JP3293140B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3293140B2
JP3293140B2 JP00469091A JP469091A JP3293140B2 JP 3293140 B2 JP3293140 B2 JP 3293140B2 JP 00469091 A JP00469091 A JP 00469091A JP 469091 A JP469091 A JP 469091A JP 3293140 B2 JP3293140 B2 JP 3293140B2
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恒雄 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両乗員の足元には温
風を、上半身には冷風を、各々同時に吹き出すバイレベ
ル吹出モードにおいて、各吹出空気の温度差を任意に設
定可能な車両用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空気調和装置における
空気の吹出モードとして、車両乗員の足元に向けて温風
を吹き出し、上半身には冷風を吹き出すことにより、頭
寒足熱を実現するバイレベル吹出モードが知られてい
る。
【0003】またこのバイレベル吹出モードにおいて
は、上半身への吹出温度(以下、FACE吹出温度とい
う)と足元への吹出温度とを固定していると、乗員の個
人差等により乗員に不快感を与えることがある。そこで
従来より、例えば実公昭62−42808号公報に記載
の如く、冷風と温風との混合比を調整して吹出温度を設
定するエアミックスドアを2つ設け、各エアミックスド
アにて足元吹出温度とFACE吹出温度とをそれぞれ調
整できるようにするとか、実公昭63−38088号公
報に記載の如く、冷風バイパス通路を設けて足元吹出温
度とFACE吹出温度との温度差を調整できるようにす
ることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のよう
にエアミックスドアを2つにしたり、冷風バイパス通路
を設けた場合、バイレベル吹出モードにおけるFACE
吹出温度と足元吹出温度との温度差を設定可能にするこ
とはできるものの、空気調和装置の設置に必要な車両ス
ペースが大きくなってしまうとか、構造が複雑になるた
め組付けが面倒になる等、種々の問題があった。
【0005】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、バイレベル吹出モードにおける足元吹出温度とFA
CE吹出温度との温度差を、簡単な機構で任意に設定で
きるようにすることを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた本発明は、内部に冷風を吸い込む吸込
口,車両乗員の上半身に向って空気を吹き出す第1吹出
口,及び車両乗員の足元に向かって空気を吹き出す第2
吹出口が形成されたケーシングを備えると共に、該ケー
シング内に、通過する空気を加熱する加熱手段と、該加
熱手段を通過した空気及び上記加熱手段を迂回した空気
を上記第1吹出口と上記第2吹出口とに導く通風路と、
上記吸込口から吸い込まれた冷風を、上記加熱手段を通
過して上記各吹出口に向かう空気と上記加熱手段を迂回
して上記各吹出口に向かう空気とに振り分けるエアミッ
クスドアと、FACE吹出モード時及びバイレベル吹出
モード時に上記第1吹出口を開く第1ダンパと、足元吹
出モード時及びバイレベル吹出モード時に上記第2吹出
口を開く第2ダンパと、を備えた車両用空気調和装置に
おいて、上記ケーシング内に、上記第2ダンパにより開
閉され、上記加熱手段を通過した空気を上記第2吹出口
に直接導く温風通路を備え、上記バイレベル吹出モード
として、上記第2ダンパが上記温風通路を閉じる第1バ
イレベル吹出モードと、上記第2ダンパが上記温風通路
を開く第2バイレベル吹出モードとを有することを特徴
とする車両用空気調和装置を要旨としている。
【0007】
【作用】上記のように構成された本発明の車両用空気調
和装置においては、まず吸込口から吸い込まれた冷風
