JP3230509B2 - 動画像処理装置 - Google Patents

動画像処理装置

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JP3230509B2
JP3230509B2 JP01375299A JP1375299A JP3230509B2 JP 3230509 B2 JP3230509 B2 JP 3230509B2 JP 01375299 A JP01375299 A JP 01375299A JP 1375299 A JP1375299 A JP 1375299A JP 3230509 B2 JP3230509 B2 JP 3230509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像入力装置か
ら入力された動画像データを処理し、移動物体の検出及
び追跡を行う装置に関し、特に、ヒューマンインタフェ
ース装置などにおいて人物の検出に用いて好適な動画像
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像を処理して移動物体を検出するシ
ステムについては、従来より、多くの研究開発がなされ
ており、各種装置の実用化もなされている。従来の動画
像処理システムでは、動画像中の移動物体を検出するた
めの前処理として、現在の時刻の入力画像と過去の時刻
の入力画像との差分処理を行うフレーム間差分処理や、
背景画像を作成して現画像との差分処理を行う背景差分
処理などが行われるが、これらについて以下の問題点が
指摘されていた。
【0003】すなわち、フレーム間差分処理では、移動
物体が静止した際には、差分が検出されず、追跡が困難
になること、また、背景差分処理では、常に最適な背景
画像を生成することが必要であり、環境変化の急峻な屋
外等では、背景画像の生成、及び更新が、大きな問題
(第1の問題)となることである。また、フレーム間差
分処理と背景差分処理のいずれにおいても、カメラが移
動する場合には、移動物体を検出することができないと
いう第2の問題がある。
【0004】上記した第1の問題の解消を図る動画像処
理装置として、例えば特開平8−249471号公報に
は、検出した移動物体の特徴量を検出し、評価判定する
ことで、フレーム間差分処理を用いても、移動物体の静
止状態を含めた追跡を実現可能とした装置が提案されて
いる。この従来の動画像処理装置について説明する。図
4は、上記特開平8−249471号公報に提案される
動画像処理装置の構成を示すブロック図である。図4を
参照すると、この動画像処理装置は、画像入力部41、
画像格納部42、画像間演算部43、動領域整形部4
4、特徴量検出部45、位置検出部46、時系列処理部
47、及び、移動物体識別部48を備えて構成されてい
る。
【0005】画像入力部41から入力された動画像は、
画像格納部42に格納される。画像間演算処理部43で
は、画像格納部42に格納された画像を用いてフレーム
間差分演算が行われ、ある閾値以上の差が検出された画
素を抽出する。動領域整形部44は、この差分結果を基
に、ノイズや影の除去処理及び領域統合処理を行って動
領域を決定する。特徴量検出部45は、動領域整形部4
4によって決定された動領域内の画像データを処理し、
特徴量を検出する。位置検出部46は、動領域検出情報
から画面上の位置座標の特徴量を移動物体位置情報とし
て算出する。特徴量検出部45と位置検出部46によっ
て検出された情報は、時系列処理部47に送られ、履歴
情報に基づいて時系列特徴量が算出される。特徴量検出
部45、位置検出部46、及び時系列処理部47の出力
情報は、移動物体識別部48へと送られ、移動物体識別
部48は、送られてきた情報を統合処理し、移動物体を
識別する。識別処理は、特徴量の評価と判定処理により
行われ、特徴量評価は、検出対象に基づく特徴量それ自
体の評価、現フレーム特徴量と前フレーム特徴量との距
離による評価、時系列特徴量の評価を行う。
【0006】上記したように、上記特開平8−2494
71号公報に提案される動画像処理装置においては、画
像間演算部43によって検出され、動領域整形部44に
よって領域整形された動領域から、特徴量検出部45及
び位置検出部46にて、移動物体の特徴量を検出するこ
とにより、移動物体が静止状態になり、フレーム間差分
処理では検出されなくなったとしても、移動物体が再度
動作を開始して動領域が検出されたときに、移動物体を
その特徴量から同定することにより、同一物体として識
別することを可能としたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−249471号公報に提案される動画像処理装
置は、下記記載の問題点を有している。
【0008】すなわち、フレーム間差分処理では、静止
した物体だけでなく、フレーム間差分処理を行う時間間
隔の間に移動する量が小さい移動物体も検出することが
できない、ということである。
