JP3229552B2 - 吸音パネルの製造方法 - Google Patents

吸音パネルの製造方法

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JP3229552B2
JP3229552B2 JP23539396A JP23539396A JP3229552B2 JP 3229552 B2 JP3229552 B2 JP 3229552B2 JP 23539396 A JP23539396 A JP 23539396A JP 23539396 A JP23539396 A JP 23539396A JP 3229552 B2 JP3229552 B2 JP 3229552B2
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豊 原田
守弘 松本
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大同鋼板株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属外皮で形成さ
れる有孔板と遮音板の間に多孔質材を充填させた吸音パ
ネルの製造方法に関し、詳しくは、装置及びその周辺が
接着剤で汚れないようにしようとする技術に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本発明者は図14、15に示すような、
表裏に開孔する多数の孔cを全面に亘って設けた有孔板
a(孔cの一部は省略して想像線で示してある)と、遮
音性を有する遮音板bの間にロックウールやガラスウー
ル等の多孔質材d,d…を充填して形成される吸音パネ
ルAを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記有孔板a
と多孔質材d,d…は、有孔板aの上面に接着剤を塗布
し、この後有孔板aの上面に多孔質材dを押圧して接着
させるようにしているが、このように多数の孔cの開い
た有孔板aの上面に接着剤を塗布したり、有孔板aの接
着剤塗布面に多孔質材d,d…を押圧したりすると、接
着剤が孔cを通って落下して装置やその周辺が接着剤で
汚れるという問題があった。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みて為された
ものであり、その目的とするところは、有孔板と多孔質
材とを接着剤で接着する際に装置やその周辺が接着剤で
汚れないようにすることができる吸音パネルの製造方
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の吸音パネルの製造方法は、有孔板aの上面に孔cを塞
ぐ保護シート50を配置した後、有孔板aの下面に接着
剤51を塗布し、この有孔板aを多孔質材dの上面に載
置して有孔板aと多孔質材dを接着することを特徴とす
るものである。
【0006】また本発明の請求項2に記載の吸音パネル
の製造方法は、有孔板aの下面に接着剤51を塗布した
後、有孔板aの上面に吸収材56を配置して孔cに浸入
した接着剤51を吸収材で吸収し、この有孔板aを多孔
質材dの上面に載置して有孔板aと多孔質材dを接着す
ることを特徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項3に記載の吸音パネル
の製造方法は、有孔板aの上面に孔cを塞ぐ保護シート
50を配置し、有孔板aの下面に接着剤51を塗布した
後、有孔板aの上面に吸収材56を配置して孔cに浸入
した接着剤51を吸収材56で吸収し、この有孔板aを
多孔質材dの上面に載置して有孔板aと多孔質材dを接
着することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳述する。
【0009】図2は吸音パネルAの連続生産ラインの説
明図を示していて、生産ラインの始端部には、送り出し
装置2としての上下にアンコイラー2a,2bが設けら
れ、上のアンコイラー2aから供給されるフープ材の上
の金属外皮は、表裏に開孔する孔cを全面に亘って多数
個設けて形成される有孔板aであって、搬送途中に設け
られた折り曲げ装置3にて幅方向の両側端部がロール成
形される。その成形形状は図3に示す。この有孔板aは
斜入射音の高吸音性能を引き出すために、板厚が0.5
〜1.0mmで、孔径が3〜10mm、開孔率が30〜
60%の範囲とするのが好ましい。また、下のアンコイ
ラー2bから供給されるフープ材の下の金属外皮は、遮
音性を有する遮音板bであって、その幅方向の両端部で