が、エアミックスドアによって加熱手段を通過する空気
と加熱手段を迂回する空気とに振り分けられる。加熱手
段に振り分けられた空気は、加熱手段にて加熱された後
通風路に至り、加熱手段を迂回した空気はそのまま通風
路に至る。そしてこれら各空気は通風路にて混合され
る。一方当該装置がFACE吹出モードにあれば第1ダ
ンパにより第1吹出口が開かれ、当該装置が足元吹出モ
ードにあれば第2ダンパにより第2吹出口が開かれ、当
該装置がバイレベル吹出モードにあれば第1及び第2ダ
ンパにより第1及び第2吹出口が開かれる。従って上記
通風路にて混合された空気は、当該装置がFACE吹出
モードにあれば第1吹出口から、当該装置が足元吹出モ
ードにあれば第2吹出口から、当該装置がバイレベル吹
出モードにあれば第1及び第2吹出口から、夫々吹き出
される。
【0008】また本発明の空気調和装置においては、第
2ダンパにより開閉されて、加熱手段を通過した空気を
直接第2吹出口に導く温風通路が設けられている。この
ため足元吹出モード時及びバイレベル吹出モード時の足
元吹出温度は、通風路を通過してきた空気と温風通路を
通過してきた空気の量及び温度によって決定される。
【0009】そして、本発明では、バイレベル吹出モー
ド時には、第2ダンパにて温風通路を閉じることにより
第1バイレベル吹出モードにするか、或いは、第2ダン
パにて温風通路を開くことにより第2バイレベル吹出モ
ードにするかを、任意に切り換えることができる。この
ため、本発明によれば、バイレベル吹出モード時に、第
1吹出口から吹き出される空気の温度(FACE吹出温
度)と第2吹出口から吹き出される空気の温度(足元吹
出温度)とをほぼ同じにするか、或いは、FACE吹出
温度を低くし足元吹出温度を高くするかを、使用者が任
意に設定できる。
【0010】即ち、第2ダンパにより温風通路が閉じら
れる第1バイレベル吹出モードでは、第1吹出口及び第
2吹出口から、エアミックスドアの開度によって温度調
整されたエアミックス風がそのまま吹き出されるため、
FACE吹出温度と足元吹出温度とはほぼ同じになる。
これに対し、第2ダンパにより温風通路が開かれる第2
バイレベル吹出モードでは、第1吹出口からは、エアミ
ックス風が吹き出され、第2吹出口からは、エアミック
ス風と加熱手段から直接導かれた温風とが混ざった風が
吹き出されるため、FACE吹出温度と足元吹出温度と
に温度差ができ、足元吹出温度がFACE吹出温度より
も高くなる。よって、本発明によれば、バイレベル吹出
モード時に、FACE吹出温度と足元吹出温度とをほぼ
同じにするか(第1バイレベル吹出モード)、FACE
吹出温度と足元吹出温度とに温度差をつけるか(第2バ
イレベル吹出モード)を、使用者が任意に設定できるよ
うになるのである。また、第2バイレベル吹出モードで
は、加熱手段を通過した温風が温風通路を介して直接第
2吹出口に導かれるので、エアミックスドアの開度が同
じであるとすると、エアミックス風の温度は、第1バイ
レベル吹出モードよりも低くなり、しかも、FACE吹
出温度と足元吹出温度との温度差は、第2ダンパにより
開かれる温風通路の開度によって変化する。このため、
第2バイレベル吹出モードにおける温風通路の開度を第
2ダンパにより調整できるようにすれば、使用者は、F
ACE吹出温度と足元吹出温度との温度差を任意に設定
できることになる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は本発明が適用された実施例の車両用冷暖
房装置の構成を表す概略構成図である。
【0012】図1に示す如く、本実施例の車両用冷暖房
装置1は、送風機2、冷凍サイクル3、温水回路4、通
風ダクト5を備えている。ここでまず送風機2は、通風
ダクト5内に車室内に向かう空気流を発生させるファン
21と、ファン21を回転駆動するモータ22とを備
え、空気(車室外空気又は車室内空気)を通風ダクト5
内に供給する。また冷凍サイクル3は、冷媒蒸発器31
と、図示しない減圧装置,レシーバ及び冷媒凝縮器と、
これらを連結する冷媒配管32とを有する周知のもの
で、冷媒蒸発器31にて、通風ダクト5内を通過する空
気を冷媒と熱交換させて冷却する。
【0013】一方温水回路4は、加熱手段としての熱交
