JP3064240B2 - 六面体菓子素材の3つの面に可食性生地をつける装置 - Google Patents

六面体菓子素材の3つの面に可食性生地をつける装置

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JP3064240B2
JP3064240B2 JP8247031A JP24703196A JP3064240B2 JP 3064240 B2 JP3064240 B2 JP 3064240B2 JP 8247031 A JP8247031 A JP 8247031A JP 24703196 A JP24703196 A JP 24703196A JP 3064240 B2 JP3064240 B2 JP 3064240B2
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文彦 増田
康行 那須
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新日本機械工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は六面体菓子素材の3つ
の面に可食性生地をつける装置に係り、詳しくは、きん
つば菓子その他の六面体菓子素材の上面又は下面のベ−
ス面とともにこのベ−ス面をはさんで隣接する2つの側
面に同時に可食性生地を付けることができる装置に係
る。
【0002】
【0003】 また、可食性生地としては、小麦粉を主
成分とするバッタに適用できる。
【0004】
【従来の技術】 従来から、種々の形状の菓子が提供さ
れ、その中の一つとして大衆的なきんつば菓子が知ら
れ、一般に親しまれている。きんつば菓子は、周知の通
り、小豆、芋などのあんを6面体をなす菓子素材(以
下、単に素材という)に成形し、この6面体の素材の外
周は、上面または下面のベ−ス面とこれらベ−ス面の間
にはさまれる4つの側面とからなる6つの面であって、
これら各面に小麦粉などの生地をつけ、焼板の上で個々
の面につけられた生地を焼いてつくられている。
【0005】このような各面に対する生地づけ、焼きな
どの処理は、ほとんどの場合、手作業で行なわれてい
る。手作業の場合には、一つの面に生地をつけ、つけら
れた生地を個々に加熱して焼くという、手順で行なわれ
ている。このような各面に対する処理は通常一枚の鉄板
の上において職人技として個別的に行なわれている。
【0006】しかしながら、最近は、人権費コストの高
騰もあり、元来、きんつば菓子は、大衆和菓子として、
安くておいしいことが大きな特徴で親しまれていたにも
拘らず、手造りのものとして、高級和菓子の一つとなっ
ている。
【0007】 このようなことから、6面体のあんその
ものに、個々に生地をつけ、加熱して焼くということが
煩雑であり、これを集約化して自動化することも考えら
れている。しかしながら、自動化を行なうものとして提
案されている装置は、あんの各面について個別的に生地
付け、加熱焼きを行なうものである。ちなみに、一つの
例をあげると、例えば、特開平4−4836号公報に示
されている。この装置は、あんの供給ステ−ションと種
付け焼成ステ−ションと排出ステ−ションとから成って
いる。供給ステ−ションによって六面体のあんが供給さ
れ、種付け焼成ステ−ションによって各あんの6つの面
は1つづつの生地の種付け、焼成が行なわれ、6つの面
についての生地の種付けと焼成とが完了してから排出ス
テ−ションを経て排出される。さらに、種付け焼成ステ
−ションにおける種付けでは、ピックアップ装置によっ
てあんをつかみ、一面一つづつ生地浴にどぶ付けして行
ない、生地をつけた面も一面づつ焼いている。
【0008】一方、実開平6−60385号公報に示す
ように、6面体のあんそのものをケ−スの中に入れて加
熱焼く装置も提案されている。この装置は、従来のきん
つば菓子で各面を個別的に生地付け、焼くという、プロ
セスを変更したものである。しかし、このプロセスの変
更にともなって手造り的風味が失なわれ、きんつば菓子
としての本質的なおいしさや風味が損なわれて、好まし
くない。
【0009】 要するに、きんつば菓子は、6面体から
成すあんを素材とし、この形態のあんの各面に生地を付
けてから加熱焼いてつくられるが、各面の焼きは一枚の
焼き板上では同時に行なうことができない。このように
焼成するのには、どうしても、焼き板上において素材の
あんの方向を換えながら個別的に焼成処理することにな
り、これにともなって生地の種付け又は生地付けも一つ
の面の焼成毎に個別的に行なうものになり、複数の面を
同時に生地付けする技術は未だ提案されていない。一
方、生地付けの面からみると、素材の上下面のベ−ス面
のほかにこれに隣接する側面にもどぶ漬けによって生地
付けを行なうことは、隣接する側面がベ−ス面に対し垂
直を成すことから、素材の方向を換えて何回もどぶ漬け
をくり返すことになり、一つの面のどぶ漬けにより、他
の隣接側面の一部にも生地が付着することになり、ベ−
ス面と他の隣接側面とを同じ状態で生地付けを行なうこ
とはきわめてむづかしい。
【0010】また、上記のように、全く別個な方式によ
