JP3065854B2 - 人物認識方法 - Google Patents

人物認識方法

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JP3065854B2
JP3065854B2 JP5136279A JP13627993A JP3065854B2 JP 3065854 B2 JP3065854 B2 JP 3065854B2 JP 5136279 A JP5136279 A JP 5136279A JP 13627993 A JP13627993 A JP 13627993A JP 3065854 B2 JP3065854 B2 JP 3065854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテレビジョンカ
メラ(以下、TVカメラという)等による撮像画像から
侵入者を検出する侵入者監視システム等の用途に用いら
れる、人物認識方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;1990年電子情報通信学会春季全国大会講演論
文集文冊 6D−436、佐久間 喜郎、伊東 潔、増
田 功著「微分画像のフレーム間差分による侵入物体検
出」P.6−438 従来、例えば、侵入者監視システムにおける人物認識方
法としては、前記文献に記載されるように、侵入者の有
無を確認するための入力画像と背景画像をTVカメラで
画像入力し、前記入力画像と背景画像との差分二値化画
像から変化領域を求め、前記変化領域の特徴量から侵入
者の有無を判断し、侵入者有りの場合には警報を発する
ようになっている。ここで、変化領域の特徴量から侵入
者の有無を判断する方法としては、変化領域の面積と外
接矩形をパラメータとして侵入者の有無を判断してい
る。つまり、変化領域の面積がある値以上で、かつ外接
矩形の縦横比(外接矩形の縦の長さ/横の長さ)がある
範囲以内であるものを、侵入者として判断するようにな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
侵入者監視システムにおける人物認識方法では、次のよ
うな課題があった。 (a) 侵入者をTVカメラで画像入力し、その画像に
基づき侵入者の有無を検出する場合、TVカメラの設置
場所から遠くにいる侵入者は、画像上で変化領域の面積
が小さくなる。これに対し、TVカメラの設置場所の近
くでは、小さなものが動いても変化領域の面積が大きく
なる。そのため、TVカメラの設置場所から遠い位置に
いる侵入者を認識しようとして、変化領域の面積におけ
る閾値の設定を低くすると、TVカメラの近くで人以外
の小さな物体が動くことによって生じる変化領域との区
別ができずに、誤報を発してしまうことがある。また、
もう一つのパラメータである外接矩形の縦横比は、人が
通常に歩行する動作を横から捉えた場合、足と腕を閉じ
たときは開いたときに比べ約4〜5倍ほども大きくな
る。そのため、縦横比だけから侵入者を判断する場合
も、誤認識が多くなる。このように、変化領域の面積と
外接矩形の縦横比のみから侵入者の有無を判断すると、
多くの誤報を発するおそれがある。 (b) 前記(a)のような変化領域の面積と外接矩形
の縦横比から侵入者の有無を判断する方法によって生じ
る誤認識の点を解決するため、本願出願人等は先に特願
平5−24608号明細書(以下、先の提案という)に
おいて、歩行時に発生する人物特有の形状を利用するこ
とによって人物を正確に認識し、誤報を少なくする侵入
者監視システム等における人物認識方法を提案した。
【0004】この先の提案では、入力画像と背景画像と
の差分画像を二値化し、その差分二値化画像の変化領域
より侵入者の有無を判断する方法において、前記変化領
域の外接矩形を縦に3等分したそれぞれの分割外接矩形
A1,A2,A3内の各変化領域を横軸上へ投影して得
られる投影ヒストグラムの特徴量である下記の特徴
(1)〜特徴(6)と、前記変化領域の外接矩形におけ
る縦横比との関係によって人物を認識するようにしてい
る。 特徴(1);各分割外接矩形A1,A2,A3中のヒス
トグラムのブロック数 特徴(2);各ブロックの平均値F 特徴(3);各ブロックの平均値Fの分割外接矩形間の
