JP3078203B2 - 侵入物体認識装置 - Google Patents

侵入物体認識装置

Info

Publication number
JP3078203B2
JP3078203B2 JP07118222A JP11822295A JP3078203B2 JP 3078203 B2 JP3078203 B2 JP 3078203B2 JP 07118222 A JP07118222 A JP 07118222A JP 11822295 A JP11822295 A JP 11822295A JP 3078203 B2 JP3078203 B2 JP 3078203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intruding object
intruding
change area
processing circuit
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP07118222A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08315149A (ja
Inventor
孝弘 渡辺
聰 中川
義則 下迫田
裕次 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP07118222A priority Critical patent/JP3078203B2/ja
Publication of JPH08315149A publication Critical patent/JPH08315149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3078203B2 publication Critical patent/JP3078203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は侵入物体認識装置に関
し、複数の侵入物体が一部分重なった状態で例えばテレ
ビカメラなどで撮影された画像信号から認識対象である
侵入物体の有無を認識するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビカメラ等によって撮像され
た画像から特定の侵入物体を検出する侵入物体認識シス
テムが研究・開発されている。
【0003】例えば、次の文献にはこのようなシステム
の応用例が提案されている。 文献:平成6年(1994年)、第9回産業における画
像センシング技術シンポジウム講演論文集、ページ83
〜88、「画像処理を用いた鉄塔敷地内侵入監視手
法」。
【0004】この文献の提案による侵入監視の検出原理
は、背景画像と監視画像とを対応する画素ごとに輝度の
差を求め、この差分の輝度ヒストグラムをとる。そこ
で、侵入がない場合は、輝度の値が0付近に輝度のピー
クが現れる。しかしながら、侵入がある場合には、侵入
に対応する画像の領域では、背景画像と監視画像との相
関がないため、ヒストグラムはピークにブロードな分布
が重なった形となる。従って、ヒストグラム上でピーク
の中心輝度を基準として、ここからある閾値以上離れた
ところに別の分布が検出された場合に侵入有りと判断す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述な
どによる従来の技術では、複数の侵入物体が重なって見
える変化領域の場合は、侵入物体が一つの変化領域と比
べ全く異なっている。このため、このような変化領域か
ら求められる面積や外接四角形などの特徴量が、前もっ
て設定している特定の侵入物体の基準特徴量と異なる結
果となり、侵入物体を見落とす可能性があった。
【0006】以上のようなことから、侵入物体が重なっ
て撮影されている場合でも、侵入物体を誤検出すること
なく、正確に侵入物体を認識することができる侵入物体
認識装置の提供が要請されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の侵入物
体認識装置は、複数の侵入物体が一部分重なった状態で
撮影された画像信号から変化領域を抽出する抽出手段
と、上記変化領域から認識対象である単体の侵入物体を
表しているか否かを分析する分析手段と、この分析手段
の分析によって認識対象である単体の侵入物体を表して
いないと判断されると、侵入物体の重なりの状態を分析
し、侵入物体が重なっていると推定される変化領域から
いくつかの侵入物体の変化領域を復元する復元手段とを
備え、この復元された変化領域から認識対象である侵入
物体の有無を認識することで、上述の課題を解決するも
のである。