送り始端部に設けられた打抜き部9において打抜き孔8
a,8bが打抜かれる。このような打抜き孔8a,8b
は図4に示すように、先行のパネル体部分イと後続のパ
ネル体部分ロの切断分離に利用され、そして、ラインの
折り曲げ位置において、後述のように、遮音板bの折り
曲げ仕上げをおこなうものである。また打抜き孔8aは
図5に示すように、その一辺を略階段状に形成すること
ができると共に、打抜き孔8bは図5に示すように、そ
の一辺を略山形状に形成することができる。
【0010】遮音板bの搬送途中には、折り曲げ装置3
が配設され、これら折り曲げ装置3にて後述する無機質
芯材eを保持する芯材保持用の端部保持片1,1がロー
ル成形される。この端部保持片1はパネルの接続のため
のパネル接続片1aになるものである。その成形形状
は、図6(a)(b)に示す。これらの折り曲げ装置3
の下流側に接着剤の端部塗布装置10が配設され、この
端部塗布装置10にて遮音板bのパネルの幅方向の両端
部に接着剤が部分的に塗布される。端部塗布装置10の
下流側には、パネルの幅方向の両端部に挿入部21が配
設され、挿入部21において、パネルの幅方向の両端部
に配される珪酸カルシウムの硬質の無機質芯材eが挿入
されるようにしてある。しかして、部分塗布装置10に
て接着剤が遮音板bの幅方向の両端部に塗布され、その
塗布箇所に遮音板bの送り方向に長い短冊状の珪酸カル
シウムの無機質芯材e,eが装填され、接着することが
できるようにしてある。
【0011】珪酸カルシウムの挿入部21の下流部で
は、後述するロックウール材等の無機質繊維材などで形
成される多孔質材dからの繊維の落下を防止するための
ガラスクロスや不織布などで形成される目止め材60が
有孔板aの下面(裏面)に載置されて供給されるように
なっている。
【0012】遮音板bには装填装置4によって、パネル
の幅方向の両端部の珪酸カルシウムの無機質芯材e,e
の間でパネルの幅方向の中央部にロックウール材等の無
機質繊維材などで形成される多孔質材d,d…を装填さ
せることができるようにしてある。このような多孔質材
d,d…を珪酸カルシウムの無機質芯材e,e間に装填
させる装填装置4は、多孔質材dの繊維方向をパネルの
厚さ方向に設定して有孔板aと遮音板bの間に装填させ
るものである。
【0013】図7に示すように、ロックウールを短冊状
に切断する切断装置6は、その始端部に受入れ用のロー
ラコンベヤ11が配設されて、板状の無機質繊維板Dを
積み重ねて待機させるようにしてある。無機質繊維板D
の表面には膜材91が全面に亘って貼着されている。膜
材91の具体例としては、ポリフッ化ビニル、ポリエチ
レン等のプラスチックフィルム或いはプラスチックシー
ト、高密度のガラスクロス、不織布等の薄手のシート材
などを挙げることができる。この膜材91は、無機質繊
維板Dの表面に接着剤を点状に塗布して部分的に接着さ
れており、図14、15に示されているように、隣接す
る多孔質材d,dの間に共振膜材91aとなって挟持さ
れて共振膜として作用するものである。
【0014】ローラコンベヤ11の終端部には、移載機
12が配置され、ローラコンベヤ11から移載された一
枚の無機質繊維板Dを移動送りすることができるように
してある。移載機12の移送方向の終端部には、切断装
置6の主要部を構成するスリッター13が配設され、ス
リッター13にてその繊維方向が有孔板aと遮音板bの
送り方向とは直交する水平横方向に向けられた無機質繊
維板Dをその繊維方向とは直交する方向に分断し、数本
の短冊状の多孔質材d,d…を切断分離することができ
るようにしてある。この多孔質材d,dの表面には上記
膜材91が切断分離されて形成される共振膜材91aが
接着されている。
【0015】スリッター13の下流部には、ストッパー
14を備えたコンベヤ61が配設され、ストッパー14
にて受けられた短冊状の多孔質材d,d…を矢印へで示
すように、生産ラインに対して略直交する水平横方向に
移送することができるようにしてある。コンベヤ61の
終端部には反転装置7が配置され、この反転装置7にお
いては、コンベヤ61にて移送される短冊状の多孔質材
dの各々を例えば反転バー15の回転にて多孔質材dを
90°回転させて、その繊維方向を上下方向に向くよう
にしてある。
【0016】反転装置7に隣接させて、移送コンベヤ1
6、サイドガイド22、昇降ストッパー23が設けら
れ、移送コンベヤ16にて、その繊維方向を上下方向に
なされた10本の短冊状の多孔質材d,d…をまとめて
搬送コンベヤ17に移すことができるようにしてある。
このように多孔質材d,d…をまとめると上記共振膜材
91aが隣接する多孔質材d,dの間に挟持されて配置