差 特徴(4);各ブロックにおける極大値数 特徴(5);各ブロックにおける面積の割合R 特徴(6);分割外接矩形A3における極大値の位置M ところが、この先の提案では、次のような問題がある。
即ち、人が縦方向に移動する場合、つまりTVカメラに
向かってまっすぐに近付いてきたり、あるいは離れてい
ったりする場合と、横方向に移動する場合、つまりTV
カメラの前を横切る場合とでは、侵入物体を表す変化領
域が異なる特徴を示す。しかし、先の提案では、横方向
移動における投影ヒストグラムの分布のみを考慮して閾
値や認識手順を設定し、侵入者の識別を行っている。そ
のため、縦方向移動における投影ヒストグラムの分布か
ら侵入物体を人と認識することができず、未だ技術的に
充分満足のゆく人物認識方法を提供することが困難であ
った。本発明は、以上のような問題を解決し、縦方向に
移動する場合の人の認識も可能にし、侵入者監視システ
ム等における誤認識を少なくする人物認識方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、入力画像と背景画像との濃度値の差の絶
対値を計算して差分画像を求め、前記差分画像を適当な
閾値で二値化して変化領域を求め、前記変化領域の特徴
量から前記入力画像中の侵入物体を認識する方法におい
て、次のような手段を講じている。即ち、前記変化領域
を外接矩形で囲み、その矩形領域を切り出す変化領域切
り出し処理と、前記切り出された矩形領域を縦に3等分
して分割外接矩形A1,A2,A3を出力する変化領域
分割処理と、前記各分割外接矩形A1,A2,A3中の
変化領域の横軸上への投影を行って投影ヒストグラムを
求める投影ヒストグラム作成処理と、前記投影ヒストグ
ラムから下記の特徴(1)〜(8)の特徴量を抽出する
特徴量抽出処理と、前記特徴量と前記変化領域の外接矩
形の縦横比との関係から人物を認識する侵入物体判定処
理とを、順に実行するようにしている。 特徴(1);各分割外接矩形A1,A2,A3中のヒス
トグラムのブロック数 特徴(2);各ブロックの平均値F 特徴(3);各ブロックの平均値Fの分割外接矩形間の
差 特徴(4);各ブロックにおける極大値数 特徴(5);各ブロックにおける面積の割合R 特徴(6);分割外接矩形A3における極大値の位置M 特徴(7);各ブロックの標準偏差の分割外接矩形A
1,A2,A3の横幅に対する割合D 特徴(8);各ブロックの半値幅の底辺に対する割合W
【0006】
【作用】本発明によれば、以上のように人物認識方法を
構成したので、差分画像を適当な閾値で二値化して変化
領域が求められると、変化領域切り出し処理では、その
変化領域を外接矩形で囲み、その矩形領域を切り出す。
この切り出された矩形領域は、変化領域分割処理で縦方
向に3等分され、その分割された分割外接矩形A1,A
2,A3に対し、投影ヒストグラム作成処理によって投
影ヒストグラムが求められる。特徴量抽出処理では、投
影ヒストグラム作成処理で求められた投影ヒストグラム
から特徴(1)〜(8)を抽出する。侵入物体判定処理
では、特徴(1)〜(8)と変化領域の外接矩形の縦横
比との関係から、人物を認識する。この侵入物体判定処
理では、人の横方向歩行時の人物認識方法に加え、人の
縦方向歩行時に発生する人物特有の特徴量も利用して人
物の認識を行うので、縦方向に移動する場合の人の認識
も可能になり、人物の正確な認識が行える。従って、前
記課題を解決できるのである。
【0007】
【実施例】本実施例では、まず、人の横方向歩行時の人
物認識方法(I)と、その問題点(II)を説明した後、
その問題点(II)を解決するために、人の縦方向歩行を
加味した人物認識方法(III)について説明する。 (I) 人の横方向歩行時の人物認識方法 図2は、先の提案に記載された侵入者監視システム等に
おける人物認識方法の概略の処理手順を示す図である。
図3(a)〜(f)、図4(a)〜(f)、及び図5〜
図7は、図2の処理手順を説明するための図である。そ
のうち図3(a)〜(f)は、人物の歩行時のパターン
の例を示す図、図4(a)〜(f)は図3の分割外接矩
形の投影ヒストグラムの例を示す図、図5は図4中のブ
