JP3066313B2 - 吸音パネルの製造方法及びその製造装置 - Google Patents
吸音パネルの製造方法及びその製造装置Info
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Description
れる有孔板と遮音板の間に多孔質材を充填させた吸音パ
ネルの製造方法とその製造装置に関し、詳しくは、装置
及びその周辺が接着剤で汚れないようにしようとする技
術に係るものである。
な、表裏に開口する多数の孔cを全面に亘って設けた有
孔板b(孔cの一部は省略して想像線で示してある)
と、遮音性を有する遮音板aの間にロックウールやガラ
スウール等の多孔質材d,d…を充填して形成される吸
音パネルAを提案している。
と多孔質材d,d…は、有孔板bの上面に接着剤を塗布
し、この後有孔板bの上面に多孔質材dを押圧して接着
させるようにしているが、このように、多数の孔cの明
いた有孔板bに接着剤を塗布したり、有孔板bの接着剤
塗布面に多孔質材d,d…を押圧したりすると、有孔板
bの孔cから接着剤が漏れだして装置やその周辺が接着
剤で汚れるという問題があった。
ものであり、その目的とするところは、有孔板と多孔質
材とを接着剤で接着する際に装置やその周辺が接着剤で
汚れないようにすることができる吸音パネルの製造方法
及びその製造装置を提供するものである。
の吸音パネルAの製造方法は、有孔板bの上面に多孔質
材d,d…を設けて形成される吸音パネルの製造方法で
あって、有孔板bの下面に孔cを覆うように保護シート
50を配置させた後、有孔板bの上面に接着剤51を塗
布し、次に有孔板bの上面に多孔質材d,d…を装着さ
せることを特徴とするものである。
Aの製造方法は、請求項1の構成に加えて、有孔板bと
遮音板aの間に多孔質材d,d…を装着することを特徴
とするものである。また本発明の請求項3に記載の吸音
パネルAの製造装置は、有孔板bの上面に多孔質材d,
d…を設けて吸音パネルAを形成する吸音パネルの製造
装置であって、有孔板bの下面に孔cを覆うように保護
シート50を配置させる保護シート供給装置52と、保
護シート50を配置させた有孔板bの上面に接着剤51
を塗布する塗布装置24と、接着剤51を塗布した有孔
板bの上面に多孔質材d,d…を接着させる成形装置5
とを具備して成ることを特徴とするものである。
基づいて詳述する。図2は吸音パネルAの連続生産ライ
ンの説明図を示していて、生産ラインの始端部には、送
り出し装置2としての上下にアンコイラー2a,2bが
設けられ、上のアンコイラー2aから供給されるフープ
材の上の金属外皮は、遮音性を有する遮音板aであっ
て、搬送途中に設けられた第1の折り曲げ装置3にて幅
方向の両側端部がロール成形される。その成形形状は図
3に示す。また、下のアンコイラー2bから供給される
フープ材の下の金属外皮は、表裏に開口する孔cを全面
に亘って多数個設けて形成される有孔板bであって、そ
の幅方向の両端部で送り始端部に設けられた打抜き部9
において打抜き孔8a,8bが打抜かれる。このような
打抜き孔8a,8bは図4に示すように、先行のパネル
体部分イと後続のパネル体部分ロの切断分離に利用さ
れ、そして、ラインの切断位置において、後述のよう
に、有孔板bの折り曲げ仕上げをおこなうものである。
て折り曲げ装置3,3が配設され、これら折り曲げ装置
3,3にて後述する無機質芯材eを保持する芯材保持用
の端部保持片1,1がロール成形される。この端部保持
片1はパネルの接続のためのパネル接続片1aになるも
のである。その成形形状は、図5(a)(b)に示す。
これらの折り曲げ装置3,3の下流側に接着剤の端部塗
布装置10が配設され、この端部塗布装置10にて有孔
板bのパネルの幅方向の両端部に接着剤が部分的に塗布
される。端部塗布装置10の下流側には、パネルの幅方
向の両端部に挿入部21が配設され、挿入部21におい
て、パネルの幅方向の両端部に配される珪酸カルシウム
の硬質の無機質芯材eが挿入されるようにしてある。し
かして、部分塗布装置10にて接着剤が有孔板bの幅方
向の両端部に塗布され、その塗布箇所に有孔板bの送り
