JP4811184B2 - 画像監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、監視用の画像監視装置に関し、特に対象の物体を正確に検知することを実現する画像監視装置に関するものである。
背景と対象の輝度が類似している場合の画像監視装置の中で、背景差分した画像に対してゲインアップを行って変化領域を検知する技術が公開されている。
また、予め設定した対象を検知して、この検出結果に基づいて補正パラメータを設定し、検知対象を補正する技術が公開されている。
特開2003−274395号公報 特開2004−236110号公報
監視用画像処理装置において、例えば、検知した変化領域が正規の発報対象でも、背景と対象が類似の輝度である場合、検知対象の正確な領域を抽出できない状況においては、特徴量算出のパラメータ(例えば、面積値)に条件が合致しないため発報しない。従って未検知状態(以下、失報とする)になってしまう。そこで、失報を無くして、誤報を低減する必要がある。
また、背景と対象が類似の輝度である場合、対象の一部(極小)の領域しか検知しないため、物体を正確に検知できない。この結果に基づいて補正パラメータを設定しても物体検知に適切なパラメータではないため、正確な補正ができなくなってしまう。そこで、対象物体を正確に検知する必要がある。
従来技術の特許文献1では、入力画像と背景画像の輝度差分を算出して、背景画像が低輝度エリアか高輝度エリアかを判定し、更に、輝度差分が正値か負値かを判定して、その判定結果により輝度差分に所定のゲインアップを施して増大させる。カメラで撮影した画像は、画像全体にノイズ(例えば、CCDノイズ)や外乱(例えば、光や影)が発生することが多く、これらも増幅されるので、失報は低減できるが、誤報が増してしまうという問題があった。
また、従来技術の特許文献2では、入力画像の中に予め設定した対象が含まれるかどうかを検出して、この結果に基づいて補正パラメータを設定して入力画像を補正するものである。背景と対象が類似の輝度である場合、対象の一部(極小)の領域しか検知しないため、物体を正確に検知できない。この結果に基づいて補正パラメータを設定しても物体検知に適切なパラメータではないため、正確な補正ができなくなってしまうという問題があった。
このような問題に鑑みて、本発明は背景と検知対象が類似の輝度を持っている場合においても物体を正確に検知し、失報を無くして、誤報を低減した画像監視装置を得ることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明はカメラで撮影された画像を監視する画像監視装置において、前記カメラで撮影された画像を取り込み、変化領域を抽出する変化領域抽出手段と、前記抽出した変化領域が検知対象の大きさ未満の場合、前記抽出した変化領域周辺に領域を拡張する拡張領域決定手段と、前記拡張した領域の輝度を補正する感度補正処理手段と、該感度補正処理手段により感度アップした画像を用いて物体を検知する物体抽出手段とを備えることを特徴とするものである。
更に、上記課題を解決するために、本発明はカメラで撮影された画像を監視する画像監視装置において、前記カメラで撮影された画像を取り込み、変化領域を抽出する変化領域抽出手段と、前記抽出した変化領域が検知対象の大きさ未満の場合、前記抽出した変化領域周辺に領域を拡張する拡張領域決定手段と、前記拡張した領域に照準させて照明を照射する照明点灯制御手段と、該照明点灯制御手段により照射された画像をカメラで取り込み、前記物体抽出処理手段で変化領域を抽出し、該抽出した変化領域の物体を検知する物体抽出手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の画像監視装置において、前記変化領域抽出手段は、1フレーム以上を累積した画像を用いることを特徴とするものである。
また、本発明の画像監視装置において、前記拡張領域決定手段は、算出した検知対象となる物体の大きさを用いて領域を拡張することを特徴とするものである。
また、本発明の画像監視装置において、前記感度補正処理手段は、拡張領域決定手段で決定した領域の輝度分布を用いて輝度変換を行うことを特徴とするものである。
また、本発明の画像監視装置において、前記物体抽出手段で抽出した物体に対し、物体の異常有無を判定する物体検知判定処理手段と、該物体検知判定処理手段で異常であると判定されると監視員に報知する検知結果報知手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の画像監視装置において、前記検知結果報知手段は、前記感度アップ処理手段により感度アップした画像を表示することを特徴とするものである。
