JP3064126B2 - 静止誘導電器 - Google Patents

静止誘導電器

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JP3064126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止誘導電器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、500kVの油入変圧器は輸送制
限から単相変圧器を3台並べ、所要の結線をして1バン
ク(3相変圧器)を形成される場合が多い。図4から図
6には500kV油入変圧器の従来例が示されている。
同図に示されているように、鉄心1の脚に巻線2が巻回
され、鉄心締付金具3で固定されている。巻線2は接続
リード線4で並列に接続され、引出しリード線5で引出
される。これらの変圧器中身はタンク6、カバー7内に
収納され絶縁油が封入される。巻線2は高さ方向の中央
部が高電圧(500kV)になり、上下端(170号ま
たは200号)に行くに従って電圧は低くなる。そのた
め、タンク6は中央部が弓形にふくらんだ形状に構成さ
れている。タンク6は真空引きおよび内圧に耐えるよう
に補強梁8を設けてある。タンク6および補強梁8の幅
寸法W1、W2は鉄道輸送制限以下にする必要がある。一
方、変圧器容量の増大により鉄心1の直径や巻線2の外
径寸法Dが大きくなり、タンク6と巻線2との絶縁距離
が小さくなり、絶縁距離を確保できなくなるので、巻線
2とタンク6の側壁との間に絶縁バリヤ9を配置して絶
縁耐力を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現状の500kV油入
変圧器において、鉄道輸送制限によりタンク幅寸法が制
限され、巻線(高電圧部)とタンクとの間の絶縁距離が
確保できず、絶縁バリヤの取付けにより絶縁耐力を維
持、向上させているが、それでも限界があった。
【0004】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、タンク幅寸法を大きくすることなく、絶縁耐力を向
上させ、コンパクト化を可能とした静止誘導電器を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、巻線の高さ
方向中央部側に対向するタンクの側壁との間に配置され
る絶縁バリヤの数を、巻線の上、下端部側に対向するタ
ンクの側壁との間に配置される絶縁バリヤの数より少な
くなるように、絶縁バリヤを上下分割配置とすることに
より、達成される。
【0006】
【作用】上記手段を設けたので、巻線の各部(上、下お
よび中央部)とタンクとの間の絶縁耐力をほば等しくす
ることができるようになる。
【0007】油隙を絶縁バリヤで分割する構造において
は油隙長と破壊電界との関係が示されている図7に示さ
れているように、油隙長(絶縁バリヤ間のギャップ)が
小さい程破壊電界が高くなる。従って巻線とタンク間の
絶縁距離が巻線の電圧が異なる(巻線の上、下および中
央部)場合、絶縁バリヤの枚数と油隙長を選定すること
により絶縁耐力を合わせ、バランスのとれた絶縁構造と
することができ、絶縁バリヤの重量低減、更に油入変圧
器のコンパクト化を図ることができる。
【0008】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0009】〔実施例 1〕図1から図3には本発明の
一実施例が示されている。なお従来と同じ部品には同じ
符号を付したので説明を省略する。本実施例では巻線2
の高さ方向中央部側に対向するタンク6の側壁との間に
配置される絶縁バリヤ9cの数を、巻線2の上、下端部
側に対向するタンク6の側壁との間に配置される絶縁バ
リヤ9a、9bの数より少なくなるように、絶縁バリヤ
9を上下分割配置とした。このようにすることにより、
巻線2の各部(上、下および中央部)とタンク6との間
の絶縁耐力をほば等しくすることができるようになっ
て、絶縁耐力においてバランスのとれた絶縁バリヤ配置
とすることができるようになり、タンク幅寸法を大きく
することなく、絶縁耐力を向上させ、コンパクト化を可
能とした静止誘導電器を得ることができる。
【0010】すなわちタンク6の側壁は中央部を弓形状
にし、巻線2との絶縁距離Dhを大きくしているが、タ
ンク6の側壁の上下は鉄道輸送制限より幅寸法W2が制
約されているため、巻線2との絶縁距離Dlを大きく確
保することができない。
【0011】巻線2に発生する電圧は中央に一次線路V
h(kV)、上、下端にVl(kV)となる。従って、
中央部の平均電界はVh/Dh、上下端の平均電界はV
l/Dlとなり、DhがDlに対して十分大きいことか
らVh/Dh<Vl/Dlとなる。
【0012】このように上下端の平均電界が高いため、
絶縁バリヤ9による油隙細分割により絶縁耐力を上げる
必要がある。
【0013】巻線2上、下端に対向するタンク6の側壁
