JP3065824B2 - 微量物質抽出方法および抽出装置 - Google Patents

微量物質抽出方法および抽出装置

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JP3065824B2
JP3065824B2 JP4303674A JP30367492A JP3065824B2 JP 3065824 B2 JP3065824 B2 JP 3065824B2 JP 4303674 A JP4303674 A JP 4303674A JP 30367492 A JP30367492 A JP 30367492A JP 3065824 B2 JP3065824 B2 JP 3065824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微量物質の超高感度抽
出方法と装置に関し、特に半導体ウエハ等の試料表面層
に存在する不純物等の微量物質を超高感度で抽出する方
法と装置に関する。
【0002】たとえば、半導体製造技術においては、半
導体集積回路の大規模化と共に超微細加工が進み、半導
体装置の構成要素である酸化膜、窒化膜等の品質を高精
度に制御することが要求されている。
【0003】
【従来の技術】たとえば、半導体絶縁膜の特性は不純物
の混入によって低下する。アルカリ金属や重金属分子が
混入すると、絶縁性が著しく損なわれる。また、不純物
イオンは電界が印加されると絶縁膜中をドリフトし、界
面や欠陥部位に偏析して素子特性を低下させ、時には集
積回路の機能を失わせる。
【0004】勿論、不純物汚染の問題は絶縁膜だけにと
どまらない。半導体ウエハの加工プロセスにおいて、表
面層に付着した不純物分子は拡散やドリフトによって半
導体内部に進入し、半導体装置の特性を低下させる。技
術の進歩につれて、従来は実用上問題視されなかった極
微量の混入不純物も問題となってきた。
【0005】極微量の不純物を制御するためには、その
経路や影響を特定化するためにも極微量の不純物の検出
が必要である。半導体ウエハ上に形成された酸化膜や窒
化膜等の絶縁膜中に含まれる微量不純物を抽出する手段
として、従来超高純度試薬による絶縁膜の溶解が行なわ
れていた。
【0006】しかし、市販の精製試薬中への溶解による
抽出では、十分な感度を得ることが困難になってきた。
さらに、高い感度で不純物抽出を行なう有効な方法とし
て、精製試薬の蒸気を利用する方法が開示されている。
【0007】図8は、代表的な気相分解による不純物抽
出装置の構成断面図である。図8(A)は、たとえば特
開昭60−69531号に開示されている試薬の自然蒸
発を利用した例であり、図8(B)、(C)は、たとえ
ば特開昭60−164330号、分析学会1992年年
会予稿集2C13に開示されている試薬の強制蒸発を利
用した例である。
【0008】図8(A)において、密閉状態の耐蝕性容
器21内に、被験体である半導体ウエハ22が垂直に配
置されている。半導体ウエハ22の表面には、絶縁膜2
3が形成されている。半導体ウエハはたとえばSiウエ
ハ、絶縁膜23はたとえばSiO2 である。
【0009】容器21内の別の場所には、耐蝕性の試薬
容器24に高純度の液状試薬25、たとえば弗酸が収容
されている。容器21内面および内部構造は、テトラフ
ルオロエチレン等の耐酸性材料で形成されている。試薬
容器24は、上部が開放されており、液状試薬25は自
由に蒸発することができる。
【0010】容器21が密閉されているので、自然蒸発
した試薬蒸気26は容器21内に閉じ込められ、有孔隔
壁29を介して絶縁膜23表面に達する。この結果、た
とえばSiO2 が弗酸蒸気でエッチングされる。SiO
2 膜中に含有されていた不純物は弗酸水溶液の液滴27
中に溶ける。
【0011】被験体は垂直保持されているので、液滴2
7は下に落ちて液滴溜28に貯えられる。この液滴を採
取して、たとえば原子吸光分析を行なうことにより、不
純物濃度を固定することができる。
【0012】この方法によれば、試薬容器24から室温
で自然蒸発した試薬蒸気26中に含有される不純物濃度
はきわめて低くなる。したがって測定のバックグランド
が低くなり、被験体の絶縁膜中の不純物濃度を極めて高
感度で測定することができる。たとえば、Fe濃度を
5.5×10-10 g/cm2 の精度で検出することがで
きると記載されている。その後の進歩によれば、測定精
度はさらに高くなっている。
【0013】この方法は高精度であるが、常温での試薬
の自然蒸発を利用しているので、試薬蒸発供給量が低
く、不純物抽出、すなわちSiO2 膜の溶解に比較的長
い時間がかかる。
【0014】不純物抽出時間を短縮できる方法として、
たとえば図8(B)、(C)で示す試薬の強制蒸発方法
が提案されている。図8(B)に示す方法は、試薬を加
