JPH08329110A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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Publication number
JPH08329110A
JPH08329110A JP7137664A JP13766495A JPH08329110A JP H08329110 A JPH08329110 A JP H08329110A JP 7137664 A JP7137664 A JP 7137664A JP 13766495 A JP13766495 A JP 13766495A JP H08329110 A JPH08329110 A JP H08329110A
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Application number
JP7137664A
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English (en)
Inventor
Mutsuko Nichogi
睦子 二梃木
Katsuhiro Kanamori
克洋 金森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH08329110A publication Critical patent/JPH08329110A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、テンプレートとして設定した画像
と同じ絵柄の領域を同一あるいは他の画像内で探索する
方法に係り、対応領域の探索の誤りを低減することを目
的とする。 【構成】 演算装置において、奥行き算出手段505は
分解能の低い奥行き画像から物体の奥行きを求め、次に
テンプレート探索手段511は使用画像適応的変更手段
510を用いて分解能の高い奥行き画像を求める。この
とき、探索前に予めテンプレートの大きさを評価するテ
ンプレート評価手段508と探索後に探索した結果を評
価する複数の探索評価手段512、513、514を設
け、評価が悪かった場合テンプレートサイズを大きくし
て評価が良くなるまで探索を繰り返すことにより対応領
域の探索の誤りを低減し、小さいブロックで精度の高い
奥行き画像を生成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テンプレートとして設
定した画像と同じ絵柄の領域を同一あるいは他の画像内
で探索する方法に係り、例えばステレオ画像であれば両
画像における対応点及び対応領域の探索に相当し3次元
情報を得ることができ、例えば時系列画像であれば動き
ベクトルを得ることができる画像処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、テンプレートとして設定した画像
と同じか最も似ている絵柄の領域を、同一あるいは他の
画像内で、ある相関の評価尺度値のもとに探索する手法
が考案されている。例えば、ステレオ画像から奥行きを
算出する場合には、物体を異なる方向から撮影した2枚
の画像において対応する領域を決定することで視差が決
まり奥行きを算出することができる。しかし、これらの
2枚の画像は異なる方向から撮影されていることから、
物体の同じ部分でも見え方が違っていたり、互いの画像
で死角になる箇所が発生したりするため対応する領域を
決定することは難しい。また、時系列画像においても、
時間が変化することにより照明が変化したり、対象物が
動くことから形状やカメラからの見え方が異なるため、
正確に対応する領域を決定することは難しい。
【0003】このように同じか最も似ている絵柄の領域
をある相関の評価尺度のもとに探索する従来の画像処理
方法として例えば特開平4ー138579号公報記載の
方法が知られている。
【0004】以下、従来の画像処理方法について説明す
る。CCDカメラにより2つの位置から測定した左右の
2次元画像のうち、右画像の一点に注目しその点を中心
とするブロック領域をテンプレートとして設定する。そ
して、もう一方の左画像においてエピポーララインと呼
ばれる直線上を探索して相関演算を行いそのブロックに
対応する領域を求める。画像のエッジ部分を重視して探
索を行なうために、テンプレートと探索領域の両方にフ
ィルタをかける。相関演算は評価尺度として右画像のテ
ンプレートブロック内の輝度値あるいはフィルタをかけ
た出力値と左画像の探索領域内の対応候補であるブロッ
ク内の輝度値あるいはフィルタをかけた出力値の差の絶
対値を用い、この評価尺度が小さいほど2つのブロック
の類似度が高い。探索領域内の各対応候補のブロックで
評価尺度を演算し、評価尺度が最も小さい対応候補ブロ
ックを対応領域と決定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、テンプレート
とするブロックのサイズが適切なサイズより小さいと得
られた対応領域が誤りである可能性が高くなるが、ブロ
ックのサイズが大きすぎると一つのブロックに異なる性
質の領域が混在し、正しい対応領域を得ることが難しく
なる。例えば、ステレオ画像であれば一つのブロックに
異なる視差をもつ領域が存在し、時系列画像であれば一
つのブロック内に異なる運動を行う物体が複数存在す
る。
【0006】しかしながら、上記の従来方法では、ブロ
ックサイズを決定する手段がないため、どのブロックも
その性質を無視して均一なサイズで探索を行ない、得ら
れた対応領域に誤りが多くばらつきがあった。ブロック
の大きさを均一に大きく設定しておくと、例えばステレ
オ画像から奥行き画像を得る場合、奥行き画像の分解能
が悪くなり、特に奥行き画像から奥行きにより対象物を
抽出する場合には、大ざっぱな抽出しかできない。この
場合に、逆にブロックを小さくすると、今度は奥行き誤
