JP3063364U - 使用水の循環浄化システム - Google Patents

使用水の循環浄化システム

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JP3063364U JP1999002808U JP280899U JP3063364U JP 3063364 U JP3063364 U JP 3063364U JP 1999002808 U JP1999002808 U JP 1999002808U JP 280899 U JP280899 U JP 280899U JP 3063364 U JP3063364 U JP 3063364U
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▲しげ▼夫 堀田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセット印刷機の湿し水、凸版印刷機の定
着液の洗い水、写真現像液の洗い水、各種印刷機器の洗
い水などを循環浄化する。 【解決手段】 貯水タンクに循環ラインを接続し、この
循環ラインにカートリッジフィルター、マイクロフィル
ターおよび流水殺菌灯などを介在させ、該タンク内の水
を循環ラインに通してカートリッジフィルター、マイク
ロフィルターおよび流水殺菌灯などによって常に浄化お
よび活性化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、オフセット印刷機の湿し水、凸版印刷機の定着液の洗い水、写真現 像液の洗い水、各種印刷機器の洗い水などを循環浄化するシステムに関し、貯水 タンク内の水の全面的な交換が不要である使用水の循環浄化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
オフセット印刷では、周知のように、版面の非画線部にだけ湿し水を選択的に つけ、湿し水の存在によって非画線部へのインキの付着を防ぐ。この非画線部に は、例えば親水性高分子のアラビアゴムを表面塗布し、そのアラビアゴムは印刷 直前に洗い落としても若干は残り、その部分の水を吸収し且つ油を弾く。一方、 湿し水はそれ自体でも濡性が良いことが必要があり、このために表面張力を低下 させている。湿し水の添加剤として、その表面張力を低下させてもインキを乳化 しないエッチ液(親水液)やイソプロピルアルコール(IPA)などを使用し、 さらにインキの乾燥遅れを防ぐためのpH調節剤や防錆剤を加える。
【0003】 湿し水は、インキが練ローラで練られる際に粘度の低下と 同時に温度上昇が発生することを防ぎ、インキ温度が版面において適正値となる ように、版面を冷却している。このため、湿し水の供給装置には、湿し水を適正 に管理するための各種の機器を付設し、例えば、エッチ液濃度ないしイソプロピ ルアルコール濃度およびpHの自動制御機、湿し水の水温を検知して自動冷却す る機器を取り付ける。
【0004】 一方、湿し水には、印刷が行われている間に各種の不純物 が混入する。例えば、インキの練ローラから発生したインキミストが混入し、版 面におけるインキまたはインキ成分が乳化によって混入し、さらに印刷用紙から 生じる紙粉も混入するうえに、機械油の混入も完全には防止できない。このため 、湿し水の供給装置には、湿し水を濾過・浄化するための濾過器を付設する。こ の供給装置において、湿し水を印刷ユニットの版面に供給する水舟と、湿し水を 適正に管理する貯水タンクとの間で、湿し水は常に循環する。各色印刷ユニット の水舟からオーバーフローした湿し水は、各水舟からの配管を経て集合し、循環 ポンプによって濾過器を通過して混入した不純物を除き、さらに貯水タンクを経 由し、含有成分、物性および液温などを調節してから各水舟に戻す。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
既存の湿し水供給装置において、用いる濾過器は、隙間を通り抜けようとする 不純物粒子を物理的に捕捉するスポンジフィルターである。この種のスポンジフ ィルターは、目詰まりを起こす前に交換することを要し、フィルター交換を1日 1回だけで済ませしかも濾過器を大型化しないために、各オフセット印刷機に個 別に濾過器を設置することが必要となる。この結果、この湿し水供給装置は、設 備費用が高いうえに、スポンジフィルターの使い捨てによってランニングコスト も高くなる。このスポンジフィルターは、不純物を完全に除くことができず、水 舟や貯水タンクなどに汚れが付着してしまう。