換器(ヒータコア)41と、自動車に搭載された図示し
ないエンジンと、これらを連結する冷却水配管42とか
ら構成されている。ヒータコア41には、エンジンの冷
却用ウォータジャケット内で暖められたエンジン冷却水
が冷却水配管42を経て供給されており、ヒータコア4
1は、通過する空気をエンジン冷却水と熱交換させて加
熱する。
【0014】次に通風ダクト5は、送風機2のファン2
1を収納した送風ユニットケース50と、冷凍サイクル
3の冷媒蒸発器31を収納したクーラユニットケース5
1と、温水回路4のヒータコア41を収納したケーシン
グとしてのヒータユニットケース52とから構成されて
いる。
【0015】ヒータユニットケース52には、ヒータコ
ア41の上流側近傍に配設されてヒータユニットケース
52内に冷媒蒸発器31により冷却された空気(冷風)
を吸い込む吸込口53,ヒータユニットケース52の上
方に配設されて車両乗員の上半身に向かって空気を吹き
出す第1吹出口としてのFACE吹出口54,ヒータユ
ニットケース52の上方に配設されて車両の前面窓ガラ
スに向かって空気を吹き出す窓吹出口55,及びヒータ
ユニットケース52の下方に配設されて車両乗員の足元
に向かって空気を吹き出す第2吹出口としての足元吹出
口56が形成されている。
【0016】またヒータユニットケース52内のヒータ
コア41の上流側にはエアミックスドア57が設けられ
ており、吸込口53を通過してきた冷風は、このエアミ
ックスドア57によって、ヒータコア41を通してヒー
タユニットケース52内に供給される空気と、直接ヒー
タユニットケース52内に供給される空気とに振り分け
られる。即ちこのエアミックスドア57は、外部からの
設定温度に応じて全開位置、全閉位置、及びこれらの間
の任意の中間位置に設定可能にされており、全開位置に
設定されると吸込口53から吸込まれた全ての冷風をヒ
ータコア41に送り、全閉位置に設定されると吸込口5
3から吸込まれた全ての冷風をヒータコア41を迂回し
て直接ヒータユニットケース52内に送り、中間位置に
設定されると吸込口53から吸込まれた冷風をヒータコ
ア41に向かう空気とヒータコア41を迂回して直接ヒ
ータユニットケース52に供給される空気とに振り分け
る。
【0017】一方ヒータユニットケース52には、ヒー
タコア41および吸込口53の両側方にヒータコア41
および吸込口53を囲むように通風路58が形成されて
いる。通風路58は、ヒータコア41にて加熱された空
気(温風)とヒータコア41を迂回した冷風とをFAC
E吹出口54の上流側にて混合して、FACE吹出口5
4、窓吹出口55及び足元吹出口56に導くためのもの
で、ヒータコア41からFACE吹出口54の上流側ま
で温風を導く第一通風路58aと、FACE吹出口54
の上流側にて温風と冷風とが混合された空気を窓吹出口
55を経由して足元吹出口56まで導く第2通風路58
bとから構成されている。またこの通風路58には、ヒ
ータコア41を通過してきた温風を直接足元吹出口56
に導くための温風通路59が形成されている。
【0018】次にFACE吹出口54,窓吹出口55及
び足元吹出口56には、夫々、第1ダンパとしてのFA
CE用ダンパ64,窓用ダンパ65,及び第2ダンパと
しての足元用ダンパ66が設けられている。
【0019】これら各ダンパ64,65及び66は、車
室内の前面に配設された図2に示す吹出モード切替レバ
ー70と図示しないリンク機構を介して連結されてお
り、車両乗員が吹出モード切替レバー70を操作するこ
とにより選択された吹出モードに応じて、各吹出口5
4,55及び56を夫々開閉する。尚足元用ダンパ66
は、足元吹出口56と共に上記温風通路59も開閉す
る。
【0020】即ち、まずFACE用ダンパ64は、吹出
モード切替レバー70が図2に示す「FACE」位置に
操作されたとき(FACE吹出モード時)にFACE吹
出口54を全開し、吹出モード切替レバー70が図2に
示す「バイレベル」位置に操作されたとき(バイレベル
吹出モード時)にFACE吹出口54を半開し、これ以
外の吹出モードではFACE吹出口54を全閉する。
【0021】また窓用ダンパ65は、吹出モード切替レ
