JP3063398B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP3063398B2
JP3063398B2 JP4181975A JP18197592A JP3063398B2 JP 3063398 B2 JP3063398 B2 JP 3063398B2 JP 4181975 A JP4181975 A JP 4181975A JP 18197592 A JP18197592 A JP 18197592A JP 3063398 B2 JP3063398 B2 JP 3063398B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてOA分野の磁
気ディスク駆動装置に使用されるスピンドルモータに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA分野のHDDやFDD等の機
器は小型,薄型かつ高性能化の要求が多くなり、そのな
かで磁気ディスク駆動装置に用いられ、磁気ディスクを
回転駆動するスピンドルモータ(以下モータと略称す
る)も同時に小型,薄型,高性能化が求められている。
なかでも小型,薄型の制約の中でボールベアリング(以
下ベアリングと略称する)の性能を充分に発揮させるこ
とができるか否かがこの種のモータの大きなポイントで
ある。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のモータに
ついて説明する。図3は従来のモータの断面図を示す。
図3において、1はステータコア、2は励磁コイル、3
はプリント配線基板、4はブラケット、4bはブラケッ
トの一部に形成されたベアリングハウジング、5は上ベ
アリング、6は下ベアリング、7はロータ、7bはロー
タ7の一部に形成されたシャフト、8はロータマグネッ
トである。励磁コイル2はプリント配線基板3を介して
モータ駆動回路(図示せず)に電気接続されている。以
上のように構成されたモータは、励磁コイル2に交番電
流が供給されてステータコア1に回転磁界を発生させ、
ロータマグネット8およびロータ7を回転させる。
【0004】このとき、小型,薄型モータでは一般に一
対の上ベアリング5と下ベアリング6に予圧が付与され
た状態で内外輪とも接着固定する、いわゆる定位置予圧
を与えて組立をおこないロータ7の高回転精度を発揮さ
せる構造が採用される。
【0005】また主に加工技術上の要求から、ブラケッ
ト4およびベアリングハウジング4bの材質はアルミニ
ウムが多用され、シャフト7bには鉄系材料が用いられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、温度変化があった場合シャフト7bとベ
アリングハウジング4bとの熱膨張係数の相違により、
上ベアリング5および下ベアリング6に対する予圧が増
減して軸受剛性が変化するという問題点が存在した。た
とえば常温で適正予圧にて組み立てた上記従来モータを
高温または低温環境にさらすと、シャフト7bよりもベ
アリングハウジング4bの方が熱膨張係数が約2倍程度
大きいので、2個の上ベアリング5と下ベアリング6の
内輪間距離G1よりも外輪間距離G2の方が変化量が大
きく、その結果予圧量が変化する。このとき予圧が適正
限度より高すぎると、上ベアリング5と下ベアリング6
内の接触面圧が増大して騒音レベルの悪化、レース面の
損傷などを引き起こす。反対に予圧が低下した場合、軸
受装置の回転精度が損なわれたり、予圧がなくなってが
たや騒音の発生をまねくなどの不具合を生じる。
【0007】本発明は上記課題を解決するものであり、
温度変化に対して極めて安定な軸受装置を備えたスピン
ドルモータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、スピンドルモータの軸受装置を次のように
改良したものである。すなわち熱膨張係数の大きい方の
部材、この場合ベアリングハウジングとベアリング外輪
を接着固定するにあたり、一対のベアリングの互いに近
い方のおおよそ半分の幅で固定するものであり、具体的
にはベアリングハウジングの一対のベアリングに対向す
る内面の中央寄りで接着固定するために、軸方向両端面