また、本発明の画像監視装置において、前記照明点灯制御手段は、照射の点灯制御可能な照明装置を用いることを特徴とするものである。
また、本発明の画像監視装置において、前記検知結果報知手段は、前記照明点灯制御手段により検知物体に照準させて照射した画像を表示することを特徴とするものである。
本発明によれば、背景と検知対象が類似の輝度を持っている場合においても物体を正確に検知し、失報を無くして、誤報を低減した画像監視装置を実現できる効果がある。
また、監視員がモニタを見続ける手間を省き、異常時のみ監視でき、検知物体(例えば人物)が異常な状態の場合は、監視員は状態を即座に把握できる効果があり、異常発生時には、適切な対策ができる効果がある。
本発明を用いた画像監視装置の例を、図面を用いて説明する。
図1を用いて実施例を説明する。
図1において、カメラ10が、監視対象シーン30の対象物体(例えば、人物)40を撮影して、カメラからの映像信号20を画像処理装置50へ伝送すると、画像処理装置
50は、映像信号20を処理し、対象物体40が存在した場合に異常発生有無を検知し、異常が発生した場合に表示装置900に、監視対象シーン30の映像を含む対象物体40の異常発生の場所や時刻等を報知する役割を有する。監視員1000は、表示装置900の表示内容から、発生場所や発生状況等に即した適切な指示が行える効果がある。また、対象物体40の異常発生時のみ、表示装置900に、監視対象シーン30の映像を表示する。一方、正常時は表示装置900に、監視対象シーン30の映像を表示しないので、監視員がモニタを見続ける手間を省き効率よく監視ができるという効果がある。更に、カメラ10は、監視対象シーン30に1台でもよいため、安価な構成の監視装置が実現できる効果がある。また、画像処理装置50は、画像処理が実現できるPC、又は、画像処理専用装置で構成しても良い。
画像処理装置50は、画像入力部200,変化領域抽出部300,拡張領域決定部400,感度アップ処理部500,物体抽出部550,物体検知判定処理部600,検知結果報知部850で構成する。
画像処理装置50における処理は、まず、画像入力部200がカメラ10の映像信号
20を入力すると、変化領域抽出部300が背景画像と入力画像から変化領域を抽出してノイズ部を除去しラベル毎の面積(以下、ラベル面積)を算出する。変化領域抽出部300で算出したラベル面積を用いて、拡張領域決定部400は算出したラベル面積が対象物体40の大きさ未満(閾値未満)か否かを判定して、閾値未満ならば物体の一部しか抽出されないとして、抽出した変化領域周辺に領域を拡張して、背景画像と入力画像の相関を行って類似度が閾値以下の領域を拡張領域として決定し、感度アップ処理部500が、拡張領域決定部400で決定された領域の感度アップを行う。物体抽出部550が、感度アップされた領域に対して、背景画像と入力画像を用いて物体領域を抽出すると、物体検知判定処理部600は、物体の有無を検知して、物体有りの場合、物体の異常有無を判定して、検知結果報知部850に報知する。
拡張領域決定部400は算出した特徴量が対象物体40の大きさ(閾値以上)の場合、物体検知判定処理部600は、変化領域抽出部300が抽出した領域から物体の有無を検知して、物体有りの場合、物体の異常有無を判定して、検知結果報知部850に報知する。
これらの画像入力部200,変化領域抽出部300,拡張領域決定部400,感度アップ処理部500,物体抽出部550,物体検知判定処理部600,検知結果報知部850を所定の時間間隔、例えば、処理の1サイクル等の短時間で繰り返し実行される。
これにより、背景と検知対象が類似の輝度を持っている場合においても、リアルタイムに物体を正確に検知し、失報を無くし誤報を低減することが可能になる効果がある。
図2は、画像処理装置50の処理手順例を示すフローチャートである。まず、画像入力部200で入力した画像を用いて、ステップ252が入力画像をn(例えば、1≦n≦
10)フレーム分累積して入力画像累積(以下、入力画像とする)を行う。ステップ251が初期入力画像を初期背景画像とする。