間に上、下に分割した絶縁バリヤ9a、9b、巻線2中
央部に対向するタンク6の側壁間に絶縁バリヤ9cを設
けることにより、巻線2上、下端と中央部において、タ
ンク6の側壁に対する絶縁耐力を同等にできる。なお絶
縁バリヤ9a、9b、9cの少なくとも1枚を共通板と
する。
【0014】また絶縁バリヤ9bの支持構造が示されて
いる図3に示されているように、巻線下端部は高電界と
なるため、タンク6の側壁内面に絶縁バリヤ支持座を設
けることができない。そこでタンク6の側壁斜辺部に支
持座13を埋込んで溶接し、内側からねじ穴14を設け
ておく。これに絶縁物からなる支持物15を絶縁ボルト
16で固定し、絶縁バリヤ9bを支持する。これにより
巻線に対する電界集中を生ずることなく、絶縁バリヤ9
bを支持することができる。
【0015】このように本実施例によれば、巻線上下端
に対向するタンクの側壁間に上、下分割した絶縁バリヤ
を設け、巻線中央部に対向するタンクの側壁間の絶縁バ
リヤ枚数を低減することにより、巻線とタンクの側壁と
の間の各部(上部、中央部、下部)の絶縁耐力を同等に
することができ、絶縁バリヤを低減できると共に、絶縁
耐力を向上することができる。
【0016】更に、絶縁バリヤの下部支持構造で支持座
をタンクの側壁斜辺部に埋込み、絶縁物からなる支持物
および絶縁ボルトで支持することにより、巻線とタンク
の側壁との間の絶縁耐力を低下することなく容易に支持
することができる。
【0017】なお本実施例では500kV油入変圧器に
ついて説明したが、これ以外の高電圧油入変圧器につい
ても実施できることは云うまでもない。
【0018】
【発明の効果】上述のように本発明は、巻線の高さ方向
中央部側に対向するタンクの側壁との間に配置される絶
縁バリヤの数を、巻線の上、下端部側に対向するタンク
の側壁との間に配置される絶縁バリヤの数より少なくな
るように、絶縁バリヤを上下分割配置としたので、巻線
の各部(上、下および中央部)とタンクとの間の絶縁耐
力をほば等しくすることができるようになって、絶縁耐
力においてバランスのとれた絶縁バリヤ配置とすること
ができるようになり、タンク幅寸法を大きくすることな
く、絶縁耐力を向上させ、コンパクト化を可能とした静
止誘導電器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静止誘導電器の一実施例の絶縁バリヤ
の配置状態を示す縦断側面図である。
【図2】同じく一実施例の静止誘導電器の側断面図であ
る。
【図3】同じく一実施例の絶縁バリヤの支持構造を示す
もので(a)は絶縁バリヤが支持された状態を示す縦断
側面図、(b)は支持座の取付け状態を示す説明図であ
る。
【図4】従来の静止誘導電器の平断面図である。
【図5】同じく従来の静止誘導電器の側断面図である。
【図6】同じく従来の静止誘導電器の絶縁バリヤの配置
状態を示す縦断側面図である。
【図7】油隙長と破壊電界との関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1…鉄心、2…巻線、6…タンク、9、9a、9b、9
c…絶縁バリヤ、13…支持座、15…支持物、16…
絶縁ボルト。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心及び巻線が収納され、かつ鉄心及び
    巻線を冷却する絶縁油が封入されているタンクと、この
    タンク側壁と前記巻線との間に油隙を形成するように配
    置された複数の絶縁バイヤとを備え、前記巻線の高さ方
    向中央部に対向する前記タンク側壁を巻線と反対側に出
    張るように弓形状に形成した静止誘導電器において、前
    記巻線の高さ方向中央部に対向するタンク側壁に配置さ
    れた絶縁バイヤの数を、前記巻線の上,下端部とタンク
    側壁との間に配置された絶縁バイヤの数より少なくする
    ことを特徴とする静止誘導電器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静止誘導電器において、
    前記巻線の上,下端部に配置された絶縁バイヤを上,下
    に分割配置にしたことを特徴とする静止誘導電器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の静止誘導電器において、
    前記巻線の上,下端部に上,下に分割配置された絶縁バ
    イヤの少なくとも一枚が、上,下を連絡する共通板であ
    ることを特徴とする静止誘導電器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の静止誘導電器において、
    前記タンク側壁の下部側に埋め込まれた支持座に絶縁ボ
    ルトで取付けた絶縁支持物に絶縁バイヤを支持すること
    を特徴とする静止誘導電器。
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