JP3063402B2 - ターボチャージャの圧縮機 - Google Patents

ターボチャージャの圧縮機

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JP3063402B2
JP3063402B2 JP4194244A JP19424492A JP3063402B2 JP 3063402 B2 JP3063402 B2 JP 3063402B2 JP 4194244 A JP4194244 A JP 4194244A JP 19424492 A JP19424492 A JP 19424492A JP 3063402 B2 JP3063402 B2 JP 3063402B2
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JP
Japan
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impeller
air
inlet
compressor
inner housing
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JP4194244A
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多計士 河村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気エネル
ギーを利用して吸気を過給するターボチャージャの圧縮
機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のターボチャージャの圧縮機として
例えば図4に示すものがある(特開昭63−20541
9号公報、参照)。
【0003】これについて説明すると、コンプレッサハ
ウジング31は、インペラ32の軸方向から空気を導入
する入口部33と、インペラ32の遠心力により加速さ
れた空気を減速加圧するディフューザ部34と、このデ
ィフューザ部34によって減速された加圧空気を集める
渦巻き状のスクロール部35とが一体形成される。
【0004】コンプレッサハウジング31にはスクロー
ル部35と入口部33を結ぶ連通孔37,38が形成さ
れ、各連通孔37,38の途中には電磁弁39が介装さ
れている。
【0005】減速時等のスロットル弁の全閉により、イ
ンペラ32の高回転時にコンプレッサ通過空気流量の低
下によりサージングが起きる。そこで、スロットル弁の
全閉時に電磁弁39が開弁し、スクロール部35の加圧
空気が各連通孔37,38を通って入口部33に噴出
し、サージングを防止するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、機関の加速
時等にもターボチャージャの回転数上昇に対して吸入空
気量のすくないときは、一時的にサージングに類似した
旋回失速を生じることがある。
【0007】しかしながら、このような従来装置にあっ
ては、電磁弁39の開弁時に連通孔37,38を通って
入口部33に逆流する流量が大きく、加速時に電磁弁3
9が開くと過給が行われず、加速性が極端に悪化するた
め、加速時等に電磁弁39を開弁させることができず、
電磁弁39が開弁する運転域が限定されるという問題点
があった。
【0008】本発明は上記の問題点に着目し、これを解
決することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気を遠心力
により加速するインペラと、インペラの軸方向から空気
を導入する入口部と、インペラの遠心力により加速され
た空気を減速加圧するディフューザ部と、ディフューザ
部によって減速された加圧空気を集める渦巻き状のスク
ロール部とを備えるターボチャージャの圧縮機におい
て、主としてディフューザ部を形成するインナーハウジ
ングと、主として入口部およびスクロール部を形成する
アウターハウジングとを互いに分割して形成し、インナ
ーハウジングとアウターハウジングの間にスクロール部
と入口部を連通する連通路を形成し、連通路の通路幅を
インペラとインナーハウジング間のチップクリアランス
と略等しく形成する。
【0010】
【作用】入口部から吸入される空気は、インペラの遠心
力により加速され、インペラを取り囲むディフューザ部
によって減速加圧された後に渦巻き状のスクロール部に
集められ、スクロール部の出口に接続する吸気管を通し
て機関本体に圧送される。
【0011】スクロール部と入口部の圧力差により、連
通路を通って加圧空気が入口部に噴出する。この噴出空
気はインペラの入口部を活性化して、境界層の剥離を起
こりにくくし、旋回失速の発生する流量域を常用域の外
に移行させて、サージングによる振動や異音の発生を防
止できる。
【0012】連通路の通路幅を、インペラとインナーハ
ウジング間のチップクリアランスと略等しく形成するこ
とにより、各連通路を通って逆流する吸気量を機関吸気
量に対して十分に小さい比率に抑えられ、全ての運転域
に渡って連通路を開通させて旋回失速を防止することが
可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】図1において、4は機関に備えられるター
ボチャージャの圧縮機を構成するインペラであり、機関
運転時は排気ガスのエネルギーにより駆動される図示し
ないタービンと一体回転し、遠心力により吸気を加速す
るようになっている。
【0015】コンプレッサハウジング1はインペラ4の
軸方向から空気を導入する入口部11と、インペラ4の
遠心力により加速された空気を減速加圧するディフュー
ザ部12と、このディフューザ部12によって減速され
た加圧空気を集める渦巻き状のスクロール部13とを有
する。
【0016】インペラ4を収装するコンプレッサハウジ
ング1はインナーハウジング2とアウターハウジング3
に分割して形成される。インナーハウジング2は主とし