熱して蒸気圧を高める。図8(A)同様に、容器21内
に試薬容器24、液滴溜28が配置されているが、試薬
容器24はヒータ30に包まれ、液滴溜28は冷却槽3
1に囲まれている。
【0015】試薬容器24内の液状試薬25をヒータ3
0で加熱することにより、試薬25から蒸発する試薬蒸
気の量は増大する。加熱温度を高くすればするほど、発
生する試薬蒸気の量は多くなる。このようにして、半導
体ウエハ22表面に供給する試薬蒸気の量を大幅に増大
することが可能である。
【0016】また、液滴溜28の周囲は、冷却槽31で
囲まれているため、半導体ウエハ22表面を伝わって落
下した液滴は、冷却槽31によって冷却され、再蒸発が
抑制される。したがって、再蒸発による液滴溜28中の
液滴量の変化を防止でき、さらに再蒸発−再凝縮による
液滴溜28の異なる槽間の液の混合を防止することがで
きる。
【0017】ただし、試薬容器24を加熱し過ぎると、
発生した試薬蒸気26も高温となり、半導体ウエハ22
表面の絶縁膜23と反応はするが、液滴27を形成せ
ず、半導体ウエハ22表面は乾燥した状態となってしま
う。したがって、液滴27を形成するためには、試薬2
5の加熱温度に制限がある。
【0018】なお、加熱した試薬上に窒素ガスを供給
し、試薬蒸気を搬送して半導体ウエハ上に試薬ガスを吹
き付ける方法も提案されている(SDM91−15
9)。この方法によれば、半導体ウエハ上で試薬と半導
体表面の反応が生じるが、液滴が生じない。反応精製物
はウエハ上に純水等の回収液を液下し、ウエハ上の分解
物を回収液で回収することによって行なう。
【0019】この方法によれば、半導体ウエハ上に噴霧
する試薬純度を十分上げても、測定精度を十分高いする
ものとするためには、回収液の純度を十分高いものとす
る必要がある。
【0020】図8(C)に示した方法は、2つの試薬容
器24a、24bにキャリアガス、たとえば窒素
(N2 )を送り、液状試薬25a、25b中でバブリン
グしてキャリアガスと共に試薬蒸気を被験体上に供給す
るものである。バブリングを採用することにより、試薬
蒸気の量を増大して抽出時間を短縮することができる。
絶縁膜23の種類によっては、試薬25a、25bを混
合して用いることもできる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の超高
感度不純物抽出方法において、図8(A)の試薬の自然
蒸発法はバックグランド不純物濃度を非常に低水準に抑
制できるが、試薬蒸気圧が低く、不純物の抽出に時間が
かかる。
【0022】図8(B)、(C)の方法は、不純物抽出
を短時間に行なうことができるが、抽出精度が低下す
る。加熱やバブリングを行なうと、蒸発する試薬蒸気に
高い運動エネルギが与えられ、単独の試薬分子のみでな
く、径数10μmを越えるようなミスト(粒子)が発生
する。一般的に大きなミストに包まれると、試薬中のF
e等の不純物も蒸発する。
【0023】言い換えれば、加熱やバブリングで試薬を
蒸発すると、静かな自然蒸発で得られる高純度が失われ
る可能性が強い。さらに、試薬蒸気温度が高い場合は、
試薬と絶縁膜との反応生成物が液滴の形をとらず、乾燥
する傾向にある。乾燥した反応生成物を回収するには、
液体に溶解する等の方法が必要であり、抽出精度は回収
液の純度に左右される。
【0024】本発明の目的は、処理速度が速く、かつバ
ックグランド不純物濃度の非常に低い微量物質の超高感
度抽出方法ないし抽出装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の微量物質抽出方
法は、対象とする物質を分解することのできる液状試薬
を加熱して蒸発させる蒸発工程と、蒸発した試薬の蒸気
を疎水性多孔質膜を通して所定径以上のミストを遮断
し、高純度の試薬蒸気を得る純化工程と、純化した試薬
蒸気を冷却した対象物上に供給し、対象物を分解すると
共に蒸気を液化して液滴化する反応工程とを含む。
【0026】また、本発明の微量物質抽出装置は、液状
試薬を収容する容器の開口を覆うことのできる疎水性多
孔質膜を含むフィルタ部材と、前記容器の内部を加熱す
るための加熱手段と、試料を載置し、冷却するための冷
却槽と、前記容器の開口上の前記フィルタ部材と前記冷
却槽の上部とを接続し、容器から前記フィルタ部材を介
して供給される蒸気を試料上に供給するためのガス供給
系とを有する。
【0027】
【作用】試薬を加熱して蒸発させることにより、試薬蒸
気の量を増大させることができる。このようにして形成
した試薬蒸気は、大きな径のミストも含み純度が低い
が、疎水性多孔質膜を通すことにより、所定径以上のミ
ストを遮断することにより、試薬蒸気の純度を向上させ
ることができる。
【0028】このようにして得た高純度の試薬蒸気を、
冷却した対象物上に供給することにより、対象物との反