次に、ステップ253で作成した背景差分画像を、ステップ254が所定の閾値で2値化して2値画像の面積を用いて変化領域が抽出されたか否かを判定する。ステップ254における変化領域抽出可否の閾値は、ノイズ等を除外する値(ノイズのみの場合はラベル面積が例えば20以下)である。ステップ254で変化領域なしの場合、ステップ210は、ステップ251の背景画像と該入力画像をn(例えば、1≦n≦10)フレーム分累積して背景画像を累積し、ステップ251の背景画像の更新を行う。
ステップ254で変化領域ありの場合、ステップ255が、変化領域のラベル面積をチェックして、閾値(対象物体抽出の閾値であり、対象物体とカメラの撮影条件に依存する)以上の場合は対象物体の大部分を抽出した物体領域としてステップ599を行う。
ステップ254で抽出領域のラベル面積が閾値未満の場合、対象物体の一部しか抽出できないとしてステップ256を処理する。
ステップ256は、抽出した対象物体の一部を内包した全体が存在する拡張領域を算出する。ステップ256における拡張領域のサイズは、ステップ260で求め、対象物体1つの大きさとカメラの撮影条件から大きさを決定する。
ステップ290は、ステップ256で求めた拡張領域が適切か否かを正規化相関により判断する。ステップ291は、ステップ290が算出した正規化相関値が閾値以上の場合、ステップ256で求めた拡張領域において背景画像と入力画像が類似している、即ち、対象物体が存在しないものとする。ステップ293で拡張領域が全て終了したか否かをチェックし、終了しない場合は、ステップ256に戻り拡張領域を変更して再度算出する。ステップ291で正規化相関値が閾値未満の場合、ステップ256で求めた拡張領域において背景画像と入力画像が類似していない、即ち、対象物体が存在するとして、ステップ270は、ステップ256の拡張領域に対して感度アップを行う。
ステップ292は、ステップ270で感度アップした画像を用いて、物体抽出を行い、ステップ599が、物体有無を検知し、物体有りの場合、物体の異常有無を判定する。
ステップ290は、正規化相関により判断するが、の代わりに平均輝度値、又は、エッジの平均輝度値を用いてもよい。
図3は、画像処理装置50の他の処理手順例を示すフローチャートである。ステップ
270は、ステップ256の拡張領域に対して背景画像累積と入力画像累積の感度アップを行い、ステップ290が、感度アップした画像の拡張領域が適切か否かを正規化相関により判断する。
ステップ291は、ステップ290が算出した正規化相関値が閾値以上の場合、ステップ256で求めた拡張領域において背景画像と入力画像が類似している、即ち、対象物体が存在しないものとする。ステップ293で拡張領域が全て終了したか否かをチェックし、終了しない場合は、ステップ256に戻り拡張領域を変更して再度算出する。
ステップ292は、ステップ270で感度アップした画像を用いて、物体抽出を行い、ステップ599が、物体有無を検知し、物体有りの場合、物体の異常有無を判定する。
図4は、変化領域抽出部300における変化領域を抽出する処理手順例を示すフローチャートである。まず、ステップ301が画像を取り込み入力画像とする。ステップ302は、入力画像をn(例えば、1≦n≦10)フレーム分累積して入力画像累積(入力画像)を行う。ステップ303は、背景画像を作成済みか否かチェックし、背景画像を作成済みでない場合、ステップ304を処理し、背景画像が存在する場合、ステップ305を処理する。ステップ304は、入力画像から初期背景画像を作成し、該画像を背景画像とする。ステップ304の初期背景画像の作成は、撮影シーンに対象物体40が存在していない状態の入力画像を少なくても1フレーム用いる。ステップ305は、ステップ304の背景画像をn(例えば、1≦n≦10)フレーム分累積して背景画像累積(背景画像)を行う。
ステップ306は、ステップ302の入力画像とステップ305の背景画像から、画素毎の輝度差の差分画像を作成し、ステップ307が、前記差分画像から所定の閾値(8〜14程度)以上を変化領域として抽出する。その後、ステップ308は、変化領域のラベル面積を算出して閾値(例えば、ノイズ除外の20程度)以上か否かチェックし、閾値以上の場合は、ステップ309を処理し、閾値未満の場合は、変化なしとして、ステップ
310を処理する。ステップ310は、変化のない入力画像を新たな背景画像とし累積し、背景更新を行う。ステップ309は、ステップ307が抽出した変化領域に対し、ノイズ除去(例えば、ラベル面積が20以下)等を行って整形した後、膨張及び/又は収縮等により近隣を統合して抽出領域を作成し、これを物体領域とする。