ると、各面に生地を付けて焼くことによってきんつば菓
子固有の風味が発揮されるのにも拘らず、このような風
味やおいしさが失なわれ、きんつば菓子固有の風味を保
持した状態で連続若しくは自動化することは、きわめて
むづかしい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のとこ
ろから、きんつば菓子などのように、6面体などの多面
体からなる素材の各面に対し、各面について個別的に生
地付けすることなく、複数個の面、なかでも、上面又は
下面のベ−ス面を含んで、このベ−ス面に隣接する2つ
の側面、更に、3つの面以上の面に同時に生地付けや装
飾などの処理を行なうことができる装置を提案する。
【0012】したがって、少なくとも3つの面に同時に
生地付けができるため、同時に3面について生地付けを
行なってから、焼き装置によって生地付け面を同時に焼
くと、これを2回くり返すだけできんつば菓子などは自
動かつ連続的に製造できる。
【0013】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明は、
六面体菓子素材の上面または下面のベ−ス面に可食性生
地をつけるベ−ス面塗布装置と、このベ−スをはさんで
隣接する2つの側面に可食性生地をつける側面塗布装置
とを具える、六面体菓子素材の3つの面に可食性生地を
つける装置であって、このベ−ス面塗布装置に、可食性
生地を収容する生地容器を設けるとともに、この生地容
器上で昇降できるよう構成され、この昇降により生地容
器内の可食性生地をすくい上げ保持し、しかも、網状
体、繊維体、有孔板若しくはこれらの結合からなる保持
部材を設ける一方、側面塗布装置には、この保持部材を
はさむとともに、六面体菓子素材のベ−ス面をはさんで
隣接する六面体菓子素材の2つの側面に接近する対向面
を有し、この対向面上には可食性生地の層が形成される
一対の側面塗布部材を設けることを特徴とする。
【0014】 このベ−ス面塗布装置において、可食性
生地を保持する生地保持手段は、網状体、繊維体若しく
はこれらの結合体から構成する。
【0015】以下、これら手段たる構成ならびにその作
用について、図面によって、更に詳しく説明すると、次
の通りである。
【0016】なお、図1は、本発明に係る装置の一例を
示す平面図である。
【0017】図2は、図1に示す装置の側面図である。
【0018】図3は、本発明における生地容器の一例の
断面図である。
【0019】図4は、図3に示す装置における側面塗布
装置の対向面の一例の正面図である。
【0020】図5は、図3に示す装置におけるベ−ス面
塗布装置の生地保持手段の一例の平面図である。
【0021】図6、図7、図8、図9、図10ならびに
図11は本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る
素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−
ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の各説明
図である。
【0022】まず、図1ならびに図2において、符号1
は生地付けすべき素材を示し、この素材1は多面体を成
している。きんつば菓子などを製造する場合には、素材
1は、あんなどは予め6面体に成形されているものであ
る。
【0023】この多面体から成る素材1は、供給コンベ
ヤ2を経て、順次に連続的に、生地をつける装置10に
供給される。この装置10は本発明の一つの実施例に係
る装置であって、ちなみに、後に詳しく示すように、図
1、図2、図3ならびに図4に示す通り、構成されてい
る。この装置10において、素材1は上面又は下面のベ
−ス面とこのベ−ス面に隣接する2つの側面に生地が付
けられ、その後、焼板4の上に送られる。
【0024】なお、焼板4(なお、図1ならびに図2に
は、焼板4は一枚しか代表的に示されていない。)は連
続的にエンドレス状に連結され、一連の焼板4が間欠的
に移動される間に、素材1のベ−ス面ならびに側面につ
けられた生地は同時に加熱され焼かれる。また、この例
では少なくとも3つの面上の生地が同時に焼かれるが、
個別的に各面の生地を焼くように構成することもでき
る。
【0025】すなわち、生地をつける装置10において
は、素材1において生地をつけるべき面1a、1b、1
c、1d、1e、1fのうちで、3つの隣接する面1
a、1b、1c、つまり、ベ−ス面1a、このベ−ス面
1aに隣接する2つの側面1b、1cに生地5がつけら
れる(図1ならびに図2参照)。
【0026】また、供給コンベヤ2から素材1を生地を
つける装置10に供給するのは、一対の把持片6、6に
よって素材1の対向する2つの側面1e、1fをつかん
で、装置10に供給され、装置10においては、素材1
の下面1a、それに隣接し一対の把持片6、6でつかま
れない2つの側面1b、1cに生地5がつけられる。生
地付けが終了したときは、素材の2つの側面1e、1f
は生地5が付けられていないこともあって、この側面1
e、1fを一対の把持片7、7によってつかみ、素材1
を焼板列の一つの焼板4上に供給する。
【0027】なお、装置10によって素材1のベ−ス面