応生成物を液滴として得ることができる。液滴を回収す
れば、微量物質を抽出した試料が得られる。
【0029】
【実施例】図1は、本発明の実施例による微量物質抽出
装置の基本構成を示す。本装置は、基本的に超高純度の
精製ガス発生器と、試料6を収容し精製ガスを試料と反
応させ、試料6中の微量物質を抽出する気相分解器とに
分割される。
【0030】図1において、開口1を有する容器2は、
液体状の試薬3を収容する。開口1の上には、疎水性多
孔質膜4が配置され、開口1を覆う。容器2の近傍に
は、加熱手段5が配置され、容器2の内部を加熱するこ
とができる。容器2内の試薬3は、加熱されて蒸発量を
増大させる。
【0031】このようにして発生した試薬蒸気は、疎水
性多孔質膜4を通ってガス供給系8に供給される。試薬
蒸気が疎水性多孔質膜4を通過する際に、試薬蒸気中に
含まれる粒径の大きなミストは遮断される。
【0032】試薬3中の不純物は、加熱によって大きな
粒径のミストに包まれて蒸発するが、疎水性多孔質膜4
で遮断されることにより、ガス供給系8には到達しな
い。したがって、疎水性多孔質膜4を通過してガス供給
系8に供給される試薬蒸気は高純度のものとなる。な
お、疎水性多孔質膜4で開口1全てを覆わず、疎水性多
孔質膜を有するフィルタ部材を形成し、フィルタ部材で
開口1を覆ってもよい。
【0033】図中左側に示した気相分解器においては、
試料6が冷却槽7に接して配置されている。試料6を包
む空間は、ガス供給系8に接続され、ほぼ気密空間とさ
れている。
【0034】ガス供給系8から供給される試薬蒸気は、
試料6表面上に供給され、試料6と反応し、反応生成物
を形成する。この際、試料6が冷却槽7によって冷却さ
れているため、試薬蒸気は試料6上で液化し、液滴を形
成する。
【0035】冷却槽7は、たとえば冷却水を通過させる
ことにより、室温以下の温度に保持される。冷却手段と
して、試料6を冷却できるものであれば、冷却水以外の
ものを用いてもよい。
【0036】気相分解器には、バルブV2、配管12を
備えた排気系が備えられており、試料6との反応を終え
た試薬蒸気等は、配管12を通って排ガス処理容器10
中の排ガス処理液9中にバブリングする。
【0037】酸等の試薬を用いた際には、排ガス処理液
9としてアルカリ性溶液を用い、バブリングによって酸
性試薬を中和する。このように処理された排ガスは、無
害なものとなって配管13から外部に排出される。
【0038】試薬3を収容する容器2側においても、ガ
ス供給系8には配管11および14が、バルブV1およ
びV3を介して接続されている。配管11は、排ガス処
理容器10中の排ガス処理液9中に導入され、試薬蒸気
が供給される場合は、排ガス処理液9中をバブリングさ
せる。
【0039】また、配管14は不活性ガス等のキャリア
ガスを導入することができる。容器2中の試薬3を加熱
して蒸発させると共に、配管14からキャリアガスを導
入することにより、所望の濃度の試薬蒸気を気相分解器
に供給することができる。
【0040】なお、ガス供給系8は、容器2と共に、そ
の全体を所望温度に保持することが望ましい。このよう
にして、加熱手段5の加熱によって発生した試薬蒸気
を、液化することなく、ガス供給系8を通して気相分解
器に供給することができる。
【0041】気相分解器においても、配管12の他に配
管15がバルブV4を介して接続されている。配管15
は、不活性ガス等のガスを気相分解器内に導入し、気相
分解器内をパージするために用いられる。
【0042】なお、必要に応じて気相分解器およびガス
供給系8の疎水性多孔質膜上部において、液体ドレイン
を設け、液体が発生した時にはドレインから排出するこ
とができるようにすることが好ましい。
【0043】試料6から微量物質を抽出する際には、ま
ずガス供給系8を図示しないバルブ等によって閉じ、バ
ルブV1を開いて定常状態に達するまでは発生する試薬
蒸気を排ガス処理容器10に導くことが好ましい。定常
状態に達した後、試薬蒸気を所定時間ガス供給系8を介
して気相分解器に供給する。
【0044】図2は、本発明の実施例による半導体表面
の不純物抽出装置を示す。不純物抽出装置は、大きく分
けて精製ガス発生器40、気相分解器50、排ガス処理
器60を含む。抽出すべき不純物としては、半導体ウエ
ハ表面に形成した絶縁膜中の不純物とする。
【0045】精製ガス発生器40は、支持台の上に市販
試薬容器等の試薬容器42を載置し、試薬容器42の蓋
を取り去った状態で、その上に容器41が嵌合されてい
る。試薬容器42は、ラバーヒータ45を巻かれ、その
全体が所定温度に加熱される。ラバーヒータ45は、温
度調整器46に接続されており、所定温度に加熱するこ
とができる。
【0046】温度調整器46は、試薬の種類や条件に合
わせて任意の温度を設定することができる。容器41
は、ガス配管47、49およびドレイン48を有する。