図5は、拡張領域決定部400の決定手順例を示す説明図である。抽出した対象物体
60は、対象物体1個の大きさより十分小さいため、一部分しか抽出されていない。そこで、物体大きさ算出部260で算出した対象物体1個サイズの外接矩形を用いて、
まず、1回目91で抽出した対象物体40の一部を下側に内包した拡張領域50aを算出する。拡張領域50aに対して、背景画像30aと入力画像30の領域間で正規化相関80を行って類似度を計算する。類似度をチェックして、拡張領域50aの場合では、大部分が背景であり、類似度が閾値(例えば、0.6 )以上81となり、物体を抽出する領域が適切ではない。
次に、2回目92で抽出した対象物体40の一部を中央側に内包した拡張領域50bを算出する。拡張領域50bに対して、背景画像30aと入力画像30bの領域間で正規化相関80を行って類似度を計算する。類似度をチェックして、拡張領域50bの場合では、背景が多く、類似度が閾値(例えば、0.6 )以上82となり、物体を抽出する領域が適切ではない。
最後に、3回目93で抽出した対象物体40の一部を上側に内包した拡張領域50cを算出する。拡張領域50cに対して、背景画像30aと入力画像30の領域間で正規化相関80を行って類似度を計算する。類似度をチェックして、拡張領域50cの場合では、大部分が物体領域であるので、類似度が閾値(例えば、0.6 )以下83となり、物体を抽出する領域が適切である。
物体大きさ算出部260で算出した対象物体1個サイズの外接矩形は、対象物体とカメラの撮影条件に依存する。
拡張領域は、対象物体とカメラの撮影条件に最適なサイズを算出して対象物体付近に適切に作成するため、対象物体を効率良く正確に抽出できる効果がある。
また、正規化相関80は、数式1で計算する。
Figure 0004811184
図6は、拡張領域決定部400の処理手順例を示すフローチャートである。ステップ
255が、変化領域のラベル面積をチェックして、閾値以上の場合は対象物体の大部分を抽出した物体領域としてステップ599を行う。閾値未満の場合、ステップ294が、ステップ255の変化領域に対して、i回目の物体大きさ領域を設定してステップ290が正規化相関を行って類似度を算出する。ステップ291が類似度をチェックし、閾値以上の場合は、物体が存在しないとして、ステップ293を処理する。ステップ293で拡張領域が終了したか否かを判定し、終了しない場合、ステップ294へ戻る。ステップ291のチェックが、閾値未満の場合は、物体が存在するとして、ステップ270,ステップ
292,ステップ599を処理する。
図7は、物体大きさ算出部260が対象物体1個のサイズ算出例を示す説明図である。まず、カメラ10の撮影シーンにおいて、対象物体40の全身が映っているものとする。ここでは、カメラ10のパラメータであるレンズ焦点距離f122,カメラ俯角θ124,カメラ高さH123,カメラ座標(x,y)121が既知である。そして、カメラ設置の足元真下をワールド座標の原点125とし、人物位置のワールド座標(X,Y)は数式2で計算できる。
Figure 0004811184
いま、カメラに映っている全身シーンに移動体は、抽出したシルエットから頭頂位置
T(X,Yt,O)129と人物126の足元位置S(X,Ys,O)128のカメラ座標が算出できる。また、ワールド座標での人物の身長h127は、数式3で算出できる。
(数3)
h=(1−Ys/Yt)H …(数式3)
これより、カメラ10に出現した移動体の身長は、hであることが分り、抽出した移動体の頭頂位置T(X,Yt,O)129から足元位置S(X,Ys,O)までの大きさを、カメラ10における全身シルエットとする。
ここで、検知対象の大きさは、身長hが160cmの人物(平均的な大人)を基準とし、足元から頭までの全身シルエットの大きさ、即ち面積(画素数Aとする)を予め算出して、該大きさを基に判定する。例えば、変化領域の面積がAAの5%〜40%程度の場合、検知対照の大きさ未満とし、40%程度以上の場合、検知対象の大部分を抽出したと判定する。
図8は、感度アップ処理部500が感度アップする輝度変換例を示す説明図である。入力画像30bにおける拡張領域50cに対して輝度分布(ヒストグラム)を計算し、輝度分布が最大61の輝度付近において小さい輝度(暗い輝度)62と大きい輝度(明るい輝度)63を算出する。変換前の輝度65に対して、変換後の輝度66は、輝度62から輝度63をアップするような変換(感度アップ)を行う。
