JP3065496U - シ―ト綴り用ファイルにおけるシ―トの押え板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紐を引っ張るのみで固定でき、また紐の端部
を引っ掛けてその誘導を防止する体裁のよいシート綴り
用ファイルにおけるシートの押え板を提供する。 【解決手段】 シート１の上端或いは側端に一対の透孔
２，２をパンチにより穿け、その透孔２，２に台板４ａ
或いは表板４ｂに連結した紐３を挿通して結び、シート
１，１．．．を綴るシート綴り用ファイルにおいて、シ
ート押板４の紐通孔５には紐３と係合する抵抗板６を形
成する。シート押板４の両端には紐３を掛け回す溝７，
７を形成する。また、シート押板４の紐通孔５にはシー
ト押板４に側方に延びる細隙を連設し、この細隙に紐３
を係合させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はシート綴り用ファイルにおけるシートの押え板、特に紐で綴るとき、 紐も締めつけを容易にした厚紙、プラスチック等よりなるシートの押え板に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、シート綴り用ファイルはシートの上端或いは側端に一対の透孔をパンチ により穿け、その透孔に台紙或いは表紙に固定した簡易の綴じ紐を通し、シート の押え板の紐通孔を通して結び、シートを綴っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしこれでは紐を結ぶのが面倒で、体裁も悪かった。本考案はかかる欠点を 除去するもので、紐を引っ張るのみで、紐を固定できる様にするものである。ま た本考案は紐の端部の遊動を防止するようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の課題を解決するもので、請求項１はシート１の上端或いは側端 に一対の透孔２，２をパンチにより穿け、その透孔２，２に台板４ａ或いは表板 ４ｂに連結した紐３を挿通して結び、シート１，１．．．を綴るシート綴り用フ ァイルにおいて、シート押板４の紐通孔５には紐３と係合する抵抗板６を形成し てなるシート綴り用ファイルにおけるシートの押え板である。

【０００５】 また本考案の請求項２は上記シート押板４の両端には紐３を掛け回す溝７，７ を形成してなる請求項１記載のシート綴り用ファイルにおけるシートの押え板で ある。

【０００６】 また本考案の請求項３はシート１の上端或いは側端に一対の透孔２，２をパン チにより穿け、その透孔２，２に台板４ａ或いは表板４ｂに連結した紐３を挿通 して結び、シート１，１．．．を綴るシート綴り用ファイルにおいて、シート押 板４の紐通孔５にはシート押板４に側方に延びる細隙５ａを連設し、この側方に 延びる細隙５ａに紐３を係合させてなるシート綴り用ファイルにおけるシートの 押え板である。

【０００７】

【作 用】

シートの上端或いは側端に一対の透孔をパンチにより穿け、その透孔に台板４ ａ或いは表板４ｂに連結した紐３を通し、更にシート押板４の紐通孔５には紐３ を通すと、抵抗板６または細隙５ａが紐３と係合するので、紐３を引っ張るのみ で、紐３を固定できるものである。また上記シート押板４の両端には紐３を掛け 回す溝７，７を形成してあるので、紐の端部の遊動を防止できる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下図面により本考案の実施の形態を説明する。 図１は本考案の第１の実施の形態を示す斜視図で、横方向に延びる合成樹脂或 いは厚い紙等よりなる台板４ａ或いは表板４ｂにシート１の上端或いは側端に一 対の透孔２，２をパンチにより穿け、その透孔２，２に台板４ａ或いは表板４ｂ に連結した紐３を挿通して結び、シート１，１．．．を綴るシート綴り用ファイ ルにおいて、シート押板４の紐通孔５には紐３と係合する抵抗板６を形成して紐 ３の摩擦抵抗を大きくしてなるシート綴り用ファイルである。この第１の実施の 形態では、そのシート押板４は表板４ｂの横方向に延びる長孔１０に打ち抜きに より形成し、また抵抗板６はシート押板４の横方向に延びる長孔１１に種々なる 切り込みを設けて形成し、夫々舌片状で上方に撓むようになっている。

【０００９】 本考案の請求項１はかかる構成よりなるものであるから、これシート１，１． ．．の上端或いは側端に一対の透孔をパンチにより穿け、その透孔に台板４ａ或 いは表板４ｂに連結した紐３を通し、更にシート押板４の紐通孔５には紐３を通 すと、抵抗板６が紐３と係合するので、紐３を左右に引っ張るのみで紐３を緊張 させて紐３の締めつけを行い、紐３を結ぶことなくシート１，１．．．を容易に 固定でき、紐３を結ぶ手間を要しないものである。またシート１，１．．．を開 いて、紐３を引っ張るのみで、紐３は簡単に緩んで、その頁は完全に開き、コピ ーを撮ることも出来る。

【００１０】 図２は本考案の請求項２に相当する第２の実施の形態を示す正視図で、第１の 実施の形態と同じ部分は同じ符号を用い、異なる部分を説明すると、この装置で はシート押板４は薄い金属板、合成樹脂或いは厚い紙等よりなり、表板４ｂとは 独立した折り曲げた板である。シート押板４は台板４ａに紐３で連結され、シー ト押板４の表側をシート押板４とし、抵抗板６はシート押板４の横方向に延びる 長孔１１に打ち抜きにより形成する。その薄い金属板、合成樹脂或いは厚い紙等 よりなるシート押板４の両端には紐３を掛け回す溝７，７を形成したものである 。シート押板４の中央には溝により形成した透孔２０，２０を設ける。

