JP3417635B2 - 侵入物体認識方法 - Google Patents

侵入物体認識方法

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JP3417635B2 JP01005594A JP1005594A JP3417635B2 JP 3417635 B2 JP3417635 B2 JP 3417635B2 JP 01005594 A JP01005594 A JP 01005594A JP 1005594 A JP1005594 A JP 1005594A JP 3417635 B2 JP3417635 B2 JP 3417635B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、例えばテレビジョンカ
メラ(以下、TVカメラという)等による撮像画像から
人物等の侵入物体を検出し、その侵入物体が何であるか
を認識する侵入物体認識方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;1990年電子情報通信学会春季全国大会講演論
文集分冊 6D−436、佐久間 喜郎、伊東 潔、増
田 功著「微分画像のフレーム間差分による侵入物体検
出」P.6−438 従来、侵入者監視システムにおける人物認識方法として
は、前記文献に記載されるように、侵入者の有無を確認
するための入力画像と背景画像をTVカメラで画像入力
し、前記入力画像と背景画像との差分2値化画像から変
化領域を求め、前記変化領域の特徴量から侵入者の有無
を判断し、侵入者ありの場合には警報を発するようにな
っている。ここで、変化領域の特徴量から侵入者の有無
を判断する方法としては、変化領域の面積と外接矩形を
パラメータとして侵入者の有無を判断している。つま
り、変化領域の面積がある値以上で、かつ外接矩形の縦
横比(外接矩形の縦の長さ/横の長さ)がある範囲以内
であるものを、侵入者として判断するようになってい
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
侵入物体認識方法においては、次のような課題があっ
た。 (a) 侵入者をTVカメラで画像入力し、その画像に
基づき侵入者の有無を検出する場合、TVカメラの設置
場所から遠くにいる侵入者は、画像上で変化領域の面積
が小さくなる。これに対し、TVカメラの設置場所の近
くでは、小さなものが動いても変化領域の面積が大きく
なる。そのため、TVカメラの設置場所から遠い位置に
いる侵入者を認識しようとして、変化領域の面積におけ
る閾値の設定を低くすると、TVカメラの近くで人以外
の小さな物体が動くことによって生じる変化領域との区
別ができずに、誤報を発してしまうことがある。また、
もう一つのパラメータである外接矩形の縦横比は、人が
通常に歩行する動作を横から捉えた場合、足と腕を開い
たときは閉じたときに比べ約4〜5倍ほども大きくな
る。そのため、縦横比だけから侵入者を判断する場合
も、誤認識が多くなる。このように、変化領域の面積と
外接矩形の縦横比のみから侵入者の有無を判断すると、
多くの誤報を発するおそれがある。 (b) 前記(a)のような変化領域の面積と外接矩形
の縦横比から侵入者の有無を判断する方法によって生じ
る誤認識の点を解決するため、本願出願人等は先に特願
平5−24608明細書(以下、先の提案という)にお
いて、歩行時に発生する人物特有の形状を利用すること
によって人物を正確に認識し、誤報を少なくする侵入者
監視システム等における人物認識方法を提案した。即
ち、侵入者の有無を確認するための入力画像と背景画像
との差分画像を2値化し、その差分2値化画像の変化領
域より侵入者の有無を判断する方法において、前記変化
領域の外接矩形を縦に3等分したそれぞれの矩形A1,
A2,A3内の各変化領域を横軸上へ投影して得られる
投影ヒストグラムの特徴量である下記の特徴(1)〜特
徴(6)と、前記変化領域の外接矩形における縦横比と
の関係によって人物を認識するようにしている。 【0004】特徴(1);各分割外接矩形A1,A2,
A3中のヒストグラムのブロック数 特徴(2);各ブロックの平均値F 特徴(3);各ブロックの平均値Fの分割外接矩形間の
差 特徴(4);各ブロックにおける極大値数 特徴(5);各ブロックにおける面積Sの割合R 特徴(6);矩形A3における極大値の位置M これにより、変化領域の外接矩形の縦横比と、その外接