ロックBKの例を示す図、図6は図2の侵入物体判定処
理9における人物判定手順1を示すフローチャート、及
び図7は図2の侵入物体判定処理9における人物判定手
順2を示すフローチャートである。図2に示す人物認識
方法では、TVカメラ等の画像入力装置によって背景画
像及び入力画像を入力し、それらを背景画像メモリ1及
び入力画像メモリ2に格納する。差分処理3では、背景
画像メモリ1及び入力画像メモリ2にそれぞれ格納され
ている背景画像と入力画像との濃度値の差の絶対値を計
算して差分画像を求める。この差分画像を二値化処理4
によって適当な閾値を用いて二値化し、差分二値化画像
を求める。この結果、背景画像と入力画像との間で画素
の濃度値が変化した部分が変化領域となる。
【0008】次に、変化領域切り出し処理5により、図
3(a)〜(f)に示すように、前記変化領域を外接矩
形で囲んで切り出し、その切り出された外接矩形中の領
域を、変化領域分割処理6によって図3のA1,A2,
A3のように縦方向に3等分する。投影ヒストグラム作
成処理7では、図4(a)〜(f)に示すように、それ
ぞれの分割外接矩形A1,A2,A3中の変化領域を表
す画素を縦方向に加算して投影ヒストグラムを求める。
特徴量抽出処理8では、求められた投影ヒストグラムを
平滑化してからその特徴量を抽出する。投影ヒストグラ
ムの特徴量としては、次のような特徴(1)〜(6)の
6つがある。 特徴(1);各分割外接矩形A1,A2,A3中のヒス
トグラムのブロック数 特徴(2);各ブロックBKの平均値F 特徴(3);各ブロックBKの平均値Fの分割外接矩形
間の差 特徴(4);各ブロックBKにおける極大値数 特徴(5);各ブロックBKにおける面積Sの割合R 特徴(6);分割外接矩形A3における極大値の位置M ここで、ブロックBKとは、図4及び図5に示すよう
に、投影ヒストグラム中で度数が0のところで区切られ
る度数が1以上の一塊の部分のことである。図5は、横
軸がX座標、縦軸がヒストグラムの度数HISTであ
る。ブロックBKにおける横軸の範囲を底辺L、最大値
を高さHとする。また、各ブロックBKの平均値Fと
は、図5中のFのX座標であり、次式(1)で求める。
【0009】
【数1】 各ブロックBKの面積Sの割合Rとは、ブロックBKの
底辺Lと高さHを掛けてできる四角形ABCDの面積を
100%としたときの、そのブロックBKの面積Sが四
角形ABCDに占める割合のことであり、次式(2)で
求める。
【0010】
【数2】 また、分割外接矩形A3における極大値の位置Mは、図
5に示す通りである。最後に、図2の侵入物体判定処理
9では、特徴量抽出処理8で得られる前記6つの特徴量
と変化領域の外接矩形の縦横比との関係から、変化領域
の判定を行い、侵入物体が人か否かを判定し、その判定
結果を出力する。次に、侵入物体判定処理9における処
理手順を、図6及び図7を参照しつつ説明する。まず、
図6のステップS1において、外接矩形の縦横比がある
範囲a1〜a4にあるかどうかを調べる。次に、ステッ
プS2において、3つの投影ヒストグラムのブロック数
がすべて1であるかどうかを判定し、ステップS3,S
4において、3つの投影ヒストグラムのブロックBKの
平均値Fが、どれもある範囲b1〜b2内にあり、分割
外接矩形間(A1とA2、A2とA3、A1とA3)の
平均値Fの差が、ある範囲c1〜c2内にあることをそ
れぞれ調べる。そして、ステップS5,S6において、
分割外接矩形A1とA2の投影ヒストグラムの各ブロッ
クBKにおける極大値数が1であることと、面積Sの割
合Rがある範囲d1〜d2内にあることをそれぞれ調べ
る。
【0011】次に、縦横比の境界値を、a1<a2<a
3<a4のように設定し、図7のステップS7〜S9
で、縦横比に依存する分割外接矩形A3での処理を振り
分ける。縦横比が境界値a1〜a2までの区間では、ス
テップS10において極大値数が2つ存在するかどうか
を調べる。縦横比が境界値a2〜a3の区間では、ステ
ップS11において極大値数が2つ存在するか、また
は、ステップS12において極大値数が一つなら、ステ
ップS13,S14において極大値の位置Mとそのブロ
ックBKの中央との差の絶対値がある範囲e1〜e2内