【0008】
【作用】本発明の構成によれば、複数の侵入物体が一部
分重なっていても、変化領域を抽出し、この変化領域か
ら認識対象である単体の侵入物体を表しているか否かを
分析し、認識対象であると判断されれば即座に侵入物体
の有無を出力でき、ここで認識対象である単体の侵入物
体を表していないと判断されれば、侵入物体の重なりの
状態を分析し、侵入物体が重なっていると推定される変
化領域からいくつかの侵入物体の変化領域を復元するこ
とで、この復元された変化領域の特徴量と、事前に求め
た認識対象である侵入物体の基準特徴量との比較結果な
どから容易に認識対象である侵入物体の有無を認識する
ことができ、従って従来に比べ精度良く認識することが
できるのである。
【0009】
【実施例】次に本発明の好適な実施例を図面を用いて説
明する。 『第1実施例』:図1は本実施例の侵入物体認識装置の
機能構成図である。この図1において、侵入物体認識装
置は、ビデオカメラ11と、ビデオインタフェース回路
12と、背景画像メモリ回路1と、入力画像メモリ回路
2と、差分処理回路3と、二値化処理回路4と、変化領
域切り出し処理回路5と、単体侵入物体判定処理回路6
と、侵入物体重なり判定処理回路7と、単体侵入物体復
元処理回路8と、単体侵入物体判定処理回路9と、出力
処理回路10とから構成されている。
【0010】ビデオカメラ11は、侵入物体などを撮像
するためのもので、侵入物体が重なった撮像画像をアナ
ログ信号(例えば、NTSC信号、PAL信号、SEC
AM信号、RGB信号などのいずれか)で出力し、ビデ
オインタフェース回路12に与えるものである。ビデオ
インタフェース回路12は、撮影画像信号を与えられる
と背景画像メモリ回路1又は入力画像メモリ回路2に撮
影画像信号をデジタル信号に変換して与える。特に入力
画像メモリ回路2は、ビデオカメラ11で逐次撮影され
た入力画像信号をデジタル信号で格納するものである。
他方、背景画像メモリ回路1は、侵入物体(被写体)が
存在しないときに撮影した背景画像信号をデジタル信号
で格納するものである。
【0011】差分処理回路3は、入力画像メモリ回路2
から与えられる入力画像信号と、背景画像メモリ回路1
から与えられる背景画像信号とから画素間の差(例え
ば、濃度差の絶対値)を求め、差分画像信号を生成し、
二値化処理回路4に与えるものである。二値化処理回路
4は、差分画像信号を与えられると、適当な閾値で二値
化を行い、差分二値化画像信号を生成し、変化領域切り
出し処理回路5へ与えるものである。尚、この差分二値
化画像信号は、入力画像信号中の背景画像信号から濃度
値が変化した画素の値が1に設定され、変化していない
画素の値は0に設定される。
【0012】変化領域切り出し処理回路5は、侵入物体
を表す変化領域を一つにまとめるために、例えば、差分
2値化画像を数回膨脹した後、同じ回数だけ収縮する。
膨脹とは、値0の画素の回りに値1の画素がある場合、
その値0の画素を1に変換するものである。つまり、変
化領域の回りを一画素分膨らますのである。収縮はその
逆で、変化領域の回りを一画素分小さくする。これらの
処理によって一つの侵入物体を表すと推定される変化領
域は、一つの領域として抽出される。このようにして得
られた変化領域を例えば、外接矩形で囲み、この外接矩
形に囲まれた領域を差分2値化画像から切り出すもので
ある。
【0013】単体侵入物体判定処理回路6は、変化領域
切り出し処理回路5からの切り出された差分2値化画像
の領域から、重なりがある単体の侵入物体を検出し、変
化領域が単体の侵入物体を表しているか否かを判定する
ものである。
【0014】侵入物体重なり判定処理回路7は、単体侵
入物体判定処理回路6からの侵入物体でないとの判定情
報に対して、図8のように重なっている場合の侵入物体
の検出処理を引き続き行うものである。即ち、具体的に
はそれまでの処理によって侵入物体ではないと判定され
た変化領域が、『侵入物体の重なり』によってそのよう
に判定された可能性があるか否かを分析するものであ
る。この分析によって、侵入物体が重なっている可能性
がないと判定される場合は、その旨を出力処理回路10
に与え、侵入物体が重なっている可能性があると判定さ
れる場合は、その旨を更に、単体侵入物体復元処理回路
8に与えるものである。
【0015】単体侵入物体復元処理回路8は、侵入物体
重なり判定処理回路7からの侵入物体が重なっている可
能性がある旨の情報から、侵入物体が重なっていると推
定される変化領域から単体の侵入物体を表すと推定され
るいくつかの変化領域を復元し、単体侵入物体判定処理
回路9に与えるものである。
【0016】単体侵入物体判定処理回路9は、単体侵入
物体復元処理回路8からのいくつかの復元された変化領