矩形を縦に3等分したそれぞれの矩形A1,A2,A3
内での各変化領域を横軸上に投影して得られる投影ヒス
トグラムの特徴量である特徴(1)〜特徴(6)とか
ら、人物を認識するようにしたので、正確に人物を認識
でき、侵入者監視システムにおいて誤報を少なくするこ
とが可能となる。この方法を実施するうえでは、入力画
像と背景画像との差分2値化画像から変化領域を求める
必要がある。このとき、侵入物体の濃度が背景画像の濃
度と大きく異なる場合には、侵入物体を示す変化領域が
明瞭に抽出される。この場合の投影ヒストグラムは、変
化領域が明瞭に抽出されているため侵入物体本来の特徴
を明確に表しているといえる。そのため、この投影ヒス
トグラムの特徴量を基にして行う侵入物体の認識は正し
いものとなる。しかし、侵入物体の濃度と背景画像の濃
度が近い部分では、入力画像と背景画像との差が小さく
なり、その部分は差分2値化画像において変化領域とし
て抽出されず、変化領域は虫食い状態となる。この場
合、投影ヒストグラムの分布は侵入物体本来の分布とは
異なった分布となる。従って、特徴(1)〜特徴(6)
が侵入物体本来のものとは異なって抽出され、侵入物体
を誤認識することがあった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、予め記憶された侵入物体の存在しないと
きの背景画像と逐次入力される入力画像との差分画像を
二値化して変化領域を求め、該変化領域に基づいて前記
侵入物体を認識する侵入物体認識方法において、以下の
処理を施す。即ち、前記変化領域の外接矩形を縦に複数
個の矩形に分割する変化領域分割処理と、前記矩形内で
の変化領域の縦方向におけるY座標の最大値と最小値と
の距離を前記各矩形の全領域中で求め、その結果を横軸
上に分布図として表す距離ヒストグラム作成処理と、前
記分布図の特徴量に基づいて侵入物体を認識する侵入物
体認識処理とを、施すことを特徴とする侵入物体認識方
法。 【0006】 【作用】本発明によれば、以上のように侵入物体認識方
法を構成したので、変化領域分割処理で、変化領域の外
接矩形を縦に複数個の矩形に分割する。距離ヒストグラ
ム作成処理で、矩形内での変化領域の縦方向におけるY
座標の最大値と最小値との距離を前記各矩形の全領域中
で求め、その結果を横軸上に分布図として表す。侵入物
体認識処理で、分布図の特徴量に基づいて侵入物体を認
識する。従って、前記課題が解決できるのである。 【0007】 【実施例】本実施例では、まず、先の提案の人物認識方
法の実施例の概略(I)と、その問題点(II)とを説明
した後、その問題点(II)を解決するための本発明の侵入
物体認識方法の実施例(III)を説明する。 (I) 先の提案の人物認識方法の実施例 図2は、先の提案の実施例の人物認識方法を示す図であ
り、侵入者監視システムにおける人物認識方法の概略の
処理手順を示す図である。この人物認識方法は、TVカ
メラ等の画像入力装置によって背景画像及び入力画像を
入力し、それらを背景画像メモリ1及び入力画像メモリ
2に格納する画像入力処理を行い、該入力した背景画像
及び入力画像に対して差分処理3、2値化処理4、変化
領域切り出し処理5、変化領域分割処理6、投影ヒスト
グラム作成処理7、特徴量抽出処理8、及び侵入物体判
定処理9を行って侵入物体に対する認識結果を出力する
ようになっている。以下、これらの処理を図を参照しつ
つ説明する。 【0008】メモリ1,2への画像入力処理 まず、TVカメラ等の画像入力装置を用い、侵入物体が
存在しない背景だけを撮影し、その背景画像を予め背景
画像メモリ1の中に格納しておく。そして、背景画像を
撮影したのと同じ位置で撮像し、その撮像した入力画像
を入力画像メモリ2の中に格納する。差分処理3 画像入力処理後、差分処理3において、入力画像中にお
ける背景画像からの変化を検出するために、背景画像と
入力画像とで、その濃度差の絶対値を計算し、差分画像
を求めた後、2値化処理4へ進む。2値化処理4 図3及び図4は、差分2値化画像の例を示す図である。
2値化処理4において、差分処理3で求めた差分画像を
ある適当な閾値を用いて2値化し、差分2値化画像を求
める。この差分2値化画像では、入力画像中で背景画像
から濃度が変化した領域では画素の値が1、変化してい