てディフューザ部12を形成し、アウターハウジング3
は主として入口部11とスクロール部13を形成する。
【0017】インナーハウジング2の外周部はディフュ
ーザ部12とスクロール部13を画成する仕切り壁部2
1を形成する。インナーハウジング2とアウターハウジ
ング3はそれぞれダイキャストで成型されるが、この仕
切り壁部21をアウターハウジング3から分離すること
により、アウターハウジング3の成型を容易にする。
【0018】インナーハウジング2とアウターハウジン
グ3の間に、スクロール部13と入口部11を連通する
4本の連通路5を形成する。
【0019】図2にも示すように、インナーハウジング
2はアウターハウジング3に対する接合面22を有し、
この接合面22に各連通路5を画成する4本の溝23が
放射状に刻まれる。
【0020】インナーハウジング22の内周端24はイ
ンペラ4の回転軸と直交する環状に形成されている。各
溝23はこの内周端24に刻まれることにより、各連通
路5の出口5aはインペラ4の回転軸と放射状に直交し
ている。
【0021】各連通路5の出口5aはコンプレッサハウ
ジング1の入口部11においてインペラ4の上流側端部
4aよりわずかな距離だけ上流側に位置して開口してい
る。このため、インナーハウジング22の内周端24は
インペラ4の回転軸方向について、インペラ4の上流側
端部4Aより所定距離だけ上流側に離して形成される。
【0022】各溝23の幅および深さ、すなわち各連通
路5の通路幅は、インペラ4とインナーハウジング2の
間隙であるチップクリアランスと略等しく形成する。
【0023】次に、作用について説明する。
【0024】コンプレッサハウジング1の入口部11か
ら吸入される空気は、インペラ4の遠心力により加速さ
れ、インペラ4を取り囲むディフューザ部12によって
減速加圧された後に渦巻き状のスクロール部13に集め
られ、スクロール部13の出口に接続する吸気管を通し
て機関本体に圧送される。
【0025】コンプレッサハウジング1におけるスクロ
ール部13と入口部11の圧力差により、各連通路5を
通って加圧空気が図中矢印で示すように入口部11にイ
ンペラ4の直上流側で回転中心方向に向けて噴出する。
この噴出空気はインペラ4の入口部を活性化して境界層
の剥離を起こりにくくして、旋回失速を防止する。この
結果として、図3にも示すように、従来装置においてサ
ージラインの近傍で旋回失速の発生する流量域があった
のに対して、本発明ではこの旋回失速の発生を抑制し、
旋回失速による振動や異音の発生を防止できる。
【0026】各連通路5の通路幅を、インペラ4とイン
ナーハウジング2の間隙であるチップクリアランスと略
等しく形成することにより、各連通路5を通って逆流す
る吸気量の機関吸気量に対して十分に小さい比率に抑え
られる。これにより、各連通路5を開閉する電磁弁等が
不要となり、加速時からスロットル全閉時を含めて全て
の運転域に渡って旋回失速を防止できる。
【0027】また、各連通路5をインナーハウジング2
とアウターハウジング3の間に画成したことにより、各
連通路5を形成するにあたってコンプレッサハウジング
1に対するドリル加工等が不要となり、生産性を高めら
れる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ターボチ
ャージャの圧縮機において、主としてディフューザ部を
形成するインナーハウジングと、主として入口部および
スクロール部を形成するアウターハウジングとを互いに
分割して形成し、インナーハウジングとアウターハウジ
ングの間にスクロール部と入口部を連通する連通路を形
成し、連通路の通路幅をインペラとインナーハウジング
間のチップクリアランスと略等しく形成したため、連通
路を通って噴出する空気流によりインペラの入口部を活
性化して、全ての運転域に渡って旋回失速による振動や
異音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す圧縮機の断面図である。
【図2】同じくインナーハウジングの正面図である。
【図3】同じく圧縮機の空気量と圧力比の特性図であ
る。
【図4】従来例を示す圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサハウジング 2 インナーハウジング 3 アウターハウジング 4 インペラ 5 連通路 11 入口部 12 ディフューザ部 13 スクロール部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を遠心力により加速するインペラ
    と、インペラの軸方向から空気を導入する入口部と、イ
    ンペラの遠心力により加速された空気を減速加圧するデ
    ィフューザ部と、ディフューザ部によって減速された加
    圧空気を集める渦巻き状のスクロール部とを備えるター
    ボチャージャの圧縮機において、主としてディフューザ
    部を形成するインナーハウジングと、主として入口部お
    よびスクロール部を形成するアウターハウジングとを互
    いに分割して形成し、インナーハウジングとアウターハ
    ウジングの間にスクロール部と入口部を連通する連通路
    を形成し、連通路の通路幅をインペラとインナーハウジ
    ング間のチップクリアランスと略等しく形成したことを
    特徴とするターボチャージャの圧縮機。
JP4194244A 1992-07-21 1992-07-21 ターボチャージャの圧縮機 Expired - Lifetime JP3063402B2 (ja)

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JP6756563B2 (ja) * 2016-09-30 2020-09-16 ダイハツ工業株式会社 排気ターボ過給機

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