【0009】この原因は、原理的に、画像の解像度に満
たない移動を検出できないこと、また、たとえ解像度以
上の移動があったとしても、その移動量が小さいときに
は、フレーム間差分処理によって検出される移動物体の
輪郭の太さが、例えば1、2画素程度となり、このよう
な幅の細い輪郭は、動領域整形部におけるノイズ除去に
よって除去されてしまう、ためである。
【0010】したがって、画面中に現れた移動物体の移
動量が、急に小さくなり、それが長い時間続いた場合、
その移動物体の位置は、最後に検出された位置と離れて
いることになるので、移動量が再度大きくなって、フレ
ーム間差分処理により検出されたときに、同一物体とし
て同定することは困難となる。
【0011】さらに、移動物体が完全に静止状態にあっ
たとしても、照明条件などの変化によって、移動物体の
特徴量が時刻とともに変化する場合、静止前の特徴量
と、静止後の特徴量とは、大きく異なるので、移動物体
が再度移動を開始した後に特徴量の間の距離により同一
物体であると判定することは困難である。
【0012】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、移動情報を利用し
て移動物体を検出するだけでなく、検出した移動物体領
域を探索する処理を組み合わせることにより、フレーム
間差分処理を用いたときに、移動物体が静止、または移
動量が小さい場合においても、常に、正確な追跡を実現
する動画像処理装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、カメラが静止
しているときに検出した移動物体をカメラが移動しはじ
めた場合に追跡することを可能とする動画像処理装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の動画像処理装置は、1フレーム前に検出さ
れた動物体領域を現在の画像中で探索する動領域探索手
段と、フレーム間差分処理及び動領域整形処理によって
確定した動物体領域の結果と、動領域探索手段によって
探索された動物体領域の結果を統合して同一の移動物体
領域を一つにまとめる動領域統合手段と、を備え、フレ
ーム間差分処理を用いたときに移動物体が静止または移
動量が小さい場合においても常に正確な追跡を実現可能
としている。
【0015】また本発明においては、二値時間差分画像
において輝度値1(第1の値)を持つ画素数を計数し、
これがあらかじめ決められた閾値よりも大きい場合に、
二値時間差分画像のすべての画素の輝度値を0(第2の
値)とする画像間演算手段を備え、画像入力手段が静止
しているときに検出した移動物体を、画像入力手段が移
動しはじめた場合にも追跡可能としてる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明の動画像処理装置は、その好ましい実施の
形態において、動画像を入力する画像入力手段(11)
と、画像入力手段からの画像データを格納する画像格納
手段(12)と、画像格納手段に格納されている時刻の
異なる画像データに対して時間差分処理を行い予め定め
られた閾値で二値化した二値時間差分画像を出力する画
像間演算手段(13)と、画像間演算手段によって出力
された二値時間差分画像から移動物体の存在している領
域を検出して第1の動領域を出力する動領域整形手段
(14)と、1フレーム前に検出された動物体領域をテ
ンプレートとして、現在の時刻の画像に対して、マッチ
ング処理を行うことにより、動物体領域を探索して、第
2の動領域を出力する動領域探索手段(15)と、動領
域整形手段(14)からの第1の動領域と、動領域探索
手段(15)からの第2の動領域の位置情報を用いて同
一物体に対応する動領域(移動物体領域)を一つにまと
めて出力する動領域統合手段(16)と、を備える。
【0017】本発明の動画像処理装置は、検出した移動
物体を探索する処理を行い、検出した動領域と、動領域
探索手段によって得られた動領域と、を統合することに
より、フレーム間差分処理を用いて移動物体を検出する
場合に、移動物体が静止または移動量が小さい場合に
も、常に正確に追跡することができる。
【0018】また本発明の動画像処理装置は、その好ま
しい実施の形態において、画像間演算手段(13)は、
時刻の異なる2枚の画像間の差分処理を行って輝度差の
絶対値を輝度値とする差分画像を生成し、該差分画像の
各画素について輝度値が予め定められた閾値以上のとき
に第1の値(=1)、閾値未満のときに第2の値(=
0)として二値化して二値差分画像を生成し、該二値差
分画像において輝度値が前記第1の値である画素数が予
め定められた閾値未満であるときには、該二値差分画像
を動領域整形手段(14)に供給し、該画素数が閾値以
上であるときには該二値差分画像の全画素の輝度値を前
記第2の値に置き換えてから前記動領域整形手段(1
4)に供給する。すなわち、二値時間差分画像において
輝度値1(第1の値)を持つ画素数を数え、これがあら