差が大きくなり、本来同じ奥行きにある物体でも得られ
る奥行き値がばらつくため、対象物を抽出することがで
きない。
【0007】また、上記の従来方法では評価尺度が最も
小さいブロックを対応領域と決定するため、あるブロッ
クサイズで対応領域を決定した際にそれが誤りであるか
を判定する手段がなかった。特に、死角や対象物が動く
ことにより注目領域が両画像に映っていない場合は本来
は対応領域が存在しないにもかかわらず、解が得られて
しまうという問題があった。
【0008】更に、画像の局所的な変位を反映する高周
波数成分を重視して探索を行なうために、例えば、エッ
ジ強調フィルタをかけた画像で対応領域の探索を行う
と、テクスチャのあるブロックでは対応領域が正確に探
索されやすいが、テクスチャが無いブロックでは対応領
域が誤りであることが多い。
【0009】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
ので、第一に得られた対応領域が誤りでないかを判定
し、特に、死角や対象物が動くことにより注目領域が両
画像に映っていない場合に発生する対応領域が存在しな
いブロックを判定し、第二にテンプレートの対応領域を
探索する際に適切なブロックサイズを決定して対応領域
の探索の誤りを低減し、第三に特にステレオ法において
は、小さいブロックでも対応領域の誤りが低減され各ブ
ロック毎の奥行きのばらつきが減少し、第四にステレオ
法で対象物を奥行き画像から抽出する場合には奥行き画
像から一画素精度で対象物を抽出し、第五に対応領域の
探索演算時間を減少する画像処理方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、第一にテンプレートの大きさが対応領域の
探索を行なうのに十分であるかを探索前に判定してテン
プレートサイズを予め調整しておき、更に探索後に探索
した結果を評価して得られた解が誤りであるかを判定
し、評価が悪かった場合テンプレートのサイズを大きく
し再びテンプレート探索を評価が良くなるまで繰り返
す。探索前のテンプレートの大きさの判定には、テンプ
レート内のテクスチャが十分であるかという評価規準を
用い、探索後の評価には、相関の評価尺度をテンプレー
トのサイズで正規化した値を用いて評価するか、あるい
は相関の評価尺度の探索空間における平均値と極値の比
を用いて評価するか、あるいは両方の評価手段を用い
る。探索前と探索後の評価はどちらか一方でもよいし、
両方を行なってもよい。
【0011】第二に特にステレオ画像においては、カメ
ラの画像を大まかに分割したブロックをテンプレートと
して対応する領域を探索画像において探索し、各ブロッ
クの対応領域から視差及び奥行きの算出を画像全体で行
い分解能の低い奥行き画像を生成し、画像中に含まれる
物体の奥行きを予め求め、次にカメラの画像を細かく分
割したブロックをテンプレートとして対応する領域を探
索画像において探索して該当ブロック内の物体の視差を
求め、算出した視差が予め求めた前記物体の奥行きに近
いかどうかを評価し、評価が悪かった場合テンプレート
のサイズを大きくし再びテンプレート探索を評価が良く
なるまで繰り返す。このとき、探索前の評価や探索後の
評価として挙げた上記他の評価手段を組み合わせてもよ
い。以上の手段を各ブロックで施すことにより奥行き画
像を得る。
【0012】第三にステレオ法の場合には例えば第二の
解決手段で得られた奥行き画像を用いて奥行きにより対
象物を切り出し、対象物の輪郭を追跡して、輪郭に位置
するブロックでテンプレートと対応ブロックの画素毎の
輝度値の差分を行い差分値が大きい画素を対象物領域か
ら除くことで対象物抽出画像を得る。
【0013】第四にテンプレートの対応領域を探索する
際に、テンプレート内の画像のテクスチャが多い場合は
フィルタによりエッジ部分を強調した画像を用い、テク
スチャが少ない場合はフィルタをかけない輝度画像を用
い、テンプレートの性質によって探索に使用する画像を
適応的に変更する。
【0014】第五に、画像内に存在する物体の奥行き範
囲が予めわかっている場合には、まず奥行きにより視差
の探索範囲を限定し、更にエピポーラ拘束条件から最小
限度の長さの線分上のみを探索する。
【0015】
【作用】本発明は上記方法によって、第一にテンプレー
トの大きさが対応領域の探索を行なうのに十分であるか
を探索前に判定しておき、または探索後にテンプレート
を探索した結果を評価し、あるいはこれら両方の評価を
行なうことにより、得られた対応領域が誤りでないかを
判定することができる。特に、死角や対象物が動くこと
により注目領域が両画像に映っていない場合に発生する
対応領域が存在しないブロックを判定することができ
る。
【0016】更に、評価が悪かった場合テンプレートの
サイズを大きくし再びテンプレート探索を評価が良くな
るまで繰り返すことにより適切なブロックサイズで対応
領域の探索を行なった解を得られるため、対応領域の探
索の誤りを低減することができる。
【0017】第二に特にステレオ法においては、カメラ
の画像を大まかに分割したブロックをテンプレートとし
て得られた対応領域から視差及び奥行きの算出を画像全
体で行い分解能の低い奥行き画像を生成し画像中に含ま
れる物体の奥行きを予め求め、次にカメラの画像を細か
く分割したブロックをテンプレートとして対応する領域
を探索画像において探索して該当ブロック内の物体の視
差を求め、算出した視差が予め求めた物体の奥行きに近
いかを評価し、評価が悪かった場合テンプレートのサイ
ズを大きくし再びテンプレート探索を評価が良くなるま
で繰り返して奥行き画像を得ることにより、小さいブロ
ックでも対応領域の誤りが低減され各ブロック毎の奥行
きのばらつきが減少し、奥行き検出精度を向上すること
ができる。また、対象物をこの奥行き画像から抽出する
際に、対象物の抽出分解能を向上することができる。
【0018】第三にステレオ法で対象物を奥行き画像か
ら抽出する場合には第二の解決手段で得られた細かい分
