JP3064274U - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP3064274U
JP3064274U JP1999003665U JP366599U JP3064274U JP 3064274 U JP3064274 U JP 3064274U JP 1999003665 U JP1999003665 U JP 1999003665U JP 366599 U JP366599 U JP 366599U JP 3064274 U JP3064274 U JP 3064274U
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Japan
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steps
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JP1999003665U
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伸一 木川
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリンタ本体にスイッチなどの特別の装置を必
要とすることなく、スキューの補正や用紙先端位置の規
制に必要なモータのステップ数を容易に設定できる印字
装置を提供すること。 【解決手段】プリンタ1と接続される上位コンピュータ
2に、スキューの補正に必要なモータのステップ数と、
用紙先端位置の規制に必要なモータのステップ数とを設
定するステップ数設定ファイル14を設け、このファイ
ル14に設定した各ステップ数を上位コンピュータ2か
らプリンタ1へ送るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、給紙用のステッピングモータを有するプリンタと、このプリンタに 接続される上位コンピュータとを備えた印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタにおいては、用紙がスキュー(斜行)状態で給紙されると印字行が傾 いて印刷されるので、印字開始前にフィードローラを逆回転させて用紙のスキュ ーを是正するようにしている。したがって、スキューを精度よく補正するには、 フィードローラを駆動するステッピングモータの回転ステップ数を正確に設定す る必要がある。
【0003】 一方、プリンタでは、印字ヘッドに対して用紙の先端部を正確に位置決めする ことも重要となる。この位置はTOF(Top of Form)と呼ばれ、印 字開始位置の基準となるものである。用紙の先端部はフィードローラによって送 られTOFの位置で停止するので、TOFの精度を上げるためには、フィードロ ーラを駆動するステッピングモータの回転ステップ数を正確に設定する必要があ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、プリンタを構成する部品には寸法精度のばらつきがあり、また 組立後の位置精度にもばらつきがあるため、スキューや印字開始位置がロットご とにばらつくことは避けられない。また、これらは印字用紙の種類(たとえば普 通紙や封筒)によっても大きくばらつく。このため、上述したステッピングモー タのステップ数を設定するに際しては、微妙な調整が要求される。
【0005】 しかるに従来の印字装置にあっては、特開平8−58196号に示されるよう に、上記ステップ数はプリンタ本体のEEPROMのようなメモリに固定値とし てあらかじめ設定されている。したがって、ステップ数を調整(変更)するため には、メモリを基板から取り外して新たな設定値を書き込み、その後メモリを基 板に取り付けなければならず、多大の手間を要する。
【0006】 これに対して、特開昭63−242671号公報には、プリンタ本体の操作パ ネルにスイッチを設け、このスイッチの操作によりメモリの設定値を変更するこ とが記載されている。これによると、ステップ数を変更するのにメモリを取り外 したりする手間は省けるが、プリンタ本体にスイッチを設ける必要があるため、 プリンタを改変しなければならず、標準品のプリンタをそのまま使えないという 難点がある。
【0007】 本考案は上記のような問題点を解決するものであって、プリンタ本体に特別の メモリやスイッチなどを全く必要とせずに、スキューの補正やTOFの規制に必 要なモータのステップ数を容易に設定できる印字装置を提供することを課題とし ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案はプリンタと接続される上位コンピュータ に、スキューの補正に必要なモータのステップ数と、用紙先端位置の規制に必要 なモータのステップ数とを設定するステップ数設定ファイルを設け、このファイ ルに設定した各ステップ数を上位コンピュータよりプリンタへ送るようにしたも のである。