【0006】 また、水舟や貯水タンクなどの汚れを除くには、定期的に 湿し水供給装置を清掃する必要があり、その間はオフセット印刷機を稼働できな い。また、この湿し水供給装置では、湿し水に少量残留する不純物のために、印 刷物に画線の太りや地汚れが生じて印刷品質の不良を発生しやすく、特に、タン ク壁面などに付着した汚れが剥離すると重大な印刷品質不良となってしまう。
【0007】 本考案は、従来の湿し水供給装置に関する前記の問題点を 改善するために提案されたものであり、水舟や貯水タンクにおける湿し水の汚れ が極めて少なく、高品質の印刷物などを常に得ることができる使用水の循環浄化 システムを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、湿し水の全面 的交換が不要になってランニングコストが低廉になる使用水の循環浄化システム を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る循環浄化システムは、貯水タンクに 循環ラインを接続し、この循環ラインにカートリッジフィルター、マイクロフィ ルターおよび流水殺菌灯などを介在させることにより、使用機器へ水を供給・回 収する貯水タンクについて、該タンク内の水を循環ラインに通してカートリッジ フィルター、マイクロフィルターおよび流水殺菌灯などによって常に浄化および 活性化する。この循環浄化システムは、オフセット印刷機の湿し水を浄化するほ かに、凸版印刷機の定着液の洗い水、写真現像液の洗い水、各種印刷機器の洗い 水などを循環浄化することが可能である。
【0009】 この循環浄化システムでは、貯水タンク内の水の一部を定 期的に等量の未使用水と交換すると好ましい。この場合の「等量」とは、貯水タ ンク内の水の正味の排水量のほかに、自然蒸発や版面付着などによる減少量を加 算した水量を意味する。
【0010】 本考案の循環浄化システムは、貯水タンクに対してポンプ を介して浄水タンクを並設し、且つ浄水タンクに循環ラインを接続し、この循環 ラインにフィルターおよび流水殺菌灯などを介在させると好ましい。また、循環 ライン内にエアポンプを設置し、循環する水を曝気して活性化すると好ましい。 この循環浄化システムでは、使用機器へ水を供給する浄水タンクについて、該タ ンク内の水を循環ラインに通してフィルターおよび流水殺菌灯などによって常に 浄化するとともに、使用機器からの排水を貯水タンクを経て浄水タンクに回収す る。この循環浄化システムについても、浄水タンク内の水の一部を定期的に等量 の未使用水と交換すると好ましい。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1はオフセット印刷機における湿し水供給装置の構成を模式的に示す。図1 では、水舟2や水元ローラ3をそれぞれ1つだけを図示するが、これらはオフセ ット印刷機1において、各色の印刷ユニットごとに付属する複数組の構成要素で ある。本考案の循環浄化システムは、浄水タンク8を備えることにより、オフセ ット印刷機の湿し水供給装置のほかに、凸版印刷機の定着液の洗い水装置、写真 現像液の洗い水装置、各種印刷機器の洗い水装置などに広範囲に適用できる。
【0012】 この循環浄化システムは、循環ライン20として印刷機な どの貯水タンク(ラインタンク)7に直接設置しても、浄水タンク8とともに既 設の装置に付設することも可能である。この循環浄化システムは、設備規模を調 整するだけで、凸版印刷機の定着液の洗い水、写真現像液の洗い水、各種印刷機 器の洗い水などを得るために設置可能である。
【0013】 浄水タンク8には、湿し水におけるエッチ液(H液)の濃 度および/またはイソプロピルアルコールの濃度、pH、水温などを検出する検 出器が設けられている。また、これらの検出データに基づいて、湿し水の物性、 成分、液温、液補充などを自動制御する調節器が設けられている。pHは、通常 、4.5〜6.0程度に、また温度はたとえば湿し水付けローラ上で17℃程度 になるように調節すればよい。これらの機器が既に貯水タンク7に設置されてい るならば、その一部または全部を利用することにより、浄水タンク8への設置を 省略することが可能である。
