JP3065808U - 車椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子に乗ったままでトイレで用が足せ、し
かも、トイレに特別のスペースも必要とせず、また、介
護も必要としない車椅子を開発することにある。 【解決手段】 車椅子本体１において、座部２は、便器
本体Ｘより高く設け、かつ、車輪３ａ，３ｂの両輪間
は、便器本体を挿入できる幅寸法を有する隙間部を設
け、かつ、座部を車の進行方向Ｙに二分割し、これら各
分割された座部と一対の左・右足乗せ台４ａ，４ｂをそ
れぞれ連結し、これらを左右方向に回動可能に設けたこ
とを特徴とする車椅子。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、車椅子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車椅子を必要とする人が、トイレで用を足す場合には、車椅子から便器 に乗り移る必要があり、それに伴って、トイレにも一定のスペースを必要し、さ らに、乗り移る際に介護者の補助を必要としている。

【０００３】 そこで、車椅子に乗ったまま用を足すことができれば、トイレのスペースも従 来どおりの大きさで問題がなく、さらに、介護者の介添えの必要もなく、便利で ある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、従来の欠点を除去し、車椅子に乗ったままでトイレで用 が足せ、しかも、トイレに特別のスペースも必要とせず、また、介護も必要とし ない車椅子を開発することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

その手段としては、車椅子本体において、座部は便器本体より高く設け、かつ 、両輪間は便器本体を挿入できる幅寸法を有する隙間部を設け、かつ、座部を車 の進行方向に二分割し、これら各分割された座部に一対の左右足乗せ台を連結し 、これらを左右方向に開口可能に設けたことを特徴とする車椅子である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明すると、車椅子本体（１）にお いて、座部（２）は、便器本体（Ｘ）より高く設け、かつ、車輪の両輪（３ａ） （３ｂ）間は、便器本体（Ｘ）を挿入できる幅寸法を有する隙間部を設け、かつ 、座部（２）を車の進行方向（Ｙ）に二分割し、これら各分割された左・右座部 （２ａ）（２ｂ）と一対の左・右足乗せ台（４ａ）（４ｂ）と左・右手すり（５ ａ）（５ｂ）をそれぞれ連結し、これらを左・右方向に回動可能に設けたことを 特徴とする車椅子からなるものである。

【０００７】 尚、座部（２）の左・右への回動する手段は、種々考えられるが、分割された 座部（２ａ）（２ｂ）の後部中央にヒンジ（８）を設け、該ヒンジを中心に、左 の座部（２ａ）、左の足乗せ台と座部（２ａ）、そして左の手すり（５ａ）とを 一体に連結されたものと、右の座部（２ａ）、右の足乗せ台と座部（２ａ）、そ して右の手すり（５ａ）と一体に連結されたものとを開いて、車椅子の前方向か ら便器本体（Ｘ）に向けて入り易いようにするものである。

【０００８】 次に、この考案の他の実施例を図面に基づいて説明すると、車椅子本体（１） において、座部（２）は、便器本体（Ｘ）より高く設け、かつ、車輪の両輪（３ ａ）（３ｂ）間は、便器本体（Ｘ）を挿入できる幅寸法を有する隙間部を設け、 かつ、座部（２）を車の進行方向（Ｙ）に二分割し、これら各分割された座部（ ２ａ）（２ｂ）と一対の左・右足乗せ台（４ａ）（４ｂ）をそれぞれ連結すると 共に、手すり（５ａ）（５ｂ）を介して左・右の介護ハンドル（６ａ）（６ｂ） とも連動させ、これらを左・右方向に回動可能に設けたことを特徴とする車椅子 からなるものである。

【０００９】 そして、後部の背もたれ（７）は、左・右の両手すり（５ａ）（５ｂ）と取り 外し可能に設けて、左・右の介護ハンドル（６ａ）（６ｂ）の作動の邪魔になら ないよう構成してもよく、さらに分割された左・右座部（２ａ）（２ｂ）は、ヒ ンジ（８）を介して回動可能に構成してもよい。

【００１０】

【考案の効果】

この考案によると、車椅子本体の座部の高さを便器より高く、また両車輪間を 便器の幅より大きくし、また、足乗せ台と分割された座部とが、手すりを左・右 方向に回動させることにより座部が開き、介護者を必要とせず用が足せ、また、 介護者がいる場合には介護ハンドルを一体に左・右方向に回動することにより座 部が開き、用が足せるため、また前方より便器にアプローチできるため、一般住 宅のトイレの省スペース化が図れる等極めて有益なる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す平面図である。

【図２】この考案の使用状態を示す側面図である。

【図３】この考案の使用状態を示す正面図である。

【図４】この考案の使用状態を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 車椅子本体 ２ 座部 ２ａ 分割された左座部 ２ｂ 分割された右座部 ３ａ 車輪 ３ｂ 車輪 ４ａ 左足乗せ台 ４ｂ 右足乗せ台 ５ａ 手すり ５ｂ 手すり ６ａ 左の介護ハンドル ６ｂ 右の介護ハンドル ７ 背もたれ ８ ヒンジ Ｘ 便器本体 Ｙ 車の進行方向

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車椅子本体において、座部は、便器本体
   より高く設け、かつ、車輪の両輪間は、便器本体を挿入
   できる幅寸法を有する隙間部を設け、かつ、座部を車の
   進行方向に二分割し、これら各分割された座部と一対の
   左・右足乗せ台をそれぞれ連結し、これらを左右方向に
   回動可能に設けたことを特徴とする車椅子。
2. 【請求項２】 車椅子本体において、座部は便器本体よ
   り高く設け、かつ、両輪間は、便器本体を挿入できる幅
   寸法を有する隙間部を設け、かつ、座部を車の進行方向
   に二分割し、これら各分割された座部と一対の左・右足
   乗せ台をそれぞれ連結すると共に、手すりを介して左右
   の介護ハンドルとも連動させ、これらを左・右方向に回
   動可能に設けたことを特徴とする車椅子。