【0009】 このようにすることで、モータのステップ数を上位コンピュータにおいて自由 に設定・変更することができるため、スキュー量などのばらつきに対して即座に 対応することが可能となり、その作業もきわめて容易に行なえる。また、ステッ プ数の設定・変更のツールはすべて上位コンピュータが保有することとなるので 、プリンタ側には特別の装置は不要であり、これによって標準品のプリンタを用 いたシステムにおいても適用が可能となる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態につき、図を参照しながら説明する。図1は本考案 の実施形態に係る印字装置の電気的構成を示すブロック図である。印字装置10 0はプリンタ1と、このプリンタ1に接続された上位コンピュータ2とから構成 される。プリンタ1において、3はCPUであって、プリンタ1の全体に対する 制御を行なう。4はASIC(Application Specific IC)で、プリンタの動作 に必要なプログラムや各種データを格納するための半導体記憶素子を含んでいる 。5は印字ヘッドに対して印字制御を行なう印字ヘッド制御部、6は用紙を送る ためのフィードモータ、7はインクキャリアを搬送するためのキャリアモータで あって、フィードモータ6およびキャリアモータ7は、パルス電圧により回転駆 動されるステッピングモータからなる。8はプリンタ1を上位コンピュータ2に 接続するためのインターフェイスである。
【0011】 一方、上位コンピュータ2は、一例としてパーソナルコンピュータ(PC)か ら構成されている。上位コンピュータ2において、9はコンピュータ全体の制御 を行なうCPU、10はキーボードを含んで構成されるキー入力部、11はプロ グラムやデータが記憶される記憶部、12はCRTや液晶ディスプレイ等から構 成される表示部である。13はプリンタ1を駆動するためのプリンタドライバ、 14はプリンタドライバ13内に設けられたステップ数設定ファイルである。ス テップ数設定ファイル14の詳細については後述する。
【0012】 上記構成において、上位コンピュータ2のプリンタドライバ13からプリンタ 1に対して印字データとともに印字指令が送られると、プリンタ1のCPU3に よってフィードモータ6およびキャリアモータ7が駆動され、用紙の給送やイン クカートリッジの搬送が行われる。また、印字ヘッド制御部5により印字ヘッド が駆動されて用紙への印字が行われる。そして、この印字に先立って上述したス キューの補正やTOFの規制がフィードモータ6によって行なわれる。
【0013】 図2は、ステップ数設定ファイル14の構造を示す図である。ステップ数設定 ファイル14は、キャリアモータ7のステップ数を設定するエリアと、フィード モータ6のステップ数を設定するエリアとに大別される。アドレス00〜アドレ ス0Bはキャリアモータ7のステップ数を設定するエリアであり、ここにはキャ リアモータ7の加速時のステップ数や減速時のステップ数などが、高速・中速・ 低速の各段階について設定されているが、本考案の要部ではないので詳細は省略 してある。
【0014】 アドレス0C〜アドレス17はフィードモータ6のステップ数を設定するエリ アである。これらのエリアにおいて、「SKEWステップ数」とはスキュー補正 に必要なフィードモータ6のステップ数をいい、「TOFステップ数」とは用紙 先端位置の規制に必要なフィードモータ6のステップ数をいうものとする。
【0015】 アドレス0C〜アドレス0Fは普通紙に関するステップ数を設定するエリアで ある。アドレス0Cおよび0Dは普通紙のSKEWステップ数が設定されるエリ アA1を構成し、アドレス0Cには上位バイト、0Dには下位バイトが設定され る。アドレス0Eおよび0Fは、普通紙のTOFステップ数が設定されるエリア A2を構成し、アドレス0Eには上位バイト、0Fには下位バイトが設定される 。
【0016】 一方、アドレス10〜アドレス13は封筒に関するステップ数を設定するエリ アである。アドレス10および11は封筒のSKEWステップ数が設定されるエ リアA3を構成し、アドレス10には上位バイト、11には下位バイトが設定さ れる。アドレス12および13は、封筒のTOFステップ数が設定されるエリア A4を構成し、アドレス12には上位バイト、13には下位バイトが設定される 。
【0017】 また、アドレス14〜アドレス17は普通紙や封筒以外の用紙にも対応できる ように、予備紙用のステップ数を設定するエリアとなっている。アドレス14お よび15は予備紙のSKEWステップ数が設定されるエリアA5を構成し、アド レス14には上位バイト、15には下位バイトが設定される。アドレス16およ び17は、予備紙のTOFステップ数が設定されるエリアA6を構成し、アドレ ス16には上位バイト、17には下位バイトが設定される。