かじめ決められた閾値よりも大きい場合に、二値時間差
分画像のすべての画素の輝度値を0(第2の値)とする
ことにより、動領域整形手段(14)において動領域は
検出されない。しかしながら、1フレーム前に移動物体
が検出されていれば、その動物体領域をテンプレートと
して、現在の時刻の画像に対してマッチング処理を行う
ことにより、移動物体を検出することが可能となり、こ
のため、カメラが静止しているときに検出した移動物体
を、カメラが移動している場合にも追跡することが可能
である。
【0019】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0020】[実施例1]本発明の第1の実施例につい
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例の動画像処
理装置の構成を示すブロック図である。図1を参照する
と、本発明の第1の実施例は、画像入力部11と、画像
格納部12と、画像間演算部13と、動領域整形部14
と、動領域探索部15と、動領域統合部16と、出力部
17と、を備えて構成されている。
【0021】次に本発明の第1の実施例の動作について
説明する。画像入力部11から入力された動画像は、画
像格納部12に格納される。画像格納部12では、現在
の時刻の画像と、1フレーム前の画像の2フレーム分が
格納される。画像間演算部13は、画像格納部12に格
納されている、現在時刻の画像と1フレーム間の画像の
フレーム間差分演算を行い、予め定められた閾値以上の
差が検出された画素を抽出する。
【0022】動領域整形部14は、この差分結果を基
に、ノイズ除去を行って、動領域を決定する。
【0023】動領域探索部15は、1フレーム前の時刻
において動領域統合部16において確定され出力された
動物体領域を、画像格納部12に格納されている現在の
時刻の画像中で探索する。
【0024】動領域統合部16は、動領域整形部14に
よって決定された動領域と、動領域探索部15で探索さ
れた結果として得られる動領域と、を用いて、同一物体
に対応する動領域を一つにまとめて出力部17に供給す
る。
【0025】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
について説明する。本発明の第2の実施例において、動
画像処理装置の基本構成は、図1に示した前記第1の実
施例と同一であるが、画像間演算部13の処理動作が相
違している。本発明の第2の実施例の動作について説明
する。なお、以下では主に前記第1の実施例との相違点
について説明する。
【0026】画像格納部12に格納された2枚の画像に
対し、画像間演算部13は差分処理を行い、差の絶対値
を輝度値とする差分画像を生成する。
【0027】次に、差分画像中で閾値T以上の輝度値を
持つ画素の輝度値を1とし、閾値T未満の輝度値を持つ
画素の輝度値を0として二値差分画像を生成する。
【0028】次に、この二値差分画像中で輝度値が1で
ある画素数を数えこれをN1とする。このN1が予め定め
られた閾値Nu以上であるとき、画像間演算部13は、
二値差分画像のすべての画素の輝度値を0とし、動領域
整形部14に供給する。ここで閾値Nuとしては、画面
上の全画素数の1/3から3/2程度が適当である。
【0029】一方、N1がNu未満のときには、二値差分
画像をそのまま動領域整形部14に供給する。
【0030】以上により、画像を入力するカメラが移動
している場合には、一般的に、二値差分画像の各画素の
輝度値はすべて0になる。よって、動領域整形部14に
おいて動領域は検出されない。しかし、1フレーム前に
移動物体が検出されていれば、その動物体領域をテンプ
レートとして、現在の時刻の画像に対してマッチング処
理を行うことにより、移動物体を検出することが可能と
なる。
【0031】このため、たとえば、本実施例に係る動画
像処理装置を具備したロボット(移動ロボット)が、静
止しているときに検出した移動物体を追跡することが可
能とされている。
【0032】[実施例3]次に、本発明の第3の実施例
について説明する。本発明の第2の実施例において、動
画像処理装置の基本構成は、図1に示した前記第1の実
施例と同一であるが、動領域整形部14における処理動
作が相違している。本発明の第3の実施例の動作につい
て説明する。
【0033】画像間演算部13によって生成された二値
差分画像に対し、ノイズ除去を行い、動領域整形部14
は部分曲線を検出し、それらを統合し、移動物体領域を
矩形領域として決定する。この処理を、図2を参照して
説明する。
【0034】図2において、21は画像間演算部13に
よって生成された二値差分画像(輝度値0を白、輝度値
1を黒で表わしている)にノイズ除去を行ったあとの画
像である。22と23は、部分曲線を検出するために予
め用意されたテンプレートである。具体的には、画像2
1の画素サイズが、256×256のとき、テンプレートのサ
イズは横10画素、縦12画素とする。
