JP3063983U

JP3063983U - 保冷容器

Info

Publication number: JP3063983U
Application number: JP1999003407U
Authority: JP
Inventors: 禎一西山
Original assignee: トーホー工業株式会社
Priority date: 1999-05-18
Filing date: 1999-05-18
Publication date: 1999-12-10
Anticipated expiration: 2005-05-18

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案は、特に魚貝類を移送、保管するため
に、開発された保冷容器であり、制作が容易で、且つ、
安価に提供することを目的としたものである。【解決手段】本考案は側壁内に上下に貫通する水抜き孔
を設けた発泡合成樹脂製容器本体と、これに被覆する蓋
とよりなる合成樹脂製容器において、前記容器本体の前
記水抜き孔に嵌合する切欠き部を蓋に形成したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、特に魚類や野菜類を移送、保管するための保冷容器の改良に関するもので、なるべく使いやすく、安価に制作できる保冷容器を提供することを目的としたものである。

【０００２】

【従来の技術】

発泡合成樹脂容器は比重が軽く、断熱性に優れた材料であって、従来においては、多くの場合、これに氷と鮮魚や野菜類等とを収納して移送等に使用していたものである。

【０００３】しかしながら、従来のこの種の容器は極めて密接な嵌合が成されていて、取り外すのが困難なものが多く、これほど厳密に密封する必要がない場合にも使用されていたものであった。

【０００４】また、蓋の厚さも容易本体の厚さと同等の厚さを有する蓋を使用していたものであるが、これを積み重ねて移送する場合、余分な厚さとなり、これほど厚い蓋は必要がないものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は以上のような事項に鑑み開発したもので、例えば、魚介類を漁港から移送する場合は容器本体の中に氷と一緒に魚介類を収納して、何段にも積み重ねて、大型のトラックや冷凍車に積み込み移送する場合が多く、このような場合は最下段から最上段に至る容器の蓋はしないで移送し、一番上のものだけに蓋をすることもあるが、或いは移送する場合、全ての容器に蓋をする場合にも、もっと簡易な蓋でも十分にその役目を果たすことができると考えられてきている。

【０００６】また、この場合、蓋はなるべく嵩張らないものが好ましく、この点においても経済的効果の点においても新しい製品の開発が待たれていたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、容器本体の側壁内に上下に貫通する水抜き孔を設け、容器本体内の底部より前記水抜き孔に達する排水通路を形成した発泡合成樹脂製の容器本体と、これに被覆且つ嵌合し得る段部を形成した合成樹脂製シート状の蓋部とよりなり、且つ、容器本体の水抜き孔の上端部分に対応する位置の蓋に切欠き部を形成したものである。

【０００８】また、容器本体との嵌合を良くするための幾つかの凹部を形成してなるものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の一実施例を図１に基づいて詳細に説明すると、側壁２に水抜き孔３・・を設け、容器本体１内の底部６より前記水抜き孔３・・に達する排水通路７を形成した発泡スチロール製の容器本体１のこれらの水抜き孔３・・の上端部に対応する位置に切欠き部４を形成したシート状の蓋５とよりなるもので、蓋５には容器本体１の開口部の内周面に嵌合し得る段部８を形成したものであり、或いは、また容器本体１と蓋５との嵌合をより強くするために段部８に凹部９を幾つか形成されたものである。

【００１０】この場合、容器の形状はどの様な形状でも適応が可能であり、また、前記凹部９はどの部分に形成してもよい。

【００１１】また、シート状の蓋５の材質としてはどの様な材質の材料でも良いが、シート状の蓋５にするには、ポリスチレンペーパー製とすることでより容易に且つ安価に提供できるものである。

【００１２】容器本体１の材質としては断熱性に優れている発泡合成樹脂であれば、どの様な材質でも良いが、発泡スチロールが好ましい。

【００１３】尚、シート状の蓋５は発泡合成樹脂で制作されることもあり、また、普通のシート状の蓋５でも良く、また、この蓋の場合は透明な製品でも不透明な製品でも良く、薄くて丈夫で綺麗な製品であればより好ましい。

【００１４】本考案は以上のような構成であるので、積み重ねられた上部の容器１内から排出される液体は円滑に水抜き孔３・・を経て、蓋５の切欠き部４を経て、最下位の容器本体１の水抜き孔３を通り外部に排出されるもので、排出された液体によって、下部の容器の側壁２を汚すことなく最下位の容器１の側壁２の底部より外部に排出される。

【００１５】実施例１の図面では水抜き孔３を長手方向の周壁にのみ設けているが、この孔３はどの部分に設けても良く、例えば、図１に示す仮想線ように角部にも受けることもある。この様に水抜き孔３はどの部分に設けても良いものである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は以上のような構成であるので、容器内から排出される液体は円滑に容器外に排出され、容器の外壁を汚すことなく、常に、綺麗な状態の容器を使用できる。また、製作も容易であり、且つ安価に製作ができ、更に、移送する場合において、従来品に比べ蓋の厚さが極めて薄いので蓋をしたままでも嵩張らずに積み重ねができ、数多くの容器が移送できる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は容器本体と蓋との展開状態の斜面図で要
部を断面する。

【図２】図２は容器本体と蓋とを嵌合させた状態を示す
断面図

【符号の説明】

１・・・容器本体２・・・側壁３・・・水抜き孔４・・・切欠き部５・・・蓋６・・・底部７・・・排水通路８・・・段部９・・・凹部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】容器本体の側壁内に上下に貫通する水抜き
孔を設け、更に容器本体内の底部より前記水抜き孔に達
する排水通路を形成した発泡合成樹脂製容器本体と、該
容器本体に被覆し、容器本体の開口部内周面に嵌合し得
る段部を有する合成樹脂製のシート状の蓋部とよりな
り、且つ、前記容器本体の水抜き孔に対応する位置の蓋
部分に切欠き部を形成したことを特徴とする保冷容器。
【請求項２】前記シート状の蓋部として発泡合成樹脂を
使用したことを特徴とする請求項１記載の保冷容器。
【請求項３】前記シート状の蓋部の段部にやや深い凹部
を幾つか設けたことを特徴とする請求項１記載の保冷容
器。