【0018】 図3は、上述したステップ数設定ファイル14に各種ステップ数を設定する場 合の、上位コンピュータ2における表示部12の表示画面の一例を示している。 図において、横列の00〜0Fは図2のアドレス00〜0Fに対応しており、0 00000の行の各アドレス位置にステップ数を表す数値が入力される。また、 000010の行は図2のアドレス10〜17に対応しており、この行の各アド レス位置にもステップ数を表す数値が入力される。これらの数値の入力は、上位 コンピュータ2におけるキー入力部10のキーボードの操作によって行われる。 なお、図3の画面では、ステップ数は16進数で入力するフォーマットになって いる。
【0019】 図3の00〜0Bにはキャリアモータ7のステップ数が設定される。これらの ステップ数は、図2のステップ数設定ファイル14のアドレス00〜0Bにそれ ぞれ格納される。また、図3の0Cと0Dには普通紙のSKEWステップ数の上 位および下位バイトが設定され、ここでは「01」「F4」が設定されている。 これらのステップ数は、図2のアドレス0C、0Dにそれぞれ格納される。
【0020】 同様にして、図3のアドレス0E、0Fに設定された普通紙のTOFステップ 数「02」「4E」は図2のアドレス0E、0Fにそれぞれ格納され、図3のア ドレス10、11に設定された封筒のSKEWステップ数「03」「E8」は図 2のアドレス10、11にそれぞれ格納され、図3のアドレス12、13に設定 された封筒のTOFステップ数「02」「72」は図2のアドレス12、13に それぞれ格納される。
【0021】 図3においてN1で示す普通紙のSKEWステップ数「01F4」は、10進 数で表すと500ステップとなる。同様にして、N2で示す普通紙のTOFステ ップ数「024E」は590ステップ、N3で示す封筒のSKEWステップ数「 03E8」は1000ステップ、N4で示す封筒のTOFステップ数「0272 」は626ステップとなる。ただし、これらは一例であって、ステップ数はキー 入力によって任意の値に設定することができる。
【0022】 なお、ここでは用紙が普通紙と封筒の2種類だけなので、図3において予備紙 のSKEWステップ数を設定するためのアドレス14、15と、予備紙のTOF ステップ数を設定するためのアドレス16、17とはいずれもブランクとなって おり(*はブランクを表す)、これに対応して図2のエリアA5、A6もブラン クとなっている。
【0023】 以上のようにして、本実施形態ではプリンタ1に特別な手段を設けなくても、 SKEWステップ数やTOFステップ数を上位コンピュータ2の画面上で簡単に 設定することができ、また必要に応じてその値を容易に変更することができる。 このため、プリンタ1において要求されるフィードモータ6のステップ数を迅速 かつ正確に設定することができ、これによってプリンタ1の印字性能を向上させ ることができる。
【0024】 また、普通紙と封筒のような複数の印字用紙を扱う場合でも、それぞれに対し てSKEWステップ数およびTOFステップ数を設定したことにより、用紙の種 類に応じてステップ数を簡単に変更することができる。さらに、ステップ数設定 ファイル14に予備紙用のステップ数設定エリアA5、A6を設けたことにより 、普通紙や封筒以外の用紙に対しても対応することが可能となる。
【0025】 図4は、図2のステップ数設定ファイル14を用いてプリンタ1を動作させる 場合のフローチャートであって、上位コンピュータ2のCPU9によって実行さ れる手順を示したものである。以下、これについて説明する。最初に用紙が普通 紙か封筒かを判別する(S1)。この判別は、プリンタドライバ13において用 紙がどちらに設定されているかをチェックすることにより行うことができる。用 紙が普通紙の場合には、ステップ数設定ファイル14のエリアA1から、普通紙 のSKEWステップ数を読み出し、これをプリンタ1へ転送する(S2)。次に 、ステップ数設定ファイル14のエリアA2から、普通紙のTOFステップ数を 読み出し、これをプリンタ1へ転送する(S3)。そして、その後に印字データ をプリンタ1へ転送する(S4)。
【0026】 一方、S1で用紙が封筒である場合には、ステップ数設定ファイル14のエリ アA3から、封筒のSKEWステップ数を読込み、これをプリンタ1へ転送する (S5)。次に、ステップ数設定ファイル14のエリアA4から、封筒のTOF ステップ数を読込み、これをプリンタ1へ転送する(S6)。そして、その後に 印字データをプリンタ1へ転送する(S4)。