解能の奥行き画像を用いて奥行きにより対象物を切り出
し、対象物の輪郭を追跡して、輪郭に位置するブロック
でテンプレートと対応ブロックの画素毎の輝度値の差分
を行い差分値が大きい画素を対象物領域から除くことに
より、奥行き画像から一画素精度で対象物を抽出するこ
とができる。
【0019】第四にテンプレートの対応領域を探索する
際に、テンプレート内の画像のテクスチャが多い場合は
フィルタによりエッジ部分を強調した画像を用い、テク
スチャが少ない場合はフィルタをかけない輝度画像を用
いてテンプレートの性質によって探索に使用する画像を
適応的に変更することにより、対応領域の探索の誤りを
低減することができる。
【0020】第五に、画像内に存在する物体の奥行き範
囲が予めわかっている場合にはまず奥行きにより視差の
探索範囲を限定し、更にエピポーラ拘束から最小限度の
長さの線分上のみを探索することにより、演算時間を減
少するとともに、範囲が限定されるため対応領域の探索
の誤りを低減することができる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例における画像処理
方法を実施するための装置構成を示すブロック図であ
る。図1において、101はカメラの制御及び画像処理
を行なう演算装置、102は演算装置101によって制
御されるカメラ、103はステレオ画像を1台のカメラ
で撮像するための光学系、104はカメラからのアナロ
グデータをデジタルデータに変換するA/D変換器、1
05は画像データを記憶する画像メモリ、106は画像
を表示するディスプレイユニット、107はキーボード
ターミナルである。
【0023】以上のように構成された装置について、そ
の動作を説明する。まず、キーボードターミナル107
から演算装置101に指示を与えると、カメラ102が
画像データを撮像する。A/D変換器104はカメラ1
02の信号をデジタル信号に変換し、この信号は画像メ
モリ105に画像信号として一時的に記憶され、画像信
号は演算装置101により処理され、処理画像はディス
プレイユニット106で表示される。
【0024】次に、光学系103について説明する。図
2は光学系103を説明するための概念図である。光学
系103はミラー201、202、204、205から
構成される。ステレオ画像のうち右画像は、ミラー20
1、202に反射して撮像面203に撮像され、左画像
はミラー204、205に反射して撮像面206に撮像
される。光学系103により実際のカメラの撮像面20
3、296に得られた画像は、2台の仮想カメラ20
7、209で撮像される画像208、210と同等とな
る。仮想カメラ207、209は輻輳が付いている。
【0025】次に、カメラ102について説明する。図
3はカメラ102の幾何学的配置図である。3次元空間
上の点Pの右仮想カメラ及び左仮想カメラへの投影点P
l及びPrは、エピポーラ平面という一平面上に乗って
おり、右仮想カメラの投影点Prに対応する左仮想カメ
ラの投影点Plはエピポーラ平面と左仮想カメラの画像
平面との交線(エピポーラライン)上にあるという拘束
条件がある。
【0026】本実施例では光学系103を用いることに
よりステレオ画像をカメラ一台で撮像することができ、
A/D変換器も一台でよい。しかし、前記ステレオ画像
をそれぞれカメラ2台で撮像してもよいことはいうまで
もない。
【0027】図4はカメラ2台で撮像する場合の装置構
成ブロック図である。図4において、101はカメラの
制御及び画像処理を行なう演算装置、401、402は
演算装置101によって制御される2台のカメラ、40
3、404はカメラからのアナログデータをデジタルデ
ータに変換するA/D変換器、105は画像データを記
憶する画像メモリ、106は画像を表示するディスプレ
イユニット、107はキーボードターミナルである。
【0028】以上のように構成された装置について、そ
の動作を説明する。まず、キーボードターミナル107
から演算装置101に指示を与えると、カメラ401、
402が画像データを同期して撮像する。A/D変換器
403、404はカメラ401、402の信号をデジタ
ル信号に変換し、この信号は画像メモリ105に画像信
号として一時的に記憶され、画像信号は演算装置101
により処理され、処理画像はディスプレイユニット10
6で表示される。
【0029】図5は上記図4の構成の装置における演算
装置101での画像処理方法のブロック図である。本実
施例では、ステレオ画像から手前にある対象物の奥行き
を求め、奥行きにより対象物と背景を分離する処理を行
なう。
【0030】図5において501は右カメラ401の画
像を大まかに分割したブロックをテンプレートとして入
力する拡大テンプレート入力手段、502は画像内に存
在する物体の奥行き範囲が予めわかっている場合に左カ
メラ402の画像で視差の探索範囲を限定し更にエピポ
ーラ拘束を用いることで最小限度の長さの線分上のみを
探索するように探索領域を設定する拡大テンプレート用
探索領域入力手段、503は対応領域を探索する際にテ
ンプレート内の画像のテクスチャが多い場合はフィルタ
によりエッジ部分を強調した画像を用いテクスチャが少
ない場合はフィルタをかけない輝度画像を用いてテンプ
レートの性質によって探索に使用する画像を変更する拡
大テンプレート用使用画像適応的変更手段、504は拡
大テンプレート用使用画像適応的変更手段503で選択
された画像を用いて拡大テンプレート入力手段501で
入力された大きいサイズのテンプレートに対応する領域
を拡大テンプレート用探索領域入力手段502で入力さ
れた探索画像において探索する拡大テンプレート探索手
段、505は拡大テンプレート探索手段504で得られ
た各ブロックの対応領域から視差及び奥行きの算出を画
像全体で行い分解能の低い奥行き画像を生成し画像中に
含まれる物体の奥行きを求める奥行き算出手段、506
は右カメラ401の画像を細かく分割したブロックをテ
ンプレートとするテンプレート入力手段、507はテン
