JP3064201U

JP3064201U - 保冷容器

Info

Publication number: JP3064201U
Application number: JP1999003583U
Authority: JP
Inventors: 禎一西山
Original assignee: トーホー工業株式会社
Priority date: 1999-05-24
Filing date: 1999-05-24
Publication date: 2000-01-07
Anticipated expiration: 2005-05-24

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案は、特に魚貝類を移送、保管するため
に、開発された保冷容器であり、制作や操作が容易であ
り、且つ、製品を安価に提供することを目的としたもの
である。【解決手段】本考案は発泡合成樹脂製容器本体１と、こ
れに被覆するシート状の蓋とよりなる合成樹脂製容器に
おいて、蓋の開口部の一部に前記容器本体１の開口部よ
り少し小さい部分を成形したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、特に魚類や野菜類を移送、保管するための保冷容器の改良に関するもので、なるべく使いやすく、安価に制作できる保冷容器を提供することを目的としたものである。

【０００２】

【従来の技術】

発泡合成樹脂容器は比重が軽く、断熱性に優れた材料であって、従来においては、多くの場合、これに氷と鮮魚や野菜類等とを収納して移送や保管等に使用していたものである。

【０００３】しかしながら、従来のこの種の容器は容器本体の肉厚と蓋の肉厚とが同じ厚さであり、非常に密接に嵌合が成されていて、取り外すのが困難なものが多く、また、これらを積み重ねする場合、蓋をしたままで積み重ねると下位の容器との間に容器本体の肉厚の２倍の厚さの部分でき、無駄なものであった。更に、これほど厳密に密封する必要がない場合にも使用されていたものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は以上のような事項に鑑み開発したもので、例えば、魚介類を漁港から移送する場合は容器本体の中に氷と一緒に魚介類を収納して、何段にも積み重ねて、大型のトラックや冷凍車に積み込み移送する場合が多く、このような場合は下位の容器本体には蓋はしないで一番上の段の容器本体にのみ蓋をして移送することが多く、このような場合においても、容器本体と蓋との嵌合はもっと簡易な蓋でも十分にその役目を果たすことができると考えられてきている。

【０００５】また、この場合、蓋はなるべく嵩張らないものが好ましく、この点においても経済的効果の点においても新しい製品の開発が待たれていたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、発泡合成樹脂製容器本体と、これに被覆するシート状の蓋とより構成し、該合成樹脂製容器において、更に、蓋の開口部の内周面の一部が容器本体の開口部の外周面より少し小さく形成したものである。

【０００７】本考案は以上のような構成としたため、積み重ねて移送する場合、蓋をしたままでも、かさ張らず、また、途中の容器の蓋を取り外して積み重ねた場合も、取り外した蓋が嵩張らないので、移送及び保管等に有利に働くものである。

【０００８】また、少しの力では蓋は外れることもなく、蓋としての役目を十分に果たすものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の第１の実施例を図１に基づいて詳細に説明すると、発泡合成樹脂製容器本体１と、これに被覆するシート状の蓋２とより構成し、蓋２の開口部３の内周面４の一部が容器本体１の開口部５の外周面６より少し小さく形成したものである。

【００１０】この場合、図１は蓋２の開口部３の先端７の内周面４が容器本体１の開口部５の外周面６より少し小さく形成されているものであり、次に、図２は蓋１２の開口部１３の先端の内周面１４は容器本体１の開口部５の外周面６より少し大きく成形され、蓋１２の開口部１３の先端１７より中に入った位置で容器本体１の開口部５の外周面６より少し大きく成形されているため、これを操作するとき、蓋２を容器本体１に被せるのが容易になり、その後蓋１２を押し下げるようにすればよいので、操作は容易になるものである。

【００１１】更に、図３は第３の実施例を示し、蓋２２の開口部２３の内周面２４は全体として容器本体１の外周面より小さく成形されているものである。

【００１２】また、容器としては長方形ばかりでなく正方形のものもあり、或いは円形、楕円形、多角形状等色々の形状においても成形が可能であり、勿論使用も容易にできるものである。

【００１３】シート状の蓋２の材質としてはどの様な材質の材料でも良いが、シート状の蓋２にするには、ポリスチレンペーパー製とすることでより容易に且つ安価に提供できると共に、これを発泡シート状に成形することのより極めて伸縮性に富み、且つ、断熱性に優れた製品を提供できるものである。

【００１４】更に、容器本体１の材質としては断熱性に優れているものであれば、どの様な材質でも良いが、発泡スチロールが好ましい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は以上のような構成であるので、操作や製作も容易となり、且つ安価に製作ができ、更に、移送する場合においても、従来品に比べかさ張らないので、数多くの容器が移送できる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は容器本体と第１の実施例の蓋との展開状
態を示す斜面図で、要部を断面する。

【図２】図２は第２の実施例の蓋の斜面図一部を断面す
る。

【図３】図３は容器本体に第３の実施例の蓋と容器本体
との断面図。

【符号の説明】

１・・・容器本体２、１２、２２・・・蓋３、１３、２３・・・開口部４、１４、２４・・・内周面５・・・開口部６・・・外周面７、１７・・・先端

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】発泡合成樹脂製容器本体と、これに被覆す
るシート状の蓋とより構成し、該合成樹脂製容器におい
て、蓋の開口部内周面の一部を容器本体の開口部外周面
の大きさより少し小さく形成したことを特徴とした保冷
容器。