【0027】 このようにして、上位コンピュータ2からは、印字データがプリンタ1へ送ら れるよりも前に、SKEWステップ数とTOFステップ数がプリンタ1へ送られ る。この場合、プリンタドライバ13において設定された用紙に対応するステッ プ数がステップ数設定ファイル14から読み出されてプリンタ1へ転送されるの で、用紙に応じて自動的にステップ数が切替えられる。
【0028】 プリンタ1のCPU3は、上位コンピュータ2からSKEWステップ数とTO Fステップ数のデータを受取ると、印字に先立ってフィードモータ6をこれらの ステップ数に従って回転させ、スキューの補正と用紙先端位置の規制を行なう。 その後、印字ヘッド制御部5およびキャリアモータ7を駆動して、上位コンピュ ータ2から送られてきた印字データに基づき、用紙への印字を行なう。
【0029】 本考案は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、他にも種々の形態 を採用することができる。たとえば、上記実施形態においては1つの設定ファイ ル14に、SKEWステップ数およびTOFステップ数を設定するエリアと、キ ャリアモータ7のステップ数を設定するエリアとを一緒に設けているが、SKE Wステップ数とTOFステップ数を設定するためのファイルを独立して設けても よい。
【0030】 また、上記実施形態においては、SKEWステップ数とTOFステップ数の設 定エリアを、上位バイトの設定エリアと下位バイトの設定エリアとに分けたが、 これを分けずに1つのエリアに設定するようにしてもよい。
【0031】 また、ステップ数を設定するための上位コンピュータ2の表示画面に関しても 、図3に示したものは一例であって、たとえばステップ数は16進数に代えて1 0進数で直接入力するようにしてもよい。
【0032】
【考案の効果】
本考案によれば、SKEWステップ数とTOFステップ数とを上位コンピュー タで設定して、これをプリンタへ送るようにしたことにより、プリンタになんら の改変を加えることなく、ステップ数の設定や変更を上位コンピュータ側できわ めて簡単に行なうことができ、また、複数種類の印字用紙に対しても容易に対応 が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る印字装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】ステップ数設定ファイルの構造を示す図であ
る。
【図3】上位コンピュータにおける表示部の表示画面を
示す図である。
【図4】ステップ数設定ファイルを用いてプリンタを動
作させる場合のフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 上位コンピュータ 6 フィードモータ 10 キー入力部 12 表示部 13 プリンタドライバ 14 ステップ数設定ファイル 100 印字装置 A1〜A6 ステップ数設定エリア

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】給紙用のステッピングモータを有するプリ
    ンタと、このプリンタに接続される上位コンピュータと
    を備え、スキューの補正に必要なステッピングモータの
    ステップ数、および用紙先端位置の規制に必要なステッ
    ピングモータのステップ数を設定するステップ数設定フ
    ァイルを上位コンピュータに設け、このステップ数設定
    ファイルに設定した各ステップ数を上位コンピュータよ
    りプリンタへ転送することを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】ステップ数設定ファイルは上位コンピュー
    タに内蔵されたプリンタドライバ内に設けられ、各ステ
    ップ数は上位コンピュータの表示器の表示画面において
    キー入力部からの入力により設定される請求項1に記載
    の印字装置。
  3. 【請求項3】ステップ数設定ファイルには複数種類の印
    字用紙のそれぞれに対して各ステップ数が設定され、プ
    リンタドライバにおいて設定された用紙に対応するステ
    ップ数をステップ数設定ファイルから読み出してプリン
    タへ転送する請求項2に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】ステップ数設定ファイルに予備紙用のステ
    ップ数設定エリアが設けられている請求項3に記載の印
    字装置。
  5. 【請求項5】上位コンピュータからプリンタに印字デー
    タが転送される前に、各ステップ数のデータを転送する
    請求項1、2、3または4に記載の印字装置。
JP1999003665U 1999-05-26 1999-05-26 印字装置 Expired - Lifetime JP3064274U (ja)

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