や側面に生地をつけたり、装飾するのにとどまるときに
は、生地付け終了後直ちに取出すことができる。
【0028】以上の通り、素材1の少なくとも3面又は
2面に同時に生地4をつける装置10は、図1ならびに
図2に示すように、生地容器20、ベ−ス面塗布装置3
0ならびに側面塗布装置40を具えている。
【0029】生地容器20には生地5が収容され、この
生地容器20内の生地5はベ−ス面塗布装置30によっ
てすくわれて、生地5は素材1の下面または上面から成
るベ−ス面1aまたは1dに塗布される。このベ−ス面
への生地付けと同時に、側面塗布装置40によって素材
1の隣接側面1bならびに1cまたは1eならびに1f
に生地5が塗布される。
【0030】 このような構造の生地をつける装置10
には、図2ならびに図3に示すように、ベ−ス面塗布装
置30には、昇降ア−ム31、支持ア−ム32、昇降板
33ならびに保持部材34(図5ならびに図6参照)が
設けられている。したがって、昇降ア−ム31の昇降に
よって支持ア−ム32が昇降し、昇降板33ならびに保
持部材34が昇降する。この昇降ア−ム31の昇降はい
かなる昇降機構によっても達成できるが、通常はピスト
ン・シリンダ機構やカム機構などによって昇降ア−ム3
1は所定の周期で規則正しく昇降させることができる。
なお、これ以外の機構でも用いることができる。
【0031】 昇降ア−ム31によって昇降する、つま
り上下動する支持ア−ム32はL字状をなし、このL字
状ア−ムには昇降板33が取付けられ、昇降板33には
一体に保持部材34が取付けられている。(図5参照)
したがって、菓子素材1の6つの面のうちのベ−ス面
とこれに隣接する2つの側面に生地を同時につけるとき
には、ピストン・シリンダ機構やカム機構によって昇降
ア−ム31を駆動して支持ア−ム32に取付けた昇降板
33を下降させ(図6参照)、昇降板33を保持部材3
4とともに生地容器20内の生地5の浴中に浸漬する。
(図7参照) 次に、図8に示すように、生地5の浴中
から昇降板33は表面の保持部材34で生地5を保持し
た状態で上昇させる。この上昇位置において、昇降板3
3の表面に取付けられた保持部材34の上を生地5がお
おっている。このため、このように保持部材34を介し
て昇降板33をおおっている生地5の上に菓子素材1が
一対の把持片6、6につかまれてのせられると(図9参
照)、菓子素材1の下面1aを成すベ−ス面には昇降板
33と一体に形成された保持部材34で保持される生地
5に接触し、下面1aに生地5がつけられる。
【0032】 昇降板33は、このように生地容器20
内の生地浴から生地5をすくい上げて、菓子素材1のベ
−ス面1a又は1dに塗布するものである。
【0033】 したがって、昇降板33はこのような処
理が実施できるものであれば、いずれのものから構成で
き、先にのべたとおり、昇降板33の上に保持部材34
を一体に取付けて構成することもできるが、支持ア−ム
32により昇降する昇降板33そのものを保持部材34
として構成し、保持部材34を昇降させることもでき
る。
【0034】 このように昇降板33に取付けられる又
は昇降板33そのものをなす保持部材34は、図5に示
すように、網状体その他の有孔板から構成することがで
きる。この理由は、保持部材4を下降させて生地容器2
0内の生地5の浴中に浸漬させることがきわめて容易で
あり、上昇のときでも、網目や細かい孔隙であると、粘
性の高い生地でも補足できるからである。
【0035】すなわち、図5に示す昇降板33の一部に
は保持部材34が組込まれている。この保持部材34と
して、網状体331が設けられている。
【0036】この網状体331には全体にわたって網目
332から成る孔隙が設けられ、各網目332を通して
生地5が通過できるように構成されている。
【0037】この構成の昇降板33であると、昇降ア−
ム31の昇降により、例えば、昇降ア−ム31が下降す
ると、支持ア−ム32を介して取付けられている昇降板
33は生地容器10の中の生地5のなかに浸漬され、こ
のときに、生地5は昇降板33の一部を成す網状体33
1の網目332の中を通過して上昇し、生地5は昇降板
33乃至保持部材34に付着されてかき上げられる。
【0038】更に詳しく説明すると、小麦粉などの可食
物を溶解させて調製された生地5は相当粘性が高い。こ
のため、昇降板33又は保持部材34を下降させたとき
には、保持部材34の一部若しくは全部が有孔板として
構成され、網目332などの孔隙が設けられていない
と、下降する昇降板34乃至保持部材34に対して生地
5が上向きの抵抗をもって働き、昇降板33は生地5の
中に相当の力を加えないと、浸漬できない。
【0039】しかし、昇降板33の一部を成す保持部材
34に、例えば、網目332などの孔隙が形成されてい
ると、これら孔隙の中を浸漬のときに生地5が自由に通
過でき、生地5の抵抗によって昇降板33の生地5中へ
の浸漬がさまたげられない。
【0040】 一方、浸漬のときには網目332などの
孔隙を通過した生地5は昇降板33の一部を成す保持部
材34の上にのせられ、生地5は円滑に昇降板33によ
って保持部材34の上に付着された状態ですくい上げら
れる。