域から、上述の単体侵入物体判定処理回路6と同じよう
な処理を行う。即ち、少なくともいずれかの復元された
変化領域が検出すべき侵入物体であると判定されれば、
侵入物体が重なっていると推定される変化領域中に検出
すべき侵入物体が存在するものとして、その結果を出力
処理回路10へ出力するものである。
【0017】出力処理回路10は、単体侵入物体判定処
理回路6又は単体侵入物体判定処理回路9からの変化領
域に侵入物体有りの判定結果を例えば表示出力し、侵入
物体重なり判定処理回路7又は単体侵入物体判定処理回
路9からの変化領域に侵入物体無しの判定結果を表示出
力するものである。
【0018】(単体侵入物体判定処理回路6の詳細な構
成): 図2は単体侵入物体判定処理回路6の具体的
な機能構成図である。この図2において、単体侵入物体
判定処理回路6は、単体変化領域特徴量計算処理回路6
1と、単体侵入物体判定処理回路62とから構成されて
いる。単体変化領域特徴量計算処理回路61は、変化領
域切り出し処理回路5からの切り出しされた差分2値化
画像の領域から、変化領域の面積や外接四角形の縦横比
などの変化領域特徴量を計算し、単体侵入物体判定処理
回路62に与えるものである。単体侵入物体判定処理回
路62は、単体変化領域特徴量計算処理回路61からの
特徴量と予め設定しておいた検出するべき特定の侵入物
体(人など)の変化領域の基準特徴量とを比較し、入力
画像中の変化領域が検出すべき特定の侵入物体か否かを
判定し、その結果を出力し、抽出された変化領域が侵入
物体と判定されれば、この旨を出力処理回路10に与
え、侵入物体でないと判定されれば、その旨を侵入物体
重なり判定処理回路7に与えるものである。
【0019】(侵入物体重なり判定処理回路7の詳細な
構成): 単体侵入物体判定処理回路6までの処理に
よって侵入物体ではないと判定された変化領域が、侵入
物体の重なりによってそのように判定された可能性があ
るか否かを分析するために、図3(a)、(b)のよう
に変化領域を外接四角形で囲み、その外接四角形内を上
から垂直方向に走査して、変化領域に初めにぶつかる点
の座標の値を外接四角形内のx軸上の全てについて求
め、その値によって図3(c)、(d)のようなシルエ
ット関数f(x)を生成するのである。その後にノイズ
の影響を除去するためにこのシルエット関数f(x)の
平滑化を行っておく。
【0020】更に、図3(c)から分かるように侵入物
体が重なっている場合、シルエット関数f(x)にはい
くつもの凹凸が発生し、山が多くできるようになるが、
図3(d)のように侵入物体が重なっていない場合、シ
ルエット関数f(x)に山は一つしかできないのであ
る。
【0021】そこで、シルエット関数f(x)から極大
点を計算し、極大点の数が2つ以上あれば、侵入物体が
重なっている可能性があると判定し、単体侵入物体復元
処理回路8で処理を引き続き行うものである。また、極
大点の数が一つなら、侵入物体が重なっている可能性が
ないとして処理を終了するのである。
【0022】(単体侵入物体復元処理回路8の詳細な構
成): 単体侵入物体復元処理回路8では、侵入物体
が重なっていると推定される変化領域から単体の侵入物
体を表すと推定される変化領域を復元するために、その
手順を図4を参照しながら説明する。そこで、先ず図4
(a)に示すように、侵入物体重なり判定処理回路7に
おいて求められたシルエット関数f(x)の最も両端に
ある極大点のx座標の値をxl、xrを求めるのであ
る。
【0023】次にこのx座標xl、xrによって、変化
領域を縦方向に分割するものである。この場合に三つの
領域に分割でき、左からA、B、Cとする。また、内側
の変化領域であるBは侵入物体によって複雑に重なり合
っているので、ここの部分から単体の侵入物体を切り出
すことは容易ではない。そこで、両端のAやCの変化領
域は侵入物体同士の重なり部分が少なく、両端の侵入物
体の右半身或いは左半身を表しているといえるのであ
る。
【0024】ここで、例えば、『検出すべき侵入物体が
歩行中(歩行中の物体は、横方向でも正面でもかまわな
い)の人である場合、変化領域はほぼ左右対称とな
る』。そこで、このような性質を利用して、図4(c)
のように図4(b)の両端の変化領域A、Cをx=x
l、x=xrの軸に対してそれぞれ内側に向かって折り
返し対称移動するのである。
【0025】即ち、図4(c)のA´、C´に示すよう
に、x=xlの左側にある変化領域Aはx=xlに対し
て右側へ、x=xrの右側にある変化領域Cはx=xr
に対して左側へ対称移動するのである。更に、その対称
移動した変化領域A´、C´と、元の対称移動する前の
変化領域A、Cをそれぞれ合わせると、両端に存在する