寄りの部分の内径を中央寄りの部分の内径より大きくし
てベアリングハウジングとベアリング外輪との間に隙間
を設けたものである。またベアリング外輪と接触するベ
アリングハウジングの幅を小さくしたものである。
【0009】
【作用】したがって本発明によれば、温度変化があった
ときのシャフトに接する側の内輪間距離の変位量とベア
リングハウジングに接する側の外輪間距離の変位量との
差を小さくでき、一対のベアリングの内輪間距離G1の
変化と外輪間距離G2の変化をおよそ同一にすることが
できるので、予圧の変化による回転性能の変化を引き起
こすことがない。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0011】図1(a)は本発明の一実施例におけるス
ピンドルモータの断面図、同(b)はその軸受装置周辺
の部分拡大断面図である。なお、図3に示す従来例と同
一機能の部材には同一番号を付して詳しい説明を省略
し、相違する点について説明する。
【0012】図1(b)において、5aは上側のベアリ
ング外輪、5bは上側のベアリング内輪、6aは下側の
ベアリング外輪、6bは下側のベアリング内輪、G1は
内輪間距離、G2は外輪間距離である。またS1は上側
のベアリング内輪5bの固定代表点、S2は下側のベア
リング内輪6bの固定代表点、、H1は上側のベアリン
グ外輪5aの固定代表点、H2は下側のベアリング外輪
6bの固定代表点、P1は内輪固定代表点間距離、P2
は外輪固定代表点間距離である。ベアリングハウジング
4bと一対のベアリング外輪5a,6aおよびシャフト
7bと一対のベアリング内輪5b,6bとの接着固定は
それぞれ図1(b)に示す短い斜線を付した部位でおこ
なわれる。固定代表点とは各々の接着部位の幅の中点を
いう。接着部位は図に示した幅を有するので、接着され
る部品間に熱膨張係数の差があれば幅の範囲内でも剪断
応力と弾性変位が発生する。しかしその幅の中の一点、
すなわち固定代表点だけは応力がバランスし、相対変位
が生じない。
【0013】温度変化があるときの予圧の値の変化を論
じる場合、シャフト7b,上ベアリング5,下ベアリン
グ6,ベアリングハウジング4bの4者の材質,軸方向
寸法,半径方向寸法がパラメータとなるが、おおむねシ
ャフト7b,ベアリングハウジング4bの熱膨張係数と
軸方向寸法に注目すればよい。本実施例では従来例と同
じ材質とし、その熱膨張係数はシャフト7bは鉄系材料
でμ1、ベアリングハウジング4bはアルミニウムでμ
2とする。
【0014】環境温度の変化による予圧の変動を避ける
には、図1(b)において上,下各々のベアリング5,
6の内外輪段差の変化がなければよい。言い換えれば内
輪間距離G1と外輪間距離G2との差G2−G1が温度
により変化しないよう設計すればよい。そのためには、
内輪固定代表点間距離P1の熱変形量と外輪固定代表点
間距離P2の熱変形量とを等しくする。すなわち、μ1
・P1=μ2・P2とすればよい。
【0015】本実施例においては、ベアリングハウジン
グ4bの熱膨張係数μ2はシャフト7bの熱膨張係数μ
1のおおよそ2倍であるので、外輪固定代表点間距離P
2は内輪固定代表点間距離P1のおおよそ2分の1にす
る必要がある。この命題を達成するために、ベアリング
ハウジング4bの一対のベアリングに対向する内面の中
央寄りで接着固定する手段として、ベアリングハウジン
グ4bの軸方向両端面寄りの部分の内径を中央寄りの部
分の内径より大きくして上側,下側両ベアリング外輪5
a,6aの接着部位の幅を小さくする。結果としてベア
リングハウジング4bの図示の部分に接着強度に寄与し
ない隙間C1,C2が設けられる。
【0016】上記構造とすることにより、温度が変化し
てもベアリング内外輪の軸方向変位量が常に等しく予圧
の変化が生じない。なお、隙間C1,C2には各面の接
着に用いる接着剤が充填されていてもかまわない。一般
な接着が良好におこなわれている場合は、接着剤層の厚
さが小さい方が剪断方向の剛性が高い。隙間C1,C2
が充分大きい場合、ここに充填された接着剤の剪断変形
剛性は隙間の小さい部分のそれよりも格段に低いので、
相対的に予圧に影響を与えない。この隙間C1,C2が
