JP3063287B2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents
自動車用空気調和装置Info
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- JP3063287B2 JP3063287B2 JP3251333A JP25133391A JP3063287B2 JP 3063287 B2 JP3063287 B2 JP 3063287B2 JP 3251333 A JP3251333 A JP 3251333A JP 25133391 A JP25133391 A JP 25133391A JP 3063287 B2 JP3063287 B2 JP 3063287B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用空気調和装
置に関するものである。
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用空気調和装置の温度調節
方法として、エアミックスダンパ方式が採用されてい
る。つまり、エアミックスダンパの開度調整によりヒー
タコアの通過空気量と、ヒータコアをバイパスする空気
量との割合を変更して車室内への空気吹出温度を調節す
るものである。そして、この方式を採用した装置におい
て、フェイスモード時にエアミックスダンパをホット側
にすると、フェイス吹出口より使用上限温度(約30
℃)以上の暖風が吹き出し、温度コントロールされた空
気の使用領域が狭くなっている。又、B/Lモード(バ
イレベルモード)では、フット吹出温に対しフェイス吹
出温を低くし頭寒足熱の快適な車室内空間にするため、
複雑な空気案内板が必要となり、抵抗増加による騒音の
増大や風量の低下を招いている。
方法として、エアミックスダンパ方式が採用されてい
る。つまり、エアミックスダンパの開度調整によりヒー
タコアの通過空気量と、ヒータコアをバイパスする空気
量との割合を変更して車室内への空気吹出温度を調節す
るものである。そして、この方式を採用した装置におい
て、フェイスモード時にエアミックスダンパをホット側
にすると、フェイス吹出口より使用上限温度(約30
℃)以上の暖風が吹き出し、温度コントロールされた空
気の使用領域が狭くなっている。又、B/Lモード(バ
イレベルモード)では、フット吹出温に対しフェイス吹
出温を低くし頭寒足熱の快適な車室内空間にするため、
複雑な空気案内板が必要となり、抵抗増加による騒音の
増大や風量の低下を招いている。
【0003】それを防ぐために、ヒータコアをバイパス
する冷風バイパス通路を設け、この冷風バイパス通路を
通してヒータコアにて加熱されていない冷風をフェイス
吹出口から吹き出させることが考えられている。この冷
風バイパス通路を用いた例として実開昭60−1517
10号公報があり、この場合、冷風バイパス通路を開閉
するダンパが設置されており、必要に応じて冷風バイパ
ス通路を開くようになっている。
する冷風バイパス通路を設け、この冷風バイパス通路を
通してヒータコアにて加熱されていない冷風をフェイス
吹出口から吹き出させることが考えられている。この冷
風バイパス通路を用いた例として実開昭60−1517
10号公報があり、この場合、冷風バイパス通路を開閉
するダンパが設置されており、必要に応じて冷風バイパ
ス通路を開くようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、冷風バイパ
ス通路専用のダンパを必要とするとともに、そのダンパ
を駆動するためのリンク機構が必要となるなど、複雑な
構造となっていた。
ス通路専用のダンパを必要とするとともに、そのダンパ
を駆動するためのリンク機構が必要となるなど、複雑な
構造となっていた。
【0005】この発明の目的は、冷風バイパス通路専用
のダンパを設けることなく、フェイスモードでの温度コ
ントロールされた空気の使用領域を広くすることができ
る自動車用空気調和装置を提供することにある。
のダンパを設けることなく、フェイスモードでの温度コ
ントロールされた空気の使用領域を広くすることができ
る自動車用空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ダクト内に
て第1のバイパス通路が形成されるように配置され、通
過空気を加熱するヒータコアと、前記第1のバイパス通
路に開閉可能に設けられ、開度調整にて前記ヒータコア
の通過空気量と第1のバイパス通路の通過空気量との割