ドレイン48およびガス配管49には、バルブV48お
よびV49が接続されている。ガス配管47には、バル
ブを有する不活性ガス源を接続する。
【0047】このような構成により、試薬容器42内の
試薬を所定温度に加熱し、発生した試薬蒸気を精製した
後、ガス配管49からバルブV49を介してガス配管7
0または71に供給する。
【0048】気相分解器50は、容器51内に不純物を
抽出すべき半導体ウエハを収める。容器51には、ガス
配管55、56、57が接続され、さらにドレイン58
を有する。
【0049】ガス配管55、57およびドレイン58に
は、それぞれバルブV55、V57、V58が接続され
ている。ガス配管56には、バルブを有する不活性ガス
源が接続されている。図の構成においては、精製ガス発
生器40のバルブV49と気相分解器50のバルブV5
7とがガス配管70で接続されている。
【0050】容器41、51、もしくは少なくともその
内面はテトラフルオロエチレン等の試薬に侵されない材
料で形成される。また、ガス配管70は、変形自在なテ
トラフルオロエチレン等のフリーチューブで形成され
る。
【0051】排ガス処理器60は、ガス入口63、64
およびガス出口65を有する容器61を含む。ガス入口
63、64は、それぞれテトラフルオロエチレン等のフ
リーチューブ71、72を介してバルブV49およびV
55に接続される。試料の分解を開始する前および終了
した後は、バルブV49をガス配管71に接続し、発生
する試薬蒸気を排ガス処理器60で処理する。
【0052】また、試料の分解が終了した後は、バルブ
V57を閉じ、バルブV55を開いたままガス配管56
から不活性ガスを供給して気相分解器50の容器51内
をパージする。
【0053】気相分解器50の容器51には、さらに冷
却水入口67および冷却水出口68が設けられており、
容器51内に設けられた冷却槽に冷却水を供給する。な
お、ドレイン48、58は、容器41、51内に液体が
溜まった場合に排出するためのものである。以下、不純
物抽出装置の各部分を断面図を参照してより詳細に説明
する。
【0054】図3は、精製ガス発生器の構成を示す。試
薬容器42は、たとえば市販の試薬容器または市販の試
薬容器から試薬を移し替えるための専用の容器であり、
上部開口外側にはネジが切られている。試薬容器42に
は、ラバーヒータ45が巻かれ、その全体をほぼ均一な
温度に加熱できる。
【0055】容器の下部部材41bがこのネジ部と嵌合
している。容器の上部部材41aは、下部部材41bと
嵌合し、ほぼ気密な構造を形成する。容器の下部部材4
1bには、テトラフルオロエチレン等で形成された疎水
性多孔質膜44が結合され、試薬容器42から発生する
蒸気は、この疎水性多孔質膜を通過しないと、上部に抜
け出ることができないようにされている。
【0056】疎水性多孔質膜44を囲むように配置され
た上部部材41aには、ガス配管47、49およびドレ
イン48が形成されている。ドレイン48は、試薬容器
42から疎水性多孔質膜44を通って外部に通過した試
薬蒸気が液化した場合に、その液状試薬を取り出すため
のものである。
【0057】ガス配管47は、キャリアガスを導入する
ための配管であり、ガス配管49は発生した試薬蒸気を
キャリアガスと共に外部に導出するための配管である。
ガス配管49には、3方コック形式のバルブV49が接
続されている。
【0058】なお、ガス配管47は、バルブを有さない
形状を示したが、ガス配管47にも2方コック等のバル
ブを接続してもよい。また、容器41および精製したガ
スを運ぶための配管は全てラバーヒータ、リボンヒータ
等によって所定温度に加熱できるようにする。
【0059】図4は、精製ガス発生器の他の形態を示
す。本構成においては、ガス配管47が試薬容器47の
内部深く挿入されるようになっている。また、容器41
の下部部材41bに接続された疎水性多孔質膜44が、
孔径の異なる2枚のシートで構成されている。
【0060】ガス配管47から供給される窒素ガス、ア
ルゴンガス等の不活性ガスは、試薬容器42内の試薬中
をバブリングし、試薬蒸気を含んだ形態で疎水性多孔質
膜44を通過してガス配管49から上方に供給される。
なお、他の点に関しては、図3に示す精製ガス発生器と
同様である。
【0061】図5は、気相分解器50の構成を示す。容
器51は、その内部に冷却水の流れる冷却槽52を有す
る。冷却槽52は、試料を載置するためのテトラフルオ
ロエチレンシートの上板および冷却水入口67、冷却水
出口68を有する。
【0062】冷却槽52の上板となるテトラフルオロエ
チレンシート上には、半導体ウエハ53が密着して配置
される。半導体ウエハ53の上には、試料押え54が配
置され、半導体ウエハ53の所定面積を露出させる。
【0063】容器51には、ガス配管55、56、57