【0041】なお、すくい上げられた生地5は相当の粘
性を持っている。このため、昇降板33上にすくい上げ
られ、保持部材34が有孔板として構成されていても、
網目332などの孔隙から落下する量は少なく、ほとん
どの生地5が落下するのには相当の時間があり、この間
に容易にベ−ス面、とくに下面1a又は上面1dに塗布
することができる。
【0042】 上記のところでは、網状体331から成
る保持部材34を具える昇降板33を中心に説明した
が、保持部材34は網目332のように孔隙が必ずしも
全面にわたって形成されている必要がなく、一部に孔隙
を形成させることもできる。また、保持部材34は先に
のべた網状体でなくとも、一部に孔隙を形成した有孔板
としても構成できる。更に、このような構成の保持部材
34によって昇降板33を構成でき、場合によっては、
昇降板33は必ずしも、このように平板状に構成しなく
ともまた孔隙を形成しなくとも、昇降板33の底部を浸
漬時に抵抗のない形状、例えば角錐状などに構成し、表
面を生地がすくい上げて保持できるような構造にも構成
できる。更に、保持部材34は先にのべた網状体や有孔
板として構成するほかに、生地が保持できるように、繊
維状のもの、紙状のものなどから構成することもでき
る。
【0043】また、上記の通りベ−ス面塗布装置30を
構成することと関連して、生地容器20には、図3に示
すように、仕切板21を設ける。この仕切板20によっ
て生地容器20を仕切って生地5を収容する生地収容部
22とオ−バフロ−部23を形成する。
【0044】このように構成すると、生地収容部22内
の生地5が所定の表面レベルをこえたときには、オ−バ
フロ−部23に溢流し、生地5の表面レベルは一定に保
つことができる。したがって、昇降板33の昇降ストロ
−クが一定であっても、生地5は常に昇降板33によっ
てとらえることができる。
【0045】 次に、側面塗布装置40には、図1なら
びに図3に示すように、ベ−ス面塗布装置30の昇降板
33をはさんで一対の側面塗布部材41、41を設け
る。一対の側面塗布部材41、41が対向して設けられ
ている。側面塗布部材41、41は、互いに接近しかつ
遠ざかるよう、幅方向に移動自在に構成される。この移
動機構は通常エア−シリンダなどによって押す機構とし
て構成できるが、いかなる機構としても構成でき、例え
ばピニオンラック機構としても構成できる。各側面塗布
部材41は図3に示す通り、中空状に構成し、その内部
に生地5を収容し、両対向面42、42にはそれぞれ吐
出孔43、43を形成する。両側面塗布部材41、41
にはそれぞれ生地などの供給ホ−ス44、44が接続さ
れ、各供給ホ−ス44を経て各側面塗布部材41の内部
に生地5が送られる。
【0046】このように構成すると、各側面塗布部材4
1の内部に送られた生地5は吐出孔43を経て吐出す
る。吐出された生地5は各対向面42の表面をおおい、
表面に薄い生地5の層が形成される。
【0047】この状態において、ベ−ス面塗布装置30
の昇降板33上で保持部材34を介して素材1がのせら
れていると、素材1が両側から一対の側面塗布部材4
1、41によってはさまれて、各対向面42上に形成さ
れた薄い生地5の層が素材1の両側面1b、1cに附着
し、素材1においてベ−ス面1aならびにそれに隣接す
る両側面1b、1cは、同時に生地5がつけられる(図
10参照)。
【0048】各対向面42上に設けられる吐出孔43
は、図4に示す通り、所定の間隔をおいて一つの直線上
に沿って形成するのが好ましい。このような吐出孔列を
2段にわたって形成すると、薄い生地5の層は各対向面
42の全面にわたって均一に形成され、均一な生地付け
が達成できる。
【0049】なお、生地5が付着されたのちの素材1か
らは、図11に示すように、一対の側面塗布部材41、
41が互いに遠ざかり、一対の把持片7、7によってつ
かまれて、焼板4の上に順次に送られる。
【0050】
【発明の効果】 以上詳しく説明した通り、本発明は、
六面体菓子素材の上面または下面のベ−ス面に可食性生
地をつけるベ−ス面塗布装置と、このベ−スをはさんで
隣接する2つの側面に可食性生地をつける側面塗布装置
とを具える、六面体菓子素材の3つの面に可食性生地を
つける装置であって、このベ−ス面塗布装置に、可食性
生地を収容する生地容器を設けるとともに、この生地容
器上で昇降できるよう構成され、この昇降により生地容
器内の可食性生地をすくい上げ保持し、しかも、網状
体、繊維体、有孔板若しくはこれらの結合からなる保持
部材を設ける一方、側面塗布装置には、この保持部材を
はさむとともに、六面体菓子素材のベ−ス面をはさんで
隣接する六面体菓子素材の2つの側面に接近する対向面
を有し、この対向面上には可食性生地の層が形成される
一対の側面塗布部材を設けることを特徴とする。
【0051】したがって、本発明によると、きんつば菓
子などのように、6面体などの多面体からなる素材の各
面に対し、各面について個別的に生地付けすることな
く、複数個の面、なかでも、上面又は下面のベ−ス面を
含んで、このベ−ス面に隣接する2つの側面、更に、3
つの面以上の面に同時に生地付けや装飾などの処理を行
なうことができる。