で、面積Sの割合Rが50%以下のある範囲f1〜f2
内にあるかどうかをそれぞれ調べる。縦横比が境界値
〜a4の範囲内では、ステップS15,S16におい
て、極大値数が一つで、面積Sの割合が50%以上のあ
る範囲d1〜d2内であるかどうかを調べる。これらの
条件をすべて満たす場合のみ、その侵入物体が人と認識
され、その認識結果が出力されて人物認識処理を終了す
る。
【0012】(II) 前記(I)の問題点 図8(a)〜(g)は人物の縦方向歩行時のパターンの
変化領域の例を示す図、及び図9(a)〜(g)は図8
の分割外接矩形の投影ヒストグラムの例を示す図であ
る。図3(a)〜(f)及び図4(a)〜(f)に示す
ように、人が横方向に移動する場合と、図8(a)〜
(g)及び図9(a)〜(g)に示すように、縦方向に
移動する場合とでは、侵入物体を表す変化領域が異なる
特徴を示す。即ち、図8(a)〜(g)から明らかなよ
うに、人が縦方向に移動する場合の変化領域は、外接矩
形の縦横比がほぼ一定で、その値は人が横方向歩行時の
縦横比の境界値においてはa2〜a3の範囲にあたる。
図3(a)〜(f)において縦横比がa2〜a3の範囲
にある変化領域は、(c),(e),(f)であるが、
これらの変化領域の形状は、図8(a)〜(g)の変化
領域の形状とはどれも異なるものである。そのため、そ
れらに対応した投影ヒストグラム(図3の(c),
(e),(f)と、図9の(a)〜(g)におけるすべ
ての投影ヒストグラム)も、異なった分布となってい
る。ところが、前記(I)の人物認識方法では、横方向
移動における投影ヒストグラムの分布のみを考慮して閾
値や認識手順を設定し、侵入物体の識別を行っている。
そのため、縦方向移動における図9(a)〜(g)のよ
うな投影ヒストグラムの分布から、侵入物体を人と認識
することができない。そこで、本実施例では、次の(II
I)で説明するように、人の横方向歩行時の人物認識方
法に加え、人の縦方向歩行時に発生する人物特有の特徴
量も利用するようにしている。
【0013】(III) 人の縦方向歩行を加味した人物認
識方法 図1は、本発明の実施例の侵入者監視システム等におけ
る人物認識方法の概略の処理手順を示す図である。この
図1の処理手順を、図8〜図21を参照しつつ説明す
る。図10は図9中のブロックBKの半値幅hを示す
図、図11(a)〜(g)は図9の投影ヒストグラムの
平均値AMを示す図、図12は図8の分割外接矩形A1
における代表的なブロックBKの例を示す図、図13は
図8の分割外接矩形A2における代表的なブロックBK
の例を示す図、図14は図8の分割外接矩形A3におけ
る代表的なブロックBKの例を示す図、図15は図12
の分割外接矩形A1におけるブロックBKの半値幅hの
割合を示す図、図16は図13の分割外接矩形A2にお
けるブロックBKの半値幅hの割合を示す図、図17は
図14の分割外接矩形A3におけるブロックBKの半値
幅hの割合を示す図、及び図18〜図21は図1の侵入
物体判定処理29における人物判定手順1〜4をそれぞ
れ示すフローチャートである。
【0014】図1の人物認識方法では、先の提案の図2
と同様に、TVカメラ等の画像入力装置を用い、背景だ
けを撮影した背景画像を予め背景画像メモリ21中に格
納しておく。そして、背景画像を撮影したのと同じ位置
で撮影した入力画像を、入力画像メモリ22中に格納す
る。差分処理23では、背景画像メモリ21及び入力画
像メモリ22に格納された背景画像と入力画像とで濃度
値の差の絶対値を計算し、差分画像を求める。二値化処
理24では、差分処理23で求めた差分画像を適当な閾
値を用いて二値化し、差分二値化画像を求め、変化領域
切り出し処理25へ送る。変化領域切り出し処理25で
は、差分二値化画像中の変化領域を外接矩形で囲み、そ
の外接矩形で囲まれた領域を差分二値化画像から切り出
し、変化領域分割処理26へ送る。変化領域分割処理2
6では、変化領域切り出し処理25で切り出された領域
を、図8(a)〜(g)に示すように、A1,A2,A
3のように縦に3等分する。投影ヒストグラム作成処理
27では、図9(a)〜(g)に示すように、変化領域
の分割外接矩形A1,A2,A3のそれぞれから投影ヒ
ストグラムを求め、特徴量抽出処理28へ送る。特徴量