単体の侵入物体が復元されるのである。
【0026】図5、図6は別の重なり人物像の変化領域
に対して同様の処理を行った場合を表している。また、
図4(c)、図6(c)から分かるように上述の処理に
よって両端の侵入物体がほぼ大まかに復元されているこ
とが分かる。この復元された2つの変化領域を次の単体
侵入物体判定処理回路9によって侵入物体の認識を行
い、少なくともどちから一方が検出すべき侵入物体と判
定されれば、侵入物体が重なっていると推定される変化
領域中に検出すべき侵入物体が存在するとして、その結
果を出力するものである。
【0027】(装置の動作): ビデオカメラ11か
らのアナログの画像信号は、ビデオインタフェース回路
12に与えられ、ここでデジタルの画像信号に変換され
る。ビデオインタフェース回路12から与えられた、逐
次撮影された入力画像信号は入力画像メモリ回路2に記
憶され、背景画像信号は背景画像メモリ回路1に記憶さ
れる。
【0028】入力画像信号と、背景画像メモリ回路1か
ら与えられる背景画像信号とは差分処理回路3で画素間
の差が求められ、差分画像信号が生成される。この差分
画像信号が二値化処理回路4に与えられ、適当な閾値で
二値化が行われ、差分二値化画像信号が生成され、変化
領域切り出し処理回路5に与えられる。
【0029】変化領域切り出し処理回路5では、差分二
値画像中から重なった侵入物体の変化領域を抽出し、単
体侵入物体判定処理回路6に与えられる。切り出しされ
た差分2値化画像の領域は、単体侵入物体判定処理回路
6で重なりがある単体の侵入物体を検出し、変化領域が
単体の侵入物体を表しているか否かを判定する。ここで
抽出された変化領域が認識対象の侵入物体と判定されれ
ば、この旨を出力処理回路10に与える。また、侵入物
体でないと判定されれば、その旨を侵入物体重なり判定
処理回路7に与える。
【0030】次に単体侵入物体判定処理回路6までの処
理によって侵入物体ではないと判定された変化領域が、
侵入物体の重なりによってそのように判定された可能性
があるか否かを侵入物体重なり判定処理回路7で分析す
る。この分析におけるシルエット関数f(x)から極大
点を計算し、極大点の数が一つなら、侵入物体が重なっ
ている可能性がないとして、その旨を出力処理回路10
に通知する。また、極大点の数が2つ以上あれば、侵入
物体が重なっている可能性があると判定し、単体侵入物
体復元処理回路8で処理を行う。
【0031】単体侵入物体復元処理回路8では、侵入物
体が重なっていると推定される変化領域から単体の侵入
物体を表すと推定される変化領域を復元し、単体侵入物
体判定処理回路9に与える。単体侵入物体判定処理回路
9では、復元された変化領域から、少なくともいずれか
の復元された変化領域が検出すべき侵入物体であると判
定されれば、侵入物体が重なっていると推定される変化
領域中に検出すべき侵入物体が存在するものとして、そ
の結果を出力処理回路10へ出力する。出力処理回路1
0は、単体侵入物体判定処理回路6又は単体侵入物体判
定処理回路9からの通知によって、変化領域に侵入物体
有りの判定結果を表示出力し、侵入物体重なり判定処理
回路7又は単体侵入物体判定処理回路9からの通知によ
って、変化領域に侵入物体無しの判定結果を表示出力す
るものである。
【0032】(装置のハードウエア構成): 図7は
本発明の実施例の侵入物体認識装置を実現するための一
例のハードウエア構成図である。この図7において、侵
入物体認識装置のハードウエア構成は、ビデオカメラ1
1と、ワークステーション本体22と、CRTディスプ
レイ26と、キーボード25と、マウス24と、外部記
憶装置27とから構成されている。ワークステーション
本体22は、CPU20とメインメモリ21とビデオボ
ード28とから構成されている。
【0033】ビデオカメラ9で撮影された画像信号は、
アナログ信号(RGB信号又はNTSC信号など)でビ
デオボード28に与えられる。このビデオボード28
は、入力された画像信号をアナログ信号からデジタル信
号に変換して背景画像信号や逐次撮影された入力画像信
号をメインメモリ21に格納させる。このメインメモリ
21は、ビデオボード28からの画像信号を格納する
他、上述の侵入物体の画像認識を行うための種々のプロ
グラムデータや、必要な各種のワークデータなどを格納
しているものである。メインメモリ21のこれらのデー
タを使用してCPU20は処理して侵入物体の画像認識
処理を行うものである。
【0034】外部記憶装置27は、メインメモリ21に
格納されたプログラムデータのバックアップ用として使
用される他、侵入物体の画像認識処理に必要な各種デー
タを記憶していて、必要に応じてメインメモリ21に与