方向に長い短冊状の珪酸カルシウムの無機質芯材e,e
が装填され、接着することができるようにしてある。
は、後述するロックウール材等の無機質繊維材などで形
成される多孔質材dの下面からの繊維の落下を防止する
ためのガラスクロスや不織布などで形成される目止め材
60が有孔板bの上面(裏面)に載置されて供給される
ようになっている。図1中の61は目止め材60を有孔
板bに押さえつけるための押さえローラである。62は
遮音板aをガイドするためのガイドローラである。
填装置4によって、パネルの幅方向の両端部の珪酸カル
シウムの無機質芯材e,eの間でパネルの幅方向の中央
部にロックウール材等の無機質繊維材などで形成される
多孔質材d,d…を装填させることができるようにして
ある。このような多孔質材d,d…を珪酸カルシウムの
無機質芯材e,e間に装填させる装填装置4は、多孔質
材dの繊維方向をパネルの厚さ方向に設定して遮音板a
と有孔板bの間に装填させるものである。
に切断する切断装置6は、その始端部に受入れ用のロー
ラコンベヤ11が配設されて、板状の無機質繊維板Dを
積み重ねて待機させるようにしてある。無機質繊維板D
の表面には膜材91が全面に亘って設けられている。膜
材91の具体例としては、ポリフッ化ビニル、ポリエチ
レン等のプラスチックフィルム或いはプラスチックシー
ト、高密度のガラスクロス、不織布等の薄手のシート材
などを挙げることができる。この膜材91は、無機質繊
維板Dの表面に接着剤を点状に塗布して部分的に接着さ
れており、図10、11に示されているように、隣接す
る多孔質材d,dの間に共振膜材91aとなって挟持さ
れて共振膜として作用するものである。
12が配置され、ローラコンベヤ11から移載された一
枚の無機質繊維板Dを移動送りすることができるように
してある。移載機12の移送方向の終端部には、切断装
置6の主要部を構成するスリッター13が配設され、ス
リッター13にてその繊維方向が遮音板aと有孔板bの
送り方向とは直交する水平横方向に向けられた無機質繊
維板Dをその繊維方向とは直交する方向に分断し、数本
の短冊状の多孔質材d,d…を切断分離することができ
るようにしてある。この多孔質材d,dの表面には上記
膜材91が切断分離されて形成される共振膜材91aが
接着されている。
14を備えたコンベヤ61が配設され、ストッパー14
にて受けられた短冊状の多孔質材d,d…を矢印へで示
すように、生産ラインに対して略直交する水平横方向に
移送することができるようにしてある。コンベヤ61の
終端部には反転装置7が配置され、この反転装置7にお
いては、コンベヤ61にて移送される短冊状の多孔質材
dの各々を例えば反転バー15の回転にて多孔質材dを
90°回転させて、その繊維方向を上下方向に向くよう
にしてある。
6、サイドガイド22、昇降ストッパー23が設けら
れ、送りコンベヤ16にて、その繊維方向を上下方向に
なされた数本(例えば5本)の短冊状の多孔質材d,d
…をまとめて送り込みコンベヤ17に移すことができる
ようにしてある。このように多孔質材d,d…をまとめ
ると上記共振膜材91aが隣接する多孔質材d,dの間
に挟持されて配置されることとなる。
傾斜部分19とから構成され、まとめられた数本の多孔
質材d,d…を生産ラインの上方で、かつ生産ラインに
沿って下流側に移送し、そして、傾斜部分19において
流下状態にしながら、生産ラインにおいて連続的に送ら
れている有孔板bの上で、既に接着剤にて取着されてい
る珪酸カルシウムの無機質芯材e,e間に装填すること
ができるようにしてある。この場合、無機質芯材e,e
…の先端は先行の無機質芯材e,e…に当接させて、詰
め込むことができるようにしてある。このような詰め込
みにて、パネルの幅方向において、多孔質材d,d同士
の突き合わせ縁20が一直線状に揃うのを回避し、突き
合わせ縁20をずらすことで、製品において曲げ強度の
弱い部分が生じるのを回避するようにしてある。
に塗布する塗布装置24の上流部で且つ送り込みコンベ
ア17の水平部分18の略下方において、有孔板bの下
側には第一の保護シート供給装置52が設置してある。