バー70が図2に示す「DEF」位置に操作されたとき
(窓吹出モード時)に窓吹出口55を全開し、吹出モー
ド切替レバー70が図2に示す「足元・DEF」位置に
操作されたとき(足元・窓吹出モード時)に窓吹出口5
5を半開し、吹出モード切替レバー70が図2に示す
「足元」位置に操作されたとき(足元吹出モード時)に
窓吹出口55を若干開き、これ以外のモードでは窓吹出
口55を全閉する。
【0022】また次に足元用ダンパ66は、図3に示す
如く、FACE吹出モード時(図に示すFACE)に開
度θが0となって、足元吹出口56を全閉すると共に温
風通路59を全開し、窓吹出モード時(図に示すDE
F)に開度θが30°(全開)となって足元吹出口56
を全開すると共に温風通路59を全閉し、足元吹出モー
ド時(図に示すFoot)又は足元・窓吹出モード時
(図に示すF/D)に所定開度θ1となって、足元吹出
口56を大きく開くと共に温風通路59を少し開く。
【0023】また足元用ダンパ66は、バイレベル吹出
モード時(図に示すB/L)には、吹出モード切替レバ
ー70の位置に応じて、開度θを15°(半開)から3
0°(全開)までの△θの範囲で、任意の開度θに設定
できるようにされており、足元吹出口56を半開から全
開までの間の任意の開度に,換言すれば温風通路59を
半開から全閉までの間の任意の開度に設定する。
【0024】以上のように構成された本実施例の車両用
冷暖房装置1において、FACE吹出モード時には、窓
吹出口55及び足元吹出口56が閉じられ、FACE吹
出口54及び温風通路59が全開される。このためFA
CE吹出口54からは、エアミックスドア57の設定位
置に応じて振り分けられたヒータコア41を通過した温
風と吸込口53から直接流入した冷風との混合空気が吹
き出され、その吹出温度は、エアミックスドア57の設
定位置に応じた値となる。
【0025】次に足元吹出モード時には、FACE吹出
口54が閉じられ、窓吹出口55がやや開かれ、足元吹
出口56が大きく、温風通路59が少し開かれる。この
ため、吸込口53からヒータユニットケース52内に供
給された空気の大半が足元吹出口56から吹き出され、
その一部が窓吹出口55から吹き出される。また足元吹
出口56からは、通風路58を通過してきた空気と温風
通路59を通過してきたヒータコア41からの温風との
混合空気が吹き出され、窓吹出口55からは、通風路5
8を通過してきた空気が吹き出されるため、足元吹出口
56からの吹出温度は、窓吹出口55からの吹出温度に
比べ若干高くなる。
【0026】また次に足元・窓吹出モード時には、FA
CE吹出口54が閉じられ、窓吹出口55が半開され、
足元吹出口56が大きく、温風通路59が少し開かれ
る。このため、吸込口53からヒータユニットケース5
2内に供給された空気は、窓吹出口55と足元吹出口5
6とからほぼ均等に吹き出される。また足元吹出口56
からの空気には、足元吹出モード時と同様、ヒータコア
41からの温風が少し混入するため、足元吹出口56か
らの吹出温度は、窓吹出口55からの吹出温度に比べ若
干高くなる。
【0027】尚足元吹出モード時或は足元・窓吹出モー
ド時に、エアミックスドア57が全閉位置に設定されて
いる場合には、吸込口53から吸込まれた全ての冷風が
直接ヒータユニットケース52内に供給されるため、窓
吹出口55の吹出温度と足元吹出口56の吹出温度とに
温度差は生じない。
【0028】一方窓吹出モード時には、FACE吹出口
54及び温風通路59が閉じられ、窓吹出口55及び足
元吹出口56が全閉される。このため窓吹出口55から
は、ヒータコア41を通過した温風と吸込口53から直
接流入した冷風との混合空気が吹き出されることとなる
が、窓吹出口55は足元吹出口56の上流にあり、窓用
ダンパ65が通風路58を閉じるため、ヒータユニット
ケース52内に供給された空気は窓吹出口55から吹き
出される。尚このときの各吹出口55からの吹出温度
は、エアミックスドア57の設定位置に応じた値とな
る。
【0029】次に本発明にかかわる主要な吹出モードで
ある、バイレベル吹出モード時には、窓吹出口55が閉
じられ、FACE吹出口54が半開されると共に、足元
用ダンパ66の開度θ(15°〜30°)に応じて、足