えるものである。侵入物体の画像認識処理の結果は、C
RTディスプレイ26に表示出力される。マウス24、
キーボード25などは、処理段階でデータ選択やデータ
入力のための入力手段として使用される。このように侵
入物体認識装置を構成することで、上述の機能構成を実
現でき、精度良く侵入物体を認識することができるので
ある。
【0035】(第1実施例の効果): 以上の第1実
施例によれば、テレビカメラなどによって撮像された画
像からの特定の侵入物体を検出する処理において、侵入
物体が図8に示すように複数の侵入物体の変化領域が重
なって見える場合にも差分処理、二値化処理によって抽
出される変化領域の重なりがない両端の領域を用いて、
その領域を内側に対称移動することで、単体の侵入物体
の変化領域を復元し、その変化領域を基にして検出処理
を行うことで、侵入物体が重なって見える場合も侵入物
体の検出を可能とすることができるのである。
【0036】また、変化領域の面積又は外接多角形の縦
横比から変化領域の特徴量を求め、認識対象である侵入
物体の基準特徴量との比較を行い、認識対象である単体
の侵入物体を表しているか否かを分析することで、重な
りが簡単なものであれば容易に認識結果を出力すること
ができる。
【0037】更に、侵入物体の重なりの状態の分析とし
て、変化領域からシルエット関数を生成し、このシルエ
ット関数の極大点(又は極小点)の数を分析し、この分
析結果から侵入物体が重なっているか否かを推定するこ
とで、複雑に侵入物体が重なっていても、正確に重なり
の有無を認識することができる。
【0038】更にまた、侵入物体が重なっていると推定
される変化領域のシルエット関数の極大点又は極小点の
位置から、極大点又は極小点を中心として1又は2以上
の軸を設定し、上記軸を中心として変化領域の対称性を
分析し、この対称性の分析から変化領域内のいくつかの
侵入物体の変化領域を復元することで、複雑に侵入物体
が重なっていても、認識対象である単体の侵入物体の変
化領域を復元することができ、認識判定を容易にさせる
ことができる。
【0039】『第2実施例』:上述の第1実施例では単
体侵入物体判定処理6において、切り出された変化領域
から面積や外接四角形の縦横比などの変化領域特徴量を
計算し、この特徴量と前もって設定しておいた検出すべ
き特定の侵入物体(例えば、人など)の変化領域の基準
特徴量とを比較し、入力画像中の変化領域が検出すべき
特定の侵入物体か否かを判定する処理を行った。
【0040】そこで、テレビカメラ等によって撮像され
た画像から侵入物体を検出するテレビカメラの設置場所
から遠くにいる侵入物体は、画像上で変化領域の面積が
小さくなる。一方、テレビカメラ設置場所の近くでは、
小さなものが動いても変化領域の面積が大きくなる。こ
のためテレビカメラの設置場所から遠い位置にいる侵入
物体を検出しようとして、面積の閾値の設定を低くする
と、テレビカメラの近くで人以外の小さな物体が動くこ
とによって生じる変化領域やノイズによる変化領域との
区別ができず、侵入物体を見落としたり、検出すべき侵
入物体でないものを侵入物体として誤検出してしまうこ
とがあり得る。
【0041】また、もう一つのパラメータである外接四
角形の縦横比は、人が通常に歩行する動作を横から捉え
た場合、足と腕を閉じたときは開いたときに比べて約4
〜5倍ほども大きくなる。このため、縦横比から侵入者
を判断する場合も、面積から判定する場合と同じような
問題が起こり得る。
【0042】これらのことから、変化領域の面積と外接
四角形の縦横比とから侵入物体を完全に精度良く検出し
きれない場合があり得る。
【0043】そこで、本第2実施例では、人の歩行時に
発生する人物特有の形状を利用して人物を正確に認識
し、誤検出を極めて少なくする侵入物体認識装置を構成
するものである。
【0044】そこで、図9は第2実施例の侵入物体認識
装置の機能構成図である。この図9において、侵入物体
認識装置は、ビデオカメラ11と、ビデオインタフェー
ス回路12と、背景画像メモリ回路1と、入力画像メモ
リ回路2と、差分処理回路3と、二値化処理回路4と、
変化領域切り出し処理回路5と、単体侵入物体形状判定
処理回路106と、侵入物体重なり判定処理回路7と、
単体侵入物体復元処理回路8と、単体侵入物体形状判定
処理回路107と、出力処理回路19とから構成されて
いる。
【0045】本第2実施例において、特徴的な構成は単
体侵入物体形状判定処理回路106、107である。
尚、上述の第1実施例と同じ機能構成回路には同じ符号
を付しているので、詳細な説明は省略する。即ち、変化
領域切り出し処理回路5までは、上述の第1実施例と同
様に変化領域を抽出する。その後に第1実施例ではこの
変化領域から面積や縦横比などの変化領域の特徴量を計