【0052】また、少なくとも3つの面に同時に生地付
けができるため、同時に3面について生地付けを行なっ
てから、焼き装置によって生地付け面を同時に焼くと、
これを2回くり返すだけできんつば菓子などは自動かつ
連続的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の一例を示す平面図である。
【図2】図1に示す装置の側面図である。
【図3】本発明における生地容器の一例の断面図であ
る。
【図4】図3に示す装置における側面塗布装置の対向面
の一例の正面図である。
【図5】図3に示す装置におけるベ−ス面塗布装置の生
地保持手段の一例の平面図である。
【図6】本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る
素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−
ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図
である。
【図7】本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る
素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−
ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図
である。
【図8】本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る
素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−
ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図
である。
【図9】本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る
素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−
ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図
である。
【図10】本発明によって菓子若しくは菓子原料から成
る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ
−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明
図である。
【図11】本発明によって菓子若しくは菓子原料から成
る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ
−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明
図である。
【符号の説明】
1 素材(菓子又は菓子原料から成っている) 1a、1d 下面又は上面から成るベ−ス面 1b、1c、1e、1f 側面 2 供給コンベヤ 4 焼板 5 生地(可食性生地) 10 可食性生地をつける装置 20 生地容器 21 仕切板 30 ベ−ス面塗布装置 34 保持部材 40 側面塗布装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 1/00 - 9/30 A21B 1/00 - 7/00 A21C 1/00 - 15/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 六面体菓子素材の下面のベ−ス面に可食
    性生地をつけるベ−ス面塗布装置とこの可食性生地をつ
    けるベ−ス面をはさんで隣接する2つの側面に可食性生
    地をつける側面塗布装置とを具える前記六面体菓子素材
    の3つの面に可食性生地をつける装置において、 この可食性生地を収容する生地容器を設けること前記ベ
    −ス面塗布装置にこの生地容器上で昇降して前記生地容
    器内の可食性生地をすくい上げ保持しかつ網状体、繊維
    体、有孔板若しくはこれらの結合からなる保持部材を設
    けること前記側面塗布装置に前記六面体菓子素材のベ−
    ス面をはさんで隣接する2つの側面にそれぞれ対向して
    接近する一対の側面塗布部材を設けることこれら側面塗
    布部材の対向面上に可食性生地の層が形成されることを
    特徴とする六面体菓子素材の3つの面に可食性生地をつ
    ける装置。
  2. 【請求項2】 前記六面体菓子素材は、豆類、種子類若
    しくはいも類の菓子原料、あるいは、穀物、小麦、大麦
    の菓子原料とすることを特徴とする請求項1記載の六面
    体菓子素材の3つの面に可食性生地をつける装置。
  3. 【請求項3】 前記側面塗布部材における前記対向面
    に、横方向に間隔をおいて一線をなす可食性生地の浸出
    孔を設けることを特徴とする請求項1記載の六面体菓子
    素材の3つの面に可食性生地をつける装置。
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