【0014】 この循環浄化システムにおいて、マイクロフィルター24 は、通常、カートリッジフィルター22よりも孔径が小さく、濾取する不純物を 分けておくと効率的な濾過を達成でき、3種以上のフィルターを介在させること も可能である。一般に、フィルター22で微細な分散粒子まで分離するのに対し 、マイクロフィルター24は、0.05〜10μmの微粒子やコロイドを分離で きる精密濾過膜であり、所望に応じて限外濾過膜なども使用可能である。
【0015】 流水殺菌灯26には、エアポンプ45を付設するかまたは 循環ライン20内に別個にエアポンプを設置する。エアポンプ45は、循環ライ ン20を通る水の中に酸素を吹き込み、曝気によって水を活性化する。
【0016】 この循環浄化システムにおいて、定量交換装置56は、浄 水タンク8または貯水タンク7から湿し水の一部を1週間に1度程度で定期的に 排出し、その排出量などに応じて管路60を経て新規の湿し水を供給し、その給 排量は実質的に等量である。図1に示す定量交換装置では、排出量に応じて新規 の水を供給するけれども、この定量交換装置は湿し水の排出量に応じて一般水道 水だけを供給し、新規の湿し水は別個の定量装置(図示しない)を介して供給す るように構成してもよい。この定量交換装置により、常に一定量の湿し水を浄水 タンク8内に保持し、その給排量と交換時間などは湿し水の汚染度に応じて自動 制御する。
【0017】
【実施例】
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。図1はオフセット印刷機の湿し水 供給回路を示す図である。図1において、オフセット印刷機1の水舟2に水元ロ ーラ3を回転自在に設置している。水舟2は、図1では1個だけを示しているが 、この水舟は各色の印刷ユニットのおのおのに付属することにより、通常、複数 組設置されて管路5に集束することになる。水舟2をオーバーフローする湿し水 は、管路5を経て貯水タンク7に回収し、該管路には従来と同様にスポンジフィ ルター(図示しない)などが介在している。
【0018】 浄水タンク8は、例えば容量200リットルの貯水タンク 7よりも容量が大きく、ポンプ10を介して貯水タンク7に並設する。浄水タン ク8には、湿し水を適正に管理するための各種の機器を取り付け、例えば、エッ チ液濃度、pHおよび水温の自動検出機、これらの検知データに基づく自動制御 器などを設置する。
【0019】 浄水タンク8を備える循環浄化システムは、図1に示すよ うに、オフセット印刷機の湿し水供給回路に付設し、貯水タンク7内の湿し水は ポンプ10によって管路12を経て浄水タンク8へ送り出す。浄水タンク8内の 湿し水は、管路14を経てポンプ(図示しない)によって水舟2へ供給し、該浄 水タンクには、管路16,18を介して循環ライン20を接続する。
【0020】 循環ライン20には、図2に示すように、カートリッジフ ィルター22、マイクロフィルター24および流水殺菌灯26をそれぞれ設置す る。管路16は、浄水タンク8とフィルタケーシング28とを接続し、該管路に 手動バルブ29と電磁バルブ30を設置する。フィルタケーシング28には、複 数枚のカートリッジフィルター22を収納し、さらに水位センサー31を取り付 ける。カートリッジフィルター22は、例えば孔径25μmであり、微細な分散 粒子まで分離できる。
【0021】 フィルタケーシング28とマイクロフィルター24とは、 ポンプ32および電磁バルブ33を介在させた管路35で接続する。マイクロフ ィルター24は、図2において4個の筒状体を使用し、直列接続した2枚を並列 に配置し、その下方に排水路に通じるドレンパン37を設置する。直列2個のマ イクロフィルター24を並列配置する理由は、直列2個当たりの濾過性能が8. 3〜16.7リットル/分であるからであり、フィルターを大型化すれば1個ま たは複数個を直列配列することも可能である。マイクロフィルター24と電磁バ ルブ33との間には、電磁バルブ38を取り付けた排水路39を分岐する。各マ イクロフィルター24は、湿し水に含まれる0.05〜10μmの微粒子やコロ イドを分離する精密濾過膜である。