算し、この特徴量によって判定を行っていた。
【0046】そこで、具体的には本第2実施例の単体侵
入物体形状判定処理回路106では、図10に示すよう
な回路構成で実現するものである。即ち、単体侵入物体
形状判定処理回路106、107は、変化領域分割処理
回路86と、投影ヒストグラム作成処理回路87と、特
徴量抽出回路88と、侵入物体判定処理回路89とから
構成されている。
【0047】変化領域分割処理回路86は、抽出された
変化領域を縦に3等分し、この3等分された変化領域を
投影ヒストグラム作成処理回路87において、横軸上に
投影処理を行う。つまり、変化領域を表す値1の画素を
縦方向に加算して、投影ヒストグラムを求めるのであ
る。そして、この投影ヒストグラムから特徴量抽出処理
回路88において、平均値や標準偏差などを求め、この
特徴量と前もって設定しておいた検出すべき特定の侵入
物体(例えば、人など)の変化領域も基準特徴量とを、
侵入物体判定回路89において比較、侵入物体を検出す
ることで、重なって見える侵入物体でもより精度良く侵
入物体の検出を行うことができるのである。
【0048】本第2実施例の構成で、撮影した侵入物体
の重なり画像データ370フレームの検出実験を行った
ところ、94%以上の精度で侵入物体の検出に成功し、
検出すべき侵入物体が存在せずにその他の侵入物体が存
在したり、ノイズが発生した画像データ100フレーム
で誤検出(検出すべき侵入物体が存在しないにも関わら
ず存在すると誤ってしまうこと)実験を行ったところ、
20%以下の精度に誤検出を抑えることができた。
【0049】(第2実施例の効果): 以上の第2実
施例の構成によれば、単体侵入物体形状判定処理回路1
06、107を備え、変化領域分割処理、投影ヒストグ
ラム作成、特徴量抽出を行うことで、侵入物体の形状特
徴を利用して侵入物体を高精度に検出でき、且つ、より
正確に侵入物体を検出することができるのである。
【0050】(他の実施例): (1)尚、以上の実
施例と、侵入物体の形状特徴を利用して侵入物体を高い
精度で検出する構成を組み合わせることも可能であり、
このような組み合わせによって更に高い精度で侵入物体
を検出することもできるのである。
【0051】(2)また、入力画像信号は、テレビカメ
ラからのものの他、ビデオ記録・再生装置などからの記
録・再生信号でも認識することができる。また、認識出
力は表示出力の他、印刷出力することも好ましい。
【0052】(3)更に、侵入物体認識として、人物認
識だけでなく、車両、航空機、動物などのどのようなも
のにも適用することができる。また、複数の顔画像の重
なりなどでも適用することができる。
【0053】(4)更にまた、図1、図2、図9、図1
0の図は機能構成を示すものとして表したが、処理の手
順(流れ)を示すフローチャートとして見ることもでき
る。 (5)また、本発明の侵入物体認識装置は、テレビ会議
システムや、各種監視カメラ装置や、玄関用カメラ装置
や、車両や航空機などの移動体に搭載される衝突防止装
置などに適用することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上述べた様に本発明の構成によれば、
複数の侵入物体が一部分重なった状態で撮影された画像
信号から変化領域を抽出する抽出手段と、上記変化領域
から認識対象である単体の侵入物体を表しているか否か
を分析する分析手段と、この分析手段の分析によって認
識対象である単体の侵入物体を表していないと判断され
ると、侵入物体の重なりの状態を分析し、侵入物体が重
なっていると推定される変化領域からいくつかの侵入物
体の変化領域を復元する復元手段とを備え、この復元さ
れた変化領域から認識対象の侵入物体の有無を認識する
ことで、侵入物体が重なって撮影されている場合でも、
侵入物体を誤検出することなく、正確に認識対象である
侵入物体を認識する侵入物体認識装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の侵入物体認識装置の機能
構成図である。
【図2】第1実施例の単体侵入物体判定処理回路の機能
構成図である。
【図3】実施例の変化領域とシルエット関数の説明図
(その1)である。
【図4】実施例の単体侵入物体復元の説明図(その1)
である。
【図5】実施例の変化領域とシルエット関数の説明図
(その2)である。
【図6】実施例の実施例の単体侵入物体復元の説明図
(その2)である。
【図7】実施例の侵入物体認識装置の一例のハードウエ
ア構成図である。
【図8】実施例の重なって見える侵入物体の変化領域の
説明図である。
【図9】第2実施例の侵入物体認識装置の機能構成図で
ある。