元吹出口56の開度が半開から全開の間に、逆に温風通
路59の開度が半開から全閉の間に設定される。
【0030】そして、このバイレベル吹出モード時に、
足元用ダンパ66の開度θが30°となり、足元吹出口
56が全開され、温風通路59が全閉されると、本発明
の第1バイレベル吹出モードとなって、足元吹出口56
にはヒータコア41からの温風が直接入らないため、F
ACE吹出口54と足元吹出口56とからは、通風路5
8にて混合された冷風と温風との混合空気がぼほ均等に
吹き出され、図4に示す如く各吹出口54,56からの
吹出温度はほぼ等しくなる。
【0031】尚図4において、横軸はエアミックスドア
(A/Mドア)57の設定位置であり、「Max Cool」は
エアミックスドア57の全閉位置を、「Max Hot 」はエ
アミックスドア57の全開位置を夫々表す。つまり、バ
イレベル吹出モード時に、吹出モード切替レバー70を
介して足元用ダンパ66の開度θが30°に設定され、
温風通路59が閉じられている場合には、FACE吹出
口54と足元吹出口56とから、エアミックスドア57
の設定位置に対応した温度の空気が吹き出される。
【0032】一方このバイレベル吹出モード時に、足元
用ダンパ66が全開状態(開度θ=30°)から閉じら
れ、温風通路59が開かれると、本発明の第2バイレベ
ル吹出モードとなる。そして、この第2バイレベル吹出
モードでは、吸込口53から吸い込まれてヒータコア4
1で加熱された温風は、温風通路59を通って足元吹出
口56に導かれるため、足元吹出口56とFACE吹出
口54との吹出温度に差が生じ、図5に示す如く、例え
ば足元用ダンパ66の開度θが15°となり、足元吹出
口56及びFACE吹出口54が半開状態となったとき
には、エアミックスドア57の半開位置で各吹出温度の
温度差が30℃となる。
【0033】即ち、本実施例の車両用冷暖房装置1にお
いては、バイレベル吹出モード時に吹出モード切替レバ
ー70を操作して足元用ダンパ66の開度を変えれば、
温風通路59を通る温風量が変化するため、吹出モード
切替レバー70の操作位置,換言すれば足元用ダンパ6
6の開度に対応して、足元吹出口56とFACE吹出口
54との吹出温度の温度差が決定される。
【0034】以上説明したように、本実施例の車両用冷
暖房装置1においては、バイレベル吹出モード時に、足
元用ダンパ66の開度によって、FACE吹出口54の
FACE吹出温度と足元吹出口56の足元吹出温度との
温度差を任意に変えられるため、個人差、服装、日射な
どの環境状況に対応して上下の温度差を最適な値に設定
できる。また足元用ダンパは従来の装置に備えられてお
り、本実施例の足元用ダンパ66は、従来の足元用ダン
パが有する足元吹出口の開閉機能に、FACE吹出口5
4と足元吹出口56の温度差を制御する機能を付加した
ものであるため、従来のように、FACE吹出温度と足
元吹出温度との温度差を任意に設定できるようにするた
めにエアミックスドアや冷風バイパス通路等の特別な部
品を設ける必要はなく、容易に実現できる。またこうし
た特別な部品が不要となるため、装置が大型化して車両
スペースが大きくなるとか、構造が複雑になって組付け
が面倒になるといったことも防止できる。
【0035】ここで上記実施例では、第2ダンパとして
の足元用ダンパに、足元吹出口56を閉じる全閉位置
(開度θ=0°)から、温風通路59を閉じる全開位置
(開度θ=30°)までを変位可能なダンパ66を使用
したが、図6に示す如く、足元用ダンパに、足元吹出口
56を閉じる全閉位置(開度θ=0°)から180°回
転可能なバタフライダンパ80を使用しても、足元吹出
口の開閉と温風通路の開閉をバタフライダンパにより行
うことができるので、上記実施例と同様の効果を得るこ
とができる。尚図6において、バタフライダンパ80以
外の部分については、上記実施例と同様であるため、同
じ符号を付し説明は省略する。
【0036】また上記実施例では、加熱手段として温水
回路のヒータコアを用いたが、加熱手段として電気ヒー
タ、或は燃料により燃焼するストーブ等を用いた装置に
も本発明を適用できる。また上記実施例では、本発明を
車両用冷暖房装置に適用した場合について説明したが、
本発明は冷凍サイクルを有しない車両用暖房装置にも適