されることとなる。
【0017】搬送コンベヤ17は、水平部分18と傾斜
部分19とから構成され、まとめられた10本の多孔質
材d,d…を生産ラインの上方で、かつ生産ラインに沿
って下流側に5本ずつずらすように移送し、そして、傾
斜部分19において流下状態にしながら、生産ラインに
おいて連続的に送られている遮音板bの上で、既に接着
剤にて取着されている珪酸カルシウムの無機質芯材e,
e間に装填することができるようにしてある。この場
合、無機質芯材e,e…の先端は先行の無機質芯材e,
e…に当接させて、詰め込むことができるようにしてあ
る。このような詰め込みにて、パネルの幅方向におい
て、多孔質材d,d同士の突き合わせ縁20が一直線状
に揃うのを回避し、突き合わせ縁20をずらすことで、
製品において曲げ強度の弱い部分が生じるのを回避する
ようにしてある。
【0018】このようなロックウールの多孔質材dの遮
音板bへの挿入箇所(搬送コンベヤ17の傾斜部分19
の下端)の上流部には、塗布装置24a、24bが配設
されていて、有孔板aの下面(裏面)と遮音板bの上面
(裏面)のそれぞれに予め接着剤を塗布することができ
るようにしてあるが、この塗布装置24a、24bの上
流側で有孔板aの上方には第一の保護シート供給装置5
2が設置してある。この保護シート供給装置52は、合
成樹脂フィルムやクラフト紙などで形成される保護シー
ト50を巻回して保持する保護シートロール53と、保
護シートロール53から引き出された保護シート50と
有孔板aとを挟み込んで保護シート50を有孔板aの上
面に押し付けて密着させて貼り付ける上下一対の押し付
けローラ73とから構成されている。
【0019】保護シート50は進行する有孔板aの張力
によって保護シートロール53から引き出され、順次、
有孔板aの上面に貼り付けられて配置されていき、この
有孔板aの上面に配置された保護シート50によって有
孔板aの孔cの上側の開孔が塞がれるのである。そして
保護シート50で孔cを塞いだ状態で有孔板aの下面に
次工程で接着剤51を塗布することによって、有孔板a
の下面に塗布した接着剤51が孔cを通って有孔板aの
上面側に漏れださないようにすることができ、接着剤5
1によって有孔板aの上面が汚されることを防ぐことが
できるものである。
【0020】このような保護シート50の下流部で、且
つロックウール材の多孔質材dの遮音板bへの挿入箇所
(搬送コンベヤ17の傾斜部分19の下端)の上流部に
は、塗布装置24a、24bが設けてある。図8に示す
ように、搬送される多孔質材dよりも上側の塗布装置2
4aは、塗布ノズル25を搬送される有孔板aに当接さ
せた場合に、ノズル孔26から所定圧力にて噴出される
接着剤51の噴出圧を受けて塗布ノズル25を有孔板a
の下面から若干後退させて有孔板aに対して僅かな隙間
Eを形成する塗布ノズル保持手段27と、塗布ノズル2
5の上面に形成されていて、上記隙間における接着剤5
1を均一に均して接着剤51を有孔板aの下面に面状に
塗布するロール状の均し部28とを備えている。図中2
9はシリンダー、30はスプリング、31は受ロールで
ある。
【0021】このような塗布装置24aによれば、塗布
ノズル25を上側の有孔板aの下面に当接させ、ノズル
孔26から噴出される接着剤51が有孔板a及び受ロー
ル31にて受けられることに起因する受圧力にて、塗布
ノズル25が有孔板aから後退し、有孔板aとの間に噴
出圧に起因する所定の隙間Eを形成する。このような隙
間Eにおいてノズル孔26から噴出された接着剤51を
塗布ノズル25に形成されたロール状の均し部28にお
いて面状にかつ隙間Eに相当する厚みにおいて均して有
孔板aの下面に塗布する。
【0022】また図9に示すような塗布装置24aを用
いることができる。この塗布装置24aは、接着剤51
が溜められる容器80と、容器80内に設置されて回転
駆動される塗布ロール81と、塗布ロール81の上方に
塗布ロール81と対向させて設置される受けロール82
とで構成されている。上記塗布ロール81の下部は容器
80内の接着剤51に浸漬されている。そして塗布ロー
ル81で有孔板aへ接着剤51を塗布するにあたって
は、容器80内で塗布ロール81の下部の表面に付着し
た接着剤51を塗布ロール81の回転によって上方に引
き上げ、受けロール82を有孔板aの上面に保護シート
50を介して当接させると共に有孔板aの下面に塗布ロ
ール81を当接させ、塗布ロール81の表面の接着剤5
1を有孔板aの下面に転写することによっておこなう。
このようにして有孔板aを図9の矢印の方向に搬送させ