この保護シート供給装置52は、合成樹脂フィルムやク
ラフト紙などで形成される保護シート50を巻回して保
持する保護シートロール53と、保護シートロール53
から引き出された保護シート50を有孔板bの下面(表
面)に押し付けて密着させて貼り付ける押し付けローラ
54とから構成されている。
によって保護シートロール53から引き出され、順次、
有孔板bの下面に貼り付けられて配置されていき、この
有孔板bの下面に配置された保護シート50によって有
孔板bの孔cの下側の開口が塞がれるのである。そして
保護シート50で孔cを塞いだ状態で有孔板bの上面に
次工程で接着剤を塗布することによって、有孔板bの上
面に塗布した接着剤が孔cを通って有孔板bの下面側に
漏れださないようにすることができ、保護シート50に
よって接着剤での装置やその周辺の汚染を防ぐことがで
きるものである。
部で、且つロックウールの多孔質材dの有孔板bへの挿
入箇所(送り込みコンベア17の傾斜部分19の下端)
の上流部には、塗布装置24が配設されていて、遮音板
aの下面(裏面)と有孔板bの上面(裏面)のそれぞれ
に予め接着剤を塗布することができるようにしてある。
ノズル25を搬送される有孔板bの下面に密着して貼り
付けられた保護シート50の下面に当接させた場合に、
ノズル孔26から所定圧力にて噴出される接着剤51の
噴出圧を受けて塗布ノズル25を有孔板bの上面から若
干後退させて有孔板bに対して僅かな隙間Eを形成する
塗布ノズル保持手段27と、塗布ノズル25の下面に形
成されていて、上記隙間における接着剤51を均一に均
して接着剤51を有孔板bに面状に塗布するロール状の
均し部28とを備えている。図中29はシリンダー、3
0はスプリング、31は受ロールである。
ズル25を上側の遮音板aまたは下側の有孔板bに貼り
付けた保護シート50に当接させ、ノズル孔26から噴
出される接着剤51が有孔板b及び受ロール31にて受
けられることに起因する受圧力にて、塗布ノズル25が
有孔板bから後退し、有孔板bとの間に噴出圧に起因す
る所定の隙間Eを形成する。このような隙間Eにおいて
ノズル孔26から噴出された接着剤を塗布ノズル25に
形成されたロール状の均し部28において面状にかつ隙
間Eに相当する厚みにおいて均して有孔板bの上面に塗
布する。また、上の遮音板aにも同様にして接着剤が塗
布される。
する受圧力にて塗布ノズル25を遮音板aと有孔板bか
ら後退させて隙間Eを形成し、このような隙間Eにおい
て接着剤を面状に均して遮音板aと有孔板bに塗布する
ことで、搬送される遮音板aの下面、有孔板bの上面に
おいても良好に塗布することができるのである。そし
て、ノズル孔26から接着剤を噴出する圧力を変更する
ことで、接着剤51を遮音板aと有孔板bに噴出するこ
とに起因して、塗布ノズル25が遮音板aと有孔板bか
ら離れる隙間Eを変更し、接着剤の厚みの設定を容易に
変更するものである。このような塗布装置24は種々設
計変更可能である。
ロックウール材の多孔質材dの有孔板bへの挿入箇所
(送り込みコンベア17の傾斜部分19の下端)の上流
部には、第一の保護シート剥離装置54が設置されてい
る。保護シート巻取り装置54は、第一の保護シート供
給装置52から供給されて有孔板bの下面に密着させて
貼り付けられた上記保護シート50を、有孔板bに接着
剤51が塗布された後有孔板bから剥離する剥離ローラ
55と、剥離ローラ55により有孔板bから剥離された
保護シート50を回転して巻き取る巻取りロール56か
ら構成されている。そして上記有孔板bへの接着剤51
の塗布工程において有孔板bの孔cに浸入した接着剤5
1で汚れた保護シート50をこの剥離装置54で有孔板
bから剥離して巻き取ることができるようになってい
る。
に有孔板bから保護シート50を剥離装置54で剥離し
て巻き取ることによって、有孔板bの孔cに浸入した接
着剤51で有孔板bと保護シート50が完全に接着され
ないようにすることができ、有孔板bからの保護シート
50の剥離を容易におこなうことができる。上記剥離装
置54と後述する成形装置5の間で、且つロックウール
の多孔質材dの有孔板bへの挿入箇所(送り込みコンベ
