−ル内に設置されている水位計の動作不良が回避
され、マンホ−ルポンプの適正な運転を確保することが
できる。したがって、従来、定期的になされていた煩わ
しいスカムの除去作業が不要になるとともに、マンホ−
ルポンプを配備している小規模下水用マンホ−ルシステ
ムの信頼性を向上させることができるなどの利点があ
る。
−ル内にスカムが滞留しなくなり、スカムの滞留現象に
よって放たれていた悪臭を抑えることができる。また、
マンホ−ル内に設置されている水位計の動作不良が回避
され、マンホ−ルポンプの適正な運転を確保することが
できる。したがって、従来、定期的になされていた煩わ
しいスカムの除去作業が不要になるとともに、マンホ−
ルポンプを配備している小規模下水用マンホ−ルシステ
ムの信頼性を向上させることができるなどの利点があ
る。
【図1】本考案の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のア−ア線に沿う横断面図である。
【図3】従来例の縦断面図である。
1 マンホ−ルの筒状本体部 3 インバ−ト 4A,4B マンホ−ルポンプ 7A,7B インバ−トのポンプ設置部 8A,8B 吸水ピット 10A,10B 吐出曲管 11 連通溝 11A 連通溝の溝底 O マンホ−ルの中心 C1 マンホ−ルの中心を通る直線 LLWL 排水運転停止水位
Claims (2)
- 【請求項1】 マンホ−ルポンプ用マンホ−ルの筒状本
体部の下端を閉塞して配置されるインバ−トであって、
複数台のマンホ−ルポンプそれぞれの吐出曲管を固定す
るポンプ設置部と、このポンプ設置部に吐出曲管が固定
された前記マンホ−ルポンプの吸込み管を挿入する複数
の吸水ピットとを、投影平面上でマンホ−ルの中心を通
る直線の両側対称位置に形成し、前記ポンプ設置部を取
り囲んで前記複数の吸水ピットを互いに連通させる連通
溝を形成したことを特徴とするマンホ−ルポンプ用マン
ホ−ルのインバ−ト構造。 - 【請求項2】 前記複数の吸水ピットが前記連通溝の溝
底および前記マンホ−ルポンプの排水運転停止水位より
も上位に頂上を設定した仕切壁によって仕切られている
ことを特徴とする請求項1記載のマンホ−ルポンプ用マ
ンホ−ルのインバ−ト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5700991U JP2529288Y2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | マンホールポンプ用マンホールのインバート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5700991U JP2529288Y2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | マンホールポンプ用マンホールのインバート構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510537U JPH0510537U (ja) | 1993-02-12 |
JP2529288Y2 true JP2529288Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=13043452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5700991U Expired - Lifetime JP2529288Y2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | マンホールポンプ用マンホールのインバート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529288Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5030941U (ja) * | 1973-07-18 | 1975-04-05 | ||
JPH0651207U (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-12 | 厚木ナイロン工業株式会社 | フットカバー |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP5700991U patent/JP2529288Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510537U (ja) | 1993-02-12 |
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