プレート入力手段506で入力された小さいサイズのテ
ンプレートに対する探索領域を画像内に存在する物体の
奥行き範囲が予めわかっている場合に視差の探索範囲を
限定し更にエピポーラ拘束を用いることで最小限度の長
さの線分上のみを探索するように探索領域を設定する探
索領域入力手段、508はテンプレート入力手段506
で入力されたテンプレートの大きさが対応領域の探索を
行なうのに十分であるかをテクスチャが十分であるかと
いう規準のもとに判定するテンプレート評価手段、50
9はテンプレート評価手段508の結果に基づいてテン
プレートのサイズを決定するテンプレートサイズ決定手
段、510は対応領域を探索する際にテンプレート内の
画像のテクスチャが多い場合はフィルタによりエッジ部
分を強調した画像を用いテクスチャが少ない場合はフィ
ルタをかけない輝度画像を用いてテンプレートの性質に
よって探索に使用する画像を変更する使用画像適応的変
更手段、511は使用画像適応的変更手段510で選択
された画像を用いてテンプレート入力手段506で入力
された小さいサイズのテンプレートに対応する領域を探
索領域入力手段507で入力された探索画像において探
索して該当ブロック内の物体の視差を求めるテンプレー
ト探索手段、512は相関の評価尺度の探索空間におけ
る平均値と極値の比を用いて評価するものである探索評
価手段A、513は奥行き算出手段で算出した物体の奥
行きに近いかどうかを評価する探索評価手段B、514
は相関の評価尺度をテンプレートのサイズで正規化した
値を用いて評価する探索評価手段C、515は評価が悪
かった場合テンプレートのサイズを大きくし再びテンプ
レート探索手段511を用いることを評価が良くなるま
で繰り返すテンプレートサイズ繰り返し処理手段、51
6は取得した細かい分解能の奥行き画像を用いて奥行き
により対象物を切り出す対象物抽出画像生成手段、51
7は前記対象物抽出画像で対象物の輪郭を追跡する輪郭
追跡手段、518は前記輪郭に位置するブロックでテン
プレートと対応ブロックの画素毎の輝度値の差分を行い
差分値が大きい画素を対象物領域から除く画素差分手段
である。
【0031】以上のように構成された画像処理方法にお
いて、対照物を背景画像から分離する背景分離処理を行
い、その中でテンプレート入力手段506からテンプレ
ートサイズ繰り返し処理手段515までにおいてブロッ
ク毎視差算出処理を行なう。以下、背景分離処理ついて
図6を用いてその動作を説明する。図6は、本実施例の
画像処理方法の流れ図である。
【0032】まず手順601では、拡大テンプレート入
力手段501により右カメラ401の画像を大まかに分
割したブロックをテンプレートとして入力し、拡大テン
プレート用探索領域入力手段502により画像内に存在
する物体の奥行き範囲が予めわかっている場合に左カメ
ラ402の画像で視差の探索範囲を限定し更にエピポー
ラ拘束を用いることで最小限度の長さの線分上のみを探
索するように探索領域を設定する。図7は右カメラ40
1の画像上の点Prの対応点を探索する際の探索領域を
説明するための図である。点Pr705と画像上で同じ
Y座標値をもつ点の対応点はすべて左画像上でエピポー
ラライン703上に存在する。ここで対象物が存在する
奥行き範囲が予めわかっている場合には、左画像上のX
座標値を限定することができるので、探索範囲704の
みを探索すればよい。次に拡大テンプレート用使用画像
適応的変更手段503により対応領域を探索する際にテ
ンプレート内の画像のテクスチャが多い場合はフィルタ
によりエッジ部分を強調したテンプレートと探索画像を
用いテクスチャが少ない場合はフィルタをかけない輝度
画像のテンプレートと探索画像を用いて以降の探索を行
なうと決定する。このように、テンプレートの性質によ
って探索に使用する画像を変更する。例えば、人物の頭
部のようにテクスチャがないブロックではフィルタをか
けない輝度画像を用いる。さらに、拡大テンプレート探
索手段504により拡大テンプレート用使用画像適応的
変更手段503で選択された画像を用いて拡大テンプレ
ート入力手段501で入力された大きいサイズのテンプ
レートに対応する領域を拡大テンプレート用探索領域入
力手段502で入力された探索画像において探索する。
図8は拡大テンプレート探索手段504の動作を説明す
るための図である。801は点Pr,802はテンプレ
ートとして設定したブロック、803は拡大テンプレー
ト用探索領域、804は取得された対応領域である。本
手順により拡大テンプレート探索手段504で得られた
各ブロックの対応領域から視差及び奥行きの算出を画像
全体で行い分解能の低い奥行き画像を生成する。図9は
分解能の低い奥行き画像の模式図である。暗いブロック
ほど奥行きが手前である。
【0033】手順602では、奥行き算出手段505に
より手順601で取得された奥行き画像中に含まれる物
体の奥行きを求める。本実施例では、画像内に対象物と
背景のみが映っている画像を対象としているため、対象
物の奥行き値と背景の奥行き値を得ることができる。2
つの奥行き値はX軸を奥行き、Y軸をブロック数である
ヒストグラムを作成し、ヒストグラムの谷と山を検出す
ることにより求められる。図10に奥行きのヒストグラ
ムを示す。このとき、奥行きによって物体を分類する2
つのカテゴリを設定し、対象物カテゴリは対象物の奥行
き値に近い領域が属し、背景カテゴリには背景の奥行き
値に近い領域が属すると定義する。
【0034】手順603では、テンプレート入力手段5
06により右カメラ401の画像を今度は細かく分割し
たブロックをテンプレートとする。そして、各ブロック
毎に対応領域を左カメラ402の画像上で探索し、得ら
れた探索領域の位置からブロック内の物体の視差が得ら
れ、得られた視差が2つのカテゴリのどちらに入るか、
あるいはどちらにも入らないかを判定する。各ブロック
毎の処理が画像全体のブロックにおいて終了することに
より奥行き画像が得られるか、あるいは右カメラ401