抽出処理28では、それぞれの投影ヒストグラムを一旦
平滑化してから、次の特徴(1)〜(8)のような特徴
量を抽出する。
【0015】特徴(1);各分割外接矩形A1,A2,
A3中のヒストグラムのブロック数 特徴(2);各ブロックBKの平均値F 特徴(3);各ブロックBKの平均値Fの分割外接矩形
間の差 特徴(4);各ブロックBKにおける極大値数 特徴(5);各ブロックBKにおける面積Sの割合R 特徴(6);分割外接矩形A3における極大値の位置M 特徴(7);各ブロックBKの標準偏差σの分割外接矩
形A1,A2,A3の横幅に対する割合D 特徴(8);各ブロックBKの半値幅hの底辺Lに対す
る割合W ここで、特徴(1)〜(6)は先の提案の特徴量であ
り、特徴(7),(8)が新しい特徴量である。特徴
(7)の各ブロックBKの標準偏差σの分割外接矩形A
1,A2,A3の横幅に対する割合Dは、次式(3)で
求められ、さらに標準偏差σは次式(4)で求められ
る。
【0016】
【数3】 また、特徴(8)のブロックBKの半値幅hとは、図1
0に示すように、高さHの半分におけるブロックBKの
幅hのことであり、それの底辺Lに対する割合Wは、次
式(5)で求められる。
【0017】
【数4】 縦方向歩行時の人物を認識するためには、特徴(1)〜
(5),(7),(8)を用いるが、その特徴(1)〜
(5),(7),(8)のうちで、特徴(1)〜
(3),(7)は人の縦方向歩行時の変化領域全体の特
徴を表すものであり、残りの特徴(4),(5),
(8)は人の縦方向歩行時の変化領域の各ブロックBK
の特徴を表すものである。以下その理由を図8及び図9
等を参照しつつ説明する。特徴(1)の各分割外接矩形
A1,A2,A3中のヒストグラムのブロック数は、図
8のように一塊の変化領域の場合、どのヒストグラムに
おいても一つである。但し、図8(a)の分割外接矩形
A3は本来ならブロック数2となるが、ヒストグラムの
平滑化を行うことによって1となっている。特徴(2)
の各ブロックBKの平均値Fは、図8のような変化領域
の場合、図11に示すように、どの分割外接矩形A1,
A2,A3においても中央付近にある。そのため、特徴
(3)の各ブロックBKの平均値Fの分割外接矩形A
1,A2,A3間の差も小さくなる。
【0018】特徴(7)の各ブロックBKの標準偏差σ
の分割外接矩形A1,A2,A3の横幅に対する割合D
は、図8のように人を正面から見た形のような変化領域
の場合、腕を含む分割外接矩形A1,A2においてはブ
ロックBKが外接矩形中いっぱいに広がるのに対し、腕
を含まない足だけの場合の分割外接矩形A3においては
ブロックBKの広がりが小さくなる。そのため、ブロッ
クBKの広がり具合を表す標準偏差σは、分割外接矩形
A1,A2において大きな値をとり、分割外接矩形A3
においては小さな値をとる。そこで、標準偏差σを分割
外接矩形A1,A2,A3の横幅に対して正規化する
と、分割外接矩形A1,A2における割合は大、A3に
おける割合は小となる。特徴(4)の各ブロックBKに
おける極大値数は、人の胸より上の部分の投影を表す分
割外接矩形A1においては常に1であり、人の腕を含み
胸から腰の部分を表す分割外接矩形A2においては1〜
3のどれかであり、人の足の部分の投影を表す分割外接
矩形A3においては1かまたは2となる。しかし、横方
向歩行時のように、縦横比と極大値数には相関関係がな
い。
【0019】特徴(5)の各ブロックBKにおける面積
Sの割合Rは、分割外接矩形A1のように、人の上半身
の投影が図12に代表される分布となるため、図12に
おいて三角形EBCの面積の割合がちょうど50%であ
るから、ブロックBKの面積Sの割合Rは50%前後と
なる。これに対して分割外接矩形A2,A3の投影にお
いては、それぞれ図13及び図14に代表されるような
分布となるため、50%をかなり上回る値となる。特徴
(8)の各ブロックBKの半値幅hの底辺Lに対する割
合については、分割外接矩形A1のようなブロックBK
では、図15に示すように半値幅hの底辺Lに対する割
合が小さく、図16及び図17に示すような分割外接矩
形A2,A3のようなブロックBKは大きくなる。そこ
で、図1の侵入物体判定処理29では、これらの特徴量