【0022】 マイクロフィルター24と流水殺菌灯26とは、電磁バル ブ40およびフロースイッチ42を介在させた管路43で接続する。流水殺菌灯 26には、20リットル/分のエアを送り込むエアポンプ45を連結する。流水 殺菌灯26は、紫外線ランプを中心に設置し、且つエアが流通する内管と湿し水 が流通する外管との二重構造であり、内管を通るエアが紫外線によってオゾンと なって湿し水に溶け込み、紫外線によって効果的に殺菌する。流水殺菌灯26は 管路18を経て浄水タンク8と接続し、該管路に手動バルブ46を設置する。同 時に、エアポンプ45は、循環ライン20を通る水の中に酸素を吹き込み、曝気 によって水を活性化する。
【0023】 また、フロースイッチ42は、流水量を5〜20リットル /分の範囲に設定でき、この流水量は減少動作範囲で0.8〜5リットル/分で ある。管路43には、フロースイッチ42に対するバイパス路48を接続し、該 バイパス路に手動バルブ50を設置する。マイクロフィルター24と電磁バルブ 40との間には、電磁バルブ52を取り付けた給水路54を分岐し、該給水路は 一般水道管と連結する。給水路54には、例えば、図1に示す定量交換装置56 を経て水道水を送り込んでもよい。
【0024】 図1に示す定量交換装置56は、管路58を経て浄水タン ク8から湿し水の一部を定期的に排出し、その排出量などに応じて管路60を経 て新規の湿し水を供給し、常に一定量の湿し水を浄水タンク8内に保持させる。 定量交換装置56への給水路62は一般水道管と連結し、水道水にエッチ液やI PAなどを添加して湿し水として送り込む。
【0025】 次に、本考案の循環浄化システムの動作を図1の湿し水供 給回路とともに説明する。浄水タンク8内の湿し水は、ポンプ(図示しない)に よって、オフセット印刷機における印刷ユニットの水舟2に配管を介して供給す る。水舟2は、両面4色のオフセット印刷機であれば、1台のオフセット印刷機 に8つ設ける。水舟2の湿し水は、水元ローラ3とそれに続く複数のローラを経 て版胴の版面に送られ、その版面における親水性の非画線部に吸収されて、各非 画線部にインキを付着させない。
【0026】 湿し水を供給するローラは、版面における親油性の画線部 に付着したインキにも接触することにより、湿し水を版面に供給する複数のロー ラを経由して、インキやインキ成分が水舟2の湿し水に入り込む。この理由は、 親油性のインキ成分でも微量は湿し水に溶け、且つインキ成分がエマルジョンと なって湿し水に分散するからである。また、版胴近傍のインキ練りローラやイン キ付けローラによってインキ膜が分割されると、インキミストが発生し、該版胴 の近くに移送される印刷用紙から紙粉が発生する。インキミスト、紙粉または機 械油などの不純物は、湿し水を版面に供給する複数のローラに付着し、これらの ローラを経由して水舟2の湿し水へ侵入したり、該水舟の湿し水に直接入り込む 不純物もある。この結果、水舟2をオーバーフローする湿し水には、各種の不純 物が存在している。
【0027】 複数個の水舟2をオーバーフローした湿し水は、管路5に 集束され、該管路を経て貯水タンク7に回収する。貯水タンク7には水位計64 を取り付け、タンク内の湿し水が一定量を超えると、ポンプ10によって浄水タ ンク8へ送り出す。浄水タンク8において、湿し水に混入した各種の不純物を除 くため、その湿し水を循環ライン20に通して循環浄化する。循環ライン20は 、例えば1日に3〜4時間稼働すればよく、ポンプ32によって通常5〜20リ ットル/分の湿し水が流通する。
【0028】 循環ライン20において、管路16へ流入した湿し水はフ ィルタケーシング28に入り、カートリッジフィルター22の隙間を通過する。 ケーシング28に水位センサー31を設置することにより、該ケーシング内の湿 し水量が所定値を超えると電磁バルブ30を作動して湿し水の流入を停止する。 フィルター22を通過する際に、湿し水に含まれるインキ、機械油などの親油性 の不純物を吸着するとともに、紙粉など物理的に捕捉する。カートリッジフィル ター22は定期的に交換すればよい。