およびドレイン58が接続されている。ガス配管55、
57には2方コックで形成されたバルブV55、V57
が接続されている。また、ドレイン58には2方コック
で構成されたバルブV58が接続されている。
【0064】ガス配管55、57は、その一方を試薬ガ
ス導入管として用い、他方を試薬ガス導出管として用い
る。また、ガス配管56は、試料分解後のパージ用のガ
スを導入する配管である。ガス配管56にも2方コック
等のバルブを設けてもよい。
【0065】なお、以上説明した不純物抽出装置におい
て、液状試薬もしくは気化した試薬と接触する面は、テ
トラフルオロエチレン、耐酸性ポリエチレン等の耐蝕性
素材で形成することが好ましい。
【0066】なお、試薬容器42にラバーヒータを巻い
て試薬を加熱する場合を説明したが、他の加熱方法を用
いてもよい。たとえば、密閉容器中に試薬容器を配置
し、試薬容器を下部から加熱すること等を行なってもよ
い。容器全体を加熱してもよい。
【0067】液状試薬から蒸発した試薬蒸気は、試料に
接触するまでは液化しないことが望ましい。このため、
試薬容器上の部分から気相分解器50の試料を置く位置
に達するまでのガスの通路は全て所定温度に加熱するよ
うにすることが好ましい。
【0068】排ガス処理器60は、酸等の試薬を中和し
て無害のガスとするためのものであり、たとえば試薬の
酸に対してはアルカリ性溶液を収容し、排ガスをバブリ
ングした後、排出させる。
【0069】精製ガス発生器の耐蝕性疎水性多孔質膜
は、たとえば10〜100μm程度の径を有する小孔を
多数有するテトラフルオロエチレン膜等からなる。この
膜は一重である必要はなく、また形状も様々であってよ
い。
【0070】周知のように、この疎水性多孔質膜は細か
い試薬の粒子からなる蒸気およびキャリアガスは通過せ
しめるが、不純物原子を包含するような大きな粒子のミ
ストは遮断する機能を持つ。
【0071】したがって、キャリアガスのバブリングや
加熱によって高密度の試薬蒸気が蒸発しても、疎水性多
孔質膜を通過した後のガスは自然蒸発同様、非常に高純
度である。
【0072】超高純度試薬ガスが「昇温」状態で試料表
面に接触しても、試料は冷却槽によって冷却されている
ため、試料表面で冷やされて液滴を作る。また、液滴温
度が低いので、過度に試料表面をエッチングすることは
防止される。
【0073】図6は、図2〜図5に示した実施例の機能
を説明するための概略断面図である。抽出装置は、精製
ガス発生器40、気相分解器50および排ガス処理器6
0とガス配管70、71、72からなる。
【0074】精製ガス発生器40は、耐蝕性の容器41
内に試薬容器42とその容器孔を覆う円筒状のテトラフ
ルオロエチレン多孔質膜44を収納している。試薬容器
42も通常はテトラフルオロエチレン製で液状の試薬4
3が貯蔵されている。
【0075】試薬容器42には、加熱用のヒータ45が
配置されている。ヒータ45は温度制御装置46によっ
て所定の温度に保持される。ヒータ45は、温度調整で
きるものであればどのようなヒータでもよい。
【0076】容器41は、キャリアガス(通常は超高純
度窒素またはアルゴン)の導入口47、ガス排気口49
およびドレイン48を有している。それぞれの通路には
テトラフルオロエチレン製のバルブV47、V49、V
48が配置されている。
【0077】バルブV49は、容器41からのガスを排
ガス処理器60、または気相分解器50に切替える役割
を持つ。3方コック型に代えて2方コック型を2ケ用い
ることも可能である。
【0078】気相分解器50は、耐蝕性の容器51内に
冷却槽52、その上の試料押え54を収納している。容
器51は、パージガス(通常は超高純度窒素またはアル
ゴン)を導入するためのバルブV56を備えたガス配管
56、バルブV55を備えた試薬ガス用ガス配管55、
バルブV57を備えた排出用ガス配管57および2方コ
ック型バルブV58を備えたドレイン58を有してい
る。冷却槽52内には、通常冷却水が流され、上板を介
して試料53を冷却する。
【0079】排ガス処理器60は、塩化ビニル製等の耐
蝕性の容器61内に処理液62を収容しており、排ガス
入口63、64および排気口65が設けられている。排
ガス入口63および64は、図示したように、容器61
内深くパイプを挿入しており、排ガスが処理液62中を
バブリングするようになっている。
【0080】図7は、試料押え54の構成および精製ガ
ス発生器40へのキャリアガス導入方法を拡大して示
す。図7(A)は、試料押え54の断面構造を示す。試
料押え54は、テトラフルオロエチレン製のネジ切り嵌
合部54bとテトラフルオロエチレン製の固定ベース5
4cとからなる。ネジ切り嵌合部54bは、中央部に所
定形状、サイズの開口部54aを有している。
【0081】開口部は、図示したように、固定ベース5