ない領域では画素の値が0に設定され、変化領域が抽出
されることになる。図3に示すように、侵入物体の濃度
が背景画像の濃度と大きく異なる場合には、侵入物体を
示す変化領域が明瞭に抽出される。一方、侵入物体の濃
度と背景画像の濃度が近い部分では、入力画像と背景画
像との差が小さくなり、図4に示すように、その部分は
差分2値化画像において変化領域として抽出されず、変
化領域は虫食い状態となる。ところで、侵入物体によっ
ては背景画像と局所的に同じ濃度を持っていることがあ
る。その場合の差分2値化画像は、その部分だけが侵入
物体として捉えられず、変化領域が切れ切れになる。そ
のため、それぞれの変化領域は別個に認識され、本来の
一つの侵入物体としては認識されなくなる。そこで、次
の変化領域切り出し処理5を行う。 【0009】変化領域切り出し処理5 変化領域切り出し処理では、一つの侵入物体を表す変化
領域を一つにまとめるために、差分2値化画像を数回膨
脹した後、同じ回数だけ収縮する。膨脹とは、値0の画
素の回りに値1の画素がある場合、その値0の画素を1
に変換するものである。つまり、変化領域の回りを一画
素分膨らませる。収縮はその逆で、変化領域の回りを一
画素分小さくする。この作業によって、数画素程度離れ
た変化領域同士はつながり、一つの侵入物体を表すと思
われる変化領域は、一つの領域として抽出される。そし
て、このようにして得られた変化領域を外接矩形で囲み
この外接矩形で囲まれた領域を差分2値化画像から切り
出す。変化領域分割処理6 変化領域分割処理6では、変化領域の外接矩形を縦に3
等分する。これは、人を表す変化領域において、縦横比
変化の原因となる人の腕と足の部分を別々の領域に分割
し、変化領域の形状を捉え易くするためのものである。
この3等分によりできる矩形を、上からそれぞれA1,
A2,A3とする。そして、次の投影ヒストグラム作成
処理7へ進む。投影ヒスグラム作成処理7 投影ヒストグラム作成処理7では、分割した外接矩形の
それぞれについて、変化領域を表す値1の画素の数を縦
方向に加算し、外接矩形内における変化領域の横軸上へ
の投影ヒストグラムを求める。その後、特徴が捉え易い
ように、このヒストグラムを平滑化しておく。図5は図
3の変化領域を表す投影ヒストグラムであり、図6は図
4の変化領域を表すヒストグラムである。図5の投影ヒ
ストグラムは、図3に示す変化領域が明瞭に抽出されて
いるため侵入物体本来の特徴を明確に表している。一
方、図4の変化領域は虫食い状態となっており、それに
基づいて作成した図6に示す投影ヒストグラムの分布
は、侵入物体本来の分布とは異なった分布となってい
る。分割外接矩形A1,A2,A3中の変化領域の形状
の特徴は、投影ヒストグラムの形状の特徴として現れ
る。即ち、分割外接矩形A1,A2,A3中の変化領域
の形状の特徴は、各投影ヒストグラム中で両側の度数が
0で区切られ、かつ度数がすべて1以上の一塊の部分で
あるブロックの形状として現れる。そのため、3等分し
た外接矩形A1,A2,A3内での変化領域の投影ヒス
トグラムの形状の変化に着目すれば、人物の歩行状態を
表現することができ、侵入物体が人であるか否かを認識
することができる。そこで、特徴量抽出処理8に進む。 【0010】特徴量抽出処理8 特徴量抽出処理8では、以下の特徴量を矩形A1〜A3
の投影ヒストグラムから抽出する。 特徴(1);各分割外接矩形A1,A2,A3中のヒス
トグラムのブロック数 特徴(2);各ブロックの平均値F 特徴(3);各ブロックの平均値Fの分割外接矩形間の
差 特徴(4);各ブロックにおける極大値数 特徴(5);各ブロックにおける面積Sの割合R 特徴(6);矩形A3における極大値の位置M ただし、ここでの各ブロックの平均値Fとは、図7に示
す平均値Fの横軸のx座標であり、次式(1)で求め
る。 【数1】 各ブロックの面積Sの割合Rとは、ブロックの底辺Lと
高さHを掛けてできる長方形ABCDの面積を100%
としたときの、ブロックの面積Sが長方形ABCDに占
める割合のことである。これは、次式(2)で求める。 R=S/(L*H)*100 ・・・(2) なお;A−B=H,C−B=Lとする。また、極大値の
位置Mは、各ブロック中で極大値を示す横軸上のx座標
である。 【0011】侵入物体判定処理9 そして、最後に、侵入物体判定処理9において、特徴量
抽出処理8で得られる6つの特徴量と変化領域の外接矩