ここで、算出する小さい輝度(暗い輝度)62と大きい輝度(明るい輝度)63は、拡張領域50cの平均輝度を用いて算出してもよい。
図9は、物体検知判定処理部600の処理手順例を示すフローチャートである。ステップ309が抽出した物体を、ステップ601は、対象物体40であるとして検知する。ステップ602は、検知した物体の外接矩形を算出して、ステップ603が、外接矩形内のオプティカルフローを計算する。ステップ604が、オプティカルフローを用いて移動ベクトルの方向と大きさを分類して、ステップ605は、移動ベクトルの方向が不統一で大きさが大(閾値以上)の状態の回数が所定値に達したか否かをチェックする。ステップ
605のチェックで、所定値に達した場合、ステップ606が異常ありと判定し、ステップ607が、異常情報を格納する。ステップ605のチェックで、所定値未満の場合、ステップ609が正常と判定する。ステップ608は、処理を続けるか否か判定し、続行の場合はステップ309へ戻り、それ以外は終了する。
ここで、ステップ603が処理する外接矩形内のオプティカルフローの計算は、外接矩形内をブロックに分割し、各ブロック内パターンと類似のパターンが、どこに移動したかを探索して、類似パターンが見つかった場合、移動量と方向(ベクトル)をオプティカルフローとする標準的な手法でよい。
図10は、検知結果報知部850の内部を示した例である。表示制御部860は、物体検知判定処理部600が検知した対象物体40に関する暴行等の異常発生時の画像や情報等を用いて、表示データ生成部870が、異常発生時のカメラ識別情報,発生日時,異常種別等を生成する。一方、表示画像生成部880は、異常発生時の画像及び/又は異常発生時の画像に加えて異常発生時前の画像を生成する。表示画像合成部890は、表示データ生成部870で生成したデータと表示画像生成部880で生成した画像を用いて、前記画像に前記データを重畳させて合成して、モニタテレビの表示装置900へリアルタイムに表示する。また、表示画像合成部890で生成した画像をタイムラプスビデオ及び/又はVTR等に格納してもよい。その後、リアルタイムに表示される表示装置900を見て、監視員1000は、異常発生時の指示が迅速に処理できる効果がある。また、タイムラプスビデオ等にされた画像をオフライン監視してもよい。
図11は、表示装置900の表示内容例を示す図である。対象物体40の暴行等の異常発生時には、異常発生920の表示及び/又は対象物体40の暴行シーン940の画像及び/又は発生した撮影シーンを撮影しているカメラ識別番号及び/又は発生日時930等を表示する。一方、異常発生時には、異常発生瞬間の映像のみでは、発生までの経過が不明であり、異常発生ti+4時刻の画像980に加えて、異常発生前ti+1時刻の画像950及び/又は異常発生前ti+2時刻の画像960及び/又は異常発生前ti+3時刻の画像970も表示する。これにより、監視員1000は、乗客の異常発生に加えてその経過がわかるので、操作卓1100及び/又は電話等で対策員への指示が適切に行える効果がある。
図12は、画像処理装置50の他の実施例を示す図である。照明装置11を備えて、カメラからの映像信号20で対象物体40を監視する画像処理装置50である。
画像処理装置50は、画像入力部200,変化領域抽出部300,拡張領域決定部400,照明点灯制御部540,物体抽出部550,物体検知判定処理部600,検知結果報知部850で構成する。
画像処理装置50における処理は、まず、画像入力部200の処理,変化領域抽出部
300の処理、拡張領域決定部400の処理を行う。照明点灯制御部540は、拡張領域決定部400が決定した領域及び/又は領域付近に照準させて照射すようにLEDを用いた照明装置11の点消灯を制御して、対象物体40を鮮明に撮影する。
これらの画像入力部200,変化領域抽出部300,拡張領域決定部400,感度アップ処理部500,物体抽出部550,物体検知判定処理部600,検知結果報知部850を所定の時間間隔、例えば、処理の1サイクル等の短時間で繰り返し実行される。
図13は、画像処理装置50の他の処理手順例を示すフローチャートである。ステップ280は、ステップ256が算出した拡張領域及び/又は領域付近に照準させて照射すように照明装置11の点灯を制御する。ステップ294は、照射前の拡張領域の平均輝度と照射後の平均輝度を算出してこの比率(例えば、R)を計算する。照明装置11が適切に点灯されると、画像入力部200が画像を入力する。ステップ253,ステップ254,ステップ255の処理を行う。ここでのステップ253は、照明装置11が点灯されて取り込んだ入力画像に対し、背景画像の輝度を前記R倍して照明点灯用模擬画像との画素ごとの輝度差分を行う。または、予め、背景画像の平均輝度を算出し、加えて背景画像の照明を点灯させその平均輝度を算出して、この比率を用いる方式でも良い。