合を調整するエアミックスダンパと、一端が前記ダクト
でのヒータコアの上流側に開口するとともに他端がヒー
タコアの下流側でのフェイス吹出口への開口部の近接位
置に開口する第2のバイパス通路と、前記ダクトでのヒ
ータコアの下流側に設けられ、フェイス吹出口への開口
部と前記第2のバイパス通路の開口部とを同時に開閉す
るフェイス用ダンパとを備えた自動車用空気調和装置を
その要旨とするものである。
て第1のバイパス通路が形成されるように配置され、通
過空気を加熱するヒータコアと、前記第1のバイパス通
路に開閉可能に設けられ、開度調整にて前記ヒータコア
の通過空気量と第1のバイパス通路の通過空気量との割
合を調整するエアミックスダンパと、一端が前記ダクト
でのヒータコアの上流側に開口するとともに他端がヒー
タコアの下流側でのフェイス吹出口への開口部の近接位
置に開口する第2のバイパス通路と、前記ダクトでのヒ
ータコアの下流側に設けられ、フェイス吹出口への開口
部と前記第2のバイパス通路の開口部とを同時に開閉す
るフェイス用ダンパとを備えた自動車用空気調和装置を
その要旨とするものである。
【0007】
【作用】エアミックスダンパの開度調整にてヒータコア
の通過空気量と第1のバイパス通路の通過空気量との割
合が調整される。そして、ヒータコアの通過による加熱
空気と第1のバイパス通路の通過空気量が混合してフェ
イス吹出口へと向かう。一方、第2のバイパス通路を通
過した空気がフェイス吹出口へと向かう。このとき、フ
ェイス用ダンパにてフェイス吹出口への開口部と第2の
バイパス通路の開口部とが同時に開閉される。
の通過空気量と第1のバイパス通路の通過空気量との割
合が調整される。そして、ヒータコアの通過による加熱
空気と第1のバイパス通路の通過空気量が混合してフェ
イス吹出口へと向かう。一方、第2のバイパス通路を通
過した空気がフェイス吹出口へと向かう。このとき、フ
ェイス用ダンパにてフェイス吹出口への開口部と第2の
バイパス通路の開口部とが同時に開閉される。
【0008】つまり、フェイス用ダンパにてフェイス吹
出口の開閉と同時に第2のバイパス通路(冷風バイパス
通路)の開閉が行われ、第2のバイパス通路専用ダンパ
が不要になる。
出口の開閉と同時に第2のバイパス通路(冷風バイパス
通路)の開閉が行われ、第2のバイパス通路専用ダンパ
が不要になる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には本実施例の自動車用空気調
和装置の平断面図を示す。ダクト1の最上流部には送風
機2が設置され、送風機2の駆動により内気又は外気が
ダクト1内に供給される。この内気と外気との切り替え
は内外気切替ダンパ3により行われる。又、ダクト1内
にはエバポレータ4が設置され、冷凍サイクルの駆動に
より冷媒が供給されて冷媒の気化熱によりエバポレータ
4を通過する空気が冷却される。
に従って説明する。図1には本実施例の自動車用空気調
和装置の平断面図を示す。ダクト1の最上流部には送風
機2が設置され、送風機2の駆動により内気又は外気が
ダクト1内に供給される。この内気と外気との切り替え
は内外気切替ダンパ3により行われる。又、ダクト1内
にはエバポレータ4が設置され、冷凍サイクルの駆動に
より冷媒が供給されて冷媒の気化熱によりエバポレータ
4を通過する空気が冷却される。
【0010】又、ダクト1内のエバポレータ4の下流に
はヒータコア5が配置されている。そして、図1におい
てダクト1内でのヒータコア5の上側には第1のバイパ
ス通路6が形成されている。
はヒータコア5が配置されている。そして、図1におい
てダクト1内でのヒータコア5の上側には第1のバイパ
ス通路6が形成されている。
【0011】ヒータコア5は箱型に形成され、図1にお
いて上側が空気取入口5aとなり、下側が空気排出口5
bとなっている。又、ヒータコア5にはエンジン冷却水
が通過するフィン付チューブ(図示略)が複数本立設さ
れ、エンジン冷却水の循環に伴いチューブが発熱し、ヒ
ータコア5の空気取入口5aから空気排出口5bへと通
過する空気との間で熱交換が行われるようになってい
る。
いて上側が空気取入口5aとなり、下側が空気排出口5
bとなっている。又、ヒータコア5にはエンジン冷却水
が通過するフィン付チューブ(図示略)が複数本立設さ
れ、エンジン冷却水の循環に伴いチューブが発熱し、ヒ
ータコア5の空気取入口5aから空気排出口5bへと通
過する空気との間で熱交換が行われるようになってい
る。
【0012】第1のバイパス通路6にはエアミックスダ