の画像上の各ブロックが対象物カテゴリ、背景カテゴリ
あるいはどちらのカテゴリにも属さないと判断される。
奥行き画像かカテゴリの判定かは画像処理の目的により
選択すればよい。
【0035】手順604では、対象物抽出画像生成手段
516により手順603で得られた分解能の高い奥行き
画像を用いて奥行きにより対象物を切り出す。手順60
3でカテゴリの判定が得られていれば、対象物カテゴリ
に属するブロックのみを抽出することにより画像から対
象物を切り出す。対象物を抽出した画像は2値化され、
対象物抽出画像と呼ぶ。次に輪郭追跡手段517により
前記対象物抽出画像で対象物の輪郭を追跡する。
【0036】手順605では、画素差分手段518によ
り前記輪郭に位置するブロックでテンプレートと対応ブ
ロックの画素毎の輝度値の差分を行い差分値が大きい画
素を対象物カテゴリから除く。図11は画素差分を説明
するための図である。同図(a)は取得された奥行き画
像、同図(b)は右仮想カメラの画像、同図(c)は左
仮想カメラの画像を示す。1102は輪郭上に存在する
ブロックであり、このうちのあるブロック1103は手
前にある対象物と背景の両方を含んでいるがブロック1
103は対象物カテゴリであると判定されている。11
06は奥行き画像における注目ブロック1103を算出
する際に用いたテンプレート、1107は対応探索の結
果得られた対応領域である。テンプレート1106と対
応領域1107の各画素毎に差分値をとると背景に相当
する画素の差分値は大きい。したがって、差分値の大き
い画素のみを対象物カテゴリから除く。対象物カテゴリ
に属する画素を画像上で対象物の存在する領域と判断す
る。例えば、テンプレート1106の画素1108と対
応領域1107の画素1109の輝度値の差分をとり、
差分値が大きい場合は、注目ブロック1103の対応す
る画素1110を対象物カテゴリから除く。本手順によ
りブロックの分解能ではなく一画素分解能で対象物を右
カメラ401の画像から抽出することができる。
【0037】次に、手順603で各ブロック毎に行なわ
れるブロック毎視差算出処理の流れについてさらに詳細
に説明する。図12は、手順603におけるブロック毎
視差算出処理の流れ図である。
【0038】手順1201では、テンプレート入力手段
506により右カメラ401の画像を細かく分割したブ
ロックを順にテンプレートとして設定し、ブロックのサ
イズをテンプレートサイズの初期値とする。探索領域入
力手段507はテンプレート入力手段506で入力され
た小さいサイズのテンプレートに対する探索領域を画像
内に存在する物体の奥行き範囲が予めわかっている場合
に視差の探索範囲を限定し更にエピポーラ拘束を用いる
ことで最小限度の長さの線分上のみを探索するように探
索領域を設定する。
【0039】手順1202では、テンプレート評価手段
508によりテンプレート入力手段506で入力された
テンプレートの大きさが対応領域の探索を行なうのに十
分であるかをテクスチャが十分であるかという規準のも
とに判定し、テンプレートサイズ決定手段509により
テンプレート評価手段508の結果に基づいてテンプレ
ートのサイズを順次大きくし評価規準をクリアしたとき
のテンプレートサイズで以降の対応点探索処理を行なう
と決定する。テンプレート内にテクスチャが十分である
かどうかの判断は、テンプレート内の画像に対してソー
ベルの1次微分オペレータを施し、得られた1次微分値
の和をテンプレートを求め、和が予め決められたしきい
値よりも大きければテクスチャが十分であると判断す
る。
【0040】手順1203では、使用画像適応的変更手
段510により対応領域を探索する際にテンプレート内
の画像のテクスチャが多い場合はフィルタによりエッジ
部分を強調したテンプレートと探索領域を用い、テクス
チャが少ない場合はフィルタをかけない輝度画像のテン
プレートと探索領域を用いて以降の探索を行なうと決定
する。このように、テンプレートの性質によって探索に
使用する画像を変更し、テンプレート探索手段511は
使用画像適応的変更手段510で選択された画像を用い
てテンプレート入力手段506で入力された小さいサイ
ズのテンプレートに対応する領域を探索領域入力手段5
07で入力された探索画像において探索して該当ブロッ
ク内の物体の視差を求める。図13は対応領域探索の説
明図である。1301は点Pr,1302はこれから視
差を求める注目ブロック、1303は注目ブロック13
02の視差を求めるために領域探索に使用するテンプレ
ート、1304は探索領域、1305は得られた対応領
域である。
【0041】手順1204では、探索評価手段A512
により相関の評価尺度の探索空間における平均値と極値
の比を用いて評価する。平均値と極値の比は極値を平均
値で割った値を用いてそれを評価値とする。図14に探
索評価手段Aの説明図を示す。評価値が予め与えられた
しきい値よりも小さければ、図14に示すように極値が
十分明確であるため、探索の誤りが少ないと判断し次の
手順へ進むが、しきい値よりも大きければ、図15に示
すように極値が明確でないため、次にブロックサイズが
大き過ぎるかどうかを判断し、ブロックサイズが大き過
ぎる場合はこれ以上ブロックサイズを大きくしても一つ
のテンプレート内に異なる性質の領域が存在する可能性
が高くなるため探索を中止し、注目ブロックは解が得ら
れない領域であると判断する。従って、2つのカテゴリ
のうちどちらにも属さない。一方ブロックサイズが大き
過ぎなければ、テンプレートサイズ繰り返し処理手段5
15によりテンプレートのサイズを大きくし再びテンプ
レート探索手段511を行なう。例えば、図13に示す
ようにテンプレートサイズをテンプレート1306のよ
うに大きくし、再び探索領域1304において探索を行
なう。
【0042】以上の手順を手順504で探索評価手段A
512の評価がクリアされるまで繰り返す。
【0043】手順1205では、探索評価手段B513
により奥行き算出手段505で算出した物体の奥行き値