【0029】 フィルタケーシング28を出た湿し水は、ポンプ32を経 由してマイクロフィルター24に送り込み、湿し水が流通している際に電磁バル ブ33,40を開き、電磁バルブ38,52を閉じる。マイクロフィルター24 は、カートリッジフィルター22と比較して相対的に狭い隙間を有することを要 し、微細な分散粒子、コロイドなどを効果的に除去して湿し水を浄化する。フィ ルター24の存在により、フィルター22の装置規模を小さく済ませるとともに 、フィルター22で比較的粒径の大きい不純物や油性粒子を大部分除去するため 、フィルター24は目詰まりを起こしにくく、併用によって洗浄や交換期間が大 幅に長くなって、ランニングコストを節約できる。フィルター24の交換は、通 常、1〜2年に1回でよい。
【0030】 マイクロフィルター24で浄化された湿し水は、例えば2 0リットル/分の流量で流水殺菌灯26を通過する。流水殺菌灯26は、通過す る湿し水を常時殺菌し、湿し水中のバクテリアの総量を減らして腐敗を防ぎ、多 少のバクテリアが繁殖しても湿し水を循環することで死滅してしまう。
【0031】 一般に、マイクロフィルター24は、湿し水が流通してい ない時に水道水で洗浄すると好ましく、この洗浄によってフィルター24の交換 期間を著しく延長できる。この洗浄の際には、電磁バルブ33,40を閉じ、電 磁バルブ38,52を開く。水道水は、交換装置56から給水路54を通ってマ イクロフィルター24へ流入し、該フィルターを洗浄してから、管路39から排 出する。一方、フィルター24を通過して不純物を取り込んだ廃水は、ドレンパ ン37から排出する。
【0032】 図1に示す定量交換装置56は、管路58を経て浄水タン ク8から湿し水の一部を定期的に取り出し、その水量は例えば1週間1回、20 リットル程度であり、この量は湿し水の汚染度に応じて適正値に自動設定する。 交換装置56は、湿し水の排出量、自然蒸発量などに応じて管路60を経て新規 の湿し水を自動的に供給し、常に一定量の湿し水を浄水タンク8内に保持させる 。この定期的な湿し水の部分交換により、浄水タンク8内の湿し水の全面的な交 換が不要である。また、交換装置56は、電磁バルブ38,52と連動して、給 水路54を経てマイクロフィルター24へ洗浄水を送り、この水量は通常10〜 15リットルである。
【0033】
【考案の効果】
本考案に係る循環浄化システムは、使用水を常に浄化することにより、使用水 が清浄になり、高品質の印刷物、鮮明な写真現像などを得ることができる。この 循環浄化システムは、オフセット印刷機の湿し水、凸版印刷機の定着液の洗い水 、写真現像液の洗い水、各種印刷機器の洗い水などに広範囲に適用できる。本考 案の循環浄化システムを適用すると、使用水中の粗大な分散粒子、微細粒子、コ ロイドなどの不純物をほぼ完全に除くことができる。この考案をオフセット印刷 機の湿し水供給装置に付設すると、湿し水が浄化されて画線の太り、地汚れ、刷 りムラ、版面へのゴミ付きなどによる不良が発生せず、印刷物が高品質になる。
【0034】 本考案に係る循環浄化システムは、使用水を常に浄化する とともにその一部を定期的に交換することにより、貯水タンク内の水を全量交換 する必要がなくなり、使用水を全量交換するために装置を一時停止する問題が解 消し、作業効率が飛躍的に向上する。本考案の循環浄化システムでは、使用水の 総消費量が低下するうえに、印刷機自体の湿し水供給装置などを変更する必要が ないので、設備コストとランニングコストも低廉になる
【0035】 また、本考案の循環浄化システムを適用することにより、 各種のフィルターで不純物を除去し、常に浄化された湿し水が各色版面に供給で きる。本考案の循環浄化システムは、1日に数時間稼働するだけであり、停止時 間の間にカートリッジフィルターを交換したり、マイクロフィルターを洗浄すれ ばよいことにより、湿し水の浄化を続けながらフィルターなどの部材を交換する ことができる。本考案によれば、循環浄化システムを集中管理することにより湿 し水供給装置の設置数が少なくなるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る循環浄化システムをオフセット
印刷機の湿し水供給装置に組み込んだ例を模式的に示す
図である。