充分大きくても接着剤が充填してあれば半径方向の剛性
を保つことができるので、むしろ積極的に接着剤を充填
した方がよいともいえる。また当然であるが、隙間C
1,C2はこの部分が剪断方向の剛性に寄与しないよう
設けられるものであるから、不要であればベアリングハ
ウジングの幅を小さくしてもよい。
【0017】この例を本発明の第2の実施例として図2
に示す。第1の実施例と異なる点は同図(b)にその拡
大図を示すように、ベアリングハウジング4bの軸方向
の幅を上下一対のベアリングの構成する軸方向の幅より
小さく形成した点であり、その作用効果は第1の実施例
の場合と同様である。
【0018】このような本発明の構造の副次効果とし
て、ベアリングハウジング4bが上ベアリング5および
下ベアリング6をガイドする幅が小さくなるため、ブラ
ケット4とロータ7の平行度が必要な場合には、ブラケ
ット4の加工精度に依存せず高精度な組み立て治具に固
定して接着硬化をつことにより、治具と同等の平行度
をもった製品を得ることができる。逆に治具を用いずに
ベアリングハアジング4bで上ベアリング5と下ベアリ
ング6をガイドして組み立てたい場合は、隙間C1,C
2の一部に剪断方向の剛性には寄与しないが、上ベアリ
ング5と下ベアリング6の倒れ防止の役割を果たす程度
の幅の狭いガイド部を設ければよい。
【0019】以上、第1および第2の実施例はベアリン
グハウジング4bがブラケット4に固着してシャフト7
bがロータ7とともに回転し、ロータ7の一部をなす構
造のシャフト回転型モータについてのみ説明したが、シ
ャフトがブラケットに固着されていてベアリングハウジ
ングがロータとともに回転するシャフト固定型モータに
ついても同様に本発明にかかわる技術を適用することが
できる。
【0020】
【発明の効果】上記実施例より明らかなように本発明に
よれば、温度の変化が生じてもベアリングに加えられた
予圧の変化が小さく軸受剛性の変動幅が小さいので、温
度変化に対し極めて安定であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例のスピンドルモー
タの断面図 (b)同スピンドルモータの要部拡大断面図
【図2】(a)本発明の第2の実施例のスピンドルモー
タの断面図 (b)同スピンドルモータの要部拡大断面図
【図3】従来のスピンドルモータの断面図
【符号の説明】
4b ベアリングハウジング 5 上ベアリング 5a 上側のベアリング外輪 5b 上側のベアリング内輪 6 下ベアリング 6a 下側のベアリング外輪 6b 下側のベアリング内輪 7b シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/173 H02K 5/16 H02K 21/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のボールベアリングと、シャフト
    と、シャフトより熱膨張係数の大きな材料よりなるベア
    リングハウジングとを有し、シャフトとボールベアリン
    グ内輪およびボールベアリング外輪とベアリングハウジ
    ングが互いに圧入または接着されることによって固定さ
    れたスピンドルモータであって、前記ベアリングハウジ
    ングの軸方向両端面寄りの部分の内径を中央寄りの部分
    の内径よりも大きくして前記ベアリングハウジングとボ
    ールベアリング外輪との間に隙間を設けたスピンドルモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 一対のボールベアリングと、シャフト
    と、シャフトより熱膨張係数の大きな材料よりなるベア
    リングハウジングとを有し、シャフトとボールベアリン
    グ内輪およびボールベアリング外輪とベアリングハウジ
    ングがそれぞれ圧入又は接着されることによって固定さ
    れたスピンドルモータであって、前記ベアリングハウジ
    ングの軸方向の幅が前記一対のボールベアリングの構成
    する軸方向の幅よりも小さく形成されたスピンドルモー
    タ。
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