を中心とするカテゴリのどちらに入るかを判断する。ど
ちらにも入らない場合は、次にブロックサイズが大き過
ぎるかどうかを判断し、大き過ぎる場合はこれ以上ブロ
ックサイズを大きくしても一つのテンプレート内に異な
る性質の領域が存在する可能性が高くなるため探索を中
止し、注目ブロックは解が得られない領域であると判断
する。従って、2つのカテゴリのうちどちらにも属さな
い。一方ブロックサイズが大きすぎなければ、テンプレ
ートサイズ繰り返し処理手段515によりテンプレート
のサイズを大きくし再びテンプレート探索手段511を
行なう。
【0044】以上の手順を手順1204で探索評価手段
A512、探索評価手段B513の評価がクリアされる
まで繰り返す。
【0045】手順1206で、手順1205において対
象物カテゴリに属すると判断されたブロックのみを探索
評価手段C514により相関の評価尺度をテンプレート
のサイズで正規化した値が予め決められたしきい値より
も小さいかを判定する。評価値が小さい場合、テンプレ
ートと対応候補領域の相関の評価尺度が十分小さいため
類似度が高いと判断され注目ブロックは対象物カテゴリ
に属すると判断されるが、評価値が大きい場合、テンプ
レートと対応候補領域の類似度が低く、このとき注目ブ
ロックは左右両カメラに撮像されていない死角の領域
か、または、ノイズや画像の歪みやテクスチャの少なさ
により対応領域の探索が非常に難しい領域であると判断
し、どちらのカテゴリにも属さないと判断する。あるい
は、背景カテゴリであると判断する。
【0046】なお、手順1206で用いた探索評価手段
C514は、別の用い方として、探索評価手段B512
の前で評価し、評価が悪かった場合には、次にブロック
サイズが大きすぎるかどうかを判断し、大きすぎる場合
はこれ以上ブロックサイズを大きくしても一つのテンプ
レート内に異なる性質の領域が存在する可能性が高くな
るため探索を中止し、注目ブロックは解が得られない領
域であると判断する。従って、2つのカテゴリのうちど
ちらにも属さないとする。一方ブロックサイズが大きす
ぎなければ、テンプレートサイズ繰り返し処理手段51
5はテンプレートのサイズを大きくし再びテンプレート
探索手段511を行なう。以上の手順を手順504で探
索評価手段A512、探索評価手段C514の評価がク
リアされるまで繰り返す。
【0047】以上の手順により右カメラ401の画像内
の細かい全ブロックに対し、奥行きあるいは所属カテゴ
リを得ることができる。
【0048】なお、ここまで図4の構成で説明したが、
図1の構成においても、図4の右カメラ401と左カメ
ラ402をそれぞれ図1のカメラ102の幾何学的配置
図である図3の右仮想カメラ301と左仮想カメラ30
2に置き換えれば同様の作用効果があることは言うまで
もない。
【0049】以上のように本実施例によれば、第一にテ
ンプレートの大きさが対応領域の探索を行なうのに十分
であるかを探索前に判定しておき、または探索後にテン
プレートを探索した結果を評価し、あるいはこれら両方
の評価を行なうことにより、得られた対応領域が誤りで
ないかを判定することができる。特に、死角や対象物が
動くことにより注目領域が両画像に映っていない場合に
発生する対応領域が存在しないブロックを判定すること
ができる。
【0050】更に、評価が悪かった場合テンプレートの
サイズを大きくし再びテンプレート探索を評価が良くな
るまで繰り返すことにより適切なブロックサイズで対応
領域の探索を行なった解を得られるため、対応領域の探
索の誤りを低減することができる。
【0051】第二に特にステレオ法においては、カメラ
の画像を大まかに分割したブロックをテンプレートとし
て得られた対応領域から視差及び奥行きの算出を画像全
体で行い分解能の低い奥行き画像を生成し画像中に含ま
れる物体の奥行きを予め求め、次にカメラの画像を細か
く分割したブロックをテンプレートとして対応する領域
を探索画像において探索して該当ブロック内の物体の視
差を求め、算出した視差が予め求めた物体の奥行きに近
いかを評価し、評価が悪かった場合テンプレートのサイ
ズを大きくし再びテンプレート探索を評価が良くなるま
で繰り返して奥行き画像を得ることにより、小さいブロ
ックでも対応領域の誤りが低減され各ブロック毎の奥行
きのばらつきが減少し、奥行き検出精度を向上すること
ができる。また、対象物をこの奥行き画像から抽出する
際に、対象物の抽出分解能を向上することができる。
【0052】第三にステレオ法で対象物を奥行き画像か
ら抽出する場合には第二の解決手段で得られた細かい分
解能の奥行き画像を用いて奥行きにより対象物を切り出
し、対象物の輪郭を追跡して、輪郭に位置するブロック
でテンプレートと対応ブロックの画素毎の輝度値の差分
を行い差分値が大きい画素を対象物領域から除くことに
より、奥行き画像から一画素精度で対象物を抽出するこ
とができる。
【0053】第四にテンプレートの対応領域を探索する
際に、テンプレート内の画像のテクスチャが多い場合は
フィルタによりエッジ部分を強調した画像を用い、テク
スチャが少ない場合はフィルタをかけない輝度画像を用
いてテンプレートの性質によって探索に使用する画像を
適応的に変更することにより、対応領域の探索の誤りを
低減することができる。
【0054】第五に、画像内に存在する物体の奥行き範
囲が予めわかっている場合にはまず奥行きにより視差の
探索範囲を限定し、更にエピポーラ拘束から最小限度の
長さの線分上のみを探索することにより、演算時間を減
少するとともに、範囲が限定されるため対応領域の探索
の誤りを低減することができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明は、第一に得られた
対応領域が誤りでないかを判定し、特に、死角や対象物
が動くことにより注目領域が両画像に映っていない場合
に発生する対応領域が存在しないブロックを判定し、第
二にテンプレートの対応領域を探索する際に適切なブロ