ンパ7が開閉可能に立設されている。このエアミックス
ダンパ7は、開閉中心となる回動軸7aと、回動軸7a
に固定された長方形状の板材7bとからなり、回動軸7
aがヒータコア5における第1のバイパス通路6の最下
流側での近接位置に支持されるとともに、板材7bが上
流側を向いている。そして、エアミックスダンパ7の開
度調整にてヒータコア5の通過空気量と第1のバイパス
通路6の通過空気量との割合が調整されるようになって
いる。
ンパ7が開閉可能に立設されている。このエアミックス
ダンパ7は、開閉中心となる回動軸7aと、回動軸7a
に固定された長方形状の板材7bとからなり、回動軸7
aがヒータコア5における第1のバイパス通路6の最下
流側での近接位置に支持されるとともに、板材7bが上
流側を向いている。そして、エアミックスダンパ7の開
度調整にてヒータコア5の通過空気量と第1のバイパス
通路6の通過空気量との割合が調整されるようになって
いる。
【0013】又、ダクト1内のヒータコア5の下流には
フェイス吹出通路1a、デフ吹出通路1b、フット吹出
通路1cが分岐され、その先端開口部がフェイス吹出口
8、デフ吹出口9、フット吹出口10となっている。
フェイス吹出通路1a、デフ吹出通路1b、フット吹出
通路1cが分岐され、その先端開口部がフェイス吹出口
8、デフ吹出口9、フット吹出口10となっている。
【0014】さらに、ダクト1にはヒータコア5をバイ
パスする第2のバイパス通路11が設けられている。つ
まり、第2のバイパス通路11の一端はダクト1におけ
るエバポレータ4とヒータコア5との間に開口し、又、
第2のバイパス通路11の他端は、フェイス吹出通路1
aの基端側開口部の近接位置に開口している。そして、
エアミックスダンパ7にて第2のバイパス通路11の上
流側開口部が開閉されるようになっている。又、第2の
バイパス通路11の下流側開口部分及びフェイス吹出通
路1aの基端側開口部分には、フェイス用ダンパ12が
開閉可能に立設されている。フェイス用ダンパ12は、
開閉中心となる回動軸12aと、回動軸12aに固定さ
れた長方形状の板材12bとからなり、回動軸12aが
ダクト1の内壁の近接位置に支持されるとともに板材1
2bが上流側を向いている。そして、フェイス用ダンパ
12の回動に伴い板材12bが第2のバイパス通路11
の下流側開口部とフェイス吹出通路1aの基端側開口部
とを同時に開閉するようになっている。
パスする第2のバイパス通路11が設けられている。つ
まり、第2のバイパス通路11の一端はダクト1におけ
るエバポレータ4とヒータコア5との間に開口し、又、
第2のバイパス通路11の他端は、フェイス吹出通路1
aの基端側開口部の近接位置に開口している。そして、
エアミックスダンパ7にて第2のバイパス通路11の上
流側開口部が開閉されるようになっている。又、第2の
バイパス通路11の下流側開口部分及びフェイス吹出通
路1aの基端側開口部分には、フェイス用ダンパ12が
開閉可能に立設されている。フェイス用ダンパ12は、
開閉中心となる回動軸12aと、回動軸12aに固定さ
れた長方形状の板材12bとからなり、回動軸12aが
ダクト1の内壁の近接位置に支持されるとともに板材1
2bが上流側を向いている。そして、フェイス用ダンパ
12の回動に伴い板材12bが第2のバイパス通路11
の下流側開口部とフェイス吹出通路1aの基端側開口部
とを同時に開閉するようになっている。
【0015】デフ吹出通路1bの基端側開口部分にはデ
フ用ダンパ13が設けられるとともにフット吹出通路1
cの基端側開口部分にはフット用ダンパ14が設けら
れ、デフ吹出通路1bとフット吹出通路1cが開閉され
る。
フ用ダンパ13が設けられるとともにフット吹出通路1
cの基端側開口部分にはフット用ダンパ14が設けら
れ、デフ吹出通路1bとフット吹出通路1cが開閉され
る。
【0016】尚、図1での、15は空気案内板であり、
この空気案内板15にてヒータコア5を通過した空気が
第1のバイパス通路6側に導かれるようになっている。
又、本実施例の自動車用空気調和装置においては、ヒー
タコア、エアミックスダンバ、及びその周辺のダクトが
ユニット化されている。
この空気案内板15にてヒータコア5を通過した空気が
第1のバイパス通路6側に導かれるようになっている。
又、本実施例の自動車用空気調和装置においては、ヒー
タコア、エアミックスダンバ、及びその周辺のダクトが
ユニット化されている。
【0017】次に、このように構成した自動車用空気調
和装置の作用を説明する。まず、送風機2の駆動により
ダクト1内に内気又は外気が導入され、エバポレータ4