ア17の傾斜部分19の下端)の略下側には第二の保護
シート供給装置57が設置されている。この第二の保護
シート供給装置57は上記第一の保護シート供給装置5
2と同様に形成され、上記と同様の保護シート50を巻
回して保持する保護シートロール58と、保護シートロ
ール58から引き出された保護シート50を有孔板bの
下面に押し付けて密着させて貼り付ける押し付けローラ
59とから構成されている。
によって保護シートロール58から引き出され、順次、
有孔板bの下面に貼り付けられて配置されていき、この
有孔板bの下面に配置された保護シート50によって有
孔板bの孔cの下側の開口が塞がれるのである。そして
有孔板bは保護シート50で孔cが塞がれた状態で次工
程の成形装置5に送られる。
部には、成形装置5として、上成形型34と、下成形型
35とをコンベヤ状に回動自在にしたダブルコンベヤ形
態に形成されている。そしてこの成形装置5は、上成形
型34と下成形型35の間に遮音板aと有孔板bと目止
め材60と多孔質材d,d…と無機質芯材e,eを挟み
込んで上成形型34と下成形型35で押圧し加熱するこ
とによって、これらを接着して一体化するものである。
尚、このような成形装置5は種々設計変更可能である。
て、有孔板bと多孔質材d,d…を接着するための接着
剤51が孔cへと押し出されたり、多孔質材dの下面か
ら繊維屑が若干剥がれたりして、この接着剤51や繊維
屑が孔cから有孔板bへ下面側に漏れだして成形装置5
の下成形型35やその周辺を汚す恐れがある。しかし本
発明では、有孔板bの下面に保護シート50を配置して
孔cを塞いだ状態で成形装置5で成形するので、保護シ
ート50によって上記接着剤や繊維屑が孔cから有孔板
bの下面側に漏れださないようにすることができ、保護
シート50によって接着剤や繊維屑での装置やその周辺
の汚染を防ぐことができるのである。
ト剥離装置70が設置されている。保護シート巻取り装
置70は、第二の保護シート供給装置57から供給され
て有孔板bの下面に密着させて貼り付けられた上記保護
シート50を、成形装置5による成形後に有孔板bから
剥離する剥離ローラ71と、剥離ローラ71により有孔
板bから剥離された保護シート50を回転して巻き取る
巻取りロール72から構成されている。そして上記成形
工程において接着剤51や繊維屑で汚れた保護シート5
0をこの剥離装置70で有孔板bから剥離して巻き取る
ことができるようになっている。
側には、第三の保護シート供給装置73が設置してあ
る。この第三の保護シート供給装置57は上記第一、二
の保護シート供給装置52、57と同様に形成され、上
記と同様の保護シート50を巻回して保持する保護シー
トロール74と、保護シートロール74から引き出され
た保護シート50を有孔板bの下面(表面)に押し付け
て密着させて貼り付ける押し付けローラ75とから構成
されている。
れた進行する有孔板bの張力によって保護シートロール
74から引き出され、順次、有孔板bの下面に貼り付け
られて配置されていき、この有孔板bの下面に配置され
た保護シート50によって有孔板bの孔cの下側の開口
が塞がれるのである。そして有孔板bは保護シート50
で孔cを塞いだ状態で次工程の切断工程に送られる。
の下面に配置される保護シート50は、多孔質材d、d
…の繊維屑が孔cから有孔板bの下面側へ漏れださない
ようにすることができ、繊維屑での装置やその周辺の汚
染を防ぐ目的と同時に、有孔板bの下面がこの後の切断
工程等で傷つかないように保護する目的のために使用さ
られるものである。
部には、切断手段43としての丸のこ形態等の切断機3
6が配設されて、図5(a)及び図8(a)における切
断位置Lにて、上下の丸のこ39,40にて上側の遮音
板aと下側の有孔板bと目止め材60及び無機質芯材
e,e…と多孔質材d,d…の切断をおこなうのであ
る。さらに、図5(a)及び図8(c)に示すように、
切断除去手段44として一対の丸のこ41,41が配さ
れて、上記切断位置Lより前後に入り込んだ位置Rにお
いて、上側の遮音板aと目止め材60及び無機質芯材