ックサイズを決定して対応領域の探索の誤りを低減し、
第三に特にステレオ法においては、小さいブロックでも
対応領域の誤りが低減され各ブロック毎の奥行きのばら
つきが減少し、第四にステレオ法で対象物を奥行き画像
から抽出する場合には奥行き画像から一画素精度で対象
物を抽出し、第五に対応領域の探索演算時間を減少する
ことができる優れた画像処理方法を実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像処理方法を実施
するための装置の構成図
【図2】本発明の一実施例における光学系を示す図
【図3】本発明の一実施例におけるカメラの幾何学的配
置図
【図4】本発明の一実施例における画像処理方法を実施
するための装置の第2の構成図
【図5】本発明の一実施例における画像処理方法のブロ
ック結線図
【図6】本発明の一実施例における画像処理方法の流れ
【図7】本発明の一実施例における探索領域設定を示す
【図8】本発明の一実施例における拡大テンプレートの
対応領域探索を示す図
【図9】本発明の一実施例における分解能の低い奥行き
画像を示す図
【図10】本発明の一実施例における奥行きヒストグラ
ムを示す図
【図11】本発明の一実施例における画素差分を示す図
【図12】本発明の一実施例におけるブロック毎視差算
出処理の流れ図
【図13】本発明の一実施例における対応領域探索を示
す図
【図14】本発明の一実施例における探索評価手段Aの
評価が高い場合を示す図
【図15】本発明の一実施例における探索評価手段Aの
評価が低い場合を示す図
【符号の説明】
101 演算装置 102 カメラ 103 光学系 104 A/D変換器 105 画像メモリ 106 ディスプレイユニット 107 キーボードターミナル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンプレートとなる画像を入力するテン
    プレート入力工程と、探索領域となる画像を入力する探
    索領域入力工程と、前記テンプレート入力工程で入力さ
    れた前記テンプレートに対応する領域を前記探索領域入
    力工程で入力された探索画像において探索するテンプレ
    ート探索工程と、探索した結果が予め決められた条件を
    満たすかどうかを評価する探索評価工程と、前記条件を
    満たさなかった場合は前記テンプレートのサイズを大き
    くして再び前記テンプレート探索工程を用いることを前
    記条件を満たすまで繰り返すテンプレートサイズ繰り返
    し処理工程とを具備することを特徴とする画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】 テンプレートとなる画像を入力するテン
    プレート入力工程と、探索領域となる画像を入力する探
    索領域入力工程と、前記テンプレート入力工程で入力さ
    れた前記テンプレートの大きさが対応領域の探索を行な
    うのに十分であるかを判定するテンプレート評価工程
    と、前記テンプレート評価工程の結果に基づいて前記テ
    ンプレートのサイズを決定するテンプレートサイズ決定
    工程と、前記テンプレートサイズ決定工程で決定された
    前記テンプレートに対応する領域を前記探索画像入力工
    程で入力された探索画像において探索するテンプレート
    探索工程とを具備することを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 テンプレートとなる画像を入力するテン
    プレート入力工程と、探索領域となる画像を入力する探
    索領域入力工程と、前記テンプレート入力工程で入力さ
    れたテンプレートの大きさが対応領域の探索を行なうの
    に十分であるかを判定するテンプレート評価工程と、前
    記テンプレート評価工程の結果に基づいてテンプレート
    のサイズを決定するテンプレートサイズ決定工程と、前
    記テンプレートサイズ決定工程で決定されたテンプレー
    トに対応する領域を前記探索領域入力工程で入力された
    探索画像において探索するテンプレート探索工程と、探
    索した結果が予め決められた条件を満たすかどうかを評
    価する探索評価工程と、前記条件を満たさなかった場合
    は前記テンプレートのサイズを大きくして再び前記テン
    プレート探索工程を用いることを前記条件を満たすまで
    繰り返すテンプレートサイズ繰り返し処理工程とを具備
    する画像処理方法。
  4. 【請求項4】 探索評価工程が相関の評価尺度をテンプ
    レートのサイズで正規化した値を用いて評価するもので
    ある請求項1または3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 探索評価工程が相関の評価尺度の探索空
    間における平均値と極値の比を用いて評価するものであ
    る請求項1または3記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 第1の画像を第1の大きさに分割したブ
    ロックをテンプレートとして入力する拡大テンプレート
    入力工程と、第2の画像で探索領域を設定する拡大テン
    プレート用探索領域入力工程と、前記拡大テンプレート
    入力工程で入力された第1の大きさのテンプレートに対
    応する領域を前記拡大テンプレート用探索領域入力工程
    で入力された探索画像において探索する拡大テンプレー
    ト探索工程と、前記拡大テンプレート探索工程で得られ
    た各ブロックの対応領域から視差及び奥行きの算出を画
    像全体で行い、第1の分解能の奥行き画像を生成して画
    像中に含まれる物体の奥行きを求める奥行き算出工程
    と、前記第1の画像を前記第1の大きさよりも小さい第
    2の大きさに分割したブロックをテンプレートとして入