用できる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両用空
気調和装置によれば、バイレベル吹出モード時に、第2
ダンパにより温風通路を閉じるか開くかを切り換えるこ
とにより、第1バイレベル吹出モードと第2バイレベル
吹出モードとの何れかを選択できる。そして、第1バイ
レベル吹出モードでは、FACE吹出温度と足元吹出温
度とをほぼ同じ温度にし、第2バイレベル吹出モードで
は、FACE吹出温度を低くし、足元吹出温度を高くす
ることができる。また、第2バイレベル吹出モードで、
第2ダンパにより開かれる温風通路の開度を調整できる
ようにすれば、FACE吹出温度と足元吹出温度との温
度差を任意に設定できる。そして、本発明では、こうし
たバイレベル吹出モード時のモード切換に、第2吹出口
を開閉するのに用いられる第2ダンパをそのまま利用す
るので、従来のように、冷風バイパス通路やその通路を
開閉するダンパ等の特別な部品を用いることなく、FA
CE吹出温度と足元吹出温度との温度差を切り換えるこ
とができる。また、こうした特別な部品が不要となるた
め、本発明の車両用空気調和装置を実現するに当たっ
て、装置が大型化して車両スペースが大きくなるとか、
構造が複雑になって組付けが面倒になる、といった問題
が発生することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車両用冷暖房装置の構成を表す概略構
成図である。
【図2】吹出モード切替レバーを説明する説明図であ
る。
【図3】各吹出モードにおける足元用ダンパの開度を説
明する線図である。
【図4】バイレベル吹出モード時に足元用ダンパの開度
が30°である場合の足元吹出温度及びFACE吹出温
度を説明する線図である。
【図5】バイレベル吹出モード時に足元用ダンパの開度
が15°である場合の足元吹出温度及びFACE吹出温
度を説明する線図である。
【図6】足元用ダンパにバタフライダンパを使用した場
合のヒータユニットケースの構成を表す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1・・・車両用冷暖房装置 41・・・ヒータコア 52・・・ヒータユニットケース 53・・・吸込口 54・・・FACE吹出口 55・・・窓吹出口
56・・・足元吹出口 57・・・エアミックスドア 58・・・通風路
59・・・温風通路 64・・・FACE用ダンパ 65・・・窓用ダンパ 66・・・足元用ダンパ 70・・・吹出モード切替
レバー 80・・・バタフライダンパ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に冷風を吸い込む吸込口,車両乗員
    の上半身に向って空気を吹き出す第1吹出口,及び車両
    乗員の足元に向かって空気を吹き出す第2吹出口が形成
    されたケーシングを備えると共に、 該ケーシング内に、通過する空気を加熱する加熱手段
    と、該加熱手段を通過した空気及び上記加熱手段を迂回
    した空気を上記第1吹出口と上記第2吹出口とに導く通
    風路と、上記吸込口から吸い込まれた冷風を、上記加熱
    手段を通過して上記各吹出口に向かう空気と上記加熱手
    段を迂回して上記各吹出口に向かう空気とに振り分ける
    エアミックスドアと、FACE吹出モード時及びバイレ
    ベル吹出モード時に上記第1吹出口を開く第1ダンパ
    と、足元吹出モード時及びバイレベル吹出モード時に上
    記第2吹出口を開く第2ダンパと、を備えた車両用空気
    調和装置において、 上記ケーシング内に、上記第2ダンパにより開閉され、
    上記過熱手段を通過した空気を上記第2吹出口に直接導
    く温風通路を備え、 上記バイレベル吹出モードとして、上記第2ダンパが上
    記温風通路を閉じる第1バイレベル吹出モードと、上記
    第2ダンパが上記温風通路を開く第2バイレベル吹出モ
    ードとを有すること を特徴とする特徴とする車両用空気
    調和装置。
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