【００１１】 本考案の請求項２はかかる構成よりなるものであるから、上記シート押板４の 両端は溝７，７に紐３を掛け回すことにより、紐３の端部の遊動を防止できる。 更に紐３は中心に向かって延長し、シート押板４の中央に設けた透孔２０，２０ より引き出せば長い紐３の端部を掛け回すことが出来る。綴じるシートが厚くな って紐３の端部が短くなるにつれて中央の透孔２０，２０に紐３の端部を掛け回 す必要がなくなり、更に紐３の端部が短くなれば紐３の端部を紐通孔５，５より 直接引き出すのみでよい。

【００１２】 図３は本考案の第３の実施の形態を示す正面図で第２の実施の形態と同じ部分 は同じ符号を用い、異なる部分を説明すると、抵抗板６を形成する切り込みは長 孔状の透孔２１，２１に連なり、紐３を挿通し易くする。また抵抗板６はシート 押板４に対し折れ線６ａを介して上に撓み易い様にしてある。 また紐３は紐通孔５，５よりシート押板４の表面側方に延び、溝７，７よりシ ート押板４の裏面に入り、下方に延びる。

【００１３】 図４は本考案の第４の実施の形態を示す正面図で、紐３を掛け回す溝７，７は シート押板４に設けるかわりに、表板４ｂの両側縁に設けた溝７ｂ，７ｂでも良 く、また舌片７ｃ，７ｃにより形成しても良い。

【００１４】 図５は本考案の第５の実施の形態を示す正面図で、図３に示す本考案の第３の 実施の形態の変形例である。この変形例では透孔２１，２１はシート押板４の下 縁に開放し、更に紐３を挿通し易くしたものである。

【００１５】 図６は本考案の請求項３に相当する第６の実施の形態を示すシート押板４の正 面図、図７はその第６の実施の形態の紐通孔５とそれより延びる細隙５ａの拡大 図である。 この第６の実施の形態では抵抗板６を設ける代わりに、紐通孔５にシート押板 ４に側方にへ字状に延びる細隙５ａを連設し、紐通孔５に通した紐３はその細隙 ５ａ内に通すことによって紐３と係合させ、紐３の締めつけを行い、紐３を結ぶ ことなくシート１，１．．．を容易に固定でき、紐３を結ぶ手間を要しないよう にしたものである。 紐３は紐通孔５，５よりシート押板４の表面側方に延び、溝７，７よりシート 押板４の裏面に入り、下方に延びる。

【００１６】

【考案の効果】

上述のように本考案によれば、シート押板４の紐通孔５に紐３を通すと、抵抗 板６或いは細隙５ａが紐３と係合するので、紐３を引っ張るのみで、紐３を固定 できるものである。また上記シート押板４の両端には紐３を掛け回す溝７，７を 形成してあるので、紐の端部の遊動を防止でき、体裁がよいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施の形態を示す斜視図であ
る。

【図２】本考案の第２の実施の形態を示す正視図であ
る。

【図３】本考案の第３の実施の形態を示す正面図であ
る。

【図４】本考案の第４の実施の形態を示す正面図であ
る。

【図５】本考案の第５の実施の形態を示す正面図であ
る。

【図６】本考案の第６の実施の形態を示す正面図であ
る。

【図７】その第６の実施の形態の紐通孔５とそれより延
びる細隙５ａの拡大図である。

【符号の説明】

１ シート ２ 透孔 ３ 紐 ４ シート押板 ４ａ 台板 ４ｂ 表板 ５ 紐通孔 ５ａ 細隙 ６ 抵抗板 ７ 溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート（１）の上端或いは側端に一対の
   透孔（２，２）をパンチにより穿け、その透孔（２，
   ２）に台板（４ａ）或いは表板（４ｂ）に連結した紐
   （３）を挿通して結び、シート（１，１．．．）を綴る
   シート綴り用ファイルにおいて、シート押板（４）の紐
   通孔（５) には紐（３) と係合する抵抗板（６) を形成
   してなるシート綴り用ファイルにおけるシートの押え
   板。
2. 【請求項２】 上記シート押板（４) の両端には紐
   （３) を掛け回す溝（７，７) を形成してなる請求項１
   記載のシート綴り用ファイルにおけるシートの押え板。
3. 【請求項３】 シート（１) の上端或いは側端に一対の
   透孔（２，２）をパンチにより穿け、その透孔（２，
   ２）に台板（４ａ）或いは表板（４ｂ）に連結した紐
   （３）を挿通して結び、シート（１，１．．．）を綴る
   シート綴り用ファイルにおいて、シート押板（４）の紐
   通孔（５）にはシート押板（４）に側方に延びる細隙
   （５ａ）を連設し、この側方に延びる細隙（５ａ）に紐
   （３）を係合させてなるシート綴り用ファイルにおける
   シートの押え板。