4cの底部で冷却槽52に直接載置される試料(半導体
ウエハ)53の表面まで貫通している。したがって、精
製試薬ガスは、この開口部54aにおいてのみ試料53
と接触し、反応する。
【0082】一方、図7(B)、(C)は、精製ガス発
生器40内へのキャリアガス導入方法を示す。図7
(B)は、加熱によって発生した試薬43の蒸気を試薬
容器42外部で窒素ガスが捕捉し、運搬する様子を示
す。
【0083】また、図7(C)は窒素ガスを試薬容器4
2の試薬43液面下に送り、バブリングによって強制的
に蒸気を発生、運搬する様子を示す。どちらの方法を採
用することもできる。なお、ガス配管70および容器5
1上部は、たとえばリボンヒータ(図示せず)で加熱保
温される。
【0084】次に、Siウエハに形成した酸化膜中の不
純物を抽出、分析する例を示す。Siウエハ上に熱酸化
法で厚さ1000ÅのSiO2 膜を形成した試料53を
試料押え54で冷却槽52上に載置する。
【0085】冷却槽52には冷却水を流し、ガス配管7
0および容器51上部を加熱しつつ、2方コック型バル
ブV47を介して容器41内に窒素ガスを導入する。な
お、この場合、試薬43として50%の弗酸を用いる。
また、バルブV56を開いて容器51内に窒素ガスを導
入する。
【0086】このガス置換工程においては、ヒータ45
はオフにしておく。また、3方コック型バルブV49を
排ガス処理器60に接続する。また、2方コック型バル
ブV57を開いて容器51内のガスを排ガス処理器60
に導く。
【0087】排ガス処理器60には、苛性ソーダ溶液が
充填されている。ガス配管70のガス置換を行なう場合
には、2方コック型バルブV55を開いて窒素ガスを逆
流せしめ、3方コック型バルブV49を介して排ガス処
理器60に接続すればよい。
【0088】ガス置換終了後、ヒータ45を昇温する。
加熱温度が80℃に達するまで発生する弗酸蒸気は排ガ
ス処理器60側に流しておく。ヒータ45の温度が安定
したら、3方コック型バルブV49を切替え、発生した
弗酸蒸気と窒素キャリアガスをバルブV49からガス配
管70を経て気相分解器50に導く。この時、2方コッ
ク型バルブV55、V57は開放し、2方コック型バル
ブV56、V58は閉じる。
【0089】弗酸蒸気は、テトラフルオロエチレン多孔
質膜44を通過する時、直径十数μm〜数十μm以上の
ミストが除去されて、極めて高純度の状態で試料53表
面に供給される。10分間試薬ガスを導入後、3方コッ
ク型バルブV49を操作して弗酸蒸気を排ガス処理器6
0側に流す。同時に2方コック型バルブV55を閉じ
る。
【0090】次に、2方コック型バルブV56を開放し
て窒素ガスを容器51内に導入し、残留ガス成分を排ガ
ス用ガス配管57よりガス配管72を経て排ガス処理器
60へパージする。
【0091】その後、2方コック型バルブV56、V5
7を閉じて容器51を開放すると、試料53表面には液
滴が形成されている。これをマイクロピペットで回収す
る。エリプソメータで調べた結果、Siウエハ上からS
iO2 膜が完全に消失していたことが判った。気相分解
器50へ導入する試薬ガスの流入時間を変化させて調べ
ると、3分間で厚さ1000Åの熱酸化SiO2 膜が完
全にエッチオフされることが判った。自然蒸発型気相分
解装置を用いた場合と較べ、同一厚さの熱酸化SiO2
膜エッチングに要する処理時間が大幅に短縮されること
が判る。
【0092】なお、ヒータ45による加熱は80℃に限
定されるものではない。室温以上、試薬沸点以下なら自
由に温度を選ぶことが可能である。採取した液滴を、黒
鉛炉偏光ゼーマン原子吸光法により、定量分析した。そ
の結果、Fe、Niは3〜5×10-13 g/cm2 、C
u、Crは2〜10×10 -14 g/cm2 の精度で測定
できることが判った。バックグランドの不純物濃度を極
めて低水準に抑制することができる。
【0093】同じ装置、同じ条件下で試料53としてL
PCVD法でSiウエハ表面に厚さ1000Åに堆積し
たSi3 4 膜を用いた場合は、10分以内にSi3
4 膜を完全に溶解させることができた。
【0094】なお、抽出実験終了後は、2方コック型バ
ルブV48、V58を開放して、それぞれ容器41およ
び51の底部に溜まった排液をドレイン48および58
から排出する。排ガス処理器60に導入された弗酸やS
i弗化物は、苛性ソーダによって中和されるので、排気
口65から排出されるキャリアガスは無害化される。
【0095】次に、このような超高感度微量物質抽出装
置を用い、クリーンルーム内に浮遊する微小塵埃(パー
ティクル)の種類および濃度を検出する別の実施例につ
いて述べる。
【0096】表面を清浄化した鏡面状Siウエハを、ク
リーンルーム内所定位置に放置する。Siウエハ表面に
は、自然酸化膜(50〜100Å)が形成されている。
十分時間が経過した後に、試料53をパーティクル付着
