JP3063911B2 - 浴用剤 - Google Patents

浴用剤

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秀樹 森本
康典 松本
路郎 北原
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な浴用剤に関する。
従来の技術 入浴には疲労の回復効果や、心身をリラックスさせる
心理的効果など、種々の効果がある。この効果を高める
ため、様々な浴用剤が作られてきた。とりわけ見た目に
美しく、また見るものを楽しませるために、風呂の湯に
投入した際、湯の表面に浮上するように、気泡を含有さ
せた水溶性高分子成型物を用いたものが提案されている
(特開昭62−81432)。
発明が解決しようとする問題点 このような、気泡を含有させた浴用剤を作るには、あ
らかじめ水溶性高分子を含む水溶液を撹拌して溶液中に
気泡を含ませ、次いで溶液流延法などによりシ−ト状に
成型する方法が採られている。しかし、気泡は時間とと
もに消失するため気泡の密度を一定に保つことが難し
く、また、撹拌操作やシ−ト状に成型する操作もたいへ
ん煩わしい。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、浴湯に投入した際に表面に浮上し、か
つ簡単な操作で浴用剤を得るべく研究を重ねた結果、ゼ
ラチンを基剤とし圧力ガスを用いて気泡を含有させゲル
を作成することにより、上記の目的を達成されることを
見いだし、本発明を完成させるに至ったものである。す
なわち、ベースの気泡の密度を一定に保つ、という効果
を奏するものである。さらに、多価アルコ−ルを気泡を
含んだゼラチンのゲルに含有させることにより、浴湯中
への溶解・分散性が高まり、さらに、ゼラチンのゲルか
らの水分の蒸散を抑制してゲルの形状を安定させること
ができた。
水溶性高分子物を配合する浴用剤はいくつか提案され
ており、その水溶性高分子物質としては、アラビアガ
ム、カラギ−ナン、プルラン、ゼラチン、カゼイン、カ
ルボキシメチルセルロ−ス、ポリビニルアルコ−ルなど
が使われている。本発明においては、これらの水溶性高
分子物質の中で、ゲルの形成能や、浴湯への溶解性など
でゼラチンが最も好ましいことを見いだし、ゼラチンを
基剤とした浴用剤を発明するに至った。ゼラチンには、
適度な保湿性および膜形成性があり、皮膚の保護や滑ら
かさを与える働きがあるため、浴用剤の有効成分として
も利用できる。本発明は、このようなゼラチンの特徴に
着目し、ゼラチンゲルに圧力ガスを用いて気泡を含有さ
せ、浴湯中に投入した際、表面に浮上し、さらに浴湯中
への溶解性・分散性を改良し浴用剤としたものである。
以下本発明を詳しく説明する。
本発明は、ゼラチンの水溶液に圧力ガスを混合し、圧
力ガスの気化する性質により、ゼラチンに気泡を含有さ
せたゲルを利用した浴用剤である。詳しくはゼラチン15
〜45重量%、多価アルコール20〜45%、水32〜37%から
なるゲルと、該ゲル100部に対して2〜6部の圧縮ガス
を混合して気化させて調製した気泡を均一に有する浴用
剤である。ゼラチン濃度が高すぎるとゲルの溶解性が悪
くなり、また、ゼラチンの水溶液の粘度が高くなるため
操作性も悪くなる。一方、ゼラチン濃度が低すぎるとゲ
ルが柔らかくなりすぎ、変形しやすくなる。ゼラチンゲ
ルに気泡を含有させるため、液化ガスや圧縮ガス等の圧
力ガスを用いる。液化ガスとしてはフロン−11、12、2
1、22、113、114、C318などのフッ化炭化水素、メチル
クロライド、メチレンクロライド、エチルクロライド、
メチルクロロホルムなどの塩化炭化水素、プロパン、ノ
ルマルブタン、イソブタンなどの炭化水素、ジメチルエ
−テル等がある。また圧縮ガスとしては、炭酸ガス・窒
素ガス等がある。圧力ガスの添加量としては、ゼラチン
の水溶液100重量部に対して2〜6重量部が好ましく、
圧力ガスの量が多すぎると発泡が壊れてしまい、一方、
圧力ガスの量が少なすぎると発泡が不十分になる。ゼラ
チンの水溶液と圧力ガスを十分混合することにより、気
泡の大きさの揃った美しいゲルが得られる。
気泡を含有させたゼラチンゲルの浴湯中での溶解・分
散性を高め、また、ゼラチンゲルからの水分蒸散による
ゲルの変形を抑制するため、ゼラチンゲルに多価アルコ
−ルを含有させることが好ましい。多価アルコ−ルとし
ては、エチレングリコ−ル・ジエチレングリコ−ル・ト
リエチレングリコ−ル・ポリエチレングリコ−ル・プロ
ピレングリコ−ル・ジプロピレングリコ−ル・グリセリ
ン・ブチレングリコ−ル・ソルビト−ル・マンニト−ル
などを用いる。これらの多価アルコ−ルは、単独、ある
いは2種類以上で併用することができる。さらにこれら
多価アルコ−ルは、皮膚に水分を保持させる効果も持っ
ている。
本発明の浴用剤には、以下に示すような種々の浴用剤
成分を適宜配合することができる。
1)無機塩類 炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、
硝酸カルシウム、硫酸アルミニウム、ポリ燐酸ナトリウ
ム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水