形の縦横比との関係から、変化領域の判定を行い、侵入
物体が人か否かを判定する。 (II) 先の提案における問題点 図3に示すように、侵入物体の濃度が背景画像の濃度と
大きく異なる場合には、2値化処理4において侵入物体
を示す変化領域が明瞭に抽出され、投影ヒストグラム作
成処理7による図5に示す投影ヒストグラムは侵入物体
本来の特徴を明確に表しているため、特徴(1)〜特徴
(6)が侵入物体本来のものを表し、侵入物体判定は正
しいものとなる。一方、侵入物体の濃度と背景画像の濃
度が近い部分では、入力画像と背景画像との差が小さく
なり、その部分は差分2値化画像において変化領域とし
て抽出されず、図4に示すように変化領域は虫食い状態
となり、図6に示す投影ヒストグラムの分布は侵入物体
本来の分布とは異なった分布となる。従って、図6に示
す投影ヒストグラムの特徴(1)〜特徴(6)が侵入物
体本来のものとは異なって抽出され、侵入物体を誤認識
することがあった。 (III) 本発明の実施例 図1は、本発明の実施例の侵入物体認識方法を示す図で
あり、先の提案の図2中と同一の要素には同じ符号を付
している。この侵入物体認識方法が先の提案の侵入物体
認識方法と異なる点は、先の提案の投影ヒストグラム作
成処理7の代わりに距離ヒストグラム作成処理17を行
うことである。以下、この図を参照しつつ説明する。 【0012】メモリ1,2への画像入力処理 まず、先の提案の実施例と同様に、TVカメラ等の画像
入力装置を用い、侵入物体が存在しない背景だけを撮影
し、その背景画像を予め背景画像メモリ1の中に格納し
ておく。そして、背景画像を撮影したのと同じ位置で撮
像し、撮像した入力画像を入力画像メモリ2の中に格納
する。差分処理3 画像入力処理後、差分処理3において先の提案と同様
に、入力画像中における背景画像からの変化を検出する
ために、背景画像と入力画像とで、その濃度差の絶対値
を計算し、差分画像を求めた後、2値化処理4へ進む。2値化処理4 2値化処理4において、先の提案と同様に、差分処理3
で求めた差分画像をある適当な閾値を用いて2値化し、
差分2値化画像を求める。この差分2値化画像では、入
力画像中で背景画像から変化した領域の画素の値が1、
変化していない領域では画素の値が0に設定され、変化
領域が抽出されることになる。変化領域切り出し処理5 変化領域切り出し処理5では、一つの侵入物体を表す変
化領域を一つにまとめるために、差分2値化画像を数回
膨脹した後、同じ回数だけ収縮する。この作業によっ
て、一つの侵入物体を表すと思われる変化領域は、一つ
の領域として抽出される。そして、このようにして得ら
れた変化領域を外接矩形で囲みこの外接矩形で囲まれた
領域を差分2値化画像から切り出す。 【0013】変化領域分割処理6 変化領域分割処理6では、変化領域の外接矩形を縦に3
等分する。これは、人を表す変化領域において、縦横比
変化の原因となる人の腕と足の部分を別々の領域に分割
し、変化領域の形状を捉え易くするためのものである。
この3等分によりできる矩形を、上からそれぞれA1,
A2,A3とする。そして、次の距離ヒストグラム作成
処理17へ進む。距離ヒスグラム作成処理17 図9は図4の距離ヒストグラムである。距離ヒストグラ
ム作成処理17では、図8に示すように分割外接矩形の
横方向をX軸、縦方向をY軸とした時、分割外接矩形中
変化領域の縦方向(X=Xn)における変化領域のY座標
の最大値Ynmaxと最小値Ynminとの距離D(D=Ynmax
−Ynmin)を、分割外接矩形中の全領域中で求めて、そ
の結果を横軸上に分布図(以下、距離ヒストグラムと呼
ぶ)として表す。図9は図4の距離ヒストグラムであ
り、この距離ヒストグラムの分布は図5に示す投影ヒス
トグラムの分布とほぼ同じものになっていることがわか
る。投影ヒストグラムは変化領域を表す画素の数を加算
して求めるために、図4のように変化領域が部分的に抜
けた場合は、図6に示すように投影ヒストグラムは侵入
物体本来の特徴を表した分布から大きく異なってしま
う。一方、距離ヒストグラムの場合は、縦方向において
Y座標の最大値から最小値までの距離をもとに作成する
ので、変化領域が部分的に抜けた場合でも、図9のよう
に距離ヒストグラムは侵入物体本来の特徴量を表す分布
図となる。 【0014】特徴量抽出処理8 特徴量抽出処理8では、先の提案と同様に特徴(1)〜
特徴(6)を矩形A1〜A3の距離ヒストグラム17か