【0035】動領域整形部14は、画像間演算部13に
よって供給される二値差分画像に対して収縮膨張処理を
施して、ノイズ除去を行い、画像21を生成する。
【0036】次に、画像21に、テンプレート22、及
びテンプレート23を重ねて走査させ、テンプレートの
各位置ごとに、マッチング度Mを算出する。
【0037】マッチング度Mは、テンプレートの画素及
び該画素と重なる画像21上の画素の輝度値がともに1
である場合の数とする。
【0038】ここで、マッチング度Mが予め定められた
閾値TM以上となるとき、検出結果画像上に、テンプレ
ートに対して一定の比率で拡大したサイズを持つ矩形を
設定する。
【0039】ただし、テンプレート22に対しては左上
の角位置を一致させ、テンプレート23に対しては右上
の角位置を一致させる。
【0040】図2を参照すると、テンプレート22につ
いてマッチ度Mが閾値TM以上となる例が24であり、
このときに設定される矩形の例が25である。
【0041】そうすると、走査が終了した後に、検出結
果画像上には、複数の矩形が設定される。
【0042】これら複数の矩形について、互いに重なり
合う矩形を外接矩形で一つにまとめる処理を行う。
【0043】以上の処理によって、生成された矩形が、
動領域整形部14によって、出力され、動領域統合部1
6に送られる。
【0044】なお、以上の処理において、テンプレート
は、図2に示したものに限られるものではなく、その
数、サイズ、画素の配置は、検出すべき対象の輪郭形状
を反映したものとして、人手で作成する、ことが可能で
ある。
【0045】[実施例4]次に、本発明の第4の実施例
について説明する。本発明の第4の実施例において、動
画像処理装置の基本構成は、図1に示した前記第1の実
施例と同一であるが、動領域整形部14における処理動
作が相違している。以下、本実施例の動作について説明
する。
【0046】画像間演算部13によって生成された二値
差分画像に対し、動領域整形部14は二値差分画像の各
水平ライン毎の幅情報を利用して移動物体領域を矩形領
域として求めて出力する。以下、この処理を図3を参照
して説明する。
【0047】図3において、31は画像間演算部13に
よって生成された二値差分画像(輝度値0を白、輝度値
1を黒で表わしている)に対して収縮膨張処理を施して
ノイズ除去を行った後の画像を示している。
【0048】動領域整形部14は、はじめに、二値差分
画像31の各ライン毎に、輝度値1を持つ画素のうち、
最もx座標の小さい画素と、最もx座標の大きい画素の
間の距離L(y)を算出する。
【0049】ここで、yはラインを示す添え字である。
ただし、このとき、輝度値1を持つ画素数が0個または
1個のラインについては距離を0とする。
【0050】次に、距離が1以上のラインのみ考慮し
て、距離の平均値Lを算出する。
【0051】次に、こうして求めた平均距離Lに対し
て、距離L(y)<Lを満足するyを求める。
【0052】図3において、斜線(ハッチングを施した
部分)で示した32は、L(y)<Lを満足するyの領域
を示している。
【0053】次に、このL(y)<Lを満たすyのうち最
大値Yuと最小値Ylを求める。
【0054】ここでy軸を、図3に示すように、画像の
左上を原点として、下方向に設定する場合、最大値Yu
は画像上で最も下のライン、最小値Ylは最も上のライ
ンに対応する。
【0055】次に二値差分画像31についてYuとYlに
挟まれる帯状の領域について考える。図3において、3
3がこの帯状領域を示している。
【0056】次に、この領域中で、輝度値1を持つ画素
のうちで最もx座標の小さい画素のx座標をXl、最もx
座標の大きい画素のx座標をXuとする。
【0057】以上より、(Xl, Yl)、 (Xl, Yu)、 (Xu, Y
l)、 (Xu, Yu) を各頂点とする矩形(図3の34)を生
成し、動領域統合部16に送る。
【0058】[実施例5]次に、本発明の第5の実施例
について説明する。本発明の第5の実施例において、動
画像処理装置の基本構成は、図1に示した前記第1の実
施例と同一であるが、動領域探索部15の処理動作が相
違している。以下、本実施例の動作について説明する。
【0059】本実施例の動領域探索部15は、動領域統
合部16によって出力された1フレーム前の移動物体領
域の中心部分を取り出してテンプレートとし、画像格納
部12に格納されている現在の時刻の入力画像中からこ
のテンプレートに最も近い部分画像を探索する。以下、
この処理を説明する。
【0060】本実施例の動領域探索部15は、1フレー
ム前に検出された動物体領域と中心を同じくし、面積が
4分の1である矩形を設定し、画像格納部2に格納され
ている1フレーム前の画像中において該矩形に対応する
部分画像を取り出し、これをテンプレートとして、画像
格納部2に格納されている現在のフレームの画像中にお
いてテンプレートに最も近い領域を探索する。
【0061】このとき、算出した最小距離が閾値よりも