と縦横比の関係から、侵入物体が人か否かを判定する。
以下、図18〜図21のフローチャートを参照しつつ、
侵入物体判定処理29の処理手順を説明する。まず、図
18及び図19のステップS201〜S216におい
て、横方向歩行時の人物を判定する。その手順は前に述
べた通りである。次に、図20及び図21のステップS
217〜S229において、縦方向歩行時の人物を判定
する。その手順は以下の通りである。
【0020】図20のステップS217において、外接
矩形の縦横比がある範囲a2〜a3内にあるかどうかを
調べる。この範囲a2〜a3は、図6における縦横比の
範囲a2〜a3とほぼ同じものである。次に、ステップ
S218において、3つの投影ヒストグラムのブロック
数がすべて1であるかどうかを判定し、ステップS21
9,S220において、3つの投影ヒストグラムのブロ
ックBKの平均値Fがどれもある範囲b3〜b4内にあ
り、分割外接矩形間(A1とA2、A2とA3、A1と
A3)の平均値Fの差がある範囲内c3〜c4内にある
ことをそれぞれ調べる。但し、これらの閾値(b3,b
4,c3,c4)と横方向歩行時の閾値(b1,b2,
c1,c2)とは、b1<b3,b4<b2,c1<c
3,c4<c2という関係である。そして、ステップS
221,S222,S223において、分割外接矩形A
1の投影ヒストグラムのブロックBKにおける極大値数
が1、分割外接矩形A2の極大値数が1か2か3、分割
外接矩形A3の極大値数が1か2であることをそれぞれ
調べる。
【0021】次に、図21のステップS224,S22
5において、分割外接矩形A1の面積Sの割合Rがある
範囲d3〜d4内で、分割外接矩形A2,A3の面積S
の割合Rがある範囲d5〜d6内であることをそれぞれ
調べる。但し、d3<d5<d4<d6である。さら
に、ステップS226において、分割外接矩形A1,A
2のブロックBKの標準偏差σの分割外接矩形の横幅に
対する割合Dが、ある範囲g1〜g2内であるかどう
か、ステップS227において、分割外接矩形A3のブ
ロックBKの標準偏差σの分割外接矩形の横幅に対する
割合Dが、ある範囲g3〜g4内であるかどうかを調べ
る。但し、g3<g4<g1<g2である。その後、ス
テップS228において、分割外接矩形A1のブロック
BKの半値幅hの底辺Lに対する割合Wがある範囲内i
1〜i2内であるかどうかを調べ、さらにステップS2
29において、分割外接矩形A2,A3のブロックBK
の半値幅hの底辺Lに対する割合Wがある範囲i3〜i
4内であるかどうかを調べる。但し、i1<i2<i3
<i4である。
【0022】これらの縦方向歩行時か横方向歩行時の条
件をすべて満たす場合のみ、その侵入物体が人と認識さ
れ、その認識結果が出力されて人物認識処理を終了す
る。以上のように、本実施例では、人の縦方向移動にお
ける特徴量として特徴(7)の割合D、及び特徴(8)
の割合Wの二つの特徴量を特徴量抽出処理28で抽出
し、これらと先の提案の特徴量(1)〜(6)を合せて
侵入物体判定処理29で判定するようにしている。その
ため、先の提案の横方向移動中の人物の認識に加え、縦
方向移動中の人物の認識も可能になり、正確に人物を認
識でき、侵入者監視システム等における誤認識を少なく
できる。なお、本発明は上記実施例に限定されず、例え
ば、図1の侵入物体判定処理29を、図18〜図21の
人物判定手順1〜4以外の手順で処理する等、種々の変
形が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、特徴量抽出処理において、人の縦方向移動におけ
る特徴量として特徴(7)の割合D及び特徴(8)の割
合Wの二つの特徴量を抽出し、これらと特徴(1)〜
(6)の特徴量とを合せて侵入物体判定処理で判定する
ようにしたので、横方向移動中の人物の認識に加え、縦
方向移動中の人物の認識も可能になり、正確に人物を認
識でき、侵入者監視システム等における誤認識を少なく
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の人物認識方法の概略の処理手
順を示す図である。
【図2】先の提案の人物認識方法の概略の処理手順を示