ら抽出する。この時、図4のように変化領域が部分的に
抜けていても、図9のように距離ヒストグラムが侵入物
体本来の特徴量を表す分布図であるので、この距離ヒス
トグラムに基づいて抽出した特徴量は侵入物体本来のも
のものを表す。侵入物体判定処理9 そして、最後に、侵入物体判定処理9において、特徴量
抽出処理8で得られる6つの特徴量と変化領域の外接矩
形の縦横比との関係から、変化領域の判定を行い、侵入
物体が人か否かを判定する。この時、変化領域が明瞭に
抽出されず部分的に抜けていても、正しく侵入物を認識
することができる。以上のように、本実施例では、以下
の利点がある。背景画像と入力画像との変化領域におけ
る、分割外接矩形中の変化領域の距離ヒストグラムの特
徴量を使用しているので、変化領域が明瞭に抽出されな
い場合においても侵入物体本来の特徴量を求めることが
できる。従って侵入者監視システムにおいて従来の方法
と比べて誤報を少なくすることができる。なお、本発明
は、上記実施例に限定されず種々の変形が可能である。
その変形例としては、例えば次のようなものがある。変
化領域分割処理6では、変化領域の外接矩形を縦に3等
分したが、3等分でなくてもよい。 【0015】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、矩形内での変化領域の縦方向におけるY座標の最
大値と最小値との距離を前記各矩形の全領域中で求め、
その結果を横軸上に分布図として表し、この分布図の特
徴量に基づいて侵入物体を認識する。従って、変化領域
が明瞭に抽出されない場合においても侵入物体本来の特
徴量を求めることができ、侵入物体認識方法において誤
認識を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例の侵入物体認識方法を示す図で
ある。 【図2】先の提案の実施例の人物認識方法を示す図であ
る。 【図3】明瞭に抽出された変化領域の例を示す図であ
る。 【図4】不明瞭に抽出された変化領域の例を示す図であ
る。 【図5】図3の投影ヒストグラムを示す図である。 【図6】図4の投影ヒストグラムを示す図である。 【図7】図3中のブロックBKを示す図である。 【図8】距離ヒストグラムを求める方法を示す図であ
る。 【図9】図4の距離ヒストグラムを示す図である。 【符号の説明】 1 背景画像メモリ 2 入力画像メモリ 3 差分処理 4 二値化処理 5 変化領域切り出し処理 6 変化領域分割処理 8 特徴量抽出処理理 9 侵入物体判定処理 17 距離ヒストグラム作成処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 渡辺孝弘ほか,歩行特徴に基づく人物 認識の一手法,1993年電子情報通信学会 春季大会講演論文集(7),日本,電子 情報通信学会,1993年 3月15日,Vo l.Shunki,No.7,398 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 340 H04N 7/18 G06T 7/00 300

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 予め記憶された侵入物体の存在しないと
    きの背景画像と逐次入力される入力画像との差分画像を
    二値化して変化領域を求め、前記変化領域に基づいて侵
    入物体を認識する侵入物体認識方法において、 前記変化領域の外接矩形を縦に複数個の矩形に分割する
    変化領域分割処理と、 前記矩形内での変化領域の縦方向におけるY座標の最大
    値と最小値との距離を前記各矩形の全領域中で求め、そ
    の結果を横軸上に分布図として表す距離ヒストグラム作
    成処理と、 前記分布図の特徴量に基づいて侵入物体を認識する侵入
    物体認識処理とを、 施すことを特徴とする侵入物体認識方法。
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渡辺孝弘ほか,歩行特徴に基づく人物認識の一手法,1993年電子情報通信学会春季大会講演論文集(7),日本,電子情報通信学会,1993年 3月15日,Vol.Shunki,No.7,398

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