ながら塗布ロール81から有孔板aの下面に接着剤51
を転写することによって、有孔板aの下面に順次接着剤
51が塗布されていくのである。
【0023】また図10に示すように、搬送される多孔
質材dよりも下側の塗布装置24bは、塗布ノズル25
を搬送される遮音板bに当接させた場合に、ノズル孔2
6から所定圧力にて噴出される接着剤51の噴出圧を受
けて塗布ノズル25を遮音板bの上面から若干後退させ
て遮音板bに対して僅かな隙間Eを形成する塗布ノズル
保持手段27と、塗布ノズル25の下面に形成されてい
て、上記隙間における接着剤51を均一に均して接着剤
51を遮音板bに面状に塗布するロール状の均し部28
とを備えている。図中29はシリンダー、30はスプリ
ング、31は受ロールである。
【0024】このような塗布装置24bによれば、塗布
ノズル25を下側の遮音板bの上面に当接させ、ノズル
孔26から噴出される接着剤51が遮音板b及び受ロー
ル31にて受けられることに起因する受圧力にて、塗布
ノズル25が遮音板bから後退し、遮音板bとの間に噴
出圧に起因する所定の隙間Eを形成する。このような隙
間Eにおいてノズル孔26から噴出された接着剤51を
塗布ノズル25に形成されたロール状の均し部28にお
いて面状にかつ隙間Eに相当する厚みにおいて均して遮
音板bの上面に塗布する。
【0025】このように、接着剤を噴出する圧力に起因
する受圧力にて塗布ノズル25を有孔板aと遮音板bか
ら後退させて隙間Eを形成し、このような隙間Eにおい
て接着剤を面状に均して有孔板aと遮音板bに塗布する
ことで、搬送される有孔板aの下面、遮音板bの上面に
おいても良好に塗布することができるのである。そし
て、ノズル孔26から接着剤を噴出する圧力を変更する
ことで、接着剤51を有孔板aと遮音板bに噴出するこ
とに起因して、塗布ノズル25が有孔板aと遮音板bか
ら離れる隙間Eを変更し、接着剤の厚みの設定を容易に
変更するものである。このような塗布装置24a、24
bは種々設計変更可能である。
【0026】上記塗布装置24a、24bの下流側で有
孔板aの上側には押さえロール55が設けてあって、こ
の押さえロール55で保護シート50を介して有孔板a
を上方から多孔質材dの上面に押さえつけることによっ
て、有孔板aの下面に塗布された接着剤51を多孔質材
dに浸透させるようにしてある。
【0027】また押さえロール55の下流側で有孔板a
の上方には第一の保護シート剥離装置54が設置されて
いる。保護シート剥離装置54は、第一の保護シート供
給装置52から供給されて有孔板aの上面に密着させて
貼り付けられた上記保護シート50を回転して巻き取る
巻取りロールで構成されている。そして上記有孔板aへ
の接着剤51の塗布工程において有孔板aの孔cに浸入
した接着剤51で汚れた保護シート50をこの保護シー
ト剥離装置54で有孔板aから剥離して巻き取ることが
できるようになっている。
【0028】このように接着剤51の塗布工程の後直ぐ
に有孔板aから保護シート50を保護シート剥離装置5
4で剥離して巻き取ることによって、有孔板aの孔cに
浸入した接着剤51により有孔板aと保護シート50が
完全に接着することを防ぐことができ、有孔板aからの
保護シート50の剥離を容易におこなうことができる。
【0029】さらに保護シート剥離装置54の下流側で
有孔板aの上側には吸い取り紙等で形成される吸収材5
6が供給される。吸収材56はロール状に巻かれた状態
から解かれつつ有孔板aの上面に配置されるものであ
り、有孔板aの上面に配置された吸収材56は軟質ロー
ル58で有孔板aの上面に押し付けられる。このように
軟質ロール58で吸収材56を有孔板aの上面に押し付
けると、図11に示すように吸収材56が孔cの上面開
孔から内部に入り込むことになり、この孔c内に入り込
んだ吸収材56によって孔c内に充填された接着剤51
が吸収されて除去されるのである。この接着剤51を吸
収した吸収材56は巻取りロール59で巻き取られ、有
孔板aの上面から取り除かれる。
【0030】このように吸収材56によって孔c内に充
填された接着剤51を吸い取って除去するようにしてい
るので、接着剤51が孔c内で固まって孔cを塞がない
ようにすることができ、孔cが塞がれることによって生
じる吸音パネルの吸音性能の低下を防止することができ
る。
【0031】上記巻取りロール59の下流側で有孔板a
の上方には、第二の保護シート供給装置70が設置され
ている。この第二の保護シート供給装置70は上記第一
の保護シート供給装置52と同様に形成され、上記と同
様の保護シート50を巻回して保持する保護シートロー
ル71から構成されている。