大きい場合には、探索した結果を出力しない。
【0062】ここで、テンプレートと、部分画像間の距
離の算出方法としては、ユークリッド距離でも、各画素
の輝度値の差の絶対値の和でもかまわない。また、正規
化相関を用いてもよい。
【0063】また、本実施例では濃淡画像を用いたが、
これをエッジ画像に置き換えてもよい。
【0064】また、本実施例ではテンプレートの面積
を、動物体領域の4分の1としたが、これは、予め人手
で与えることにより変えることができる。
【0065】[実施例6]次に、本発明の第6の実施例
について説明する。本発明の第6の実施例において、動
画像処理装置の基本構成は、図1に示した前記第1の実
施例と同じ構成とされているが、動領域統合部16の処
理動作が相違している。以下、本実施例の動作について
説明する。
【0066】本実施例の動領域統合部16は、動領域整
形部14により決定された動領域と、動領域探索部15
により検出された動領域とから、同一物体に対応する動
領域を一つにまとめる処理を行う。以下、この処理を説
明する。
【0067】動領域統合部16は、動領域整形部14か
らの動物体領域が存在せず、動領域探索部15からの動
物体領域が存在する場合には、動領域探索部15から出
力された動物体領域を、検出した動物体領域として確定
し出力する。
【0068】また、動領域整形部14からの動物体領域
が存在し、動領域探索部15からの動物体領域が存在し
ない場合には、動領域整形部14から出力された動物体
領域を、検出された動物体領域として確定し出力する。
【0069】また、動領域整形部14からの動物体領域
と、動領域探索部15からの動物体領域が、共に存在す
る場合には、これらの動物体領域同士の重なりを調べ、
重なりが無い場合には、全ての動物体領域を、検出した
動物体領域としてとして、確定し出力する。
【0070】一方、動物体領域に重なりが存在する場合
には、重なる動物体領域の中で動領域探索部5により出
力された動物体領域を消去し、残った全ての動物体領域
を出力する。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像間演算手段によって検出され、動領域整形手段によ
って領域整形された動領域と、動領域探索手段によって
探索された動領域を動領域統合手段よって統合すること
により、移動物体をその移動状態にかかわらず常に正確
に追跡することができる、という効果を奏する。
【0072】また本発明によれば、画像間演算手段が、
二値差分画像において、輝度値1をもつ画素の数が予め
定められた閾値よりも大である場合、動領域整形手段に
対して出力する二値差分画像のすべての画素の輝度値を
0とすることにより、画像入力手段が静止しているとき
に検出した移動物体を、画像入力手段が移動していると
きにも検出し続けることを可能とする、という効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第3に実施例を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の第4の実施例を説明するための図であ
る。
【図4】従来の装置の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
11 画像入力部 12 画像格納部 13 画像間演算部 14 動領域整形部 15 動領域探索部 16 動領域統合部 17 出力部 21、31 二値差分画像 22、23 テンプレート 33 帯状領域 41 画像入力部 42 画像格納部 43 画像間演算部 44 動領域整形部 45 特徴量検出部 46 位置検出部 47 時系列処理部 48 移動物体識別部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1フレーム前に検出された動物体領域を現
    在の画像中で探索する手段と、 入力画像と1フレーム前の画像とのフレーム間差分結果
    から決定された動物体領域の結果と、前記現在の画像中
    で探索された動物体領域と、を統合して同一物体に対す
    る動領域を一つにまとめて出力する手段と、を備えたこ
    とを特徴とする動画像処理装置。
  2. 【請求項2】動画像を入力する画像入力手段と、 前記画像入力手段からの画像データを格納する画像格納
    手段と、 前記画像格納手段に格納されている時刻の異なる画像デ
    ータに対して時間差分処理を行い、予め定められた閾値
    で二値化した二値時間差分画像を出力する画像間演算手
    段と、 前記画像間演算手段より出力される前記二値時間差分画
    像から移動物体の存在している動物体領域を検出し、第
    1の動領域として出力する動領域整形手段と、 1フレーム前に検出された動物体領域をテンプレートと
    して、現在の時刻の画像に対してマッチング処理を行う
    ことにより、動物体領域を探索し、第2の動領域として