    力するテンプレート入力工程と、前記テンプレート入力
    工程で入力された前記第2の大きさのテンプレートに対
    する探索領域となる画像を前記第2の画像で探索領域を
    設定する探索領域入力工程と、前記テンプレート入力工
    程で入力された前記第2の大きさのテンプレートに対応
    する領域を前記探索領域入力工程で入力された探索画像
    において探索して該当ブロック内の物体の視差を求める
    テンプレート探索工程と、前記該当ブロック内の物体の
    視差が前記奥行き算出工程で算出した画像内に存在する
    物体の奥行きに近いかどうかを評価して前記第1の分解
    能よりも細かい第2の分解能で奥行き画像を求める探索
    評価工程と、前記条件を満たさなかった場合は前記テン
    プレートのサイズを大きくして再び前記テンプレート探
    索工程を用いることを前記条件を満たすまで繰り返すテ
    ンプレートサイズ繰り返し処理工程とを具備することを
    特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 第1の画像を第1の大きさに分割したブ
    ロックをテンプレートとして入力する拡大テンプレート
    入力工程と、第2の画像で探索領域を設定する拡大テン
    プレート用探索領域入力工程と、前記拡大テンプレート
    入力工程で入力された第1の大きさのテンプレートに対
    応する領域を前記拡大テンプレート用探索領域入力工程
    で入力された探索画像において探索する拡大テンプレー
    ト探索工程と、前記拡大テンプレート探索工程で得られ
    た各ブロックの対応領域から視差及び奥行きの算出を画
    像全体で行い、第1の分解能の奥行き画像を生成して画
    像中に含まれる物体の奥行きを求める奥行き算出工程
    と、前記第1の画像を前記第1の大きさよりも小さい第
    2の大きさに分割したブロックをテンプレートとして入
    力するテンプレート入力工程と、前記テンプレート入力
    工程で入力された前記第2の大きさのテンプレートに対
    する探索領域となる画像を前記第2の画像で探索領域を
    設定する探索領域入力工程と、前記テンプレート入力工
    程で入力された前記第2の大きさのテンプレートの大き
    さが対応領域の探索を行なうのに十分であるかを判定す
    るテンプレート評価工程と、前記テンプレート評価工程
    の結果に基づいてテンプレートのサイズを決定するテン
    プレートサイズ決定工程と、前記テンプレートサイズ決
    定工程で決定されたテンプレートに対応する領域を前記
    探索領域入力工程で入力された探索画像において探索し
    て該当ブロック内の物体の視差を求めるテンプレート探
    索工程と、前記該当ブロック内の物体の視差が前記奥行
    き算出工程で算出した画像内に存在する物体の奥行きに
    近いかどうかを評価して前記第1の分解能よりも細かい
    第2の分解能で奥行き画像を求める探索評価工程と、前
    記条件を満たさなかった場合は前記テンプレートのサイ
    ズを大きくして再び前記テンプレート探索工程を用いる
    ことを前記条件を満たすまで繰り返すテンプレートサイ
    ズ繰り返し処理工程とを具備することを特徴とする画像
    処理方法。
  8. 【請求項8】 第2の分解能の奥行き画像を用いて奥行
    きにより対象物を切り出す対象物抽出画像生成工程と、
    前記対象物抽出画像で対象物の輪郭を追跡する輪郭追跡
    工程と、前記輪郭に位置する第2の大きさのブロックで
    画素毎の差分を行い差分値が大きい画素を対象物領域か
    ら除く画素差分工程を具備することを特徴とする請求項
    6または7記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 テンプレート評価工程がテンプレート内
    のテクスチャが十分であるかを評価規準とする請求項2
    ないし請求項5のいずれか記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 テンプレート評価工程がテンプレート
    内のテクスチャが十分であるかを評価規準とする請求項
    6、7または8のいずれか記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 テンプレート探索工程で対応領域を探
    索する際にテンプレート内の画像のテクスチャが多い場
    合はフィルタによりエッジ部分を強調した画像を用いて
    テクスチャが少ない場合はフィルタをかけない輝度画像
    を用いる如く、探索に使用する画像を変更する使用画像
    適応的変更工程を具備する請求項1ないし請求項5のい
    ずれかまたは請求項9記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 拡大テンプレート探索工程とテンプレ
    ート探索工程の少なくとも一方で対応領域を探索する際
    に、テンプレート内の画像のテクスチャが多い場合はフ
    ィルタによりエッジ部分を強調した画像を用いてテクス
    チャが少ない場合はフィルタをかけない輝度画像を用い
    る如く、探索に使用する画像を変更する使用画像適応的
    変更工程を具備する請求項6、7、8または10記載の
    画像処理方法。
  13. 【請求項13】 探索領域入力工程が、画像内に存在す
    る物体の奥行き範囲が予めわかっている場合に視差の探
    索範囲を限定し、更にエピポーラ拘束を用いることで最
    小限度の長さの線分上を探索するものである6、7、
    8、10または12記載の画像処理方法。
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