【0032】保護シート50は進行する有孔板aの張力
によって保護シートロール71から引き出され、順次、
有孔板aの上面に貼り付けられて配置されていき、この
有孔板aの上面に配置された保護シート50によって有
孔板aの孔cの上側の開孔が塞がれるのである。そして
有孔板aは保護シート50で孔cが塞がれた状態で次工
程の成形装置5に送られる。
【0033】このような第二の保護シート供給装置70
の下流部には、成形装置5として、上成形型34と、下
成形型35とをコンベヤ状に回動自在にしたダブルコン
ベヤ形態に形成されている。そしてこの成形装置5は、
上成形型34と下成形型35の間に有孔板aと遮音板b
と目止め材60と多孔質材d,d…と無機質芯材e,e
を挟み込んで上成形型34と下成形型35で押圧し加熱
することによって、これらを接着して一体化するもので
ある。尚、このような成形装置5は種々設計変更可能で
ある。
【0034】上記成形装置5による成形(押圧)によっ
て、有孔板aと多孔質材d,d…を接着するための接着
剤51が孔cへと押し出されて、この接着剤51が孔c
から有孔板aの上面側に漏れだして成形装置5の上成形
型34やその周辺を汚す恐れがある。しかし本発明で
は、有孔板aの上面に保護シート50を配置して孔cを
塞いだ状態で成形装置5で成形するので、保護シート5
0によって上記接着剤51が孔cから有孔板aの上面側
に漏れださないようにすることができ、保護シート50
によって接着剤51による成形装置やその周辺の汚染を
防ぐことができるのである。
【0035】成形装置5の下流部には、第二の保護シー
ト剥離装置72が設置されている。保護シート剥離装置
72は、第二の保護シート供給装置70から供給されて
有孔板aの上面に密着させて貼り付けられた上記保護シ
ート50を有孔板aから剥離して回転して巻き取る巻取
りロール79で構成されている。そして上記成形工程に
おいて接着剤51で汚れた保護シート50をこの保護シ
ート剥離装置72で有孔板aから剥離して巻き取ること
ができるようになっている。
【0036】尚、上記第二の保護シート50は必要に応
じて用いるものであり、孔cから接着剤51が漏れださ
ないのであれば用いる必要はない。また第二の保護シー
ト50を無限ループ状(エンドレス)に形成してもよ
い。
【0037】上記第二の保護シート剥離装置72の下流
部には、図12に示すような切断手段43としての丸の
こ形態等の切断機36が配設されて、図6(a)及び図
13(a)における切断位置Lにて、上下の丸のこ3
9,40にて上側の有孔板aと下側の遮音板bと目止め
材60及び無機質芯材e,e…と多孔質材d,d…の切
断をおこなうのである。さらに、図6(a)及び図13
(c)に示すように、切断除去手段44として一対の丸
のこ41,41が配されて、上記切断位置Lより前後に
入り込んだ位置Rにおいて、上側の有孔板aと目止め材
60及び無機質芯材e,e…と多孔質材d,d…を下側
の遮音板bに至らないように切断し、除去することがで
きるようにしてある(図13(d)参照)。このような
無機質芯材e,e…と多孔質材d,d…の不要部分の除
去に際しては、予め離型剤の塗布が塗布装置46にて打
抜き孔8a,8b間の全域ホにおいておこなわれてい
て、不要部分の除去を容易におこなえるようになされて
いる。この場合、離型剤に代えて離型紙を貼着してもよ
いものである。
【0038】そして、不要部分の無機質芯材e,e…と
多孔質材d,d…が除去されて残された遮音板bの端部
部分をラインに組み込まれた端面折り曲げ機にて図6の
X寸法でその幅を示す接続片42を無機質芯材e,e…
と多孔質材d,d…が除去された位置Pにおいて折り曲
げ、吸音パネルAを得るのであり、そして、送り出しロ
ーラコンベヤにてその製品を送り出すのである。図中
ハ、ニ部は丸のこ41,41による除去部分を示してい
る。また図13中62は、吸音パネルA、Aを接続する
接続金具を示している。そして63はコーキング剤、6
4はセラミックファイバーのような断熱材である。
【0039】ところで、有孔板aと遮音板bの送り出し
装置2の送り出し速度、上下の有孔板aと遮音板b間に
無機質芯材e,eや多孔質材d,d…を充填するダブル
コンベヤの成形装置5の搬送速度など、切断手段43ま
でのライン速度は、約3m/min程度で、そして、切
断手段43にて切断された後、切断位置Lの無機質芯材
e,eや多孔質材d,d…が除去されたパネル体部分イ
は、送りコンベヤにて約40m/min程度の高速で折
り曲げ手段まで持ち込まれ、折り曲げ手段において、パ
ネル体を停止させて緩速度で折り曲げがおこなわれるの
である。