を通過することにより冷風となる。そして、エアミック
スダンパ7の開度調整にてヒータコア5の通過空気量と
第1のバイパス通路6の通過空気量との割合が調整され
る。そして、ヒータコア5の空気取入口5aから所定量
の空気が吸入され、ヒータコア5内でチューブにて加熱
されて、空気排出口5bから排出される。
和装置の作用を説明する。まず、送風機2の駆動により
ダクト1内に内気又は外気が導入され、エバポレータ4
を通過することにより冷風となる。そして、エアミック
スダンパ7の開度調整にてヒータコア5の通過空気量と
第1のバイパス通路6の通過空気量との割合が調整され
る。そして、ヒータコア5の空気取入口5aから所定量
の空気が吸入され、ヒータコア5内でチューブにて加熱
されて、空気排出口5bから排出される。
【0018】その後、ヒータコア5にて加熱された空気
と、第1のパイパス通路6を通過した空気がエアミック
ススペースSにて混ざり合う。このようにして混合した
空気が各吹出通路1a,1b,1cに向かって流れる。
と、第1のパイパス通路6を通過した空気がエアミック
ススペースSにて混ざり合う。このようにして混合した
空気が各吹出通路1a,1b,1cに向かって流れる。
【0019】ここで、各モードでの動作を説明する。ま
ず、図1のフェイスモードを説明する。このフェイスモ
ードではデフ用ダンパ13とフット用ダンパ14は閉じ
られ、フェイス用ダンパ12が開かれ、エアミックスダ
ンパ7は所望の開度に調整される。そして、エアミック
ススペースSでは、エバポレータ4を通った冷風は、エ
アミックスダンパ7によって冷風とヒータコア5を通っ
た暖風Ah とに分けられる。さらに、冷風は、エアミッ
クススペースSに向う冷風Ac1と冷風バイパス通路11
に向かう冷風Ac2とに分けられる。エアミックススペー
スSでは、冷風Ac1と暖風Ah がミックスし温調風Ami
x となる。よって、フェイス吹出口8からは温調風Ami
xと冷風Ac2とが混合した空気が吹出す。そのため、図
2に示すように、第2のバイパス通路11の無い装置に
おける吹出温よりも所定温度Δtだけ低くなり、フェイ
ス吹出温が30℃以下の温度コントロール使用領域が広
くなり、微妙な温度コントロールが可能になる。
ず、図1のフェイスモードを説明する。このフェイスモ
ードではデフ用ダンパ13とフット用ダンパ14は閉じ
られ、フェイス用ダンパ12が開かれ、エアミックスダ
ンパ7は所望の開度に調整される。そして、エアミック
ススペースSでは、エバポレータ4を通った冷風は、エ
アミックスダンパ7によって冷風とヒータコア5を通っ
た暖風Ah とに分けられる。さらに、冷風は、エアミッ
クススペースSに向う冷風Ac1と冷風バイパス通路11
に向かう冷風Ac2とに分けられる。エアミックススペー
スSでは、冷風Ac1と暖風Ah がミックスし温調風Ami
x となる。よって、フェイス吹出口8からは温調風Ami
xと冷風Ac2とが混合した空気が吹出す。そのため、図
2に示すように、第2のバイパス通路11の無い装置に
おける吹出温よりも所定温度Δtだけ低くなり、フェイ
ス吹出温が30℃以下の温度コントロール使用領域が広
くなり、微妙な温度コントロールが可能になる。
【0020】又、フェイスモードにおける最大暖房時
(MAXHOT)では、図3のように、エアミックスダ
ンパ7が第1及び第2のバイパス通路6,11を閉じ
る。その結果、エアミックスダンパ7により第2のバイ
パス通路11に向かう冷風Ac2が完全に遮断される。そ
のため、最大暖房時(MAXHOT)の吹出温は図2の
Z1に示すように、保障できる。
(MAXHOT)では、図3のように、エアミックスダ
ンパ7が第1及び第2のバイパス通路6,11を閉じ
る。その結果、エアミックスダンパ7により第2のバイ
パス通路11に向かう冷風Ac2が完全に遮断される。そ
のため、最大暖房時(MAXHOT)の吹出温は図2の
Z1に示すように、保障できる。
【0021】図4はB/Lモード(バイレベルモード)
を示す。このB/Lモードではデフ用ダンパ13は閉じ
られ、フェイス用ダンパ12とフット用ダンパ14は開
けられ、エアミックスダンパ7は所望の開度に調整され
る。そして、エアミックススペースSでは、フェイスモ
ードと同様に冷風Ac1と暖風Ahがミックスし温調風Am
ix となり、フェイス吹出口8からは温調風Amix と冷
風Ac2とが混合した空気が吹き出す。一方、フット吹出
口10からは、温調風Amix のみが吹き出す。よって、
図5に示すように、フット吹出温に対しフェイス吹出温