【図2】 本考案の循環浄化システムの要部を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 オフセット印刷機 2 水舟 7 貯水タンク 8 浄水タンク 5 循環ライン 20 循環ライン 22 カートリッジフィルター 24 マイクロフィルター24 26 流水殺菌灯

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット印刷機の湿し水などを循環浄
    化するシステムであって、貯水タンクに循環ラインを接
    続し、この循環ラインにカートリッジフィルター、マイ
    クロフィルターおよび流水殺菌灯などを介在させること
    により、使用機器へ水を供給・回収する貯水タンクにつ
    いて、該タンク内の水を循環ラインに通してカートリッ
    ジフィルター、マイクロフィルターおよび流水殺菌灯な
    どによって常に浄化および活性化している使用水の循環
    浄化システム。
  2. 【請求項2】 オフセット印刷機の湿し水などを循環浄
    化するシステムであって、貯水タンクに循環ラインを接
    続し、この循環ラインにカートリッジフィルター、マイ
    クロフィルターおよび流水殺菌灯などを介在させること
    により、使用機器へ水を供給・回収する貯水タンクにつ
    いて、該タンク内の水を循環ラインに通してカートリッ
    ジフィルター、マイクロフィルターおよび流水殺菌灯な
    どによって常に浄化および活性化するとともに、貯水タ
    ンク内の水の一部を定期的に等量の未使用水と交換して
    いる使用水の循環浄化システム。
  3. 【請求項3】 オフセット印刷機の湿し水などを循環浄
    化するシステムであって、貯水タンクに対してポンプを
    介して浄水タンクを並設し、且つ浄水タンクに循環ライ
    ンを接続し、この循環ラインに少なくとも2種のフィル
    ターなどを介在させることにより、使用機器へ水を供給
    する浄水タンクについて、該タンク内の水を循環ライン
    に通してフィルターおよび流水殺菌灯などによって常に
    浄化するとともに、使用機器からの排水を貯水タンクを
    経て浄水タンクに回収する使用水の循環浄化システム。
  4. 【請求項4】 オフセット印刷機の湿し水などを循環浄
    化するシステムであって、貯水タンクに対してポンプを
    介して浄水タンクを並設し、且つ浄水タンクに循環ライ
    ンを接続し、この循環ラインに少なくとも2種のフィル
    ターなどを介在させることにより、使用機器へ水を供給
    する浄水タンクについて、該タンク内の水を循環ライン
    に通してフィルターおよび流水殺菌灯などによって常に
    浄化するとともに、使用機器からの排水を貯水タンクを
    経て浄水タンクに回収するとともに、浄水タンク内の水
    の一部を定期的に等量の未使用水と交換する使用水の循
    環浄化システム。
  5. 【請求項5】 オフセット印刷機の湿し水などを循環浄
    化するシステムであって、貯水タンクに対してポンプを
    介して浄水タンクを並設し、且つ浄水タンクに循環ライ
    ンを接続し、この循環ラインにカートリッジフィルタ
    ー、マイクロフィルターおよび流水殺菌灯などを介在さ
    せることにより、使用機器へ水を供給する浄水タンクに
    ついて、該タンク内の水を循環ラインに通してカートリ
    ッジフィルター、マイクロフィルターおよび流水殺菌灯
    などによって常に浄化および活性化するとともに、使用
    機器からの排水を貯水タンクを経て浄水タンクに回収す
    るとともに、浄水タンク内の水の一部を定期的に等量の
    未使用水と交換する使用水の循環浄化システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288837A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Sanetsu:Kk 湿し水安定化装置と湿し水浄化方法

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