面を上にして試料押え54により冷却槽52上に載置す
る。
【0097】この試料表面からの微量物質抽出に際して
は、試薬43として61%HNO3溶液を用いる。排ガ
スの処理液62は苛性ソーダ水溶液でよい。前実施例同
様、精製ガス発生器40、気相分解器50およびガス配
管70の窒素によるガス置換、冷却槽52の水冷、ガス
配管70および気相分解器50の加熱を行なった後、試
薬43である硝酸水溶液の加熱を行なう。
【0098】硝酸水溶液が昇温するまで、前実施例同
様、発生した試薬蒸気および窒素キャリアガスは、3方
コック型バルブV49の操作により排ガス出口49bか
らガス配管71を経て排ガス処理器60に導かれる。
【0099】試薬43の温度が安定した後、3方コック
型バルブV49を操作して硝酸水蒸気および窒素キャリ
アガスを、試薬ガス出口49cからガス配管70を経て
気相分解器50内に導く。
【0100】5分経過後、再び3方コック型バルブV4
9を操作してガスの経路を排ガス出口49bから排ガス
処理器60に切替える。同時に、2方コック型バルブV
55を閉じ、2方コック型バルブV56を開いて気相分
解器50の容器51内に残留するガスを窒素ガスでパー
ジする。
【0101】その後、気相分解器50を開け、Siウエ
ハ表面にできた硝酸水溶液の液滴をマイクロピペットで
採取する。硝酸水溶液に対してSiO2 は安定なので、
Siウエハは溶解せず、ウエハ上に堆積したパーティク
ルのみが液滴に溶解している。
【0102】採取液を黒鉛炉偏光ゼーマン原子吸光法に
より定量分析した。この結果、パーティクル中のNaお
よびKを2〜5×10-13 g/cm2 の精度で分析する
ことができた。
【0103】以上説明したように、微量物質抽出装置を
精製ガス発生器と気相分解器に機能分離し、前者では試
薬加熱を用いることによって高密度の試薬ガスを発生さ
せ、これを疎水性多孔質膜によってフィルタリングする
ことで超高純度化する。
【0104】また後者では、試料を冷却槽によって冷却
することで「昇温」状態の試薬ガスを表面で露結させ、
抽出微量物質を超高純度液滴内に溶解包含させる。ま
た、試料表面で冷却化することにより、試薬ガスの反応
性を低下させて、過度のエッチングを防止している。機
能分離することで試料の取付け、内部のガス置換、取出
しを容易に行なうことができ、また実験の再現性が向上
する。
【0105】また、非常に短時間のうちに基体表面層の
超高感度不純物抽出が可能となる。その精度は、Fe、
Niで3〜6×10-13 g/cm2 、Cu、Crで2〜
10×10-14 g/cm2 、Na、Kで2〜5×1013
g/cm2 程度とすることができる。
【0106】さらに、ガス置換および排ガス処理器の採
用によって実験の安全性が高く保たれる。特に、半導体
ウエハ表面の極微量不純物抽出に有用である。このよう
な微量物質の抽出は、その他のフロッピーディスク、レ
ーザディスク等の表面の微量汚染物質の検出に用いるこ
とも可能である。
【0107】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば微
量物質を高速度、かつ高精度に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による微量物質抽出装置の基本
構成を示す概念図である。
【図2】本発明の実施例による不純物抽出装置を示す概
略側面図である。
【図3】図2に示す不純物抽出装置の精製ガス発生器を
示す一部破断側面図である。
【図4】図2に示す不純物抽出装置の精製ガス発生器の
他の例の一部破断側面図である。
【図5】図2に示す不純物抽出装置の気相分解器の一部
破断側面図である。
【図6】図2〜図5に示す実施例の機能を説明するため
の概略断面図である。
【図7】図2〜図5に示す実施例の一部要素の機能を説
明するための概略断面図である。
【図8】従来例による超高純度不純物抽出装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 開口 2 容器 3 試薬 4 疎水性多孔質膜 5 加熱手段 6 試料 7 冷却槽 8 ガス供給系 9 排ガス処理液 10 排ガス処理容器 11、12、13 配管 14、15 ガス導入手段 21 容器 22 半導体ウエハ 23 絶縁膜 24 試薬容器 25 液状試薬 26 試薬蒸気 27 液滴 28 液滴溜 29 有孔隔壁 30 ヒータ 31 冷却槽 40 精製ガス発生器 41 容器 42 試薬容器 43 試薬 44 疎水性多孔質膜 45 ヒータ 46 温度調整装置 47、55、56、57 ガス配管 48、58 ドレイン 50 気相分解器 51 容器 52 冷却槽 53 試料 54 試料押え 60 排ガス処理器 61 容器 62 処理液 63、64 ガス入口 65 ガス出口 70、71、72 ガス配管 V バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 薫 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会 社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/00 G01N 1/28 G01N 31/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象とする物質を分解することのできる