が所定温度Tだけ低くなり、頭寒足熱の快適な車室内空
間を提供できる。
を示す。このB/Lモードではデフ用ダンパ13は閉じ
られ、フェイス用ダンパ12とフット用ダンパ14は開
けられ、エアミックスダンパ7は所望の開度に調整され
る。そして、エアミックススペースSでは、フェイスモ
ードと同様に冷風Ac1と暖風Ahがミックスし温調風Am
ix となり、フェイス吹出口8からは温調風Amix と冷
風Ac2とが混合した空気が吹き出す。一方、フット吹出
口10からは、温調風Amix のみが吹き出す。よって、
図5に示すように、フット吹出温に対しフェイス吹出温
が所定温度Tだけ低くなり、頭寒足熱の快適な車室内空
間を提供できる。
【0022】図6はフットモードを示す。このフットモ
ードではデフ用ダンパ13とフェイス用ダンパ12は閉
じられ、フット用ダンパ14が開けられ、エアミックス
ダンパ7が所望の開度に調整される。そして、この状態
ではフェイス用ダンパ12が第2のバイパス通路11を
遮断する。そのため、フット吹出口10からは温調風A
mix のみが吹き出す。
ードではデフ用ダンパ13とフェイス用ダンパ12は閉
じられ、フット用ダンパ14が開けられ、エアミックス
ダンパ7が所望の開度に調整される。そして、この状態
ではフェイス用ダンパ12が第2のバイパス通路11を
遮断する。そのため、フット吹出口10からは温調風A
mix のみが吹き出す。
【0023】尚、フット/デフモード及びデフモードに
ついてはフットモードと同様であるので説明は省略す
る。このように本実施例では、ダクト1内にて第1のバ
イパス通路6が形成されるようにヒータコア5を配置
し、エアミックスダンパ7にてヒータコア5の通過空気
量と第1のバイパス通路6の通過空気量との割合を調整
できるようにし、さらに、第2のバイパス通路11の一
端をダクト1でのヒータコア5の上流側に開口させると
ともに他端をヒータコア5の下流側でのフェイス吹出口
8への開口部の近接位置に開口させ、フェイス用ダンパ
12にてフェイス吹出口8への開口部と第2のバイパス
通路11の開口部とを同時に開閉するようにした。その
結果、フェイス用ダンパ12にてフェイス吹出口8の開
閉と同時に第2のバイパス通路11(冷風バイパス通
路)の開閉を行うようにして専用ダンパを設けることな
く、フェイス吹出口8の温度を下げ、熱風が吹き出すこ
とが防止され、又、フェイスモードの使用領域を広げ
(図2参照)、コントロール性もよくなる。さらに、B
/Lモードのフット吹出温度とフェイス吹出温度とで温
度差(上下温度差)をつけ(図5参照)、良好なエアコ
ントロールができる。
ついてはフットモードと同様であるので説明は省略す
る。このように本実施例では、ダクト1内にて第1のバ
イパス通路6が形成されるようにヒータコア5を配置
し、エアミックスダンパ7にてヒータコア5の通過空気
量と第1のバイパス通路6の通過空気量との割合を調整
できるようにし、さらに、第2のバイパス通路11の一
端をダクト1でのヒータコア5の上流側に開口させると
ともに他端をヒータコア5の下流側でのフェイス吹出口
8への開口部の近接位置に開口させ、フェイス用ダンパ
12にてフェイス吹出口8への開口部と第2のバイパス
通路11の開口部とを同時に開閉するようにした。その
結果、フェイス用ダンパ12にてフェイス吹出口8の開
閉と同時に第2のバイパス通路11(冷風バイパス通
路)の開閉を行うようにして専用ダンパを設けることな
く、フェイス吹出口8の温度を下げ、熱風が吹き出すこ
とが防止され、又、フェイスモードの使用領域を広げ
(図2参照)、コントロール性もよくなる。さらに、B
/Lモードのフット吹出温度とフェイス吹出温度とで温
度差(上下温度差)をつけ(図5参照)、良好なエアコ
ントロールができる。
【0024】尚、上述の実施例では第2のバイパス通路
11の上流側開口部がエアミックスダンパ7により開閉
されるようになっていたが、バイパス通路11上流側開
口部をエアミックスダンパ7開閉位置より更に上流側に
設け、エバポレータ4を通過した風が常時第2のバイパ
ス通路へ流入できるようにしてもよい。この場合には、
第2のバイパス通路11を流れる風の制御はフェイス用
ダンパ12のみで行うこととなる。
11の上流側開口部がエアミックスダンパ7により開閉
されるようになっていたが、バイパス通路11上流側開
口部をエアミックスダンパ7開閉位置より更に上流側に
設け、エバポレータ4を通過した風が常時第2のバイパ
ス通路へ流入できるようにしてもよい。この場合には、
第2のバイパス通路11を流れる風の制御はフェイス用