e,e…と多孔質材d,d…を下側の有孔板bに至らな
いように切断し、除去することができるようにしてある
(図8(d)参照)。このような無機質芯材e,e…と
多孔質材d,d…の不要部分の除去に際しては、予め離
型剤の塗布が塗布装置46にて打抜き孔8a,8b間の
全域ホにおいておこなわれていて、不要部分の除去を容
易におこなえるようになされている。この場合、離型剤
に代えて離型紙を貼着してもよいものである。
多孔質材d,d…が除去されて残された遮音板aと有孔
板bの端部部分をラインに組み込まれた端面折り曲げ機
37にて図5のX寸法でその幅を示す接続片42を無機
質芯材e,e…と多孔質材d,d…が除去された位置P
において折り曲げ、吸音パネルAを得るのであり、そし
て、送り出しローラコンベヤ38にてその製品を送り出
すのである。図中ハ、ニ部は丸のこ41,41による除
去部分を示している。
装置2の送り出し速度、上下の遮音板aと有孔板b間に
無機質芯材e,eや多孔質材d,d…を充填するダブル
コンベヤ33の成形装置5の搬送速度など、切断手段4
3までのライン速度は、約3m/min程度で、そし
て、切断手段43にて切断された後、切断位置Lの無機
質芯材e,eや多孔質材d,d…が除去されたパネル体
部分イは、送りコンベヤにて約40m/min程度の高
速で折り曲げ手段45まで持ち込まれ、折り曲げ手段4
5において、パネル体Cを停止させて緩速度で折り曲げ
がおこなわれるのである。
シート供給装置52と第二の保護シート供給装置57の
それぞれで供給される保護シート50を兼用して、一枚
の保護シート50のみで成形工程までの工程をおこなう
ようにしてもよい。図9には本発明の他の実施の形態が
示されている。この実施の形態の保護シート50はプラ
スチック製やスチール製の無限ループ状でエンドレスの
ベルト80で形成されており、ベルト80の上部が有孔
板bと下成形型35の間に配置されて有孔板bと同方向
に進行するように駆動されている。またベルト80はそ
の上面を有孔板bの下面に密着させると共にベルト80
の下面を下成形型35のベルト35aの上面と接触させ
て下成形型35のベルト35aの駆動させることによっ
て、ベルト35aの駆動によって進行させるようにして
ある。
浴81にはベルト80の表面に付着して固まった接着剤
とベルト80の表面に塗布される離型剤82を溶解させ
ることができるメチレンクロライド等の溶剤87が溜め
てある。また溶剤浴81にはベルト80の下面に付着し
て固まった接着剤とベルト80の下面に塗布される離型
剤82をかき落とすための洗浄ブラシ83が設けてあ
る。
機84にベルト80を通すことによって、溶剤浴81に
浸漬されて濡れたベルト80を乾燥することができるよ
うにしてある。さらに85は離型剤浴であって、この離
型剤浴85には有孔板bとベルト80の離型性を高める
ための離型剤82、例えばエマルジョンタイプのフッ素
系離型剤(具体的にはコニシ株式会社製のフリーモード
E−20)が溜められている。また92は乾燥機であ
って、この乾燥機92にベルト80を通すことによっ
て、離型剤82が塗布されて濡れたベルト80を乾燥す
ることができるようにしてある。
は、上下一対のローラ88、89で形成される離型剤塗
布装置90でおこなうことができる。離型剤塗布装置9
0は下側のローラ88をその下半分が離型剤82中に漬
かるようにして設置し、この下側のローラ88の上面が
上側のローラ89の下面に接するように上側のローラ8
9を設置し、さらに上側のローラ89がベルト80の表
面に接するように形成されている。そして下側のローラ
88の下面に付着した離型剤82が下側のローラ88の
回転によって上方に引き上げられて上側のローラ89に
転写され、ローラ89に転写された離型剤82がローラ
89が接するベルト80に転写されることによって、ベ
ルト80の表面に離型剤82が塗布される。
圧)によって、有孔板bと多孔質材d,d…を接着する
ための接着剤が孔cへと押し出されたり、多孔質材dの
下面から繊維屑が若干剥がれたりして、この接着剤や繊
維屑が孔cから漏れだして成形装置5の下成形型35や
その周辺を汚す恐れがある。しかしこの実施の形態で