    液状試薬を加熱して蒸発させる蒸発工程と、 蒸発した試薬の蒸気を疎水性多孔質膜を通して所定径以
    上のミストを遮断し、高純度の試薬蒸気を得る純化工程
    と、 純化した試薬蒸気を冷却した対象物上に供給し、対象物
    を分解すると共に蒸気を液化して液滴化する反応工程と
    を含む微量物質抽出方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記試薬の蒸気に不活性ガスを
    混合する混合工程を含む請求項1記載の微量物質抽出方
    法。
  3. 【請求項3】 液状試薬(3)を収容する容器(2)の
    開口(1)を覆うことのできる疎水性多孔質膜(4)を
    含むフィルタ部材と、 前記容器(2)の内部を加熱するための加熱手段(5)
    と、 試料(6)を載置し、冷却するための冷却槽(7)と、 前記容器(2)の開口(1)上の前記フィルタ部材と前
    記冷却槽(7)の上部とを接続し、容器(2)から前記
    フィルタ部材を介して供給される蒸気を試料(6)上に
    供給するためのガス供給系(8)とを有する微量物質抽
    出装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記容器(2)内または前記ガ
    ス供給系(8)に不活性ガスを導入するためのガス導入
    手段(14、V3)を有する請求項3記載の微量物質抽
    出装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記ガス供給系(8)の前記開
    口(1)上の空間からガスを排出するためのガス排出手
    段(11、V1)を有する請求項3または4記載の微量
    物質抽出装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記ガス供給系(8)の試料上
    の空間からガスを排出するための他のガス排出手段(1
    2、V2)を有する請求項3〜5のいずれかに記載の微
    量物質抽出装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記ガス供給系(8)の試料上
    の空間に不活性ガスを導入するための他のガス導入手段
    (15、V4)を有する請求項6記載の微量物質抽出装
    置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記ガス供給系(8)を加熱す
    るための他の加熱手段を有する請求項3〜7のいずれか
    に記載の微量物質抽出装置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記ガス排出手段(11、V
    1)に接続された排ガス処理手段(10)を有する請求
    項5記載の微量物質抽出装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記他のガス排出手段(1
    2、V2)に接続された排ガス処理手段(10)を有す
    る請求項6記載の微量物質抽出装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記疎水性多孔質膜(4)を
    含むフィルタ手段、前記加熱手段と同様の他の疎水性多
    孔質膜を含む他のフィルタ手段、他の加熱手段を有する
    請求項3〜10のいずれかに記載の微量物質抽出装置。
  12. 【請求項12】 さらに、前記冷却槽(7)上に試料
    (6)を保持するための保持手段を有する請求項3〜1
    1のいずれかに記載の微量物質抽出装置。
  13. 【請求項13】 前記保持手段は試料の所定面積のみを
    露出する機構を有する請求項12記載の微量物質抽出装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ガス供給系(8)が液体を排出す
    るためのドレインを有する請求項3〜13記載の微量物
    質抽出装置。
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