【図10】第2実施例の単体侵入物体形状判定処理回路
の詳細な機能構成図である。
【符号の説明】
1…背景画像メモリ回路、2…入力画像メモリ回路、3
…差分処理回路、4…二値化処理回路、5…変化領域切
り出し処理回路、6、9…単体侵入物体判定処理回路、
7…侵入物体重なり判定処理回路、8…単体侵入物体復
元処理回路、10…出力処理回路、11…ビデオカメ
ラ、12…ビデオインタフェース回路、61…単体変化
領域特徴量計算処理回路、62…単体侵入物体判定処理
回路、106、107…単体侵入物体形状判定処理回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 裕次 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−176153(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/20 G06T 1/00 G06T 7/00 G08B 13/196 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の侵入物体が一部分重なった状態で
    撮影された画像信号から変化領域を抽出する抽出手段
    と、 上記変化領域から認識対象である単体の侵入物体を表し
    ているか否かを分析する分析手段と、 この分析手段の分析によって認識対象である単体の侵入
    物体を表していないと判断されると、更に侵入物体の重
    なりの状態を分析し、この分析で侵入物体が重なってい
    ると推定される変化領域からいくつかの侵入物体の変化
    領域を復元する復元手段とを備え、 この復元された変化領域から認識対象である侵入物体の
    有無を認識することを特徴とする侵入物体認識装置。
  2. 【請求項2】 上記分析手段は、変化領域の面積又は外
    接多角形の縦横比から変化領域の特徴量を求め、事前に
    求めた認識対象である侵入物体の基準特徴量との比較を
    行い、認識対象である単体の侵入物体を表しているか否
    かを分析することを特徴とする請求項1記載の侵入物体
    認識装置。
  3. 【請求項3】 上記分析手段は、抽出された変化領域を
    分割し、分割された変化領域に対して、投影処理を行っ
    て投影ヒストグラムを求め、この投影ヒストグラムを分
    析し、この分析から得た変化領域特徴量と、事前に求め
    た認識対象である侵入物体の基準特徴量とを比較して認
    識対象である単体の侵入物体を表しているか否かを分析
    することを特徴とする請求項1記載の侵入物体認識装
    置。
  4. 【請求項4】 上記復元手段は、侵入物体の重なりの状
    態の分析として、変化領域からシルエット関数を生成
    し、このシルエット関数の極大点又は極小点の数を分析
    し、この分析結果から侵入物体が重なっているか否かを
    分析することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の侵入物体認識装置。
  5. 【請求項5】 上記復元手段は、侵入物体が重なってい
    ると推定される変化領域Aのシルエット関数の極大点又
    は極小点の位置を求め、この極大点又は極小点を中心と
    して1又は2以上の軸を設定し、上記軸を中心として上
    記変化領域Aの対称性を分析し、この対称性の分析から
    上記変化領域A内のいくつかの侵入物体の変化領域を復
    元することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の侵入物体認識装置。
JP07118222A 1995-05-17 1995-05-17 侵入物体認識装置 Expired - Lifetime JP3078203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07118222A JP3078203B2 (ja) 1995-05-17 1995-05-17 侵入物体認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07118222A JP3078203B2 (ja) 1995-05-17 1995-05-17 侵入物体認識装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08315149A JPH08315149A (ja) 1996-11-29
JP3078203B2 true JP3078203B2 (ja) 2000-08-21

Family