素カルシウム、サリチル酸ナトリウム、塩化カリウム、
メタケイ酸、無水ケイ酸等。
2)有機酸類 安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、コハク酸、
リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸等。
3)油脂類 ワリセン、ラノリン、流動パラフィン、オリ−ブ油、
イソプロピルパルミテ−ト、イソプロピルミリステ−
ト、スクワラン、ヌカ油、ホホバ油等。
4)生薬抽出エキス ソウジュ、ビャクジュツ、カノコソウ、センキュウ、
トウヒ、トウキ、ジャスミン、ニンジン、ケイヒ、シャ
クヤク、ハッカ、オウゴン、サンシシ、ショウブ、ジュ
ウヤク、サフラン、米ヌカ、ウイキョウ、チンピ、カミ
ツレ、ヨクイニン、ロ−ズマリ−、オトギリソウエビス
グサ、スイカズラ等。
5)色素類 赤色2号、青色1号、黄色4号等の厚生省令タ−ル色
素別表I及びIIの色素、アンナット、コチニ−ル、クロ
ロフィル、リボフラビン、キサンチン、クロシン、アン
トラキノン等の天然色素、酸化チタン、酸化亜鉛(亜鉛
華)、酸化マグネシウム、タルク、赤色酸化鉄(ベンガ
ラ)、黄色酸化鉄、群青、酸化クロム等の無機顔料。
6)アルコ−ル類 ステアリルアルコ−ル、イソプロピルアルコ−ル、セ
チルアルコ−ル、ヘキサデシルアルコ−ル等。
7)香料類 メント−ル、ハッカ油、カンフル、ヒノキ油、ケイヒ
油、ベルガモット油、ラベンダ−油、パイン油、シンナ
モン油、ロ−ズ油、ゲラニウム油等。
8)界面活性剤類 アルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキ
ルエ−テル硫酸塩、ラウリン酸ジエタノ−ルアミド、ポ
リオキシオエチレンソルビタンモノオレエ−ト等。
9)その他 硫黄、、湯の花、雲母末、鉱砂等を添加することがで
きる。
さらに本発明の浴用剤は、上記の物質以外にも必要に
応じ、殺菌防腐剤、金属封鎖剤その他の広い範囲の物質
を配合することができる。
本発明における気泡を含有させたゼラチンゲルの形態
については、任意の形状のゲルを意味し、入浴時に浴湯
に投入するのに便利なものであれば、どのようなもので
もよい。例えば、円形、楕円形、あるいは花びら等の形
状に作ることができる。その方法としては、ゼラチンの
水溶液と圧力ガスを混合後に、種々の形状の容器に混合
溶液を噴射し、ゼラチンがゲル化するまで放置すればよ
く、容易に、花や動物など様々な形状にすることができ
る。
作用 本発明のゼラチンに気泡を含有させたゲルは、圧力ガ
スが気化する作用を利用したもので、ゼラチンゲル内に
たくさんの気泡が閉じこめられた状態のため、浴湯中に
投入した際、浴湯上に浮上する。さらに、このゲルはす
ばやく溶け始め、浴槽に不溶物の残ることはない。
[実施例] 以下実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例 以下の表に記載の成分から、気泡を含有させたゲルを
製造した。まずゼラチンを水に溶かし、これにグリセリ
ン、香料及び界面活性剤を加えて溶解させた。得られた
溶液を耐圧性容器に移し、この溶液100重量部に対して
液化イソブタンガス4重量部を加えた。よく混合した
後、溶液3gを耐圧性容器から直径5cmの円形容器に噴出
し、ゼラチンがゲル化するまで放置した。上記のような
操作にて、気泡を含有させた円形のゼラチンゲル(厚さ
約5mm)が得られた。このゲルを浴湯中に投入した際の
状態を表に併記した。
表から明らかなように、圧力ガスを用いて気泡を含有
させた実施例1〜4のゲルは、いずれも浴湯に投入した
際、すばやく浴湯上に浮かび直ちに溶解が始まる。さら
に、ゼラチンの濃度を変えることにより溶解時間を任意
に調節できることがわかる。
発明の効果 本発明の浴用剤は、浴湯中に投入すると浴湯表面に浮
上し、速やかに、完全に溶解し、湯垢などを生じる問題
はない。また、多価アルコ−ルの効果により、浴湯中へ
の浴用剤成分が均一に分散する。尚、溶解したゼラチン
により、皮膚にしっとりとした潤いを与え、皮膚を保護
する効果がある。さらに、種々の色・形のゼラチンゲル
を作ることができるので、入浴者に視覚的快感を与え、
入浴の心理効果をいっそう高め、入浴の楽しさを増加さ
せるという効果を持つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 悟 愛知県名古屋市西区鳥見町2丁目130番 地 日本メナード化粧品株式会社中央研 究所内 審査官 塚中 直子 (56)参考文献 特開 昭62−81432(JP,A) 特開 昭62−26214(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼラチン15〜45重量%、多価アルコール20
    〜45重量%、水32〜37重量%からなるゲルと、該ゲル10
    0部に対して2〜6部の圧縮ガスを混合して気化させて
    調製した気泡を均一に有する浴用剤
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