は、有孔板bの下面にベルト80(保護シート50)を
密着させて配置して孔cを塞いだ状態で成形装置5で成
形するので、ベルト80によって上記接着剤や繊維屑が
孔cから漏れださないようにすることができ、ベルト8
0によって接着剤や繊維屑での装置やその周辺の汚染を
防ぐことができるのである。またこのベルト80を溶剤
浴81で洗浄し、離型剤82を塗布することによって、
再び保護シート50として使用可能となり、上記実施の
形態のように合成樹脂フィルムやクラフト紙で保護シー
ト50を形成した場合のように保護シート50が使い捨
てにならないようにすることができ、経済的で且つ廃棄
物の低減に寄与することができるものである。
発明は、有孔板の上面に多孔質材を設けて形成される吸
音パネルの製造方法であって、有孔板の下面に孔を覆う
ように保護シートを配置させた後、有孔板の上面に接着
剤を塗布し、次に有孔板の上面に多孔質材を装着させる
ので、有孔板の上面に塗布した接着剤が孔から有孔板の
下面側に漏れださないようにすることができ、有孔板と
多孔質材とを接着剤で接着する際に装置やその周辺が接
着剤で汚れないようにすることができるものである。
孔板と遮音板の間に多孔質材を装着するので、遮音板の
遮音作用によって遮音効果の高い吸音パネルを製造する
ことができるものである。また本発明の請求項3に記載
の発明は、有孔板の上面に多孔質材を設けて吸音パネル
を形成する吸音パネルの製造装置であって、有孔板の下
面に孔を覆うように保護シートを配置させる保護シート
供給装置と、保護シートを配置させた有孔板の上面に接
着剤を塗布する塗布装置と、接着剤を塗布した有孔板の
上面に多孔質材を接着させる成形装置とを具備するの
で、塗布装置による有孔板への接着剤の塗布や成形装置
による有孔板の上面への多孔質材の接着の際に、有孔板
の上面に塗布した接着剤が孔から有孔板の下面側に漏れ
ださないようにすることができ、有孔板と多孔質材とを
接着剤で接着する際に装置やその周辺が接着剤で汚れな
いようにすることができるものである。
説明図である。
断斜視図である。
おける曲げ形状を示す破断斜視図である。
作を説明する概略平面図、(b)(c)(d)は部分側
面図である。
(c)は断面図である。
乃至(f)は概略説明図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 有孔板の上面に多孔質材を設けて形成さ
れる吸音パネルの製造方法であって、有孔板の下面に孔
を覆うように保護シートを配置させた後、有孔板の上面
に接着剤を塗布し、次に有孔板の上面に多孔質材を装着
させることを特徴とする吸音パネルの製造方法。 - 【請求項2】 有孔板と遮音板の間に多孔質材を装着す
ることを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造
方法。 - 【請求項3】 有孔板の上面に多孔質材を設けて吸音パ
ネルを形成する吸音パネルの製造装置であって、有孔板
の下面に孔を覆うように保護シートを配置させる保護シ
ート供給装置と、保護シートを配置させた有孔板の上面
に接着剤を塗布する塗布装置と、接着剤を塗布した有孔
板の上面に多孔質材を接着させる成形装置とを具備して
成ることを特徴とする吸音パネルの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8117385A JP3066313B2 (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 吸音パネルの製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8117385A JP3066313B2 (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 吸音パネルの製造方法及びその製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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