【0040】尚、上記実施の形態の説明では連続式で吸
音パネルを製造する方法を示したが、各工程別にバッチ
式で吸音パネルを製造するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】上記のように本発明は、有孔板の下面に
接着剤を塗布し、この有孔板を多孔質材の上面に載置し
て有孔板と多孔質材を接着するので、有孔板の下面に塗
布した接着剤が孔を通って漏れ出して装置やその周辺に
落下しないようにすることができ、有孔板と多孔質材と
を接着剤で接着する際に装置やその周辺が接着剤で汚れ
ないようにすることができるものである。
【0042】また、有孔板の上面に孔を塞ぐ保護シート
を配置した後、有孔板の下面に接着剤を塗布するので、
有孔板の下面に塗布した接着剤が孔を通って漏れ出して
有孔板の上面に付着しないようにすることができ、有孔
板の上面が接着剤で汚れないようにすることができるも
のである。
【0043】また、有孔板の下面に接着剤を塗布した
後、有孔板の上面に吸収材を配置して孔に浸入した接着
剤を吸収材で吸収するので、接着剤が孔内で固まって孔
が塞がないようにすることができ、孔が塞がれることに
よって生じる吸音パネルの吸音性能の低下を防止するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の装置を示す一部の概略
説明図である。
【図2】同上の生産ラインを示す概略説明図である。
【図3】同上の吸音パネルの端部斜視図である。
【図4】同上の金属外皮に形成された打抜き孔を示す破
断斜視図である。
【図5】同上の金属外皮に形成された打抜き孔の他例を
示す破断斜視図である。
【図6】(a)(b)は下の金属外皮の幅方向の端部に
おける曲げ形状を示す破断斜視図である。
【図7】同上の多孔質材の装填装置を示し、(a)は動
作を説明する概略平面図、(b)(c)(d)は部分側
面図である。
【図8】同上の有孔板への接着剤の塗布作用を示し、
(a)(b)(c)は断面図である。
【図9】同上の有孔板への接着剤の塗布作用の他例を示
す断面図である。
【図10】同上の遮音板への接着剤の塗布作用を示し、
(a)(b)(c)は断面図である。
【図11】同上の吸収材の接着剤の吸収作用を示す断面
図である。
【図12】同上の切断装置を示し、(a)は概略側面
図、(b)は作用を示す説明図、(c)は上下の有孔板
と遮音板を切断する丸のこを示す正面図、(d)は上の
有孔板を切断する丸のこを示す正面図である。
【図13】同上の生産工程を示し、(a)乃至(f)は
概略説明図である。
【図14】同上の吸音パネルを示す断面図である。
【図15】同上の吸音パネルを示す一部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
5 成形装置 24a 塗布装置 50 保護シート 51 接着剤 56 吸収材 a 有孔板 c 孔 d 多孔質材 A 吸音パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−324400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 2/00 - 2/54 E04B 1/86 B32B 1/00 - 35/00 B23P 21/00 302 G10K 11/00 - 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有孔板の上面に孔を塞ぐ保護シートを配
    置した後、有孔板の下面に接着剤を塗布し、この有孔板
    を多孔質材の上面に載置して有孔板と多孔質材を接着す
    ることを特徴とする吸音パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 有孔板の下面に接着剤を塗布した後、有
    孔板の上面に吸収材を配置して孔に浸入した接着剤を吸
    収材で吸収し、この有孔板を多孔質材の上面に載置して
    有孔板と多孔質材を接着することを特徴とする吸音パネ
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 有孔板の上面に孔を塞ぐ保護シートを配
    置し、有孔板の下面に接着剤を塗布した後、有孔板の上
    面に吸収材を配置して孔に浸入した接着剤を吸収材で吸
    収し、この有孔板を多孔質材の上面に載置して有孔板と
    多孔質材を接着することを特徴とする吸音パネルの製造
    方法。
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