ステップ255は、対象物体40が鮮明に撮影されるので変化領域のラベル面積が閾値以上となり、ステップ292,ステップ599を処理する。ステップ599が、物体有無を検知し、物体有りの場合、物体の異常有無を判定する。
図14は、表示装置900の他の表示内容例を示す図である。異常発生とその経過がわかるような異常発生ti+4時刻の画像980及び/又は異常発生前ti+1時刻の画像950及び/又は異常発生前ti+2時刻の画像960及び/又は異常発生前ti+3時刻の画像970を表示することに加えて、感度アップ及び/又は対象物体40を鮮明に撮影するような照射を行う前の入力画像も表示する。例えば、画像980の感度アップ前及び/又は照射前の画像981,画像950の感度アップ前及び/又は照射前の画像951,画像960の感度アップ前及び/又は照射前の画像961、画像970の感度アップ前及び/又は照射前の画像971を表示装置900に表示する。
これにより、感度アップ及び/又は照射の効果を確認することができる。
人物のみが高精度に抽出できるため、背景と対象が類似している環境における人物や車等を追跡する監視システムにも適用できる。
本発明を用いた画像監視装置の全体構成を示す図である。 画像処理装置の処理手順例を示すフローチャートである。 画像処理装置の他の処理手順例を示すフローチャートである。 変化領域抽出部における変化領域を抽出する処理手順例を示すフローチャートである。 拡張領域決定部の決定手順例を示す説明図である。 拡張領域決定部の処理手順例を示すフローチャートである。 物体大きさ算出部が対象物体1個のサイズ算出例を示す説明図である。 感度アップ処理部が感度アップする輝度変換例を示す説明図である。 物体検知判定処理部の処理手順例を示すフローチャートである。 検知結果報知部の内部を示した例である。 表示装置の表示内容例を示す図である。 画像監視装置の他の実施例を示す図である。 画像処理装置の他の処理手順例を示すフローチャートである。 表示装置の他の表示内容例を示す図である。
符号の説明
10…カメラ、11…照明装置、20…映像信号、40…対象物体、50…画像処理装置、200…画像入力部、300…変化領域抽出部、400…拡張領域決定部、500…感度アップ処理部、540…照明点灯制御部、550…物体抽出部、600…物体検知判定処理部、850…検知結果報知部、860…表示制御部、870…表示データ生成部、890…表示画像合成部、900…表示装置、1000…監視員、1100…操作卓。


Claims (5)

  1. カメラで撮影された画像を監視する画像監視装置において、
    前記カメラで撮影された画像を取り込み、変化領域を抽出する変化領域抽出手段と、
    前記抽出した変化領域が検知対象の大きさ未満の場合、前記抽出した変化領域周辺に領域を拡張する拡張領域決定手段と、
    前記拡張した領域の輝度分布を計算し、輝度分布が最大の輝度付近においてのみ輝度をアップする補正によって感度アップさせる感度補正処理手段と、
    該感度補正処理手段により感度アップした画像を用いて物体を検知する物体抽出手段とを備えることを特徴とする画像監視装置。
  2. 請求項1の画像監視装置において、
    前記変化領域抽出手段は、1フレーム以上を累積した画像を用いることを特徴とする画像監視装置。
  3. 請求項1または2の画像監視装置において、
    前記拡張領域決定手段は、算出した検知対象となる物体の大きさを用いて領域を拡張することを特徴とする画像監視装置。
  4. 請求項1から3の何れかの画像監視装置において、
    前記物体抽出手段で抽出した物体に対し、物体の異常有無を判定する物体検知判定処理手段と、
    該物体検知判定処理手段で異常であると判定されると監視員に報知する検知結果報知手段とを備えることを特徴とする画像監視装置。
  5. 請求項の画像監視装置において、
    前記検知結果報知手段は、前記感度補正処理手段により感度アップした画像を表示することを特徴とする画像監視装置。
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