    出力する動領域探索手段と、 前記第1の動領域と前記第2の動領域の位置情報を用い
    て、同一物体に対応する動領域を一つにまとめて出力す
    る動領域統合手段と、 を備えたことを特徴とする動画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記画像間演算手段が、時刻の異なる2枚
    の画像間の差分処理を行って輝度差の絶対値を輝度値と
    する差分画像を生成し、 該差分画像の各画素について輝度値が予め定められた閾
    値以上のときに第1の値、前記輝度値が前記閾値未満の
    ときに第2の値として二値化して二値差分画像を生成
    し、 該二値差分画像において輝度値が前記第1の値である画
    素数が予め定められた閾値未満であるときには、前記二
    値差分画像を前記動領域整形手段に供給し、前記画素数
    が前記閾値以上であるときには該二値差分画像の全画素
    の輝度値を前記第2の値に置き換えてから前記動領域整
    形手段に供給する、ように構成されてなる、ことを特徴
    とする、請求項2記載の動画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記動領域整形手段が、予め設定された二
    値のテンプレートを保持しており、 前記画像間演算手段から出力される二値差分画像に対し
    て該テンプレートを走査してマッチング処理を行い、マ
    ッチ度が予め定められた閾値以上である場合に、対応す
    る部分画像を含む矩形を設定して第1の矩形群を生成
    し、 前記第1の矩形群のうち、重なりのある矩形を、外接矩
    形で置き換えて、互いに重ならない矩形の集合からなる
    第2の矩形群を生成し、 前記第2の矩形群を、動物体領域すなわち前記第1の動
    領域として出力する、 ことを特徴とする、請求項2記載の動画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記動領域整形手段が、前記画像間演算手
    段から出力される二値差分画像において、各ライン毎に
    第1の値を持つ画素のなかで、最も左に位置する画素
    と、最も右に位置する画素の距離を算出し、 該距離の平均値を算出し、 該平均値以下である距離を持つラインを求め、 該ラインのうち画像上で一番上に位置する第1のライン
    と、一番下に位置する第2のラインを求め、 前記第1のラインと前記第2のラインに挟まれる水平帯
    領域を求め、 該水平帯領域において第1の値を持つ画素のうち、一側
    の端部に位置する第1の画素と、他側の端部に位置する
    第2の画素と、を求め、 前記第1の画素と前記第2の画素に挟まれる垂直帯領域
    を求め、 前記水平帯領域と前記垂直帯領域とが重なってできる矩
    形を、動物体領域、すなわち前記第1の動領域として出
    力する、ことを特徴とする、請求項2記載の動画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】前記動領域探索手段が、前記画像格納手段
    に格納されている1フレーム前の画像を参照して、前記
    動領域統合手段によって出力された1フレーム前の動物
    体領域と中心を同じくし、面積を一定の比率で小さくし
    た、正方形状のテンプレートを生成し、 前記テンプレートを用いて現在の時刻の画像に対してマ
    ッチング処理を行い、 前記テンプレートに最も類似している部分画像を、動物
    体領域すなわち前記第2の動領域として、出力する、 ことを特徴とする、請求項2記載の動画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記動領域統合手段が、前記動領域整形手
    段の出力である前記第1の動領域と、前記動領域探索手
    段の出力である前記第2の動領域と、を比較し、 前記第1の動領域と前記第2の動領域との間に重なりが
    無い場合には、前記第1の動領域と前記第2の動領域と
    のすべてを、動物体領域として確定して出力し、 前記第1の動領域と前記第2の動領域との間に重なりの
    ある場合には前記第1の動領域を動物体領域として出力
    する、ことを特徴とする、請求項2記載の動画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】請求項3記載の動画像処理装置において、 1フレーム前に移動物体が検出されている場合には、そ
    の動物体領域をテンプレートとして、現在の時刻の画像
    に対してマッチング処理を行うことで、前記撮像画像入
    力手段が静止しているときに検出した移動物体を、前記
    画像入力手段が移動しはじめた場合にも、追跡可能とし
    たことを特徴とする動画像処理装置。
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