ダンパ12のみで行うこととなる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
第2のバイパス通路専用のダンパを設けることなく、フ
ェイスモードでの温度コントロールされた空気の使用領
域を広くすることができる優れた効果を発揮する。
第2のバイパス通路専用のダンパを設けることなく、フ
ェイスモードでの温度コントロールされた空気の使用領
域を広くすることができる優れた効果を発揮する。
【図1】実施例の自動車用空気調和装置を示す平断面図
である。
である。
【図2】エアミックスダンパの位置と吹出温度との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図3】自動車用空気調和装置の作用を説明するための
図である。
図である。
【図4】自動車用空気調和装置の作用を説明するための
図である。
図である。
【図5】エアミックスダンパの位置と吹出温度との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図6】自動車用空気調和装置の作用を説明するための
図である。
図である。
1 ダクト 5 ヒータコア 6 第1のバイパス通路 7 エアミックスダンパ 8 フェイス吹出口 11 第2のバイパス通路 12 フェイス用ダンパ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−67208(JP,U) 実開 昭62−83710(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102
Claims (1)
- 【請求項1】 ダクト内にて第1のバイパス通路が形成
されるように配置され、通過空気を加熱するヒータコア
と、 前記第1のバイパス通路に開閉可能に設けられ、開度調
整にて前記ヒータコアの通過空気量と第1のバイパス通
路の通過空気量との割合を調整するエアミックスダンパ
と、 一端が前記ダクトでのヒータコアの上流側に開口すると
ともに他端がヒータコアの下流側でのフェイス吹出口へ
の開口部の近接位置に開口する第2のバイパス通路と、 前記ダクトでのヒータコアの下流側に設けられ、フェイ
ス吹出口への開口部と前記第2のバイパス通路の開口部
とを同時に開閉するフェイス用ダンパとを備えたことを
特徴とする自動車用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251333A JP3063287B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 自動車用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251333A JP3063287B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 自動車用空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585147A JPH0585147A (ja) | 1993-04-06 |
JP3063287B2 true JP3063287B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=17221264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3251333A Expired - Fee Related JP3063287B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 自動車用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063287B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4061747B2 (ja) * | 1998-11-18 | 2008-03-19 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3251333A patent/JP3063287B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0585147A (ja) | 1993-04-06 |
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