す図である。
【図3】人物の歩行時のパターンの例を示す図である。
【図4】図3の分割外接矩形の投影ヒストグラムの例を
示す図である。
【図5】図4中のブロックBKの例を示す図である。
【図6】図2の侵入物体判定処理9における人物判定手
順1を示すフローチャートである。
【図7】図2の侵入物体判定処理9における人物判定手
順2を示すフローチャートである。
【図8】人物の縦方向歩行時のパターンの変化領域の例
を示す図である。
【図9】図8の分割外接矩形の投影ヒストグラムの例を
示す図である。
【図10】図9中のブロックBKの半値幅hを示す図で
ある。
【図11】図9の投影ヒストグラムの平均値を示す図で
ある。
【図12】図8の分割外接矩形A1における代表的なブ
ロックBKの例を示す図である。
【図13】図8の分割外接矩形A2における代表的なブ
ロックBKの例を示す図である。
【図14】図8の分割外接矩形A3における代表的なブ
ロックBKの例を示す図である。
【図15】図12の分割外接矩形A1におけるブロック
BKの半値幅hの割合を示す図である。
【図16】図13の分割外接矩形A2におけるブロック
BKの半値幅hの割合を示す図である。
【図17】図14の分割外接矩形A3におけるブロック
BKの半値幅hの割合を示す図である。
【図18】図1の侵入物体判定処理29における人物判
定手順1を示すフローチャートである。
【図19】図1の侵入物体判定処理29における人物判
定手順2を示すフローチャートである。
【図20】図1の侵入物体判定処理29における人物判
定手順3を示すフローチャートである。
【図21】図1の侵入物体判定処理29における人物判
定手順4を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 背景画像メモリ 22 入力画像メモリ 23 差分処理 24 二値化処理 25 変化領域切り出し処理 26 変化領域分割処理 27 投影ヒストグラム作成処理 28 特徴量抽出処理 29 侵入物体判定処理
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−20049(JP,A) 特開 平4−281576(JP,A) 特開 昭62−147888(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06T 7/00 - 7/60 H04N 7/18 G08B 13/196 G08B 23/00 G01B 11/24 - 11/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像と背景画像との濃度値の差の絶
    対値を計算して差分画像を求め、前記差分画像を適当な
    閾値で二値化して変化領域を求め、前記変化領域の特徴
    量から前記入力画像中の侵入物体を認識する方法におい
    て、 前記変化領域を外接矩形で囲み、その矩形領域を切り出
    す変化領域切り出し処理と、 前記切り出された矩形領域を縦に3等分して分割外接矩
    形A1,A2,A3を出力する変化領域分割処理と、 前記各分割外接矩形A1,A2,A3中の変化領域の横
    軸上への投影を行って投影ヒストグラムを求める投影ヒ
    ストグラム作成処理と、 前記投影ヒストグラムから下記の特徴(1)〜(8)の
    特徴量を抽出する特徴量抽出処理と、 前記特徴量と前記変化領域の外接矩形の縦横比との関係
    から人物を認識する侵入物体判定処理とを、 順に実行することを特徴とする人物認識方法。 特徴(1);各分割外接矩形A1,A2,A3中のヒス
    トグラムのブロック数特徴(2);各ブロックの平均値
    F 特徴(3);各ブロックの平均値Fの分割外接矩形間の
    差 特徴(4);各ブロックにおける極大値数 特徴(5);各ブロックにおける面積の割合R 特徴(6);分割外接矩形A3における極大値の位置M 特徴(7);各ブロックの標準偏差の分割外接矩形A
    1,A2,A3の横幅に対する割合D 特徴(8);各ブロックの半値幅の底辺に対する割合W
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