JP3065288U - 屈曲汚れ管掃除用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 90°，180°に渡る屈曲路でもスムーズに侵
入し得る屈曲汚水管掃除用具を提供する。 【課題手段】 形状記憶合金の変態温度−20°C〜＋9
0°Cでコイル状になることを記憶させた形状記憶合金よ
り成る長尺コイル２中途周縁に小突起８を付形の円盤状
圧着結合具３を介配し、さらに、当該長尺コイル２の基
部に周縁に小突起８を付形し一方の圧着プレート部材
３′bに回動用スチールワイヤー４を止着したところの
円盤状圧着結合具３′を止着した挿入体１と当該挿入体
１を遊嵌装するガイド筒２とからなるとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は排水トラップ等の屈曲汚水管掃除用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

排水トラップ等の屈曲汚水管掃除用具としては、先端に丸玉状のガイド用ヘッ ドを有したワイヤーを回転させながら侵入させて詰まりを除去するとしたもので ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

叙上の掃除用具は、可撓性のワイヤーは回転されつつ押し付けられると屈曲壁 に突き当っても、停まることなく屈曲路を伝って前進してリードする、というこ とを期待したものであるが、実際には90°，180°に渡る屈曲路では期待通りに リードし得ず、ワイヤーは停まり、ワイヤーに絡まりを生じる事態が生じている 。

【０００４】 本考案は、叙上の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、90° ，180°に渡る屈曲路にあってもスムーズにリードし得て前進することができて 、詰まりを除去するばかりではなく、管壁面に付着した尿石等の管路閉塞要因物 をも槌打作用でもって削除することのできる屈曲汚水管掃除用具を提供すること にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案屈曲汚水管掃除用具は形状記憶合金の変態 温度−20°C〜＋90°Cでコイル状になることを記憶させた形状記憶合金より成る 長尺コイル中途に小突起を付形の円盤状圧着結合具を介配し、さらに、当該長尺 コイルの基部周縁に小突起を付形し一方の圧着プレート部材に回動用スチールワ イヤーを止着したところの円盤状圧着結合具を止着した挿入体と、当該挿入体を 遊嵌装するガイド筒とからなるとしたものである。

【０００６】

【作用】

挿入体は全長が可撓の不安定体なるもガイド筒に内装保護された状態にて対象 管に対して取り付くために何んらの支障がない。

【０００７】 コイル状でかつ回転動が付与されたリード部は直路でも、90°，180°に渡る 屈曲路でも常時弾揆力で押進力が与えられるので、コイル先端が屈曲路に伝って 変路自在なるためスムーズに進行する。

【０００８】 コイルの形状記憶が掃除対象管内温度の変態温度の−20°C〜＋90°Cの範囲と 一致する長尺コイルは、コイルなるが故に８％以上に形態を狂わせることがなく て記憶のボケることがないうえに上記管内温度雰囲気にて正状なコイル形態に戻 る、つまり、使用中に是正する能力を有する。

【０００９】 長尺コイルの中途と回動用スチールワイヤー先端で回転する円盤状の圧着結合 具は、その周縁の小突起で管壁を打撃し、付着している尿石等を削除する。

【００１０】 つまり、単に詰まり物の除去のみでなく管壁面の掃除をも同時に達成する。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図１〜３に基づいて説明する。

【００１２】 図１に本考案の挿入体１とこれを遊嵌装するガイド筒12との展開図が示される 。上記挿入体１は変態温度−20°C〜＋90°C（管内雰囲気と同じ）でコイル状に なることを記憶させた形状記憶合金の長尺コイル２の中途に円盤状圧着結合具３ を介配し、さらに当該長尺コイル２の基部に同様の円盤状圧着結合具３′を介配 したうえで回動用スチールワイヤー４に接続したものである。

【００１３】 当該回動用スチールワイヤー４の基部にはこの種品物として当然のことながら ハンドル５と保持スリーブ６が配される。

【００１４】 図２a，bには前記のコイル２と回動用スチールワイヤー４との間に介配の円盤 状圧着結合具３′と長尺コイル２の中途に介配の円盤状圧着結合具３とが詳示さ れている。

【００１５】 いずれも２枚の圧着プレート部材３′a，３′bと３a，３bがビス５′，５を介 して締結されるもので、長尺コイル２と結合具３との間の取り合いでは、長尺コ イル２は圧着プレート部材３a，３bを貫通したうえでプレート部材３a，３b間に 圧着されるものとなっている。

【００１６】 また、長尺コイル２と回動用スチールワイヤー４との間の取り合いでは、圧着 プレート部材３′aを貫通の長尺コイル２の基端を圧着するものとなっている。 形状記憶合金にあっては溶接結合ができないための構成である。

【００１７】 該ワイヤー４については溶接が可能であるので、プレート部材３′bに対しナ ット７溶接と当該ナット７への該ワイヤー４の押し込み溶接にて止着するとして いる。

【００１８】 円盤状圧着結合具３，３′の周縁には小突起８，…が形成される。

【００１９】 図示例では、プレート部材３a，３′aとプレート部材３b，３′bとの位置決め 用に設けたプレート部材３a，３′a側に付形の突出舌片９，…，９′，…とプレ ート部材３b，３′b側に付形の受け溝10，…，10′，…を利用して、該突出舌片 ９，９′の折り曲げに突起部が形成されるとしている。

【００２０】 図３は、本考案品の使用態様を示す。排水トランプ11に対し、ガイド筒12を保 持し、挿入体１の回動挿入をなす。

【００２１】

【考案の効果】

以上の如く本考案は構成されるので、リード能に常時優れて屈曲路に侵入し得 ると共に管壁の掃除をも同時になし得、実用的に極めて優れるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の展開説明図である。

【図２】a，bは図１中A，Bで示される本考案品の要部の
構造詳示図である。

【図３】本考案品の使用態様説明図である。

【符号の説明】 １ 挿入体 ２ 長尺コイル ３，３′ 円盤状圧着結合具 ３a，３b，３a′，３b′ 圧着プレート部材 ４ スチールワイヤー ５ ハンドル ５，５′ ビス ６ 保持スリーブ ７ ナット ８ 小突起 ９，９′ 突出舌片 １０ 受け溝 １１ 排水トランプ １２ ガイド筒

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 形状記憶合金の変態温度−20°C〜＋90
   °Cでコイル状になることを記憶させた形状記憶合金よ
   り成る長尺コイル中途周縁に小突起を付形の円盤状圧着
   結合具を介配し、さらに、当該長尺コイルの基部に周縁
   に小突起を付形し一方の圧着プレート部材に回動用スチ
   ールワイヤーを止着したところの円盤状圧着結合具を止
   着した挿入体と、当該挿入体を遊嵌装するガイド筒とか
   らなるところの屈曲汚れ管掃除用具。