ID=14731250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07118222A Expired - Lifetime JP3078203B2 (ja) 1995-05-17 1995-05-17 侵入物体認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3078203B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4272538B2 (ja) * 2004-01-05 2009-06-03 本田技研工業株式会社 移動物体検出装置、移動物体検出方法及び移動物体検出プログラム
JP4298621B2 (ja) * 2004-09-28 2009-07-22 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 物体検知装置、物体検知方法および物体検知プログラム
WO2008065717A1 (fr) 2006-11-29 2008-06-05 Fujitsu Limited Système et procédé de détection de piéton
JP4829966B2 (ja) * 2006-11-29 2011-12-07 富士通株式会社 物体検出システム及び物体検出方法
JP5421739B2 (ja) * 2009-11-19 2014-02-19 株式会社日立国際電気 動画像符号化装置、動画像復号化装置、および、動画像符号化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08315149A (ja) 1996-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7123745B1 (en) Method and apparatus for detecting moving objects in video conferencing and other applications
US7916944B2 (en) System and method for feature level foreground segmentation
US8854469B2 (en) Method and apparatus for tracking persons and locations using multiple cameras
US20090310822A1 (en) Feedback object detection method and system
Lei et al. Real-time outdoor video surveillance with robust foreground extraction and object tracking via multi-state transition management
WO2001016868A1 (en) System and method for biometrics-based facial feature extraction
JP2002157599A (ja) 物体検出認識方法,物体検出認識プログラムを記録した記録媒体および物体監視追跡装置
Chen An automatic bi-directional passing-people counting method based on color image processing
TWI794593B (zh) 物體追蹤裝置、控制方法以及程式
JP4913801B2 (ja) 遮蔽物映像識別装置及び方法
JP4728795B2 (ja) 人物オブジェクト判定装置及び人物オブジェクト判定プログラム
JP2008035301A (ja) 移動体追跡装置
JP3078203B2 (ja) 侵入物体認識装置
KR101840042B1 (ko) 복합 가상 팬스 라인 설정 방법 및 이를 이용한 침입 감지 시스템
Grove et al. Colour based object tracking
JP3227179B2 (ja) 動物体検出および追跡処理方式
JPH0514891A (ja) 画像監視装置
JPH06274625A (ja) 監視画像の移動物体追跡方法
JP4096757B2 (ja) 画像追跡装置
JPH05300516A (ja) 動画処理装置
JP3736836B2 (ja) 物体検出方法及び物体検出装置及びプログラム
JP2000125288A5 (ja)
JP3417635B2 (ja) 侵入物体認識方法
JPH11328365A (ja) 画像監視装置及びその方法
JP3062383B2 (ja) 人物認識方法